JP6384913B2 - スポイト容器 - Google Patents

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Description

本発明は、スポイト容器、特に定量の液体の吐出に適したスポイト容器に関する。
この種のスポイト容器として、口頸部を有する容器体と、当該口頸部に装着された蓋とからなり、蓋は、口頸部を介してスポイト管の下半部を容器体内に挿入するとともに、スポイト管の上端部にドーム状の弾性圧搾部を取り付け、かつ弾性圧搾部を押下げるための押釦を設けてなる(特許文献1)。
実公平6−42735 特表2013−533172
特許文献1のスポイト容器は、指で弾性押圧部を圧搾することで液体を吸い上げるために指での押し下げ距離次第で液体の吸上げ量が変化する。しかしながら、スポイト容器に収納する液体の種類によっては、より確実に一定量の液体を吸い上げ、吐出することができるようにすることが望まれる。
これに対して、容器体の口頸部から蓋を螺脱させるときの蓋の上昇距離に応じて一定量の液体を吸い上げ、吐出することが可能なスポイト容器も提案されている(特許文献2)。
この容器の蓋は、口頸部上に載置される蓋基部と、蓋基部に対して昇降可能な可動蓋部とからなり、可動蓋部を垂直方向に付勢する手段を設けるとともに、蓋基部と可動蓋部との間に、スポイト管と連通する負圧発生用のポンプ室を形成し、口頸部から可動蓋部を上昇させ、離脱させるときに、その上昇距離に応じた一定の負圧を生じさせ、定量液体をスポイト管内へ吸い上げるものである。
しかしながら、この種の容器でも、蓋基部が口頸部の上面に載置された後に可動蓋部が蓋基部に対して下降することで蓋内の空気が容器体内へ押し込まれるために吐出量にばらつきを生ずる可能性がある。
本発明の目的は、スポイト付きの蓋を容器体の口頸部に装着する際に容器体内部が高圧化しないようにして、吐出量のばらつきの少ないスポイト容器を提供することである。
第1の手段は、口頸部4を起立する容器体2と、蓋10とからなり、
この蓋10は、
上記口頸部4の外面に螺合する装着筒部16の上部から、内向きフランジ状の蓋底部Bを介してスポイト管26を容器体内へ垂下するとともに、蓋底部Bで容器体2の上面を閉塞し、かつ蓋底部Bの外周部から案内筒部22を起立した蓋底部材12と、
上記案内筒部22の上面を閉塞する蓋頂部材30と
蓋頂部材30と蓋底部材12との間で、蓋底部Bを覆うように案内筒部22の内面に昇降可能に嵌合された可動蓋部50と、
蓋底部材12の外面に嵌合した操作筒80と、
を具備し、かつ
蓋底部Bの内周から、上記スポイト管26と連続する連通管部28を起立し、
上記蓋10を口頸部4に装着する際に、操作筒80を閉方向へ回転させると、操作筒80と連動して可動蓋部50が上昇し、可動蓋部50の上昇の後に蓋10全体が口頸部4に対して螺下降してこの口頸部上面が蓋底部Bで閉塞されるように設け、かつ操作筒80を開方向に回転させたときに可動蓋部50が下降するように構成した。
本手段では、蓋10を容器体2の口頸部へ装着するときに、図4から図5に示す如く、蓋底部材12と蓋頂部材30との間で可動蓋部50が上昇するようにしている。逆に蓋10を外すときには蓋底部材12と蓋頂部材30との間を可動蓋部50が下降する。これらの動作において蓋底部材12及び蓋頂部材30の位置が変わらないので、蓋10が嵩張らない。可動蓋部0は、図5に示すように上昇過程を終えた後に蓋底部材12及び蓋頂部材30とともに下降するので、容器体内の空気が口頸部4と装着筒部16との隙間を介して外部に逃げることができ、容器体内の高圧化を抑制できる。従って液体の吐出量のバラツキを低減できる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記案内筒部22には、傾斜溝部24cと連続する第1水平溝部24bの端部を上端開口の縦溝部24aに連続させてなる係合溝24を形成し、この係合溝24外方の操作筒80部分内面に縦係合条88を、係合溝24内方の可動蓋部50には連係突部60をそれぞれ形成し、この連係突部60を係合溝24を介して縦係合条88に当接させて、操作筒80を閉方向に回転させたときに、連係突部60が傾斜溝部24cを通過する途中で、可動蓋部50が回転しながら上昇し、連係突部60が傾斜溝部24cを通過した後に上記第1水平溝部24bの端部で係止するように形成した。
本手段では、可動蓋部50を上昇させるための好適なメカニズムを提案している。本発明では、蓋底部材12が有する係合溝24と可動蓋部50の連係突部60との組み合わせで可動蓋部50が蓋底部材12に対して上昇するというだけのものではない。上昇過程の次に係合溝の端部に連係突部が係止することで、連係突部は操作筒80の回転力を蓋底部材12へ伝えるという別の機能を果たす。その結果として、蓋底部材が停止したままで可動蓋部が上昇するという動作から、蓋底部材及び可動蓋部がともに下降するという動作へ切り替わることが可能となるのである。
「縦係合条」は、図1に示す例では縦リブとしているが、縦溝とし、縦溝内に連係突部の先端を嵌合させてもよい。
図示例では、蓋頂部材30の裏面外周から垂直筒部38を垂下しており、また可動蓋部50は、垂直筒部38に摺接する第1シール部及び連通管部に摺接する第2シール部を有するシール部材61と、上記連係突部を有する連係部材52とで形成している。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
蓋底部材12の適所に容器体側に対して圧接する圧接突子Pを形成しており、この圧接突子Pと容器体2との間の摩擦力は、上記連係突部60が傾斜溝部24cを通過するときに、連係突部60が傾斜溝部24cに作用する回転方向の応力より大である。
本手段では、蓋底部材12と口頸部4との間の摩擦力を向上させるための圧接突子を提案している(図2、図7参照)。なお、「容器体側に対して圧接する」とは、容器体に固着した物(シゴキ部など)に圧接することを含む。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
口頸部4の内面にスポイト管26の外面に接するシゴキ部7を形成し、
上記スポイト管26の外周面に、上記圧接突子Pを形成し、蓋10を口頸部4へ嵌合する際に圧接突子Pが上記シゴキ部7を乗り越えるように構成した
本手段では、図7に示す如く、スポイト管26に設けるタイプの圧接突子Pを提案している。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記蓋頂部材30は、案内筒部22の上部に嵌合した嵌合筒部32の上面に頂壁部34を張設し、この頂壁部34の裏面外周から垂直筒部38を垂下するとともに、頂壁部34の裏面中央部から栓棒42を垂下し、頂壁部34の上面外周に、弾性圧搾部46の下端部を連結し、連結箇所の内側の頂壁部分に透孔44を穿設してなり、
上記可動蓋部50は、垂直筒部38に摺接する第1シール部64と、連通管部28の外面に摺接する第2シール部66とを有し、第2シール部66の形成箇所より内側へ延設した蓋板部68を設け、この蓋板部68に栓孔70を開口してなり、
蓋10の閉栓状態では、上記栓孔70を栓棒42で密閉しており、蓋10を開方向へ回転することで栓棒42が栓孔70から離脱するように構成した。
本手段では、図2に示すように可動蓋部50の栓孔70を蓋頂部材30の栓棒42で離脱可能に閉鎖することを提案している。これによれば、使用時には栓孔70を介して弾性圧搾部46内部の圧力をスポイト管26で作用させることができるとともに、不使用時には、栓棒42で栓孔70を閉じるので、容器を倒したときなどに液体が弾性圧搾部46内に入ってしまうことを防止できる。
第1の手段に係る発明によれば、蓋10を口頸部4に装着する際に、操作筒80を閉方向へ回転させると、操作筒80と連動して可動蓋部50が回転するとともに上昇し、次に蓋10が口頸部4へ螺合するので、蓋底部Bが口頸部4を閉塞するまでの間に口頸部と装着筒部との間から容器体内の空気が外部に逃げることができ、液体の吐出量のバラツキを低減できる。
第2の手段に係る発明によれば、操作筒80を閉方向に回転させたときに、連係突部60が傾斜溝部24cを通過する途中で、可動蓋部50が回転しながら上昇し、連係突部60が傾斜溝部24cを通過した後に係合溝24の端部で係止するから、操作筒80の回転力が連係突部60を介して蓋底部材12へ確実に伝わるようにすることができる。
第3の手段に係る発明によれば、蓋底部材12の適所に容器体側に対して圧接する圧接突子Pを形成したから、連係突部60が傾斜溝部24cを通過しているときに、口頸部4に対して装着筒部16が不意に回ってしまうことを防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、スポイト管26の圧接突子を形成したから、簡易に製造することができる。
第5の手段に係る発明によれば、蓋頂部材30の栓棒42で可動蓋部50の栓孔70を密閉したから、容器を倒したときなどに、内容液が弾性圧搾部46内に流れ込むことを防止できる。
本発明の第1実施形態に係るスポイト容器の半断面正面図である。 図1の容器の口頸部及び蓋の拡大断面図である。 図2蓋の一部を異なる方向から見た図である。 図2の蓋の締め始めの状態を示す説明図である。 図2の蓋を締める行程の途中の状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るスポイト容器の半断面正面図である。 本発明の第3実施形態に係るスポイト容器の半断面正面図である。 図7の容器の実施の第1の段階を示す説明図である。 図7の容器の実施の第2の段階を示す説明図である。
図1から図5は、本発明の第1の実施形態に係るスポイト容器を示している。このスポイト容器は、容器体2と蓋10とで構成される。蓋10は、例えば合成樹脂で形成することができ、容器体2はガラスや合成樹脂で形成することができる。
容器体2は、胴部から肩部を介して口頸部4を起立している。口頸部4の外面には第1ネジ部N1を形成している。
上記口頸部4の内面にはシゴキ部材6を設けている。シゴキ部材6は、口頸部4内面に嵌合された筒壁6aの上部に外向きフランジを付設して、この外向きフランジを口頸部上面に係止している。また筒壁6aの内面には、シゴキ部7を付設している。
蓋10は、図2に示すように、蓋底部材12と、蓋頂部材30と、可動蓋部50と、操作筒80とで構成している。
蓋底部材12は、容器体への装着手段14とスポイト管26とで構成される。
上記装着手段14は、口頸部4外面に螺合した装着筒部16を有し、装着筒部16の上端部から内向きフランジ18を内方突出している。上記装着筒部16の下端部には鍔部16aを付設しており、鍔部16aの上面からは突片17を起立している。また内向きフランジ18の下面には、パッキン20を付設する。内向きフランジ18とパッキン20とで蓋底部Bを形成する。そして内向きフランジ18の上面の外周部から、案内筒部22を、また内向きフランジ18の上面の内周部から、連通管部28を、それぞれ起立している。
この連通管部28の上部は小外径部28bに形成されており、連通管部28の上下方向中間部外面からは、係合リブ28aを内方突出している。
上記案内筒部22の適所(図示例では上下方向中間部)には、図3に示すような係合溝24を形成する。図示例の案内溝は、上端開口の縦溝部24aと、第1水平溝部24bと、傾斜溝部24cと、第2水平溝部24dとで構成されている。この係合溝24内には、後述の可動蓋部50の連係突部60を挿入する。係合溝24は案内筒部22の周方向に間隔をとって複数形成することが望ましい。
上記装着筒部16の内面には、第1ネジ部N1と係合可能な第2ネジ部N2を有し、その第2ネジ部N2のネジ溝の底に圧接突子Pを形成している。この圧接突子は、第1ネジ部N1のネジ山に圧接されて、周方向に一定の摩擦力を生ずる。この摩擦力は、上記連係突部60が傾斜溝部24c内を移動することで周方向に作用する摩擦力よりも大きいものとする。
上記スポイト管26は内向きフランジ18の内周側から容器体2内の底部へ垂下している。好適な図示例では、スポイト管26の上部内面に環状の係止溝26aを周設し、この係止溝26a内に上記連通管部28の係合リブ28aを嵌着させている。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
蓋頂部材30は、上記案内筒部22の上部外面に嵌合させた嵌合筒部32を有する。そして嵌合筒部32の上面に頂壁部34を張設している。この蓋頂部材30は、蓋底部材12に対して固定された高さにあるため、頂部が上下動するタイプのスポイト容器と比較して、当該頂部が外観的に大きくなり、嵩張ることを回避できる。頂壁部34の外周部の上面からは、二重筒状の筒壁を起立して両筒壁間に連結溝部36を形成している。また頂壁部34の下面からは、嵌合筒部32より内側に位置させて、垂直筒部38を垂下している。頂壁部34の内周部は有頂筒状の隆起部40に形成する。この隆起部40の側壁部40aと連続して平坦な頂壁部分を形成し、この頂壁部分の中央部から栓棒42を垂下している。また隆起部40の頂板部分には透孔44を穿設している。また上記連結溝部36内には、弾性圧搾部46の下端部46aを嵌着している。図示の弾性圧搾部46は弾性ドームとして形成されているが、例えば弾性蛇腹部としても構わない。
可動蓋部50は、蓋頂部材30と蓋底部材12との間で、蓋底部Bを覆うように案内筒部22の内面に昇降可能に嵌合されている。また可動蓋部50の外周面からは、上記係合溝24を挿通する連係突部60を突出している。
好適な図示例では、可動蓋部50を、連係突部60を有する連係部材52と、第1シール部64及び第2シール部66を有するシール部材61とで構成している。第1シール部64は垂直筒部38の内面と摺接するように、また第2シール部66は、上記連通管部28の外面と摺接するようにそれぞれ形成されている。そうすることで、それぞれの機能に応じた適当な材料で形成することが可能となる。
上記連係部材52は、内筒部54及び外筒部56の各下端部を底壁部58で形成してなる。そして外筒部56の外面から、上記連係突部60を外方突出している。
上記シール部材61は、蓋板部68を上面に張設したシール筒62を有しており、このシール筒62の外面に上記第1シール部64を、またシール筒62の内面に上記第2シール部66をそれぞれ形成している。本実施形態では、蓋板部68を上面に張設したシール筒62を有し、図示例では、シール筒62の下半部を大径筒部62aとして、大径筒部62aの外面に第1シール部64を形成し、またシール筒62の上半部を小径筒部62bとして、小径筒部62bの内面に第2シール部66を形成している。第1シール部64の上方には、頂壁部34の下面との間にエアチャンバーCが形成されている。エアチャンバーを囲む各部材の適所には負圧解消用の連通路を設けてもよい。
上記蓋板部68は、中央部に栓孔70を開口し、この栓孔70内に上記栓棒42を液密に挿入可能としている。図示の栓孔70の孔縁部分は下端小径のテーパ状壁部72に形成している。蓋頂部材の頂壁部34と蓋板部68との間には負圧室Sがある。可動蓋部50の下降により負圧室Sは容積が拡大して負圧化し、栓棒42が栓孔70から離脱したときに、スポイト管26の内部と連通する。これによりスポイト管26の内部を負圧化させることができる。好適な一実施例として、蓋頂部材30と可動蓋部50との間(図示例では側壁部40aと小径筒部62bとの間)にエアチャンバーCと負圧室Sとを連通する空気連通路を設けてもよい。
操作筒80は、上記可動蓋部50の外面に嵌合している。図示例において、操作筒80は、筒壁の上部を、上端小径のテーパ状の傾斜壁部に形成し、この傾斜壁部から下方突出した保持突部82を、上記弾性圧搾部46の下端部46aに当接している。
上記操作筒80の上部に縦係合条88を形成している。この縦係合条88には、連係突部60を上下方向の摺動可能に係合し、操作筒80の回転とともに可動蓋部が回転しかつ昇降することが可能に形成している。図示の縦係合条は縦リブとして形成している。図示はしないが、2本の平行する縦リブを形成し、両縦リブの間に連係突部を位置させると、開方向の動作及び閉方向の動作のどちらにでも対応できるようにするとよい。
また操作筒80の下部には、突片17と接する縦突条84を設けている。
上記の構成において、蓋10を口頸部4に装着するときには、図4のようにスポイト管26を口頸部内に挿入した後に、操作筒80を閉方向へ回転させればよい。回転操作の初期の段階では、未だ装着筒部16は口頸部4に対して回転しない。口頸部4と装着筒部16との間の摩擦力は連係突部60が係合溝24内を移動する際に生ずる摩擦力より大きいからである。
このため、操作筒80を回転させると、連係突部60が係合溝24内を移動することにより、可動蓋部50のみが回転し、併せて上昇する。これにより、可動蓋部50の栓孔70を栓棒42の下端で閉塞され、連係突部60も図3の実線位置に到達する。
この状態からさらに更に操作筒80を回転すると、図5に示すように、蓋底部材12とが可動蓋部50と蓋頂部材30とがともに下降するが、この時点では口頸部4の上面は未だ開放されているので、口頸部4内の空気が、口頸部4上面と蓋底部B裏面との隙間、及び、口頸部4外面と装着筒部12内面の隙間を通って外部へ逃げることができる。図1に示す如く、蓋底部Bが口頸部4上面に突き当たると、外部との連通が遮断されるが、それ以降に蓋10の各部材が下降することはないので、蓋内の空気が容器体側へ押し込まれることがない。従って容器体の内部は殆ど加圧されず、従って液体の吐出量のバラツキも低減される。
図1の状態から開方向へ操作筒80を回転させると、連係突起が図3に矢示する経路と逆に移動し、これにより、図1の状態から、可動蓋部50が下降し、栓孔70から栓棒42が離脱するとともに、負圧室Sが拡張し、これにより、スポイト管26内に液体が吸い込まれる。可動蓋部50の下降過程が終了した後、蓋10全体を、口頸部4から螺脱させ、液体を吐出することができる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構造については解説を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るスポイト容器を示している。本実施形態では、第1実施形態に係るシゴキ部材に代えて、シゴキ部材とネジ部形成手段とを兼ねる口部材8を口頸部4に取り付けたものである。第1実施形態の構成では、容器体をガラス製とした場合には、素材の摩擦係数が小さいので、たとえ装着筒部16側に圧接突子Pを設けても圧接箇所が滑って、操作筒80の回転操作の始めから、口頸部4に対して装着筒部16が回転してしまう可能性がある。装着筒部16が可動蓋部50とともに回転してしまうと、上述の係合溝及び連係突部による可動蓋部押し上げの機能が妨げられる。そこで、本実施形態では、ネジ部形成箇所のみを適当な摩擦係数を有する素材(例えば合成樹脂)で形成できる口部材8を提案している。
この口部材8は、好適な図示例では、内周壁8a及び外周壁8bの上端同士を連結し、これら両周壁を口頸部4の両側に装着している。内周壁8aの内面にはシゴキ部7を形成し、外周壁8bの外面には第1ネジ部N1を形成している。また口頸部4の外面及び外周壁8bの内面との間には回り止め手段を設ける。この回り止め手段は、口頸部4の外面に付設した係合凸部5と外周壁8bの内面で形成した係合凹部とで形成することができる。もっとも、口部材の構造は適宜変更することができ、例えばシゴキ部、或いはシゴキ部を含む内周壁は省略しても構わない。
図7から図9は、本発明の第3実施形態に係るスポイト容器を提案している。本実施形態では、第1実施形態の圧接突子に代えて、或いは当該圧接突子とともに、スポイト管26に設けた圧接突子Pを提案するものである。
本実施形態の圧接突子Pは、スポイト管26の管壁を浅く外方へ膨出することで形成する。周方向全体に膨出させることが好ましいが、周方向の特定の方向に膨出させても構わない。この圧接突子Pは、図7→図8→図9に示す如く、シゴキ部7が強制的に乗り越えることが可能な程度に膨出させるものとする。圧接突子Pの形成高さは、少なくとも第1ネジ部N1の上部と第2ネジ部N2の下部とが係合した状態で(図7参照)、圧接突子Pの下側へシゴキ部7を圧接させることが可能となるように設定するとよい。
2…容器体 4…口頸部 5…係合凸部
6…シゴキ部材 6a…筒壁 7…シゴキ部
8…口部材 8a…内周壁 8b…外周壁 9…係合凹部
10…蓋 12…蓋底部材 14…装着手段 16…装着筒部 16a…鍔部
17…突片 18…内向きフランジ
20…パッキン 22…案内筒部 24…係合溝
24a…縦溝部 24b…第1水平溝部 24c…傾斜溝部 24d…第2水平溝部
26…スポイト管 26a…係止溝
28…連通管部 28a…係合リブ 28b…小外径部
30…蓋頂部材 32…嵌合筒部 34…頂壁部 36…連結溝部
38…垂直筒部 40…隆起部 42…栓棒 44…透孔
46…弾性圧搾部 46a…下端部
50…可動蓋部 52…連係部材 54…内筒部 56…外筒部 58…底壁部
60…連係突部 61…シール部材 62…シール筒
62a…大径筒部 62b…小径筒部 64…第1シール部 66…第2シール部
68…蓋板部 70…栓孔 72…テーパ状壁部
80…操作筒 82…保持突部 84…縦突条 88…縦係合条 90…摺接リブ
B…蓋底部 C…エアチャンバー N1…第1ネジ部 N2…第2ネジ部
P…圧接突子 S…負圧室

Claims (5)

  1. 口頸部(4)を起立する容器体(2)と、蓋(10)とからなり、
    この蓋(10)は、
    上記口頸部(4)の外面に螺合する装着筒部(16)の上部から、内向きフランジ状の蓋底部(B)を介してスポイト管(26)を容器体内へ垂下するとともに、蓋底部(B)で容器体(2)の上面を閉塞し、かつ蓋底部(B)の外周部から案内筒部(22)を起立した蓋底部材(12)と、
    上記案内筒部(22)の上面を閉塞する蓋頂部材(30)と
    蓋頂部材(30)と蓋底部材(12)との間で、蓋底部(B)を覆うように案内筒部(22)の内面に昇降可能に嵌合された可動蓋部(50)と、
    蓋底部材12の外面に嵌合した操作筒(80)と、
    を具備し、かつ
    蓋底部(B)の内周から、上記スポイト管(26)と連続する連通管部(28)を起立し、
    上記蓋(10)を口頸部(4)に装着する際に、操作筒(80)を閉方向へ回転させると、操作筒(80)と連動して可動蓋部(50)が上昇し、可動蓋部(50)の上昇の後に蓋(10)全体が口頸部(4)に対して螺下降してこの口頸部上面が蓋底部(B)で閉塞されるように設け、かつ操作筒(80)を開方向に回転させたときに可動蓋部(50)が下降するように構成したことを特徴とする、スポイト容器。
  2. 上記案内筒部(22)には、傾斜溝部(24c)と連続する第1水平溝部(24b)の端部を上端開口の縦溝部(24a)に連続させてなる係合溝(24)を形成し、この係合溝(24)外方の操作筒(80)部分内面に縦係合条(88)を、係合溝(24)内方の可動蓋部(50)には連係突部(60)をそれぞれ形成し、この連係突部(60)を係合溝(24)を介して縦係合条(88)に当接させて、操作筒(80)を閉方向に回転させたときに、連係突部(60)が傾斜溝部(24c)を通過する途中で、可動蓋部(50)が回転しながら上昇し、連係突部(60)が傾斜溝部(24c)を通過した後に上記第1水平溝部(24b)の端部で係止するように形成したことを特徴とする、請求項1記載のスポイト容器。
  3. 蓋底部材(12)の適所に容器体側に対して圧接する圧接突子(P)を形成しており、この圧接突子(P)と容器体(2)との間の摩擦力は、上記連係突部(60)が傾斜溝部(24c)を通過するときに、連係突部(60)が傾斜溝部(24c)に作用する回転方向の応力より大であることを特徴とする、請求項2に記載のスポイト容器。
  4. 口頸部(4)の内面にスポイト管(26)の外面に接するシゴキ部(7)を形成し、
    上記スポイト管(26)の外周面に、上記圧接突子(P)を形成し、蓋(10)を口頸部(4)へ嵌合する際に圧接突子(P)が上記シゴキ部(7)を乗り越えるように構成したことを特徴とする、請求項3に記載のスポイト容器。
  5. 上記蓋頂部材(30)は、案内筒部(22)の上部に嵌合した嵌合筒部(32)の上面に頂壁部(34)を張設し、この頂壁部(34)の裏面外周から垂直筒部(38)を垂下するとともに、頂壁部(34)の裏面中央部から栓棒(42)を垂下し、頂壁部(34)の上面外周に、弾性圧搾部(46)の下端部を連結し、連結箇所の内側の頂壁部分に透孔(44)を穿設してなり、
    上記可動蓋部(50)は、垂直筒部(38)に摺接する第1シール部(64)と、連通管部(28)の外面に摺接する第2シール部(66)とを有し、第2シール部(66)の形成箇所より内側へ延設した蓋板部(68)を設け、この蓋板部(68)に栓孔(70)を開口してなり、
    蓋(10)の閉栓状態では、上記栓孔(70)を栓棒(42)で密閉しており、蓋(10)を開方向へ回転することで栓棒(42)が栓孔(70)から離脱するように構成したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスポイト容器。
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