JP2016088537A - スポイト容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体11の口部11aと、蓋基部14またはスポイト管17と、の間には、蓋基部14およびスポイト管17を容器本体11に対して上方に付勢し、かつ第1付勢手段16よりもばね定数の高い第2付勢手段57を備える介装体13が配設され、蓋基部14は、口部11aまたは介装体13に設けられたシール部65に当接することで、口部11aを開閉自在に閉塞し、蓋基部14、可動蓋部15およびスポイト管17を容器本体11から離脱した後、再度装着するときに、蓋基部14がシール部65から離間した状態で、介装体13が、口部11aと、蓋基部14またはスポイト管17と、により上下方向の両側から支持される。
【選択図】図3
Description
そこで、例えば下記特許文献2に示すようなスポイト容器も提案されている。このスポイト容器は、容器本体の口部上に配置された蓋基部と、蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、を備えている。蓋基部と可動蓋部との間には、スポイト管内に連通する負圧発生用のポンプ室が形成されている。このスポイト容器では、口部から可動蓋部を上昇させて離脱させるときに、可動蓋部の上昇距離に応じてポンプ室内で負圧を生じさせることで、容器本体内の液体をスポイト管内に吸い上げる。
本発明に係るスポイト容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部上に配置された蓋基部と、前記蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、前記蓋基部と前記可動蓋部とを上下に離間させる方向に付勢する第1付勢手段と、前記蓋基部に装着され、前記容器本体内に向けて延びるスポイト管と、を備え、前記可動蓋部は、前記口部に着脱自在に装着された装着筒と、弾性変形可能に形成され、前記装着筒の上端開口を閉塞する蓋体と、前記装着筒の径方向の内側に配設され、前記装着筒に連結されたシリンダ部と、を備え、前記蓋基部は、前記シリンダ部内に相対的に上下摺動自在に嵌合されたピストン部を備え、前記スポイト管は前記蓋基部に連結されるとともに、前記スポイト管には前記シリンダ部が上昇自在に装着され、前記スポイト管および前記シリンダ部には、前記シリンダ部が前記スポイト管に対して上昇端位置に位置したときに互いに係合する係合部が形成され、前記スポイト管内は、前記装着筒の上端開口と前記蓋体との間の空間に連通可能とされ、前記シリンダ部に、前記空間に連通する連通孔が形成されたスポイト容器であって、前記口部と、前記蓋基部または前記スポイト管と、の間には、前記蓋基部および前記スポイト管を前記容器本体に対して上方に付勢し、かつ前記第1付勢手段よりもばね定数の高い第2付勢手段を備える介装体が配設され、前記蓋基部は、前記口部または前記介装体に設けられたシール部に当接することで、前記口部を開閉自在に閉塞し、前記蓋基部、前記可動蓋部および前記スポイト管を前記容器本体から離脱した後、再度装着するときに、前記蓋基部が前記シール部から離間した状態で、前記介装体が、前記口部と、前記蓋基部または前記スポイト管と、により上下方向の両側から支持されることを特徴とする。
容器本体から離脱したスポイト管を再度装着させるときには、可動蓋部を介してスポイト管を容器本体の口部内に挿入し、可動蓋部を容器本体に対して下降させる。このとき、蓋基部がシール部から離間した状態で、介装体が、口部と、蓋基部またはスポイト管と、により上下方向の両側から支持され、この状態(以下、「中間状態」という。)で、容器本体内が、蓋基部とシール部との間に設けられた連通隙間を通して外部に連通されながら、第2付勢手段が、口部により下方から直接または間接的に支持され、かつ蓋基部またはスポイト管により上方から直接または間接的に支持される。ここで第2付勢手段のばね定数が、第1付勢手段のばね定数よりも高いことから、中間状態で可動蓋部を下降させると、第2付勢手段よりも第1付勢手段が優先して弾性変形する。したがって、まず、可動蓋部が、第1付勢手段を弾性変形させて上下方向に圧縮しながら蓋基部に対して下降した後、可動蓋部、蓋基部およびスポイト管が、第2付勢手段を弾性変形させて上下方向に圧縮しながら容器本体に対して下降する。可動蓋部が蓋基部に対して下降するときには、蓋基部のピストン部が、可動蓋部のシリンダ部内を相対的に上方に向けて摺動してシリンダ部の内容積を減少させ、シリンダ部内に正圧を発生させる。この正圧は、連通孔、前記空間およびスポイト管内を通して容器本体内に及ぼされる。このとき、前述のように容器本体内が連通隙間を通して外部に連通されることから、容器本体内に及ぼされた正圧は連通隙間を通して外部に逃がされ、容器本体の内圧上昇が抑えられる。その後、さらに可動蓋部を下降させることで、前述のように可動蓋部、蓋基部およびスポイト管が容器本体に対して下降して蓋基部がシール部に当接し、容器本体の口部が閉塞される。
内容物を再び注出するときには、改めて可動蓋部を容器本体に対して上昇させる。ここで、前回の注出操作時に容器本体の内圧上昇が抑えられているので、今回の注出操作時にシリンダ部内で負圧が発生したときに、容器本体内の内容物がスポイト管内に精度良く一定量吸い込まれる。なお仮に、前回の注出操作時にシリンダ部内に発生する正圧が外部に逃がされなかった場合、この正圧に基づく容器本体の内圧上昇の程度が内容物の残量によって変化するため、今回の注出操作時にシリンダ部内で負圧が発生したときに、負圧の大きさが同等であっても、内容物のスポイト管への吸込量が変化するおそれがある。
このスポイト容器によれば、可動蓋部が蓋基部に対して下降するときにシリンダ部内に発生する正圧を外部に逃がし、容器本体の内圧上昇を抑えることができるので、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にすることができる。
本発明の第1実施形態に係るスポイト容器を、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、スポイト容器10は、内容物が収容される容器本体11と、容器本体11に着脱自在に装着されるスポイトキャップ12と、容器本体11とスポイトキャップ12との間に配設された介装体13と、を備えている。スポイトキャップ12は、容器本体11の口部11a上に配置された蓋基部14と、蓋基部14に対して上方移動自在に配設された可動蓋部15と、蓋基部14と可動蓋部15とを上下に離間させる方向に付勢する第1付勢手段16と、蓋基部14に装着され、容器本体11内に向けて延びるスポイト管17と、を備えている。
装着筒18およびシリンダ部19は、連結部29を介して連結されている。連結部29は、環状隙間28内に周方向に間隔をあけて複数設けられ、装着筒18における上部18bの下端部と、シリンダ部19における外周壁24の下端部と、を間欠的に連結している。
装着筒18の上端開口と蓋体20との間には、連通孔27を通してシリンダ部19内に連通する空間32が設けられている。この空間32は、膜筒部31により形成されている。
ピストン部35は、シリンダ部19内に相対的に上下摺動自在に嵌合されている。図2に示すように、ピストン部35は、内筒部38と、外筒部39と、底壁部40と、脚筒部41と、を備えている。
パッキン37は、容器軸Oと同軸の環状に形成されている。パッキン37は、ピストン支持部36に上下方向に重ねられていて、パッキン37の上面は基板部45の下面に当接している。
被覆筒62の下端部には、径方向の外側に向けて突出する規制突起64が設けられている。規制突起64は、支持部56の土台部61に下方から対向しており、カバー部58が支持部56に対して上昇端位置まで上昇したときに、土台部61に係合することでカバー部58の更なる上昇移動を規制する。
そして、容器本体11から離脱されたスポイトキャップ12において蓋体20の膜筒部31を押圧することで、スポイト管17内の内容物がスポイト管17の下端開口から注出される。
その後、さらに可動蓋部15を下降させることで、前述のようにスポイトキャップ12が容器本体11に対して下降して、図1に示すように、蓋基部14がシール部65に当接して容器本体11の口部11aが閉塞される。
本発明の第2実施形態に係るスポイト容器を、図4および図5を参照して説明する。
この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本発明の第3実施形態に係るスポイト容器を、図6および図7を参照して説明する。
この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
またスポイト管17には、介装体13のスポイト管17からの脱落を規制する脱落規制部90が設けられている。脱落規制部90は、支持部56がスポイト管17に対して下降端位置まで下降したときに、支持部56に係合して更なる下降を規制する。脱落規制部90は、スポイト管17の外周面に突起状に形成されていて、支持部56の土台部61に下方から係合する。
このとき図7に示すように、ピストン支持部36における基板部45の外周部86がシール部65から離間した状態で、介装体13の支持部56における鍔部60がしごき部材81の本体筒82に当接することで、介装体13が口部11aとスポイト管17とにより上下方向の両側から支持される。この中間状態では、第2付勢手段57が、支持部56を介して口部11aにより下方から間接的に支持され、かつスポイト管17により上方から直接支持される。そして容器本体11内が、しごき部材81の本体筒82内、支持部56の連通路89、支持部56の連絡筒59内および連通隙間66を通して外部に連通される。したがって、中間状態で可動蓋部15を下降させることでシリンダ部19内に発生する正圧を、容器本体11内を通して外部に逃がすことができる。
さらに装着筒18が容器本体11の口部11aに螺着されていなくてもよく、本発明では、装着筒18が口部11aに着脱自在に装着された他の形態に適宜変更することが可能である。
11 容器本体
11a 口部
13 介装体
14 蓋基部
15 可動蓋部
16 第1付勢手段
17 スポイト管
18 装着筒
19 シリンダ部
20 蓋体
21 外装筒
27 連通孔
29 連結部
32 空間
35 ピストン部
55 係合部
56 支持部
57 第2付勢手段
59 連絡筒
65 シール部
O 容器軸
Claims (4)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部上に配置された蓋基部と、
前記蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、
前記蓋基部と前記可動蓋部とを上下に離間させる方向に付勢する第1付勢手段と、
前記蓋基部に装着され、前記容器本体内に向けて延びるスポイト管と、を備え、
前記可動蓋部は、
前記口部に着脱自在に装着された装着筒と、
弾性変形可能に形成され、前記装着筒の上端開口を閉塞する蓋体と、
前記装着筒の径方向の内側に配設され、前記装着筒に連結されたシリンダ部と、を備え、
前記蓋基部は、前記シリンダ部内に相対的に上下摺動自在に嵌合されたピストン部を備え、
前記スポイト管は前記蓋基部に連結されるとともに、前記スポイト管には前記シリンダ部が上昇自在に装着され、前記スポイト管および前記シリンダ部には、前記シリンダ部が前記スポイト管に対して上昇端位置に位置したときに互いに係合する係合部が形成され、
前記スポイト管内は、前記装着筒の上端開口と前記蓋体との間の空間に連通可能とされ、
前記シリンダ部に、前記空間に連通する連通孔が形成されたスポイト容器であって、
前記口部と、前記蓋基部または前記スポイト管と、の間には、前記蓋基部および前記スポイト管を前記容器本体に対して上方に付勢し、かつ前記第1付勢手段よりもばね定数の高い第2付勢手段を備える介装体が配設され、
前記蓋基部は、前記口部または前記介装体に設けられたシール部に当接することで、前記口部を開閉自在に閉塞し、
前記蓋基部、前記可動蓋部および前記スポイト管を前記容器本体から離脱した後、再度装着するときに、前記蓋基部が前記シール部から離間した状態で、前記介装体が、前記口部と、前記蓋基部または前記スポイト管と、により上下方向の両側から支持されることを特徴とするスポイト容器。 - 前記介装体は、前記口部に下方から支持されるとともに、前記第2付勢手段を下方から支持する支持部を備え、
前記支持部は、前記容器本体内と、前記蓋基部と前記シール部との間に設けられる連通隙間と、を連通可能な連絡筒を備え、
前記第2付勢手段は、前記連絡筒内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のスポイト容器。 - 前記装着筒は、前記口部に螺着されるとともに、前記シリンダ部に連結部を介して連結され、
前記蓋基部は、前記装着筒が容器軸回りに回転するときに前記連結部に係合し、前記可動蓋部と共回りすることを特徴とする請求項1または2に記載のスポイト容器。 - 前記可動蓋部は、前記装着筒に径方向の外側から、相対的に上下動不能にかつ回転不能に装着された外装筒を備え、
前記外装筒は、前記蓋体を、その周縁部を前記装着筒との間で上下方向に挟持しながら、上方に向けて露出させていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスポイト容器。
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- 2014-10-31 JP JP2014222930A patent/JP6335756B2/ja active Active
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