JP6117057B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関するものであり、特に、噴出器のポンプを駆動させるための操作レバーに対して復元力を付与するバネ部材に関する。
黴取り剤や洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の内容液を入れた容器においては、容器の口部に装着され、操作レバーを牽曳することによって本体部に設けたポンプを駆動して容器内の液体を直線状、霧状あるいは泡状にして噴射させるトリガー式液体噴出器が多用されており(例えば特許文献1参照)、これにより内容液の効率的な供給を可能にしている。
かかる噴出器は、図5に示すように、操作レバー100(特許文献1ではトリガー)と、牽曳した操作レバー100を元の位置に戻すために復元力を付与するバネ部材200(特許文献1では復帰バネ)とを備えている。操作レバー100は、バネ部材200によって揺動自在に支持される枢支軸101と、ポケット102とを備えていて、バネ部材200は、他部材との固定部201、202を前後に有する基部203に、左右で一対のバネ片204を備えていて、バネ片204は、2条の湾曲細片205、206と、ポケット102に収容されて操作レバー100に弾性力を付与する下端部207とで構成されている。
特開平11−290731号公報
ところで近年は、環境保護及びコスト削減の見地から使用する樹脂量をできるだけ減らすことが強く求められていて、このことは上述の噴出器が属する分野においても例外ではない。例えば図5に示す噴出器では、2つの湾曲細片205、206を弾性変形させることで必要な復元力を得ているが、より効果的に復元力を得ることが可能になれば、復元力を発現させる部位を縮小化或いは削除することができるので、その分の樹脂量を削減することが可能となる。
本発明の目的は、従来の性能は維持しつつ樹脂量の削減を図ることができ、これにより環境保護及びコスト削減に優れた新たなトリガー式液体噴出器を提案するところにある。
本発明は、本体部に揺動可能に保持される操作レバーと、該操作レバーに復元力を付与するバネ部材とを備え、該操作レバーを繰り返し牽曳することにより該本体部に設けたポンプを駆動させ容器内の内容液を吸引、加圧、圧送してノズルから噴出させるトリガー式液体噴出器であって、
前記バネ部材は、前記本体部に固定保持される基部と、一端部が該基部に連結するとともに他端部が前記操作レバーに当接して該操作レバーの牽曳によって弾性変形するアームとを有し、前記基部は、該アームとは反対方向に突出するとともに上方に向かう突起を有する一対の爪片を備え、該爪片は前記本体部に係止されるものであり、
前記操作レバーは、初期姿勢から牽曳姿勢に変位されることで該アームの他端部をその一端部に向けて押し付ける押圧部と、前記操作レバーの長手方向に沿って延び前記他端部を支持するリブとを有するトリガー式液体噴出器である。
前記基部は、前記アームを間隔をあけて一対備える横架部材と、該横架部材に連結するとともに該アームとは反対方向に突出して前記本体部に係止される一対の爪片とからなるのであることが好ましい。
本体部に揺動可能に保持される操作レバーに対して復元力を付与するバネ部材を、本体部に固定保持される基部と、一端部が基部に連結するとともに他端部が操作レバーに当接して操作レバーの牽曳によって弾性変形するアームとで構成し、操作レバーに、初期姿勢から牽曳姿勢に変位されることでアームの他端部をその一端部に向けて押し付ける押圧部を設けたので、操作レバーの牽曳に伴い弾性変形するアームには、一端部を中心に他端部が回転方向に移動する際の回転方向の弾性力と、他端部が一端部に近づくことで得られる半径方向の弾性力の両方が加わることとなる。これにより、より大きな弾性力を得ることが可能となり、従来のように2つの湾曲細片を設ける必要がなくなるため、樹脂量を削減することができる。
バネ部材の基部を、一対のアームを備える横架部材と、横架部材に連結するとともにアームとは反対方向に突出して本体部に係止される一対の爪片とからなるものとする場合は、基部においても樹脂量を減らすことができる。
本発明に従うトリガー式液体噴出器の一実施形態を示す、側面視での断面図である。 図1に示す操作レバーに関し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図である。 図1に示すバネ部材に関し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図である。 図1に示す実施形態に関し、バネ部材により得られる操作レバーの復元力について説明する図である。 従来のトリガー式液体噴出器に関し、要部を示す斜視図である。 図5に示す噴出器に関し、バネ部材により得られる操作レバーの復元力について説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面では、後述するカバーの頂壁が位置する側を上方(図1における上側)とし、装着キャップが設けられる側を下方(図1における下側)とする。また、ノズルが設けられる側を前方(図1における左側)とし、その反対側を後方(図1における右側)とする。また、上下方向及び前後方向に対して直交する方向(図1における紙面に垂直な方向)を側方とする。
図1における符号1は、トリガー式液体噴出器の一実施形態を示す。トリガー式液体噴出器1は、容器Cの口部に取り付けられる装着キャップ2と、装着キャップ2を回転自在且つ抜け出し不能に保持するとともに、容器C内の内容液を吸引、加圧、圧送するポンプを備える本体部3と、本体部3に連結するとともに容器Cの底部に向けて延び、ポンプの駆動にて容器C内の内容液を吸い上げるパイプ4と、本体部3の前方に設けられ、内容液を外界に向けて噴出させるノズル5と、本体部3に揺動可能に保持され、牽曳を繰り返すことでポンプを駆動させる操作レバー6と、操作レバー6に復元力を付与するバネ部材7と、本体部3の上方及び側方を覆うカバー8とを備えている。
装着キャップ2は、円筒状となる側壁2aの内面に、容器Cの口部に設けたねじ部に適合するねじ部2bを有している。また、側壁2aの上方には、中央部に上部開口2cを有する天壁2dが設けられていて、天壁2dにおける上部開口2cの縁部には、径方向内側に向かって下向きに傾斜する天壁テーパ部2eが設けられている。
本実施形態において本体部3は、複数の部材から構成されていて、装着キャップ2は、その一つをなすボディ30に取り付けられる。ボディ30の下方には、上部開口2cに挿通される円筒状の連結筒部30aが設けられていて、連結筒部30aの外周面には、径方向外側に延在するフランジ30bが設けられている。また、フランジ30bの外縁部上面には、径方向外側に向かって下向きに傾斜するフランジテーパ部30cが設けられている。また連結筒部30aの上方には、連結筒部30aに対して後方に偏心するとともに連結筒部30aよりも小径となる縦筒30dが設けられていて、縦筒30dの上方には、前方に向けて延在する横筒30eが設けられている。ここで縦筒30dの内部と横筒30eの内部通路とは、穴Haを介してつながっている。また横筒30eの前方側には、上方及び側方に延在する板状壁30fが設けられ、板状壁30fには、前方に向けて突出する円柱部30g、及び円柱部30gの径方向外側に位置する円筒部30hが設けられている。また、横筒30eの両側方には、隙間をあけて横筒30eを間に挟む一対のサイド壁30iが設けられている。対をなすサイド壁30i同士は、本実施形態では総計二つの補強リブ30jでつながっている。また、サイド壁30iには、側面視にてU字状をなす上方開放の溝部30kが設けられている。そして、横筒30eの下方には、縦筒30dから前方に向けて突出する円筒状の嵌合壁30mが設けられていて、嵌合壁30mの径方向内側には、円筒状をなすとともに縦筒30dからの突出量が嵌合壁30mよりも少なくなるように形成され、またその先端部が後述する吐出弁体と当接する吐出弁座30nが設けられている。また、嵌合壁30mと吐出弁座30nとの相互間には、縦筒30dを貫く穴Hbが設けられ、吐出弁座30nの内側には、縦筒30dを貫く穴Hcが設けられている。更に、嵌合壁30mには、その内外を連通させる穴Hdが設けられている。
また、縦筒30d内には、円筒状のインテイク31が設けられている。インテイク31の下方には、径方向外側に延在するフランジ31aが設けられていて、フランジ31aには、嵌合壁30mに設けた穴Hdに連通する穴Heが設けられている。また、インテイク31の下端には、前述のパイプ4が嵌合保持されている。更にインテイク31の内部通路の中間部には、その内部通路を上部及び下部に区画する隔壁31bが設けられている。そして隔壁31bの下方には、穴Hcに連通する穴Hfが設けられ、隔壁31bの上方には、穴Hbに連通する穴Hgが設けられている。更にインテイク31の上方には、段状に形成されて後述する吸い上げ弁体と当接する吸い上げ弁座31cが設けられ、更に吸い上げ弁座31cの上方には、穴Haに連通する穴Hhが設けられている。
そして、インテイク31の上方には、吸い上げ弁32が設けられている。吸い上げ弁32は、吸い上げ弁座31cに着座する平板状の吸い上げ弁体32aと、側面視にて環状をなし、吸い上げ弁体32aに対して常時下方へ向かう付勢力を作用させる弾性部32bを備えている。
また、嵌合壁30mの内側には、シリンダー部材33が設けられている。シリンダー部材33は、嵌合壁30mに嵌合保持される円筒状のシリンダー筒33aと、シリンダー筒33aの径方向内側に設けられる円筒状の区画筒33bとを同心二重配置で設けたものであり、シリンダー筒33aと区画筒33bとの後方側は、奥壁33cでつながっている。奥壁33cには、縦筒30dに設けた穴Hbに入り込むとともにインテイク31の穴Hgに連通する穴Hiが設けられている。そして区画筒33bの内側には、半球状をなすとともに吐出弁座30nに着座する吐出弁体33dと、螺旋状に延在して区画筒33bと吐出弁体33dとを相互に連結し且つ吐出弁体33dに対して常時後方へ向かう付勢力を作用する弾性部33eとが設けられていて、吐出弁体33d及び弾性部33eによって吐出弁を構成している。更に、シリンダー筒33aには、シリンダー筒33aの内外を連通させるとともに、嵌合壁30mとシリンダー筒33aとの間に形成される隙間を介して嵌合壁30mの穴Hdに連通する外気導入口Hjが設けられている。
シリンダー部材33の内側には、ピストン34が設けられている。ピストン34は、シリンダー筒33aの内周面に摺動可能に当接する環状の摺動部34aを有していて、摺動部34aには、前方に向けて延在するとともに前方側の端部を閉塞した周壁部34bが設けられている。また、周壁部34bの前方側端部には、前述の操作レバー6に係合する係合穴34cが設けられている。なお、摺動部34aは、操作レバー6が牽曳されていない状態において、シリンダー部材33の外気導入口Hjを塞ぐ位置に設けられている。
このように本実施形態では、ボディ30、インテイク31、吸い上げ弁32、シリンダー部材33、ピストン34によって、ポンプ機能を有する本体部3を構成している。
ノズル5は、ボディ30に設けた円柱部30gの前方側に配される縦壁5aを有していて、縦壁5aには、円柱部30gを取り囲んで後方へ向けて延在する内側筒状壁5bと、内側筒状壁5bの径方向外側にて円筒部30hの内周面に当接する外側筒状壁5cが設けられている。これによりノズル5は、円柱部30gを中心に回動可能に保持される。なお、ノズル5はボディ30に対して抜け止め保持(例えば板状壁30fに爪部を設け、これに係合する爪部をノズル5に設ける)されている。ここで、内側筒状壁5bの内側には、縦壁5aを貫く貫通穴5dが設けられていて、円柱部30gの外周面と内側筒状壁5bの内周面には、それぞれ前後方向に延在する溝が設けられている。これにより、ノズル5を回転させて相互の溝が合わさることで、横筒30eの内部通路と貫通穴5dとが連通して内容液の噴出が可能となる一方、これらの溝がずれている時は、横筒30eの内部通路と貫通穴5dとは非連通となって、内容液の噴出を阻止することができる。また、外側筒状壁5cの径方向外側には、横断面形状が矩形状となる外壁5eが設けられていて、更に外壁5eの前方側には、ヒンジ5fを介して一体に連結するとともに、内容液を外界に向けて噴出させる噴出口5gを形成した衝突壁5hが設けられている。なお、内容液を噴出させる際には、衝突壁5hはヒンジ5fにて折り曲げられて(折曲げられた衝突壁5hは外壁5eに係合保持される)、噴出口5gが貫通穴5dの前方に位置するようにしている。
操作レバー6は、前壁6a及び前壁6aの両側方に設けられる一対の側壁6bを有している。図2(a)〜(c)に示すように、本実施形態で前壁6aは、上部に対して下部が幅広になっていて、側壁6bは上部側壁6b1と下部側壁6b2とで構成されている。また、それぞれの側壁6bの上方(上部側壁6b1の上方)には、ボディ30の溝部30kに揺動可能に連係する円柱状の枢支軸6cが設けられている。本実施形態では、枢支軸6cの上部に、上方に向かって上部側壁6b1に近づく向きに傾く傾斜部6dを設けている。また、操作レバー6の中間部には、前壁6aを貫通するとともにピストン34との干渉を避ける逃がし穴6eが設けられていて、逃がし穴6eの内面には、係合穴34cに連係する円柱状の凸部6fが設けられている。また、前壁6aの裏面(後方の面)において、上部側壁6b1と下部側壁6b2との間には、バネ部材7を受け入れる隙間6gが設けられていて、隙間6gの下方には、前壁6aから後方に向けて延び、下部側壁6b2よりも高さが低くなるリブ6g1が設けられている。更にリブ6g1の下方には、対をなす下部側壁6b2間をつなぐ横リブ6hが設けられている。なお横リブ6hは、操作レバー6を牽曳することにより、後述するアームの他端部をその一端部に向けて押し付ける押圧部として機能する。
バネ部材7は、図1に示すように操作レバー6の後方において、ボディ30に保持される基部7aと、前方へ向けて伸延しつつ湾曲しながら下方に向けて延在するアーム7bとを有するものである。本実施形態において基部7aは、図3(a)〜(c)に詳細に示すように、中央部を下方に向けて僅かに湾曲させた横架部材7cと、横架部材7cからそれぞれ後方に向けて突出するとともに上方に向かう突起7dを有する一対の爪片7eとを備えている。またアーム7bは、爪片7eの反対側において基部7aに連結する一端部7fと、操作レバー6の隙間6gに後方から入り込むとともにリブ6g1に当接する他端部7gとを有するものであり、他端部7gでの厚みは、他のアーム7b部分よりも小さくなっている。そして、爪片7eを、図1に示すようにボディ30の横筒30eと嵌合壁30mとの間、及び横筒30eとサイド壁30iとの間に差し込むことで、補強リブ30jに突起7dを係止させて固定保持されるとともに、他端部7gをリブ6g1に当接させて操作レバー6に対して常時前方へ向かう付勢力を付与している。
カバー8は、上方に設けられた頂壁8a、及び頂壁8aの側方から下方に向けて延在する一対の側壁8bを備えている。また、詳細な説明は省略するが、ボディ30に対して後方から前方に向けてスライドさせることで取り付けできるように構成されている。
上記のような構成となるトリガー式液体噴出器1によれば、操作レバー6の牽曳によってピストン34が後方に押し込まれることで、シリンダー部材33内の内容液は、穴Hi及び穴Hgを通ってインテイク31の上部側の内部通路内に圧入され、吸い上げ弁体32aを押し上げて穴Hh、穴Ha、及び横筒30eの内部通路を通り、貫通穴5dを介して噴出口5gから噴出される。
次いで操作レバー6の牽曳を停止し、バネ部材7の付勢力で操作レバー6が元の位置に戻ることでピストン34も前方に移動し、シリンダー部材33内が負圧化される。これによって容器C内の内容液が、パイプ4を介してインテイク31の下部側の内部通路内に導入され、穴Hf及び穴Hcを通り、吐出弁座30nから離反した吐出弁体33d及び螺旋状となる弾性部33e間の隙間を介してシリンダー部材33内に導入される。なお、ピストン34が元の位置に戻るまでは、シリンダー部材33に設けられた外気導入口Hjが開口しているので、外気を、外気導入口Hj、嵌合壁30mとシリンダー筒33aとの間に形成される隙間、嵌合壁30mの穴Hd、及びインテイク31の穴Heを介して容器C内に取り込むことができる。このため、噴出に従って容器C内の内容液が減少しても、外気が容器C内に取り込まれるので、負圧によって容器Cが変形することはない。
ここで、上述したバネ部材7により得られる操作レバー6の復元力について、図4、図6を参照しつつ詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るバネ部材7の復元力を説明する図であり、図6は、本実施形態と比較するために挙げた、特許文献1に係るバネ部材の復元力を説明する図である。なお説明上、図4、図6では一部の部材を省略して示している。
従来の吐出器は、図6に示すように、操作レバー100が初期姿勢(図の実線)にある場合にバネ部材200における下端部207の先端は、ポケット102の内面下端部に対してほぼ接する位置にある。そして操作レバー100を牽曳して、牽曳姿勢(図の仮想線)に変位させると、バネ部材200のバネ片204は、図の実線の状態から仮想線の状態へ弾性変形し、下端部207の先端は、バネ片204の固定点Oを中心とする円弧状の軌跡Laに沿って移動する。一方、ポケット102の内面下端部は、枢支軸101を中心とする円弧状の軌跡Lbに沿って移動する。すなわち、牽曳によって下端部207の先端は、ポケット102の内面下端部から離れる向きに移動することになるため、バネ部材200により得られる復元力は、バネ片204の回転方向への弾性力のみとなる。
一方、本実施形態においては、図4に示すように操作レバー6が初期姿勢(図の実線)にある場合、バネ部材7のアーム7bにおける他端部7gの先端は、操作レバー6の横リブ6hに接する、或いは当初から押し当てられるように設けられている。ここで、操作レバー6を牽曳して、牽曳姿勢(図の仮想線)に変位させる場合、他端部7gの先端は、横リブ6hの影響がなければ、アーム7bの固定点である一端部7fを中心として軌跡Lcに沿って移動するものであるが、本実施形態では横リブ6hによって、枢支軸6cを中心とする円弧状の軌跡Ldに沿って移動する。すなわち横リブ6hは、操作レバー6を初期姿勢から牽曳姿勢に変位させることで、他端部7gを一端部7fに向けて押し付ける押圧部として機能する。従って、バネ部材7により得られる復元力は、一端部7fを中心に他端部7gが回転方向に移動する際の回転方向の弾性力と、他端部7gが一端部7fに近づくことで得られる半径方向の弾性力の両方が加わることとなる。このため、図6に示すバネ部材200よりも大きな弾性力が得られることになるので、樹脂量を削減しても従来と同等の復元力を得ることが可能になる。なお他端部7gの先端は、押圧部である横リブ6hによって牽曳姿勢時に押し付けられるものであればよく、初期姿勢において横リブ6hから離れていてもよい。
また、本実施形態において、バネ部材7の基部7aは、図3に示すように横架部材7c、突起7d、及び爪片7eで構成されているので、図5に示すように矩形の板状となる従来の基部203よりも、樹脂量を減らすことができる。
上述したところは本発明の一実施形態に過ぎず、種々の変更を加えることができる。例えば、上述の実施形態では操作レバー6の枢支軸6cを上部側壁6b1の外面に設けたが、これを上部側壁6b1の内面に設け、また、本体部3のサイド壁30iに形成した溝部30kを、縦筒30dに設けてもよい。なお、本発明に従うトリガー式液体噴出器の内部構造は、本実施形態のものに限られず、通常使用される他の構造を用いることができる。
本発明によれば、操作レバーに対する復元力を従来と同等に維持しつつ、使用する樹脂量を削減することができる新規のトリガー式液体噴出器を提供することができる。
1 トリガー式液体噴出器
2 装着キャップ
2a 側壁
2b ねじ部
2c 上部開口
2d 天壁
2e 天壁テーパ部
3 本体部
4 パイプ
5 ノズル
5a 縦壁
5b 内側筒状壁
5c 外側筒状壁
5d 貫通穴
5e 外壁
5f ヒンジ
5g 噴出口
5h 衝突壁
6 操作レバー
6a 前壁
6b 側壁
6b1 上部側壁
6b2 下部側壁
6c 枢支軸
6d 傾斜部
6e 逃がし穴
6f 凸部
6g 隙間
6g1 リブ
6h 横リブ(押圧部)
7 バネ部材
7a 基部
7b アーム
7c 横架部材
7d 突起
7e 爪片
7f 一端部
7g 他端部
8 カバー
8a 頂壁
8b 側壁
30 ボディ
30a 連結筒部
30b フランジ
30c フランジテーパ部
30d 縦筒
30e 横筒
30f 板状壁
30g 円柱部
30h 円筒部
30i サイド壁
30j 補強リブ
30k 溝部
30m 嵌合壁
30n 吐出弁座
31 インテイク
31a フランジ
31b 隔壁
31c 吸い上げ弁座
32 吸い上げ弁
32a 吸い上げ弁体
32b 弾性部
33 シリンダー部材
33a シリンダー筒
33b 区画筒
33c 奥壁
33d 吐出弁体
33e 弾性部
34 ピストン
34a 摺動部
34b 周壁部
34c 係合穴
100 操作レバー
101 枢支軸
102 ポケット
200 バネ部材
201、202 固定部
203 基部
204 バネ片
205、206 湾曲細片
207 下端部
C 容器
Ha〜Hi 穴
Hj 外気導入口

Claims (2)

  1. 本体部に揺動可能に保持される操作レバーと、該操作レバーに復元力を付与するバネ部材とを備え、該操作レバーを繰り返し牽曳することにより該本体部に設けたポンプを駆動させ容器内の内容液を吸引、加圧、圧送してノズルから噴出させるトリガー式液体噴出器であって、
    前記バネ部材は、前記本体部に固定保持される基部と、一端部が該基部に連結するとともに他端部が前記操作レバーに当接して該操作レバーの牽曳によって弾性変形するアームとを有し、前記基部は、該アームとは反対方向に突出するとともに上方に向かう突起を有する一対の爪片を備え、該爪片は前記本体部に係止されるものであり、
    前記操作レバーは、初期姿勢から牽曳姿勢に変位されることで該アームの他端部をその一端部に向けて押し付ける押圧部と、前記操作レバーの長手方向に沿って延び前記他端部を支持するリブとを有するトリガー式液体噴出器。
  2. 前記基部は、前記アームを間隔をあけて一対備える横架部材と、該横架部材に連結するとともに該アームとは反対方向に突出して前記本体部に係止される一対の爪片とからなる請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
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