JP3554549B2 - 便座付介護用ベッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読書や食事又は用便時に椅子状に折り曲げて座った姿勢で使用できる便座付介護用ベッド、特に、便座が昇降する機構を備えた便座付介護用ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
便座付介護用ベッドにおいては、現在、各種のものが提案されており、本願出願人でも、特開平2000−225152号公報(特許登録3037678号)で既に提案している。
公報記載の発明における便座付介護用ベッドの基本的な構成を説明すると、ベッド本体の背受部、尻載部、下腿受部、足載部の各部が椅子状に折り曲げられ、前記尻載部の枠の一画に便座部を設けたものであり、該便座部の後方に便蓋が前後方向に回動して便座部を開閉するように軸支されている。又、便座部と便蓋とに亘ってリンク機構からなる昇降機構が介在され、この便蓋の開閉に連動する昇降機構によって、便座部が前後方向に移動しながら上下動し、便蓋の全開状態において、便座部が尻載部上のマット上面と略面一となる。さらに、リンク機構にロック機構が備えられており、便蓋が全開状態となると自動的にロックされて、便座部の位置を尻載部上のマット上面と略面一とする位置で固定するようになっている。そして、このロック機構は、便蓋とロック機構に亘って設けられたワイヤを、便蓋に設けられたワイヤ操作機構で牽引操作することでロックの解除をするようになっており、ロック解除後に便蓋を閉じることができる。
この発明によって、実開昭59−76223号公報で提案されているハンドル操作での便座部の上下動による操作性の不具合を解決し、被介護者自身が介護者に頼ることなく、又、便座部への容易な移動が実現した。
【0003】
ところで、被介護者自身が可能な限り身の回りのことを行い、自らの身体を動かすことが身体の回復のために効果があることから、最近ではリハビリテーションの一つとして実施されている。
つまり、このような便座付介護用ベッドについては、便蓋開閉の操作性を向上させることが、被介護者自身が自ら動くということに関して大きな効果がある。そのため、本出願人は、特開平2000−225152号公報で提案した便座付介護用ベッドにおける便蓋開閉の操作性の向上について鋭意研究した結果、当該便座付介護用ベッドから改良点を見出して本願発明に至った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、便蓋開閉の操作性をさらに向上させることにより、被介護者自身による用便時の用意及び仕舞いを容易にして、被介護者自身によるリハビリテーションに貢献することを課題とし、この課題を解決することができる便座付介護用ベッドの提供を目的とする。
他の目的とすることは、上記目的に加えて、用便時において被介護者が移動のために用いる手すりとなる便座付介護用ベッドの前端側の手すりの高さを、用便時及び通常のベッド使用時で一定に保ち、被介護者が用便時に用いる手すりと通常のベッドとして使用する場合の手すりを兼用可能とすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために下記の技術的手段を採用する。
その技術的手段は、図1乃至図10に示すように、少なくともベッド本体1Aの足載側が折れ曲がって構成される椅子状部における尻載部12に便座部2を備え、該便座部2が、便蓋3の開閉動作に連動する昇降機構4により、開蓋時には便座部2の上面が尻載部12の上面とほぼ面一になるように上昇すると共に、閉蓋時には便蓋2の上面が尻載部3の上面よりも下側になるように下降するようにした便座付介護用ベッド1において、便座部2を尻載部12の左右端部いずれか一方に配設すると共に、便蓋3を便座部2が配設された尻載部12の端部外側で軸支して便座部2の開閉を左右方向の回動により行うようにする。又、昇降機構4を、前記便蓋3の開閉動に連動する第1リンク機構6と、該第1リンク機構6に連動する第2リンク機構7と、両リンク機構間に介在され、前記第1リンク機構6の動作を前記第2リンク機構7に伝達する伝達機構8とで構成して全て便蓋3の下側に位置するように配設する。そして、第1リンク機構6を、便蓋3の開閉動に伴って左右方向に往復動する往復杆61と、該往復杆61の往復動に連動して、平面視において時計回り及び反時計回りに回動可能に軸支された回動板62とを備えて構成する。又、第2リンク機構7を、伝達機構8を介して回動板62の回動が伝達されて、便座部2を前後に移動させながら上下動させる方向に回動作する便座持ち上げリンク部71と、便座持ち上げリンク部71の動作に便座部2を介して追従して回動作する追従リンク部72とを備えて構成する。さらに、便座部2が最上部に位置したときに前記両リンク部が前方へ回動する位置となるようにし、この位置において両リンク部の前方へのみ回動を停止させるストッパー73を備える。又、伝達機構8を、第1リンク機構6における回動板62と第2リンク機構7における便座持ち上げリンク部71に亘って介在されて、回動板62の前記動作を便座持ち上げリンク部71の前記動作に変換するものを用いる。(請求項1)
【0006】
又、他の目的を達成するための技術的手段は、ベッド本体1Aの足載せ側前端に手すり5を有する便座付介護用ベッド1である場合、手すり5とベッド本体1Aとを相互に上下スライド可能に連結すると共に、手すり5の下端に床に接するローラー51A,51Bを設けることである。(請求項2)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の便座付介護用ベッド1は、少なくとも、ベッド本体1Aの足載部14が折り曲げられて椅子状となるものを対象にしており、つまり、足載部14に加えて背凭部11が折れ曲がるものも包含する。折り曲げる手段としては、特開平2000−225152号公報に記載の便座付介護用ベッドと同様に、駆動部1Cを駆動源として作動する伸縮ロッド1Bが挙げられるが、本発明においてはこの手段に限定されるものではない。
便座部2の位置については、左仕様、右仕様変更可能とし、ベッドを載置する位置や被介護者の好みに応じて変更可能にすることが好適であり、便蓋3についても左仕様、右仕様兼用であることが好適である。
【0008】
ベッド本体1A上には、前記特開平2000−225152号公報に記載の便座付介護用ベッドと同様にマット11Aが敷設される。便蓋3上に敷設されるマット12Aについては、例えば便蓋3に着脱可能に固定して便蓋3と一体に開閉するようにしてもよいし、単に便蓋上に置いて用便時に抜き取って便蓋3を開くようにしてもよく、いずれの方法にしても、ベッド本体1A上に敷設される全てのマットと略面一とする。
【0009】
本発明に用いられる伝達機構8は、例えば、リンクボールと呼ばれる公知の球面軸受けを用いた態様が挙げられる。(リンクボール:登録商標第1093654号,商標権者テイエイチケー(株))このリンクボールの作用により、回動板62の平面視における時計回り及び反時計回りの回動(平面方向の回動)を、持ち上げリンク部71に便座部2を前後に移動させながら上下動させる方向の回動(上下方向の回動)に変換して伝達することができる。
ここで使用されるリンクボールは、雄ねじ8A,8Bを備えたシャンク部がホルダに対して直角に配設されてなる形態のものであり、この形態のリンクボールを2個用いて、一方の雄ねじ8Aを下向きとし、他方の雄ねじ8Bを横向きとしてホルダの後端部同士を連結する。そして、下向きの雄ねじ8Aを回動板61に回動可能に連結する一方、横向きの雄ねじ8Bをリンク板82の上方に回動可能に連結し、このリンク板82の下方を持ち上げリンク部71の回動中心に固定することで伝達手段8が構成される。
つまり、回動板62の回動に伴って伝達手段8が前後動して前記リンク板82を前後方向押し引きして回動させることにより、回動板62の平面方向の回動を持ち上げリンク部71の上下方向の回転として伝達される。このとき、回動板62の端部と前記リンク板の82端部との距離及び高低に変化が生じるが、この変化は、リンクボールの屈曲作用により吸収することができる。
【0010】
本発明では、便座部2が最上部に位置したとき、つまり、便座持ち上げリンク部71と、追従リンク部72とが前方へ回動する位置においてのみ、ストッパー73により両リンク部のいずれか一方、又は、両方の前方への回動を停止させることによって、用便時での位置を保持している。
つまり、便座部2は、用便時に便座部2にかかる荷重により前方へ移動しようとするが、ストッパー73でその回動が停止させられているので、着座時に後方へ回動して下降することはないと共に、用便後にはそのまま便蓋3を閉じることにより後方へ移動しながら下降する。すなわち、特開平2000−225152号公報では、ロック機構によって用便時での位置を保持し、当該位置で前方へも後方へも移動できないように固定され、便蓋の回動もロックされるものであり、しかも、便蓋に備えられたワイヤー操作機構の操作によりロックを解除して初めて、便蓋の回動が可能となって便蓋を下降させることができるものであるが、本願発明ではロック機構が不要であるため、機構的に簡単にできる上に、操作性が極めて大きく向上する。
【0011】
本発明の便蓋3は、便座部2が配設された尻載部12の端部外側で軸支して便座部2の開閉を左右方向の回動により行うようにしているので、軸支部分が敷設されたマット11Aに影響を与えない。つまり、特開平2000−225152号公報では、便蓋の軸支がベッド本体の表面上であると共に、当該表面から突出しているので、マットに切れ目を形成する必要があるが、本発明では、上記したようにマットを加工することは不要である。
【0012】
手すり5とベッド本体1Aとの連結態様として、図示するようにベッド本体1Aの足載せ側後端の側面に取付けたスライド管5A,5Bに、手すり5の垂直杆51,52をスライド可能に貫通させて連結する態様、又は、ベッド本体の足載せ側前端の上面から垂直方向に貫通孔を開孔し、この貫通孔に手すりの垂直杆をスライド可能に貫通させて連結する態様(図示せず)が挙げられる。
この連結態様の場合では、ベッド本体1Aの足載せ側が折れ曲がるときには、足載部14が下降しながら手前に引き寄せられるが、このとき、足載部14が垂直杆51,52に沿って下方へスライドし、垂直杆51,52がローラ51A,51Bの転がりによって足載部14に伴って手前に引き寄せられる。又、通常のベッド状態に戻すときには、足載部14が上昇しながら前方へ移動するが、このとき、足載部14が垂直杆51,52に沿って上方へスライドし、垂直杆51,52がローラ51A,51Bの転がりによって足載部14に伴って前方に移動する。つまり、垂直杆51,52は足載部14に対してスライド可能であるので、自重によって上下方向において常に定位置が保持され、この垂直杆51,52に対して足載部14が上下にスライドするので、手すり5は、用便時においてもベッドでの通常使用時においても常に同じ高さとなる。
例示した連結態様においてスライド管5A,5Bと垂直杆51,52との間にある程度の隙間を設けることによって、接触による抵抗が小さくなるためスムースにスライドする。
又、スライド管5A,5Bと垂直杆51,52との間に、樹脂製軸受あるいはボールベアリングを介在させることによって、スムースなスライドが可能となる上に、がたつきの防止となる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の便座付介護用ベッドの最適な実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例の便座付介護用ベッドは、本発明の主要部である便座部と便蓋の位置関係及び昇降機構の構造並びに手すりの取付け構造以外は、基本的に本出願人が既に提案している特開平2000−225152号公報に記載の便座付介護用ベッドと同様構造を有しているため、当該主要部以外については概略のみの説明とする。
図1及び図2は、本発明に係る便座付介護用ベッド1であり、背受部11と、尻載部12と、下腿受部13と、足載部14とが椅子状に折り曲げ可能に連結されてなるベッド本体1Aに、便座部2と、便蓋3と、昇降機構4と、手すり5が支持されている。又、ベッド本体1A上には、該本体の折り曲げに対応することが可能な形態のマット11Aが敷かれている。
符号1Bは、ベッド本体1Aを折り曲げ及び折り曲げ解除するための伸縮ロッドであり、モーター1Cの作動で伸縮することによって、ベッド本体1Aを折り曲げて椅子状にしたり、折り曲げを解除して通常のベッド状態に戻すものである。
【0014】
便座部2は、図3乃至図6、図8及び図9に示すように、ベッド本体1Aにおける尻載部12の左端部に位置し、後記する第2リンク機構7における持ち上げリンク部71と追従リンク部72とで支持されて、これら両リンク部の動作によって、図7及び図10に示すように前方及び後方へ移動しながら上下動する。
符号21は便受部であり、便座部2の直下に着脱可能に掛け止めされている。
【0015】
便蓋3は、図3乃至図6、図8及び図9に示すように、ベッド本体1Aに尻載部12の左端部の外側で左右方向に回動して便座部2を開閉するように軸支され、全開状態においてそれ以上の回動が防止されている。
便蓋3の軸支態様を詳述すると、便蓋3の裏側、且つ開状態において下端となる部位に、便蓋3の面に対して直角に突出させた前後の支持板31A,31Bがベッド本体1Aに左右回動可能に軸支され、全開状態において支持板31が、ベッド本体1Aに突設された前後の突片32,32に接することによって、便蓋3のそれ以上の回動が停止する。
又、便蓋3の回動規制については、図示するように便蓋3が全開状態において、手すり5´に支えられることによっても行われるようにしており、この場合、当接部位に、例えば、ベルベット式ファスナーを設けることにより、便蓋3の閉方向の回動を規制するようにしてもよい。(図示せず。)
又、便蓋3の表面には、前記マット11Aとは独立したマット12Aが着脱可能に敷かれてる。この着脱に関する手段は、例えば、ベルベット式ファスナーあるいは、便蓋ごと包皮する袋状のカバーが挙げられる。(図示せず。)
尚、マット12Aは、載置するのみでもよく、便蓋の開閉時において外したり載置する。
【0016】
昇降機構4は、図3乃至図10に示すように、第1リンク機構6と前記した第2リンク機構7と伝達機構8からなり、便蓋3と便座部2とに亘って配設している。
第1リンク機構6は、便蓋3の開閉動作に伴って左右方向に往復動する往復杆61と、該往復杆に一端が連結されて往復杆61の往復動に連動して、平面視において略L型を呈して時計回り及び反時計回りに回動可能に軸支された回動板62とを備えて構成している。
往復杆61は、便蓋3の裏側に、便座部2の左右方向に沿い、一端を前記支持板31Aに突設された軸支板31Cに便蓋3の回動方向と同方向に回動可能に軸支し、他端を回動板62の一端にロッドエンド63を介して軸支して配設されている。
回動板62は、便座部2の右外側においてベッド本体1Aに軸支されている。
【0017】
第2リンク機構7は、伝達機構8を介して回動板61の回動が伝達されて、便座部2を前後に移動させながら上下動させる方向に回動作する便座持ち上げリンク部71と、便座持ち上げリンク部71の動作に便座部2を介して追従して回動作する追従リンク部72とを備えている。
前記両リンク部は、便座部2が最上部に位置したときに前方へのみ回動する位置となるようにしてある。
さらに、この位置において前記両リンク部の前方への回動を停止させるストッパー73が備えられている。
【0018】
便座持ち上げリンク部71は、便座部2の後方下側でベッド本体1Aに前後方向回動可能に軸支されている。
詳述すると、便座部2の左右方向に沿って配されて便座部2を支持するブラケット7A,7Bを前後方向回動可能に支承したアーム711と、該アームの左右端部に一端が固着された回動アーム712,713と、ベッド本体1Aに設けられた支持体71Aに回動可能に支持され、一端を後記する伝達機構のリンク板82の下側に連結し、他端を前記右側の回動アーム713の他端に固着した回動軸714とからなり、左側の回動アーム712の他端をベッド本体1Aに前方へ突設した軸支板715に回動可能に軸支してある。
追従リンク部72は、便座部2の前方下側でベッド本体1Aに突設した軸支板716,717に前後回動可能に軸支されている。
詳述すると、便座部2を支持するブラケット72A,72Bと、一端に該ブラケットを夫々前後方向回動可能に支持し、他端を前記軸支板716,717に前後方向回動可能に軸支したリンク板721,722とでなる。
【0019】
伝達機構8は、リンクボール81と、前記したリンク板82とでなる。
リンクボール81における一端の雄ねじ8Aを前記回動板62の他端に固定し、他端の雄ねじ8Bをリンク板82の上側に固定することによって、回動板61の平面方向の回動を持ち上げリンク部71の前後方向の回動に変換して伝達するようにしている。
【0020】
手すり5は、門型に形成したものであり、左右の垂直杆51,52をベッド本体の後端側面に取り付けた左右のスライド管5A,5Bに、スライド可能に貫通してある。
又、垂直杆51,52の下端には、夫々ローラー51A,52Aが取り付けられている。
前記スライド管には樹脂製軸受(図示せず)が内蔵されている。
符号5´は、ベッド本体1A側部の手すりであり、この手すりは、前方を外方に開くようにし、閉じた状態ではロック機構によりロックされ閉状態を保持するようにしてもよい。
【0021】
次に、以上説明した便座付介護用ベッドの動作を説明する。
先ず、通常のベッド使用状態から、モーター1Cによって伸縮ロッド1Bを収縮させてベッド本体1Aを折り曲げて椅子状にする。
このとき、足載部14が後方移動しながら下降するが、手すり5は垂直杆51,52が前記スライド管5A,5Bにスライド可能に貫通しているので、足載部14が垂直杆51,52に沿って下降すると共に、手すり5が一定の高さを保持した状態でローラー51A、51Bの転がりによって足載部11Aの後方移動に伴って移動する。
【0022】
前記のように椅子状にした後に便蓋3を開く。
このとき、便蓋3の開動作により、往復杆61が左側にスライドし、このスライドに伴って回動板62が時計回りに回動する。
そして、回動板62の時計回りの回動に伴って、リンクボール81が前進しながらリンク板82を前方方向に回動させる。
このとき生じる回動板62の端部と前記リンク板82の端部との距離及び高低の変化は、リンクボール81の作用によって吸収することができる。
そして、リンク板82の回動に伴う回動軸714の前方回動により、回動アーム712,713を介してアーム711の前方移動しながらの上昇に伴って便座部2が上昇する。
又、便座部2の上昇により、追従リンク部72のリンク板721,722が前方回動し、前記回動アーム712,713及びリンク板721,722の傾きが、上下方向の中心を越えて前方方向へのみ回動可能な状態とする位置で、ストッパー73に接触することによって、この位置以上の前方回動が停止する。
前方回動が停止する位置は、便座部2の表面と尻載部12の表面が略同面となる位置である。
用便が終わり通常のベッド状態に戻すときには、便蓋3を閉じれば昇降機構4が前記した開動作の逆の動作をして便座部2を下降させ、そして、モーター1Cによって伸縮ロッド1Bを伸長させてベッド本体1Aの折り曲げを解除して通常のベッド使用状態にする。
前記した便座部2の上下動における各部位の動作は、便蓋3の開動作にリンクして同時に行われる。
【0023】
尚、便蓋を全開しているときに、例えば、便蓋をベッド本体の左右にある手すりに掛止してもよい。
又、前記した便蓋の開閉については手動によるもので説明しているが、例えば、前記回動板をモーターによって回動させることで便蓋を開閉して便座部の上下動を行ってもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した通りの構成にしたことにより、下記の優れた特有の効果が有る。
便蓋の開閉方向が左右方向であるため、被介護者が開閉操作する場合、従来の前後方向に比べて開閉が容易であって楽に行える。
これは、便座部の隣に座って便蓋の開閉を行う場合には、前後方向よりも左右方向の開閉動作である方が、人間の腕の構造として動かしやすいし、可動域も広いからである。
その上、用便時における便座部の定位置保持について従来のようなロック機構は必要ないし、便蓋を閉じるときにロック機構を解除する機構も必要ない。
したがって、身体の不自由な被介護者が、用便を行うための便蓋の開閉動作が容易、且つ楽に行えるので、被介護者自身がさらに積極的に動こうとし、これによって、被介護者自身による生活上でのリハビリテーションが極めて効果的に行うことができる。
又、前記したようにロック機構及びロック解除の機構が不要であるので、昇降機構の構成が簡単になって、製作コストや部品コストが削減され、現状よりも安価に提供することができる。
さらに、便蓋がベッド本体の外側で軸支されているためベッド本体上に便蓋を支持するヒンジが突出しないので、マットにヒンジをよけるための切込みや空間を形成する必要はない。
【0025】
請求項2の発明によれば、前記効果に加えて、手すりの高さを通常のベッド使用時においても、用便時においても常に同じ高さに保持することができる。
したがって、通常のベッド使用時において手すりとして問題なく使用することができるし、用便時においても手すりとして問題なく使用することができる上に、通常のベッド使用時において全く邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る便座付介護用ベッドの用便時を示す側面図。
【図2】同、正面図。
【図3】要部拡大切欠平面図。
【図4】図3の(4)―(4)線断面図。
【図5】図3の(5)―(5)線断面図。
【図6】図3の(6)―(6)線断面図。
【図7】図3の(7)―(7)線断面図。
【図8】閉蓋時を示す要部拡大切欠平面図。
【図9】図8の(9)―(9)線断面図。
【図10】図8の(10)―(10)線断面図。
【符号の説明】
1:便座付介護用ベッド
2:便座部
3:便蓋
4:昇降機構
5:手すり5
6:第1リンク機構
7:第2リンク機構
8:伝達機構
1A:ベッド本体
12:尻載部
5A,5B:スライド管
51A,51B:ローラー
61:往復杆
62:回動板
71:持ち上げリンク部
72:追従リンク部
73:ストッパー

Claims (2)

  1. 少なくともベッド本体の足載せ側が折れ曲がって構成される椅子状部における尻載せ部に便座部を備え、該便座部が、便蓋の開閉動作に連動する昇降機構により、開蓋時には便座部の上面が尻載せ部の上面とほぼ面一になるように上昇すると共に、閉蓋時には便蓋の上面が尻載せ部の上面よりも下側になるように下降するようにした便座付介護用ベッドにおいて、便座部を尻載せ部の左右端部いずれか一方に配設すると共に、便蓋を便座部が配設された尻載せ部の端部外側で軸支して便座部の開閉を左右方向の回動により行うようにし、昇降機構を、前記便蓋の開閉動に連動する第1リンク機構と、該第1リンク機構に連動する第2リンク機構と、両リンク機構間に介在され、前記第1リンク機構の動作を前記第2リンク機構に伝達する伝達機構とで構成して全て便蓋の下側に位置するように配設し、第1リンク機構は、便蓋の開閉動に伴って左右方向に往復動する往復杆と、該往復杆の往復動に連動して、平面視において時計回り及び反時計回りに回動可能に軸支された回動板とを備えて構成され、第2リンク機構は、伝達機構を介して回動板の回動が伝達されて、便座部を前後に移動させながら上下動させる方向に回動作する便座持ち上げリンク部と、便座持ち上げリンク部の動作に便座部を介して追従して回動作する追従リンク部とを備え、便座部が最上部に位置したときに、便座部にかかる荷重により前記両リンク部が前方へ回動する位置となるように構成され、さらに、この位置において両リンク部の前方への回動を停止させるストッパーを備え、伝達機構は、第1リンク機構における回動板の他端と第2リンク機構における便座持ち上げリンク部に亘って介在されて、回動板の前記動作を便座持ち上げリンク部の前記動作に変換するものであることを特徴とする便座付介護用ベッド。
  2. ベッド本体の足載せ側前端に手すりを有する便座付介護用ベッドであり、手すりとベッド本体とを相互に上下スライド可能に連結すると共に、手すりの下端に床に接するローラーを設けてあることを特徴とする請求項1に記載の便座付介護用ベッド。
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CN102697615B (zh) * 2012-05-07 2014-04-16 张其高 一种可躺可坐可大小便的病床

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