JP2021134767A - 吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄時の分別を不要にする。【解決手段】ポンプ2、押下ヘッド5および装着キャップ7を備え、ポンプは、装着筒部53を径方向の外側から囲うとともに、装着筒部に対して周方向に回転不能に設けられ、ステム21を上方付勢する、合成樹脂製の付勢部材25を備え、装着筒部には、付勢部材の上端部を支持する上支持部10が、装着筒部に対して、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられ、上支持部、および付勢部材の上端部のうち、いずれか一方には、いずれか他方に形成された傾斜案内面を摺動可能な摺動部11、12が設けられ、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させたときに、摺動部が傾斜案内面を摺動することで、付勢部材の上端部が下方に移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、内容液が収容された容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着された装着筒部を有するとともに、ノズル孔が形成された押下ヘッドと、ポンプを口部に装着する装着キャップと、を備え、口部に装着した状態で、押下ヘッドを押下してステムを下方に移動させポンプを作動させることにより、内容液をステム内を通してノズル孔から吐出する吐出器が知られている。
一般に、ステムを上方付勢する付勢部材は、金属材料で形成されるとともに、ポンプのシリンダ内に収容されている。
特開2016−123927号公報
しかしながら、従来の吐出器では、廃棄に際し、付勢部材をシリンダから取り出しにくく、金属材料からなる付勢部材と、合成樹脂材料からなるその他の部材と、を分別することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、廃棄時の分別を不要にすることができる吐出器を提供することを目的とする。
本発明の吐出器は、内容液が収容された容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に装着された装着筒部を有するとともに、ノズル孔が形成された押下ヘッドと、前記ポンプを前記口部に装着する装着キャップと、を備え、前記口部に装着した状態で、前記押下ヘッドを押下して前記ステムを下方に移動させ前記ポンプを作動させることにより、前記内容液を前記ステム内を通して前記ノズル孔から吐出する吐出器であって、前記ポンプは、前記装着筒部を径方向の外側から囲うとともに、前記装着筒部に対して周方向に回転不能に設けられ、前記ステムを上方付勢する、合成樹脂製の付勢部材を備え、前記装着筒部には、前記付勢部材の上端部を支持する上支持部が、前記装着筒部に対して、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられ、前記上支持部、および前記付勢部材の上端部のうち、いずれか一方には、いずれか他方に形成された傾斜案内面を摺動可能な摺動部が設けられ、前記上支持部を、前記装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させたときに、前記摺動部が前記傾斜案内面を摺動することで、前記付勢部材の上端部が下方に移動する。
本発明によれば、付勢部材が合成樹脂材料で形成されているので、吐出器の廃棄に際し、付勢部材と、合成樹脂材料からなる他の部材と、を分別する必要をなくすことができる。
装着筒部に対して、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられた上支持部、および装着筒部に対して周方向に回転不能に設けられた付勢部材の上端部のうちの、いずれか一方に、摺動部が設けられるとともに、いずれか他方には傾斜案内面が形成されている。したがって、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させたときに、摺動部が傾斜案内面を摺動することで、付勢部材の上端部が下方に移動させられ、付勢部材が上下方向に圧縮することとなる。これにより、吐出器の使用の過程で、合成樹脂製の付勢部材に、上下方向の圧縮変形の癖が付き、内容液の吐出後の上方に向けた付勢部材の復元力が低下したとしても、摺動部を傾斜案内面に摺接させることで、付勢部材の上端部を下方移動させることにより、前述の復元力を回復することが可能になる。このため、例えば、内容液の詰め替え、および吐出器の付け替え等により、使用期間が長期にわたる吐出器であっても、上下方向の圧縮変形の癖が付きやすい合成樹脂製の付勢部材を採用することができるとともに、付勢部材の復元力の低下に起因する吐出量の低下が早期に生ずるのを防ぐことができる。
なお、内容液を吐出するときに限って、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させて、付勢部材を上下方向に圧縮させ、内容液の吐出後には、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向の反対側に回転させ、付勢部材の上下方向の圧縮を緩めれば、付勢部材に加えられる負荷が抑えられ、内容液の吐出後の上方に向けた付勢部材の復元力を、長期にわたって維持することができる。
前記摺動部、および前記傾斜案内面の双方が、前記上支持部、および前記付勢部材の上端部の双方に設けられ、前記上支持部、および前記付勢部材の上端部に設けられた各前記傾斜案内面が、互いに当接してもよい。
この場合、上支持部、および付勢部材の上端部に設けられた各傾斜案内面が、互いに当接しているので、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させたときに、上支持部、および付勢部材の上端部に設けられた各傾斜案内面が互いに摺接することとなり、付勢部材の上端部を、引っ掛かり少なく円滑に下方に移動させることができる。
上支持部、および付勢部材の上端部に設けられた各傾斜案内面が、互いに当接していることから、不意に加えられた外力によって、上支持部が、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転しようとしたときに、前述の各傾斜案内面が周方向に互いに突き当てられることとなり、この回転を抑制することができる。
前記上支持部は、環状の頂壁および周壁を有する有頂筒状に形成され、前記上支持部の頂壁の内側に、前記装着筒部が周方向に回転可能に嵌合され、前記上支持部の周壁のうちの少なくとも一部の外周面は、外部に露呈してもよい。
この場合、上支持部の周壁のうちの少なくとも一部の外周面が、外部に露呈しているので、この部分を把持することが可能になり、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に容易に回転させることができ、操作性を向上させることができる。
本発明によれば、廃棄時の分別を不要にすることができる。
本発明に係る一実施形態として示した吐出器の縦断面図である。 図1の吐出器において、上支持部の頂壁および付勢部材の上端部の展開図である。 図1のIII−III線矢視断面である。 図1の吐出器であって、上支持部を、装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させた状態を示す図である。 図4の吐出器において、上支持部の頂壁および付勢部材の上端部の展開図である。
以下、本発明に係る吐出器の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出器1は、ステム21を有するポンプ2と、ステム21に装着された押下ヘッド5と、ポンプ2を内容液が収容された容器体Aの口部A1に装着する装着キャップ7と、を備えている。
吐出器1を構成する全ての部品は、合成樹脂材料により形成されている。
ステム21および装着キャップ7は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を中心軸線Oといい、中心軸線Oに沿って押下ヘッド5側を上側、容器体Aの底部側を下側という。また、中心軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
容器体Aは、有底筒状に形成され、口部A1の外周面に雄ねじが形成されている。容器体Aは、中心軸線Oと同軸に配設されている。
装着キャップ7は、環状の天壁および周壁を有する有頂筒状に形成されている。装着キャップ7の天壁の内側に、ステム21が上下動可能に挿入されている。装着キャップ7の周壁の内周面に、口部A1の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。なお、装着キャップ7の周壁は、口部A1に、例えばアンダーカット嵌合等されてもよい。
装着キャップ7は、天壁の内周縁部から上方および下方の双方向に向けて突出した案内筒73を備えている。案内筒73は、中心軸線Oと同軸に配設されている。
案内筒73は、装着キャップ7の天壁の内周縁部から上方および下方の双方向に向けて突出した上部74と、上部74より下方に設けられ、かつ上部74より内径および外径が小さい下部76と、上部74の下端部と下部76の上端部とを連結した環状の段部75と、を備えている。
ポンプ2は、ステム21、ピストン22、シリンダ23、下部弁体24、および付勢部材25を備えている。
シリンダ23は、環状の底壁および周壁を有する有底筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。シリンダ23の底壁における内周縁部に、下方に向けて延びる取付筒27が設けられている。取付筒27には、吸上筒28の上端部が嵌合されている。吸上筒28の下端開口部は、容器体Aの底部内に位置する。
シリンダ23の周壁の上端部に、径方向の外側に向けて突出するとともに、周方向に延びる固定フランジ部29が形成されている。固定フランジ部29は、パッキン9を介して容器体Aの口部A1の上端開口縁に配置される。固定フランジ部29の上面には、装着キャップ7の天壁の下面が配置されている。シリンダ23の周壁の下端部内に、下部弁体24が設けられている。
下部弁体24は、嵌合筒31、弁本体32、および連結片33を備えている。
嵌合筒31は、シリンダ23の周壁の下端部内に嵌合されている。弁本体32は板状に形成され、シリンダ23の底壁の上面における開口周縁部に着座し、シリンダ23の底壁の内側を閉塞している。弁本体32は、嵌合筒31の内周面に、弾性変形可能な連結片33を介して連結されている。弁本体32は、連結片33の弾性変形に伴い上下方向に弾性変位する。
下部弁体24は、シリンダ23内の加圧時に、シリンダ23の底壁の内側を閉塞した状態に保持し、シリンダ23内の減圧時に、シリンダ23の底壁の内側を開放する逆止弁となっている。これにより、下部弁体24は、シリンダ23内の加圧時に、シリンダ23内の内容液がシリンダ23の底壁の内側を通じて容器体Aに戻ることを阻止する一方、シリンダ23内の減圧時に、容器体A内の内容液をシリンダ23の底壁の内側を通じてシリンダ23内に流入させる。
ステム21は、口部A1に上方付勢状態で下方移動可能に立設される。ステム21は、有底筒状に形成されている。ステム21の下部は、シリンダ23内に収容されている。ステム21の上部は、シリンダ23の上端開口部より上方に位置している。ステム21の下部には、径方向に貫く連通孔34が形成されている。ステム21には、径方向の外側に突出した台座部35が形成されている。台座部35は、ステム21のうち、連通孔34より下方に位置する部分に形成されている。台座部35は、ピストン22を、ピストン22の下方から支持している。台座部35の上面には、上方に突出するとともに、周方向の全長にわたって延びるシール突起35aが形成されている。
ピストン22は、外筒38、内筒37、および連結板39を備えている。
外筒38は、円筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。外筒38は、シリンダ23内に上下摺動可能に嵌合されている。シリンダ23において、外筒38と径方向で対向する部分に、径方向に貫通する貫通孔が形成されている。
内筒37は、円筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に設けられている。内筒37の下端部は、ステム21の台座部35のシール突起35a内に密に着脱可能に嵌合されている。これにより、内筒37は、シリンダ23内において、ピストン22より下方に位置する部分(以下、下室23aという)と、ステム21の連通孔34と、の連通、およびその遮断を切替える。
連結板39は、外筒38の内周面と内筒37の外周面とを連結し、周方向の全長にわたって連続して延びている。連結板39の上面に、案内筒73の下端開口縁が当接している。
押下ヘッド5は、頂壁部51および外筒部52を有する有頂筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。外筒部52は、装着キャップ7の案内筒73より径方向の外側に設けられている。外筒部52の下端部は、案内筒73の上端部より上方に位置している。
押下ヘッド5は、頂壁部51から下方に突出した装着筒部53と、装着筒部53から径方向の外側に向けて延び、外筒部52を径方向に貫くノズル筒部54と、を有する。ノズル筒部54の先端には、径方向に開口するノズル孔54aが形成されている。ノズル筒部54の内部は、装着筒部53内に連通している。装着筒部53は、中心軸線Oと同軸に配設されている。装着筒部53の下端部は、外筒部52の下端部よりも下方に位置している。装着筒部53の内側には、ステム21の上端部が嵌合されている。
装着筒部53は、装着キャップ7の案内筒73内に挿入されている。装着筒部53の下端部は、案内筒73の下部76内に挿入されている。装着筒部53の下端部内に、ピストン22の内筒37の上部が上下摺動可能に嵌合されている。装着筒部53の下端開口縁は、ピストン22の連結板39の上面と上下方向の隙間をあけた状態で対向している。
装着筒部53の外周面のうち、下端部より上方に位置する部分に、上下方向に延びる縦リブ55が形成されている。縦リブ55は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。縦リブ55は、案内筒73の下部76の内周面に形成された縦溝に、上下動可能に挿入されている。
付勢部材25は、中心軸線Oを中心に一定の内径で螺旋状に上下方向に延びている。付勢部材25の上端面25bは、周方向の全長にわたって、上下方向の同じ位置に位置するとともに、上方を向く平坦面となっている。付勢部材25は、装着筒部53を径方向の外側から囲っている。付勢部材25の内周面には、装着筒部53の縦リブ55が、上下動可能に挿入された係合溝25aが形成されている。これにより、付勢部材25は、装着筒部53に対して回転不能に設けられている。係合溝25aは、付勢部材25の内周面における上下方向の全長にわたって形成されている。係合溝25aは、付勢部材25における上端面25bおよび下端面に開口している。付勢部材25は、案内筒73の上部74より径方向の内側に設けられている。付勢部材25の下端部は、案内筒73の上部74内に挿入され、案内筒73の段部75に支持されている。
付勢部材25の上端部は、装着筒部53に、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられた上支持部10に支持されている。これにより、付勢部材25は、上支持部10および装着筒部53を介して、ステム21を装着キャップ7に対して上方に付勢している。
上支持部10は、環状の頂壁17および周壁18を有する有頂筒状に形成されている。
上支持部10の頂壁17の内側に、装着筒部53が周方向に回転可能に嵌合されている。上支持部10の頂壁17の上面に、押下ヘッド5の頂壁部51から下方に向けて突出した規制突起51aが当接している。これにより、装着筒部53に対する上支持部10の上方移動が規制されている。
規制突起51aの下端縁には、上支持部10の頂壁17の上面に形成された凸部が、周方向に乗り越え可能に挿入された凹部が形成されている。これらの凹部および凸部によって、上支持部10が、装着筒部53に対して周方向に沿う、後述の押込み方向Xに回転することが抑止されている。
上支持部10の周壁18は、付勢部材25の上部、および装着キャップ7の案内筒73の上端部を径方向の外側から囲っている。上支持部10の周壁18は、押下ヘッド5の外筒部52より径方向の内側に位置している。上支持部10の周壁18のうちの少なくとも下端部は、外筒部52より下方に位置している。上支持部10の周壁18のうちの少なくとも下端部の外周面は、外部に露呈している。図示の例では、上支持部10の周壁18のうち、上端部より下方に位置する部分が、外部に露呈している。なお、上支持部10の周壁18のうち、例えば上端部のみ、若しくは上下方向の中間部のみ等が、外部に露呈してもよい。
そして、本実施形態では、図2に示されるように、上支持部10、および付勢部材25の上端部のうち、いずれか一方に、いずれか他方に形成された傾斜案内面13、14を摺動可能な摺動部11、12が設けられている。傾斜案内面13、14は、周方向に沿って押込み方向Xに向かうに従い、上方に向けて延びている。これにより、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させたときに、摺動部11、12が傾斜案内面13、14を摺動することで、付勢部材25の上端部が下方に移動する。
摺動部11、12、および傾斜案内面13、14の双方が、上支持部10、および付勢部材25の上端部の双方に設けられている。
摺動部11、12のうち、上支持部10に設けられた第1摺動部11は、上支持部10の頂壁17の下面に形成された凸部とされ、付勢部材25の上端部に設けられた第2摺動部12は、付勢部材25の上端面25bに形成された凹部となっている。第1摺動部11が、第2摺動部12に挿入されている。第1摺動部11は、上支持部10の頂壁17の下面における内周縁部に設けられている。
第1摺動部11は、周方向に沿って押込み方向Xに向かうに従い、下方に向けた突出量が小さくなっている。第1摺動部11の表面うち、押込み方向Xの端部に位置して押込み方向Xを向く表面が、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させたときに、第2摺動部12の内面に摺接することで、付勢部材25の上端部を下方に移動させる第1傾斜案内面13となっている。
第2摺動部12は、周方向に沿って押込み方向Xに向かうに従い、深さが浅くなっている。第2摺動部12の内面うち、押込み方向Xの端部に位置して周方向に沿う押込み方向Xの逆側を向く内面が、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させたときに、第1摺動部11の表面に摺接することで、付勢部材25の上端部を下方に移動させる第2傾斜案内面14となっている。
第1傾斜案内面13および第2傾斜案内面14は、互いに当接している。上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させると、第1傾斜案内面13および第2傾斜案内面14が、互いに摺接する。図示の例では、第1摺動部11および第2摺動部12はそれぞれ、互いに同じ形状で、同じ大きさに形成されている。
第1摺動部11および第2摺動部12は、中心軸線Oを中心に約90°の角度範囲にわたって設けられている。第1摺動部11および第2摺動部12はそれぞれ、周方向に間隔をあけて2つ設けられている。
図3に示されるように、上支持部10の頂壁17の内周面に、周溝16が形成されている。周溝16は、中心軸線Oを中心に約90°の角度範囲にわたって設けられている。周溝16は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。周溝16の内面のうちの周方向の両端面は、径方向に延びている。周溝16の内面のうち、径方向の外側に位置して径方向の内側を向く溝底面における押込み方向Xの端部に、径方向の内側に向けて突出した第1乗越え突部16aが形成されている。周溝16の溝底面における、周方向に沿う押込み方向Xの反対側の端部に、径方向の内側に向けて突出した第2乗越え突部16bが形成されている。
周溝16に、縦リブ55のうち、付勢部材25より上方に位置する部分(以下、位置決め突起という)55aが、周方向に移動可能に挿入されている。
位置決め突起55aは、周溝16における周方向に沿う押込み方向Xの端部に位置している。位置決め突起55aは、周溝16における周方向に沿う押込み方向Xの端面と、第1乗越え突部16aと、により周方向に挟まれている。これにより、上支持部10が、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転することが抑止されている。位置決め突起55aは、第1乗越え突部16aおよび第2乗越え突部16bを周方向に乗り越え可能に形成されている。
次に、上述した吐出器1の作用について説明する。
押下ヘッド5を押し下げると、ステム21が下降し、台座部35のシール突起35aとピストン22の内筒37との間のシールが解除され、シリンダ23内の下室23aと、ステム21の連通孔34と、が連通する。この状態からさらに押下ヘッド5を継続して押し下げると、装着筒部53の下端開口縁がピストン22の連結板39の上面に当接することで、ピストン22も押下ヘッド5とともに下方移動する。これにより、シリンダ23内の下室23aが加圧され、シリンダ23内の内容液が、台座部35とピストン22との間の上下方向の隙間、連通孔34、ステム21内、装着筒部53内、およびノズル筒部54内をこの順に通過して、ノズル孔54aから吐出される。この際、下部弁体24の弁本体32が、シリンダ23の底壁の上面における開口周縁部に着座した状態に保たれる。
その後、押下ヘッド5の押し下げを解除すると、付勢部材25による上方付勢力により、押下ヘッド5がステム21とともに上方に復元移動する。この過程において、ステム21の台座部35が、ピストン22にピストン22の下方から当接し、シール突起35aと内筒37との間がシールされることで、シリンダ23内の下室23aと、ステム21の連通孔34と、の連通が遮断され、その後継続して、ピストン22も押下ヘッド5とともに上方に移動すると、シリンダ23内の下室23aが減圧され、下部弁体24における弁本体32が、連結片33を弾性変形させつつ、シリンダ23の底壁の上面における開口周縁部から上方に離間することで、容器体A内の内容液が、吸上筒28内を通してシリンダ23内に流入する。
そして、使用者が、内容液の吐出後の上方に向けた付勢部材25の復元力が低下したと感じたときには、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させ、位置決め突起55aを、第1乗越え突部16aを周方向に沿う押込み方向Xの反対側に乗り越えさせる。この回転を継続すると、位置決め突起55aが、周溝16を、周方向に沿う押込み方向Xの反対側に移動しつつ、第1傾斜案内面13および第2傾斜案内面14が互いに摺接し、付勢部材25の上端部が上支持部10により下方に押込まれる。そして、位置決め突起55aが、第2乗越え突部16bを周方向に沿う押込み方向Xの反対側に乗り越え、周溝16における周方向に沿う押込み方向Xの反対側の端面と、第2乗越え突部16bと、により周方向に挟まれたときに、図4および図5に示されるように、第1摺動部11が、第2摺動部12から付勢部材25の上端面25bに乗り上がる。この際、位置決め突起55aが、周溝16における周方向に沿う押込み方向Xの反対側の端面と、第2乗越え突部16bと、により周方向に挟まれているので、上支持部10が、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xの反対側に回転することが抑止されている。
以上説明したように、本実施形態の吐出器1によれば、付勢部材25が合成樹脂材料で形成されているので、吐出器1の廃棄に際し、付勢部材25と、合成樹脂材料からなる他の部材と、を分別する必要をなくすことができる。
装着筒部53に対して、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられた上支持部10、および装着筒部53に対して周方向に回転不能に設けられた付勢部材25の上端部のうちの、いずれか一方に、摺動部11、12が設けられるとともに、いずれか他方には傾斜案内面13、14が形成されている。
したがって、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させたときに、摺動部11、12が傾斜案内面13、14を摺動することで、付勢部材25の上端部が下方に移動させられ、付勢部材25が上下方向に圧縮することとなる。
これにより、吐出器1の使用の過程で、合成樹脂製の付勢部材25に、上下方向の圧縮変形の癖が付き、内容液の吐出後の上方に向けた付勢部材25の復元力が低下したとしても、摺動部11、12を傾斜案内面13、14に摺接させることで、付勢部材25の上端部を下方移動させることにより、前述の復元力を回復することが可能になる。このため、例えば、内容液の詰め替え、および吐出器1の付け替え等により、使用期間が長期にわたる吐出器1であっても、上下方向の圧縮変形の癖が付きやすい合成樹脂製の付勢部材25を採用することができるとともに、付勢部材25の復元力の低下に起因する吐出量の低下が早期に生ずるのを防ぐことができる。
なお、内容液を吐出するときに限って、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させて、付勢部材25を上下方向に圧縮させ、内容液の吐出後には、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xの反対側に回転させ、付勢部材25の上下方向の圧縮を緩めれば、付勢部材25に加えられる負荷が抑えられ、内容液の吐出後の上方に向けた付勢部材25の復元力を、長期にわたって維持することができる。
上支持部10、および付勢部材25の上端部に設けられた各傾斜案内面13、14が、互いに当接しているので、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転させたときに、上支持部10、および付勢部材25の上端部に設けられた各傾斜案内面13、14が互いに摺接することとなり、付勢部材25の上端部を、引っ掛かり少なく円滑に下方に移動させることができる。
上支持部10、および付勢部材25の上端部に設けられた各傾斜案内面13、14が、互いに当接していることから、不意に加えられた外力によって、上支持部10が、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに回転しようとしたときに、前述の各傾斜案内面13、14が周方向に互いに突き当てられることとなり、この回転を抑制することができる。
上支持部10の周壁18のうちの少なくとも一部の外周面が、外部に露呈しているので、この部分を把持することが可能になり、上支持部10を、装着筒部53に対して周方向に沿う押込み方向Xに容易に回転させることができ、操作性を向上させることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上支持部10の頂壁17の下面に凹部を形成して、この凹部を第1摺動部11とし、付勢部材25の上端面25bに凸部を形成して、この凸部を第1摺動部11に挿入される第2摺動部12としてもよい。
上支持部10、および付勢部材25の上端部のうちのいずれか一方のみに、摺動部11、12を設け、いずれか他方のみに傾斜案内面13、14を形成してもよい。摺動部11、12に、傾斜案内面13、14を設けなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
2 ポンプ
5 押下ヘッド
7 装着キャップ
10 上支持部
11、12 摺動部
13、14 傾斜案内面
21 ステム
25 付勢部材
53 装着筒部
54a ノズル孔
A 容器体
A1 口部
X 押込み方向

Claims (3)

  1. 内容液が収容された容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端部に装着された装着筒部を有するとともに、ノズル孔が形成された押下ヘッドと、
    前記ポンプを前記口部に装着する装着キャップと、を備え、
    前記口部に装着した状態で、前記押下ヘッドを押下して前記ステムを下方に移動させ前記ポンプを作動させることにより、前記内容液を前記ステム内を通して前記ノズル孔から吐出する吐出器であって、
    前記ポンプは、前記装着筒部を径方向の外側から囲うとともに、前記装着筒部に対して周方向に回転不能に設けられ、前記ステムを上方付勢する、合成樹脂製の付勢部材を備え、
    前記装着筒部には、前記付勢部材の上端部を支持する上支持部が、前記装着筒部に対して、上方への移動が規制された状態で周方向に回転可能に設けられ、
    前記上支持部、および前記付勢部材の上端部のうち、いずれか一方には、いずれか他方に形成された傾斜案内面を摺動可能な摺動部が設けられ、
    前記上支持部を、前記装着筒部に対して周方向に沿う押込み方向に回転させたときに、前記摺動部が前記傾斜案内面を摺動することで、前記付勢部材の上端部が下方に移動する、吐出器。
  2. 前記摺動部、および前記傾斜案内面の双方が、前記上支持部、および前記付勢部材の上端部の双方に設けられ、
    前記上支持部、および前記付勢部材の上端部に設けられた各前記傾斜案内面が、互いに当接している、請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記上支持部は、環状の頂壁および周壁を有する有頂筒状に形成され、
    前記上支持部の頂壁の内側に、前記装着筒部が周方向に回転可能に嵌合され、
    前記上支持部の周壁のうちの少なくとも一部の外周面は、外部に露呈している、請求項1または2に記載の吐出器。
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