JP2015127225A - スポイト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性圧搾部への過剰な加圧を防止することが可能なスポイト容器を提供する。
【解決手段】容器2の口頸部6に、スポイト管20を含む蓋基部18及び可動蓋部50を備える蓋16を装着しており、可動蓋部は、口頸部の外面に下部を上下動可能に嵌合させた保持筒部54の上部から内方へ、スポイト管を挿通するリング状壁部58を突出した保持部材52と、リング状壁部及びスポイト管を覆う弾性圧搾部74と、弾性圧搾部押下げ用の押釦78とを具備し、スポイト管の周囲に付設した蓋板部22を口頸部の上面に圧接可能に設けるとともに、この圧接状態でスポイト管の上端部30がリング状壁部58のリング孔60より弾性圧搾部の頂部74b裏面へ延びて、押釦78を介する弾性圧搾部74の押下げを規制し、保持部材52を上昇させることで弾性圧搾部の頂部74bがスポイト管の上端部から離れて、押釦の押下げが可能となるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スポイト容器に関する。
この種のスポイト容器として、口頸部を有する容器体と、当該口頸部に装着された蓋とからなり、蓋は、口頸部を介してスポイト管の下半部を容器体内に挿入するととともに、スポイト管の上端部にドーム状の弾性圧搾部を取り付け、かつ弾性圧搾部を押下げるための押釦を設けてなる(特許文献1)。
実公平6−42735
特許文献1の構成では、押釦に不意に外力が加わると、弾性圧搾部に過剰な加圧が発生するおそれがある。またスポイト管の内部と内容液を吸い込む弾性圧搾部との間に空気通路があるため、使用後に横倒しで保管された場合や、スポイト管をセットしたままで弾性圧搾部を押した際には、スポイト管より弾性圧搾部内に液体が流れ込むことになる。一般的に弾性圧搾部はゴムやエラストマーなどで作製する場合が多く、付着した液体にその材質臭がつくなどの不都合を生ずるおそれがある。
本発明の第1の目的は、弾性圧搾部への過剰な加圧を防止することが可能なスポイト容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、弾性圧搾部内部全体への容器体内の液体の流路を遮断することが可能なスポイト容器を提供することである。
第1の手段は、
口頸部6を有する容器2と、
少なくとも蓋基部18及び可動蓋部50を備える蓋16とからなり、
上記蓋基部18は、管壁の上下方向中間部に付設された鍔状の蓋板部22を上記口頸部6側に係止させるとともに管壁の下半部21Aを上記容器2内に挿入したスポイト管20を具備し、
上記可動蓋部50は、
上記口頸部6の外面に筒壁の下部を上下動可能に嵌合させるとともにスポイト管20の上半部21Bを囲むように筒壁の上部を起立した保持筒部54を有し、この保持筒部54の上部から内方へ、スポイト管20の挿通孔であるリング孔60を有するリング状壁部58を突出するとともに、保持筒部54から上方へ案内筒72を延設した保持部材52と、
それらリング状壁部58及びスポイト管20を覆うように保持部材52に嵌着した弾性圧搾部74と、
上記案内筒72内に嵌合された弾性圧搾部74押下げ用の押釦78とを、具備し、
可動蓋部50の引き上げによりスポイト管20を口頸部6内から引き上げることを可能とする係合手段Eを設け、
口頸部6に嵌合させた保持部材52に対してスポイト管20を下方へ押圧する押圧手段Fを用いて、スポイト管20の蓋板部22を口頸部6の上面に圧接可能に設けるとともに、この圧接状態でスポイト管20の上端部30がリング孔60より弾性圧搾部74の頂部74b裏面へ延びて、押釦78を介する弾性圧搾部74の押下げを規制するように設け、かつ口頸部6に対して保持部材52を上昇させることで弾性圧搾部74の頂部74bがスポイト管20の上端部30から離れて、押釦78を介する弾性圧搾部74の押下げが可能となるように構成している。
本手段では、図1に示す如く、保持部材52の保持筒部54の上部内面から内方へ、スポイト管20の挿通孔であるリング孔60を有するリング状壁部58を突出するとともに、スポイト管20の上端部30がリング孔60より弾性圧搾部74の裏面側へ延びて裏面に当接(あるいは近接)している。これにより、スポイト容器を使用しないときには、押釦78を介する弾性圧搾部74の押下げを規制される。またスポイト容器を使用するときには、保持部材52が口頸部6に対して上昇することで、弾性圧搾部74からスポイト管が離れる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記口頸部6への蓋板部22の圧接状態でスポイト管20の上端部30が弾性圧搾部74の頂部74b裏面に液密に当接しており、当該頂部以外の弾性圧搾部分への容器2内の液体の通路を遮断させるように構成されている。
本手段では、図1又は図8に示すように、スポイト管20の上端部30が弾性圧搾部74の頂部74b裏面に液密に当接している。これにより、当該頂部以外の弾性圧搾部分への容器2内の液体の通路が遮断されており、弾性圧搾部の材料の臭いが液体に付着することを抑制することができる。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記弾性圧搾部74の頂部74bの外周からシール筒部76を垂下しており、このシール筒部76にスポイト管20の上端部30を液密に嵌着するようにしている。
本手段では、図1に示す如く、弾性圧搾部74の頂部74bの外周から垂下したシール筒部76内にスポイト管20の上端部を嵌着させている。これにより頂部74b以外の弾性圧搾部分への液体の流通の遮断を確実にすることができる。
第4の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記スポイト管20の上端部30を、スポイト管の残りの部分であるスポイト管本体34と別体の栓体として形成され、この栓体は、中央部に栓孔31を有し弾性圧搾部74の頂部74b裏面に液密に面接可能な栓板部30aと、栓孔31の回りの栓板部30a裏面から垂下され、スポイト管本体34の管孔内に嵌合された栓筒部30bとを有する。
本手段では、図8に示す如く、スポイト管20の上端部30である栓体を弾性圧搾部74の頂部に液密に面接させている。これにより頂部74b以外の弾性圧搾部分への液体の流通の遮断を確実にすることができる。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記係合手段Eは、スポイト管20の上半部21Bの外面に凹設した係合凹部28と、上記リング孔60の孔縁から垂下させた小径シリンダ部62から内方突出され、上記係合凹部28内に昇降可能に嵌合された係合爪64とで構成されており、
この係合爪64は、小径シリンダ部62内へ、スポイト管20の上端部を下側から挿入することで、係合凹部28内へ嵌合することが可能に形成している。
本手段では、図1に示すように、スポイト管20の上半部21Bの外面に凹設した係合凹部28に、上記リング孔60の孔縁から垂下させた小径シリンダ部62の係合爪64を係合させている。この構成では、図3に示すように押圧手段Fであるコイルスプリングを装着した蓋基部18に、図4に示す可動蓋部50を取り付ける際に、可動蓋部50の小径シリンダ部62内へ、スポイト管20の上端部を下側から挿入することで、この係合爪64を係合凹部28内へ嵌合することが可能である。これにより、保持部材52へのスポイト管20の組み付けが容易である。
第6の手段は、第5の手段を有し、かつ
上記リング状壁部58の裏面から小径シリンダ部62より大径の大径シリンダ部68を垂下しており、
上記蓋16は、上記小径シリンダ部62及び大径シリンダ部68に対して昇降可能に接する環状ピストン86の下面から脚筒部88を垂下してなるピストン部材84を備え、
環状ピストン86とリング状壁部58との間に押圧手段Fであるコイルスプリングを装着して、上記脚筒部88を介して上記蓋基部18を下方へ押圧するように構成している。
本手段では、図1に示すように、上記リング状壁部58の裏面から小径シリンダ部62及び大径シリンダ部68に環状ピストン86を昇降自在に当接させている。
第1の手段に係る発明によれば、スポイト管20の上端部30がリング状壁部58のリング孔60から弾性圧搾部74の頂部74b裏面へ延びているから、押釦78が不意に押された場合に弾性圧搾部74が過剰に加圧・変形されることを防止できる。
第2の手段に係る発明によれば、頂部以外の弾性圧搾部分への液体通路を遮断することで、例えば弾性圧搾部74内部全体に液体が流れ込む場合に比べて液体に弾性圧搾部の材料臭がつく不都合を低減できる。
第3の手段に係る発明によれば、弾性圧搾部74の頂部74bから垂下したシール筒部76内にスポイト管20の上端部30を液密に嵌着したから、頂部以外の弾性圧搾部分への流路の遮断をより確実に行うことができる。
第4の手段に係る発明によれば、スポイト管20の上端部30を、弾性圧搾部74の頂部74b裏面に液密に面接可能な栓体として形成したから、頂部以外の弾性圧搾部分への流路の遮断をより確実に行うことができる。
第5の手段に係る発明によれば、保持部材52の小径シリンダ部62内へスポイト管20の上端部30を挿入することで、スポイト管20の係合凹部28内へ小径シリンダ部62の係合爪64を嵌合させることが可能としたから、可動蓋部50へのスポイト管20の組み付けが容易である。
第6の手段に係る発明によれば、環状ピストン86が小径シリンダ部62及び大径シリンダ部68に接しているので、環状ピストン86の昇降を安定的に案内することができる。
本発明の第1実施形態に係るスポイト容器の縦断面図である。 図1のスポイト容器の要部拡大図である。 図1のスポイト容器の蓋の一部の縦断面図である。 図1のスポイト容器の蓋の他部の縦断面図である。 図1のスポイト容器の使用状態の第1段階を示す図である。 図1のスポイト容器の使用状態の第2段階を示す図である。 図1のスポイト容器の使用状態の第3段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るスポイト容器の縦断面図である。 図8のスポイト容器の使用状態を示す図である。
図1から図7は、本発明の第1の実施形態に係るスポイト容器を示している。このスポイト容器は、容器2と蓋16とからなる。本発明の各部材は、例えば合成樹脂又は金属で形成することができる。
容器2は、図1に示すように、容器体4とシゴキ部材8とで構成される。
上記容器体4は、胴部から肩部を介して上端開口の口頸部6を起立している。口頸部6の外面には螺条を形成している。
上記シゴキ部材8は、口頸部6上面に係止可能な鍔部10aを有する主筒部10と、この主筒部10の内面から縮径部12aを介して下方へ垂下する小径の補助筒部12とを有し、補助筒部12の内面から複数のシゴキ部14を突出している。上記主筒部10は口頸部6の内面に嵌合されており、後述のスポイト管20を容器体内から引き出すときに上記シゴキ部14でスポイト管20の外面を扱く(しごく)ことでスポイト管20の外面に付着した液体を除去することができるように形成している(図7参照)。
蓋16は、図1に示すように、蓋基部18と、可動蓋部50と、ピストン部材84とを有する。
上記蓋基部18は、図3に示すように、スポイト管20と、回り止め部材36とで構成されている。
上記スポイト管20は、上下両端開口であり、本実施形態において一体成形された一本の管体として形成されている。スポイト管20の上下方向中間部には外向きフランジ状の蓋板部22が付設されている。スポイト管20は、この蓋板部22を、上記鍔部10aを介して口頸部6の上面に載置させることで、口頸部6を閉塞するとともに、下半部21Aを容器体4の底部側へ垂下するように構成されている。スポイト管20の上半部21Bは、蓋板部22寄りの部分を大径部23に形成して、この大径部23に第1回り止め用縦溝24を縦設するとともに、大径部23の直ぐ上に周設した環状凹溝26と、この環状凹溝26の上方において下側の上向き段部28a及び上側の環状リブ28bの間に形成される係合凹部28とを有する。もっともスポイト管20の構造は適宜変更することができる。
上記回り止め部材36は、上記蓋板部22の上面に載置されたリング状の基板部38の内周から内周壁部40を、その外周から外周壁部46を2重筒状に起立している。内周壁部40の上端部からは上記環状凹溝26に嵌着する環状凸部42を内方突出し、環状凸部42下方の内周壁部分の内面には、上記第1回り止め用縦溝24内に嵌合する第1回り止め用縦突条44を縦設する。上記外周壁部46の外周面には、第2回り止め用縦溝48を縦設する。
上記可動蓋部50は、図4に示す如く、保持部材52と、弾性圧搾部である弾性ドーム74と、押釦78と、カバー筒82とを有する。
上記保持部材52は、上記筒壁の下部を上記口頸部6の外面へ昇降可能に嵌合(図示例では螺合)して口頸部6の上方へ延びる保持筒部54を有する。保持筒部54の上下方向中間部の内面には、上記第2回り止め用縦溝48内に昇降自在に嵌合させる第2回り止め用縦突条56を縦設する。
上記第2回り止め用縦溝48の上側の保持筒部分内面からは、スポイト管20の挿通孔であるリング孔60を有するリング状壁部58を内方突出する。そのリング孔60の孔縁からは、内面下部に係合爪64を有する小径シリンダ部62を垂下している。この係合爪64は、小径シリンダ部62内へ、スポイト管20の上端部を下側から挿入したときに上記環状リブ28bを乗り越えて係合凹部28内に嵌合するように形成する。これら係合爪64と係合凹部28とでスポイト管20を引き上げるための係合手段Eを構成している(図2及び図7参照)。
図示例のリング状壁部58は、図4に示すように、外周部58aに対して筒壁部58bを介して隆起する内周部58cを有している。上記筒壁部58bの外面と保持筒部54の上部内面との間には、後述の弾性ドーム74嵌合用の嵌合溝66が周設されている。また上記リング状壁部58より下方へ大径シリンダ部68を延設している。この大径シリンダ部68は、上記外周壁部46の内面に昇降自在に嵌合させている。さらに上記内周部58cには通気孔70を開口している。可動蓋50の内周部58cとピストン部材84の外向きフランジ部86bとの間の空間は、可動蓋部50の昇降により容積の変化するポンプ室Pとしての機能を有する。
さらに上記保持部材52は、保持筒部54から上方へ、後述の押釦78を案内する案内筒72を延設している。この案内筒72は、保持筒部54と一体に連続形成してもよいが、図示例では、案内筒72の下部を小径筒部72aに形成し、この小径筒部72aを保持筒部54の上端部に嵌着することで、弾性ドーム74の下端部74aを抜け止めしている。
上記弾性ドーム74は、下端部74aを肉厚のリムに形成した半球状の部材であり、当該下端部74aを上記保持部材52の嵌合溝66内に嵌着させている。弾性ドーム74の頂部74bの裏面からはシール筒部76を垂下している。このシール筒部76は、上記スポイト管20の上端部30と液密に嵌合させている。図示例では、シール筒部76の外面にスポイト管20の上端部30を液密に嵌合させているが、シール筒部76の内面にスポイト管20の上端部30を嵌合させても構わない。本実施形態では、請求項にいう弾性圧搾部を弾性ドームとして形成しているが、弾性ドームに代えて上下方向に伸縮可能な弾性蛇腹部としてもよい。
上記押釦78は、頂板部78aの裏面中央部から弾性ドーム74圧搾用の内筒部78bを、頂板部78aの外周から外筒部78cをそれぞれ垂下するとともに、この外筒部78cの下端部を拡径筒部80として、上記案内筒72内に昇降自在に嵌合させている。
上記カバー筒82は、上記保持筒部54の外面に回動不能に嵌合した筒壁の上端から係止凸部82aを内方突出している。この係止凸部82aは上記押釦78の拡径筒部80の上端を係止して押釦78の抜け出しを防止している。
上記ピストン部材84は、図3に示す如く、環状ピストン86と脚筒部88とを有する。上記環状ピストン86は、図2に示す小径シリンダ部62の外面に摺接するスライド筒部86aを有し、このスライド筒部86aの下部から外方突出した外向きフランジ部86bの内周に大径シリンダ部68の内面に摺接する上下一対のスカート状部86cを形成してなる。また脚筒部88は、上記外向きフランジ部86bの裏面から回り止め部材36の基板部38の上面まで垂下している。脚筒部88の内面は回り止め部材36の内周壁部40に当接している。そして上記外向きフランジ部86bの上面とリング状壁部58の内周部58c下面との間には、スポイト管20を下方へ押圧する押圧手段Fであるコイルスプリングを介装している。
上記構成によれば、図1の状態においてスポイト管20の上端部30は、弾性ドーム74の頂部74bに設けたシール筒部76に嵌着しており、これによりスポイト管20の管孔から頂部74b以外の弾性ドーム部分への液体の流通が遮断される。これにより、図1の状態からスポイト容器を倒したり、またスポイト管20の下半部21Aを容器体4内の液体内に浸けたままで押釦78が不意に押し下げられた場合でも、弾性ドーム74内に液体が流れ込むことはなく、弾性ドーム74の材料の臭いが液体につくなどの不都合が大幅に緩和される。
スポイト容器を使用するときには、図5に示す如く、カバー筒82の外面をつまんで回転させ、保持筒部54を口頸部6から螺脱させればよい。そうするとコイルスプリングの弾性力により、スポイト管20を口頸部6に残したままで可動蓋部50が上昇し、スポイト管20の上端部30がシール筒部76から外れるとともに、ポンプ室P内の容積が拡大する。これによりポンプ室P内部が負圧化するので、通気孔70を介して空気が上記ポンプ室P内に吸い込まれ、そして空間P内の負圧に対応した一定量の液体がスポイト管20内に吸引される。さらに図7に示す如く可動蓋部50を引き上げると、保持部材52の係合爪64が係合凹部28の上側の環状リブ28bに係止してスポイト管20を含む蓋基部18も引き上げられる。この状態で一定量の液体を吐出することができる。
なお、通常のスポイト容器と同様に、図6に示すように、押釦78を押下げ、押下げを解放することで、容器体内の液体をスポイト管20内へ吸い込むこともできる。
以下本発明の他の実施形態に関して説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構造に関しては、解説を省略する。
図8から図9は本発明の第2実施形態に係るスポイト容器を示している。本実施形態では、スポイト管20の上端部30を、スポイト管20の残りの部分であるスポイト管本体34と別体の栓体として形成している。この栓体は、中央部に栓孔31を有し弾性ドーム74の頂部74b裏面に液密に面接可能な栓板部30aと、栓孔31の回りの栓板部30a裏面から垂下され、スポイト管本体34の管孔内に嵌合された栓筒部30bとを有する。この栓筒部30bの下端部は小外径部32に形成されている。またスポイト管本体34の上部は大内径部35に形成され、この大内径部35に栓筒部30bの小外径部32を液密に嵌合させている。
上記栓板部30aは栓筒部30bより大径であり、弾性ドーム74の頂部74bに液密に面接するように構成されている。これにより、弾性ドーム74の内部であってスポイト管20外方の部分をスポイト管20の管孔内部に対してシールすることができる。好適な図示例では、栓板部30aの上面を弾性ドーム74の頂部74b裏面に対応した弯曲面に形成しており、これによりシール性が向上する。
2…容器 4…容器体 6…口頸部
8…シゴキ部材 10a…鍔部 10…主筒部
12…補助筒部 12a…縮径部 14…シゴキ部
16…蓋 18…蓋基部 20…スポイト管
21A…(同)下半部 21B…(同)上半部 22…蓋板部 23…大径部
24…第1回り止め用縦溝 26…環状凹溝 28…係合凹部
28a…上向き段部 28b…環状リブ 30…(スポイト管)上端部
30a…栓板部 30b…栓筒部 31…栓孔 32…小外径部
34…スポイト管本体 35…大内径部
36…回り止め部材 38…基板部 40…内周壁部 42…環状凸部
44…第1回り止め用縦突条 46…外周壁部 48…第2回り止め用縦溝
50…可動蓋部 52…保持部材 54…保持筒部 56…第2回り止め用縦突条
58…リング状壁部 58a…外周部 58b…筒壁部 58c…内周部
60…リング孔 62…小径シリンダ部 64…係合爪 66…嵌合溝
68…大径シリンダ部 70…通気孔 72…案内筒 72a…小径筒部
74…弾性圧搾部(弾性ドーム) 74a…下端部 74b…頂部 76…シール筒部
78…押釦 78a…頂板部 78b…内筒部 78c…外筒部 80…拡径筒部
82…カバー筒 82a…係止凸部
84…ピストン部材 86…環状ピストン 86a…スライド筒部
86b…外向きフランジ部 86c…スカート状部
88…脚筒部
E…係合手段 F…押圧手段(コイルスプリング) P…ポンプ室




Claims (6)

  1. 口頸部(6)を有する容器(2)と、
    少なくとも蓋基部(18)及び可動蓋部(50)を備える蓋(16)とからなり、
    上記蓋基部(18)は、管壁の上下方向中間部に付設された鍔状の蓋板部(22)を上記口頸部(6)側に係止させるとともに管壁の下半部(21A)を上記容器(2)内に挿入したスポイト管(20)を具備し、
    上記可動蓋部(50)は、
    上記口頸部(6)の外面に筒壁の下部を上下動可能に嵌合させるとともにスポイト管(20)の上半部(21B)を囲むように筒壁の上部を起立した保持筒部(54)を有し、この保持筒部(54)の上部から内方へ、スポイト管(20)の挿通孔であるリング孔(60)を有するリング状壁部(58)を突出するとともに、保持筒部(54)から上方へ案内筒(72)を延設した保持部材(52)と、
    それらリング状壁部(58)及びスポイト管(20)を覆うように保持部材(52)に嵌着した弾性圧搾部(74)と、
    上記案内筒(72)内に嵌合された弾性圧搾部(74)押下げ用の押釦(78)とを、具備し、
    可動蓋部(50)の引き上げによりスポイト管(20)を口頸部(6)内から引き上げることを可能とする係合手段(E)を設け、
    口頸部(6)に嵌合させた保持部材(52)に対してスポイト管(20)を下方へ押圧する押圧手段(F)を用いて、スポイト管(20)の蓋板部(22)を口頸部(6)の上面に圧接可能に設けるとともに、この圧接状態でスポイト管(20)の上端部(30)がリング孔(60)より弾性圧搾部(74)の頂部(74b)裏面へ延びて、押釦(78)を介する弾性圧搾部(74)の押下げを規制するように設け、かつ口頸部(6)に対して保持部材(52)を上昇させることで弾性圧搾部(74)の頂部(74b)がスポイト管(20)の上端部(30)から離れて、押釦(78)を介する弾性圧搾部(74)の押下げが可能となるように構成したことを特徴とする、スポイト容器。
  2. 上記口頸部(6)への蓋板部(22)の圧接状態でスポイト管(20)の上端部(30)が弾性圧搾部(74)の頂部(74b)裏面に液密に当接しており、当該頂部以外の弾性圧搾部分への容器(2)内の液体の通路を遮断させるように構成されたことを特徴とする、請求項1記載のスポイト容器。
  3. 上記弾性圧搾部(74)の頂部(74b)の外周からシール筒部(76)を垂下しており、このシール筒部(76)にスポイト管(20)の上端部(30)を液密に嵌着するようにしたことを特徴とする、請求項2記載のスポイト容器。
  4. 上記スポイト管(20)の上端部(30)を、スポイト管の残りの部分であるスポイト管本体(34)と別体の栓体として形成され、この栓体は、中央部に栓孔(31)を有し弾性圧搾部(74)の頂部(74b)裏面に液密に面接可能な栓板部(30a)と、栓孔(31)の回りの栓板部(30a)裏面から垂下され、スポイト管本体(34)の管孔内に嵌合された栓筒部(30b)とを有することを特徴とする、請求項2記載のスポイト容器。
  5. 上記係合手段(E)は、スポイト管(20)の上半部(21B)の外面に凹設した係合凹部(28)と、上記リング孔(60)の孔縁から垂下させた小径シリンダ部(62)から内方突出され、上記係合凹部(28)内に昇降可能に嵌合された係合爪(64)とで構成されており、
    この係合爪(64)は、小径シリンダ部(62)内へ、スポイト管(20)の上端部を下側から挿入することで、係合凹部(28)内へ嵌合することが可能に形成したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスポイト容器。
  6. 上記リング状壁部(58)の裏面から小径シリンダ部(62)より大径の大径シリンダ部(68)を垂下しており、
    上記蓋(16)は、上記小径シリンダ部(62)及び大径シリンダ部(68)に対して昇降可能に接する環状ピストン(86)の下面から脚筒部(88)を垂下してなるピストン部材(84)を備え、
    環状ピストン(86)とリング状壁部(58)との間に押圧手段(F)であるコイルスプリングを装着して、上記脚筒部(88)を介して上記蓋基部(18)を下方へ押圧するように構成したことを特徴とする、請求項5に記載のスポイト容器。

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