JP6816974B2 - 流路切替えアダプタ及び正倒立両用液体噴出ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、容器体の口頸部を通じて液取込口を垂下する液体噴出ポンプの当該液取込口に装着して、正立時用流路と倒立時用流路とを切り替え可能な正倒立両用液体噴出ポンプを構成する流路切替えアダプタに関する。
正立時のみならず倒立時においても液体を噴射可能な正倒立両用液体噴出ポンプとして、特許文献1にはシリンダ下部の液取込口に、正立時用流路と倒立時用流路を切り替える2つの逆止弁を具備した流路切替えアダプタを取り付けてなるものが提案されており、このものは、正立時には、一方の逆止弁を開にして吸い上げパイプから液体を吸い上げ、正立時用流路を通じて液体噴出ポンプの液取込口内に排出し、倒立時には、上記一方の逆止弁を閉とするとともに他方の逆止弁を開にして倒立時用流路を通じて液体噴出ポンプの液取込口内に排出する。
特開2014−213943号公報
しかしながら、上記従来の流路切替えアダプタでは、倒立時用流路の始端である倒立時用吸込口が液体噴出ポンプの液取込口よりも下方(容器体の底壁側)に位置しているため、倒立後はこの倒立時用吸込口よりも容器体の口頸部側に存する内容液を吸い上げることはできず、このため倒立状態では多量の液体が噴出できなかった。
それ故、本発明は従来の流路切替えアダプタに簡単な改良を施すことで倒立時に吸い上げられずに残存する内容液を減じることができる流路切替えアダプタを提案するものである。
上記課題を解決するため、本発明の流路切替えアダプタは、容器体の口頸部を通じて液取込口を垂下する液体噴出ポンプの当該液取込口に取り付けられる流路切替えアダプタであって、
前記液取入口と連通して正立時用吸込口に至る正立時用流路、及び、前記液取入口と連通して倒立時用吸込口に至る倒立時用流路を含み、
正立状態において倒立時用吸込口が正立時用吸込口よりも高い位置に形成され、かつ、前記正立時用流路内には正立時に開きかつ倒立時に閉じる第1の流路切替弁が、また、倒立時用流路には倒立時に開きかつ正立時に閉じる第2の流路切替弁が設けられた流路切替えアダプタにおいて、
前記倒立時用流路を容器体の口頸部側へ延長してその先端開口を倒立時用吸込口とする延長筒を備え、該延長筒は、前記液取込口に装着される弁キャップの外周面において嵌合保持されるケーシングに一体に設けられたものであることを特徴とするものである。
なお、本発明の流路切替えアダプタにあっては、正立状態で下側に位置するとともに前記正立時用流路の一部を区画する第1の流路筒部、及び正立状態で上側に位置するとともに前記倒立時用流路の一部を区画する第2の流路筒部を有し、前記第1の流路筒部はその下端部に吸い上げパイプ用接続部又は前記正立時用吸込口を有しその上端部に前記第1の流路切替弁が配置され、前記第2の流路筒部はその下端部に前記第2の流路切替弁が配置された弁ハウジングを備え、
前記弁キャップは、前記液取込口への装着部、及び前記第2の流筒部の上端部開口を覆う仕切り壁部を有し、該仕切り壁部に、前記倒立時用吸込口につながり倒立状態で前記第2の流筒部内に内容液を流入させる流入通路と、前記液取込口につながり前記第1の流路筒部又は前記第2の流路筒部を介して供給された内容液を該液取込口に排出する流出通路とが形成されたものであり、
前記ケーシングは、前記弁ハウジングを取り囲み、該弁ハウジングとの間に、前記第1の流路切替弁及び前記第2の流路切替弁と前記流出通路との間を連通する共通流路を区画するものであり、
前記延長筒は前記弁キャップを取り囲むとともに該弁キャップとの間に倒立時用流路の一部を形成しながら該弁キャップの前記装着部を越えて容器体の口頸部側に延出されていることが好ましい。
また、本発明の流路切替えアダプタにあっては、前記延長筒は、前記液体噴出ポンプのシリンダを取り囲むとともに該シリンダとの間に倒立時用流路の一部を形成することが好ましい。
さらに、本発明の流路切替えアダプタにあっては、前記ケーシングと前記弁ハウジングは、組付け前の状態で一体成形品であり、かつ前記ケーシングの下端縁と前記弁ハウジングの上端縁との間に設けられた破断可能な弱化部を介して連結されていることが好ましい。
さらに、本発明の流路切替えアダプタにあっては、前記ケーシングの内面の、前記弱化部への隣接部分に窪みを有することが好ましい。
上記課題を解決するための本発明の正倒立両用液体噴出ポンプは、容器体の口頸部を通じて液取込口を垂下する液体噴出ポンプの当該液取込口に、上記何れかに記載の流路切替えアダプタを装着してなることを特徴とするものである。
従来の正倒立両用液体噴出ポンプでは、倒立時用流路の始端である倒立時用吸込口が液体噴出ポンプの液取込口よりも下方(容器体の底壁側)に位置しているため、倒立後はこの倒立時用吸込口よりも容器体の口頸部側に存する内容液を吸い上げることはできず、このため倒立状態では多量の液体が噴出できなかったのに対し、本発明によれば、延長筒を設けたことにより、倒立時用吸込口を容器体の口頸部のより近くに位置させることができ、倒立状態での液残量を減らすことができる。
本発明の一実施形態の流路切替えアダプタを液体噴出ポンプに適用して構成された本発明の一実施形態の正倒立両用液体噴出ポンプの断面図である。 図1における液体噴出ポンプを拡大して示す断面図である。 図1における流路切替えアダプタを拡大して示す断面図である。 組付け前の状態で弁ハウジングとケーシングが弱化部を介して連結されている一体成形品の断面図である。 図4における弱化部周辺を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は本発明の一実施形態の流路切替えアダプタを液体噴出ポンプに適用して構成された本発明の一実施形態の正倒立両用液体噴出ポンプの断面図であり、図2は、図1における液体噴出ポンプを拡大して示す断面図であり、図3は、図1における流路切替えアダプタを拡大して示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の正倒立両用液体噴出ポンプは、液体噴出ポンプ10に本実施形態の流路切替えアダプタ50を適用することで構成されるものであり、液体噴出ポンプ10としては、シリンダ12内のピストン25の往復動によって吸水及び吐出を行う所謂ピストンポンプ形態のものであり、以下の図示例では、操作レバー45bを備えた縦型ポンプ形態のものを一例として示すが、これに限られず、押圧ヘッドを直接押し下げるように操作される縦型ポンプ形態のものや、トリガー式の横型ポンプ形態のもの等としてもよい。
まず液体噴出ポンプ10について説明すると、図1に示すように、液体噴出ポンプ10は、概して、容器体Aの口頸部bに嵌合される装着キャップ11と、シリンダ12と、作動部材13と、支持部材14と、操作部材15とを備えてなり、これらの各部材は、合成樹脂材で形成することができる。なお、図示例の容器体Aは、胴部aから口頸部bを起立するとともに口頸部bとは反対側に底部cを有し全体として円筒形であるが、容器体Aの形態はこれに限定されず、角形等でもよい。
図2に示すように、装着キャップ11は、口頸部bの外面に螺合される筒部11aと該筒部11aの上端から半径方向内側に付設されたフランジ状壁11bとを有する。
シリンダ12は、その筒壁17の上端に付設された外方張出し部18を有し、該外方張出し部18はパッキンBを介して口頸部bの上端面に載置されて口頸部bとフランジ状壁11bとの間に挟持されている。また、外方張出し部18にはフランジ状壁11bの内側で上方に向けて環状の連結片19が突設されている。シリンダ12の下部には球形の吸込み弁21が設けられ、この吸込み弁21の下方には液取込口Oinとしての嵌合筒部22が垂設されている。
図示例では、ポンプ室を形成するシリンダ筒壁17は下方から上方へ小径部17aと大径部17bを有し、大径部17bの上部には通気孔23が形成されている。
作動部材13は、シリンダ筒壁17の大径部17bを摺動するピストン25と、このピストン25とともに上下に移動可能でその上部がシリンダ12を越えて突出する中空ステム26と、この中空ステム26の内側に固定され、中空ステム26とともに上下に移動可能なピストンガイド27と、このピストンガイド27を中空ステム26とともに上向きの反発力でもって上昇付勢するスプリング28と、中空ステム26の上部に挿入された射出筒29と、射出筒29の先端に付設されたノズルチップ30とを備えて構成されている。
ピストン25は、図示例では、中空ステム26とは別体であり、内筒25a、外筒25b及びその両方をつなぐ連結壁25cからなる二重円筒状に形成されており、外筒25bの下端部がシリンダ筒壁17の大径部17bの内面で摺動する。ピストン25の外筒25bの下端部よりも上方部と大径部17bとの間には通気孔23につながる間隙g1が形成されている。また、ピストン25の内筒25aの上端部は、中空ステム26の下端部とピストンガイド27との間の環状溝32内に挿入され、中空ステム26の下端部の内面で摺動する。
ピストンガイド27は、ピストン25の下端位置から上方部分が中空とされ、シリンダ12内において加圧、圧縮された内容液を流通させる送給通路Pが形成されている。また、当該送給通路Pを区画するピストンガイド27の周壁には、シリンダ12内の内容液をピストンガイド27内の送給通路Pに向けて流入させる連通孔33が形成されている。これにより、中空ステム26がピストンガイド27とともに下方に向けて移動し、ピストン25の連結壁25cが中空ステム26の下端部(弾性片)に当接した状態では連通孔33を介してシリンダ12とピストンガイド27内の送給通路Pとが連通(ピストン25の内筒25a下端部がピストンガイド27の座部27aから離間して隙間が形成され、連通孔33と送給通路Pとが連通)してシリンダ12内の内容液が送給通路Pに向けて流入する。一方、スプリング28の付勢力によって中空ステム26がピストンガイド27とともに上方へ向けて移動すると、ビストンガイド27に形成された座部27aがピストン25の内筒25aの下端に当接することによりシリンダ12とピストンガイド27内の送給通路Pとの連通は遮断される。
支持部材14は、装着キャップ11のフランジ状壁11bに平行な天壁35から下方に向かって垂設された内外三重の筒壁36,37,38を有しており、このうち外筒36と中筒37との間にはシリンダ12の連結片19が嵌入される環状の嵌合溝が形成されている。連結片19の内面には縦溝19aが形成され、これと対向する中筒37の外面には当該縦溝19aと係合する縦リブ37aが形成されることにより、これら連結片19と中筒37との相対回動は不能とされている。内筒38は中空ステム26をその相互間に間隙g2を保って取り囲み、案内する。また、天壁35の、内筒38よりも内側位置の内端からは中空ステム26との間に間隙g3を保ってこれを案内する案内筒部39が上方に向けて延出されている。案内筒部39及び中空ステム26間の間隙g3と、内筒38及び中空ステム26間の間隙g2と、ピストン25の外筒25b及びシリンダ筒壁17の大径部17b間の間隙g1と、上記通気孔23とは、液体の噴出に伴う内容液の減少に伴って容器体A内が負圧化することを防止する空気流路を形成する。さらに、支持部材14の外筒36の後面からは、支持片41が上後方へ延出され、図示例の支持片41は、左右一対の支持板の各後端を連続してなるとともに、各支持板の上端部内面には第1枢着部42が付設されている。
さらに、支持部材14の中筒37の下端面とシリンダ12の外方張出し部18との間にはリング状の弾性パッキン44が挟持されており、その挟持力を更に高めるため外方張出し部18の上面には弾性パッキン44の外周部に食い込む圧接リブ18aが形成されている。弾性パッキン44は、その挟持箇所を支点として内周部が下方に向けて屈曲変形することで上記空気通路を開放し、容器体A内への空気の流入を許容する一方、倒立時に中空ステム26の外面に液密に接して当該空気通路を介した液体の漏出を防止できる厚みに設定されている。
操作部材15は、作動部材13の上部を覆うカバー45を有し、そのカバー45の左右側板の各後部内面は上記第1枢着部42に枢支されている。カバー45の前部には射出筒29を通すための開口45aが形成され、さらに左右側板の前部からは下前方に操作レバー45bが延出されている。また、中空ステム26上部の左右両側及びカバー45の左右側板には、第2枢着部46及びこれに係合する軸受が形成され、操作レバー45bの操作により作動部材13を昇降させることができるように構成されている。
次いで本実施形態の流路切替えアダプタ50について説明する。図1に示すように、流路切替えアダプタ50は、容器体Aの口頸部bを通じて液取込口Oinを垂下する液体噴出ポンプ10の当該液取込口Oinに取り付けられるものである。
流路切替えアダプタ50は、液取入口Oinと連通して正立時用吸込口S1に至る正立時用流路Q1と、液取入口Oinと連通して倒立時用吸込口S2に至る倒立時用流路Q2とを有している。正立状態において倒立時用吸込口S2は正立時用吸込口S1よりも高い位置に形成されている。
また、流路切替えアダプタ50は、正立時用流路Q1内に配置され正立時に開きかつ倒立時に閉じる第1の流路切替弁V1と、倒立時用流路Q2内に配置され倒立時に開きかつ正立時に閉じる第2の流路切替弁V2とを備えている。
さらに、流路切替えアダプタ50は、倒立時用流路Q2を容器体Aの口頸部b側へ延長してその先端開口を倒立時用吸込口S2とする延長筒51を備えている。
より好適な実施形態では、流路切替えアダプタ50は、その詳細を図3に示すように、弁ハウジング53と、弁キャップ54と、ケーシング55とを備える。これらの各部材は、合成樹脂材で形成することができる。
弁ハウジング53は、図3の正立状態で下側に位置する第1の流路筒部56と、同じ状態で上側に位置する第2の流路筒部57と、これらの流路筒部56,57の間に配置された小径の中間筒部58とを有する。第1の流路筒部56は、上記正立時用流路Q1の一部を区画するものであり、その内部には第1の球形弁体V1aが配置されている。また、第2の流路筒部57は、上記倒立時用流路Q2の一部を区画するものであり、その内部には第2の球形弁体V2aが配置されている。中間筒部58にはその内外、つまり中間筒部58内とその外側に形成された後述の共通流路77とを連通する連通孔60が形成されている。図示例では連通孔60は対向する2箇所に形成されているが、連通孔の数及び位置はこれに限定されず、1つでも3つ以上でもよい。
第1の流路筒部56の下端部には、吸い込みパイプCを嵌合により保持する吸い込みパイプ用接続部61が形成されている。なお、吸い込みパイプCを設けない場合には、第1の流路筒部56の当該下端部の開口を正立時用吸込口S1として直接内溶液を吸い込むようにしてもよく、あるいは第1の流路筒部56を下方に延長して吸い込みパイプCの代わりとしてもよい。また、第1の流路筒部56の内面には、吸い上げパイプCの上端位置から上方に延びる複数の縦リブ56aが形成され、各縦リブ56aの下端部には、内方へ突出して上記第1の球形弁体V1aを第1の流路筒部56内に留める弁体留め部56bが形成されている。縦リブ56aは、正立状態において第1の球形弁体V1aが弁体留め部56bに当接している間も内溶液の流通を可能とする。また同様の縦リブ57aは第2の流路筒部57の内面にも形成されている。
第1の流路筒部56の上部には上端に向かうに連れて小径とされて中間筒部58につながる第1のテーパ筒壁63が設けられ、この第1のテーパ筒壁63の内面は第1の球形弁体V1aのための第1の弁座V1bとして機能する。同様に、第2の流路筒部57の下部には下端に向かうに連れて小径とされて中間筒部58につながる第2のテーパ筒壁64が設けられ、この第2のテーパ筒壁64の内面は第2の球形弁体V2aのための第2の弁座V2bとして機能する。このように、図示例では、第1の流路切替弁はV1第1の球形弁体V1aと第1の弁座V1bとにより構成され、第2の流路切替弁V2は第2の球形弁体V2aと第2の弁座V2bとにより構成されるが、これに限定されず、例えばフラップ式の逆止弁を用いてもよい。
弁キャップ54は、液体噴出ポンプ10のシリンダ12の下部に垂設された液取込口Oinとしての嵌合筒部22に外側から嵌合して装着される筒状の装着部66と、この装着部66を立設するとともに弁ハウジング53の第2の流路筒部57の上端部開口を覆う仕切り壁部67とを有している。装着部66の内面には嵌合筒部22への嵌合力を高めるため環状リブ66aが形成されている。
仕切り壁部67にはその下面の略中央に開口する縦穴68と、その側面に開口するとともに該縦穴68につながる横穴69とからなり、上記倒立時用吸込口S2につながり倒立状態で第2の流筒部57内に内容液を流入させる流入通路70が形成されている。縦穴68の内面には、倒立状態で上記第2の球形弁体V2aが縦穴68を閉塞するのを防ぐ縦リブ68aが形成されている。また、縦穴68の外側には弁ハウジング53の第2の流路筒部57の上端部が挿入される環状溝72が形成されており、この環状溝72の溝底には仕切り壁部67上面に開口するとともに液取込口Oinに連通し第1の流路筒部56又は第2の流路筒部57を介して供給された内容液を液体噴出ポンプ10の液取込口Oinに排出する流出通路73が形成されている。
ケーシング55は全体として筒状をなすとともに下から上に向けて小径部55a、中径部55b及び大径部55cを有し、中径部55bにおいて弁キャップ54の外周面に嵌合により保持されている。この際の嵌合力を高めるため、中径部55bの内面には環状リブ75が形成されている。
中径部55bの下方に位置する、ケーシング55の小径部55aは弁ハウジング53を取り囲み、弁ハウジング53との間に、第1の流路切替弁V1及び第2の流路切替弁V2と弁キャップ54の流出通路73との間を連通する環状の共通流路77を区画している。すなわち、この共通流路77は、正立時用流路Q1と倒立時用流路Q2とに共通する流路であり、正立状態では第1の流路筒部56から供給される内容液を弁キャップ54の流出通路73に導き、倒立状態では第2の流路筒部57から供給される内容液を弁キャップ54の流出通路73に導くものである。また、小径部55aの内面には、弁ハウジング53の中間筒部58の下方位置で内方へ突出して第1の流路筒部56の外面(シール面)に液密に当接する環状凸部78が形成されている。
また、ケーシング55の大径部55cは上記延長筒51を構成し、この延長筒51は、弁キャップ54をその相互間に間隙を保って取り囲んで倒立時用流路Q2の一部を形成し、弁キャップ54の装着部66を越えて容器体Aの口頸部b側に延出されている。
さらに図示例のように、液体噴出ポンプ10が縦型ポンプ形式のものであり、そのシリンダ12が容器体Aの口頸部b内に下向きに突出している場合には、延長筒51でもって、液体噴出ポンプ10の当該シリンダ12を取り囲むとともにシリンダ12との間に倒立時用流路Q2の一部を形成することが好ましい。さらにこの場合、延長筒51の内面に図示しない複数の突起を設けてこれらをシリンダ12の外面に当接させ、延長筒51とシリンダ12との間に一定のスペースを安定して確保するとともに延長筒51を支持するようにしてもよい。
さらに有利な実施形態を図4に示すように、ケーシング55と弁ハウジング53は、組付け前の状態では合成樹脂製の一体成形品80であり、かつケーシング55の下端縁と弁ハウジング53の上端縁との間に設けられた破断可能な弱化部81を介して連結されている。図示例では、弱化部81は周縁上の複数個所に設けられた薄肉片により形成されている。このように構成される一体成形品80では、組付けに際してケーシング55と弁ハウジング53に互いの近接方向に押圧力を加えることで、上記弱化部81が破断されるとともに弁ハウジング53がケーシング55内に配置される。上述した弁キャップ54は、前もってケーシング55内に嵌合させておいてもよいし、弁ハウジング53をケーシング55内に挿入した後にケーシング55内に嵌合させてもよい。
また、図5に弱化部81の周辺を拡大して示すように、ケーシング55の内面の、弱化部81への隣接部分にアンダーカット状の窪み83を形成しておくことが好ましい。このような窪み83を形成しておくことで、破断された弱化部81の切れ端を当該窪み83に収容することができ、当該切れ端による第1の流路筒部56のシール面への傷つきを防ぐことができる。
以上の構成を有する流路切替えアダプタ50を適用してなる正倒立両用液体噴出ポンプにおいて、図1に示す正立状態から操作レバー45bを引くと、第1枢着部42を中心に操作部材15が回転することで、第2枢着部46を介して作動部材13が下降する。そうするとシリンダ12内部がピストン25によって加圧されることで、吸込み弁21が閉じ、シリンダ12内の液体がピストンガイド27内の送給通路P及び中空ステム26を介して射出筒29内に流入し、ノズルチップ30を通じて外界に噴射される。操作レバー45bを解放すると、スプリング28の弾性復元力によってピストン25が上昇し、吸込み弁21が開く。そうすると、中間筒部58内が負圧化して、正立状態では第1の流路切替弁V1が開くとともに、第2の流路切替弁V2が閉じる。これにより、吸い上げパイプCの下端の正立時用吸込口S1からシリンダ12内へ内容液が吸い込まれる。容器体A内が負圧化すると、上記空気流路を介して外気が容器体A内に導入される。倒立状態では、第1の流路切替弁V1が閉じるとともに、第2の流路切替弁V2が開く。これにより延長筒51の先端の倒立時用吸込口S2からシリンダ12内へ内容液が吸い込まれる。
延長筒51が備えられていない従来の正倒立両用液体噴出ポンプでは、倒立状態では弁キャップ54の側面に形成された横穴69よりも容器体Aの口頸部b側に存する内容液を吸い上げることはできず、このため倒立状態では多量の液体が噴出できなかったのに対し、本実施形態の正倒立両用液体噴出ポンプによれば、倒立状態で弁キャップ54の横穴69よりも容器体Aの口頸部b側に存する内容液を吸い上げることができ、倒立状態での液残量を減らすことができる。
特に、図示例のような縦型ポンプ形態の液体噴出ポンプ10では、シリンダ12が容器体Aの口頸部bよりも下方に突出することから、横型ポンプ形態のものに比べて液取込口Oinの位置が容器体Aの底部c寄りとなり、延長筒51が備えられていない従来の正倒立両用液体噴出ポンプでは、極めて多くの液体が噴出できないのに対し、本実施形態では、液体噴出ポンプ10のシリンダ12を取り囲むように延長筒51を延出させたことにより、倒立状態での液残量を確実に減らすことができる。
また、本実施形態のように、組付け前の状態で弁ハウジング53とケーシング55を一体成形品80とすることで、従来品と比べて成形時の部品数を増やすことなく液残量を減らすことができる。さらにこの際、一体成形品80におけるケーシング55の内面に、破断後の弱化部81を収める窪み83を形成したことにより、破断した弱化部81の切れ端をこの窪み83内に逃すことができて、当該切れ端による弁ハウジング53のシール面の傷つきを防止することができる。
以上、図示例に基づき本発明について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載内で種々の変更、追加等を行うことが可能である。例えば、図示例では、ケーシング55の延長筒51は容器体Aの口頸部bの基端位置までしか延出されていないが、それよりも上方に延出させてもよい。
本発明の流路切替えアダプタによれば、従来の流路切替えアダプタに簡単な改良を施すことで倒立状態での液残量を減らすことができる。
10 液体噴出ポンプ
11 装着キャップ
12 シリンダ
13 作動部材
14 支持部材
15 操作部材
50 流路切替えアダプタ
51 延長筒
53 弁ハウジング
54 弁キャップ
55 ケーシング
56 第1の流路筒部
56a 縦リブ
56b 弁体留め部
57 第2の流路筒部
57a 縦リブ
58 中間筒部
60 連通孔
61 吸い込みパイプ用接続部
66 装着部
67 仕切り壁部
68 縦穴
69 横穴
70 流入通路
72 環状溝
73 流出通路
77 共通流路
78 環状凸部
80 一体成形品
81 弱化部
83 窪み
Q1 正立時用流路
Q2 倒立時用流路
S1 正立時用吸込口
S2 倒立時用吸込口
V1 第1の流路切替弁
V1a 第1の球形弁体
V1b 第1の弁座
V2 第2の流路切替弁
V2a 第2の球形弁体
V2b 第2の弁座

Claims (6)

  1. 容器体の口頸部を通じて液取込口を垂下する液体噴出ポンプの当該液取込口に取り付けられる流路切替えアダプタであって、
    前記液取入口と連通して正立時用吸込口に至る正立時用流路、及び、前記液取入口と連通して倒立時用吸込口に至る倒立時用流路を含み、
    正立状態において倒立時用吸込口が正立時用吸込口よりも高い位置に形成され、かつ、前記正立時用流路内には正立時に開きかつ倒立時に閉じる第1の流路切替弁が、また、倒立時用流路には倒立時に開きかつ正立時に閉じる第2の流路切替弁が設けられた流路切替えアダプタにおいて、
    前記倒立時用流路を容器体の口頸部側へ延長してその先端開口を倒立時用吸込口とする延長筒を備え、該延長筒は、前記液取込口に装着される弁キャップの外周面において嵌合保持されるケーシングに一体に設けられたものであることを特徴とする流路切替えアダプタ。
  2. 正立状態で下側に位置するとともに前記正立時用流路の一部を区画する第1の流路筒部、及び正立状態で上側に位置するとともに前記倒立時用流路の一部を区画する第2の流路筒部を有し、前記第1の流路筒部はその下端部に吸い上げパイプ用接続部又は前記正立時用吸込口を有しその上端部に前記第1の流路切替弁が配置され、前記第2の流路筒部はその下端部に前記第2の流路切替弁が配置された弁ハウジングを備え、
    前記弁キャップは、前記液取込口への装着部、及び前記第2の流筒部の上端部開口を覆う仕切り壁部を有し、該仕切り壁部に、前記倒立時用吸込口につながり倒立状態で前記第2の流筒部内に内容液を流入させる流入通路と、前記液取込口につながり前記第1の流路筒部又は前記第2の流路筒部を介して供給された内容液を該液取込口に排出する流出通路とが形成されたものであり、
    前記ケーシングは、前記弁ハウジングを取り囲み、該弁ハウジングとの間に、前記第1の流路切替弁及び前記第2の流路切替弁と前記流出通路との間を連通する共通流路を区画するものであり、
    前記延長筒は前記弁キャップを取り囲むとともに該弁キャップとの間に倒立時用流路の一部を形成しながら該弁キャップの前記装着部を越えて容器体の口頸部側に延出されていることを特徴とする、請求項1に記載の流路切替えアダプタ。
  3. 前記延長筒は、前記液体噴出ポンプのシリンダを取り囲むとともに該シリンダとの間に倒立時用流路の一部を形成することを特徴とする、請求項2に記載の流路切替えアダプタ。
  4. 前記ケーシングと前記弁ハウジングは、組付け前の状態で一体成形品であり、かつ前記ケーシングの下端縁と前記弁ハウジングの上端縁との間に設けられた破断可能な弱化部を介して連結されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の流路切替えアダプタ。
  5. 前記ケーシングの内面の、前記弱化部への隣接部分に窪みを有することを特徴とする、請求項4に記載の流路切替えアダプタ。
  6. 容器体の口頸部を通じて液取込口を垂下する液体噴出ポンプの当該液取込口に、請求項1から5までの何れか一項に記載の流路切替えアダプタを装着してなることを特徴とする正倒立両用液体噴出ポンプ。
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