JP2024065852A - 液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外気導入孔を通じて容器本体内に外気を取り込み易くするとともに、ピストンへの傷の発生を抑制する液体噴出器を提供する。【解決手段】本開示に係る液体噴出器100は、容器本体Cに装着する装着部材3と、有底筒状のシリンダ1と、上下動可能に設けられたステム6と、シリンダ1の内周面に摺動するピストン13と、シリンダ1の上部においてシリンダ1の内面に嵌合させて装着されたリング部材7と、ステム6の上部に押下可能に取り付けられ上方付勢されるとともに内容物を吐出するノズル12を有するヘッド部30とを備え、シリンダ1は外気を導入する外気導入孔1dを有し、外気導入孔1dは、シリンダ1とリング部材7とが当接して形成された第1シール部と、ピストン13の上側摺動部13aとの間の高さ位置に設けられることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容物を外界に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、ステムが挿入された筒状のシリンダと、シリンダ内でステムの上下動に連係するとともにシリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、ステムの上端部に取り付けられ、内容液を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドとを備えた吐出器が開示されている。
そして特許文献1の吐出器では、シリンダの側面に容器体内に外気を導入するための貫通孔がピストンに対向して設けられ、内容液を吐出後に容器体が負圧に転じた際にシリンダの上部開口を通じて導入された外気を容器体内に導入するように構成されている。
特開2022- 69928号公報
しかし、特許文献1の吐出器では、外気を導入するための貫通孔がピストンに対向して設けられているため、押圧ヘッド部を押下してピストンが下方に変位する度にピストンの摺動部が貫通孔を通過する。このため、貫通孔の角部に存在する小さなバリ等によってピストンに傷が付き易く、この点において改善の余地があった。
本開示の目的は、外気導入孔を通じて容器本体内に外気を取り込み易くするとともに、ピストンへの傷の発生を抑制する液体噴出器を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本開示の液体噴出器は、
[1]
容器本体の口部に装着する装着部材と、
該装着部材より下方に垂下する有底筒状のシリンダと、
前記シリンダ内で上下動可能に設けられたステムと、
前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともにシリンダの内周面に摺動するピストンと、
前記シリンダの上部において前記シリンダに装着されたリング部材と、
前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、前記シリンダに対して上方付勢されるとともに内容物を吐出するノズルを有するヘッド部と
を備え、
前記シリンダには、該シリンダの上端開口から導入された外気を容器本体内に導入する外気導入孔を有し、
前記外気導入孔は、前記シリンダと前記リング部材とが当接して形成された第1シール部と、前記ピストンの上側摺動部との間の高さ位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の液体噴出器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記ヘッド部は、合成樹脂製のばね部材により前記リング部材に対して上方付勢されていることが好ましい。
本開示によれば、外気導入孔を通じて容器本体内に外気を取り込み易くするとともに、ピストンへの傷の発生を抑制する液体噴出器を提供することができる。
本開示の一実施形態である液体噴出器の正面断面図である。 図1におけるピストン及びリング部材の領域の拡大断面図である。 図1の状態からヘッド部を押下した状態を示す正面断面図である。
以下、図面(図1から図3)を参照して、本開示の一実施形態に係る液体噴出器100を詳細に説明する。
図1において、符号1は、容器本体Cにおける口部C2の上端部にパッキンPKを介して配置されるフランジ2を有し、後述する装着部材3より容器本体Cの口部C2の内側を通って下方に垂下するシリンダ1である。シリンダ1は、有底筒状のシリンダ本体1aと、シリンダ1の下部に設けられ吸入弁10が着座する弁座1eと、シリンダ本体1aの上部に設けられる外気導入孔1dとを備えている。外気導入孔1dは、容器本体C内に外気を取り込むために設けられている。すなわち、容器本体C内が負圧状態になると、シリンダ1の上端開口から取り入れた外気が外気導入孔1d経由で容器本体C内に取り込まれる。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び図面においては、上下方向は、図1に示すように液体噴出器100を容器本体Cに装着し正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、図1の左右方向が液体噴出器100の前後方向であり、ノズル12が突出する図1の左方向が前方、図1の右方向が後方である。また、径方向外側とは、図1における液体噴出器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。
本実施形態において容器本体Cは、合成樹脂素材の押出しブロー成形を行うことによって形作っている。また、容器本体Cにはガラス容器などを用いることもできる。
符号3は、口部C2との間でフランジ2を固定する天壁4を有し当該天壁4の上面から起立する周壁4aが一体に設けられた装着部材3である。装着部材3は、その内側にねじ部3Sを有し、容器本体Cの口部C2に着脱可能に装着されている。なお、ねじ部3Sに代えて口部C2から径方向内側に突出する係合突部を設けて打栓により容器本体Cに装着可能に構成してもよい。
本実施形態に係る液体噴出器100のヘッド部30は、押圧部材8及びノズル12を備えており、押圧部材8の押下によって、シリンダ1内に蓄えられた内容物がヘッド部30に圧送される。
押圧部材8は、外周壁8dと、外周壁8dの径方向内側に設けられた内周壁8eと、外周壁8d及び内周壁8eの上部同士を連結する水平壁8cと、利用者が内容物を吐出させる際に押下する押圧部8aとを備えている。シリンダ1内で加圧された内容物がステム6内の液体流路Lを経由して内周壁8e内に圧送される。
押圧部材8には、ノズル12が一体に設けられている。ノズル12は、押圧部材8から前方(図1の左方向)に突出して設けられており、内周壁8e内に圧送された内容物を前方に方向づけし、ノズル流路N経由でノズル孔12aから外部に吐出させる。ノズル12は、図1に示すように先端部が前方に向かって僅かに下方に傾斜しており、容器本体Cを正立させた状態で内容物を吐出させた場合にノズル孔12aから斜め下方に吐出されるように構成されている。
後述するように、押圧部材8の押し下げによるステム6の下降によってステム6下部の拡径部6aがピストン13を押圧するため、シリンダ1の加圧室1f内の圧力が上昇し、その正圧によって通液リブ11d同士の間を通った内容物がピストン13を台座部11cから押し上げることで加圧室1f内とステム6内の液体流路Lとが連通孔11aを介して連通する。これによって加圧室1f内で加圧された内容物が液体流路L内を上方に圧送され、ノズル12のノズル流路Nを経由してノズル孔12aから外部に吐出される。
図1に示すように、シリンダ1内において上方に向けてステム6が立設されている。ステム6は、押圧部材8とピストンガイド11を繋ぐ筒状の部材であり、シリンダ1内で上下動可能とされている。ステム6の上端部の内面に押圧部材8の内周壁8eが嵌合することにより押圧部材8に固定されている。
筒状のステム6の内側には、液体流路Lが形成されている。液体流路Lは、圧縮されたシリンダ1の加圧室1f内の内容物を液体流路L経由で上方に圧送し、ノズル12に供給する。
ステム6の下部には、ピストンガイド11が装着されている。ピストンガイド11は、ステム6の下部に装着される中央筒部11bと、中央筒部11bの下端部から径方向外側に延びる台座部11cと、台座部11cの外縁部において周方向に間欠的に設けられた通液リブ11dとを備えている。中央筒部11bの中央高さより下方寄りには、加圧室1f内で加圧された内容物を液体流路L内に導く連通孔11aが設けられている。シリンダ1の加圧室1f内で圧縮された内容物は、液体流路L及びノズル流路N経由でノズル孔12aから吐出される。
ステム6の下方かつ台座部11cの上方には、シリンダ1内でステム6の上下動に連係するとともにシリンダ1の内周面に摺動するピストン13が配置されている。ピストン13は、シリンダ本体1aの内面に摺動する上側摺動部13a及び下側摺動部13bと、ステム6の拡径部6aに当接する上側シール部13cと、台座部11cに当接して加圧室1fと液体流路Lとの連通を開閉する下側シール部13dとを備えている。ピストン13が下方に移動することによって加圧室1f内の内容物を圧縮することができる。
シリンダ1の上部において、図1に示すように、シリンダ1の内面にリング部材7が嵌合され装着されている。リング部材7は、シリンダ1の内面に沿って配置される主筒部7cと、主筒部7cの下部に設けられ押圧部材8の上死点においてピストン13の上側摺動部13aが当接する下端シール部7bと、主筒部7cの径方向内側に連なる内リング7dと、主筒部7cの上端部から径方向外側に延びる上部フランジ7eとを備えている。主筒部7cの外面には、シリンダ本体1aの内面に当接してリング部材7とシリンダ1との間の空間をシールする(第1シール部を形成する)シール突起7aが設けられている(図2参照)。シール突起7aは、外気導入孔1dと上部フランジ7eの間の任意の高さ位置に設けることができる。シール突起7aを設けることにより、容器本体C内の内容物が外気導入孔1d経由で上方に漏出することを抑制することができる。また、シール突起7aに代えて、例えば上部フランジ7eとシリンダ1とが液密にシールするように構成してもよい。
シリンダ本体1aには、内容物の吐出により容器本体Cが負圧に転じた時に、外部から外気を導入する外気導入孔1dが設けられている。本実施形態において、外気導入孔1dは、主筒部7cにおけるシール突起7aよりも下方に設けられている。また、外気導入孔1dは、ピストン13の上側摺動部13aよりも常に上方に位置するように設けられている。
上記構成によって、ピストン13の上下方向位置に関わらず外気導入孔1dが常にピストン13の上側摺動部13aよりも上方に位置するので、ピストン13の上下方向への移動時にピストン13の上側摺動部13a及び下側摺動部13bが外気導入孔1dの高さ位置を通過することがない。したがって、外気導入孔1dとシリンダ1の内面との交線である角部の僅かなバリ等によりピストン13が傷つくことを抑制することができる。
また、外気導入孔1dが常にピストン13よりも上方に位置するように配置したので、容器本体Cを傾斜させて使用する場合にも、容器本体C内の内容物がシリンダ1内に逆流することを抑制することができる。
なお、外気導入孔1dは、シール突起7a(第1シール部)よりも下方に位置し、且つリング部材7とピストン13とが当接したときに形成される第2シール部よりも上方に位置するように設けられていてもよい。特許文献1では、押下ヘッドの上死点において、外気を導入するための貫通孔がピストンに対向して設けられることで内容物が貫通孔経由で外部に液漏れすることを抑制していた。本実施形態では、外気導入孔1dを上述の第2シール部よりも上方に位置するように設けることで、万が一ピストン13の上側摺動部13a、下側摺動部13bとシリンダ1とのシールが完全ではなくなった場合でも、この第2シール部により容器本体C内の内容物が外気導入孔1d経由で外部に漏出することを抑制することができる。従って、外部への内容物の液漏れの抑制と、ピストン13への傷の発生の抑制とを両立させることができる。
更に、ピストン13の摺動部が傷つくことを抑制できるので、ピストン13におけるシール性が向上する。従って、ピストン13の上側摺動部13a及び下側摺動部13bをシリンダ1の内面に押し付ける力を弱めても従来と同様のシール性を確保することができるので、上記押し付け力の減少によりピストン13とシリンダ1との間の摺動抵抗を減少させることができる。よって、利用者による吐出の際の押圧力を弱めて使い易くしたり、スプリングSP(特に、合成樹脂製のばね部材)による押圧部材8等を上方付勢する力を弱めて耐久性を向上させることができる。
符号10は、ピストン13の上下動に応動してシリンダ1の下端に形成した吸入口A1を開閉する吸入弁10である。本実施形態では、吸入弁10を3本の弾性アームにより支持された三点弁で構成している。吸入弁10は、図1に示すように、弁体が弁固定壁10aによりシリンダ1の下部に固定されている。
押圧部材8は、図1に示すようにシリンダ1に固定されたリング部材7に対してスプリングSPにより上方付勢されている。スプリングSPは、図2に示すように、リング部材7における内リング7d下端部に形成された凹部7fを下方に押圧する反作用で押圧部材8を上方付勢している。また、押圧部材8はステム6に装着されており、押圧部材8はステム6及びピストンガイド11と一体で上下動するように構成されている。利用者が押圧部材8の押圧部8aを押下することで、ステム6及びピストンガイド11が共に下方に移動し、次にピストン13がステム6の拡径部6aの下端部に押下されて下方に移動する。ピストン13が下方に移動すると、シリンダ1の加圧室1f内が加圧され、加圧された内容物がピストンガイド11の通液リブ11dの間を通過してピストン13を台座部11cから上方に押し上げるため、加圧室1fと液体流路Lが連通して、内容物は液体流路L内を上方に向けて圧送される。
なお、液体噴出器100は、図1に図示しないカバー部材によりヘッド部30を覆うように構成してもよい。
また、液体噴出器100を構成する各部材は、例えば各種合成樹脂材などで形成することができる。
図1の構成を有する液体噴出器100において、利用者が内容物を利用するに際しては、まず、ヘッド部30の押圧部材8を下方に押下する。押圧部材8が押下されると、押圧部材8の内周壁8eに固定されたステム6が押し下げられ、ステム6の下部に嵌合しているピストンガイド11も下方に押し下げられる。また、ステム6の押し下げに伴い、ステム6の拡径部6aが押し下げられてピストン13に当接するため、ピストン13もピストンガイド11に少し遅れて下方に押し下げられる。このピストン13の押し下げによってシリンダ1の加圧室1f内の圧力が高められ、高められた圧力によってピストン13が台座部11cから離隔するため、通液リブ11d及び連通孔11a経由で加圧室1fと液体流路Lとが連通し、加圧室1f内の内容液が液体流路L内を上方に向けて圧送される。
液体流路L内を圧送された内容物は、押圧部材8の内周壁8e内を通り、更に前方に突出するノズル流路Nを経由してノズル孔12aから外部に吐出される。なお、本実施形態では、図1に示すように、押圧部材8が上死点にある状態でピストン13が外気導入孔1dよりも下方に位置するため、ピストン13の上側摺動部13a及び下側摺動部13bが外気導入孔1dの高さ位置を通過することがない。従って、外気導入孔1dとシリンダ1の内面との交線である角部の僅かなバリ等によりピストン13が傷つくことを抑制することができる。
ピストンガイド11の下端部が弁固定壁10aの上端部に当接し押圧部材8を可動範囲の下限まで押し下げるとすると(図3参照)、加圧室1f内の内容物の圧縮は終了し、ノズルに向けた内容物の圧送も停止する。利用者が押圧部8aの押圧を解除すると、押圧部材8、ステム6及びピストンガイド11はスプリングSPの付勢力により上方に変位する。
押圧部材8、ステム6及びピストンガイド11の上昇によって、ピストン13も再び台座部11cに着座して加圧室1fと液体流路Lとの連通が遮断され、ピストン13の上昇により加圧室1f内の体積が増加して負圧となる。この負圧により、弁座1eに着座していた吸入弁10の弁体が上昇して弁開放されるとともにパイプPからの容器本体C内の内容物が吸入口A1経由でシリンダ1内に導入される。この導入された内容物は、次回の押圧部材8の押圧によりシリンダ1内で加圧され、液体流路L、及びノズル流路Nを経由してノズル孔12aから吐出される。
利用者が、押圧部材8の押圧によって容器本体C内の内容物を使用すると、収容空間S内の内容物の残量が減少するため、容器本体C内に負圧がかかるようになる。この負圧によって、図3に矢印で示すように、外周壁8dと周壁4aとの隙間から導入した外気が、ステム6と内リング7dの間の隙間を通し、更にリング部材7の下端シール部7bの下方を通してシリンダ1とリング部材7の隙間から外気導入孔1d経由で容器本体C内に導入される。
以上述べたように、本実施形態は、容器本体Cの口部C2に装着する装着部材3と、装着部材3より下方に垂下する有底筒状のシリンダ1と、シリンダ1内で上下動可能に設けられたステム6と、シリンダ1内でステム6の上下動に連係するとともにシリンダ1の内周面に摺動するピストン13と、シリンダ1の上部においてシリンダ1の内面に嵌合させて装着されたリング部材7と、ステム6の上部に押下可能に取り付けられ、シリンダ1に対して上方付勢されるとともに内容物を吐出するノズル12を有するヘッド部30とを備え、シリンダ1は、シリンダ1の上端開口から導入された外気を容器本体C内に導入する外気導入孔1dを有し、外気導入孔1dは、シリンダ1とリング部材7とが当接して形成された第1シール部と、ピストン13の上側摺動部13aとの間の高さ位置に設けられるように構成した。このような構成の採用によって、ピストン13の上下方向位置に関わらず外気導入孔1dが常にピストン13の上側摺動部13aよりも上方に位置するので、ピストン13の上下方向への移動時にピストン13の摺動部が外気導入孔1dの高さ位置を通過することがない。したがって、外気導入孔1dとシリンダ1の内面との交線である角部の僅かなバリ等によりピストン13が傷つくことを抑制することができる。
また、本実施形態では、外気導入孔1dが常にピストン13よりも上方に位置するように配置したので、容器本体Cを傾斜させて使用する場合にも、容器本体C内の内容物がシリンダ1内に逆流することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ピストン13の摺動部が傷つくことを抑制できるので、ピストン13におけるシール性が向上する。従って、ピストン13の上側摺動部13a及び下側摺動部13bをシリンダ1の内面に押し付ける力を弱めても従来と同様のシール性を確保することができるので、上記押し付け力の減少によりピストン13とシリンダ1との間の摺動抵抗を減少させることができる。よって、利用者による吐出の際の押圧力を弱めて使い易くしたり、スプリングSP(特に、合成樹脂製のばね部材)による押圧部材8等を上方付勢する力を弱めて耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ヘッド部30は、合成樹脂製のばね部材によりリング部材7に対して上方付勢されるように構成した。このような構成の採用によって、従来の金属製のスプリングSPを用いた場合と比較して、上述の耐久性の向上のほか、液体噴出器100を分別し易くすることができる。また、スプリングSPの部材コストを抑えて液体噴出器100のコストを抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、リング部材7と装着キャップ3とを別部材として構成したが、この態様には限定されず、リング部材7と装着キャップ3とを一体で構成してもよい。
また、本実施形態では、予め液体噴出器100がユニット化されているが、本開示に従えば、ユニットさせることなく、容器本体Cに対して個々のパーツを組み付けるものとすることもできる。
また、本実施形態では、ステム6とピストンガイド11が別部材として構成したが、この態様には限定されず、ステム6とピストンガイド11とを一体で構成してもよい。
本開示は、例えば、化粧水、整髪料等の化粧品、虫除け等の医薬品及び、美容・健康用品の分野に係る液体噴出器100として採用することができる。
1 シリンダ
1d 外気導入孔
1e 弁座
1f 加圧室
2 フランジ
3 装着部材
3S ねじ部
4 天壁
4a 周壁
6 ステム
6a 拡径部
7 リング部材
7a シール突起(第1シール部)
7b 下端シール部(第2シール部)
7c 主筒部
7d 内リング
7e 上部フランジ
7f 凹部
8 押圧部材
8a 押圧部
8c 水平壁
8d 外周壁
8e 内周壁
10 吸入弁
10a 弁固定壁
11 ピストンガイド
11a 連通孔
11b 中央筒部
11c 台座部
11d 通液リブ
12 ノズル
12a ノズル孔
13 ピストン
13a 上側摺動部(第2シール部)
13b 下側摺動部
13c 上側シール部
13d 下側シール部
30 ヘッド部
100 液体噴出器
A1 吸入口
C 容器本体
C2 口部
L 液体流路
N ノズル流路
O 中心軸線
P パイプ
PK パッキン
S 収容空間
SP スプリング

Claims (2)

  1. 容器本体の口部に装着する装着部材と、
    該装着部材より下方に垂下する有底筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内で上下動可能に設けられたステムと、
    前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともにシリンダの内周面に摺動するピストンと、
    前記シリンダの上部において前記シリンダに装着されたリング部材と、
    前記ステムの上部に押下可能に取り付けられ、前記シリンダに対して上方付勢されるとともに内容物を吐出するノズルを有するヘッド部と
    を備え、
    前記シリンダは、該シリンダの上端開口から導入された外気を容器本体内に導入する外気導入孔を有し、
    前記外気導入孔は、前記シリンダと前記リング部材とが当接して形成された第1シール部と、前記ピストンの上側摺動部との間の高さ位置に設けられている、液体噴出器。
  2. 前記ヘッド部は、合成樹脂製のばね部材により前記リング部材に対して上方付勢されている、請求項1に記載の液体噴出器。
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