JP2020137594A - 移乗支援装置およびベッド - Google Patents

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丈人 小栗
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丈人 小栗
村石 正三
Shozo Muraishi
正三 村石
嘉輝 南
Yoshiteru Minami
嘉輝 南
諒 渡辺
Ryo Watanabe
諒 渡辺
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Abstract

【課題】被介護者にとってより快適に移乗をさせることが可能な移乗支援装置を提供することである。【解決手段】移乗支援装置は、移動可能なベース部と、前記ベース部に設けられ、昇降機構を有する支柱部と、ベッドマットレス側部の一部を切り欠いて形成されたに格納部に設けられ、前記ベッドマットレスから分離可能なパレットクッション体を保持可能な保持部と、を備える。前記保持部は前記支柱部が延在する方向とは異なる方向に延在するように設けられた部材に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本開示は移乗支援装置に関し、例えばベッドマットレスを利用する移乗支援装置に適用可能である。
自立歩行が困難な被介護者にとって、ベッドから車椅子への移乗といった乗り移りの動作を一人で自立して行うことは容易でない。そのため、通常は介護者の手助けが必要となるが、移乗の手助けは介護者にとって肉体的な負担が大きく、また、被介護者にとっても精神的な負担が大きい。そのため、近年、自立歩行が困難な人の移乗動作を支援する装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、移動可能な台車部と、台車部に対して傾動および上下に移動可能な被介護者の上半身を保持する上半身保持部および着座部と、を具備する移乗支援装置が記載されている。このような移乗支援装置においては、上半身保持部および着座部の傾動及び上下の移動を組み合わせることによって、被介護者が当該移乗支援装置に乗り降りする際に当該被介護者に加わる負担を軽減することができる。
特開2014−230559号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では被介護者が着座する着座部が着脱可能にされているが、着脱可能な位置が被介護者にとってかなりの前傾姿勢位置であり、また、ベッド上に据え置く着座部の位置もベッド面より凸形状となる為、被介護者にとって必ずしも快適とは言えない。
本開示の課題は、被介護者にとってより快適に移乗をさせることが可能な移乗支援装置を提供することである。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、移乗支援装置は、移動可能なベース部と、前記ベース部に設けられ、昇降機構を有する支柱部と、ベッドマットレス側部の一部を切り欠いて形成されたに格納部に設けられ、前記ベッドマットレスから分離可能なパレットクッション体を保持可能な保持部と、を備える。前記保持部は前記支柱部が延在する方向とは異なる方向に延在するように設けられた部材に取り付けられている。
上記移乗装置によれば、被介護者にとってより快適に移乗をさせることが可能である。
実施例の移乗支援装置の構造を示す外観斜視図である。 図1の移乗支援装置の構造を示す分解斜視図である。 図1の移乗支援装置の構造を示す側面図である。 図1のパレットクッション保持部の分解斜視図である。 図1のフロントグリップ部の分解斜視図である。 図1のリアグリップ部の分解斜視図である。 図1のパッド部を説明する図である。 実施例のベッドの構造を示す外観斜視図である。 図8のパレットクッション体を説明する図である。 図8のベッドのボトムボードの構造を示す斜視図である。 移乗支援装置および被介護者がパレットクッション体に腰掛けた状態を示す側面図である。 被介護者が移乗支援装置に保持された状態を説明する図である。 被介護者が移乗支援装置から便座に移る状態を説明する図である。 第一変形例の移乗支援装置とベッドを説明する斜視図である。 図14のレールの構造を説明する分解斜視図である。 第二変形例の移乗支援装置とベッドを説明する斜視図である。 第三変形例の移乗支援装置とベッドを説明する斜視図である。
本実施形態はベッドマットレスの一部と移乗支援装置と組み合わせて、被介護者にとってベッドから車椅子、ベッドから便座、等への移乗を快適に行う。
以下、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではなくさまざまな変形例が含まれる。下記に説明する実施例は本発明を判り易く説明する為に詳細に説明するものであり必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある構成の一部を他の実施例に置き一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
なお、以下の説明では、移乗支援装置が水平面上に置かれた場合を基準として、鉛直方向を上下方向と定義する。また、FRは移乗支援装置の前側方向であり、RRは移乗支援装置の後側方向である。また、移乗支援装置について、移乗支援装置の後から見て右側(RH)、左側(LH)と呼んで説明する。
図1は移乗支援装置の構造を示す外観斜視図である。図2は図1の移乗支援装置の構造を示す分解斜視図である。図3は図1の移乗支援装置の構造を示す側面図である。図4は図1のパレットクッション保持部の分解斜視図である。図5は図1のグリップ部の分解斜視図である。図6は図1のグリップ部の分解斜視図である。図7は図1のパッド部を説明する図であり、図7(A)は腕クッションおよび胸クッションの外観斜視図であり、図7(B)は図7(A)のA−A断面図であり、図7(C)は図7(A)のB−B断面図である。
図1に示すように、移乗支援装置100は、ベース部10と、支柱部20と、パレットクッション体保持部30と、グリップ部40と、傾動機構50と、パッド部70と、を備えて構成されている。移乗支援装置100は図示しない電動モータにより移動する。以下、構成ユニットごとに説明する。
まず、ベース部10について図2、3を用いて説明する。
ベース部10は、ベースプレート101の左右前端にフロントキャスタ102がフロントキャスタブラケット103介して、左右後端にリアキャスタ104がリアキャスタブラケット105を介して備えられている。フロントキャスタ102には足踏み集中ロック機構109が付与されている。ベースプレート101には支柱部20の下端部を軸支するヒンジブラケット106とロアーヒンジブラケット107とが設けられている。ベースプレート101の下面は床面と対向する。ベースプレート101の後部には便器等が入り込むことが可能な切り欠けを有する。フロントキャスタ102の径はリアキャスタ104の径よりも大きい。フロントキャスタ102の中心はベースプレート101と略同じ高さに位置する。
次に、支柱部20について図2、3を用いて説明する。
支柱部20はアウタパイプ201の下端部をベースプレート101に設けたヒンジブラケット106にピンを差し込んで回転可能な軸支構造にして接続されている。支柱部20はベースプレート101に対して傾動可能に立っているアウタパイプ(固定パイプ)201と、アウタパイプ201の内部に装着されて、アウタパイプ201に対して上下に摺動可能なインナパイプ(可動パイプ)202と、インナパイプ202を上下動させる駆動装置(不図示)と、を備える。すなわち、支柱部20は昇降機構を備えている。インナパイプ202の上端部にはフロントアッパーパイプ203及びリアアッパーパイプ204を備えている。
次に、パレットクッション体保持部30について図3、4を用いて説明する。
図3に示すように、パレットクッション体保持部30は第一保持部であるAホルダ301と、第二保持部であるBホルダ302と、Aホルダ301を下方回動可能にするホルダヒンジ303と、回動停止ロックピン306と、を備え、更にAホルダ301の下端部付近にローラ305を回転可能に軸支している。
Aホルダ301の上部はフロントアッパーパイプ203からヒンジブラケット208を設けて回転可能に軸支して吊り下げた状態に設けられている。このように配置することで、支柱部20が後傾する場合は、Aホルダ301が鉛直方向に吊り下がるのでBホルダ302を水平に保つことができ、後述するパレットクッション体803との接続と離脱が容易になる。支柱部20が前傾する場合は、Aホルダ301はローラ305を介して電動アクチュエーター501側面に干渉されて吊り下げ状態が維持される。
図4に示すように、パレットクッション体保持部30はAホルダ301とBホルダ302とホルダヒンジ303との他に、ホルダピン304とホルダピン304aとスナップピン304bで構成されている。
Bホルダ302とホルダヒンジ303は予め溶接固定されていて、連動して回動する。Bホルダ302は、ホルダヒンジ303の中心孔303y、Aホルダ301の中心孔301yを位置合わせしてホルダピン304aを貫通してスナップピン309でAホルダ301に回動可能に締結されている。Bホルダ302は、ホルダヒンジ303の中心孔303zとAホルダ301の中心孔301zを位置合わせしてホルダピン304を貫通してAホルダ301に締結されることが可能である。
Bホルダ302を格納したい場合は、貫通しているホルダピン304を抜いて下方向に回動格納する。格納からパレットクッション体保持機能を保有させるには、格納の逆の操作で可能になる。すなわち、Bホルダ302を上方向に回動してホルダピン304を差し込む。
次に、グリップ部40について図2、3、5、6を用いて説明する。
図2、3に示すように、グリップ部40は大別してフロントグリップ401とリアグリップ403とで構成される。フロントアッパーパイプ203の上面にはフロントグリップブラケット402を介してフロントグリップ401が設置されている。リアアッパーパイプ204の後側端部にはリアグリップ403が回転可能に設置されている。
図5に示すように、フロントグリップブラケット402に溶接固定されたフロントグリップ401は、フロントアッパーパイプ203に設置されたハンドルブラケット207にボルト402a、ナット402bで締結されている。ハンドルブラケット207はフロントアッパーパイプ203に溶接固定されている。
図6に示すように、リアグリップ403はリアグリップ部404と背あて保持部405で構成されている。リアグリップ部404の構成はグリップノブ404aとグリップ保持パイプ404bとグリップ保持プレート404cとプレートナット404dと段付きボルト404eで構成されている。グリップ保持パイプ404bとグリップ保持プレート404cは溶接固定で形成されており、グリップ保持プレート404cの中央に設けた孔に差し込んでプレートナット404dに回転可能に締結する。プレートナット404dは予めリアアッパーパイプ204に溶接固定されているので一体で作動する。
背あて保持部405の構成はグリップ保持プレート404cに背あて保持パイプ405aが溶接固定されており、背あて保持パイプ405aには柔らかい背あて保持パッド405bを差し込んで保護されている。
グリップノブ404aを手で回転させると連動して背あて保持パイプ405aおよび背あて保持パッド405bが回転して被介護者の背後方を開放又は開閉の作動を行う。
次に、傾動機構50について図3を用いて説明する。
図3に示すように、傾動機構50は電動アクチュエーター501とバッテリ502とリモコンスイッチ(不図示)とを備える。電動アクチュエーター501の上端部はアウタパイプ201に設けたヒンジブラケット209にアッパーヒンジピン5051を差し込んで回転可能に接続されて、下端部はベース部10のベースプレート101に設けたロアーヒンジブラケット107にロアーヒンジピン5061を差し込んで回転可能にする軸支構造で接続されている。
この様に接続すると、軸支された各回転支点が3節の回転中心を持つリンク構成となり、電動アクチュエーター501の伸縮作動により支柱部20は各支点を回転中心にして図示の前後に傾動が可能になる。電動アクチュエーター501が伸びると支柱部20は前方に傾動し、縮むと支柱部20は後方に傾動する。支柱部20の傾動角度は好ましくはベースプレート101の上面の鉛直方向に対して前後それぞれ30度未満であり、より好ましくは15度未満である。
次に、パッド部70について図2、7を用いて説明する。
図2に示すように、パッド部70は胸パッド70aと左右の腕パッド70bとで構成されている。胸パッド70aと腕パッド70bはリアアッパーパイプ204の内側部にボルト71a,71b、ナット(不図示)で締結されている。
図7(B)に示すように、胸パッド70aはボード701と、パッド702と、表皮カバー703と、備える。表皮カバー703でパッド702がカバーされて組み立てられている。図7(C)に示すように、腕パッド70bはボード711と、パッド712と、表皮カバー713と、備える。表皮カバー713でパッド712がカバーされて組み立てられている。
実施例のベッドの構造について図8〜10を用いて説明する。
図8は実施例のベッドの構造を示す外観斜視図である。図9は図8のパレットクッション体を説明する図であり、図9(A)は斜視図であり、図9(B)は図9(A)のC−C断面図である。図10はベッドのボトムボードの構造を示す斜視図であり、図10(A)は通常のベッドマットレスが載置される個所の分解斜視図であり、図10(B)はパレットクッション体が載置される個所の斜視図である。
図8に示すように、ベッド80はボトムボード801と、ボトムボード801の上に載置されるマットレス802およびパレットクッション体803と、で構成される。パレットクッション体803はベッド80側部のマットレス802の一部を切り欠いて形成されている。
図9に示すように、パレットクッション体803は、ロアーボトム811と、中間部材812と、アッパーボトム813と、クッションパッド814と、表皮カバー815と、備える。表皮カバー815でクッションパッド814がカバーされて組み立てられている。ロアーボトム811とアッパーボトム813ほぼ同じ大きさであり、中間部材812の幅はロアーボトム811とアッパーボトム813の幅よりも狭い。
組み立てられているパレットクッション体803の中間部材812にはBホルダ302の抜き差し可能な穴816が設けられ、パレットクッション体803のロアーボトム811とアッパーボトム813の間にBホルダ302が前方から挿入される。穴816は孔であってもよい。
図10(B)に示すように、パレットクッション体803が格納できるようにボトムボードをカットして凹部を設定する。
パレットクッション体803を設置する部位である格納部804は、背のリクライニング可動部位と足上げ可動部位を避けて可動しないベッドボトム841の位置に一人の被介護者が着座できる大きさをマットレス802から切り欠いて設置する。
図10(A)に示すように、ボトムボード801はベッドボトム841とボトムメンバ842とメンバブラケット843とボルト844と・ナット845とで構成されている。ボトムメンバ842とメンバブラケット843は溶接固定されていて、ベッドボトム841をボトムメンバ842にボルト844とナット845で締結されている。この状態でメンバブラケット843がベッド本体のアッパーシャシー(不図示)にボルト・ナット(不図示)で締結されて、ベッドボトム841の上面がマットレス802に当接してマットレス802を保持する状態となる。
図10(B)に示すように、ボトムボード801の凹部はベッドボトム841とボトムメンバ842とメンバブラケット843と締結ボルト844とナット845とボトムプレート846とボルト847とナット(不図示)で構成されて、ボトムメンバ842aとメンバブラケット843とボトムプレート846は溶接固定されていて、ベッドボトム841aをボトムメンバ842aにボルト844・ナット845で締結されている。ボトムプレート846およびメンバブラケット843がボトムボード801のアッパーシャシー(不図示)にボルト847・ナット(不図示)で締結されている。ボトムプレート846の上面はベッドボトム841aの上面よりも低くなるように構成されている。このように構成することでパレットクッション体803を格納する空間である格納部804が生まれる。パレットクッション体803の厚さはマットレス802の厚さよりも厚い。
実施例のベッド利用した移乗支援装置の各場面の様子について図11〜13を用いて説明する。図11は移乗支援装置および被介護者がパレットクッション体に腰掛けた状態を示す側面図である。図12は被介護者が移乗支援装置に保持された状態を説明する図であり、図12(A)は移乗支援装置をベッド側部のパレットクッション体に接続して被介護者が着座した図であり、図12(B)は被介護者がパレットクッション体上で立ち上がり姿勢にした図であり、図12(C)は被介護者が立位姿勢で介護者がパレットクッション本体を離脱させた状態の図であり、図12(D)は介護者がパレットクッション保持部を下方向に格納した図である。図13被介護者が移乗支援装置から便座に移る状態を説明する図であり、図13(A)被介護者が便座に移乗する前の状態を説明する図であり、図13(B)は被介護者が便座に移乗した後の状態を説明する図である。
図8に示すように、パレットクッション体803は通常はベッド80のマットレス802の一部として使用される。
まず、図11に示すように、被介護者90がベッド80のパレットクッション体803に腰掛けた状態で、介護者が移乗支援装置100の支柱部20を垂直に近い位置または後傾した位置(以下、移乗位置という。)にしてBホルダ302を上回動して突出させて、移乗支援装置100をベッド80に移動させる。このとき、Bホルダ302の高さをパレットクッション体803の穴816の位置に合わせるよう調整する。
次に、図12(A)に示すように、介護者は移乗支援装置100のBホルダ302を被介護者90が着座したパレットクッション体803に差し込んで接続する。その後、介護者は足踏み集中ロック機構109(図2)によりフロントキャスタ102をロックする。
また、介護者は左側および右側のグリップノブ404aをそれぞれ手で右および左に回転させて、左側および右側の背あて保持部405をそれぞれ右および左に回転させて被介護者の背を保持する。
次に、図12(B)に示すように、介護者はリモコンスイッチで支柱部20を前傾させて、移乗支援装置100を移乗位置から前傾位置にして、被介護者90をパレットクッション体803上で座位から立位姿勢に移動させる。これにより、パレットクッション体803は、ベッド80の格納部804から離脱される。その後、介護者は足踏み集中ロック機構109(図2)によりフロントキャスタ102のロックを解除し、移乗支援装置100を移動させる。
次に、介護者は移乗支援装置100を所定の位置に移動させた後、足踏み集中ロック機構109によりフロントキャスタ102をロックする。図12(C)に示すように、移乗支援装置100を立位姿勢にした状態で、介護者は移乗支援装置100のBホルダ302からパレットクッション本体803を離脱させる。このとき、被介護者90は腕部で身体を吊り下げて保持している。その後、図12(D)に示すように、介護者はBホルダ302を下方向に回動し格納する。
次に、図13(A)に示すように、介護者はリモコンスイッチで移乗支援装置100を前傾位置から移乗位置にして、被介護者が腕部で吊り下げ状態になった状態で車いすや便器95の便座951に移乗させる。その際、介護者は左側および右側の背あて保持部405をそれぞれ左および右に回転させて被介護者を解放する。その後、図13(B)に示すように、介護者は足踏み集中ロック機構109(図2)によりFRキャスタ102のロックを解除し、移動支援装置100を移動させる。
便器の便座または車椅子からベッドに移乗する場合は、上記の逆の動作で行う。
被介護者が着座した状態で、パレットクッション体を低い位置で離脱可能にすることで、被介護者の不安を減らせることができる。
ベッドのボトムとマットレスを移乗支援装置の座部として利用することで、ベッド上に据え置いた時にベッド上面と同じ面となり、被介護者の着座時の安定性が向上する。
パレットクッション体保持部を吊り下げ式構造とすることで、ベッド上のパレットクッション体に差し込み易くする。
<変形例>
以下、実施例の代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成および機能を有する部分に対しては、上述の実施例と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施例における説明が適宜援用され得るものとする。また、上述の実施例の一部、および、複数の変形例の全部または一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
(第一変形例)
第一変形例の移乗支援装置はモータと電磁ブレーキを有し昇降装置を取り付けたカートの跨り式の座席に第一実施例と同様なパレットクッション体を用いる。図14は第一変形例の移乗支援装置を説明する斜視図である。図15は図14のレールの構造を説明する分解斜視図である。
第一変形例の移乗支援装置100Aは、パレットクッション体保持部30Aを昇降する昇降機構60Aを有するカートである。移乗支援装置100Aは図示しない電動モータにより移動する。昇降機構60Aは支柱部20Aに設けられている。パレットクッション体保持部30Aは昇降機構60Aに固定されたAホルダ301AとBホルダ302Aとを備える。ホルダ302Aはベアリングローラ3021を有し、ベッド80Aに載置されたパレットクッション体803Aの差し込み孔部816Aに差し込み可能である。パレットクッション体803Aは格納部804Aに設置された二本のベアリングローラ付きレール85の上方に載置されている。
パレットクッション体803Aは実施例のパレットクッション体803のロアーボトム811の左右方向の幅が狭く、レール85がアッパーボトム813の下面に当接可能になっている。
図15に示すように、レール85はレール本体855とベアリング851とシャフトホルダ852とアウタパイプ852aとシャフト853とシャフトホルダ852を固定する超低頭ボルト854で構成されている。レール本体855には上部に大径孔855s1が形成されており、下部にも小径孔855s2、855s3が形成されている。大径孔855s1位置に合わせて、上方からアウタパイプ852aを差し込んでレール本体855と上面が溶接固定されている。ベアリング851をベアリングホルダ852にシャフト853で回転可能に固定し、アウタパイプ852aに内接するように、シャフトホルダ852とシャフト853を差し込んで、シャフトホルダ852を超低頭ボルト854で締結する。これにより、ベアリング851の上に置かれたパレットクッション体803Aは軽い操作力で移設が可能になる。
また、Bホルダ302Aはレール85と同様な構成である。
(第二変形例)
なお、第一変形例のBホルダ302Aを実施例のBホルダ302に適用してもよい。図16は第二変形例の移乗支援装置とベッドを説明する図である。
第二変形例の移乗支援装置は、パレットクッション体保持部30BのBホルダ302Bを除いては実施例と同様である。Bホルダ302Bはベアリングローラ3021を有し、第一変形例と同様にベッド80Aに載置されたパレットクッション体803Aの差し込み孔部816Aに差し込み可能である。第一変形例と同様にパレットクッション体803Aは格納部804Aに設置された二本のベアリングローラ付きレール85の上方に載置されている。これにより、軽い操作力で移乗支援装置を大きく傾けることがなくパレットクッション体の移設作業を行うことが可能になる。
(第三変形例)
第三変形例の移乗支援装置はベース部に便器が設置されている。第三変形例の移乗支援装置について図17を用いて説明する。図17は第三変形例の移乗支援装置とベッドを説明する斜視図である。
第三変形例の移乗支援装置100Cは実施例の移乗支援装置のベース部10の切り欠きをなくしてベース部10Cに便器95を設けている。これに伴い、傾動装置50Cは支柱部20Cの前方に設けられる。グリップ部40Cはリアグリップがなくてフロントグリップ401Cのみがフロントアッパーパイプ203Cに設けられている。フロントアッパーパイプ203Cは第一実施例のフロントアッパーパイプ203よりも短い。Aホルダ301Cは第一実施例と同様にフロントアッパーパイプ203Cから吊り下げた状態に設けられている。Bホルダ302CはAホルダ301Cに対して上方向に回動されて後方に突出した状態にされている。
パレットクッション体803Cは実施例と同様にベッド80Cのマットレス802Cの一部を切り欠いて形成された格納部804Cに載置されている。パレットクッション体803Cは孔付きパッド803C1と孔付きパッド803C1を保持しキャスタが設けられたボトム803C3とで構成されている。ボトム803C3はBホルダ302Cの抜き差しが可能な孔を有している。パレットクッション体803Cは孔付きパッド803C1に代えて孔なしパッド803C2と交換可能である。移乗支援装置100Cは第一実施例と同様に図示しない電動モータにより移動する。
これにより、被介護者がベッドから移乗支援装置に移乗後、パレットクッション体803Cを抜き取る必要がなくなる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施例および変形例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
100 移乗支援装置
10 ベース部
101 ベースプレート
102 フロントキャスタ
103 フロントキャスタブラケット
104 リアキャスタ
105 リアキャスタブラケット
106 ヒンジブラケット
107 ロアーヒンジブラケット
20 支柱部
201 アウタパイプ
202 インナパイプ
203 フロントアッパーパイプ
204 リアアッパーパイプインナ
208 ヒンジブラケット
209 ヒンジブラケット
30 パレットクッション体保持部
301 Aホルダ
302 Bホルダ
303 ホルダヒンジ
305 ローラ
306 回動停止ロックピン
40 グリップ部
401 フロントグリップ
402 フロントグリップブラケット
403 リアグリップ
50 傾動機構
501 電動アクチュエーター
502 バッテリ
5051 アッパーヒンジピン
5061 ロアーヒンジピン
70 パッド部
70a 胸パッド
70b 腕パッド
80 ベッド
802 マットレス
803 パレットクッション体
804 格納部
811 ロアーボトム
812 中間部材
813 アッパーボトム
814 クッションパッド
815 表皮カバー

Claims (14)

  1. 移動可能なベース部と、
    前記ベース部に設けられ、昇降機構を有する支柱部と、
    ベッドマットレスの側部の一部を切り欠いて形成された格納部に設けられ、前記ベッドマットレスから分離可能なパレットクッション体を保持可能な保持部と、
    を備え、
    前記保持部は前記支柱部が延在する方向とは異なる方向に延在するように設けられた部材に取り付けられている移乗支援装置。
  2. 請求項1の移乗支援装置において、
    前記支柱部は前記ベース部に対して前後方向に傾動可能であり、
    前記部材は前記支柱部の上部に設けられ、
    前記保持部は、前記部材に回動可能に接続され、前記部材から吊り下がる第一保持部と、前記第一保持部に回動可能に接続された第二保持部と、を備え、
    前記第二保持部は前記パレットクッション体に抜き差し可能である移乗支援装置。
  3. 請求項2の移乗支援装置において、
    前記パレットクッション体を保持しない場合、前記第二保持部は下方回動して格納され、前記パレットクッション体を保持する場合、上方回動して突起位置にすることが可能な移乗支援装置。
  4. 請求項1の移乗支援装置において、
    前記保持部は前記パレットクッション体に挿入される部分にベアリングローラを有する移乗支援装置。
  5. 請求項2の移乗支援装置において、
    前記第二保持部にベアリングローラを有する移乗支援装置。
  6. 請求項1の移乗支援装置において、
    リアグリップと連動して回動可能な背あて保持部を備える移乗支援装置。
  7. 請求項1の移乗支援装置において、
    前記ベース部に移乗先の部位が挿入可能な切り欠きを有する移乗支援装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項の移乗支援装置において、
    前記移乗支援装置は被介護者をベッドから車椅子または便座に移乗する移乗支援装置。
  9. 請求項1の移乗支援装置において、
    前記ベース部に便器を備え、
    前記パレットクッション体は、孔付きパッドとキャスタとを有するパレットクッションと、孔なしパットを有するパレットクッションと、を交換可能である移乗支援装置。
  10. 一人の被介護者が着座できる大きさに側部の一部を切り欠いたマットレスと、
    前記マットレスの一部を切り欠いた個所に形成された格納部と、
    前記格納部に載置され、移乗支援装置の座部として利用されるパレットクッション体と、
    前記マットレスと前記パレットクッション体を保持するボトムボードと、
    を備え、
    前記パレットクッション体は、
    クッションパッドと、
    前記クッションパッドを覆う表皮と、
    前記クッションパッドを保持するボトムと、
    前記ボトムの下方に設けられ、前記移乗支援装置の突起が抜き差しされる孔または穴を有する部材と、
    を備えるベッド。
  11. 請求項10のベッドにおいて、
    前記ボトムボードは、前記パレットクッション体が載置される箇所の高さを前記マットレスが載置される箇所の高さよりも低く構成されるベッド。
  12. 請求項10のベッドにおいて、
    前記パレットクッション体は前記ボトムの下方に第二のボトムを有し、前記部材は前記ボトムと前記第二のボトムとの間に位置するベッド。
  13. 請求項10のベッドにおいて、
    前記格納部は前記パレットクッション体の下面が当接するベアリングローラを有するベッド。
  14. 請求項10のベッドにおいて、さらに、
    背のリクライニング機構および足上げ機構を備え、
    前記格納部は、前記背のリクライニング機構の可動部位および前記足上げ機構の可動部位以外の位置に設けられるベッド。
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