JP2020185926A - 自動車のフード支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】被固定部材の軽量化を図ることができる自動車のフード支持構造を提供することを課題とする。【解決手段】自動車のフード支持構造1は、フード3と、フード3を支えるクッション部材5と、クッション部材5が固定された被固定部材と、被固定部材の車幅方向外側に配置されたフェンダ2と、を備えている。フェンダ2の上端部には、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部22を有している。クッション部材5の近傍のフェンダ取付部22には、車幅方向に延びるビード22aが形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車のフード支持構造に関する。
従来、閉じているフード(リッド)に上からの力が作用したときに、外部リッドの側部縁領域を外方に押し出すことができるように、補強ゾーンを止め手段で支持したリッド配置構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたリッド配置構造のフード(リッド2)は、内部側に設けた内部リッド(4)と、内部リッド(4)の外部側に設けた外部リッド(3)と、で形成されている。外部リッド(3)は、側部縁領域(7)の端縁部(9)と、フェンダ(6)の上端部との間に、合わせ面を形成する側部分離部(5)を有している。
内部リッド(4)の下端部には、止め手段(16)を介在して被固定部材(側部支持体14)上に固定される縦断面視してL字状に形成された補強ゾーン(13)を有している。フェンダ(6)は、フードが閉じているときに、被固定部材によって支えられている。
特許第3689388号公報(請求項1、図1参照)
特許文献1に記載のリッド配置構造の場合は、フード(リッド)に上からの力が作用したときに、フェンダ(6)側に荷重がかからず、力の多くが止め手段(16)を介在して被固定部材(側部支持体14)にかかる。このため、被固定部材は、板厚を厚くするなどして補強をする必要があった。この被固定部材の補強に伴い、補強した分だけ車体全体が重くなるという問題点があった。
本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、被固定部材の軽量化を図ることができる自動車のフード支持構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る自動車のフード支持構造は、フードと、前記フードを支えるクッション部材と、前記クッション部材が固定された被固定部材と、前記被固定部材の車幅方向外側に配置されたフェンダと、を備え、前記フェンダの上端部には、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部を有し、前記クッション部材の近傍の前記フェンダ取付部には、車幅方向に延びるビードが形成されていることを特徴とする。
本発明は、被固定部材の軽量化を図ることができる自動車のフード支持構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る自動車のフード支持構造を示す要部概略斜視図である。 クッション部材の設置状態を示す要部拡大概略斜視図である。 クッション部材の設置状態を示す要部拡大概略斜視図である。 クッション部材の設置状態を示す要部拡大概略斜視図である。 図1のV−V拡大断面図である。 図1のVI−VI拡大断面図である。
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る自動車のフード支持構造(以下、適宜「フード支持構造1」という。)を説明する。
なお、車両の進行方向を「前」、後退方向を「後」、「鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、車幅方向を「左」、「右」として説明する。なお、参照する図5は、フード3を閉じた状態を示し、説明の便宜上、クッション部材5を拡大して示し、フード3における湾曲の程度を縮小して模式的に示し、隙間S1,S2は誇張して示す。
<自動車>
自動車(図示省略)は、図5に示すように、フェンダ2と、フード3と、を有しているものであればよく、種類、形式等は特に限定されない。自動車は、左右対称な形状をしており、以下、車体左側を主に説明し、車体右側の説明は適宜省略する。
<フード支持構造>
図1に示すように、フード支持構造1は、フード3(図4参照)と、フード3を支えるクッション部材5と、クッション部材5が固定されたフェンダブラケット4(被固定部材)と、フェンダブラケット4の車幅方向外側に配置されたフェンダ2と、を備えている。
<フェンダ>
フェンダ2は、車輪の泥よけを覆う部材である。フェンダ2は、車体の左右側部に設けられている。フェンダ2の部位等は、特に限定されない。フェンダ2の上部には、車幅方向内側に延びる上部フランジ部21及びフェンダ取付部22と、上部フランジ部21及びフェンダ取付部22の外側端部から斜め外側下方向に傾斜した傾斜部23と、が形成されている。
図1に示すように、上部フランジ部21は、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側へ向かうように水平方向へ折り曲げて形成された縁部である(図5参照)。上部フランジ部21は、傾斜部23の後側上端からフェンダ取付部22に亘って車体前後方向に帯状に延びている。図5に示すように、上部フランジ部21は、フェンダブラケット4にクッション部材5が設置されるクッション部材設置部41よりも、高さH1高い位置に配置されている。その上部フランジ部21の上側には、クッション部材5の突出部51が載設されている。
図2に示すように、フェンダ取付部22は、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側に庇状に張り出すように形成された略長方形の突出片である。フェンダ取付部22は、フェンダ2の上端部から車幅方向内側に水平に折り曲げて形成されている。フェンダ取付部22には、ビード22aと、段差部22bと、稜線22cと、固定具設置孔22dと、ランプユニット設置部22eと、が形成されている。
ビード22aは、クッション部材5の近傍(クッション部材5側の端部)のフェンダ取付部22に、側面視して上方向に円弧状に膨らんで形成されて車幅方向に延びる補強部である(図3参照)。ビード22aは、上フランジ21と段差部22bとの間から車幅方向内側に延設されて、上フランジ21と段差部22bとを上方向からの荷重で撓まないように支える機能がある。ビード22aは、フェンダ取付部22のクッション部材5側後端に形成されて、クッション部材5の近傍に配置されている。図3及び図4に示すように、ビード22aには、左端部(車幅方向外側端部)寄りの位置から右端(車幅方向内端)に亘って、ビード22aの長手方向に沿って切欠部22fが切欠形成されている。
図2及び図3に示すように、段差部22bは、水平なフェンダ取付部22の基端部から一段下がって段差状に形成された補強部である。段差部22bは、上部フランジ部21と同様、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側へ向かうように水平方向へ折り曲げて形成されてフランジの機能を有している。段差部22bは、上部フランジ部21からビード22bを介在して車体前方向に連続して帯状に延びる水平な面から成る。
稜線22cは、段差部22bを段差状に折曲形成したことによって、前後方向に線状に形成された補強部である。
固定具設置孔22d(図6参照)は、固定具Bが挿設される貫通孔から成る。固定具設置孔22dは、ビード22a及び稜線22cの近傍に形成されている。このため、固定具設置孔22dは、フェンダ取付部22において、ビード22a及び稜線22cによって補強された箇所に形成されている。
ランプユニット設置部22eは、ランプユニット(図示省略)のランプブラケット6が載設される設置箇所である。
図1及び図3に示すように、傾斜部23は、上部フランジ部21及びフェンダ取付部22から下方向に斜め外側に傾斜して形成された傾斜面である。図5に示すように、傾斜部23は、フェンダ2の車幅方向内側上端部に形成された第1傾斜部23aと、第1傾斜部23aの下側に連続形成されて、第1傾斜部23aよりも傾斜角度が小さい第2傾斜部23bと、から成る。
第1傾斜部23aは、上部フランジ部21の車幅方向外端からサイド部31に略沿って、斜め下方向外側に急勾配に形成されている。第1傾斜部23aは、フード3を閉めたとき、サイド部31の下端部の車幅方向内方の位置に配置されて、サイド部31によって隠れる位置に配置されている。なお、第1傾斜部23aは、垂直に形成されていてもよい。
第2傾斜部23bは、第1傾斜部23aの下端から斜め下方向外側に、第1傾斜部23aよりも緩い勾配に形成されて、サイド部31の下端よりも車幅方向外側まで延びている。このため、第2傾斜部23bは、フード3に下方向に大きな荷重が負荷されて下降した場合に、サイド部31の下端が当接した下方向に摺動するように配置されている。
なお、傾斜部23は、第1傾斜部23aと第2傾斜部23bとの2つの傾斜部分から成るものに限定されるものではなく、1つの傾斜面から成るものであってもよい。
図6に示すように、固定具Bは、フェンダ2をフェンダブラケット4に固定する部材である。固定具Bは、ボルト、ナットから成る。固定具Bは、フェンダ取付部22のビード22a側の近接端部に設けられている。
<フード>
「フード」は、一般に、エンジンルームまたはトランランクルームの開口部を覆う部材を意味する。図5に示すように、フード3は、車体外側のサイド部31が下方に向けて湾曲して形成されている。フード3の車幅方向下端部は、フェンダ2の上端部を上側から囲み込むように配置されている。フード3は、インナ部材3aと、アウタ部材3bと、から主に構成されている。フード3は、基端部に設けられたフードヒンジ(図示省略)によって、車体に開閉自在に取り付けられている。フード3は、閉じたときに、サイド部31がフェンダ2の上部に位置するように見切り部8を設けて車体に配設されている。
インナ部材3aは、フード3の車内側の面を形成するパネル部材である。インナ部材3aの下端部は、フード3を閉じたときに、クッション部材5及び第1傾斜部23aの車幅方向外側を覆うように配置されている。
アウタ部材3bは、フード3の車外側の面を形成するパネル部材である。
見切り部8は、フェンダ2の傾斜部23と、サイド部31の下端部との間に設けられた隙間S1(見切り幅)である。見切り部8は、車体の前後方向に沿って形成されている。見切り幅は、見切り部8における隙間S1の幅であり、サイド部31が下方に向けて湾曲しているため、略上下方向の長さを意味する(図1参照)。
<フレーム部材>
フレーム部材(図示省略)は、フェンダブラケット4が固定されている車体フレームである。フレーム部材(図示省略)は、フェンダ2よりも高い剛性を有する中空構造を有する部材から成る。フレーム部材(図示省略)は、例えば、フェンダブラケット4の下方に配置されて、車体の前後方向に沿って配設されたアッパメンバである。なお、フレーム部材(図示省略)の形状や部位等は、特に限定されない。
<フェンダブラケット>
図6に示すように、フェンダブラケット4(被固定部材)は、フェンダ2のフェンダ取付部22を、フレーム部材(図示省略)に連結するためのブラケット部材である。フェンダブラケット4は、フェンダ2よりも高い剛性を有する部材によって、正面視して略L字状に折曲形成されている(図2参照)。
図4に示すように、フェンダブラケット4は、上下方向に延びて配設されている。フェンダブラケット4の上部には、車幅方向外側へ向かうように、水平方向へ折れ曲がった形状を成したクッション部材設置部41及びフェンダ固定部42が形成されている。フェンダブラケット4の下部は、フレーム部材(図示省略)に接合されている。フェンダブラケット4の側部には、重量を軽量化するための軽量孔43が形成されている。
図4及び図6に示すように、クッション部材設置部41及びフェンダ固定部42は、車体前後方向に略水平に延びて形成されている。図5に示すように、クッション部材設置部41には、クッション部材5の係合部53に係合される車幅方向外側の端部41aと、クッション部材5の係止用クリップ52aが固定されるクッション部材固定孔41bと、が形成されている。
図6に示すように、フェンダ固定部42は、クッション部材設置部41の前側に連続形成された平坦な箇所である。フェンダ固定部42には、固定具Bを取り付けるための固定具設置孔42aが形成されている。フェンダ固定部42上には、固定具Bによってフェンダ取付部22が固定されている。図4に示すように、フェンダ固定部42の前側の車幅方向内側端部は、フェンダ固定部42を支持する横断面視してL字状に折り曲げて形成された支柱部44が形成されて補強されている。
フェンダブラケット4は、図6に示すように、車体高さ方向において、クッション部材5が固定されるクッション部材設置部41の高さよりも、フェンダ取付部22が固定されるフェンダ固定部42の高さの方が、高さH2だけ高くなっている。
<クッション部材>
図5に示すように、クッション部材5は、フード3が下降して当接したときの衝撃を緩和するための部材である。クッション部材5は、フェンダブラケット4のクッション部材設置部41上に固定されている。クッション部材5は、車幅方向外側端部に形成された突出部51及び窪み56と、下部に形成された車幅方向内側下面52、係合部53及び係止用クリップ52aと、上部に形成された斜面部54と、前後側面に形成された凹部55(図2参照)と、を有している。クッション部材5は、フード3の質量等を考慮して、所定の弾性及び撓み性を有するゴム部材等を適宜採用する。
図5に示すように、突出部51は、クッション部材5の下部(基部)の車幅方向外側端部からフェンダ2(サイド部31)側に突出して形成されている。図3に示すように、突出部51は、係合部53付近から上部フランジ部21上に突出して配置された略板状の突出片から成る。このため、クッション部材5は、フード3を閉めた際に生じるクッション部材5への荷重Fが斜面部54にかかった場合に、その荷重Fが突出部51を介在してフェンダ2の上部フランジ部21にかかるように形成されている。
突出部51と斜面部54との間には、正面視して略半円形状の窪み56が形成されて変形し易くなっている。
車幅方向内側下面52は、フェンダブラケット4において、フェンダブラケット4上に載設される水平な箇所である。車幅方向内側下面52には、フェンダブラケット4に固定する固定部である係止用クリップ52aと、車幅方向外側の端部41aが係合する係合部53と、が下方に突出形成されている。
係止用クリップ52aは、フェンダブラケット4に形成されたクッション部材固定孔41bに嵌め込むことによって、フェンダブラケット4を固定する有底円筒状の爪付弾性係止突起から成る。
係合部53は、突出部51の基端部と、車幅方向内側下面52との境界を仕切るように、車幅前後方向に沿ってリブ状に突出して形成されている(図2及び図3参照)。係合部53は、車幅方向内側の縦壁面がフェンダブラケット4の車幅方向外側の端部41aに当接するように、端部41aに沿って前後方向に延設された凸部から成る。このため、係合部53は、フード3を閉めた際に生じるクッション部材5への荷重Fを係合部53で受けることができるので、クッション部材5が車幅方向内側へずれるのを抑制する機能を備えている。
図5に示すように、斜面部54は、正面視して略山状(略三角形)に形成されたクッション部材5の上部の車幅方向外側に下降する勾配を成すように形成された斜面から成る。斜面部54は、係止用クリップ52aよりも、車幅方向外側部分に配置されている係合部53、突出部51及び窪み56の上部に配設されている。フード3を閉じた場合、斜面部54と、インナ部材3aとの間には、所定の隙間S2(例えば、1mm程度)が設けられる。フード3は、その隙間S2があることによって、フード3の高さのバラツキの調整を容易に行うことを可能にしている。
なお、本実施形態においては、組付性の簡素化等を目的として隙間S2を設けて構成したが、これに限定されるものではなく、フード3を閉めた状態で隙間S2を設けずに、斜面部54をサイド部31に当接させてもよい。この場合には、クッション部材5の高さを調整するために、不図示のシム等をクッション部材5の車幅方向内側下面52に挿入して高さ調整機構を設けることもできる。
図2または図3に示すように、凹部55は、クッション部材5の前後の側面中央部にそれぞれ形成された所定の深さを有する正面視して三角形の凹みから成る。凹部55は、フード3(図5参照)の質量やサイド部31の湾曲深さ等を考慮して、凹部55の形状や、深さを適宜調整することで、クッション部材5の撓み量や変形量を適正に設定することができる機能を有している。
≪フード支持構造の作用≫
次に、図1〜図6を参照しながら本発明の実施形態に係るフード支持構造1の作用を説明する。
図5に示すように、本発明の実施形態に係るフード3は、サイド部31が下方に向けて湾曲して形成されているため、フード3を閉めた際や、フード3に下方向の荷重がかかった際に、サイド部31が車幅方向内側に撓もうとする負荷が生じる。
本発明の実施形態に係る自動車のフード支持構造1は、その際に生じる負荷をゴム製のクッション部材5の斜面部54によって受け止める。クッション部材5は、斜面部54の下側に窪み56が形成されていることで、下方向への変形を阻害し難い形状に形成されている。このため、クッション部材5は、斜面部54によって柔軟に受け止めることができ、サイド部31が内側へ撓むことを規制する。斜面部54にかかった荷重Fは、クッション部材5を介在してフェンダブラケット4のクッション部材設置部41にかかる。
斜面部54の真下には、車幅方向内側下面52よりも、高い位置に突出部51が形成されている。このため、斜面部54にかかった荷重Fは、斜面部54、上部フランジ部21を介在してフェンダ2にも伝達されて受け止められる。
フェンダ2の上端部は、車幅方向に延びるビード22aと、ビード22aに直交して配置された稜線22c及び段差部22bと、を有するフェンダ取付部22が、クッション部材5の近傍に隣接して形成されて、補強されている(図2及び図3参照)。このため、フード3からクッション部材5にかかった荷重Fを、フェンダ2でしっかりと受け止めることができる。
このように、本発明の実施形態に係る自動車のフード支持構造1は、フード3と、フード3を支えるクッション部材5と、クッション部材5が固定されたフェンダブラケット4(被固定部材)と、フェンダブラケット4の車幅方向外側に配置されたフェンダ2と、を備え、フェンダ2の上端部には、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部22を有し、クッション部材5の近傍のフェンダ取付部22には、車幅方向に延びるビード22aが形成されている。
これにより、フェンダ2の上端部のフェンダ取付部22は、車幅方向に延びるビード22aが形成されて支えられていることで、車幅方向内側に倒れるように曲がるのを抑制することができるため、車幅方向の剛性を向上させることができる。そのビード22aは、フード3からクッション部材5にかかった荷重Fで、フェンダ2の上部が車幅方向に変形するのを抑制して、フェンダ取付部22の車幅方向の強度を向上させることができる。このため、フェンダ取付部22は、フード3からのクッション部材5にかかった荷重Fをフェンダ2で効率よく受け止めることができる。その結果、クッション部材5にかかった荷重Fがフェンダブラケット4(被固定部材)にかかるのを軽減することができるので、フェンダブラケット4の軽量化を図ることができる。
また、クッション部材5の下部(基部)には、フェンダ2側(車幅方向外側)に突出する突出部51が形成されている。
これにより、クッション部材5は、車幅端部のスペースに制約のある領域であっても、フード3からクッション部材5への荷重Fを、突出部51を介在してフェンダ2にかかるようにすることができる。このため、突出部51は、クッション部材5への荷重Fをフェンダ2で積極的に受けることができるので、フェンダブラケット4(被固定部材)にかかる荷重を低減させて、フェンダブラケット4の薄型化及び軽量化に寄与することができる。
また、フェンダ取付部22のビード22a側の近接端部には、フェンダ2をフェンダブラケット4(被固定部材)に固定する固定具Bが設けられている。
これにより、フェンダ取付部22のビード22a側の近接端部は、固定具Bによって、フェンダ2とフェンダブラケット4とが固定されているので、フェンダ2とフェンダブラケット4との固定箇所の剛性を向上させることができる。つまり、フェンダ取付部22のビード22a側の近接端部は、ビード22aによって車幅方向の剛性が向上されると共に、固定具Bでフェンダ2とフェンダブラケット4とを重ねて固定したことで、上下方向の荷重に対する剛性を向上させることができる。
また、突出部51の下部は、フェンダ2の上端部を車幅方向内側に折り曲げて形成された上部フランジ部21上に配置されている。
これにより、突出部51は、上部フランジ部21上に配置されていることによって、突出部51にかかった荷重を、上部フランジ部21を介在してフェンダ2に伝えて、フェンダ2で受けるようにすることができる。また、上部フランジ部21は、フェンダ2の上端部を車幅方向内側に折り曲げて、稜線が形成されていることで、フェンダ2の上端部の剛性を向上させて、曲がり難くすることができる。
また、上部フランジ部21は、フェンダブラケット4(被固定部材)にクッション部材5が設置されるクッション部材設置部41よりも高い位置に配置されている。
これにより、上部フランジ部21は、クッション部材設置部41よりも高い位置に配置されていることで、クッション部材5に上方向からの荷重Fがかかると、上部フランジ部21上に設けた突出部51を介在してフェンダ2に荷重がかかるようにすることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、本実施形態においては、クッション部材5が固定される被固定部材としてフェンダブラケット4を適用したが、これに限定されるものではない。クッション部材5を固定する部材は、例えば、クッション部材5を車体フレームに固定してもよいし、フェンダブラケット4でなくてもクッション部材5を固定できるブラケットであればよく、フェンダブラケット4とは別個に設けられたブラケットでもよい。
1 自動車のフード支持構造
2 フェンダ
3 フード
4 フェンダブラケット(被固定部材)
5 クッション部材
22 フェンダ取付部
22a ビード
41 クッション部材設置部
51 突出部
B 固定具

Claims (5)

  1. フードと、前記フードを支えるクッション部材と、前記クッション部材が固定された被固定部材と、前記被固定部材の車幅方向外側に配置されたフェンダと、を備え、
    前記フェンダの上端部には、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部を有し、
    前記クッション部材の近傍の前記フェンダ取付部には、車幅方向に延びるビードが形成されていること、
    を特徴とする自動車のフード支持構造。
  2. 前記クッション部材の下部には、前記フェンダ側に突出する突出部が形成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の自動車のフード支持構造。
  3. 前記フェンダ取付部の前記ビード側の近接端部には、前記フェンダを前記被固定部材に固定する固定具が設けられていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車のフード支持構造。
  4. 前記突出部の下部は、前記フェンダの上端部を車幅方向内側に折り曲げて形成された上部フランジ部上に配置されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の自動車のフード支持構造。
  5. 前記上部フランジ部は、前記被固定部材に前記クッション部材が設置されるクッション部材設置部よりも高い位置に配置されていること、
    を特徴とする請求項4に記載の自動車のフード支持構造。
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