JP5919032B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような吐出器が知られている。吐出器は、内容物が収容される容器内に配置されるシリンダと、該シリンダ内に上方付勢状態で上下摺動可能に嵌合された環状のピストンと、該ピストンに立設されるとともに、内部が、シリンダ内においてピストンの下方に画成され内容物が収容される収容室内に、ピストン内を通して連通するステムと、該ステムに装着されるとともに、該ステム内に連通する吐出口が形成された押下ヘッドと、ピストンの内周部に設けられた弁座部に対して上方に離間可能に着座して、ピストン内を通した収容室内とステム内との連通を遮断するとともに、弁座部よりも下方に向けて突出するバルブと、を備えている。
特開2011−31927号公報
しかしながら、前記従来の吐出器では、押下ヘッドを押し下げてピストンをシリンダ内で下方に摺動させる過程において、内容物で満たされた収容室内と、ステム内および前記容器内と、の各連通が遮断されたときに、押下ヘッドが押し下げ難くなったり、押し下げられなくなったりすることがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、押下ヘッドを円滑に押し下げることができる吐出器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器内に配置されるシリンダと、該シリンダ内に上方付勢状態で上下摺動可能に嵌合された環状のピストンと、該ピストンに立設されるとともに、内部が、前記シリンダ内において前記ピストンの下方に画成され内容物が収容される収容室内に、前記ピストン内を通して連通するステムと、該ステムに装着されるとともに、該ステム内に連通する吐出口が形成された押下ヘッドと、前記ピストンの内周部に設けられた弁座部に対して上方に離間可能に着座して、前記ピストン内を通した前記収容室内と前記ステム内との連通を遮断するとともに、前記弁座部よりも下方に向けて突出するバルブと、を備え、前記弁座部が前記バルブから離間したときに、前記バルブのうち、前記弁座部よりも下方に向けて突出する突出部分の外面と、前記ピストンの内面と、の間を通して前記ステム内と前記収容室内とが連通される吐出器であって、前記突出部分の外面には、凹部内に気泡を保持する凹凸部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、前記突出部分の外面に、前記凹凸部が設けられているので、収容室内が内容物で満たされた状態で、凹部内に気泡を保持させておくことができる。これにより、押下ヘッドを押し下げてピストンをシリンダ内で下方に摺動させる過程において、内容物で満たされた収容室内と、ステム内および前記容器内と、の各連通が遮断されたときに、収容室内で前記気泡を収縮させて気泡の容積を減少させ、ピストンをシリンダ内で下方に摺動させ易くすることが可能になり、押下ヘッドを円滑に押し下げることができる。
また、前記凹凸部における凹部と凸部とは、前記突出部分の外面に上下方向に交互に複数設けられていてもよい。
この場合、凹凸部における凹部と凸部とが、前記突出部分の外面に上下方向に交互に複数設けられているので、内容物が収容室内を流動するときに、内容物を凹部内に進入させ難くすることが可能になり、凹部内に気泡を確実に保持させることができる。
また、前記凸部は、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されていてもよい。
この場合、凸部が、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されているので、内容物が収容室内を流動するときに、上下方向に隣り合う凸部同士の間に位置する凹部内に、内容物をより進入させ難くすることが可能になり、凹部内に前記気泡を一層確実に保持させることができる。
本発明に係る吐出器によれば、押下ヘッドを円滑に押し下げることができる。
本発明の一実施形態に係る吐出器の縦断面図である。 図1に示す吐出器を構成するバルブの要部の縦断面図である。 図1に示す吐出器を構成するバルブの要部の横断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出器を説明する。
図1に示すように、吐出器10は、例えば非圧縮性を具備する液体などの内容物を収容した図示しない容器の口部に装着される。吐出器10は、内容物を液体の状態で吐出するいわゆる液体吐出ポンプである。
吐出器10は、前記容器内に配置されるシリンダ11と、該シリンダ11内に上方付勢状態で上下摺動可能に嵌合された環状のピストン12と、該ピストン12に立設されるとともに、内部が、シリンダ11内においてピストン12の下方に画成され内容物が収容される収容室13内に、ピストン12内を通して連通するステム14と、該ステム14に装着されるとともに、該ステム14内に連通する吐出口15が形成された押下ヘッド16と、ピストン12の内周部に設けられた上側弁座(弁座部)17に対して上方に離間可能に着座して、ピストン12内を通した収容室13内とステム14内との連通を遮断するとともに、上側弁座17よりも下方に向けて突出するバルブ18と、を備えている。
ここでシリンダ11、ピストン12およびステム14の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸をポンプ軸Oといい、ポンプ軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿ったシリンダ11側を下側といい、押下ヘッド16側を上側といい、ポンプ軸Oに直交する方向を径方向といい、ポンプ軸O回りに周回する方向を周方向という。
シリンダ11は、上下方向に延在する基筒部21と、基筒部21の下端に連設された下筒部22と、前記容器内に配置されるディップチューブ23が装着される装着筒部24と、基筒部21の上端から径方向外側に突出したフランジ部25と、フランジ部25の上面に立設された上筒部26と、を備えている。
基筒部21は、上下方向に沿って延設された円筒形状の筒部である。基筒部21の上端部には、前記フランジ部25と前記容器の口部の上端面との間に介在される円環状のパッキンが外嵌されている。基筒部21の上端部には、前記パッキンよりも下方に開口する空気孔が形成されている。
下筒部22は、基筒部21よりも小径の円筒形状の筒部である。下筒部22の上部は、上下方向に沿って延設されている。下筒部22の下部は、下側に向かうに従い漸次縮径するテーパー形状に形成されている。下筒部22の下端は、バルブ18の後述する下側弁体部43が着座する下側弁座27となっている。下筒部22の内周面には、上下方向に延在する複数の案内リブ28が周方向に間隔をあけて配設されている。
装着筒部24は、下筒部22の下端から上下方向に沿って垂下された円筒形状の筒部である。装着筒部24内には、ディップチューブ23の上端部が嵌合されている。フランジ部25は、基筒部21に全周にわたって周設された円環状の壁部である。上筒部26は、フランジ部25から上下方向に沿って立設された円筒形状の筒部である。
ここで図示の例では、吐出器10は、ポンプ軸Oと同軸に配設された有頂筒状の装着キャップ29を備え、装着キャップ29が前記容器の口部に装着されることにより容器に固定される。装着キャップ29は、シリンダ11の前記フランジ部25上に配置され内部にシリンダ11の前記上筒部26が挿通された円環状の天壁部と、該天壁部の外縁から垂下され前記口部の外周面に螺着される周壁部と、を備えている。
またシリンダ11の上端部には、押下ヘッド16が螺着されて該押下ヘッド16を押し込み端位置に保持する保持部材30が設けられている。保持部材30は、シリンダ11の前記上筒部26に装着されている。保持部材30は、上端部同士が連結されて互いの間に上筒部26を挟み込む二重筒状とされている。
ピストン12は、シリンダ11の基筒部21の内側に配設されて基筒部21の内周面に沿って上下方向に摺動可能な環状部材である。ピストン12は、外筒部31と、外筒部31の内側に配設された内筒部32と、これらの両筒部31、32を連結する連結部33と、を備えている。外筒部31および内筒部32は、いずれも円筒形状の筒部であり、内筒部32の上端が、前記上側弁座17となっている。
外筒部31の上端部は、上側に向かうに従い漸次拡径し、外筒部31の下端部は、下側に向かうに従い漸次拡径している。外筒部31の上下両端部は、それぞれ基筒部21の内周面に全周にわたって液密に当接している。これらの両端部の上下方向に沿った間には、前記空気孔が位置している。
連結部33は、外筒部31の内周面および内筒部32の外周面それぞれの全周にわたって形成された平面視円環状の壁部である。連結部33は、外筒部31の上下方向の中央と、内筒部32の下端とを連結している。
ピストン12は、シリンダ11内にポンプ軸Oと同軸に配設されたコイルスプリング34により上方に付勢されている。コイルスプリング34は、シリンダ11の案内リブ28と、ピストン12の連結部33と、の間に介装されている。
ステム14は、上下方向に沿って延在する円筒形状の筒体であり、ピストン12に連結されるとともに、シリンダ11の上方に上方付勢状態で押込み可能に突出している。ステム14の下端部内には、ピストン12の内筒部32が嵌合されている。ステム14の上端部内には、下側に向かうに従い漸次縮径するテーパー状に形成され、ボール弁体35が離間可能に着座するボール弁座36が設けられている。
押下ヘッド16は、指等で押し下げ操作するための操作部であり、ステム14の上端部に装着されている。押下ヘッド16は、有頂筒状の本体筒部37と、本体筒部37内に連通するとともに本体筒部37から径方向の外側に突出し、先端部が前記吐出口15とされたノズル38と、を備えている。
本体筒部37は、ポンプ軸Oと同軸に配置された円筒形状の筒部である。本体筒部37の下部内には、ステム14の上端部が嵌合されている。本体筒部37の下部は、押下ヘッド16が押し込み端位置に押し下げられた状態で、保持部材30の内周面に離脱可能に螺着される。
バルブ18は、シリンダ11内に、ポンプ軸Oと同軸に配設された棒状の弁部材であり、上下端にそれぞれ弁体部が設けられたポペットバルブである。バルブ18は、円筒形状のパイプ部41と、パイプ部41の上端に連結されたロッド部42と、パイプ部41の下端に設けられた下側弁体部43と、ロッド部42の上端に設けられた上側弁体部44と、を備えている。
パイプ部41およびロッド部42は、コイルスプリング34内に挿通されている。ロッド部42の上部は、ピストン12の内筒部32内に挿通されている。パイプ部41の外周面には、上下方向に延在する複数の縦リブが周方向に間隔をあけて配設されている。
下側弁体部43は、シリンダ11の前記下側弁座27に着座可能な弁体部であり、下側弁座27から上方に離間して配設されている。下側弁体部43は、シリンダ11の収容室13内と前記容器内とのディップチューブ23を通した連通、遮断を切り替える。下側弁体部43は、パイプ部41に連通された円筒形状の筒部であり、ポンプ軸Oを中心軸線にして上下方向に沿って延在している。下側弁体部43の下端部の外周面は、下側に向かうに従い漸次縮径している。下側弁体部43の外周面には、径方向の外側に向けて突出するガイド突起45が、周方向に間隔をあけて複数配設されている。ガイド突起45は、シリンダ11の複数の前記案内リブ28のうち周方向に隣り合うもの同士の間に位置している。
上側弁体部44は、前記上側弁座17に対して離間可能に着座した弁体部であり、上側弁座17内に着脱可能に嵌合している。上側弁体部44は、ロッド部42よりも大径の筒部である。上側弁体部44の外周面は、上側弁座17に全周にわたって当接している。上側弁体部44の下部の外周面は、上側に向かうに従い漸次拡径している。
ここで図1および図2に示すように、ロッド部42の外周面には、上下方向に延在する縦条部46が、周方向に間隔をあけて複数配設されている。縦条部46は、上下方向に沿って直線状に延在している。縦条部46の上端は、上側弁体部44の下端に連結され、縦条部46の下端は、パイプ部41の上端に連結されている。図3に示すように、縦条部46は、周方向に同等の間隔をあけて複数配設され、当該吐出器10の横断面視において、ロッド部42を中心として放射状に配設されている。縦条部46は、前記横断面視において矩形状をなしており、径方向の内側から外側に向かう従い漸次、周方向の大きさが小さくなっている。
図1から図3に示すように、縦条部46において径方向の外側を向く外端面には、上下方向に延在する補助突出部47が配設されている。補助突出部47は、上下方向に沿って直線状に延在している。補助突出部47の上端は、上側弁体部44に非連結とされ、ロッド部42の上端と上下方向の位置が同等であり、補助突出部47の下端は、パイプ部41の上端に連結されている。補助突出部47は、縦条部46から径方向の外側に向けて突出している。補助突出部47の径方向および周方向に沿った各大きさは、縦条部46の径方向および周方向に沿った各大きさよりもそれぞれ小さくなっている。
そして本実施形態では、バルブ18のうち、上側弁座17よりも下方に向けて突出する突出部分18aの外面側には、凹部51a、51b、51c内に気泡Bを保持する凹凸部50が設けられている。凹凸部50は、上下方向に延在するとともに、周方向に間隔をあけて複数設けられている。凹凸部50における凹部51a、51b、51cと凸部52とは、前記突出部分18aの外面側に上下方向に間隔をあけて複数設けられている。
凹凸部50は、前記突出部分18aのうち、周方向に隣り合う縦条部46同士の間に設けられ、上下方向に沿って、上側弁体部44の下端からパイプ部41の上端に至るまで設けられている。複数の凹凸部50は、互いに同形同大となっている。
凸部52は、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されている。凸部52は、前記突出部分18aのうちのロッド部42から、径方向の外側に向けて突設されている。凸部52は、周方向に隣り合う縦条部46同士の間に、上下方向に同等の間隔をあけて複数配置されている。複数の凸部52は、互いに同形同大とされている。凸部52は、周方向に隣り合う縦条部46同士を連結するように、周方向に延在している。凸部52の周方向の大きさは、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次大きくなっており、凸部52は、前記横断面視において扇形をなしている。凸部52の径方向の外端縁は、縦条部46の径方向の外端面よりも径方向の内側に位置している。
凹部51a、51b、51cには、上下方向に隣り合う凸部52同士の間に位置する第1凹部51aと、最も上側に位置する凸部52と上側弁体部44の下端との間に位置する第2凹部51bと、最も下側に位置する凸部52とパイプ部41の上端との間に位置する第3凹部51cと、が備えられている。これらの凹部51a、51b、51cはいずれも、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、周方向に沿った大きさが大きくなっている。第2凹部51bは、下方から上方に向かうに従い漸次、径方向に沿った大きさが小さくなっている。第3凹部51cは、上方から下方に向かうに従い漸次、径方向に沿った大きさが小さくなっている。
前記吐出器10を使用するに際し、例えば押下ヘッド16の本体筒部37が保持部材30に螺着されているときには、まず、保持部材30に対して押下ヘッド16をポンプ軸O回りに回転させて、押下ヘッド16の保持部材30への螺着を解除する。すると、コイルスプリング34の上方付勢力によって、ピストン12が、ステム14およびバルブ18とともに上昇する。
このとき、バルブ18の上側弁体部44がピストン12の上側弁座17に着座して、ステム14内とシリンダ11の収容室13内との連通が遮断された状態でピストン12が上昇することで、収容室13内が負圧となり、前記容器内の内容物が、ディップチューブ23を通して収容室13内に流入し、凹部51a、51b、51c内に気泡Bが保持されつつ収容室13内に内容物が収容される。気泡Bは、例えば図2に示すように、凹部51a、51b、51cの内面に付着し、図示の例では、該内面における角部に付着することで、凹部51a、51b、51c内に保持される。
その後、押下ヘッド16を押し下げ、ステム14を介してピストン12を、コイルスプリング34の付勢力に抗しながらバルブ18とともに押し下げて、バルブ18の下側弁体部43をシリンダ11の下側弁座27に着座させる。バルブ18の下方への移動が規制された状態でピストン12を下降させると、ピストン12の上側弁座17がバルブ18の上側弁体部44から離間し、ピストン12内を通してステム14内とシリンダ11の収容室13内とが連通される。このとき、収容室13の内圧が上昇することで、収容室13内の内容物が、ピストン12内を通ってステム14内に流入し、ステム14内のボール弁体35が上方に押し上げられてボール弁座36が開放され、内容物が、押下ヘッド16の本体筒部37内およびノズル38内を通って吐出口15から外部に吐出される。
なお、押下ヘッド16の押圧を解除すると、コイルスプリング34の付勢力によってピストン12およびステム14が押し上げられるとともにバルブ18が上昇し、バルブ18の下側弁体部43がシリンダ11の下側弁座27から離間する。すると、シリンダ11内の収容室13の内圧が低下し、前記容器内の内容物が、ディップチューブ23内を通して収容室13内に流入する。そして、バルブ18の上側弁体部44がピストン12の上側弁座17に着座し、押下ヘッド16が図1に示す上昇端位置に復帰する。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出器10によれば、前記突出部分18aの外面に、前記凹凸部50が設けられているので、収容室13内が内容物で満たされた状態で、凹部51a、51b、51c内に気泡Bを保持させておくことができる。これにより、押下ヘッド16を押し下げてピストン12をシリンダ11内で下方に摺動させる過程において、内容物で満たされた収容室13内と、ステム14内および前記容器内との各連通が遮断されたとき、本実施形態では、収容室13内とステム14内との連通がバルブ18の上側弁体部44により遮断された状態で、収容室13内と前記容器内との連通もバルブ18の下側弁体部43により遮断されたときに、収容室13内で前記気泡Bを収縮させて気泡Bの容積を減少させることができる。したがって、例えばバルブ18の上側弁体部44がピストン12の上側弁座17に食いつくこと等を抑制し、ピストン12をシリンダ11内で下方に摺動させ易くすることが可能になり、押下ヘッド16を円滑に押し下げることができる。
また、凹凸部50における凹部51a、51b、51cと凸部52とが、前記突出部分18aの外面に上下方向に交互に複数設けられているので、内容物が収容室13内を流動するときに、内容物を凹部51a、51b、51c内に進入させ難くすることが可能になり、凹部51a、51b、51c内に気泡Bを確実に保持させることができる。
さらに凸部52が、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されているので、内容物が収容室13内を流動するときに、上下方向に隣り合う凸部52同士の間に位置する第1凹部51a内に、内容物をより進入させ難くすることが可能になり、第1凹部51a内に前記気泡Bを一層確実に保持させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、ディップチューブ23はなくてもよい。
前記実施形態では、吐出器10は、内容物を液体の状態で吐出するものとしたが、これに限られず、泡状にして吐出するいわゆるフォーマポンプであってもよい。
またバルブ18は、前記実施形態に示した構成に限られるものではない。例えば、下側弁体部を、例えばボール弁など、バルブと別体に形成してもよい。
また前記実施形態では、凸部52が、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば、ロッド部の外周面に凹溝が形成されることにより、凹凸部が構成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、凹部51a、51b、51cと凸部52とは、前記突出部分18aの外面に上下方向に交互に複数設けられているものとしたが、これに限られない。
さらにまた、前記実施形態では、凹凸部50が、上下方向に延在するとともに、周方向に間隔をあけて複数設けられるものとしたが、これに限られず、例えば周方向に間隔をあけて複数設けられていなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吐出器
11 シリンダ
12 ピストン
13 収容室
14 ステム
15 吐出口
16 押下ヘッド
17 上側弁座(弁座部)
18 バルブ
18a 突出部分
50 凹凸部
51a、51b、51c 凹部
52 凸部
B 気泡

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器内に配置されるシリンダと、
    該シリンダ内に上方付勢状態で上下摺動可能に嵌合された環状のピストンと、
    該ピストンに立設されるとともに、内部が、前記シリンダ内において前記ピストンの下方に画成され内容物が収容される収容室内に、前記ピストン内を通して連通するステムと、
    該ステムに装着されるとともに、該ステム内に連通する吐出口が形成された押下ヘッドと、
    前記ピストンの内周部に設けられた弁座部に対して上方に離間可能に着座して、前記ピストン内を通した前記収容室内と前記ステム内との連通を遮断するとともに、前記弁座部よりも下方に向けて突出するバルブと、を備え
    前記弁座部が前記バルブから離間したときに、前記バルブのうち、前記弁座部よりも下方に向けて突出する突出部分の外面と、前記ピストンの内面と、の間を通して前記ステム内と前記収容室内とが連通される吐出器であって、
    前記突出部分の外面には、凹部内に気泡を保持する凹凸部が設けられていることを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1記載の吐出器であって、
    前記凹凸部における凹部と凸部とは、前記突出部分の外面に上下方向に交互に複数設けられていることを特徴とする吐出器。
  3. 請求項2記載の吐出器であって、
    前記凸部は、表面が径方向および周方向の両方向に沿う板状に形成されていることを特徴とする吐出器。
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