JP6298753B2 - スポイト容器 - Google Patents

スポイト容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6298753B2
JP6298753B2 JP2014222661A JP2014222661A JP6298753B2 JP 6298753 B2 JP6298753 B2 JP 6298753B2 JP 2014222661 A JP2014222661 A JP 2014222661A JP 2014222661 A JP2014222661 A JP 2014222661A JP 6298753 B2 JP6298753 B2 JP 6298753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dropper
lid
cylinder
tube
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014222661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016087513A (ja
Inventor
後藤 孝之
孝之 後藤
徹也 石塚
徹也 石塚
真弥 星野
真弥 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2014222661A priority Critical patent/JP6298753B2/ja
Publication of JP2016087513A publication Critical patent/JP2016087513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6298753B2 publication Critical patent/JP6298753B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)

Description

本発明は、スポイト容器に関する。
スポイト容器として、下記特許文献1に示すような、口部を有する容器本体と、口部に装着されたスポイト付きキャップと、を備える構成が知られている。スポイト付きキャップは、スポイト管の下半部を、口部を通して容器本体内に挿入している。スポイト管の上端部には、弾性ドーム体と、弾性ドーム体を押下する押し下げ筒と、が設けられている。このスポイト容器では、押し下げ筒を押し下げて弾性ドーム体を押圧することで、容器本体内の内容物を吸い上げることから、押し下げ筒の押下量次第で内容物の吸込量が変化し易い。
ここで、この種のスポイト容器では、内容物の種類によっては、一定量の内容物を精度良く吸い上げて吐出することが望まれている。
そこで、例えば特許文献2に示すような、スポイト容器も提案されている。このスポイト容器は、容器本体の口部上に配置された蓋基部と、蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、を備えている。蓋基部と可動蓋部との間には、スポイト管内に連通する負圧発生用のポンプ室が形成されている。このスポイト容器では、口部から可動蓋部を上昇させて離脱させるときに、可動蓋部の上昇距離に応じてポンプ室内で負圧を生じさせることで、容器本体内の内容物をスポイト管内に吸い上げる。
実公平6−42735号公報 特表2013−533172号公報
しかしながら、上述した従来のスポイト容器では、可動蓋部の上昇に伴ってポンプ室内で生じる負圧の大きさが同等である場合にも、容器本体内の内容物の残量に応じて内容物の吸込量が変化することがあり、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にすることについて改善の余地がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にするスポイト容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るスポイト容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部上に配置された蓋基部と、前記蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、前記蓋基部と前記可動蓋部とを上下に離間させる方向に付勢する付勢手段と、前記蓋基部に装着されるとともに、前記容器本体内に向けて延設されたスポイト管と、を備え、前記可動蓋部は、前記口部に着脱自在に装着された装着筒と、弾性変形可能に形成されるとともに、前記装着筒の上端開口を閉塞する蓋体と、前記装着筒の径方向の内側で前記装着筒に連結されるとともに、前記スポイト管に上昇自在に装着されたシリンダ部と、を備え、前記蓋基部は、前記スポイト管に連結されるとともに、前記シリンダ部内に相対的に上下摺動自在に嵌合されたピストン部を備え、前記シリンダ部及び前記スポイト管には、前記シリンダ部が前記スポイト管に対して上昇端位置に位置したとき、互いに係合する係合部が形成され、前記スポイト管の内部は、前記装着筒の上端開口と前記蓋体との間の空間に連通し、前記シリンダ部に、前記空間に連通する連通孔が形成されたスポイト容器であって、前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、の間には、前記付勢手段よりもばね定数の高い弾性部材と、前記弾性部材を上方から支持する上支持部と、前記弾性部材を下方から支持する下支持部と、を備えるとともに、前記弾性部材が圧縮変形することで、前記上支持部と前記下支持部との間をシールし、前記容器本体内と外部との連通を遮断する介装体が配設され、前記介装体は、前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、のうち一方の部位に固定され、かつ前記スポイト管、前記蓋基部、及び前記可動蓋部を前記容器本体から離脱後、再度装着する過程において、前記上支持部と前記下支持部との間のシールが解除された状態で、前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、のうち、他方の部位に上下方向で当接することを特徴とする。
このような特徴により、可動蓋部を、容器本体及びスポイト管に対して係合部が互いに係合し合うまで上昇させると、蓋基部のピストン部は、付勢手段により下方に付勢されているので、そのまま動かず、シリンダ部がピストン部に対して上昇する。すると、シリンダ部の内容積が増大することで、シリンダ部内が負圧になる。そして、この負圧が、連通孔、装着筒の上端開口と蓋体との間の空間、及びスポイト管内を通して容器本体内に及ぼされることにより、容器本体内の内容物がスポイト管内に吸い込まれる。
その後継続して、可動蓋部を、容器本体に対して上昇させると、シリンダ部とスポイト管とが係合部を介して一体となって上昇することで、スポイト管が可動蓋部及び蓋基部とともに容器本体から離脱する。この状態で、蓋体を押圧して蓋体を弾性変形させることで、スポイト管内が加圧され、スポイト管内の内容物がスポイト管の下端開口から注出される。
ここで、本発明の構成によれば、スポイト管、蓋基部、及び可動蓋部を容器本体から離脱後、これらを容器本体に再度装着させる装着操作では、まず口部を通してスポイト管を容器本体内に挿入する。続いて、容器本体に対してスポイト管、蓋基部、及び可動蓋部を容器本体に対して下降させることで、口部と、蓋基部若しくはスポイト管と、のうち他方の部位が介装体に上下方向で当接する。このとき、弾性部材のばね定数が、付勢手段のばね定数よりも高く、かつ介装体が、上支持部と下支持部との間のシールが解除された状態で、口部と、蓋基部若しくはスポイト管と、のうち一方の部位及び他方の部位に当接することになるので、弾性部材よりも付勢手段が優先して弾性変形する。そのため、装着操作では、まず可動蓋部が付勢手段を圧縮変形させながら蓋基部に対して下降した後、スポイト管、蓋基部、及び可動蓋部全体が弾性部材を圧縮変形させながら容器本体に対して下降する。
スポイト管、蓋基部、及び可動蓋部が容器本体に対して下降する過程において、可動蓋部が蓋基部に対して下降するときには、シリンダ部がピストン部に対して下降する。すると、シリンダ部内の内容積が減少することで、シリンダ部内が正圧になる。この正圧は、連通孔、上述した空間、及びスポイト管内を通して容器本体内に及ぼされる。このとき、容器本体内に及ぼされた正圧は、上支持部及び下支持部間を通して外部に逃がされる。これにより、容器本体の内圧上昇が抑えられる。
蓋基部に対する可動蓋部の下方移動が規制された状態で、スポイト管、蓋基部、及び可動蓋部をさらに下降させると、これらが一体となって容器本体に対して下降する。これにより、弾性部材が上下方向に圧縮変形することで、上支持部及び下支持部間がシールされ、下支持部及び上支持部間を通した容器本体内と外部との連通が遮断される。
このように、可動蓋部が蓋基部に対して下降するときにシリンダ部内に発生する正圧を、下支持部及び上支持部間の隙間を通して外部に逃がすことができる。これにより、装着操作時における容器本体の内圧上昇を抑えることができ、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にすることができる。
本発明に係るスポイト容器によれば、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にすることができる。
実施形態におけるスポイト容器の縦断面図である。 図1に示すスポイト容器の装着操作を説明するための縦断面図である。 実施形態の他の構成に係るスポイト容器の縦断面図である。 図3のスポイト容器の装着操作を説明するための縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係るスポイト容器を説明する。
図1に示されるように、本実施形態のスポイト容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに着脱自在に装着された有頂筒状のスポイトキャップ3と、を備えている。なお、本実施形態において、容器本体2及びスポイトキャップ3それぞれの中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う方向を上下方向といい、容器本体2の底部(不図示)側を下側、スポイトキャップ3側を上側という。また、上下方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
スポイトキャップ3は、容器本体2の口部2a上に配置された蓋基部11と、蓋基部11に対して上方移動自在に配設された可動蓋部12と、蓋基部11と可動蓋部12とを上下に離間させる方向に付勢する付勢手段13と、蓋基部11に装着されるとともに、容器本体2内に向けて延設されたスポイト管14と、を備えている。
まず、可動蓋部12は、口部2aに着脱自在に装着された装着筒21と、装着筒21の径方向の内側に配設されたシリンダ部22と、装着筒21及びシリンダ部22の上端開口を閉塞する蓋体23と、を備えている。なお、図示の例において、装着筒21及びシリンダ部22は一体に形成されている。
装着筒21の下半部には、容器本体2の口部2aに形成された雄ねじ部2bに螺着される雌ねじ部25が形成されている。装着筒21の下端部には、径方向の外側に向けて外フランジ部26が突設されている。外フランジ部26の外周端部には、装着筒21と同軸上に配置されるとともに、装着筒21の下端部を径方向の外側から囲繞する囲繞筒27が連設されている。
シリンダ部22は、後述するピストン部44に対して径方向の両側に配設された外筒31及び内筒32と、これら外筒31及び内筒32間を接続する接続壁部33と、を有している。
外筒31は、上下方向に沿う長さが上述した装着筒21よりも短くされるとともに、上端縁が装着筒21の上端縁と同等の位置に配置されている。外筒31の下端部には、外筒31及び装着筒21間を一体的に連結する連結片34が配設されている。連結片34は、径方向に沿って延設されるとともに、周方向に間隔をあけて複数配設されている。
接続壁部33は、外筒31の上端部から径方向の内側に向けて突設されるとともに、その径方向の内側端部に内筒32の上端部が連設されている。また、接続壁部33の内周部分(内筒32との接続部分)には、接続壁部33を上下方向に貫通する連通孔35が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
内筒32は、接続壁部33における径方向の内側端部から下方に向けて延設されている。内筒32の下端部には、径方向の内側に向けて突出する外係合部36が周方向の全周に亘って形成されている。
蓋体23は、弾性変形可能な材料からなり、上方に向けて膨出するドーム状を呈している。蓋体23の外周部分には、下方に向けて延びる固定筒38が連設されている。固定筒38は、上述した装着筒21と外筒31との間の隙間に上方から気密に嵌合されている。
蓋体23及び装着筒21に対して径方向の外側には、これら蓋体23及び装着筒21を囲繞する蓋部カバー41が配設されている。蓋部カバー41は、上下方向に沿って延びる筒状とされるとともに、その下端部が上述した囲繞筒27にアンダーカット嵌合されている。また、蓋部カバー41と囲繞筒27には、両者間の相対的な回転移動を規制する回り止め部42が形成されている。
蓋部カバー41の上端部には、上述した固定筒38を下方に向けて押さえる環状の押さえ片43が形成されている。押さえ片43は、蓋部カバー41の上端部から径方向の内側に向けて突設され、固定筒38を上方から覆っている。なお、押さえ片43に対して径方向の内側には、上述した蓋体23が露出している。
蓋基部11は、上述したシリンダ部22内に相対的に上下摺動自在に嵌合されたピストン部44と、ピストン部44を下方から支持するピストン支持部45と、を有している。
ピストン部44は、上述した内筒32に外挿された内側ガイド筒46と、環状の連結部47を介して内側ガイド筒46の径方向の外側に連設された取付筒48と、取付筒48の上端部に連設された摺動筒49と、を備えている。
内側ガイド筒46は、内筒32を径方向の外側から支持し、ピストン部44に対するシリンダ部22の上下動を案内する。内側ガイド筒46の下端部には、径方向の外側に向けて連結部47が突設されている。
取付筒48は、その上下方向の中央部に、連結部47における径方向の外側端部が連結されている。また、内側ガイド筒46と取付筒48との間に画成されるガイド溝50内には、シリンダ部22の接続壁部33と、ピストン部44の連結部47と、の間に介在するとともに、シリンダ部22を上方に向けて付勢する上述した付勢手段13が配設されている。
摺動筒49は、上下方向の両側に向かうに従い外径が漸次拡大し、その上下方向の両端部が上述した外筒31の内周面に摺動可能に密接している。そして、シリンダ部22内のうち、ピストン部44との間に画成された空間は、シリンダ部22の連通孔35を通してスポイト管14内に連通する連通空間S1を構成している。
ピストン支持部45は、上述した外筒31に外挿された外側ガイド筒51と、環状の底壁部52を介して外側ガイド筒51の径方向の内側に連設された嵌合筒53と、を備えている。
外側ガイド筒51は、外筒31と上述した装着筒21との間に位置し、ピストン部44に対するシリンダ部22の上下動を案内する。外側ガイド筒51のうち、上述した連結片34と周方向と同等に位置する部分には、連結片34を各別に収容する複数のスリット54が周方向に間隔をあけて形成されている。各スリット54は、上下方向に沿って延設されている。また、外側ガイド筒51の下端部には、径方向の内側に向けて底壁部52が突設されている。底壁部52は、可動蓋部12が下降端位置にあるときに、シリンダ部22の外筒31が上方から近接または当接し、蓋基部11に対する可動蓋部12の下方移動を規制する。
嵌合筒53は、上述した取付筒48のうち連結部47よりも下方に位置する部分の内側に嵌合されている。
スポイト管14は、その上端部が上述した内筒32内及び嵌合筒53内に配置され、蓋基部11に連結されるとともに、可動蓋部12が上下動可能に装着されている。スポイト管14の上端部には、径方向の外側に向けて突出する内係合部55が周方向の全周に亘って形成されている。この内係合部55は、上述したシリンダ部22の外係合部36に上方から係合可能とされ、可動蓋部12が上昇端位置にあるときに外係合部36に係合して、スポイト管14に対する可動蓋部12の上方移動を規制する。すなわち、外係合部36及び内係合部55により、本実施形態の係合部を構成している。なお、スポイト管14の上端開口は、蓋体23の内側空間S2に開口している。
スポイト管14のうち、内係合部55よりも下方に位置する部分には、周方向の全周に亘って延びる複数の環状突起(第1環状突部61、第2環状突部62、及び第3環状突部63)が上下方向に間隔をあけて形成されている。第1環状突部61及び第2環状突部62間には、ピストン支持部45の嵌合筒53がアンダーカット嵌合されている。また、スポイト管14のうち、第2環状突部62及び第3環状突部63間に位置する部分には、Oリング65が装着されている。Oリング65は、ピストン支持部45における嵌合筒53の内周面に液密に密接している。なお、各環状突部61〜63は、周方向に間欠的に形成されていても構わない。
ここで、容器本体2とスポイトキャップ3の蓋基部11との間には、介装体71が配設されている。介装体71は、弾性部材73と、弾性部材73を下方から支持する下支持部74と、上下動自在に下支持部74に支持されるとともに、弾性部材73を上方から支持する上支持部75と、を有している。
下支持部74は、口部2a上に配設された下フランジ部77と、下フランジ部77の内周縁から下方に向けて延設され、口部2a内に嵌合されたシール筒78と、下フランジ部77の外周縁から上方に向けて立設された外周壁部79と、を有している。
下支持部74の内周面には、下支持部74の内面に対して窪む連通溝81が周方向に間隔をあけて形成されている。図示の例において、連通溝81は、シール筒78における内周面、及び下フランジ部77の上面に亘って連続的に形成されている。
外周壁部79は、下フランジ部77の外周縁全周に亘って延びる環状とされ、容器軸Oと同軸上に配置されている。なお、外周壁部79の外径は、口部2aの外径よりも小さくなっている。
上支持部75は、下支持部74のシール筒78内に挿通された挿通筒82と、挿通筒82の上端部から径方向の外側に向けて突設された上フランジ部83と、上フランジ部83の外周縁から下方に向けて突出された突出壁部84と、を備えている。
挿通筒82は、上下方向における長さが上述したシール筒78よりも長くなっており、その下端部に形成された係合突部86がシール筒78の下端縁に係合可能とされている。
上フランジ部83は、外径が上述した下フランジ部77よりも大径とされている。上フランジ部83は、その内周部分が下フランジ部77に対して上下方向で対向し、外周部分が外周壁部79の上端面に上方から密接している。
突出壁部84は、上フランジ部83の外周縁全周に亘って延びる環状とされ、容器軸Oと同軸上に配置されている。突出壁部84は、内径が外周壁部79の外径よりも大径とされるとともに、外周壁部79の上端部を径方向の外側から囲繞している。
弾性部材73は、いわゆるOリングであって、上述した付勢手段13よりもばね定数が高くなっている。弾性部材73は、上述した上フランジ部83及び下フランジ部77間に介在して、下支持部74及び上支持部75を上下方向で離間する方向に向けて付勢している。具体的に、弾性部材73は、下フランジ部77上において外周壁部79に対して径方向の内側に位置する部分と、上フランジ部83の内周部分と、の間に上下方向で挟持されている。
この場合、弾性部材73は、圧縮変形された状態で下フランジ部77及び上フランジ部83に密接している。これにより、下支持部74(外周壁部79)及び上支持部75(上フランジ部83)間がシールされ、下支持部74及び上支持部75間を通した容器本体2内と外部との連通が遮断されている。また、弾性部材73は、図2に示す自然長の状態において、上端縁が外周壁部79よりも上方に位置している。
次に、上述したスポイト容器1の作用について説明する。なお、以下の説明では、図1に示すスポイトキャップ3が容器本体2に装着された状態を初期状態として説明する。
内容物を注出する注出操作時では、まず初期状態のスポイトキャップ3を容器本体2から離脱させるため、装着筒21と口部2aとの螺着を解除し、可動蓋部12を容器本体2に対して上昇させる。このとき、可動蓋部12の蓋部カバー41を容器軸O回りの緩み側に回転させると、この回転力が囲繞筒27を介して装着筒21に伝達されることで、装着筒21が蓋部カバー41と共回りする。これにより、可動蓋部12全体が容器軸O回りに回転する。さらに、本実施形態では、可動蓋部12の連結片34が外側ガイド筒51のスリット54内に収容されているため、蓋基部11等も可動蓋部12と共回りする。
可動蓋部12を容器軸O回りの緩み側に回転させ、可動蓋部12を容器本体2に対して上昇させると、付勢手段13の付勢力により、ピストン部44はそのまま動かず、シリンダ部22がピストン部44に対して上方に向けて摺動する。これにより、シリンダ部22内(連通空間S1内)の内容積が増大し、連通空間S1に負圧が発生する。そして、連通空間S1で発生した負圧が、連通孔35、蓋体23の内側空間S2、及びスポイト管14内を通して容器本体2内に及ぼされることで、容器本体2内の内容物がスポイト管14内に吸い込まれる。
可動蓋部12が上昇端位置まで上昇し、係合部(外係合部36及び内係合部55)が互いに係合した後、さらに可動蓋部12を容器本体2に対して上昇させると、可動蓋部12とスポイト管14とが係合部を介して一体となって上昇する。これにより、スポイト管14が容器本体2内から抜き出され、スポイトキャップ3が容器本体2から離脱する。そして、容器本体2から離脱したスポイトキャップ3において、蓋体23を押圧して弾性変形させることで、スポイトキャップ3内が加圧され、スポイト管14内の内容物がスポイト管14の下端開口を通して外部に注出される。
ここで、図2に示すように、装着筒21と口部2aとの螺着を解除する過程において、介装体71の上支持部75は、弾性部材73の付勢力によって上方に向けて付勢されることで、下支持部74に対して上昇する。これにより、上支持部75の上フランジ部83が下支持部74の外周壁部79から離間することで、下支持部74及び上支持部75間に容器本体2内と外部とを連通する連通隙間S3が形成される。なお、上支持部75は、係合突部86が下支持部74のシール筒78に下方から係合されることで、上方移動が規制される。
一方、スポイトキャップ3を容器本体2に再度装着させる装着操作では、まず口部2aを通してスポイト管14を容器本体2内に挿入する。このとき、ピストン支持部45の底壁部52が、上支持部75の上フランジ部83に上方から当接することで、介装体71の下支持部74及び上支持部75が口部2a及びピストン支持部45に上下方向の両側から挟持される。
続いて、容器本体2に対して容器軸O回りの締め込み側に向けて蓋部カバー41を回転させ、スポイトキャップ3を容器本体2に対して下降させる。このとき、弾性部材73のばね定数が、付勢手段13のばね定数よりも高く、かつ上述した底壁部52が上フランジ部83に当接していることから、弾性部材73よりも付勢手段13が優先して弾性変形する。そのため、本実施形態の装着操作では、可動蓋部12が付勢手段13を圧縮変形させながら蓋基部11に対して下降した後、スポイトキャップ3全体が弾性部材73を圧縮変形させながら容器本体2に対して下降する。なお、ピストン支持部45の底壁部52は、スポイト管14を容器本体2内に挿入した時点では、上フランジ部83に近接した状態とし、後にスポイトキャップ3を容器本体2に対して下降させる過程で上フランジ部83に当接する構成としても構わない。
スポイトキャップ3が容器本体2に対して下降する過程において、可動蓋部12が蓋基部11に対して下降する際、シリンダ部22がピストン部44に対して相対的に下方に摺動し、連通空間S1の内容積を減少させることで、連通空間S1内に正圧を発生させる。この正圧は、連通孔35、内側空間S2、及びスポイト管14内を通して容器本体2内に及ぼされる。このとき、弾性部材73が圧縮変形させられる前の状態では、上述した連通溝81及び連通隙間S3を通して容器本体2内と外部とが連通しているため、容器本体2内に及ぼされた正圧は、連通溝81及び連通隙間S3を通して外部に逃がされる。これにより、容器本体2の内圧上昇が抑えられる。なお、ピストン支持部45の底壁部52上にシリンダ部22の外筒31が上方から当接することで、可動蓋部12が下降端位置に到達し、蓋基部11に対する可動蓋部12の下方移動が規制される。
蓋基部11に対する可動蓋部12の下方移動が規制された状態で、蓋部カバー41を締め込み側にさらに回転させると、スポイトキャップ3全体が容器本体2に対して下降することで、ピストン支持部45を介して上支持部75が下方に向けて押圧される。これにより、上支持部75が下支持部74に対して下降することで、弾性部材73が上下方向に圧縮変形する。その結果、下フランジ部77及び上フランジ部83が弾性部材73を介して密着するとともに、下支持部74の外周壁部79が上フランジ部83に密接することで、下支持部74及び上支持部75間がシールされる。よって、下支持部74及び上支持部75間(連通溝81及び連通隙間S3)を通した容器本体2内と外部との連通が遮断される。
なお、内容物を再び注出するときには、改めて口部2aに対する装着筒21の螺着を解除し、可動蓋部12を容器本体2に対して上昇させる。ここで、前回の装着操作時に容器本体2の内圧上昇が抑えられているので、その後の注出操作時に連通空間S1内に負圧が発生したとき、容器本体2内の内容物がスポイト管14内に精度良く一定量吸い込まれる。なお、仮に前回の装着操作時に連通空間S1に発生する正圧が容器本体2内から逃がされなかった場合、正圧に基づく容器本体2の内圧の上昇の程度が内容物の残量によって変化する。そのため、その後の注出操作時に連通空間S1内に負圧が発生したとき、負圧の大きさが同等であっても、スポイト管14内への吸込量が変化するおそれがある。
これに対して、本実施形態によれば、可動蓋部12が蓋基部11に対して下降するときに連通空間S1内に発生する正圧を、下支持部74及び上支持部75間の隙間を通して外部に逃がすことができる。これにより、装着操作時における容器本体2の内圧上昇を抑えることができ、内容物の残量に関わらず吸込量を精度良く一定にすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述したスポイト容器1において、容器本体2側に、スポイト管14の上方移動に伴いスポイト管14の外周面に摺動し、スポイト管14の外周面に付着した内容物を払拭するしごき片を配設しても構わない。この構成により、スポイト管14の外周面に内容物が付着した状態で、スポイトキャップ3が容器本体から離脱されるのを抑制できる。この場合、しごき片は、上述した介装体71(例えば、上支持部75)に一体で配設してもよく、介装体71とは別体で配設しても構わない。
また、上述した実施形態では、介装体71が容器本体2側に固定され、スポイトキャップ3を再度装着する過程において、蓋基部11が介装体71に当接する構成について説明したが、これに限られない。介装体は、口部2aと、蓋基部11若しくはスポイト管14と、のうち一方の部位に固定され、かつスポイトキャップ3が容器本体2から離脱後、再度装着する過程において、上支持部75と下支持部74との間のシールが解除された状態で、口部2aと、蓋基部11若しくはスポイト管14と、のうち、他方の部位に上下方向で当接する構成であれば構わない。すなわち、スポイトキャップ3側(蓋基部11若しくはスポイト管14側)に介装体が設けられていても構わない。
図3に示すように、スポイトキャップ3側に設けられた介装体100は、スポイト管14に外挿された弾性部材101と、弾性部材101を上方から支持する第3環状突部(上支持部)63と、弾性部材101を下方から支持する下支持部102と、下支持部102に上方から密接するピストン支持部(上支持部)45と、を有している。
下支持部102は、スポイト管14に対して上下動可能に外挿された外挿筒103と、外挿筒103の上端部から径方向の外側に向けて突設された下フランジ部104と、を備えている。
外挿筒103は、スポイト管14において外挿筒103に対して上下方向の両側に位置する部分に形成された一対の規制突起105,106にそれぞれ係合可能とされている。これにより、スポイト管14に対する下支持部102の上下動が、規制突起105,106間で制限されている。
下フランジ部104は、その外周部分がピストン支持部45の底壁部52に下方から密接している。これにより、下支持部102(下フランジ部104)と、ピストン支持部45の底壁部52と、の間がシールされ、これらの間を通した容器本体2内と外部との連通が遮断されている。また、下フランジ部104の内周部分には、外周部分に対して下方に向けて窪むとともに、弾性部材101を収容する収容凹部110が形成されている。なお、収容凹部110の底部には、径方向に沿って延びる連通溝110aが周方向に間隔をあけて形成されている。
また、下支持部102には、外挿筒103が挿入されるとともに、下フランジ部104を下方から被覆するパッキン111が装着されている。パッキン111は、容器本体2の口部2a内に内装されたカラー112を介して口部2aに密接している。これにより、下支持部102と口部2aとの間を通した容器本体2内と外部との連通が遮断されている。
弾性部材101は、いわゆるOリングであって、収容凹部110内に収容された状態で、下フランジ部104とスポイト管14の第3環状突部63との間に介在している。弾性部材101は、下フランジ部104とスポイト管14とを上下方向で離間する方向に向けて付勢している。この場合、弾性部材101は、圧縮変形された状態で下フランジ部104及び第3環状突部63に密接している。
このような構成においても、装着操作時における容器本体2の内圧上昇を抑えることができる。すなわち、図4に示す装着操作時において、弾性部材101が圧縮変形させられる前の状態では、下フランジ部104と、蓋基部11(底壁部52)及び第3環状突部63と、が上下方向に離間している。そして、下フランジ部104と、蓋基部11(底壁部52)及び第3環状突部63と、の間に形成された連通隙間S3を通して容器本体2内と外部とが連通している。そのため、可動蓋部12が蓋基部11に対して下降するときに、容器本体2に及ぼされる正圧は、スポイト管14と外挿筒103との間、及び連通隙間S3を通して外部に逃がされる。これにより、容器本体2の内圧上昇が抑えられる。なお、本変形例においても、容器本体2側に上述したしごき片を配設しても構わない。この場合、例えばカラー112に代えてしごき片を配設してもよく、カラー112とは一体で配設しても構わない。
また、上述した実施形態では、スポイト管14の第3環状突部63、及び蓋基部11のピストン支持部45を上支持部として機能させる構成について説明したが、これに限らず、スポイト管14またはピストン支持部45を上支持部として機能させても構わない。
また、上述した実施形態では、ピストン部44とピストン支持部45とを別体で形成した場合について説明したが、これに限らず、ピストン部44とピストン支持部45とを一体で形成しても構わない。
さらに、スポイトキャップ3が容器本体2に装着された初期状態において、スポイト管14内への内容物の吸い上げを規制する弁体を、スポイト管14の上端部に設ける構成としても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…スポイト容器
2…容器本体
2a…口部(一方の部位、他方の部位)
11…蓋基部(一方の部位、他方の部位)
12…可動蓋部
13…付勢手段
14…スポイト管(一方の部位、他方の部位)
21…装着筒
22…シリンダ部
23…蓋体
35…連通孔
36…外係合部(係合部)
44…ピストン部
45…ピストン支持部(上支持部)
55…内係合部(係合部)
63…第3環状突部(上支持部)
71,100…介装体
73,101…弾性部材
74,102…下支持部
75…上支持部
S2…内側空間(空間)

Claims (1)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部上に配置された蓋基部と、
    前記蓋基部に対して上方移動自在に配設された可動蓋部と、
    前記蓋基部と前記可動蓋部とを上下に離間させる方向に付勢する付勢手段と、
    前記蓋基部に装着されるとともに、前記容器本体内に向けて延設されたスポイト管と、を備え、
    前記可動蓋部は、
    前記口部に着脱自在に装着された装着筒と、
    弾性変形可能に形成されるとともに、前記装着筒の上端開口を閉塞する蓋体と、
    前記装着筒の径方向の内側で前記装着筒に連結されるとともに、前記スポイト管に上昇自在に装着されたシリンダ部と、を備え、
    前記蓋基部は、前記スポイト管に連結されるとともに、前記シリンダ部内に相対的に上下摺動自在に嵌合されたピストン部を備え、
    前記シリンダ部及び前記スポイト管には、前記シリンダ部が前記スポイト管に対して上昇端位置に位置したとき、互いに係合する係合部が形成され、
    前記スポイト管の内部は、前記装着筒の上端開口と前記蓋体との間の空間に連通し、
    前記シリンダ部に、前記空間に連通する連通孔が形成されたスポイト容器であって、
    前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、の間には、
    前記付勢手段よりもばね定数の高い弾性部材と、
    前記弾性部材を上方から支持する上支持部と、
    前記弾性部材を下方から支持する下支持部と、を備えるとともに、前記弾性部材が圧縮変形することで、前記上支持部と前記下支持部との間をシールし、前記容器本体内と外部との連通を遮断する介装体が配設され、
    前記介装体は、前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、のうち一方の部位に固定され、かつ前記スポイト管、前記蓋基部、及び前記可動蓋部を前記容器本体から離脱後、再度装着する過程において、前記上支持部と前記下支持部との間のシールが解除された状態で、前記口部と、前記蓋基部若しくは前記スポイト管と、のうち、他方の部位に上下方向で当接することを特徴とするスポイト容器。
JP2014222661A 2014-10-31 2014-10-31 スポイト容器 Active JP6298753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014222661A JP6298753B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 スポイト容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014222661A JP6298753B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 スポイト容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016087513A JP2016087513A (ja) 2016-05-23
JP6298753B2 true JP6298753B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=56017575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014222661A Active JP6298753B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 スポイト容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6298753B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110934410B (zh) * 2019-11-29 2022-06-14 上海容奥包装科技有限公司 一种睫毛膏装置
CN116923888A (zh) * 2022-03-31 2023-10-24 西尔格定量泵(无锡)有限公司 一种分配组件和包括其的容器系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0717757U (ja) * 1993-08-31 1995-03-31 株式会社吉野工業所 スポイト付き容器
JP2549350Y2 (ja) * 1993-10-15 1997-09-30 鐘紡株式会社 スポイト容器
EP2576379B1 (en) * 2010-06-07 2014-06-25 L'Oréal Packaging and applicator device using a pipette
FR2998771B1 (fr) * 2012-12-04 2016-10-28 Oreal Dispositif de conditionnement et de distribution au moyen d'une pipette

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016087513A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102271121B1 (ko) 스포이트 용기
JP6298753B2 (ja) スポイト容器
EP2113695A1 (en) A safety plug for a container generating high pressure fluid
JP2012158360A (ja) 液体噴出器
JP2012131553A5 (ja)
JP2014046961A (ja) 吐出容器
JP2016222307A (ja) 付け替え容器
JP6335756B2 (ja) スポイト容器
JP2015224071A (ja) スポイト容器
JP6266410B2 (ja) スポイト容器
JP5600281B2 (ja) キャップ付き容器
JP6507150B2 (ja) スポイト容器
JP6261428B2 (ja) スポイト容器
JP2010202211A (ja) 液体吐出ポンプ
PH12019502104A1 (en) Valve device, lid assembly, container and usage thereof
JP7399016B2 (ja) スポイト容器
JP6362165B2 (ja) スポイト付き容器
JP6421079B2 (ja) スポイト容器
JPH0318376Y2 (ja)
JP7206098B2 (ja) スポイト容器
JP2012086862A (ja) キャップ付き容器
JP6292620B2 (ja) スポイト容器
JP6007019B2 (ja) 吐出容器
JP2024041402A (ja) スポイト容器
JP2019064673A (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6298753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150