JP2012101195A - トリガーディスペンサー - Google Patents

トリガーディスペンサー Download PDF

Info

Publication number
JP2012101195A
JP2012101195A JP2010252995A JP2010252995A JP2012101195A JP 2012101195 A JP2012101195 A JP 2012101195A JP 2010252995 A JP2010252995 A JP 2010252995A JP 2010252995 A JP2010252995 A JP 2010252995A JP 2012101195 A JP2012101195 A JP 2012101195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trigger
spring
fulcrum
pump device
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010252995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Okubo
政昭 大久保
Kenji Kawabata
謙二 川端
Shinobu Nagashima
忍 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KONO JUSHI KOGYO KK
Original Assignee
KONO JUSHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KONO JUSHI KOGYO KK filed Critical KONO JUSHI KOGYO KK
Priority to JP2010252995A priority Critical patent/JP2012101195A/ja
Publication of JP2012101195A publication Critical patent/JP2012101195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

【課題】トリガーの引き操作の後半で弓形バネ部の弾性変形抵抗を大きくすることにより、トリガーの自己復帰開始時に前方へ押し戻すためのバネ力を強くでき、トリガーを確実に自己復帰させることができるようにする。
【解決手段】液体容器2内の液体を取り出すポンプ装置3と、ポンプ装置3に設けられたトリガー4と、トリガー4の引き操作で弾性変形するバネ5とを有し、バネ5は、上方凸に湾曲していてポンプ装置3の左右に配置された一対の弓形バネ部50と、トリガー4に連接される前端部50aと反対側でポンプ装置3に横軸まわりの回動を許容して保持される支点部51と、弓形バネ部50の後方に延長されていて弓形バネ部50の弾性変形途中からポンプ装置3に当接して弓形バネ部50の弾性変形に抵抗を与える延長バネ部52とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体容器に装着して使用するトリガーディスペンサーに関するものである。
トリガーを引き操作したり操作力を緩めたりすることで、ポンプ装置に備えられたピストンを動かし、液体容器内の液体を容器外へ取り出すようにするトリガーディスペンサーは公知である(例えば、特許文献1など参照)。
この種のトリガーディスペンサーでは、トリガーを引いた後の自己復帰用(引き操作前の状態へ戻すため)のバネが、トリガーの後部に配置されている。このバネは、互いに平行する左右一対(2本)の弓形バネ部が、互いの後端部同士を連結部材によって連結されている。これら左右一対の弓形バネ部は、上側に凸円弧状となるように湾曲され、それらの後端部同士を連結する連結部材は、前後方向に動かない状態として、回動のみが許容されるように保持されていた。
特開2002−361127号公報
トリガーを引き操作したとき、左右一対の弓形バネ部は、上方へ湾曲する曲率半径を小さくしつつ、前後方向の距離を縮めるように弾性変形して、この弾性変形によってトリガーを前方へ押し戻すためのバネ力を蓄えるようになっている。このようにして弓形バネ部に蓄えられるバネ力は、トリガーを引き操作する量に比例して、略一定割合で強くなるということがあった。
そのため、トリガーを引いた後の自己復帰力を確実に得るためには、弓形バネ部のバネ力は強くする必要があるが、バネ力を強くすると、トリガーの引き操作の前半から大きな操作力が必要となり、反対に、トリガー操作を軽くできるように弓形バネ部のバネ力を弱めると、トリガーを引いた後の自己復帰開始時の力が低下してしまうという二律背反の問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、トリガーの引き操作の後半で弓形バネ部の弾性変形抵抗を大きくすることにより、トリガーの自己復帰開始時に前方へ押し戻すためのバネ力を強くできるようにしたトリガーディスペンサーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るトリガーディスペンサー1は、シリンダ11内に備えるピストン12の摺動で前記シリンダ11と連通させた液体容器2内の液体を取り出すようにするポンプ装置3と、このポンプ装置3に設けられて引き操作時に前記ピストン12を摺動させるトリガー4と、このトリガー4の引き操作で弾性変形して前記トリガー4に押し戻し力を付与するバネ5とを有しており、前記バネ5は、上方凸に湾曲していて前記ポンプ装置3の左右に配置された一対の弓形バネ部50と、トリガー4に連接される前端部50aと反対側で前記ポンプ装置3に横軸まわりの回動を許容して保持される支点部51とを有しており、前記バネ5はさらに、弓形バネ部50の後方に延長されていて、弓形バネ部50の弾性変形途中から前記ポンプ装置3に当接して弓形バネ部50の弾性変形に抵抗を与える延長バネ部52を有することを特徴とする。
このような構成であると、トリガー4を引き操作したとき、はじめに弓形バネ部50が湾曲度合いを強める(曲率半径を小さくする)弾性変形によってバネ力を発現させ、続いて、延長バネ部52が湾曲度合いを強める弾性変形によってバネ力を発現させるようになる。延長バネ部52のバネ力は、弓形バネ部50に生じる弾性変形に抵抗を与えるようになり、弓形バネ部50に発現するバネ力は益々強くなる。
そのため、トリガー4を後方へ大きく引き操作したときに、その引き操作の後半で弓形バネ部の弾性変形抵抗が大きくなり、引き操作解除後には、トリガーを前方へ押し戻すためのバネ力は強くなり、この強いバネ力によってトリガー4は確実に自己復帰を開始することができる。
前記ポンプ装置3には、前記支点部51を保持する支点保持部35と、前記ポンプ装置3と当接するべく延長バネ部52に形成された当接部53を保持する当接保持部36とが設けられており、前記当接保持部36は当接部53との間にこの当接部53の前後動を許容する遊び隙間を有するものとしてもよい。
前記支点保持部35は、支点部51を上方から挿入可能とし且つ支点部51に前後遊び隙間62を有して形成された係合口60と、この係合口60の上縁部で支点部51の抜け止めをする抜止爪61を有し、前記当接保持部36は、当接部53を後方から挿入可能な係合口64と、この係合口64の後縁部で当接部53に前後遊び隙間67を有して抜け止めをする抜止爪65,66を有したものとすることができる。
本発明に係るトリガーディスペンサーは、トリガーの引き操作の後半で弓形バネ部の弾性変形抵抗を大きくすることにより、トリガーの自己復帰開始時に前方へ押し戻すためのバネ力を強くでき、トリガーを確実に自己復帰させることができる。
本発明の実施形態を示した側断面図である。 同平面図である。 同背面図である。 トリガーディスペンサーのバネを分離させた状態で示した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4において、トリガーディスペンサー1は、液体容器2から各種洗浄剤やワックスなどの液体(粘液状やゼリー状の他、ムース状等のものでもよい)を噴出させて定量的に取り出すために、液体容器2に装着されるものであって、ポンプ装置3と、トリガー4と、バネ5とを有している。
なお、図1では、ポンプ装置3とバネ5、更にトリガー4の上端部が、ケーシングカバー7により覆われたものとして例示してある。また以下の説明では、液体の噴出方向をこのトリガーディスペンサー1の前方とおく。
ポンプ装置3は、液体容器2の上部口部2aに対して着脱が可能とされた装着部10と、この装着部10を基礎にして設けられたシリンダ11と、このシリンダ11内で摺動自在に内嵌されたピストン12と、シリンダ11と液体容器2の内部とを連通させる液体流通部13とを有している。
装着部10は、上部が閉塞された円筒状のベース筒部15の回りにキャップ体16が上下動を阻止されながら回転自在に外嵌されたものであって、キャップ体16の内周面には、液体容器2における上部口部2aの外周面に形成された雄ねじと螺合可能とされた雌ねじ17が形成されている。
液体流通部13は、装着部10のベース筒部15を上下方向に貫通するようにして設けられた立管部20と、この立管部20の上端部から前方へ屈曲するようにして設けられた横管部21と、この横管部21の前方に連結されたノズル部22とを有している。立管部20の下端部には、液体容器2内へ挿入されて下端部を容器内の液体へ浸漬させる吸液パイプ23が接続されている。
立管部20の管内部には、横管部21との連結部に近接した位置に管内径を拡大させたスペースが形成され、このスペース内に一次側逆止弁26が設けられている。この一次側逆止弁26は、目皿部27と弁バネ28と半球状弁体29とを有しており、弁バネ28によるバネ力で、半球状弁体29を前記スペースの液体容器2側に設けられた球状弁座へ押圧付勢して、立管部20内を遮断するようになっている。
また横管部21とノズル部22との間にもスペースが形成され、このスペース内に二次側逆止弁30が設けられている。この二次側逆止弁30は、目皿部31と弁バネ32と半球状弁体33とを有しており、弁バネ32のバネ力で、半球状弁体33を横管部21に設けられた球状弁座へ押圧付勢して、この横管部21内を遮断するようになっている。
立管部20の後部には、上部寄りから後方へ突出する支点保持部35と、下部寄りから後方へ突出する当接保持部36とが設けられている。これら支点保持部35及び当接保持部36はバネ5を保持するためのものであるが、その詳細については後述する。
ノズル部22は、前記した二次側逆止弁30のまわりを取り囲むようにして横管部21から前方へ突出して連結されたスリーブ40に対し、その前端部に、液体を噴出するノズル孔22aを備えたノズルキャップ41が外嵌された構造である。ノズルキャップ41の回転により、スリーブ40に対するノズルキャップ41の出入り調節ができるようにして、ノズル孔22aの開度調節〜止栓切り換えを行えるようにすることもできる。
シリンダ11は、装着部10のベース筒部15上で前方へ開口を向けた横向きの円筒形に形成されている。シリンダ11の後端部は、液体流通部13の立管部20との間を仕切るような状態で閉塞されており、この閉塞部分には、立管部20内に設けられた一次側逆止弁26に対して、目皿部27と半球状弁体29との間と連通する連通孔43が形成されている。
このシリンダ11に対し、ピストン12は外周面を水密的に接触させたまま、前後動自在に嵌るように、軸心を前後方向へ向けた円盤状に形成されている。従って、このピストン12の後進時には、シリンダ11の連通孔43から立管部20内(一次側逆止弁26における目皿部27と半球状弁体29との間)へ空気を圧送することができ、前進時には、連通孔43から立管部20内の空気を吸い出すことができるようになっている。このピストン12には、円盤形の中心部から前方へ突出する伝動ピン45が設けられている。
トリガー4は、ポンプ装置3に対して、ノズル部22の下部であって且つシリンダ11の前部となる配置で、下方突出状に設けられている。このトリガー4の上端部は、ポンプ装置3のスリーブ40を左右両側から挟持できるように二股状に形成されており、この二股状部分の内側と、スリーブ40の左右両側面との間で、軸心を左右方向へ向けた揺動枢軸46を介して当該トリガー4が前後揺動自在となるように連結されている。また、このトリガー4の後面には、ピストン12の伝動ピン45が係合され、連接状態となっている。
従って、このトリガー4の前面に指を掛けて後方へ引き操作すると、トリガー4が揺動枢軸46を支点にして、図1に示す操作範囲S1で後方へ揺動するようになり、この揺動に合わせ、ピストン12が後方へ押されてシリンダ11内を後進する。
図4に示すように、このトリガー4には、バネ5と連接するためのバネ受部47が、前記二股状部分の左右両外側であって且つ揺動枢軸46よりも下方となる位置(所定の揺動半径を離した位置)に設けられている。このバネ受部47は、後方へ向けて角形の開口を形成させたものである。またこのバネ受部47において、角形開口の奥部は閉塞されている。
バネ5は、ポンプ装置3の左右に配置される一対の弓形バネ部50と、これら両弓形バネ部50を左右方向で所定間隔に保持するように連結する横棒状の支点部51と、この支点部51を越えて更に後下方へ向けて各弓形バネ部50から延長するように設けられた一対の延長バネ部52と、これら両延長バネ部52の後端部を左右方向で所定間隔に保持するように連結する横棒状の当接部53とを有している。
なお、弓形バネ部50と延長バネ部52との相対長さ比において、弓形バネ部50が長く延長バネ部52が短くなるように、支点部51及び当接部53が設けられている。
支点部51による左右の弓形バネ部50間の保持間隔と、当接部53による左右の延長バネ部52間の保持間隔とは略同じとされており、従って左側の弓形バネ部50及び延長バネ部52と、右側の弓形バネ部50及び延長バネ部52とは、互いに平行するようになっている。
図1に示すように、弓形バネ部50は、側面視上方凸となるように湾曲して形成されており、その前端部50aは、側面視半円形に形成されている。この前端部50aが、前記したトリガー4のバネ受部47へ差し込まれ、このバネ受部47内で前方移動を阻止するように当て止めされる。また、この弓形バネ部50は、帯板状の樹脂素材(例えばポリオレフィン系の樹脂材等)をその帯幅方向が上下方向を向くようにして形成したものであって、前記した上方凸の湾曲形状について、湾曲度合い(曲率半径)を強めたり弱めたりする外力に対して弾性変形すると共に、この弾性力により、外力の解除後には、元の上方凸状態に戻るべく形状を復元させるようになっている。
支点部51は、断面形状が、前部が半円形で後部が方形状の前円後方形状に形成されている。この支点部51には、左右両端側の下面部から側面視三角形に突出する振れ止め部55が設けられている。
延長バネ部52は、その断面形状が弓形バネ部50の断面形状と略同一に形成され、側面視形状が弓形バネ部50の後部と略同様な湾曲形状で、弓形バネ部50の後部から延伸した状態で後方に凸円弧を描くような湾曲が付されている。
当接部53は、左右延長バネ部52の中央に位置し、断面形状が円形であって、左右方向両端側に当接部53と同心でかつ径大な振れ止め部56が設けられている。
一方、前記したポンプ装置3において、立管部20に設けられた支点保持部35は、バネ5の弓形バネ部50に設けられた支点部51を保持するためのものである。この支点保持部35は、左右方向に貫通した状態で、且つ支点部51を上方から挿入可能にした係合口60と、この係合口60の上縁部で支点部51の抜け止めをする抜止爪61とを有している。
係合口60は、上方解放の鉤形突出片によってその内側に形成されたもので、前円後方形状の支点部51が挿入されたときには、この支点部51の平坦な背面と面接触して支持可能な面を有しており、また、支点部51に前後方向の遊動を生じさせかつ支点部51の回動を許容するように前後遊び隙間62を有した大きさとされている。
なお、支点部51を係合口60に挿入すると、支点部51の左右両端側に設けられた振れ止め部55が係合口60の左右両側に係合するようになり、支点部51は左右方向へのガタツキが防止される。
これに対し、抜止爪61は、係合口60の上端後部から前方へ突出して形成されている。この抜止爪61が前方突出した状態であっても、係合口60の上部開口が確保される(塞がれない)ように、抜止爪61の前方突出量は制限されており、上方からの支点部51の嵌め込みを容易にしてある。なお、抜止爪61の前端部は下縁よりも上縁が後方となる方向で傾斜させてあり、支点部51の嵌め込みを一層容易にしてある。
また、この抜止爪61により、係合口60内に形成される後半部の開口形状は、支点部51における前円後方形状の後半部と相似形で、下面、後面、上面でそれぞれ接触可能な角形に形成されている。
係合口60に挿入された支点部51は、係合口60に上部開口が確保されていること、係合口60内に前後遊び隙間62が設けられていること、及び支点部51における断面形状の前端側が半円状であることにより、回動(ねじり動作)が許容されている。そのため、バネ5が弓形バネ部50の前端部50aをトリガー4によって後方へ押され、弓形バネ部50の弾性変形が大きくなってくると、この支点部51は、ポンプ装置3に対して横軸まわりに回動することになる。即ち、支点部51は前円後方形状であることにより、回動するとその中心は前移動する。その前移動は係合口60内の前後遊び隙間62によって許容される。
また、前記したポンプ装置3において、立管部20に設けられた当接保持部36は、バネ5の延長バネ部52に設けられた当接部53を保持するためのものである。この当接保持部36は、左右方向に貫通した状態で、且つ当接部53を後方から挿入可能な係合口64と、この係合口64の後縁部で当接部53の抜け止めをする抜止爪65,66とを有している。
係合口64は、互いに平行して後方突出する上下一対の突出片間で形成されたもので、当接部53が挿入されたときには、この当接部53に前後方向の遊動を生じさせるように前後遊び隙間67を有した大きさとされている。
当接部53を係合口64に挿入すると、当接部53の左右両端側に設けられた振れ止め部56が係合口64の左右両側に係合するようになり、当接部53は左右方向へのガタツキが防止される。
これに対し、上部の抜止爪65は係合口64の後端上部から下方へ突出し、下部の抜止爪66は上部の抜止爪65に対向するように係合口64の後端下部から上方へ突出して形成されている。これら抜止爪65,66が上下対向状に突出していても、係合口64の後部開口は確保される(塞がれない)ように、抜止爪65,66の突出量は制限されており、後方からの当接部53の嵌め込みを容易にしてある。
前記抜止爪65,66の各後端部は、両爪間にできる開口が後方ほど上下に広がる方向で傾斜させてあり、当接部53の嵌め込みを一層容易にしてある。
このようなバネ5は、ポンプ装置3の左右両側へ弓形バネ部50を振り分け、これら両弓形バネ部50の前端部50aをトリガー4のバネ受け部47に差し込み、そのうえで、先に係合口60に対してその上方から支点部51を押し下げて嵌め込み、次に係合口64に対してその後方から当接部53を前方へ押し込んで嵌め込むようにする。
支点部51はその左右に位置する振れ止め部55が支点保持部35の側面に当接することにより左右位置が規制され、また、当接部53はその左右に位置する振れ止め部56が当接保持部36の側面に当接することにより左右位置が規制され、それらによってバネ5はポンプ装置3に対して常に正常な位置に配置されている。
次に、本発明に係るトリガーディスペンサー1の操作状況を説明する。
ポンプ装置3では、トリガー4の引き操作で伝動ピン45を介してピストン12がシリンダ11内の後方へ押し込まれるようになる。ピストン12の後進に伴い、シリンダ11の連通孔43から立管部20内へ空気が圧送され、この空気は、一次側逆止弁26の目皿部27を介して横管部21内を通り、二次側逆止弁30を押し開いてノズル部22のノズル孔22aから外方へ噴出される。
トリガー4の引き操作後、トリガー4がバネ5により自己復帰するときには、ピストン12がシリンダ11内を前進するので、立管部20内の空気が連通孔43を介してシリンダ11内へ吸い出される。これに伴い、立管部20内が低圧化されて一次側逆止弁26が開かれ、液体容器2内の液体が吸液パイプ23を介して立管部20から横管部21及びシリンダ11内へと吸い上げられる。
従って、次にトリガー4を引き操作したときに、その引き操作量に応じて、立管部20や横管部21及びシリンダ11内へ吸い上げられた液体が、ノズル部22のノズル孔22aから前方へ噴出される。
前記トリガー4の引き操作に伴い、バネ5は弾性変形する。図1に実線で示す状態のバネ5は、支点部51が支点保持部35の係合口60内の後端位置に当接し、また当接部53が当接保持部36の係合口64内の後端位置に当接している。
トリガー4の前面に指を掛けて後方へ引き操作すると、このトリガー4は揺動枢軸46を支点として後方へ揺動する。このトリガー4の後方揺動の全操作範囲S1の内の前範囲S2で、弓形バネ部50は前端部50aが後方へ押され、上方への湾曲度合いを増す(曲率半径を小さくする)ように弾性変形を始める。
弓形バネ部50の弾性変形途中において、弓形バネ部50に蓄えられたバネ力が強くなるのに伴い、支点部51に生じる横軸まわりのねじり作用も増加し、このねじり作用がある程度の強さになると、支点部51の下面、後面、上面と支点保持部35の内面との接触が離れるようにして、支点部51が回動する。そのため、弓形バネ部50に付与された後向きの押し作用が延長バネ部52にも伝えられるようになり、これに伴って当接部53は当接保持部36内を前方へ移動する。
トリガー4の後方揺動の後範囲(後半)S3で、当接部53が当接保持部36内の前端位置に当接して前方移動が規制されると(ポンプ装置3との当接で当て止めされた後)、それ以上のトリガー4の後方揺動による弓形バネ部50の弾性変形には、延長バネ部52の存在(突っ張り)が抵抗となり、トリガー4の引き操作力により大きい力が必要になる。
延長バネ部52の抵抗に抗して、トリガー4に大きな引き操作力を加えて弓形バネ部50を弾性変形させることにより、弓形バネ部50には強力な弾性復元力が蓄えられる。そして結果として、トリガー4の引き操作を解除したときに、トリガー4の戻り動作初期に、トリガー4を前方へ押し戻す(自己復帰させる)ための強いバネ力を発生させることができる。
前記トリガー4の後方揺動の後範囲S3は、全操作範囲S1の5〜40%に設定されており、10〜30%が好ましく、トリガー4を揺動範囲の最終位置又はその近傍まで引いたときに、弓形バネ部50の弾性復元力を前範囲S2より強力にすればよい。
液体を噴出させるためのトリガー4の引き操作は、バネ5の弓形バネ部50が支点部51を支点として弾性変形する前範囲S2内(延長バネ部52によるバネ力が強く付加されない範囲内)で、繰り返し行うことが好ましい。
即ち、支点部51は後部が方形状の断面形状とされ、その下面、後面、上面が支点保持部35の内面と接触しているので、平坦な背面が支点部51との面接触により安定的に支持され、トリガー4の前範囲S2の揺動では支点部51の回動が少なく、弓形バネ部50は弾性変形し易く、トリガー4の引き操作力は大きくならないので、頻繁な引き操作が軽くかつ容易にできる。
また、トリガー4は図1に実線で示す位置が揺動前端位置となっていて、それ以上の前方向揺動は規制されており、この状態でバネ5は若干圧縮状態でセットされており、トリガー4がぶらぶらしないようになっている。
さらに、前記バネ5は左右弓形バネ部50が左右外方へ弾性変形することは許容されているが、トリガー4の全操作範囲S1において、弓形バネ部50から延伸した延長バネ部52が、前記弓形バネ部50の左右外方弾性変形に抵抗を与えて抑制している。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、支点保持部35は、支点部51を断面円形に形成し、支点部51を挿入した状態で前後遊び隙間62が生じない大きさに形成して、支点部51が前後動しない構成としてもよい。
支点部51及び当接部53は、断面角形(三角形以上の多角形)としたり断面楕円形等としたりしてもよい。
支点保持部35は係合口60を当接保持部36と同様に後方へ開口する構造としたり、当接保持部36は支点保持部35と同様に上方へ開口する構造としたりしてもよい。また、支点保持部35と当接保持部36とは前後方向にずれた配置としてもよい。
バネ5(弓形バネ部50及び延長バネ部52)は、バネ材などの金属素材によって形成することもできる。
1 トリガーディスペンサー
2 液体容器
3 ポンプ装置
4 トリガー
5 バネ
11 シリンダ
12 ピストン
35 支点保持部
36 当接保持部
50 弓形バネ部
50a 前端部
51 支点部
52 延長バネ部
60 係合口
61 抜止爪
62 前後遊び隙間
64 係合口
65 抜止爪
66 抜止爪
67 前後遊び隙間

Claims (3)

  1. シリンダ内に備えるピストンの摺動で前記シリンダと連通させた液体容器内の液体を取り出すようにするポンプ装置と、このポンプ装置に設けられて引き操作時に前記ピストンを摺動させるトリガーと、このトリガーの引き操作で弾性変形して前記トリガーに押し戻し力を付与するバネとを有しており、
    前記バネは、上方凸に湾曲していて前記ポンプ装置の左右に配置された一対の弓形バネ部と、トリガーに連接される前端部と反対側で前記ポンプ装置に横軸まわりの回動を許容して保持される支点部とを有しており、
    前記バネはさらに、弓形バネ部の後方に延長されていて、弓形バネ部の弾性変形途中から前記ポンプ装置に当接して弓形バネ部の弾性変形に抵抗を与える延長バネ部を有することを特徴とするトリガーディスペンサー。
  2. 前記ポンプ装置には、前記支点部を保持する支点保持部と、前記ポンプ装置と当接するべく延長バネ部に形成された当接部を保持する当接保持部とが設けられており、前記当接保持部は当接部との間にこの当接部の前後動を許容する遊び隙間を有することを特徴とする請求項1に記載のトリガーディスペンサー。
  3. 前記支点保持部は、支点部を上方から挿入可能とし且つ支点部に前後遊び隙間を有して形成された係合口と、この係合口の上縁部で支点部の抜け止めをする抜止爪を有し、
    前記当接保持部は、当接部を後方から挿入可能な係合口と、この係合口の後縁部で当接部に前後遊び隙間を有して抜け止めをする抜止爪を有することを特徴とする請求項2に記載のトリガーディスペンサー。
JP2010252995A 2010-11-11 2010-11-11 トリガーディスペンサー Pending JP2012101195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010252995A JP2012101195A (ja) 2010-11-11 2010-11-11 トリガーディスペンサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010252995A JP2012101195A (ja) 2010-11-11 2010-11-11 トリガーディスペンサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012101195A true JP2012101195A (ja) 2012-05-31

Family

ID=46392262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010252995A Pending JP2012101195A (ja) 2010-11-11 2010-11-11 トリガーディスペンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012101195A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233648A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社吉野工業所 トリガー式噴出器
JP2015047552A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
WO2015129269A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
CN105817361A (zh) * 2016-04-14 2016-08-03 宁波圣捷喷雾泵有限公司 一种喷雾方枪
JP2020163340A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233648A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社吉野工業所 トリガー式噴出器
JP2015047552A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
WO2015129269A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
JP2015164707A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
CN106061623A (zh) * 2014-02-28 2016-10-26 株式会社吉野工业所 扳机式液体喷出器
EP3112036A4 (en) * 2014-02-28 2017-10-18 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Trigger-type liquid jetting device
US9987648B2 (en) 2014-02-28 2018-06-05 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Trigger-type liquid jetting device
CN105817361A (zh) * 2016-04-14 2016-08-03 宁波圣捷喷雾泵有限公司 一种喷雾方枪
CN105817361B (zh) * 2016-04-14 2018-04-27 宁波圣捷喷雾泵有限公司 一种喷雾方枪
JP2020163340A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器
JP7210113B2 (ja) 2019-03-29 2023-01-23 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012101195A (ja) トリガーディスペンサー
US8857305B1 (en) Rope projection device
CN105517717B (zh) 扳机式泵分配器
WO2006116370A3 (en) Tablet dispenser
US10195626B2 (en) Trigger-type liquid dispenser
US10512925B2 (en) Trigger sprayer
CA2856994A1 (en) Portioning device
JP6403187B2 (ja) ポンプ式液体吐出器
KR101882598B1 (ko) 트리거식 액체 분출기
WO2016199382A1 (ja) ポンプディスペンサ
US7841920B2 (en) Crying toy dolls
EP3911200B1 (fr) Reservoir avec dispositif d'accrochage pour appareil de coiffure a vapeur
JPH11309391A (ja) ポンプディスペンサ
JP6578059B2 (ja) 飲料泡注出装置及びこれを用いた飲料サーバ
JP6249553B2 (ja) トリガー式液体吐出装置
JP6910272B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP4646111B2 (ja) ディスペンサーのトリガー
JP2004016952A (ja) トリガー式液体噴出器
JP2000005652A (ja) トリガー式液体噴出器
JP2024065569A (ja) トリガー式液体噴出器
JP2023066946A (ja) 吐出器
JP5111959B2 (ja) トリガー式噴出器
JP2002355588A (ja) バネ構造体及びそれを有するトリガースプレー及びそれを備えたスプレー容器
JPH11216399A (ja) トリガー式液体噴出器
FR3099070B1 (fr) Dispositif d'actionnement latéral pour distributeur de produit fluide