JP2002085455A - 移乗機 - Google Patents

移乗機

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JP2002085455A
JP2002085455A JP2000285143A JP2000285143A JP2002085455A JP 2002085455 A JP2002085455 A JP 2002085455A JP 2000285143 A JP2000285143 A JP 2000285143A JP 2000285143 A JP2000285143 A JP 2000285143A JP 2002085455 A JP2002085455 A JP 2002085455A
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Japan
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seat
transfer device
seat cushion
care
vehicle
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JP2000285143A
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English (en)
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Rie Miyaki
理恵 宮木
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Araco Co Ltd
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Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要介護者を、例えば車両の座席に、容易に移
乗させることができ、要介護者や介護者の負担を軽減す
ることができる移乗機を提供すること。 【解決手段】 当該移乗機100を、移動用のキャスタ
ー部10と、キャスター部10の前面に立設したシート
レッグ部20と、キャスター部10の上方にて、シート
レッグ部20の上端に前方にて連結たシートクッション
部40と、シートクッション部40の後方部位に一側を
中心として回動可能なシートバック部50を備える構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、要介護者が介護者
の介護の下で車両の座席またはベッド等との間で容易に
乗り降りすることが可能な移乗機に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子を利用する要介護者が、例えば車
両へ乗降する際には、介護者が要介護者を抱え上げてサ
ポートする必要があり、介護者及び要介護者には不便で
ある。かかる不便は、要介護者が、車両のドア開口部か
ら車室内の着座する位置まで容易に移動することができ
れば、解消し得るものの、車椅子を利用して車両へ乗降
する際には、車椅子を車両に近づけた状態であっても、
車椅子と車両の座席とが離れているため、容易に移動す
ることができない。このため、例えば、登録実用新案第
3067585号公報、実開平6−48642号公報、
特開平3−186264号公報で示されているような装
置(本件の移乗機に相当するもの)を採用するのが便利
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した登
録実用新案第3067585号公報の装置においては、
要介護者を、同装置側方へスライドする座席に乗せた状
態で、車両の座席までスライドさせることにより移乗可
能とされているが、車両のドア部開口角度に制限があ
り、同装置の座席を車両の座席へスライドすることが可
能な位置に、同装置を設置できない場合がある。この場
合において、要介護者を容易に移乗機から車室内へ移動
させることが難しく、介護者のサポートが必要となる。
また、実開平6−48642号公報の装置においては、
移乗させる際、要介護者の着座姿勢が不安定となるた
め、身体に負担がかかる。また、特開平3−18626
4号公報の椅子においては、移乗する際、同椅子の背も
たれを取り外す作業が必要となり煩雑である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべく、当該移乗機を、移動用のキャスター部
と、このキャスター部の前方部位に立設したシートレッ
グ部と、前記キャスター部の上方にて前記シートレッグ
部の上端に前方部位にて連結されたシートクッション部
を備えるとともに、前記シートクッション部の後方部位
に少なくとも一側にて組み付けられて、一側を中心とし
て回動可能なシートバック部を備える構成としたこと
(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0005】この場合において、前記シートレッグ部を
ロック状態にて伸縮不能かつアンロック状態にて伸縮可
能な構成とすること(請求項2に係る発明)が好まし
く、前記シートレッグ部をアンロック状態としたときに
は、前記シートクッション部に要介護者の体重が作用す
ることで前記シートレッグ部が縮んで前記シートクッシ
ョン部が下動し、前記シートクッション部に要介護者の
体重が作用しないことで前記シートレッグ部が伸びて前
記シートクッション部が上動するように設定すること
(請求項3に係る発明)が好ましい。
【0006】また、前記シートクッション部に手すりを
起伏可能に設けて、同手すりの起立操作で前記シートレ
ッグ部をロック状態とし、傾倒操作で前記シートレッグ
部をアンロック状態とすること(請求項4に係る発明)
が好ましい。また、前記シートバック部を両側にて前記
シートクッション部に組み付ける構成とし、一側の組み
付け手段を、前記シートクッション部の一側に設けた被
連結部と、この被連結部に上下方向にて抜き差し可能か
つ回転可能で、前記シートバック部の一側に設けられた
長寸の連結部を備えた構成とし、他側の組み付け手段
を、前記シートクッション部の他側に設けた被連結部
と、この被連結部に上下方向にて抜き差し可能で、前記
シートバック部の他側に設けられた短寸の連結部を備え
る構成とすること(請求項5に係る発明)が好ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明による移乗機(請求項1に
係る発明)においては、キャスター部、シートレッグ
部、シートクッション部及びシートバック部を備えてい
るため、シートクッション部に対して、シートバック部
を正規の位置に保持した状態では、当該移乗機を要介護
者のための車椅子として使用することができる。また、
以下の〜の操作により、要介護者を当該移乗機か
ら、例えば車両の座席に容易に移乗させることができる
とともに、〜の操作を行うことにより、要介護者を
車両の座席から当該移乗機に容易に移乗させることがで
きる。このことにより、要介護者を抱きかかえて移乗す
る必要がなくなり、要介護者や介護者の負担を軽減する
ことができる。 .車椅子として使用可能な状態(シートクッション部
が車両における座席の座部よりもわずかに高い状態)
で、要介護者を載せて、車両の座席側方から後ろ向きで
入れて、要介護者を車両における座席の座部上に移送す
る。 .シートバック部を一側(車両の座席の背部に近接す
る側)を中心として、要介護者の背部を開けるように回
動させる。 .要介護者を、車両のシートの向きに合わせるべく回
動させながら、車両の座席の座部に載せる。 .要介護者を車両の座席の座部に載せた状態で当該移
乗機を側方(車外)に向けて引き抜く。
【0008】また、本発明による移乗機(請求項2に係
る発明)においては、シートレッグ部をロック状態にて
伸縮不能かつアンロック状態にて伸縮可能とすることが
できる。このため、の操作時においては、シートレッ
グ部をロック状態として、シートクッション部を車両に
おける座席の座部よりわずかに高い位置に保持すること
ができる。そして、〜の操作においては、シートレ
ッグ部をアンロック状態とすることにより、シートクッ
ション部が車両における座席の座部に略一致した状態と
することができ、移乗する際には、段差なく容易に行う
ことができる。
【0009】また、本発明による移乗機(請求項3に係
る発明)においては、シートレッグ部をアンロック状態
としたときには、シートクッション部に要介護者の体重
が作用することでシートレッグ部が縮んでシートクッシ
ョン部が下動し、シートクッション部に要介護者の体重
が作用しないことでシートレッグ部が伸びてシートクッ
ション部が上動するように設定した。このため、シート
レッグ部をロック状態としての操作を行った後、シー
トレッグ部をアンロック状態とすることにより、シート
クッション部が要介護者の体重により下動するため、車
両における座席の座部に略一致した状態が自動的に得ら
れる。このことにより、要介護者が移乗する際には、介
護者がシートクッション部を下げる操作を行うことを必
要とせず、要介護者は段差なく容易に移乗することがで
きる。また、要介護者が移乗した後は、シートクッショ
ン部が上動するため、の操作において、シートクッシ
ョン部が車両における座席の座部と干渉することがなく
て、容易に移乗機を引き抜くことができる。
【0010】また、本発明による移乗機(請求項4に係
る発明)においては、手すりの起立操作でシートレッグ
部をロック状態とし、傾倒操作でアンロック状態とする
ことができる。このため、当該移乗機を車椅子として使
用する際には、手すりは起立状態で保持される。したが
って、要介護者は手すりを掴んで移動することができ、
身体を安定保持させるために有効に使用することができ
る。また、要介護者を、車両における座席の座部に移乗
させる際には、手すりは、傾倒した状態で保持される。
この状態においては、要介護者の身体を回動させる際に
(の操作時に)、手すりが邪魔にならず、容易に移乗
することができる。
【0011】また、本発明による移乗機(請求項5に係
る発明)においては、シートバック部を、シートクッシ
ョン部に両側にて組み付ける構成とし、一側の組み付け
手段を、シートクッション部の一側に設けた被連結部
と、この被連結部に上下方向にて抜き差し可能かつ回転
可能で、シートバック部に設けられた長寸の連結部を備
えた構成とし、他側の組み付け手段を、シートクッショ
ン部の他側に設けた被連結部と、この被連結部に上下方
向にて抜き差し可能で、シートバック部に設けられた短
寸の連結部を備える構成とした。このため、両組み付け
手段でシートバック部をシートクッション部に組み付け
た状態では、シートバック部は回動することなく、要介
護者のための車椅子として使用する際に、シートバック
部は背もたれの機能を有効に発揮する。
【0012】また、要介護者を、当該移乗機から車両に
おける座席の座部に移乗させる際(の操作時)には、シ
ートバック部を少量引き上げて、他側の短尺連結部を、
被連結部から抜き取れば、シートバック部が、一側を中
心として回動することが可能となる。このため、一側の
長尺連結部を中心としてシートバック部を回転すること
ができて、要介護者の移乗に際して、シートバック部が
邪魔とならない。また、シートバック部を少量引き上げ
ることにより、回転可能とすることができて操作性が良
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明による移乗機10
0の実施形態を示している。この実施形態においては、
移乗機100が、キャスター部10と、シートレッグ部
20と、昇降操作部30と、シートクッション部40
と、シートバック部50を備えている。
【0014】キャスター部10は、図1に示したよう
に、フレーム11と、2対4個の車輪12を備えてお
り、地面と車体下面Aの隙間に納まる高さとされてい
る。フレーム11は、軽量で強度を有した中空棒をコの
字に成形して、一体とされており、車輪12は、要介護
者が移乗機100に載った状態で安定して移動可能とす
るため、フレーム11の四隅近傍に固着されて配置され
ている。
【0015】シートレッグ部20は、シートクッション
部40を支持するものであって、キャスター部10の前
方に立設されており、図1に示すように、キャスター部
10のフレーム11の両端部に固着された外筒部21
と、図2に示すように外筒部21内に、スペーサ22
と、ストッパークッション23と、椅子で汎用のガスス
プリング24と、内筒25と、ステー26と、足置き台
27を備えている。スペーサ22とストッパークッショ
ン23は、それぞれ中心部に孔部が設けられている。
【0016】ガススプリング24は、図2に示すよう
に、その上端部に伸縮動をロック状態(伸縮不能な状
態)、アンロック状態(伸縮可能な状態)とするロックボ
タン24aと、下部にロッド24bを備えており、ロッ
ド24bは、スペーサ22とストッパークッション23
の貫通孔部を貫通して保持されている。内筒25は、外
筒部21に内挿され、上下動可能とされており、ガスス
プリング24を内包している。ステー26は、一端部が
内筒25の側面部に固着されており、他端部は、後述す
るフレーム41と連結される。足置き台27は、外筒部
21の側面部に固着されており、要介護者が利用するこ
とが可能とされている。
【0017】昇降操作部30は、図3に示したように、
後述のフレーム41の外側に設けられて、左右一対とさ
れた手すり31と、左右の手すり31を連動させる連結
棒32と、連結棒32に組み付けられたカム33と、手
すり31を連結棒32に固定するナット34を備えてい
る。手すり31は、その側面の一側に角孔31aと、対
向する側に丸孔31bが設けられており、上部にグリッ
プ31cが形成されている。連結棒32は、角部32a
を有しており、左右端部は、手すり31を締結するネジ
部32bが設けられている。
【0018】カム33は、楕円形状とされており、その
楕円中心から離れた位置で、長軸上に、連結棒32の角
部32aが貫通可能な、角孔33aが設けられている。
また、カム33は、ガススプリング24のロックボタン
24aに当接して、係合離間可能であり、起立状態では
ロックボタン24aと離間してガススプリング24をロ
ック状態とし、傾倒状態で、ロックボタン24aと係合
してガススプリング24をアンロック状態とする。
【0019】シートクッション部40は、キャスター部
10の上方に配置されて、図1に示したように、左右一
対のフレーム41と、左右のフレーム41を連結する補
強パイプ42と、要介護者が着座するクッション43を
備えている。フレーム41は、左右一対で構成されて、
それぞれの後端部には、後述するシートバック部50
を、上下方向にて抜き差し可能かつ回転可能に連結する
パイプ状の被連結部44と、シートバック部50を上下
方向に抜き差し可能に連結する被連結部45を備えてい
る。また、フレーム41は、図1及び図3に示したよう
に、ステー26と、緩衝部材46を介して連結され、前
端部にてシートレッグ部20の内筒25と当接してい
る。
【0020】また、フレーム41は、補強パイプ42と
連結されるため、連結棒32の角部32aが、回転可能
となる大きさの貫通丸孔41aが設けられている。この
ため、連結棒32の角部32aがフレーム41の貫通丸
孔41a、カム33の角孔33a、及び、手すり31の
角孔31aを貫通して、手すり31の丸孔31bを貫通
した連結棒32のネジ部32bとナット34で固定され
る。補強パイプ42は、左右のフレーム41を連結して
保持するとともに、連結棒32を内包している。クッシ
ョン43は、弾力性を有する部材から成り、フレーム4
1の前方部から中央部に至る長さとされて、後方部には
空隙部を備えており、左右のフレーム41に固着されて
いる。また、要介護者が車両の座部Bに移乗する際、移
乗機100から降り易くするために、また、逆に移乗機
100に乗りやすくするために、車両の座部Bに馴染む
形状とされている。
【0021】シートバック部50は、図1及び図4に示
したように、中空丸棒をコの字形状に成形されたフレー
ム51と、連結部52と、連結部53と、背もたれ54
を備えている。フレーム51は、図4に示したように、
一端部でシートクッション部40の被連結部44と、上
下方向に抜き差し可能かつ回転可能に連結される長寸の
連結部52を有するとともに、他端部でシートクッショ
ン部40の被連結部45と、上下方向に抜き差し可能に
連結される短寸の連結部53を有している。連結部52
は、図5に示したように、シートクッション部40の被
連結部44の内径に比べて小径であるため、上下方向に
抜き差し可能かつ回転可能に連結される。連結部53
は、図6に示したように、シートクッション部40の被
連結部45の内径に比べて小径であるため、上下方向に
抜き差し可能に連結される。
【0022】なお、連結部52と連結部53の小径部の
長さは、図7に示した回動作業において、シートバック
部50を引き上げた際、連結部53が被連結部45との
嵌合が外れる程度に引き上げても、連結部52と被連結
部44の嵌合が外れずに、シートバック部50が回動す
ることが可能である長さとされている。背もたれ54
は、図1及び図3に示したように、長方形で弾力性を有
する部材から成り、フレーム51に固着されて、要介護
者が移動の際、もたれることが可能とされている。
【0023】上記のように構成した本実施形態において
は、要介護者が外出等のため、移乗機100を使用し
て、車両に移乗する際には、図8の(a)に示したよう
に、シートクッション部40を、車両の座部Bよりも高
い位置に調整する。移乗機100のキャスター部は、地
面と車体下面Aの隙間に納まる高さとされているので、
介護者は、要介護者を乗せた状態で後ろ向きにした移乗
機100を、車両のドア部から、要介護者がちょうど車
両の座部Bの上方になる位置まで、移乗機100を車両
に近づけて設置する。
【0024】その位置において、要介護者が、手すり3
1を手前に略90°傾倒させると、手すり31の回動操
作に連動して、連結棒32、カム33が回動し、ガスス
プリング24のロックボタン24aを押し下げるため、
ガススプリング24は、アンロック状態となる。また、
カム33の形状により、アンロック状態が保持されるた
め、要介護者が、シートクッション部40に着座してい
る状態においては、その重さにより、シートクッション
部40は下降し、車両の座部Bに密着する状態となる
(図8の(b)参照) 。
【0025】この状態で、シートバック部50を、連結
部53と被連結部45の連結が外れるまで引き上げて、
要介護者の背部を開けるように、シートバック部50を
回転する(図8の(c)参照)。続いて、介護者が、要介
護者の脚部を車室内に向けて、身体の向きを略90°回
転し、車両前方に合わせるとともに、要介護者は体をク
ッション43から車両の座部Bにずらすようにして着座
する。このとき、手すり31は、フレーム41に対して
低い位置に傾倒され保持されるために、要介護者の身体
の向きを変える際に、邪魔となることがない。また、ク
ッション43が移乗機100の後方に空隙部を備えてお
り、かつ、車両の座部Bに馴染む形状とされているた
め、要介護者は容易に車両の座部Bにずれることができ
る。要介護者が車両の座部Bに着座した後、介護者が移
乗機100のシートクッション部40を少量上昇させな
がら、車両側方(図8(c)の矢印方向)に引き離すこと
で、容易に移乗することができる。
【0026】また、要介護者が車両から降りる際には、
まず、介護者が、シートバック部50の連結部53と被
連結部45の連結を外して回転した状態で、移乗機10
0を車両に近づけて設置する。続いて手すり31を移乗
機100の後方に傾倒して、シートクッション部40を
降ろし、車両の座部Bに密着させた状態とする。要介護
者が車両の座部Bからクッション43へ体をずらして着
座した後、介護者は、要介護者の脚部及び身体を、略9
0°回転させて移乗機100の前方に向けて、シートク
ッション部40を少量上昇させ、手すり31を起立状態
として、ガススプリング24をロック状態とし、移乗機
100を車両側方へ引き抜くことにより、容易に車両か
ら移乗機100への移乗を行うことができる。
【0027】以上要するに、本実施形態の移乗機100
によれば、キャスター部10、シートレッグ部20、シ
ートクッション部40及びシートバック部50を備えて
いるため、移乗機100を要介護者のための車椅子とし
て使用することができる。また、移乗する際には、上記
操作により、要介護者を移乗機100から車両の座部B
に、あるいは、車両の座部Bから移乗機100に容易に
移乗させることができる。このことより、要介護者を抱
きかかえて移乗する必要がなくなり、要介護者や介護者
の負担を軽減することができる。
【0028】また、起伏可能に設けた手すり31によ
り、手すり31の起立操作でシートレッグ部20をロッ
ク状態とし、傾倒操作でアンロック状態とすることがで
きる。このため、移乗機100を車椅子として使用する
際には、手すり31は起立状態で保持される。したがっ
て、要介護者は手すり31を掴んで移動することがで
き、身体を安定保持させるために有効に使用することが
できる。また、要介護者が車両の座部Bに移乗する際に
は、手すり31は、傾倒した状態で保持される。この状
態においては、要介護者の身体を略90°回転させる際
に、手すり31が邪魔にならず、容易に移乗することが
できる。
【0029】また、シートバック部50を、シートクッ
ション部40に両側にて組み付ける構成とし、一側の組
み付け手段を、シートクッション部40の一側に設けた
被連結部44と、上下方向にて抜き差し可能かつ回転可
能で、シートバック部50に設けられた長寸の連結部5
2を備えた構成とし、他側の組み付け手段を、シートク
ッション部40の他側に設けた被連結部45と、上下方
向にて抜き差し可能で、シートバック部50に設けられ
た短寸の連結部53を備える構成とした。このため、両
組み付け手段でシートバック部50をシートクッション
部40に組み付けた状態では、シートバック部50は回
動することなく、要介護者のための車椅子として使用す
る際に、背もたれとしての機能を発揮する。
【0030】また、要介護者が移乗機100から車両の
座部Bに移乗する際には、シートバック部50を少量引
き上げて、連結部53と被連結部45の連結を解除し、
シートバック部50が、連結部52を中心として回転す
ることが可能となる。このため、要介護者の移乗に際し
て、シートバック部50は邪魔にならない。また、シー
トバック部50を少量引き上げることにより、回転可能
とすることができて、操作性がよい。また、組み付け手
段がシンプルであるため、安価である。
【0031】上記実施形態においては、移乗機100の
シートクッション部40とシートバック部50の一側の
組み付け手段として、上下方向において抜き差し可能か
つ回転可能に連結される被連結部44と連結部52を採
用し、他側の組み付け手段として、上下方向に抜き差し
可能に連結される被連結部45と連結部53として実施
したが、これに代えて、図9及び図10に示したように
構成して実施すること、または、図11のように構成し
て実施することも可能である。
【0032】図9及び図10に示した実施形態では、図
9に示したように、一側の組み付け手段を、ヒンジ機構
60により、ヒンジ61を用いてフレーム41とフレー
ム51を連結するものとし、他側の組み付け手段を、図
10に示すように、フレーム41とフレーム51にそれ
ぞれ保持部62を設け、ピン63を貫入して固定するこ
とで実施することも可能である。
【0033】この場合においては、シートバック部50
がヒンジ61を中心として回動することと、要介護者が
移乗する際のシートバック部50の回動操作が、ピン6
3を抜脱してシートバック部50を回動させることを除
いて、上記実施形態と実質的に同じ構成とされているた
め、この実施形態においても、上記実施形態と同様に作
用・効果を得ることができる。
【0034】また、図11に示した実施形態において
は、被連結部45と連結部53に代えて、図11に示し
た回転止めピン64を採用して実施すること(シートバ
ック部50を一側にてシートクッション部40に回動可
能に組み付けること)も可能である。この場合において
は、被連結部44と連結部52の側面にそれぞれ貫通孔
44a、貫通孔52aが設けられ、回転止めピン64を
挿抜することにより、シートバック部50が回動不能か
つ回転可能とされる。このため、上記実施形態の構成に
比して、被連結部45と連結部53が不要となるため、
移乗機100を安価とすることができる。
【0035】また、上記実施形態においては、シートレ
ッグ部20を手すり31の起立操作でロック状態とし、
傾倒操作でアンロック状態としたが、シートレッグ部2
0のロック状態、アンロック状態は手すり31以外の部
材で行うように実施することも可能である。
【0036】また、上記実施形態においては、シートレ
ッグ部20にガススプリング24を採用して、ロック状
態にて伸縮不能、アンロック状態にて伸縮可能た構成と
したが、他の伸縮可能な構成を採用して実施することも
可能である。
【0037】また、上記実施形態では、シートレッグ部
20を伸縮可能な構成として実施したが、シートレッグ
部20を常時伸縮不能な構成として実施することも可能
である。なお、この場合には、車両の座席への移乗機と
して使用するときは、着座時の段差を少なくするため
に、シートクッション部40の高さを車両の座部Bより
わずかに高い状態にあらかじめ設定しておくことが望ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による移乗機の実施形態を示した斜視
図である。
【図2】 図1に示した移乗機のシートレッグ部につい
て構成を示した部分斜視図である。
【図3】 図1に示した移乗機の昇降操作部について構
成を示した部分斜視図である。
【図4】 図1に示した移乗機のシートバック部のフレ
ームについて構成を示した部分斜視図である。
【図5】 図1に示した移乗機の回転部について構成を
示した部分斜視図である。
【図6】 図1に示した移乗機の脱着部について構成を
示した斜視図である。
【図7】 図1に示した移乗機のシートバック部につい
て回動状態を示した斜視図である。
【図8】 図1に示した移乗機の概略的な動作説明図で
ある。
【図9】 本発明による移乗機の変形実施例における一
側の組み付け手段の構成を示した部分斜視図である。
【図10】 本発明による移乗機の変形実施例における
他側の組み付け手段の構成を示した部分斜視図である。
【図11】 本発明による移乗機の変形実施例における
連結部について構成を示した部分斜視図である。
【符号の説明】
10…キャスター部、11…フレーム、12…車輪、2
0…シートレッグ部、21…外筒部、22…スペーサ、
23…ストッパークッション、24…ガススプリング、
24a…ロックボタン、24b…ロッド、25…内筒、
26…ステー、27…足置き台、30…昇降操作部、3
1…手すり、31a…角孔、31b…丸孔、31c…グ
リップ、32…連結棒、32a…角部、32b…ネジ
部、33…カム33a…角孔、34…ナット、40…シ
ートクッション部、41…フレーム、41a…丸孔、4
2…補強パイプ、43…クッション、44…被連結部、
44a…貫通孔、45…被連結部、46…緩衝部材、5
0…シートバック部、51…フレーム、52…連結部、
52a…貫通孔、53…連結部、54…背もたれ、60
…ヒンジ機構、61…ヒンジ、62…保持部、63…ピ
ン、64…回転止めピン、100…移乗機、A…車体下
面、B…車両の座部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用のキャスター部と、このキャスタ
    ー部の前方部位に立設したシートレッグ部と、前記キャ
    スター部の上方にて前記シートレッグ部の上端に前方部
    位にて連結されたシートクッション部を備えるととも
    に、前記シートクッション部の後方部位に少なくとも一
    側にて組み付けられて、一側を中心として回動可能なシ
    ートバック部を備えた移乗機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した移乗機において、前
    記シートレッグ部をロック状態にて伸縮不能かつアンロ
    ック状態にて伸縮可能な構成としたことを特徴とする移
    乗機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した移乗機において、前
    記シートレッグ部をアンロック状態としたときには、前
    記シートクッション部に要介護者の体重が作用すること
    で前記シートレッグ部が縮んで前記シートクッション部
    が下動し、前記シートクッション部に要介護者の体重が
    作用しないことで前記シートレッグ部が伸びて前記シー
    トクッション部が上動するように設定したことを特徴と
    する移乗機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の移乗機において、前記
    シートクッション部に手すりを起伏可能に設けて、同手
    すりの起立操作で前記シートレッグ部をロック状態と
    し、傾倒操作で前記シートレッグ部をアンロック状態と
    したことを特徴とする移乗機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の移乗機において、前記
    シートバック部を両側にて前記シートクッション部に組
    み付ける構成とし、一側の組み付け手段を、前記シート
    クッション部の一側に設けた被連結部と、この被連結部
    に上下方向にて抜き差し可能かつ回転可能で、前記シー
    トバック部の一側に設けられた長寸の連結部を備えた構
    成とし、他側の組み付け手段を、前記シートクッション
    部の他側に設けた被連結部と、この被連結部に上下方向
    にて抜き差し可能で、前記シートバック部の他側に設け
    られた短寸の連結部を備える構成としたことを特徴とす
    る移乗機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7054246B2 (en) 2001-09-21 2006-05-30 Teac Corporation Optical disk device adapted for reliably detecting pre-pit information formed on an optical disk
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CN107485499A (zh) * 2017-09-01 2017-12-19 涂玉明 一种残疾人自行移动的折叠轮椅
JP2018175130A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 株式会社タチエス 移乗介護椅子
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