JP2002126008A - 車椅子の座面昇降装置 - Google Patents

車椅子の座面昇降装置

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JP2002126008A
JP2002126008A JP2000324212A JP2000324212A JP2002126008A JP 2002126008 A JP2002126008 A JP 2002126008A JP 2000324212 A JP2000324212 A JP 2000324212A JP 2000324212 A JP2000324212 A JP 2000324212A JP 2002126008 A JP2002126008 A JP 2002126008A
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wheelchair
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seat face
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Takatoshi Arimoto
孝敏 有本
Tamio Kihara
民生 木原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被介護者を支え立ちにして支持する際に、介護
者および被介護者の体力的負担を軽減するため、簡便な
機構による車椅子の座面昇降装置を提供する。 【解決手段】本座面昇降装置10は、車椅子1のX字状
フレーム31の交差部を支点として、前後のX字状フレ
ーム31の間に懸架された基底部40と、基底部40に
取り付けられた伸縮部材50と、伸縮部材50の上部に
取り付けられて左右方向に折り畳み自在の座面支持部6
0と、座面支持部60の左右に取り付けられた座面側縁
部バー70と、前後一対のX字状フレーム31の上端部
同士を前後方向に連結する連結バー32と、座面側縁部
バー70と連結バー32とを連結する四節のリンク機構
80とを備える。そして、伸縮部材50を伸ばすことに
より、座面側縁部バー70が上昇しつつ前方に迫り出し
て、座面が上昇する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子の座面昇降
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子を利用する高齢者や疾病者、身体
障害者など(以下、これらを「被介護者」と総称す
る。)をベッドから車椅子に乗せたり、車椅子から降ろ
してベッドに寝かせたりするのは、介護者にとって体力
的負担のきわめて大きい作業である。そのため、福祉や
介護の分野では、従来より、介護者の体力的負担を軽減
するための種々の装置や道具が利用されている。
【0003】かかる装置や道具としては、例えば寝台面
の昇降機能や背上げ(リクライニング)機能を有する多
機能ベッド、ベッドの縁に取付可能な介助バー、ベッド
と車椅子の座面との間に架け渡す移動用ブリッジ(ベッ
ドスルー)、被介護者の胴部と介護者の肩部とをタスキ
状に連結するサポートベルト、手摺の着脱機能や背もた
れのリクライニング機能を有する車椅子、フォークリフ
ト式の昇降装置に座席を取り付けた車椅子、入浴・トイ
レ専用の車椅子などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た多機能ベッドや移動用ブリッジなどでは、ベッド上の
被介護者を、寝たままの姿勢や上体を起こした姿勢で、
ほぼ水平に車椅子に乗せ替えるには便利であるが、上体
を支えて立ち上がらせたり、車椅子から降ろしたりする
際には、介護者の上体や腰部に相当の負担がかかる。サ
ポートベルトを使用する場合でも、被介護者の体重を全
て介護者の上体で支えなければならないので、特に被介
護者を車椅子にゆっくりと座らせるときや、ゆっくりと
立たせるときには、介護者の負担がかなり大きくなる。
介助バーについては、被介護者の上半身の筋力が衰えて
いる場合には、あまり有効に利用できないという不便が
ある。
【0005】また、手摺の着脱機能や背もたれのリクラ
イニング機能を有する車椅子でも、被介護者を支え立ち
にさせたり、その姿勢からゆっくりと座らせたりする場
合には、介護者に対する負担軽減効果が乏しい。入浴・
トイレ専用の車椅子は使用場面が限定されるという不便
があり、フォークリフト式の昇降装置に座席を取り付け
た車椅子では、装置自体が大型で重く、かつ高価なもの
となってしまう。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、特に被介護者をベッドから起こして支え立ち
にさせ、その姿勢からゆっくりと車椅子に座らせたり、
反対に車椅子からゆっくりと起こして支え立ちにさせる
ときに、車椅子の座面を簡便な昇降機能によって昇降さ
せることにより、被介護者の体重の一部を車椅子で支
え、介護者の体力的負担を軽減することを目的としてな
されたものである。すなわち、本発明の解決課題は、介
護者、被介護者の双方にとって負担の軽減させるよう
な、円滑に昇降する車椅子の座面昇降装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の車椅子の座面昇降装置は、座面下方の前後
に相対して設けられた一対のX字状フレームを開閉して
左右方向に折り畳めるように構成された車椅子のための
座面昇降装置であって、前記一対のX字状フレームの上
端部同士を前後方向に連結する連結バーと、前記X字状
フレームの交差部を支点として前後のX字状フレームの
間に懸架された基底部と、この基底部上に取り付けられ
て上下方向に伸縮する伸縮部材と、この伸縮部材の上部
に取り付けられて左右方向に折り畳み自在に保持された
座面支持部と、この座面支持部の左右両端に取り付けら
れて座面の左右両側縁部を支持する座面側縁部バーと、
前記座面側縁部バーと前記連結バーとを連結する四節の
リンク機構とを備え、前記伸縮部材を縮めることにより
座面側縁部バーが連結バー上に重なって座面が下降状態
になり、前記伸縮部材を伸ばすことにより座面側縁部バ
ーが上昇しつつ前方に迫り出して座面が上昇状態となる
ように構成されたことを特徴とする。
【0008】すなわち、この発明は、車椅子を左右方向
に折り畳むために設けられたX字状フレームを利用して
取り付けられるもので、このX字状フレームに基底部お
よび伸縮部材を取り付け、伸縮部材の上部に取り付けた
折り畳み自在の座面支持部で座面を支持するとともに、
座面支持部の左右に取り付けた座面側縁部バーとX字状
フレームの上端部同士を連結する連結バーとを四節のリ
ンク機構を介して連結することにより、伸縮部材の伸縮
に応じて、座面側縁部バーが連結バー上に重なったり、
座面側縁部バーが連結バーの上方に持ち上げられたりす
るように構成されている。この座面昇降機能によって、
被介護者を支え立ち姿勢からゆっくりと車椅子に座らせ
たり、車椅子からゆっくりと起こして支え立ち姿勢にさ
せるときに、被介護者および介護者の体力的負担が大幅
に軽減されることとなる。また、1本の伸縮部材で座面
全体を昇降させることができるため、装置全体の構造が
単純かつコンパクトになって、本装置を設けた車椅子の
軽量化および低価格化を図ることができる。
【0009】本発明において、前記伸縮部材は、油圧若
しくは空気圧等を利用した流体圧シリンダーと、この流
体圧シリンダー内を往復して出没するピストンとからな
るものとすることができる。この構成によれば、流体の
加圧・駆動手段を小型のものにしても、十分な座面支持
力と円滑な昇降動作が得られる。
【0010】また、前記伸縮部材は、基底部に設けられ
た左右方向の回動軸にヒンジ連結されて、前後方向に揺
動自在に保持されたものとすることができる。この構成
によれば、伸縮部材の傾斜角が座面の昇降に追従するの
で、座面が前方に迫り出したり傾斜したりする場合で
も、昇降動作がさらに円滑になる。
【0011】また、本発明において、前記座面支持部
は、伸縮部材の上部に設けられた左右方向の回動軸にヒ
ンジ連結されて前後方向に揺動自在に保持された中央基
部と、この中央基部に左右一対に設けられた前後方向の
回動軸にヒンジ連結されて左右方向に回動自在に保持さ
れた左右一対のウイング部とからなるものとすることが
できる。この構成によれば、車椅子を左右方向に折り畳
むときに、座面と座面支持部も一体となって円滑に折り
畳まれる。
【0012】また、本発明において、前記リンク機構
は、座面側縁部バーと、連結バーと、座面側縁部バーお
よび連結バーの前部をヒンジ連結する短アームと、座面
側縁部バーおよび連結バーの後部をヒンジ連結する長ア
ームとからなるものとすることができる。この構成によ
れば、伸縮部材が伸びて座面支持部および座面側縁部バ
ーが持ち上げられたときに、その後部が前部よりも高く
なるように傾斜しながら前方に迫り出すようになるの
で、被介護者の支え立ち姿勢を座面で支持しやすくな
り、被介護者および介護者の体力的負担がさらに軽減さ
れることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0014】図1および図2は、本発明の実施の形態に
係る座面昇降装置10を取り付けた車椅子1のそれぞれ
正面図および側面図であって、座面を下降させた状態を
示す。図3および図4は、同じく車椅子1のそれぞれ正
面図および側面図であって、座面を上昇させた状態を示
す。また、図5は、前記車椅子1を折り畳んだ状態の正
面図である。
【0015】まず、本発明の座面昇降装置10が取り付
けられる車椅子1の基本構造について説明する。車椅子
1は、左右一対のサイドフレーム20を有し、各サイド
フレーム20にそれぞれ主輪21およびキャスター22
が取り付けられている。各サイドフレーム20は、上端
部に介助用グリップ23を有する背側部支柱24、肘掛
け25と連続するように形成された前側部支柱26、背
側部支柱24と前側部支柱26とを前後方向に連結する
下部連結部材27および中段部連結部材28、下部連結
部材27の前方への延長部分に設けられたフットレスト
29等から構成されている。左右のサイドフレーム20
は、背側部支柱24に取り付けられた背もたれ30を介
して結合されるとともに、座面の下方の前後に相対して
設けられた一対のX字状フレーム31を介して、左右方
向(幅方向)に折り畳めるように連結されている。
【0016】X字状フレーム31は、その下端部がそれ
ぞれサイドフレーム20の下部連結部材27に回動自在
に取り付けられている。また、前後のX字状フレーム3
1の上端部同士が、連結バー32によって前後方向に連
結されている。そして、X字状フレーム31を左右方向
に開くと、左右の連結バー32がそれぞれ左右のサイド
フレーム20の中段部連結部材28に沿って係止され、
着座できる状態に固定される。また、X字状フレーム3
1を上下方向に閉じると、左右の連結バー32が係止状
態から解放されて上方に持ち上げられ、両サイドフレー
ム20が左右方向に閉じ合わされる。
【0017】本発明の座面昇降装置10は、前記のよう
な基本構造を有する車椅子1に取り付けられるもので、
前後のX字状フレーム31の間に懸架される基底部40
と、この基底部40上に取り付けられて上下方向に伸縮
する伸縮部材50と、この伸縮部材50の上部に取り付
けられて左右方向に折り畳み自在に保持された座面支持
部60と、この座面支持部60の左右に固定されて座面
の左右両側縁部を支持する座面側縁部バー70と、この
座面側縁部バー70と前記連結バー32とを連結する四
節のリンク機構80とを備えている。
【0018】基底部40は、例えば前後に細長い底板4
1の前端および後端に係止板42を立ち上げたもので、
相対する係止板42の上部がそれぞれ前後のX字状フレ
ーム31の交差部に軸支され、この交差部を支点として
左右方向に揺動自在に保持されている。
【0019】基底部40には、例えば油圧や空気圧、ガ
ス圧を利用して伸縮する伸縮部材50が取り付けられて
いる。この例では、油圧ポンプ51、油圧シリンダ5
2、油圧シリンダ52内を往復して上方に出没するピス
トン53、油圧ポンプ51を駆動するバッテリ54、油
圧ポンプ51と油圧シリンダ52とを連通する給油チュ
ーブ55、油圧ポンプ51を操作する適宜の手元スイッ
チ(図示せず)等が設けられ、油圧シリンダ52とピス
トン53とによって伸縮部材50が構成されている。油
圧シリンダ52は、基底部40の底板41上に設けられ
た左右方向の回動軸にヒンジ連結されて、前後方向に一
定範囲で揺動しうるように保持されている。
【0020】座面支持部60は、伸縮部材50の上部に
ヒンジ連結された中央基部61と、この中央基部61に
ヒンジ連結された左右一対のウイング部62とから構成
されている。中央基部61は、伸縮部材50の上部に設
けられた左右方向の回動軸にヒンジ連結された基板63
と、基板63の左右両側縁部から立ち上げられたウイン
グ支承片64と、基板63の上部中央に立ち上げられた
ウイング取付部65とを備えており、伸縮部材50に対
して前後方向に揺動自在に保持されている。ウイング取
付部65には、その左右両端に前後方向の回動軸が設け
られて、この回動軸に左右のウイング部62がそれぞれ
ヒンジ連結されている。ウイング部62は、細長い板状
または棒状の部材で、両ウイング部62を左右に展開す
ると、各ウイング部62がその先端を中央よりもやや高
くするようにして、中央基部61のウイング支承片64
に支承されることとなる。
【0021】各ウイング部62の先端には、前後方向に
伸びる座面側縁部バー70が取り付けられている。座面
側縁部バー70は、前記したX字状フレーム31の上端
部同士を連結する連結バー32とほぼ同じ長さの棒状部
材で、座面側縁部バー70自体の軸回りに回動自在とな
るようにウイング部62に連結されている。そして、こ
れら左右の座面側縁部バー70の間に座面となるシート
材71が取り付けられて、ウイング部62の上面を覆っ
ている。
【0022】各座面側縁部バー70は、図4に示すよう
に、短アーム81と長アーム82とからなる2本のリン
ク部材を介して連結バー32に連結されている。これに
より、4箇所のリンク連結部を有する四節のリンク機構
80が構成されている。
【0023】この座面昇降装置10は前記のような構成
を有するので、伸縮部材50を選択的に伸縮させるとに
より、以下のように座面の昇降動作が行われる。
【0024】すなわち、図1〜図2に示すように、伸縮
部材50を縮めて座面支持部60および座面側縁部バー
70を下降させると、座面側縁部バー70と連結バー3
2とを連結する短アーム81および長アーム82が畳み
込まれ、座面側縁部バー70が連結バー32の上に載置
されて、座面が着座位置に保持される。
【0025】一方、図3〜図4に示すように、伸縮部材
50を伸ばして座面支持部60および座面側縁部バー7
0を上昇させると、座面側縁部バー70と連結バー32
とを連結する短アーム81および長アーム82が立ち上
がる。短アーム81は前側に、長アーム82は後側にそ
れぞれ取り付けられているため、持ち上げられる座面側
縁部バー70は、短アーム81および長アーム82の回
動半径に拘束されて、前方に迫り出しつつ、後側が高く
なるように傾斜する。また、同時に、基底部40にヒン
ジ連結された伸縮部材50も前傾する。
【0026】こうして座面が上昇し、かつ前傾状態で前
方に迫り出すと、被介護者を支え立ち姿勢で支持しなが
ら、その体重の一部を車椅子1に預けることが可能にな
る。これにより、被介護者をゆっくりと車椅子1に座ら
せたり、車椅子1からゆっくりと起こす動作が楽にな
り、被介護者および介護者双方の体力的負担を軽減する
ことができる。このとき、車椅子1にはブレーキをかけ
て、主輪21やキャスター22が転動しないようにして
おくのが安全であるが、このブレーキは、従来一般の車
椅子1に付属する通常のブレーキを利用することができ
る。
【0027】伸縮部材50の伸縮限界位置を適宜に設定
するなどして、座面が下降した位置および上昇した位置
における伸縮部材50の伸縮長さを固定すると、座面に
加わる体重は、伸縮部材50および基底部40を通じ
て、前後の各X字状フレーム31の交差部により支承さ
れる。そのため、座面の下降時、上昇時のいずれにおい
ても、力学的に安定した支持状態が得られる。
【0028】また、図5に示すように、車椅子1を折り
畳んだ状態では、X字状フレーム31が縦向きに閉じ合
わされて、連結バー32の位置が高くなる。同時に、座
面と座面支持部60のウイング部62も左右から折り畳
まれて、座面側縁部バー70の位置も高くなる。そし
て、座面側縁部バー70と連結バー32とを連結する短
アーム81および長アーム82が、座面側縁部バー70
と連結バー32との離隔距離に応じて適宜の角度に立ち
上げられる。このように、本発明の座面昇降装置10
は、車椅子1の折り畳み操作にも何ら支障なく対応でき
る。また、基底部40や、座面支持部60の中央基部6
1の左右幅を小さくできるので、車椅子1の折り畳み幅
を小さくするのに不利になることもない。
【0029】以上に述べたように、本発明の車椅子1の
座面昇降装置10によれば、単純かつコンパクトな機構
によって、車椅子1の座面を円滑に昇降させることがで
きる。そのため、被介護者を支え立ち姿勢で支持すると
きには座面を上昇させることにより、その座面に被介護
者の体重の一部を預け、被介護者および介護者の体力的
負担を軽減することができる。また、座面を昇降させる
ための機構がコンパクトかつ合理的なので、装置自体が
軽量であり、廉価に製造することができる。
【0030】なお、本発明の他の実施の形態としては、
例えば油圧に替えてガス圧や空気圧、あるいは電動モー
タ等を利用した伸縮部材50を採用したり、基底部40
を箱状に形成したりすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明の車椅子の座面昇降装置によれ
ば、単純かつコンパクトな機構によって、車椅子の座面
を円滑に昇降させることができるので、被介護者を支え
立ち姿勢からゆっくりと車椅子に座らせたり、車椅子か
らゆっくりと起こして支え立ち姿勢にさせるときに、被
介護者および介護者の体力的負担を大幅に軽減すること
ができる。また、本装置を設けた車椅子の軽量化および
低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る座面昇降装置を取り
付けた車椅子の正面図であり、座面を下降させた状態を
示す。
【図2】前記車椅子の側面図であり、座面を下降させた
状態を示す。
【図3】前記車椅子の正面図であり、座面を上昇させた
状態を示す。
【図4】前記車椅子の側面図であり、座面を上昇させた
状態を示す。
【図5】前記車椅子を折り畳んだ状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 車椅子 10 座面昇降装置 31 X字状フレーム 32 連結バー 40 基底部 50 伸縮部材 52 油圧シリンダー(流体圧シリンダ) 53 ピストン 60 座面支持部 61 中央基部 62 ウイング部 70 座面側縁部バー 80 リンク機構 81 短アーム 82 長アーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座面下方の前後に相対して設けられた一
    対のX字状フレームを開閉して左右方向に折り畳めるよ
    うに構成された車椅子のための座面昇降装置であって、 前記一対のX字状フレームの上端部同士を前後方向に連
    結する連結バーと、 前記X字状フレームの交差部を支点として前後のX字状
    フレームの間に懸架された基底部と、 この基底部上に取り付けられて上下方向に伸縮する伸縮
    部材と、 この伸縮部材の上部に取り付けられて左右方向に折り畳
    み自在に保持された座面支持部と、 この座面支持部の左右両端に取り付けられて座面の左右
    両側縁部を支持する座面側縁部バーと、 前記座面側縁部バーと前記連結バーとを連結する四節の
    リンク機構とを備え、 前記伸縮部材を縮めることにより座面側縁部バーが連結
    バー上に重なって座面が下降状態になり、前記伸縮部材
    を伸ばすことにより座面側縁部バーが上昇しつつ前方に
    迫り出して座面が上昇状態となるように構成されたこと
    を特徴とする車椅子の座面昇降装置。
  2. 【請求項2】 伸縮部材は、油圧若しくは空気圧等を利
    用した流体圧シリンダーと、この流体圧シリンダー内を
    往復して出没するピストンとからなることを特徴とする
    請求項1に記載の車椅子の座面昇降装置。
  3. 【請求項3】 伸縮部材は、基底部に設けられた左右方
    向の回動軸にヒンジ連結されて、前後方向に揺動自在に
    保持されたことを特徴とする請求項1に記載の車椅子の
    座面昇降装置。
  4. 【請求項4】 座面支持部は、伸縮部材の上部に設けら
    れた左右方向の回動軸にヒンジ連結されて前後方向に揺
    動自在に保持された中央基部と、この中央基部に左右一
    対に設けられた前後方向の回動軸にヒンジ連結されて左
    右方向に回動自在に保持された左右一対のウイング部と
    からなることを特徴とする請求項1に記載の車椅子の座
    面昇降装置。
  5. 【請求項5】 リンク機構は、座面側縁部バーと、連結
    バーと、座面側縁部バーおよび連結バーの前部をヒンジ
    連結する短アームと、座面側縁部バーおよび連結バーの
    後部をヒンジ連結する長アームとからなることを特徴と
    する請求項1に記載の車椅子の座面昇降装置。
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