JP2020505311A - 高屈折率リン酸チタン−ニオブガラス - Google Patents

高屈折率リン酸チタン−ニオブガラス Download PDF

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Abstract

従来のリン酸Tiガラス組成物に対して幾つかの利点を示すリン酸TiNbガラスが本明細書に開示される。本明細書に開示されるガラスは、低い失透傾向を有しており、溶融急冷によって処理し、巨視的な構成要素へと形成することができる。ニオブが存在するにもかかわらず、ガラスは高い安定指数を有し、化学的に耐久性である。本明細書に開示されるガラスは透明であり、高い屈折率を有し、光学用途に適したものとなる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって本願に援用される、2017年1月25日出願の米国仮特許出願第62/450,178号の米国法典第35編特許法119条に基づく優先権の利益を主張する。
本出願は、従来のリン酸Tiガラス組成物に対して幾つかの利点を示すリン酸TiNbガラスに関する。
TiO−P系のガラス形成は、比較的低濃度(約27モル%)のネットワーク形成リン酸塩成分を中心としていることから、他とは異なっている。このようなガラスは、高いチタン含量による、高い屈折率(〜1.9)と優れた化学的耐久性を特徴とする。さらには、鉛などの成分が含まれていないことによって、これらのガラスでは、環境及び人間の健康への懸念なしに、高い屈折率が達成される。
残念なことに、単純な二成分リン酸Tiガラスは高い失透傾向を有しており、ローラー急冷などの急速急冷技術によって製造する必要がある。これらの技術は、巨視的な要素の製造を妨げる。追加成分、理想的には屈折率を低下させない成分を導入することにより、このようなガラスを結晶化に対して安定化することが可能であるならば、透明かつ高屈折率の材料を必要とする光学用途に使用するのに十分な大きさのサンプルを形成することが可能であろう。このような用途の1つは、仮想現実システム及び拡張現実システムに関するものである。
さらに、多くの高P含量リン酸塩ガラスは、化学的に耐久性がなく、高水分及び/又は湿度条件下で劣化又は腐食を示すことから、有用な用途の範囲が制限される。
したがって、溶融急冷、プレス成形などの加工技術の使用を可能にする、低い失透傾向を有するリン酸Tiガラスを開発することが望ましいであろう。これにより、ガラスを巨視的な物体及び透明かつ屈折率の高い光学素子へと形成することができるようになる。さらには、環境及び健康への懸念を最小限に抑えるために、鉛を含まない組成物からガラスを製造することができることが望ましいであろう。また、さらに、鉛又はビスマスを含む同等の高屈折率ガラスよりも分散性の低いガラスを製造することも望ましいであろう。最後に、これらのガラスが優れた化学的耐久性を特徴とし、多くのリン酸塩ガラスに典型的な水分/湿度腐食を示さないことが望ましいであろう。本発明は、これらの必要性に対処するものである。
従来のリン酸Tiガラス組成物に対して幾つかの利点を示すリン酸TiNbガラスが本明細書に開示される。本明細書に開示されるガラスは、低い失透傾向を有し、溶融急冷によって処理し、巨視的な構成要素へと形成することができる。ニオブが存在するにもかかわらず、ガラスは高い安定指数を有し、化学的に耐久性である。本明細書に開示されるガラスは、空気又は酸素中でアニールされると透明になり、同様に高い屈折率を有し、かつ、光学用途に適するものとなる。
本明細書に記載される材料、方法、及び装置の利点は、以下の説明に部分的に記載されているか、あるいは以下に記載される態様の実施により習得することができる。以下に記載する利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘される要素及び組合せによって実現及び達成される。前述の概要及び以下の詳細な説明はいずれも、単に例示及び説明のためのものであり、限定ではないことが理解されるべきである。
本明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成する添付の図面は、以下に説明する幾つかの態様を例示している。
溶融物から急冷すると安定したガラス(黒丸)を生成する、三成分リン酸TiNb組成(モル%単位)を示す図。冷却時に失透する組成物、又は1600℃で溶融時に均質な液体を形成できない組成物は、白丸で表されている。 TiOとNbを合計した割合が約20〜約80モル%の範囲である、さまざまなガラス組成物の1549nmにおける屈折率(n1549)を示すグラフ。屈折率は、TiO+Nbの合計した割合が高くなると増加する。
本材料、物品、及び/又は方法を開示及び説明する前に、以下に説明する態様は、特定の化合物、合成方法、又は用途には限定されず、したがって当然ながら変化する可能性があることが理解されるべきである。また、本明細書で使用される用語は、単に特定の態様のみを説明するものであり、限定することは意図されていないことも理解されるべきである。
本明細書及び以下の特許請求の範囲では、次の意味を有すると定義される多くの用語について言及される:
明細書及び添付の特許請求の範囲で用いられる場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が特に明確に指示しない限り、複数の指示対象を含むことに留意しなければならない。よって、例えば、ガラス組成物中の「金属酸化物」への言及には、2種以上の金属酸化物などの混合物が含まれる。
「任意選択の」又は「任意選択的に」とは、その後に記載される事象又状況が発生してもしなくてもよいこと、及び、その記載が、当該事象又状況が発生する場合と発生しない場合を含むことを意味する。例えば、本明細書に記載されるガラス組成物は、アルカリ金属酸化物を任意選択的に含むことができ、ここで、アルカリ金属酸化物は存在していても、していなくてもよい。
本明細書で用いられる場合、用語「約」は、所与の値が、望ましい結果に影響を与えることなく、端点の「少し上」又は「少し下」になりうることで、数値範囲の端点に柔軟性を与えるように用いられる。
本明細書全体を通して、特に断りのない限り、単語「含む(comprise)」、若しくは「含む(comprises)」又は「含んでいる(comprising)」などの変形は、述べられた要素、整数又はステップ、若しくは要素、整数又はステップのグループを包含するが、他の要素、整数又はステップ、若しくは要素、整数又はステップのグループを除外しないことを意味すると理解される。
材料の「屈折率」は、その材料中を光がどのように伝播するかを表す数値である。これは、式n=c/vで定義され、ここで、cは真空中の光の速度であり、vは材料を伝播するときの光の速度である。一態様では、本明細書に開示される材料の屈折率は、測定された波長範囲にわたってほとんど変化を示さず、したがって、低分散性を特徴とする。
本明細書で用いられる場合、材料の「ガラス転移温度」(T)は、非晶質材料中でガラス転移が起こる温度を特徴付ける。T未満の温度では、材料は硬く、脆い状態で存在し、Tより高い温度では、材料は過冷却液体状態で存在する。材料に結晶状態が存在する場合、Tは常に、材料の結晶状態の融点よりも低くなる。
本明細書で用いられる場合、「失透」は、ガラス中の結晶構造の形成である。失透は、ガラス表面の不適切な洗浄、ガラスの長時間の高温保持(結晶の核生成の原因となりうる)、又は単にガラス中の原材料の傾向に起因する可能性がある。一態様では、単純な二成分リン酸チタンガラスは、高い失透傾向を有する。さらなる態様では、失透は、例えばローラー急冷などの急速急冷技術を使用することにより、回避することができる。またさらなる態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、低い失透傾向を有し、したがって、ローラー急冷に伴う冷却速度よりも実質的に遅い冷却速度を使用して、ガラス状態へと急冷することができる。
本明細書で用いられる場合には、「ガラス安定指数」とは、示差走査熱量測定によって測定された、結晶化の開始(T)とガラス転移(T)との温度差を指す。一態様では、本明細書に記載のガラス組成物は、高いガラス安定指数を有する。さらなる態様では、本明細書に記載のガラス組成物は、100℃超、又は150℃超、又は200℃超のガラス安定指数を有しうる。
「ネットワーク改質剤」は、酸化物ガラスのガラスネットワークを改質する成分である。一態様では、ネットワーク改質剤は、ガラス形成を不安定にする可能性がある。別の態様では、それ自体では、ネットワーク改質剤はガラスを形成しないが、ガラス組成物中に含まれて組成物の特性を変化させることができる。
本明細書で用いられる「分散」とは、波長による材料の屈折率の変化である。一態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、例えば鉛又はビスマスを含むガラスなどの他の高屈折率ガラスよりも低い分散性を有する。
「溶融急冷」は、ガラスを製造するための一般的な技法である。溶融急冷では、原材料は、バッチへと混合され、溶融される。溶融の持続時間及び温度は、個々の成分の融点に応じて決まる。溶融後、ガラスを注型し、T近くでアニールすることで、残留する可能性のある熱応力を除去することができる。溶融急冷したガラスは、のこ引き、研削、研磨、及び他の技法によってさらに処理することができる。一態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、溶融急冷によって処理することができる。さらなる態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、巨視的な要素へと製造することができる。
「ローラー急冷」は、ガラス形成傾向の弱い材料をガラスへと加工する際に用いられる急速急冷技法である。ローラー急冷では、ガラス溶融物がローラーに注がれる。一態様では、ローラー急冷によって処理されたガラスは、巨視的な要素へと製造することはできない。別の態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、良好なガラス形成傾向を有し、ローラー急冷によって処理する必要はない。
本明細書で用いられる「アニーリング」とは、ガラスから物体が形成された後に、熱いガラスをゆっくりと冷却するプロセスである。一態様では、アニーリングは、ガラス物体の製造中に導入される内部応力を緩和することができる。別の態様では、本明細書に記載されるガラスは、従来の空気中での溶融によって形成されると強く着色する場合があるが、T付近の温度を含む高温で、空気又は酸素中でアニーリングすることにより、透明に漂白することができる。ガラスの「アニール温度」又は「アニール点」とは、ガラスの粘度が1013.2ポアズに達する温度である。一態様では、アニール温度において、ガラスは依然として外部の変形(及び結果として生じる破損)に耐えることができるほど十分に硬いが、内部の歪みを緩和するのに十分に軟らかくなる。一態様では、本明細書に開示されるガラスのアニール点は、540〜800℃の範囲でありうる。
ガラス組成物から形成された物体などの材料は、温度の変化に応じて形状、面積、又は体積が変化しうる。「熱膨張率」は、膨張の程度を温度の変化で割った商であり、温度によって変化しうる。一態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、室温〜300℃の範囲にわたって30〜75×10−7/℃の範囲の体積熱膨張係数(α300)を有する。
組成物又は物品中の特定の元素の原子百分率についての明細書及び特許請求の範囲における言及は、原子百分率が表されている組成物又は物品中の当該元素又は成分と他の元素又は成分との間のモル関係を示している。よって、2モルパーセントの成分Xと5モルパーセントの成分Yを含む化合物では、XとYは2:5のモル比で存在し、追加の成分が化合物中に含まれているかどうかに関係なく、このような比で存在する。
本明細書で用いられる場合、便宜上、複数の品目、構造要素、構成元素、及び/又は材料を共通のリスト内に提示することがある。しかしながら、これらのリストは、該リスト内の各成員が、独立した固有の特性を有する成員として個々に識別されるものと解釈されるべきである。したがって、このようなリストの個々の成員は、いずれも、反対の指示なしに、共通のグループでのそれらの提示のみに基づいて、同じリストの他の成員の事実上の等価物として解釈されるべきではない。
本明細書では、濃度、量、及び他の数値データを範囲形式で表現又は提示することがある。このような範囲形式は、単に便宜上及び簡潔さのために用いられ、したがって、範囲の限定として明示的に列挙された数値だけを含むのでなく、あたかも各数値及び部分範囲が明示的に列挙されているかのように、その範囲内に含まれる個々の数値又は部分範囲をすべて含むように柔軟に解釈されるべきであることが理解されるべきである。例示として、「約1〜約5」の数値範囲は、明示的に列挙された約1〜約5の値を含むだけでなく、示された範囲内の個々の値及び部分範囲も含むと解釈されるべきである。したがって、この数値範囲には、2、3、及び4などの個々の値、1〜3、2〜4、3〜5等の部分範囲、並びに個別に1、2、3、4、及び5などが含まれる。最小値又は最大値として1つの数値のみを列挙する範囲にも、同じ原理が適用される。さらには、このような解釈は、範囲の幅又は記載されている特性にかかわらず、適用されるべきである。
材料及び成分が開示されているが、これらは、開示された組成物及び方法に使用できる、開示された組成物及び方法と組み合わせて使用できる、開示された組成物及び方法の準備に使用できる、若しくは開示された組成物及び方法の生成物である。これら及び他の材料は本明細書に開示されており、これらの材料の組合せ、部分集合、相互作用、グループ等が開示されている場合には、これらの化合物の各様々な個々の組合せ及び配列についての具体的な言及は、明確に開示されていない可能性があるが、それぞれが具体的に予定され、本明細書に説明されていることが理解される。例えば、ガラス組成物が開示され、記載されており、多くの異なる金属酸化物添加剤が記載されている場合、特に断りのない限り、可能なガラス組成物及び金属酸化物添加剤のありとあらゆる組合せが具体的に予定されている。例えば、あるクラスのガラス組成物A、B、及びC、並びにあるクラスの金属酸化物添加剤D、E、及びFが開示され、A+Dの組合せの例が開示されている場合、各々は個別に列挙されていないが、各々が個別かつ集合的に予定されている。したがって、この例では、A+E、A+F、B+D、B+E、B+F、C+D、C+E、及びC+Fの各組合せが具体的に予定されており、A、B、及びC;D、E、及びF;並びにA+Dの例示的な組合せの開示から考慮されるべきである。同様に、これらの任意の部分集合又は組合せもまた、具体的に予定され、開示される。よって、例えば、A+E、B+F、及びC+Eのサブグループが特に予定されており、A、B、及びC;D、E、及びF;並びにA+Dの例示的な組合せの開示から考慮されるべきである。この概念は、開示された組成物を製造及び使用する方法の工程を含むが、これらに限定されない、本開示のすべての態様に適用される。したがって、開示された方法の任意の特定の実施形態又は実施形態の組合せで実行可能なさまざまな追加の工程が存在する場合、そのような組合せの各々が具体的に予定されており、開示されているとみなされるべきである。
本明細書に記載されるガラス組成物は二酸化チタン(TiO)を含む。一態様では、二酸化チタンの量は約1モル%〜約70モル%である。一態様では、TiOは、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、又は70モル%で存在し、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、20%〜60%、30%〜50%等)。
本明細書に記載されるガラス組成物はNbを含む。さらなる態様では、Nbの量は約1モル%〜約40モル%である。なおさらなる態様では、Nbは、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、又は40モル%で存在し、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、10%〜40%、20%〜35%等)。Nbは伝統的に不安定なガラスネットワーク改質剤とみなされてきたが、驚くべきことに、Nbは、本明細書に開示されるガラスのガラス安定指数を高める役割を実際に果たすことが見出された。加えて、本明細書に記載されるガラス中のNbの存在は、ガラス材料の屈折率の増加に寄与する。
一態様では、ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計は、15モル%超、40モル%超、又は60モル%超である。別の態様では、ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計は、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、又は80モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、40%〜80%、50%〜70%等)。
本明細書に記載されるガラス組成物はPを含む。一態様では、Pの量は約20モル%〜約45モル%である。別の態様では、Pの量は、約20、25、30、35、40、又は45モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、20%〜45%、25%〜40%等)。幾つかの態様では、Pの量は、1種類以上の追加成分の添加によって減少する。例えば、金属酸化物Bを添加することができ、それによってガラスの製造に必要とされるPの量が低減する。
一態様では、TiO、Nb、及びPのみを含む三成分ガラス組成物が提供され、ここで、各成分の量は、上記のいずれかの値とすることができる。別の態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、実質的に三成分組成物でありうるが、少量の当技術分野で知られている1種類以上の添加剤を含んでいてもよい。本明細書に記載される幾つかの三成分ガラスは、図1に示されるような安定なガラスである。
一態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、NaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Sb、Bi、KO、及びそれらの組合せからなる群より選択される1種類以上の金属酸化物をさらに含む。別の態様では、ガラス組成物は、上記列挙したもののうち1種、2種、3種、又は4種の金属酸化物を含む。さらなる態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、KO又はLiOを含まない。
一態様では、ガラス組成物はNaOを含む。この態様では、NaOの量は、0モル%超かつ約15モル%以下である。さらには、この態様では、NaOの量は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、又は約15モル%であってよく、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1%〜15%、5%〜10%等)。
別の態様では、ガラス組成物はBaOを含む。この態様では、BaOの量は、0モル%超かつ約45モル%以下であるか、あるいは約5、10、15、20、25、30、35、40、又は45モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、5%〜45%、10%〜40%等)。
別の態様では、ガラス組成物はZnOを含む。この態様では、ZnOの量は、0モル%超かつ約45モル%以下であるか、あるいは約5、10、15、20、25、30、35、40、又は45モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1%〜15%、5%〜10%等)。
別の態様では、ガラス組成物はBを含む。さらには、この態様では、Bの量は、0モル%超かつ約10モル%以下であるか、あるいは約1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1%〜10%、3%〜9%等)。
別の態様では、ガラス組成物はSnOを含む。この態様では、SnOの量は、0モル%超かつ約10モル%以下であるか、あるいは約1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1%〜10%、3%〜9%等)。
別の態様では、ガラス組成物はKOを含む。さらには、この態様では、KOの量は、0モル%超かつ約20モル%以下であるか、あるいは約2、4、6、8、10、12、14、16、18、又は約20モル%であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、2%〜20%、4%〜18%等)。
一態様では、ガラス組成物は、1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含み、該ガラスはKO又はLiOを含まない。各成分の量は、上記のいずれかの値でありうる。
別の態様では、ガラス組成物は、1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含み、ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計は15モル%超であり、該ガラスは、SiO、WO、又はそれらの組合せを含まない。各成分の量は、上記のいずれかの値でありうる。
別の態様では、ガラス組成物は、5モル%〜70モル%の量のTiO、5モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される1種〜4種の追加の金属酸化物を含む。各成分の量は、上記のいずれかの値でありうる。
別の態様では、ガラス組成物は、1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、KO、LiO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される2種〜4種の追加の金属酸化物を含む。各成分の量は、上記のいずれかの値でありうる。
本明細書に記載されるガラス組成物は、当技術分野で知られている技法を使用して調製することができる。一態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、溶融急冷によって調製することができる。一態様では、Pは、リン酸(HPO)として、TiOとNbと組み合わせて添加することができる。さらには、この態様では、リン酸が添加される場合には、バッチ材料は、溶融前に350〜400℃でか焼されてもよい。別の態様では、Pは、無水五酸化リンとして添加することができる。一態様では、バッチ材料は1,550〜1,600℃で溶融される。別の態様では、バッチ材料は白金るつぼ内で溶融される。
一態様では、25℃、633nmで少なくとも1.75の屈折率、あるいは、25℃、633nmで約1.75、1.80、1.85、1.90、1.95、2.00、2.05、又は2.10の屈折率を有するガラス組成物が本明細書に提供され、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1.75〜2.05、1.90〜2.00等)。別の態様では、ガラス組成物は、25℃、1549nmで少なくとも1.75の屈折率、あるいは、25℃、1549nmで、約1.75、1.80、1.85、1.90、1.95、2.00、2.05、又は2.10の屈折率を有し、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、1.75〜2.05、1.90〜2.00等)。
一態様では、ガラスの屈折率は、ガラスのチタン+ニオブの合計含量に対してほぼ直線的に追従し、約30モル%のTiO+Nbのモル合計では、1549nmで約1.78の屈折率が得られ、約66モル%のTiO+Nbのモル合計では、1549nmで約1.97の屈折率が得られる(図2参照)。したがって、TiOとNbの量を変動させることにより、本明細書に記載されるガラス組成物の屈折率を微調整することが可能である。
別の態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、約30×10−7/℃〜約75×10−7/℃の室温から300℃の温度範囲にわたる熱膨張率α300を有する。一態様では、室温から300℃の温度範囲にわたる熱膨張率α300は、約30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は約45×10−7/℃であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、30〜45×10−7/℃、35〜45×10−7/℃等)。
さらに別の態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、約540℃〜約800℃のアニール点を有する。別の態様では、ガラス組成物のアニール点は、約550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、又は約800℃であり、ここで、任意の値が範囲の下限及び上限となる(例えば、600〜800℃、650〜750℃等)。
一態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、厚さ約1cmの大きい形状へと注型し、失透することなく、ガラスへと冷却することができるほど十分に安定である。
一態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、優れた化学的耐久性を示す。別の態様では、典型的なリン酸塩ガラスは高水分/高湿度条件下で腐食するが、本明細書に開示されるガラスは、このような態様で劣化しない。
別の態様では、本明細書に開示されるガラス組成物は、高い屈折率に加えて低い分散性を有する。理論に拘束されることは望まないが、チタン及びニオブは不活性ガス電子配置を有することから、鉛又はビスマスを含む同等の高屈折率ガラスよりも低い分散をもたらすと考えられる。
一態様では、本明細書に記載されるガラス組成物は、光学物品の製造に使用することができる。一態様では、光学物品は透明である。別の態様では、本明細書に提供されるガラスは、従来の空気中での溶融により形成されると強く着色する場合があるが、この色を除去することができる。一態様では、色は、ガラス組成物のTに近い温度で空気又は酸素中でガラスをアニールすることにより除去される。別の態様では、光学物品は、仮想現実システム又は拡張現実システムに使用することができる。
以下の実施例は、本明細書に記載され、特許請求される化合物、組成物、及び方法がどのように製造及び評価されるかについての完全な開示及び説明を当業者に提供するために提示され、純粋に例示的であることが意図されており、発明者が自身の発見とみなすものの範囲を制限することは意図されていない。数字(例えば、量、温度など)に関して正確性を確保するための努力はなされているが、幾らかの誤差及び偏差が考慮されるべきである。特に明記しない限り、部は重量部であり、温度は℃単位又は周囲温度であり、圧力は大気圧又は大気圧に近い。反応条件の多くのバリエーション及び組合せ(例えば、成分濃度、所望の溶媒、溶媒混合物、温度、圧力、及び他の反応範囲及び条件)を使用して、記載したプロセスから得られる製品の純度及び収率を最適化することができる。このようなプロセス条件の最適化には、合理的かつ日常的な実験のみを必要とする。
実施例1:リン酸TiNbガラスの製造
標準的な溶融急冷法によって、TiNbガラスを調製した。例となる組成物は、TiO(67.5モル%)、Nb(5.0モル%)、及びP(27.5モル%)のみを含んでいた。Pは、通常、リン酸(HPO)としてバッチに添加したが、白金るつぼ内で1,550〜1600℃で溶融する前に、350〜400℃でバッチをか焼する必要があった。ガラスの形成後、該ガラスを620〜690℃でアニールして色を除去し、かつ、内部歪みを低減させた。アニーリングの後に、熱膨張係数、T、及び屈折率などの特性を測定した。
実施例2:試料ガラス組成物及び特徴付け
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。ガラス組成物の幾つかは、Nb、TiO、及びPのみを含んでいた。他の幾つかのガラス組成物は、例えばNaO又はKOなどの追加のアルカリ金属酸化物を有していた。これらの組成物及びそれらの特性が表1に提示されている。表1及びそれに続く表において、温度の隣にある波形符号(〜)は、おおよそのアニール点を示している。温度はすべて℃単位である。
下記表における以下のパラメータは次のように定義される:
歪み:歪み温度
アニール:アニール温度
:軟化温度
:ガラス転移温度
:結晶化の開始温度
α300:室温〜300℃の熱膨張率
633:633nmで測定した屈折率
981:981nmで測定した屈折率
1549:1549nmで測定した屈折率
Figure 2020505311
さらなるリン酸TiNbガラス組成物を実施例1に記載されたプロトコルに従って調製した。これらは、NaO又はKOを含むアルカリ金属酸化物、並びにより高い割合のNbを含んでいた。これらの組成物及びそれらの特性が表2に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されるプロトコルに従って、Nb、TiO、及びPのみからなる三成分リン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらの組成物及びそれらの特性が表3に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらは、Nb、TiO、及びPの三成分系、並びにKO、BaO、及びZnOを含んでいた。これらの組成物及びそれらの特性が表4に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらは、Nb、TiO、及びPの三成分系、並びにBaO及びZnOを含んでいた。これらの組成物及びそれらの特性が表5に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらは、Nb、TiO、及びPの三成分系、並びにKO、BaO、及びBを含んでいた。これらの組成物及びそれらの特性が表6に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらは、Nb、TiO、及びPの三成分系、並びにKO、BaO、SnO、及びBを含む追加の金属酸化物を含んでいた。これらの組成物が表7に提示されている。
Figure 2020505311
実施例1に記載されたプロトコルに従って、基本的なリン酸TiNbガラス組成物を調製した。これらは、Nb、TiO、及びPの三成分系、並びにZnO、SnO、及びSbを含む追加の金属酸化物を含んでいた。これらの組成物が表8に提示されている。
Figure 2020505311
本公開公報全体を通して、さまざまな出版物が参照されている。組成物、本明細書の方法、組成物、及び化合物をより完全に説明するために、これらの刊行物の開示全体が、参照することによって本出願に組み込まれる。
本明細書に記載される材料、方法、及び物品に対して、さまざまな修正及び変更を行うことができる。本明細書に記載される材料、方法、及び物品の他の態様は、本明細書の考察及び本明細書に開示される材料、方法、及び物品の実施から明らかになるであろう。明細書及び実施例は例示とみなされることが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含むガラス組成物であって、前記ガラス組成物がKO又はLiOを含まない、ガラス組成物。
実施形態2
前記ガラス組成物が、NaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Sb、Bi、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される1種類以上の金属酸化物をさらに含む、実施形態1に記載のガラス組成物。
実施形態3
前記ガラス組成物が、0モル%超〜15モル%のNaO、0モル%超〜45モル%のBaO、0モル%超〜45モル%のZnO、0モル%超〜10モル%のB、0モル%超〜10モル%のSnO、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される金属酸化物をさらに含む、実施形態1に記載のガラス組成物。
実施形態4
1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含むガラス組成物であって、前記ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計が15モル%超であり、前記ガラス組成物がSiO又はWOを含まない、ガラス組成物。
実施形態5
前記ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計が40モル%超である、実施形態4に記載のガラス組成物。
実施形態6
前記ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計が60モル%超である、実施形態4に記載のガラス組成物。
実施形態7
前記ガラス組成物が、NaO、KO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、GeO、SnO、Sb、Bi、LiO、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される金属酸化物をさらに含む、実施形態4〜6のいずれかに記載のガラス組成物。
実施形態8
前記ガラス組成物が、0モル%超〜15モル%のNaO、0モル%超〜30モル%のKO、0モル%超〜45モル%のBaO、0モル%超〜40モル%のZnO、0モル%超〜10モル%のB、0モル%超〜10モル%のSnO、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される金属酸化物をさらに含む、実施形態4〜6のいずれかに記載のガラス組成物。
実施形態9
5モル%〜70モル%の量のTiO、5モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される少なくとも1種類の金属酸化物を含む、ガラス組成物。
実施形態10
前記1種類の追加の金属酸化物が、0モル%超〜15モル%のNaO、0モル%超〜45モル%のBaO、0モル%超〜45モル%のZnO、0モル%超〜10モル%のB、又は0モル%超〜10モル%のSnOである、実施形態9に記載のガラス組成物。
実施形態11
ガラス組成物であって、1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、及びNaO、KO、LiO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、及びSbからなる群より選択される少なくとも2種類の金属酸化物を含む、ガラス組成物。
実施形態12
前記追加の金属酸化物が、0モル%超〜15モル%のNaO、0モル%超〜45モル%のBaO、0モル%超〜45モル%のZnO、0モル%超〜10モル%のB、又は0モル%超〜10モル%のSnOである、実施形態11に記載のガラス組成物。
実施形態13
1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び25モル%〜45モル%の量のPから実質的になるガラス組成物。
実施形態14
1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び25モル%〜45モル%の量のPからなるガラス組成物。
実施形態15
5モル%〜70モル%の量のTiO、5モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される1種〜4種の金属酸化物からなるガラス組成物。
実施形態16
1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、KO、LiO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、及びSbからなる群より選択される2種〜4種の金属酸化物からなるガラス組成物。
実施形態17
前記ガラス組成物が、25℃、633nmで少なくとも1.75の屈折率を有する、実施形態1〜16のいずれかに記載のガラス組成物。
実施形態18
前記ガラス組成物が、25℃、1,549nmで少なくとも1.75の屈折率を有する、実施形態1〜16のいずれかに記載のガラス組成物。
実施形態19
前記ガラス組成物が、540℃〜800℃のアニール点を有する、実施形態1〜16のいずれかに記載のガラス組成物。
実施形態20
実施形態1〜19のいずれかに記載のガラス組成物を含む光学物品。

Claims (10)

  1. 1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含むガラス組成物であって、前記ガラス組成物がKO又はLiOを含まない、ガラス組成物。
  2. 前記ガラス組成物が、NaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Sb、Bi、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される1種類以上の金属酸化物をさらに含む、請求項1に記載のガラス組成物。
  3. 1モル%〜70モル%の量のTiO、1モル%〜40モル%の量のNb、及び20モル%〜45モル%の量のPを含むガラス組成物であって、前記ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計が15モル%超であり、前記ガラス組成物がSiO又はWOを含まない、ガラス組成物。
  4. 前記ガラス組成物中のTiOとNbのモル合計が40モル%超である、実施形態3に記載のガラス組成物。
  5. 前記ガラス組成物が、NaO、KO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、GeO、SnO、Sb、Bi、LiO、又はそれらの任意の組合せからなる群より選択される金属酸化物をさらに含む、請求項4に記載のガラス組成物。
  6. 5モル%〜70モル%の量のTiO、5モル%〜40モル%の量のNb、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される少なくとも1種類の金属酸化物を含む、ガラス組成物。
  7. 前記1種類の追加の金属酸化物が、0モル%超〜15モル%のNaO、0モル%超〜45モル%のBaO、0モル%超〜45モル%のZnO、0モル%超〜10モル%のB、又は0モル%超〜10モル%のSnOである、請求項6に記載のガラス組成物。
  8. 前記ガラス組成物が、5モル%〜70モル%の量のTiO、20モル%〜45モル%の量のP、並びにNaO、RbO、CsO、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、CdO、Y、La、ZrO、B、Al、Ga、SiO、GeO、SnO、Bi、LiO、及びSbからなる群より選択される少なくとも2種類の金属酸化物を含む、請求項6に記載のガラス組成物。
  9. 前記ガラス組成物が、25℃、633nmで少なくとも1.75の屈折率を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス組成物。
  10. 前記ガラス組成物が540℃〜800℃のアニール点を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のガラス組成物。
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