JP2023125551A - 吐出器 - Google Patents

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芳夫 紀陸
Yoshio Kiriku
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Abstract

【課題】未使用時に、付勢部材を使用時と同じ状態に維持しつつ、押下ヘッドを収納すること。【解決手段】吐出器1は、ステム2を有するポンプ部3と、容器軸O回りに吐出位置P1と非吐出位置とに切換え可能な押下ヘッド5とを備える。ヘッド周壁71には第1係止突起74が形成され、規制筒60には押下ヘッドが吐出位置に位置しているときに第1係止突起の下方への移動を許容する縦溝62と、押下ヘッドが非吐出位置に位置しているときに規制筒に対する押下ヘッドの下方移動を規制する第1規制溝とが形成されている。装着キャップ4には第2係止突起16が形成され、規制筒には押下ヘッドが吐出位置に位置しているときにシリンダ20に対する規制筒の下方移動を規制する第2規制溝64が形成されている。第2係止突起は、押下ヘッドが非吐出位置に位置しているときに、上方移動可能に縦溝内に配置され、シリンダに対する規制筒の相対的な下方移動を許容する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、容器体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有するポンプ部と、ステムが挿入されたシリンダと、ステムの上下動に連係すると共にシリンダ内に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、ステムの上端部に取り付けられ、内容物を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドと、を備える吐出器が知られている。
この吐出器では、未使用時、ステム及び押下ヘッドが下降端位置に位置し、且つ押下ヘッドがシリンダの上端部に装着された規制筒に螺着して保持される。これにより、押下ヘッドは、上方移動が規制され、押込まれた状態で収納される。
一方、吐出器の使用段階では、押下ヘッドを回転させて規制筒に対する螺着を解除する。これにより、付勢部材による付勢力を利用してステム及び押下ヘッドを上昇端位置まで押し上げることができ、その後の吐出操作のための待機状態に移行させることができる。
特開2016-123927号公報
上述した従来の吐出器では、未使用時、押下ヘッドを押込んだ状態で収納するので、付勢部材は圧縮変形した状態に維持されてしまう。そのため、付勢部材には、圧縮変形による負荷が掛かり、例えば耐久性の低下や、性能低下等を招いてしまい易い。
特に昨今では、吐出器を構成する各構成部分に関し、金属を使用しないオール樹脂化が求められている。そのため、ポンプ部を構成するコイルばね(付勢部材)に関しても、金属製ではなく、合成樹脂製にすることが求められている。ただし、合成樹脂製のコイルばねを採用した場合には、金属製のコイルばねに比べて耐久性が低くなってしまう。
このような状況において、上記従来の吐出器に合成樹脂製のコイルばねを採用した場合には、未使用時に圧縮変形した状態が長時間継続されてしまうので、より一層耐久性が低下するおそれがあった。さらに、長時間に亘って圧縮変形した状態が継続されることで、いわゆるヘタリによって、合成樹脂製のコイルばねの弾性力が低下する可能性があり、適切な性能を発揮できないおそれもある。
さらには、未使用時、押下ヘッドの上方移動を規制する規制筒に対しても、ねじ結合の部分にコイルばねからの付勢力が常に作用するので、負荷が掛かってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、未使用時に、付勢部材を使用時と同じ状態に維持しつつ、押下ヘッドを収納することができる吐出器を提供することである。
(1)本発明に係る吐出器は、内容物を収容する容器体の口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有するポンプ部と、内容物を吐出するノズル孔を有し、前記ステムの上端部に装着されると共に、押下げ操作可能な押下ヘッドと、を備え、前記ポンプ部は、前記容器体の口部に装着キャップを介して装着されたシリンダと、前記ステムの上下動に連係すると共に、前記シリンダの内部に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ピストンの上方に配置されると共に、前記シリンダの内側に上下摺動可能に嵌合され、且つ前記シリンダに対して下方移動したときに前記ピストンを押下げる規制筒と、前記ステムを上方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記押下ヘッドは、ヘッド周壁を有する有頂筒状に形成されると共に、前記容器体における容器軸回りの回転によって、内容物を吐出可能状態とする吐出位置と、内容物を非吐出状態とする非吐出位置とに切換え可能とされ、前記ヘッド周壁には、径方向の内側に向かって突出すると共に、前記規制筒の外側に位置する第1係止突起が形成され、前記規制筒の外周面には、前記押下ヘッドが前記吐出位置に位置しているときに前記第1係止突起の下方への移動を許容する縦溝と、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記非吐出位置に位置しているときに前記第1係止突起に対して下方から接触することで、前記規制筒に対する前記押下ヘッドの相対的な下方移動を規制する第1規制溝と、が形成され、前記装着キャップには、径方向の内側に向かって突出すると共に、前記規制筒の外側に位置する第2係止突起が形成され、前記規制筒の外周面には、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記吐出位置に位置しているときに前記第2係止突起に対して上方から接触することで、前記シリンダに対する前記規制筒の相対的な下方移動を規制する第2規制溝が形成され、前記第2係止突起は、前記押下ヘッドが前記非吐出位置に位置しているときに、上方移動可能に前記縦溝内に配置され、前記シリンダに対する前記規制筒の相対的な下方移動を許容することを特徴とする。
本発明に係る吐出器によれば、押下ヘッドが吐出位置に位置している場合には、ヘッド周壁に形成された第1係止突起が規制筒に形成された縦溝内に配置され、且つ装着キャップに形成された第2係止突起に対して規制筒に形成された第2規制溝が上方から接触している。
従って、吐出位置において押下ヘッドを押下げ操作することで、シリンダに対する規制筒の相対的な下方移動を規制した状態を維持しながら、規制筒に対して押下ヘッドを押下げることができる。そのため、付勢部材を弾性変形させながら押下ヘッドと共にステムを押下げることができ、ステムに連係してピストンを押下げることができる。その結果、ノズル孔を通じて内容物の吐出を行うことができる。
その一方、商品流通時や保管時等、内容物の吐出を行わない場合には、押下ヘッドを容器軸回りに回転させて、吐出位置から非吐出位置に切り替える。これにより、押下ヘッドの回転に伴って第1係止突起を縦溝内から第1規制溝内に移動させることができる。これにより、第1係止突起に対して第1規制溝を下方から接触させることができ、規制筒に対する押下ヘッドの相対的な下方移動を規制することができる。
さらに、押下ヘッドを非吐出位置に切り替えることで、押下ヘッドの回転に伴って第2係止突起を第2規制溝内から縦溝内に移動させることができる。これにより、縦溝内で第2係止突起を上方移動させることが可能となり、シリンダに対する規制筒の相対的な下方移動を許容することができる。
従って、非吐出位置において押下ヘッドを押下げ操作することで、押下ヘッド及びステムと共に規制筒を同時に押下げ操作することができる。これにより、縦溝内で第2係止突起を相対的に上方移動させながら、シリンダに対して規制筒を下方移動させることができると共に、規制筒を利用してステムを押下げることができる。
つまり、非吐出位置において押下ヘッドを押下げ操作した場合には、押下ヘッド、ステム、規制筒及びピストンの全体を、シリンダに対して一体的に下方移動させることができる。特に、ステム、規制筒及びピストンを、互いの相対位置関係を維持したまま一体に下方移動させるので、付勢部材についても弾性変形させることなく、一体に下方移動させることができる。
そのため、商品流通時や保管時等において、付勢部材をさらに弾性変形させる必要がなく、使用時と同じ状態を維持したまま、押下ヘッドを押込んだ状態で収納することができる。従って、付勢部材にかかる負担を軽減することができ、付勢部材のへたりや、強度低下等を防止することができる。従って、長期保管等を行ったとしても、付勢部材の耐久性の低下や、性能低下、品質低下等を抑制することができ、吐出器の作動の安定性を向上化させることができる。
(2)前記押下ヘッドは、前記非吐出位置において押下げ操作された後、前記容器軸回りの回転によってロック位置にさらに切換え可能とされ、前記規制筒の外周面には、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記ロック位置に位置しているときに、前記第2係止突起が入り込むことで前記容器軸方向への移動を規制するロック溝が形成されても良い。
この場合には、非吐出位置において押下ヘッドを押下げ操作した後、押下ヘッドをさらに容器軸回りに回転させて、ロック位置に位置させることができる。これにより、第2係止突起を縦溝内からロック溝内に移動させることができ、第2係止突起の容器軸方向への移動を規制することができる。これにより、より安定的に、押下ヘッドを押下げ状態で収納することができ、意図せずに押下ヘッドの収納状態が解除されてしまうことを抑制することができる。
特に、押下ヘッドを収納することができるので、吐出器の商品流通時や保管時等に、コンパクトな状態にすることができ、市場の流通性や保管性を向上させることができる。さらに、押下ヘッドを収納した状態では、ロック溝を利用して押下ヘッドのさらなる押し下げ操作を規制することができると共に、内容物を吐出できない状態に維持することができる。従って、誤操作防止に繋げることができる。それに加え、適切な解除操作を行わない限り、押下ヘッドを押し下げ状態に復帰することができず、内容物を吐出することができない。そのため、チャイルドレジスタンス(いたずら防止)の機能を発揮することができる。
(3)前記付勢部材は、合成樹脂材料で形成されても良い。
この場合には、付勢部材が合成樹脂製とされているので、環境負荷を低減することができると共に、例えば全ての部材を合成樹脂製とした吐出器を実現することができる。これにより、吐出器の廃棄に際し、付勢部材と、他部材とを分別する必要をなくすことができ、使用者による廃棄の容易化に繋げることができる。
さらに先に述べたように、商品流通時や保管時等において、付勢部材を使用時と同じ状態に維持できるので、付勢部材を合成樹脂製とした場合であっても、長期保管等を適切に行うことができる。
本発明に係る吐出器によれば、未使用時に、付勢部材を使用時と同じ状態に維持しつつ、押下ヘッドを収納することができる。従って、例えば長期保管等を行ったとしても、付勢部材の耐久性の低下や、性能低下、品質低下等を抑制することができ、吐出器の作動の安定性を向上化させることができる。
本発明に係る吐出器の実施形態を示す縦断面図であって、押下ヘッドが吐出位置に位置している状態の縦断面図である。 図1に示す吐出位置から、押下ヘッドを非吐出位置に移動させた状態を示す吐出器の縦断面図である。 図2に示すA-A線に沿った横断面図である。 図2に示すB-B線に沿った横断面図である。 図4に示すC-C線に沿った規制筒の周方向の展開図である。 図3に示すD-D線に沿った規制筒の周方向の展開図である。 図2に示す非吐出位置から、押下ヘッドを押下げ操作した状態を示す縦断面図である。 図7に示すE-E線に沿った横断面図である。 図8に示すF-F線に沿った規制筒の周方向の展開図である。 図7に示す状態から、押下ヘッドをロック位置に移動させた状態を示す横断面図である。 図10に示すG-G線に沿った規制筒の周方向の展開図である。
以下、本発明に係る吐出器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吐出器1は、ステム2を有するポンプ部3と、図示しない内容物が収容された容器体Aの口部A1に装着され、容器体Aの口部A1にポンプ部3を組み合わせる装着キャップ4と、ステム2に装着された押下ヘッド5と、を備えている。
なお、吐出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂材料を用いた成形品とされている。
ステム2及び装着キャップ4は、容器体Aの容器軸Oと同軸に配設されている。以下、容器軸Oに沿って押下ヘッド5側を上方、容器体A側を下方といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。さらに、上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
さらには、周方向のうち吐出器1の上面視で容器軸Oを時計回りに周回する方向を第1回転方向M1といい、容器軸Oを反時計回りに周回する方向を第2回転方向M2という。
(容器体)
容器体Aは、口部A1、肩部(不図示)、胴部(不図示)及び底部(不図示)が上方から順に連設された有底筒状に形成されている。容器体Aの口部A1の外周面には、雄ねじ部A2が形成されている。
(装着キャップ)
装着キャップ4は、容器体Aの口部A1を径方向の外側から囲む装着筒10と、装着筒10の上端部から径方向の内側に向けて突出した環状のキャップ天壁11と、キャップ天壁11の内周縁部から下方に向かって延びるキャップ内筒12と、キャップ天壁11の内周縁部から上方に向かって突出した環状のリップ部13と、を備えている。
装着筒10の内周面には、容器体Aの口部A1に形成された雄ねじ部A2に螺合する雌ねじ部14が形成されている。これにより、装着キャップ4は、雄ねじ部A2と雌ねじ部14とのねじ結合による螺着によって容器体Aの口部A1に装着されている。
ただし、装着キャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば容器体Aの口部A1に対して例えばアンダーカット嵌合によって装着されても構わない。なお、装着キャップ4の外周面には、ローレット加工等の滑り止め処理が施されている。
キャップ天壁11は、パッキン15及び後述するシリンダ20のフランジ部26を挟んで容器体Aの口部A1の上端開口縁上に配置されている。なお、キャップ天壁11の内側に、ステム2及び押下ヘッド5のヘッド周壁71が上下動可能に挿入されている。
キャップ内筒12は、容器体Aの口部A1よりも径方向の内側に配置されている。これにより、キャップ内筒12と容器体Aの口部A1との間には、環状の隙間が形成されている。
リップ部13は、キャップ天壁11の内周縁部から上方に向かうにしたがって径方向の内側に向けて延びるように形成されている。リップ部13は、押下ヘッド5における後述するヘッド周壁71の外周面に密に摺接している。従って、リップ部13とヘッド周壁71との間には、一定のシール性が確保されている。そのため、例えば使用環境によって吐出器1が水に濡れる状況になった場合であっても、ヘッド周壁71の外周面に付着した水分がリップ部13とヘッド周壁71との隙間を通じて、装着キャップ4の内部(機構部内)に侵入することを防止することができる。
図2及び図3に示すように、キャップ内筒12の下端部には、径方向の内側に向かって突出すると共に、後述する規制筒60の外側に位置するキャップ突起(本発明に係る第2係止突起)16が形成されている。
キャップ突起16は、後述する第2シリンダ周壁24よりも径方向の内側に位置すると共に、上下に延びる縦長の縦リブ状に形成されている。図示の例では、キャップ突起16は、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように一対設けられている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、キャップ突起16は1つだけ形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて3つ以上形成されていても構わない。
(ポンプ部)
図1及び図2に示すように、ポンプ部3は、シリンダ20、下部弁体30、ステム2、ピストンガイド40、ピストン50、規制筒60及び付勢部材80を備えている。
(シリンダ)
シリンダ20は、シリンダ周壁21及び環状のシリンダ底壁22を有する有底筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。
シリンダ周壁21は、第1シリンダ周壁23と、第1シリンダ周壁23の下方に配置され、第1シリンダ周壁23よりも縮径した第2シリンダ周壁24と、第2シリンダ周壁24の下方に配置され、第2シリンダ周壁24よりも縮径した第3シリンダ周壁25と、を備えている。従って、シリンダ周壁21は、上方から下方に向かって直径が3段階に変化した多段筒状に形成されている。
第1シリンダ周壁23は、キャップ内筒12と容器体Aの口部A1との間に形成された環状の隙間に配置され、例えば容器体Aの口部A1の内周面及びキャップ内筒12の外周面に嵌合されている。第1シリンダ周壁23の上端部には、径方向の外側に向けて突出する環状のフランジ部26が形成されている。
フランジ部26は、パッキン15を介して容器体Aの口部A1における上端開口縁上に配置され、容器体Aの口部A1に装着される装着キャップ4によって、口部A1の上端開口縁との間に上下方向に挟まれている。これにより、シリンダ20を含むポンプ部3の全体は、装着キャップ4を介して容器体Aの口部A1に装着されている。
なお、シリンダ20は、容器体Aの口部A1よりも下方に向けて延び、第2シリンダ周壁24及び第3シリンダ周壁25が容器体Aの内側に入り込むように装着キャップ4を介して容器体Aの口部A1に取り付けられている。
第2シリンダ周壁24は、第1シリンダ周壁23の下端部から下方に向けて延びる直筒状に形成されている。なお、先に述べたように、キャップ突起16は、第2シリンダ周壁24よりも径方向の内側に位置するように配置されている。
第3シリンダ周壁25は、第2シリンダ周壁24の下端部から下方に向けて延びる直筒状に形成されている。第3シリンダ周壁25の下端部には、シリンダ底壁22が形成されている。
シリンダ底壁22には、内容物が流通する流通孔27が形成されている。さらにシリンダ底壁22には、下方に向けて延びる連結筒28が一体に形成されている。連結筒28の内側には、内容物を吸上げるパイプ29の上端部が嵌合されている。これにより、シリンダ20とパイプ29とが一体に組み合わされている。なお、パイプ29の下端開口部は、容器体Aの底部内に位置する。
(下部弁体)
下部弁体30は、嵌合筒31、弁本体32及び弾性変形可能な弾性アーム33を備えている。
嵌合筒31は、第3シリンダ周壁25の内側に嵌合されている。弁本体32は、例えば平面視円形状に形成され、シリンダ底壁22に対して離反可能に着座していることで、流通孔27を開放可能に閉塞している。
弾性アーム33は、弁本体32と嵌合筒31とを一体に繋いでおり、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、本実施形態の下部弁体30は、複数の弾性アーム33を有する多点弁(例えば3点弁)とされている。
弾性アーム33は、例えば周方向に延びるように形成されることで適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体32の外縁部に接続され、且つ外端部が嵌合筒31に接続されている。従って、弁本体32は、複数の弾性アーム33の弾性変形に伴って上下方向に弾性変位可能とされている。
このように構成された下部弁体30は、シリンダ20内の加圧時に流通孔27を閉塞した状態に維持し、且つシリンダ20内の減圧時に流通孔27を開放する逆止弁として機能する。
これにより、下部弁体30は、シリンダ20内の加圧時に、シリンダ20内の内容物が流通孔27を通じて容器体Aに逆流することを規制し、且つシリンダ20内の減圧時に、容器体A内の内容物を、流通孔27を通じてシリンダ20内に流入させることが可能とされている。
ただし、下部弁体30としては、上述した多点弁に限定されるものではなく、上記構成以外の弁構造としても良い。
(ステム)
ステム2は、容器体Aの口部A1の内側に上方付勢状態で下方移動可能に立設されている。ステム2は、上下方向に延びる筒状に形成され、キャップ天壁11の内側及び規制筒60の内側に配置されている。ステム2は、押下ヘッド5が押下げ操作される前の状態において、上端部がキャップ天壁11及び規制筒60よりも上方に突出し、且つ下端部が規制筒60内に収容されるように配置されている。
ステム2の上端部は、押下ヘッド5におけるヘッド頂壁70に対して一体的に形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えばステム2と押下ヘッド5とを別体に構成し、ステム2の上端部に押下ヘッド5を一体的に組み合わせても構わない。
ステム2の下端部は、内周面が径方向の外側に凹むように形成されている。これにより、ステム2の下端部は、ステム2のうち該下端部よりも上方に位置する部分に比べて薄肉とされた筒状の薄肉部2aとされている。そのため、ステム2は、上下方向に内径が変化した二段筒状に形成されている。
(ピストンガイド)
ピストンガイド40は、ステム2よりも下方に配置された状態で容器軸Oと同軸に配置されている。ピストンガイド40は、有底筒状に形成されたガイド筒41と、ガイド筒41の下端部から径方向の外側に向かって突出した環状のガイドフランジ42と、を備えている。
ガイド筒41の上端部は、ステム2のうち薄肉部2aよりも上方に位置する部分の内側に嵌合されている。これにより、ピストンガイド40は、ステム2に対して一体的に組み合わされており、ステム2に伴って上下動可能とされている。
なお、ガイド筒41は、下端部がステム2の薄肉部2aよりも下方に離れて位置するように、ステム2に組み合わされている。
ガイド筒41のうち、ステム2の内側に嵌合している部分よりも下方に位置する部分には、ガイド筒41を径方向に貫通する第1貫通孔43が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ガイドフランジ42は、後述するピストン50を下方から支持する役割を果たしている。なお、ガイドフランジ42には、該ガイドフランジ42を上下方向に貫通する第2貫通孔44が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、ガイドフランジ42の第2貫通孔44、及びガイド筒41の第1貫通孔43を通じて、シリンダ20内の内容物をステム2内に供給することが可能とされている。
なお、このように構成されたピストンガイド40は、後述するピストン50と協働として、ポンプ部3における上部弁体として機能する。
(ピストン)
ピストン50は、ステム2の上下動に連係すると共にシリンダ20の内部に上下摺動可能に嵌合されている。ピストン50は、外側摺動筒51、内側摺動筒52及び連結壁53を備えている。ピストン50は、上下方向において、ステム2の薄肉部2aとガイドフランジ42との間に配置された状態で容器軸Oと同軸に配置されている。
外側摺動筒51は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部を備えている。リップ部は、第2シリンダ周壁24の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部と第2シリンダ周壁24の内周面との間には所定のシール性が確保されている。
なお、外側摺動筒51は、押下ヘッド5を押下げ操作する前の状態では、第2シリンダ周壁24に形成された空気孔24aを塞ぐ位置に配置されている。
内側摺動筒52は、ステム2の薄肉部2aとガイド筒41との間に配置されている。内側摺動筒52の上端部は、薄肉部2aの内側に下方から入り込むと共に、薄肉部2aの内周面に密に摺接している。内側摺動筒52の下端部は、ガイドフランジ42に対して上方から離反可能に着座している。
これにより、内側摺動筒52は、シリンダ20内において、ピストン50より下方に位置する部分(以下、下室Rという)と、ピストンガイド40における第1貫通孔43との連通、及びその遮断を切替えることが可能とされている。
連結壁53は、外側摺動筒51の内周面と内側摺動筒52の外周面とを連結すると共に、周方向の全長に亘って連続して延びている。なお、連結壁53の上部は、ステム2における薄肉部2aの下端開口縁に対して一定の隙間をあけた状態で上下方向に対向している。
(規制筒)
規制筒60は、ピストン50の上方に配置されると共に、ステム2とキャップ内筒12との間に位置するように容器軸Oと同軸に配置されている。規制筒60は、上端部がキャップ天壁11と同等の高さ位置に位置し、且つ下端部がステム2の下端部よりも下方に位置するように配置されている。なお、規制筒60は、ステム2との間に環状の隙間をあけた状態で、ステム2を径方向の外側から囲んでいる。
規制筒60のうち、装着キャップ4に形成されたキャップ突起16よりも下方に位置する部分には、第2シリンダ周壁24に対して上下摺動可能に嵌合された規制摺動筒61が設けられている。
規制摺動筒61は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部を備えている。リップ部は、第2シリンダ周壁24の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部と第2シリンダ周壁24の内周面との間には所定のシール性が確保されている。
なお、規制摺動筒61は、ピストン50における外側摺動筒51よりも上方に間隔をあけて配置されている。
規制筒60の下端部は、ピストン50における連結壁53に対して上方から近接している。さらに規制筒60の下端部には、下方に向けて突出すると共に、周方向に間隔をあけて配置された複数の突起部60aが形成されている。複数の突起部60aは、ピストン50における連結壁53に対して上方から接触している。これにより、装着キャップ4に対して規制筒60が下方移動した場合には、複数の突起部60aを介してピストン50を押下げることが可能とされている。
なお、複数の突起部60aのうち周方向に隣り合う突起部60aの間は、後述する外気導入孔71aから、外側摺動筒51と規制摺動筒61との間に空気を導入する空気導入通路として機能する。
このように構成された規制筒60は、押下ヘッド5が後述する吐出位置P1に位置しているとき(図1参照)に、押下ヘッド5が押下げ操作された場合には、装着キャップ4及びシリンダ20に対して相対移動することがない。
これに対して、規制筒60は、押下ヘッド5が後述する非吐出位置P2に位置しているとき(図2参照)に、押下ヘッド5が押下げ操作された場合には、押下ヘッド5と共に、装着キャップ4及びシリンダ20に対して下方移動することが可能とされている。この場合、規制筒60は、下方移動に伴ってピストン50を押下げる役割を果たしている。
これらについては、後に詳細に説明する。
上述のような規制筒60の動作を行わせるために、規制筒60のうち規制摺動筒61よりも上方に位置する部分には、縦溝62、第1規制溝63、第2規制溝64が形成されていると共に、ロック溝65がさらに形成されている。
これらについては、押下ヘッド5を説明した後に説明する。
(付勢部材)
付勢部材80は、例えば自然長よりも圧縮された状態で配置され、押下ヘッド5を介してステム2を上方に向けて付勢している。
付勢部材80は、ステム2を径方向の外側から囲んだ状態で、規制筒60の内側に配置されていると共に、容器軸Oと同軸に配置されている。付勢部材80の下端部は、規制筒60の下端部に対して上方から接触している。付勢部材80の上端部は、押下ヘッド5のヘッド頂壁70に対して下方から接触している。これにより、付勢部材80は、上下方向に圧縮された状態で規制筒60と押下ヘッド5との間に配置されている。
なお、付勢部材80は、合成樹脂製のコイルばねとされている。
(押下ヘッド)
押下ヘッド5は、上述のように構成されたポンプ部3よりも上方に配置され、ステム2の上端部に一体的に形成されることで装着されている。
押下ヘッド5は、ヘッド頂壁70及びヘッド周壁71を有する有頂筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。ヘッド周壁71は、装着キャップ4におけるキャップ内筒12の内径よりも小さい外径で形成され、押下ヘッド5の押下げ操作時にキャップ内筒12内を下方移動可能とされている。
なお、ヘッド周壁71の下端部は、規制筒60の上端部及びキャップ天壁11より下方に位置している。
ヘッド周壁71の上端部には、該ヘッド周壁71を径方向に貫通する空気導入孔71aが形成されている。空気導入孔71aは、1つだけ形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。なお、空気導入孔71aを通じてヘッド周壁71内に空気を導入することができ、該空気を、周方向に隣り合う突起部60aの間の空気導入路に導くことができる。
押下ヘッド5は、ヘッド周壁71から径方向の外側に向けて延びるノズル筒72を備えている。ノズル筒72は、装着キャップ4の装着筒10よりも径方向の外側に突出する長さで形成されていると共に、ステム2の内側に連通している。ノズル筒72の先端部には、内容物を外部に吐出するノズル孔73が形成されている。従って、ノズル孔73は、ステム2内に供給された内容物を、ノズル筒72を通じて外部に吐出することが可能とされている。
図1、図2及び図4に示すように、ヘッド周壁71の内周面には、径方向の内側に向かって突出すると共に、規制筒60の外側に位置するヘッド突起(本発明に係る第1係止突起)74が形成されている。
ヘッド突起74は、上下に延びる縦長の縦リブ状に形成されている。図示の例では、ヘッド突起74は、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように一対設けられている。なお、ヘッド突起74は、周方向位置がキャップ突起16の周方向位置とは異なる位置となるように配置されている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、ヘッド突起74は1つだけ形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて3つ以上形成されていても構わない。
図1及び図2に示すように、上述のように構成された押下ヘッド5は、容器軸O回りの回転によって、内容物を吐出可能状態とする吐出位置P1と、内容物を非吐出状態とする非吐出位置P2とに切換え可能とされている。
なお、押下ヘッド5は、吐出位置P1及び非吐出位置P2のいずれの位置においても、押下げ操作可能とされている。
吐出位置P1とは、図1に示すように、押下ヘッド5のヘッド突起74が、規制筒60に形成された縦溝62内に位置している状態をいう。非吐出位置P2とは、図2に示すように、押下ヘッド5のヘッド突起74が規制筒60に形成された第1規制溝63内に位置している状態をいう。
本実施形態では、図1に示すように、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置しているときに、ノズル筒72が前後方向に概略一致すると共にノズル孔73が前方を向けて開口する。さらに、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させることで、吐出位置P1から非吐出位置P2への切換えを行うことができ、その反対に第2回転方向M2に回転させることで、非吐出位置P2から吐出位置P1への切換えを行うことが可能とされている。
(縦溝、第1規制溝、第2規制溝、ロック溝)
縦溝62、第1規制溝63、第2規制溝64及びロック溝65について、詳細に説明する。
図1~図4に示すように、規制筒60の外周面には、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置しているときに、押下ヘッド5に形成されたヘッド突起74の下方への移動を許容する縦溝62が形成されている。
縦溝62は、規制筒60のうち規制摺動筒61よりも上方に位置する部分に、径方向の内側に向かって凹み、且つ上下方向に沿って縦長に形成されている。さらに縦溝62は、上方に向けて開口するように形成されている。図示の例では、縦溝62は、ヘッド突起74の数に対応して、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように一対形成されている。
なお、縦溝62は、容器軸O方向から見た平面視で、ヘッド突起74及びキャップ突起16の周幅よりも僅かに大きい周幅となるように形成されている。さらに縦溝62の深さ(径方向の凹み量)は、ヘッド突起74及びキャップ突起16の径方向の突出量よりも大きい。
上述のように構成された縦溝62内には、図1に示すように、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置しているときに、ヘッド突起74の下端部が上方から入り込んでいる。これにより、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置している場合には、縦溝62内でヘッド突起74を下方移動させながら押下ヘッド5を押下げ操作することが可能とされている。
図2、図4及び図5に示すように、第1規制溝63は、規制筒60の上端部における外周面に形成されている。第1規制溝63は、縦溝62内に連通すると共に、縦溝62から第1回転方向M1に向かって周方向に延びるように形成されている。従って、第1規制溝63は、周溝とされている。さらに第1規制溝63は、上方に向けて開口している。
従って、図5に示すように、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させ、吐出位置P1から非吐出位置P2に向けて移動させることで、ヘッド突起74を縦溝62内から第1規制溝63内に移動させることが可能となる。
特に、第1規制溝63を画成する壁面のうち上方を向いた底壁面63aは、押下ヘッド5が非吐出位置P2に位置しているときに、ヘッド突起74に対して下方から接触(係止)することで、規制筒60に対する押下ヘッド5の相対的な下方移動を規制する第1規制壁として機能する。
なお、底壁面63aの高さは、縦溝62内に位置しているときのヘッド突起74の下面に対して同等の高さ位置となるように形成されている。
押下ヘッド5が非吐出位置P2に位置している場合には、上述したように第1規制溝63内にヘッド突起74が位置する。従って、押下ヘッド5が非吐出位置P2に位置しているときに押下ヘッド5を押下げ操作した場合には、ヘッド突起74を介して規制筒60に対して押下げ力が伝わる。従って、押下ヘッド5だけでなく、規制筒60に対しても押下げ力を加えることが可能とされている。
そのため、キャップ突起16が縦溝62内に移動することと相まって、押下ヘッド5及び規制筒60を一体的に押下げ操作することが可能となる。
ところで、図5に示すように第1規制溝63を画成する壁面のうち、第2回転方向M2を向いた壁面は、ヘッド突起74が接触する第1接触面63bとして機能する。そのため、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させて、第1接触面63bに対してヘッド突起74を接触させた後、さらに押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させることで、規制筒60自体を第1回転方向M1に向けて共回りさせることが可能とされている。
なお、縦溝62の上端部における壁面のうち、第1回転方向M1を向いた壁面は、押下ヘッド5を非吐出位置P2から吐出位置P1に移動させたときに、ヘッド突起74が接触する第2接触面62aとして機能する。そのため、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第2回転方向M2に回転させて、第2接触面62aに対してヘッド突起74を接触させた後、さらに押下ヘッド5を第2回転方向M2に回転させることで、規制筒60を第2回転方向M2に向けて共回りさせることが可能とされている。
図1~図3及び図6に示すように、第2規制溝64は、規制筒60のうちキャップ突起16と同じ高さに位置している部分の外周面に形成されている。
第2規制溝64は、縦溝62内に連通すると共に、縦溝62から第1回転方向M1に向かって周方向に延びるように形成されている。従って、第2規制溝64は、第1規制溝63と同様に周溝とされている。
第2規制溝64には、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置しているときに、図6に示すように、装着キャップ4に形成されたキャップ突起16が入り込んでいる。
特に、第2規制溝64を画成する壁面のうち下方を向いた上壁面64aは、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置しているときに、キャップ突起16に対して上方から接触(係止)することで、装着キャップ4及びシリンダ20に対する規制筒60の相対的な下方移動を規制する第2規制壁として機能する。
なお、上壁面64aの高さは、第2規制溝64内に位置しているときのキャップ突起16の上面に対して同等の高さ位置となるように形成されている。
このように第2規制溝64が形成されているので、図1に示すように押下ヘッド5が吐出位置P1に位置している場合には、規制筒60自体は、キャップ突起16によって下方移動が規制されている。従って、シリンダ20に対する規制筒60の位置を固定したまま、縦溝62内でヘッド突起74を下方移動させながら押下ヘッド5を押下げ操作することが可能とされている。
第2規制溝64内に収納されているキャップ突起16は、図2及び図6に示すように、押下ヘッド5が非吐出位置P2に位置しているときに、縦溝62内に移動する。これにより、キャップ突起16は、縦溝62内で上方移動可能とされ、装着キャップ4及びシリンダ20に対する規制筒60の相対的な下方移動を許容することができる。
具体的には、先に述べたように、第1規制溝63の第1接触面63bに対してヘッド突起74を接触させた後、さらに押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させることで、規制筒60を第1回転方向M1に向けて共回りさせることができる。これにより、図6に示すように、第2規制溝64内のキャップ突起16を、規制筒60が第1回転方向M1に回転することで、相対的に第2回転方向M2に向けて移動させることができ、縦溝62内に移動させることができる。
これにより、図2に示すように、押下ヘッド5が非吐出位置P2に位置しているときに、押下ヘッド5及び規制筒60を一体的に押下げ操作することで、シリンダ20に対して規制筒60を下方移動させることが可能となる。
なお、この場合とは逆に、押下ヘッド5が非吐出位置P2において上昇している場合には、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第2回転方向M2に回転させることで、非吐出位置P2から吐出位置P1に切り替えることができる。
この際、第1規制溝63内のヘッド突起74を縦溝62の第2接触面62aに接触させることができる(図5参照)。そして、先に述べたように、第2接触面62aに対してヘッド突起74を接触させた後、さらに押下ヘッド5を第2回転方向M2に回転させることで、規制筒60を第2回転方向M2に向けて共回りさせることができる。これにより、縦溝62内に位置するキャップ突起16を、相対的に第1回転方向M1に向けて移動させることができ、第2規制溝64内に移動させることができる。これにより、規制筒60自体の下方移動を再び規制することが可能となる。
ところで、図2に示す非吐出位置P2において、押下ヘッド5を規制筒60と共に押下げ操作した場合、図7に示すように、ヘッド周壁71がキャップ内筒12の内側に隠れる程度まで、押下ヘッド5は下方移動する。従って、これに対応して、キャップ突起16は縦溝62内を相対的に上方移動する。
図8及び図9に示すように、ロック溝65は、規制筒60のうち、キャップ突起16が上方移動したときの高さに位置している部分の外周面に形成されている。
ロック溝65は、縦溝62内に連通すると共に、縦溝62から第2回転方向M2に向かって周方向に延びるように形成されている。従って、ロック溝65は周溝とされている。
本実施形態の押下ヘッド5は、非吐出位置P2において押下げ操作された後、容器軸Oを中心としてさらに第1回転方向M1に回転操作されることで、図10及び図11に示すように、ロック位置P3に切り替え可能とされている。
具体的には、図7に示すように、非吐出位置P2において押下げ操作された後、押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転操作することで、図10及び図11に示すように、キャップ突起16を、縦溝62内からロック溝65内に移動させて、ロック溝65内に入り込ませることができる。この際、ロック溝65は、キャップ突起16に対して上方及び下方から接触する壁面を有している。そのため、ロック溝65は、キャップ突起16の上下移動を規制することができる。
これにより、押下ヘッド5をロック位置P3に位置させることで、押下ヘッド5を押し下げた状態に維持することができ、押下ヘッド5の収納状態を維持することができる。
(吐出器の作用)
次に、上述のように構成された吐出器1を利用して、内容物を吐出する場合について説明する。
はじめに、図1に示すように、押下ヘッド5が吐出位置P1に位置し、且つ上昇しているものとする。この状態では、押下ヘッド5のヘッド突起74が規制筒60の縦溝62内に配置されている。さらに、図6に示すように、装着キャップ4のキャップ突起16が規制筒60の第2規制溝64内に配置されている。
このような状態から内容物を吐出する場合には、吐出位置P1に位置する図1に示す押下ヘッド5を押下げ操作して、付勢部材80を弾性変形させながら、押下ヘッド5を下方移動させる。この際、規制筒60は、キャップ突起16によって下方移動が規制されている。そのため、規制筒60に対して押下ヘッド5を下方移動させることができる。この際、縦溝62に沿ってヘッド突起74を移動させることができるので、押下ヘッド5を安定して押込み操作することができる。
押下ヘッド5の押込みによって、押下ヘッド5と共にステム2を押下げることができる。そのため、ステム2の薄肉部2aが下方移動してピストン50に接近すると同時に、ピストンガイド40がステム2と共に下方移動するので、ガイドフランジ42がピストン50から離間する。そのため、ガイドフランジ42とピストン50の内側摺動筒52との間のシールが解除され、シリンダ20内の下室Rと、ピストンガイド40の第1貫通孔43とが第2貫通孔44を通じて連通した状態となる。
そして、さらなる押下ヘッド5の押下げによって、ステム2における薄肉部2aがピストン50に対して接触するので、押下ヘッド5と共にピストン50を下方移動させることができる。これにより、シリンダ20内の下室Rを加圧することができ、シリンダ20内の内容液を、第1貫通孔43及び第2貫通孔44を通じてステム2内に供給することができると共に、ステム2内及びノズル筒72内を通じてノズル孔73に供給することができる。
その結果、ノズル孔73を通じて外部に向けて内容物を吐出することができる。なお、内容物の吐出の際、下部弁体30の弁本体32がシリンダ底壁22に対して着座して、流通孔27を閉塞している。
内容物の吐出後、押下ヘッド5の押し下げを解除すると、付勢部材80が弾性復元変形するので、押下ヘッド5に対して上方付勢力を付与することができる。これにより、押下ヘッド5と共にステム2を上方に向けて復元移動させることができ、押下ヘッド5及びステム2を元の位置に復帰させることができる。
なお、上記過程において、ステム2の上方移動に伴ってガイドフランジ42をピストン50に対して下方から接触させることができる。これにより、ガイドフランジ42と内側摺動筒52との間をシールすることができ、シリンダ20内の下室Rとステム2内との連通を遮断することができる。そして、さらなるステム2の上方移動によって、ピストンガイド40と共にピストン50を上方に移動させることができるので、シリンダ20内の下室Rを減圧させることができる。
これにより、下部弁体30における弾性アーム33を弾性変形させつつ、弁本体32を上方に離反させて、流通孔27を開放することができる。そのため、容器体A内の内容物を、パイプ29内を通じてシリンダ20内に吸い上げることができ、次回の吐出に備えることができる。
なお、シリンダ20内への内容物の吸上げを行うことで、シリンダ20内の負圧が解除されるので、弾性アーム33の弾性復元変形によって弁本体32をシリンダ底壁22に着座させ、流通孔27を再度閉塞することができる。
(押下ヘッドの収納)
次に、内容物を吐出した後の保管時や、商品流通時等において、押下ヘッド5を押下げ操作して収納する場合について説明する。
この場合には、図1に示す吐出位置P1から、容器軸Oを中心として押下ヘッド5を第1回転方向M1に回転させ、図2に示す非吐出位置P2に移行させる。これにより、押下ヘッド5の回転に伴って、図4及び図5に示すように、ヘッド突起74を縦溝62内から第1規制溝63内に移動させることができる。そのため、底壁面63aをヘッド突起74に対して下方から接触させることができ、規制筒60に対する押下ヘッド5の相対的な下方移動を規制することができる。
さらに、ヘッド突起74は、第1規制溝63の第1接触面63bに対して接触する。これにより、容器軸Oを中心として、押下ヘッド5を第1回転方向M1にさらに回転させることで、規制筒60を第1回転方向M1に向けて共回りさせることができる。
このように規制筒60を第1回転方向M1に向けて回転させることができるので、図3及び図6に示すように、第2規制溝64内のキャップ突起16を相対的に第2回転方向M2に向けて移動させることができ、縦溝62内に移動させることができる。これにより、キャップ突起16を縦溝62内で上方移動可能とさせることができ、装着キャップ4及びシリンダ20に対する規制筒60の相対的な下方移動を許容することができる。
従って、押下ヘッド5を非吐出位置P2に位置させた後、押下ヘッド5を押下げ操作することで、ヘッド突起74を介して規制筒60に対して押下げ力を加えることができる。そのため、図7に示すように、キャップ突起16を縦溝62内で相対的に上方移動させながら、押下ヘッド5及び規制筒60を一体的に押下げ操作することができる。
そのため、押下ヘッド5、ステム2、規制筒60及びピストン50の全体を、シリンダ20に対して一体的に下方移動させることができる。特に、ステム2、規制筒60及びピストン50を、互いの相対位置関係を維持したまま一体に下方移動させるので、付勢部材80についても弾性変形させることなく、一体に下方移動させることができる。
従って、本実施形態の吐出器1によれば、商品流通時や保管時等において、付勢部材80をさらに弾性変形させる必要がなく、使用時と同じ状態を維持したまま、押下ヘッド5を押込んだ状態で収納することができる。従って、付勢部材80にかかる負担を軽減することができ、付勢部材80のへたりや、強度低下等を防止することができる。従って、長期保管等を行ったとしても、付勢部材80の耐久性の低下や、性能低下、品質低下等を抑制することができ、吐出器1の作動の安定性を向上化させることができる。
特に、本実施形態の付勢部材80は、合成樹脂製とされているので、環境負荷を低減することができると共に、例えば全ての部材を合成樹脂製とした吐出器1を実現することができる。これにより、吐出器1の廃棄に際し、付勢部材80と、他部材とを分別する必要をなくすことができ、使用者による廃棄の容易化に繋げることができる。
さらに先に述べたように、商品流通時や保管時等において、付勢部材80を使用時と同じ状態に維持できるので、付勢部材80を合成樹脂製とした場合であっても、長期保管等を適切に行うことができる。
さらに本実施形態では、図7に示すように、非吐出位置P2において押下ヘッド5を押下げ操作した後、容器軸Oを中心としてさらに第1回転方向M1に回転操作することで、図10及び図11に示すように、ロック位置P3に切り替えることができる。
これにより、キャップ突起16を、縦溝62内からロック溝65内に移動させることができるので、キャップ突起16の上下移動を規制することができる。従って、押下ヘッド5をロック位置P3に位置させることで、より安定的に押下ヘッド5を押下げ状態で収納することができ、意図せずに押下ヘッド5の収納状態が解除されてしまうことを抑制することができる。
特に、押下ヘッド5を収納することができるので、吐出器1の商品流通時や保管時等に、コンパクトな状態にすることができる。従って、市場の流通性や保管性を向上させることができる。さらに、押下ヘッド5を収納した状態では、ロック溝65を利用して、押下ヘッド5のさらなる押し下げ操作を規制することができると共に、内容物を吐出できない状態に維持することができる。従って、誤操作防止に繋げることができる。
さらに、以下に示す適切な解除操作を行わない限り、押下ヘッド5を押し下げ状態に復帰することができず、内容物を吐出することができない。従って、チャイルドレジスタンス(いたずら防止)の機能を発揮することができる。
(押下ヘッドの解除操作)
なお、押下ヘッド5がロック位置P3に位置している状態から、内容物を吐出する場合には、上述した動作を逆の手順で行えば良い。
特に、押下ヘッド5をロック位置P3から第1回転方向M1に回転操作して、図8及び図9に示すように、キャップ突起16をロック溝65内から縦溝62内に移動させた後は、押下ヘッド5を上方に引き上げ操作することで、図7に示すように、押下ヘッド5、ステム2、規制筒60、ピストン50及び付勢部材80の全体を一体的に上方移動させることができる。
次いで、押下ヘッド5を、容器軸Oを中心として第2回転方向M2に回転させることで、押下ヘッド5を非吐出位置P2から吐出位置P1に切り替えることができる。これにより、第1規制溝63内のヘッド突起74を縦溝62内に移動させることができると共に、縦溝62の第2接触面62aに接触させることができる(図5参照)。そして、押下ヘッド5を第2回転方向M2にさらに回転させることで、規制筒60を第2回転方向M2に向けて共回りさせることができる。これにより、縦溝62内に位置するキャップ突起16を、相対的に第1回転方向M1に向けて移動させることができ、第2規制溝64内に移動させることができる。これにより、規制筒60自体の下方移動を再び規制することが可能となる。
その結果、押下ヘッド5を吐出位置P1において、押下げ操作可能な状態に復帰させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態において、付勢部材80を、複数のリング部及び複数の弾性ばね部を組み合わせることで構成した合成樹脂製コイルばねとしてしても構わないし、合成樹脂製のその他のばね構造としても構わない。
さらに、上記実施形態では、押下ヘッド5を介してステム2を上方に向けて付勢するように付勢部材80を配置したが、この場合に限定されるものではなく、例えばステム2自身を直接的に上方に向けて付勢するように付勢部材80を設けても構わない。
A…容器体
A1…容器体の口部
O…容器軸
P1…吐出位置
P2…非吐出位置
P3…ロック位置
1…吐出器
2…ステム
3…ポンプ部
4…装着キャップ
5…押下ヘッド
16…キャップ突起(第2係止突起)
20…シリンダ
50…ピストン
60…規制筒
62…縦溝
63…第1規制溝
64…第2規制溝
65…ロック溝
80…付勢部材
71…ヘッド周壁
74…ヘッド突起(第1係止突起)

Claims (3)

  1. 内容物を収容する容器体の口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムを有するポンプ部と、
    内容物を吐出するノズル孔を有し、前記ステムの上端部に装着されると共に、押下げ操作可能な押下ヘッドと、を備え、
    前記ポンプ部は、
    前記容器体の口部に装着キャップを介して装着されたシリンダと、
    前記ステムの上下動に連係すると共に、前記シリンダの内部に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
    前記ピストンの上方に配置されると共に、前記シリンダの内側に上下摺動可能に嵌合され、且つ前記シリンダに対して下方移動したときに前記ピストンを押下げる規制筒と、
    前記ステムを上方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記押下ヘッドは、ヘッド周壁を有する有頂筒状に形成されると共に、前記容器体における容器軸回りの回転によって、内容物を吐出可能状態とする吐出位置と、内容物を非吐出状態とする非吐出位置とに切換え可能とされ、
    前記ヘッド周壁には、径方向の内側に向かって突出すると共に、前記規制筒の外側に位置する第1係止突起が形成され、
    前記規制筒の外周面には、前記押下ヘッドが前記吐出位置に位置しているときに前記第1係止突起の下方への移動を許容する縦溝と、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記非吐出位置に位置しているときに前記第1係止突起に対して下方から接触することで、前記規制筒に対する前記押下ヘッドの相対的な下方移動を規制する第1規制溝と、が形成され、
    前記装着キャップには、径方向の内側に向かって突出すると共に、前記規制筒の外側に位置する第2係止突起が形成され、
    前記規制筒の外周面には、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記吐出位置に位置しているときに前記第2係止突起に対して上方から接触することで、前記シリンダに対する前記規制筒の相対的な下方移動を規制する第2規制溝が形成され、
    前記第2係止突起は、前記押下ヘッドが前記非吐出位置に位置しているときに、上方移動可能に前記縦溝内に配置され、前記シリンダに対する前記規制筒の相対的な下方移動を許容することを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1に記載の吐出器において、
    前記押下ヘッドは、前記非吐出位置において押下げ操作された後、前記容器軸回りの回転によってロック位置にさらに切換え可能とされ、
    前記規制筒の外周面には、前記縦溝から周方向に沿って延び、且つ前記押下ヘッドが前記ロック位置に位置しているときに、前記第2係止突起が入り込むことで前記容器軸方向への移動を規制するロック溝が形成されている、吐出器。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出器において、
    前記付勢部材は、合成樹脂材料で形成されている、吐出器。
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