JP4091555B2 - 逆流防止口栓および容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に取付けられる逆流防止口栓およびこの逆流防止口栓を備えた容器に関するものである。
従来の逆流防止口栓としては、例えば、球状弁とこの球状弁を収納する栓本体とを備え、栓本体内の球体収納部に前記球状弁を収納したものがある。この逆流防止口栓では、球体収納部内に球状弁と接触してシールを行う下止部と、下止部の上方に球状弁を掛止する上止部とが形成されており、使用する際に球状弁が下止部と上止部との間を移動できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−39409号公報(請求項1、第3頁、第2図)
前記従来の逆流防止口栓では、球状弁が球体収納部内で移動できるような構成であるため、球状弁が下止部に接触してシールを行っているときには、球状弁の上方に空隙ができて内容物が残留する場合がある。このように残留した内容物は外気に含まれる酸素や雑菌に触れ、酸化、汚染等するおそれがある。また、球状弁が上止部側から下止部に移動し到達する間に全くシール部がなく、容器内に外気や雑菌が逆流することも考えられる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その内部に空隙が極力生じないようにして内容物の残留を最少限にできる逆流防止口栓を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、その内部に空隙が極力生じないようにして内容物の残留を最少限にできる逆流防止口栓を備えた容器を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
すなわち、第1に、流動体を吐出する吐出口5を有していて容器口部3に設けられる弾性膜体7と、弾性膜体7内に配置されていて流動体の流出を閉栓可能な栓部材8とを備えた逆流防止口栓4において、前記栓部材8は、弾性膜体7が弾力的に密着する球状シール面14を有しており、弾性膜体7の吐出口5側の周囲には厚肉部12と薄肉部13とが周方向交互に設けられ、前記厚肉部12は、弾性膜体7の外面から外方に膨出形成された突起状とされていることである。
これによれば、流動体が吐出口5から吐出される場合、弾性材によって形成される弾性膜体7では厚肉部12よりも薄肉部13の方が膨れやすく伸びやすくなっており、容器1の内圧上昇によって流動体は薄肉部13を通じて吐出口5から吐出されることになる。このとき厚肉部12は、薄肉部13よりも膨れ難く伸び難くなっており、栓部材8が吐出口5に密着しないように栓部材8の吐出方向への移動を規制する。したがって、逆流防止口栓4は、使用時には栓部材8が吐出口5を塞ぐことなく流動体を確実に吐出でき、一方、不使用時には弾性膜体7が栓部材8に弾力的に密着することで吐出口5と栓部材8との間に空隙が生じないようにして流動体が残留しないようにできるのである。
第2に、流動体を吐出する吐出口5を有していて容器口部3に設けられる弾性膜体7と、弾性膜体7内に配置されていて流動体の流出を閉栓可能な栓部材8とを備えた逆流防止口栓4において、前記弾性膜体7は端部に先端部7aを有し、前記吐出口5は前記先端部7aの突端に設けられ、前記弾性膜体7の吐出口5側の周囲には厚肉部12と薄肉部13とが周方向交互に設けられ、前記厚肉部12は、弾性膜体7の外面から外方に膨出形成された突起状とされており、前記栓部材8は弾性膜体7が弾力的に密着する球状シール面14を有する球状とされていて前記先端部7aの内面に密着して設けられており、前記厚肉部12は栓部材8の球心と吐出口5の間で先端部7aに設けられていることである。
これによれば、厚肉部12は、栓部材8の球心よりも吐出口5寄りで先端部7aに設けられることにより、使用時に栓部材8が吐出口5を塞ぐことのないようにその移動を確実に規制し、かつ厚肉部12間の薄肉部13によって流動体の流通路を確保できるのである。
第3に、前記厚肉部12は、肉厚が最大になる部分の表面と前記栓部材8の球心とを結ぶ線が、前記吐出口5中心と前記栓部材8の球心とを結ぶ線に対してなす角度θが、30゜<θ<90゜となるように構成されていることである。
好ましくは、前記先端部7aは略半球状であって、前記栓部材8は前記前記先端部7aの内面に密着して設けられている。
また、好ましくは、弾性膜体7は、前記厚肉部12の最大肉厚t1と前記薄肉部13の肉厚t2との比(t1/t2)が2、3または4である。
前記弾性膜体7内には、内方に突出状に形成され前記栓部材8における前記吐出口5と逆側の表面と密着してシールを行う環状突起部15が設けられている。
これによれば、前記球状シール面14による第1のシールと、前記環状突起部15と栓部材8の密着による第2のシールとの2重シール構造によって、逆流防止口栓4のシール性能を確実に向上することができる。
た、上記のような逆流防止口栓4を容器口部3に設けることによって、流動体の酸化や汚染を防止しながら最後まで使用することができる。
本発明によれば、逆流防止口栓内部に空隙が極力生じないようにして内容物の残留を最少限にできる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図3の第1実施形態において、容器1は収縮可能な容器本体2と、容器本体2の容器口部3に設けられた逆流防止口栓4を有している。逆流防止口栓4は容器口部3にカシメ固定されており、使用時に先端部の吐出口5から内容物である流動体を吐出可能としている。容器1内に収容される流動体は液体、ペースト状、気体等の流動性のあるものが該当するが、この実施の形態では、目薬(点眼薬剤)等のように容器1外に滴下して使用されるもの(液体)を一例として説明する。
容器本体2は、蛇腹状とされていて外部から押圧することで内圧が上がるようになっている。容器本体2の上部には筒状の容器口部3が形成されている。容器口部3は、その外面に雄ねじ6を有しており、雌ねじを有するキャップ(図示略)を取付可能となっている。
逆流防止口栓4は、前記吐出口5が形成された弾性膜体7と、弾性膜体7内に配置されていて流動体の流動を閉栓可能な栓部材8を有している。前記弾性膜体7は、取付部材9を介して容器口部3に取り付けられている。
弾性膜体7は薄膜製とされていて、栓部材8に弾力的に密着(接触)している。この弾性膜体7は、サック状(袋状)に形成されており、その先端部7aが略半球状のドーム形状とされ、その胴部(中途部)7b、7cが円筒状とされている。
この弾性膜体7の先端部7aの突端に形成された吐出口5は、一文字(十文字でもよい)の切れ込み状(スリット状)、または、ダックビル状に形成されており、その縁部同士が密着した状態となっている。吐出口5の周囲には流動体の吐出方向に突出した円筒部11が形成されている。
流動体が目薬等の液体の場合、前記円筒部11は内面の表面張力によって吐出口5から出てきた液体を所定量溜めておく液溜部11となる。このように液溜部11に目薬等の液体をためておくことで所望の滴下量を確保できるようになっている。また、この液溜部11は吐出方向に突出して形成されているので、目薬を目に滴下する際の目印となって狙いがつけやすくなっている。
図1、図2に示すように、弾性膜体7に形成された吐出口5の下方には、複数(図例では3つ)の厚肉部12が形成されている。厚肉部12は、略半球状の先端部7aの円周方向(弾性膜体7の胴部7bの円周方向)に沿って間隔をおいて形成されている。厚肉部12は、吐出口5側の周囲に周方向に等間隔で配設されており、厚肉部12間にはこの厚肉部12よりも膨れやすく伸びやすい薄肉部13が設けられている。したがって図2に示すように、吐出口5側の周囲には、厚肉部12と薄肉部13が周方向に交互に配設されることになる。
厚肉部12は、弾性膜体7の外面から外方に膨出形成された突起状とされている。この厚肉部12は、図2に示すように正面視でほぼ楕円状に形成されており、第1実施形態では、弾性膜体7の長手方向(以下、上下方向という)の長さL1が周方向の長さL2よりも長く形成されている。また、厚肉部12の上下方向の長さL1と周方向の長さL2の比(L1/L2)は約2程度となっている。
図1に示すように厚肉部12の外面は外方に凸となる円弧形状となっている。したがって、厚肉部12は、上下方向における中央(図1の1点鎖線Xで示す位置)の肉厚が最大になっており、この中央から上下方向に向かって徐々に肉厚が薄くなっている。前記厚肉部12は、栓部材8の球心よりも上方に位置している。したがって、厚肉部12は栓部材8の球心と前記吐出口5との間で弾性膜体7の先端部7aに設けられている。
この厚肉部12の中央と栓部材8の中心を結ぶ線の水平方向に対する角度θは、0°<θ<60°の範囲が望ましく、より好ましくは、10°≦θ≦30°とされているのがよい。
なお、弾性膜体7の厚肉部12の最大肉厚t1と薄肉部13の肉厚t2との比(t1/t2)は約2、3または約4程度とされている。
図2に示す符号Yは、厚肉部12の吐出口5寄りの端部12a(上端)と、円筒部11の外面下端部との距離で、使用時に栓部材8と吐出口5との吐出方向における離間のための距離である。このように距離Yを設けることで、この厚肉部12の端部12aと円筒部11との間は厚肉部12よりも膨れやすく伸びやすい薄肉部13aとなっている。すなわち、この弾性変形しやすい薄肉部13aは前記端部12aと、円筒部11の外面下端部または吐出口5との間で、この外面下端部または吐出口5の全周囲にわたって形成されることになる。このように、円筒部11の外面下端部または吐出口5の全周囲にわたって薄肉部13aを形成することで、厚肉部12間の薄肉部13を通過してきた流動体を吐出口5に案内しやすくなり、流動体の流動をスムーズにできるようになっている。
弾性膜体7の材料は、流動体の粘度、粒度等の物理的性質、PH等の化学的性質、そして外観、経済性、使い勝手等を考慮して、ゴム、樹脂等から自由に選択して成形できる。
例えば、NR、SBR、BR、NBR、CR、EPM、EPDM、IR、IIR、FKM、VMQ、U、T、CO、ACM等のうち、少なくとも1種類以上から構成されるゴム弾性体、SBS、SIBS、SEBS、SIS、SEPS、SEEPS、TPO、TPU、TPEE、TPAE、TPVC、1、2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー等、そして、それらの複合体なども使用することが可能である。
栓部材8は、弾性膜体7の胴部7b内に設けられており、例えば、硬質樹脂等によって形成された中実状の球状体からなる。この栓部材8の直径は、弾性膜体7の胴部7bの内径よりも大きく形成されている。
したがって、栓部材8が弾性膜体7の胴部7bに設けられると、栓部材8は、弾性膜体7内面に密着(接触)し、栓部材8と密着(接触)している弾性膜体7の胴部7bは外方に膨張するように弾性変形することとなる。栓部材8は、弾性膜体7が弾性変形することによって生じた弾性力によって押さえ付けられ、弾性膜体7内で保持されている。
栓部材8は球状体であるので、その表面は球面となっている。栓部材8は、この球面に弾性膜体7が弾力的に密着(接触)することによりシールをしている。以下、このようにシールを行う栓部材8の表面(球面)を球状シール面14といい、これによるシールを第1のシールという。この球状シール面14は球面形状であるので、平坦面の場合よりも広いシール面積を確保できる。
弾性膜体7は薄膜製であるので、密着(接触)部分では、弾性膜体7の内面及び外面は球状シール面14の球面形状に対応して球面状に弾性変形されている。したがって、密着(接触)部分では、球状シール面14と弾性膜体7とによるシールが、球面同士の密着(接触)によってなされるのである。このように、球面同士の密着(接触)では、密着(接触)部分における各接点における弾性膜体7の弾性力は、球状シール面14の球心に向かう求心方向に作用することになる。
すなわち、いずれの接点においても、求心方向への均一な弾性力(弾性復元力)が作用し、これによって、密着(接触)性が高まって、広い面で、確実かつ高い逆流防止機能を発揮できるようになっている。
弾性膜体7の胴部7b内面には、球状シール面14による第1のシールとは別に、栓部材8と密着(接触)して第2のシールを行う環状突起部15(シールリング部)が設けられている。環状突起部15は、図1に示すように断面視で円弧状の曲面形状に形成されている。この環状突起部15は、弾性膜体7の胴部7b内面から内方突出状に形成されており、その全周に栓部材8が密着(接触)することでシールをしている。
弾性膜体7内では、球状シール面14(第1のシール)、および栓部材8と環状突起部15との密着(接触)部分(第2のシール)の2箇所でシールを行う2重シール構造となっている。したがって、逆流防止口栓4は、このような2重シール構造によって、確実かつ十分な逆流防止機能を発揮することができる。
図1において、環状突起部15の下方には取付部材9を掛止する掛止部16が形成されている。この掛止部16は、弾性膜体7の胴部7cの内周に沿って形成された環状の突起部からなる。
前記取付部材9は、筒状に形成されており、内部に流動体の流通路(孔)17が形成されている。取付部材9の外面には外方突出状の突起部18が形成されており、一方、容器口部3の内面には、内方突出状の突起部19が形成されている。取付部材9の突起部18は、容器口部3の突起部19に掛止されており、これによって取付部材9は容器口部3から抜けはずれないように固定されている。
取付部材9の上側中途部分は弾性膜体7が被せられる被着部21とされており、被着部21の上部の外周面には前記掛止部16が嵌る環状凹部22が形成されている。弾性膜体7を被着部21に被せたときに弾性膜体7の掛止部16が環状凹部22に嵌合することによって、弾性膜体7と取付部材9とは強固に結合している。
掛止部16と環状凹部22が嵌合した状態では、弾性膜体7の環状突起部15と取付部材9の吐出側先端部は吐出方向で所定距離離間されることになる。したがって、環状突起部15と取付部材9の吐出側先端部の間の胴部7cの中途部は、環状突起部15と前記先端部が接触しないようにするバッファ部100となっている。
取付部材9の外面において、前記環状凹部22の下方には外方突出状の環状突起部23が形成されており、この環状突起部23に弾性膜体7の胴部7cが被せられている。
逆流防止口栓4が容器口部3に取り付けられた状態では、取付部材9の環状突起部23と容器口部3の上端の周縁部24との間に弾性膜体7の基端部(吐出口5とは反対の端部)が挟まれており、これによって、容器口部3から流動体が漏れないようにシールされている。
容器1内の流動体が吐出口5から吐出されるまでの作用を説明する。
収縮可能な容器本体2を外部から押圧することによって内圧が上昇すると、流動体は栓部材8を吐出口5側に押圧する。このとき、栓部材8は環状突起部15から離れ、第2のシールが解除される。さらに流動体は、弾性膜体7の厚肉部12以外の部分を、球状シール面14から離れるように押し広げる。これによって第1のシールが解除され、流動体は球状シール面14と薄肉部13の間を通じて吐出口5から吐出される。
このとき薄肉部13は、図2の1点鎖線Aの状態から実線Bで示すように膨張し、また、厚肉部12上端近傍での薄肉部13では1点鎖線Cの状態から2点鎖線Dで示すように膨張変形し、薄肉部13と球状シール面14の間に吐出口5までの流通路が形成され、流動体はこの流通路を通じて吐出口5から吐出されることになる。
上述のように流動体が薄肉部13を流通しているとき、栓部材8は流動体によって吐出口5側移動するように押圧されることになる。しかし、厚肉部12が薄肉部13よりも脹れにくく伸びにくくなっているため、栓部材8は、厚肉部12によって吐出口5側への移動が規制され、これによって栓部材8が弾性膜体7の内側の吐出口5を塞ぐことなく、流動体の流通路を確保することができるようになっている。
したがって、弾性膜体7に厚肉部12を設けたことによって、使用時に栓部材8が吐出口5を内側から塞ぐことがなくなり、不使用時には吐出口5を内側から塞ぐように栓部材8と弾性膜体7とを密着(接触)させてシールすることができる。すなわち、弾性膜体7の胴部7bの中途部から先端部7aにわたって密着(接触)させて、栓部材8と吐出口5との間に空隙が生じないようにでき、流動体が栓部材8と吐出口5との間に残留することもなく、容器1内の流動体を常に衛生的で新鮮な(酸化、汚染等しない)ままで長期にわたり保存・使用することができるのである。
しかも、栓部材8を弾性膜体7の胴部7bからドーム状の先端部7aにわたって密着(接触)させることができ、より大きなシール面積(栓部材8の表面積の半分以上のシール面積)を確保してシール性能を向上することができるのである。
図4の第2実施形態では、弾性膜体7には環状突起部15が設けられておらず、取付部材59に栓部材8と直接密着(接触)してシールを行うシール部25が設けられている点が第1実施形態と異なる。
シール部25は、筒状の取付部材59の一端部の内面に環状に形成されており、その全周に栓部材8が密着(接触)することでシールがなされている。図4に示すように、シール部25は、断面視で円弧形状の曲面となっている。この第2実施形態では、上述したような球状シール面14の第1のシールと前記シール部25と栓部材8の密着(接触)による第2のシールとの2重シール構造によってシール性能を向上したものになっている。また、弾性膜体7には掛止部16が設けられ、一方、取付部材59には環状凹部22が設けられていて嵌合結合しており、取付部材59の取付位置を規制して第2のシールの位置を正確に保っている。その他の点は第1実施形態とほぼ同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。
図5の第3実施形態では、弾性膜体7の基部につば部7dが設けられており、このつば部7dを、例えば樹脂や金属製の取付部材79(カシメ部材)を介して容器口部3に固定している点が第1実施形態、第2実施形態と異なる。
上述の第1実施形態、第2実施形態では、容器口部3内に取付部材9を装着して逆流防止口栓4を容器口部3に取り付けていたが、この第3実施形態では、逆流防止口栓4は、容器口部3の天面に取付部材79によって容器口部3に容易に固定できるようになっている。なお、容器口部3の外面には外方突出状の突起部26が形成されており、容器口部3はこの突起部26を介してキャップ27を装着できるようになっている。その他の点は、第1実施形態、第2実施形態の構成とほぼ同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、以下のように種々の変形が可能である。
すなわち、厚肉部12の数は1、2または4以上であってもよい。厚肉部12の最大肉厚t1と薄肉部13の肉厚t2との比(t1/t2)は、弾性膜体7の材質の違いに応じて、2または4より大きくしてもよい。厚肉部12の長手方向の長さL1と周方向の長さL2の比L1/L2は、3以上に設定してもよい。またこの比を1以下とし、すなわちL1≦L2の関係として薄肉部13a(間隔Y)を広く設けてもよい。弾性膜体7の吐出口5の周囲に設けられた液溜部11は円筒状以外にも角柱状その他の筒形状としてもよい。上述した各実施形態では、厚肉部12はドーム状の先端部7aの周方向に沿って等間隔に配設していたが、厚肉部12の間隔は等間隔に限らず、間隔を変えて設けてもよい。吐出口5は弾性膜体7に複数形成してもよく、ダックビル状等に限らず、丸孔等にしてもよい。また、吐出口5は、ドーム状の先端部7aの突端に設けられているが、この突端から位置をずらして形成するようにしてもよい。栓部材8は球状に限らず、ラグビーボール状、楕円体等の球状シール面を形成可能なものでもよく、また、栓部材8の材料は、抗菌用に銀またはチタン等の金属を用いてもよく、これらの金属を栓部材8にメッキ、蒸着等を行ったり、これらの金属を樹脂に粉末混合してもよい。
本発明の第1実施形態を示す容器の縦断面図である。 弾性膜体の展開図である。 同容器の斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す容器の縦断面図である。 本発明の第3実施形態を示す容器の縦断面図である。
符号の説明
3 容器口部
4 逆流防止口栓
5 吐出口
7 弾性膜体
8 栓部材
9 取付部材
12 厚肉部
13 薄肉部
14 球状シール面(第1のシール)
15 環状突起部(第2のシール)
16 掛止部
25 シール部(第2のシール)
59 取付部材

Claims (7)

  1. 流動体を吐出する吐出口(5)を有していて容器口部(3)に設けられる弾性膜体(7)と、弾性膜体(7)内に配置されていて流動体の流出を閉栓可能な栓部材(8)とを備えた逆流防止口栓(4)において、
    前記栓部材(8)は、弾性膜体(7)が弾力的に密着する球状シール面(14)を有しており、
    弾性膜体(7)の吐出口(5)側の周囲には厚肉部(12)と薄肉部(13)とが周方向交互に設けられ
    前記厚肉部(12)は、弾性膜体(7)の外面から外方に膨出形成された突起状とされている
    ことを特徴とする逆流防止口栓。
  2. 流動体を吐出する吐出口(5)を有していて容器口部(3)に設けられる弾性膜体(7)と、弾性膜体(7)内に配置されていて流動体の流出を閉栓可能な栓部材(8)とを備えた逆流防止口栓(4)において、
    前記弾性膜体(7)は端部に先端部(7a)を有し、
    前記吐出口(5)は前記先端部(7a)の突端に設けられ、
    前記弾性膜体(7)の吐出口(5)側の周囲には厚肉部(12)と薄肉部(13)とが周方向交互に設けられ、
    前記厚肉部(12)は、弾性膜体(7)の外面から外方に膨出形成された突起状とされており、
    前記栓部材(8)は弾性膜体(7)が弾力的に密着する球状シール面(14)を有する球状とされていて前記先端部(7a)の内面に密着して設けられており、
    前記厚肉部(12)は栓部材(8)の球心と吐出口(5)の間で先端部(7a)に設けられている
    ことを特徴とする逆流防止口栓。
  3. 前記厚肉部(12)は、
    肉厚が最大になる部分の表面と前記栓部材(8)の球心とを結ぶ線が、前記吐出口(5)中心と前記栓部材(8)の球心とを結ぶ線に対してなす角度θが、30゜<θ<90゜となるように構成された
    ことを特徴とする請求項に記載の逆流防止口栓。
  4. 前記先端部(7a)は略半球状であって、
    前記栓部材(8)は前記前記先端部(7a)の内面に密着して設けられている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の逆流防止口栓。
  5. 前記弾性膜体(7)は、
    前記厚肉部(12)の最大肉厚t1と前記薄肉部(13)の肉厚t2との比(t1/t2)が2、3または4である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の逆流防止口栓。
  6. 前記弾性膜体(7)内には、内方に突出状に形成され前記栓部材(8)における前記吐出口(5)と逆側の表面と密着してシールを行う環状突起部(15)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の逆流防止口栓
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の逆流防止口栓(4)を容器口部(3)に備えたことを特徴とする容器。
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