JP2613566B2 - リクライニング式車いす - Google Patents

リクライニング式車いす

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JP2613566B2
JP2613566B2 JP6284050A JP28405094A JP2613566B2 JP 2613566 B2 JP2613566 B2 JP 2613566B2 JP 6284050 A JP6284050 A JP 6284050A JP 28405094 A JP28405094 A JP 28405094A JP 2613566 B2 JP2613566 B2 JP 2613566B2
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Inventor
稔章 内山
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ウチヱ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、身体障害者用、高齢
者用として好適な折りたたみ式の車いすに係り、特に折
りたたみ式に加え、背もたれ部が後ろにも倒れて任意の
角度に固定できるリクライニング式車いすに関する。
【0002】
【従来の技術】折りたたみ式の車いすとしては、座面を
構成するシート部材、背もたれ部を構成する金属製背当
て板、前輪付きフロントパイプおよび後輪付きリヤーパ
イプとから車体が構成され、この車体を伸縮連結杆等に
よって幅方向あるいは前後方向、または幅方向と前後方
向に折りたためる構造となっているものが一般的であ
る。この種の折りたたみ式車いすは、いずれも座面の下
に前輪と後輪が位置し、かつ背もたれ部が垂直に固定さ
れた非リクライニング式である。
【0003】非リクライニング式の車いすの場合は、座
席に座ったままで体を斜めに倒して楽な姿勢をとること
ができない。つまり、この種の車いすは、座席にほぼ直
角に座ったままの姿勢を変えることができない構造とな
っているため、使用者にとっては長時間座っていると疲
れを感じたり、あるいは背中に痛みを感じるようになる
等の問題がある。また、従来のものは左右に付いている
手摺が固定式であるため、横からの乗り降りができず、
常に前から乗り降りしなければならないため、例えば病
室等でベッドから乗り降りするのにも不便であった。
【0004】このような問題を解消するため、本発明者
は背もたれ部をリクライニング式とするとともに、車い
すにベッドとしての機能も持たせ、さらに手摺をはね上
げ式とすることによって横からの乗り降りを可能とした
折りたたみ式のリクライニング式車いすを先に提案した
(特開平5−305112号)。
【0005】このリクライニング式車いすは、背もたれ
部を後方へ傾動できるようにするとともに、この背もた
れ部の傾動に連動して後輪が前後に移動しかつステップ
部もほぼ水平になる機構となした点を大きな特徴とする
もので、座席に座ったままで背もたれを後ろに倒して楽
な姿勢で座ることができ、また背もたれをほぼ水平状態
まで倒しても後輪が後方に移動するのでベッドタイプと
しても使用することができ、さらに手摺がはね上げ式と
なっているので横からも乗り降りできる等の利点を有す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記リクラ
イニング式車いすは、背もたれ部の傾動に連動して後輪
が前後に移動する機構が付加される分、製造コストが高
くつき、また重量的にも比較的重くなるという問題を有
している。さらに、全体的に構成部材が多く、組立てに
も比較的時間がかかるという欠点があった。
【0007】この発明は、先に提案したリクライニング
式車いすの上記問題点を解決すべく種々改善したもの
で、背もたれ部の傾動に連動して後輪が前後に移動する
機構を不要とし、車体の構成をよりシンプル化してコス
トの低廉化をはかるとともに、また使い易さの点でもよ
り優れたリクライニング式車いすを提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリクライ
ニング式車いすは、所望の大きさを有する金属製座面板
の後部と所望の大きさを有する矩形の金属製背当て板の
下部を相重ねてその両端部をL形受部にて支持する構造
の座面後部支持部材に軸ピンにて前後方向に折りたたみ
可能に枢着し、前記金属製座面板の両サイド部を載置固
定する左右一対の座面板受部材に前記座面後部支持部材
を支持するごとく前記金属製背当て板より後方に突出す
る長さを有する後輪支持杆の一端を回動可能に枢着し、
かつ前記座面板受部材のほぼ中央部に垂直に回動可能に
枢着した板状のサイドブラケットに左右一対の前輪支持
杆を取付け、さらにサイドブラケットと前記座面後部支
持部材間に開脚時と折りたたみ時に前輪支持杆を前後に
移動させるための左右一対の連結杆を横設して車体を構
成し、前記金属製背当て板の背面中央部に下端が前記座
面後部支持部材の連結杆に回動自在に取付けられ、上端
部が金属製背当て板にブラケットを介して取付けられた
リクライニング用ガスシリンダーにて金属製背当て板を
任意の角度に支持する構造となし、前記左右一対の座面
板受部材に枢着したステップ部材と前記金属製背当て板
の背面に固着した逆U字形補強部材下端との間に渡した
ステップ支持用連結杆を介してステップ部材が金属製背
当て板の回動に連動して傾動する機構となし、さらに前
記座面後部支持部材と後輪支持杆との間に本体の回転式
ロック機構を備え、金属製背当て板の背面にハンドルを
設けたことを特徴とするリクライニング式車いすであ
る。
【0009】また前記ステップ部材は伸縮式となし、ね
じ方式にて長さを調整できる構造となすとともに、この
伸縮式ステップ部材に両開き式足乗せシートを取付けた
ことを特徴とする。
【0010】さらに、前記回転式ロック機構は、座面後
部支持部材と後輪支持杆との間に設けたリンクに一端を
回動自在に枢着された左右一対の短冊状ロック板が左右
一対の後輪支持杆の上面に設けた段部に係合離脱可能と
なしたことを特徴とする。
【0011】また、前記車いすは、一端がL形受部にリ
ンクを介して枢着され、他端が座面シート部材の端部に
着脱可能となす着脱式取付パイプにて装着され、前記L
形受部との枢着部を支点に上下方向に回動可能となした
はね上げ式手摺を備え、さらに左右一対の後輪支持杆に
ばねにて一定方向の回動力を付勢された一本の制動バー
にて後輪を制動する方式の手動式ブレーキまたはワイヤ
ブレーキを装備していることを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明のリクライニング式車いすは、本体を
開くと後輪はその回転軸が背もたれ部より後方位置に移
動すると同時に回転式ロック機構によりその開脚状態が
保持される。本体が開脚された状態においては、座面板
と背当て板を支持するL形受部を有する座面後部支持部
材の下端部が後輪支持杆にて支承されている。なお、開
脚状態における後輪の位置は、車体の重心を考慮して設
定することはいうまでもない。
【0013】また、背もたれ部はリクライニング用ガス
シリンダーにてその状態が保持される。リクライニング
の方法は、ガスシリンダーに付設されているレバーを操
作して背もたれ部をその付根部の軸ピンを支点に後方に
倒し、所望の角度に固定する。この背もたれ部の動きに
連動してステップ部材も上下方向に回動する。すなわ
ち、背もたれ部を後方に倒すと、ステップ部材は上方に
回動し、背もたれ部を起こすとステップ部材は下方に回
動する。また、背もたれ部を最後まで倒すとほぼ水平状
態となると同時に、ステップ部材も前方に突出してほぼ
水平状態となるので、車いす自体がベッド状となる。
【0014】回転式ロック機構は、座面後部支持部材と
後輪支持杆との間に設けたリンクに一端を回動自在に枢
着された左右一対の短冊状ロック板が後輪支持杆の上面
に設けた段部に係合することによっていす本体が開脚状
態をロックされ、短冊状ロック板の係合を外すことによ
りいす本体のロックが解除されるようになっている。し
たがって、車いすを折りたたむ際は、回転式ロック機構
を解除することによって本体を前後方向に折りたたむこ
とができる。この時、座面板受部材のほぼ中央部に垂直
に回動可能に枢着した板状のサイドブラケットと座面後
部支持部材間に横設した左右一対の連結杆を介してサイ
ドブラケットが後輪支持杆枢着部を支点に下方に回動す
ることによって前輪支持杆も後輪側に相重なるように移
動し、ステップ部材も背当て板との間に渡したステップ
支持用連結杆を介して手前に引きつけられてほぼ垂直状
態となる。
【0015】折りたたまれた車いすを開脚する場合は、
背当て板に対して座面部を下方に押し開くと、その動作
に連動してサイドブラケットと一体の前輪支持杆が座面
後部支持部材間に横設した左右一対の連結杆にて前方に
押され、同時にサイドブラケットが上方に回動して座面
板に当接し水平状態となり完全に開脚される。この開脚
動作に伴い、左右一対の短冊状ロック板が後輪支持杆の
上面に接した状態で引かれ、該ロック板の先端が後輪支
持杆の上面に設けた段部に係合することによって開脚状
態がロックされる。一方、ステップ部材も所定の傾斜角
度に固定される。
【0016】座席の両サイジに設けた手摺は、該手摺取
付パイプをシートパイプより離脱させることによりはね
上げておくことができるので、横からも乗り降りでき
る。この手摺支持パイプの着脱手段としては、例えば座
面板側に突起を設け、この突起に取付パイプを嵌合した
状態で該取付パイプに枢着したL形ストッパーを突起の
真下に位置させることによってロックされ、L形ストッ
パーを横方向に回動位置させることによってロックが解
除される方式を採用することができる。
【0017】
【実施例】図1〜図5は座面および背もたれ部のシート
を外した状態におけるリクライニング式車いすの構造を
例示したもので、図1は開脚状態におけるリクライニン
グ式車いすの全体構造を示す側面図、図2は同上車いす
を背面方向から見た全体構造を一部省略して示す斜視
図、図3は同上車いすのステップの部分と手摺の部分を
示す示す斜視図、図4は同上車いすの背もたれ部を下限
位置まで倒してベッドタイプにして用いる状態を示す側
面図、図5は同上車いすを折りたたんだ状態を示す側面
図であり、1は座面を構成する金属製座面板、2は背も
たれ部を構成する金属製背当て板、3は座面後部支持部
材、4は座面板受部材、5はサイドブラケット、6は前
輪支持杆、7は後輪支持杆、8は連結杆、9はガスシリ
ンダー、10はステップ部材、11はステップ支持用連
結杆、12はロック機構、13は手摺、14は制動装置
(ブレーキ)、15はハンドルである。
【0018】座面を構成する金属製座面板1は座面板受
部材4の上に一体に取付けられており、また、背もたれ
部を構成する金属製背当て板2の背面には、逆U字形補
強部材2−1が一体に取付けられている。座面後部支持
部材3は、座面板1と背当て板2を前後方向に回動自在
に支持する部材であり、構造的にはL形受部3−1と垂
直部3−2および水平部3−3が設けられた部材を、水
平部3−3間に横設した連結バー3−4にて左右一対設
けられた構造となっており、そのL形受部3−1の部分
に、左右一対の座面板受部材4の上に取付けられた金属
製座面板1の後部と、背もたれ部を構成する金属製背当
て板2の下部を相重ねてはめ込み、当該部分を軸ピンP
1にて前後方向に折たたみ可能に枢着している。
【0019】左右一対のサイドブラケット5は、座面板
受部材4のほぼ中央部に軸ピンP2にて回動可能に枢着
されており、このサイドブラケット5に左右一対の前輪
支持杆6と後輪支持杆7がそれぞれ取付けられている。
このうち、前輪支持杆6は後端部をサイドブラケット5
に固着され、後輪支持杆7は前記座面後部支持部材3の
垂直部3−2の真下に該支持部材を支承するごとく後端
部を軸ピンP2にて回動可能に枢着されている。前輪6
−1は該支持杆6の先端にキャスター6−2を介して回
動自在に取付けられ、後輪7−1は該支持杆7の先端部
に車軸7−2にて取付けられている。なお、後輪支持杆
7とサイドブラケット5は同一軸ピンP2に枢着してい
るが、別々に枢着してよい。
【0020】サイドブラケット5と座面後部支持部材3
間に横設した連結杆8は、本体の開脚動作時と折りたた
み動作時に前輪支持杆6を前後に移動させるために設け
たもので、一端はサイドブラケット5に軸ピンP3にて
枢着し、他端は前記座面後部支持部材3の垂直部3−2
に軸ピンP4にて枢着している。
【0021】リクライニング用ガスシリンダー9は、上
部を背当て板2にブラケット9−1を介して取付け、下
端は前記座面後部支持部材3の連結バー3−4にブラケ
ット9−2を介して取付けている。このガスシリンダー
9は、上部の操作レバー9−3を引上げると背当て板2
(背もたれ)が倒れ、該レバーをはなすと自動的に背当
て板2がその位置に固定されるようになっているので、
任意の角度にリクライニングできる。
【0022】ステップ部材10は、外筒10−1と内筒
10−2とからなる伸縮式で、ねじ10−3にて長さを
調整できる構造となっており、先端部に取付けたブラケ
ット10−4に左右2分割構造の足乗せシート部材10
−5がそれぞれ軸ピンP6に回動自在に枢着されてい
る。このステップ部材は内筒10−2の一端が座面板受
部材4の前端部に軸ピンP5を支点に回動自在に枢着さ
れ、一端が左右のステップ部材に枢着した逆凹形のブラ
ケット10−6に枢着され、他端が前記背当て板2の背
面に取付けられている逆U字形補強部材2−1の下端に
枢着されたステップ支持用連結杆11を介して背当て板
2の回動に連動して上下に回動するごとく支持されてい
る。すなわち、ステップ部材10は背当て板2を立てる
と後方に引かれて図1に示す状態となり、背当て板2を
後方に倒すと前方に押されて上方に回動し水平状になる
ように取付けられている。なお、10−7はスペーサバ
ー、10−8は前記スペーサバーを下から受けるストッ
パー部材である。
【0023】いす本体のロック機構12は、座面後部支
持部材3と後輪支持杆7との間に枢着したリンク12−
1と、このリンクに設けた回動ピン12−2に固着した
短冊状のロック板12−3および左右の回動ピン12−
2をつなぐ連結バー12−4とからなり、ロック板12
−3が後輪支持杆7の上面に形成した段部7−3に係合
することによってロックされ、連結バー12−4を前方
に押してロック板12−3を段部7−3より離脱させる
ことによってロックが解除される仕組みとなっている。
【0024】はね上げ式手摺13は、金属製座面板1と
金属製背当て板2とをL形受部3−1にて回動可能に枢
着する軸ピンP1に一端を枢着されたリンク13−2に
ブラケット13−3を介して軸ピンP7にて枢着され、
他端が金属製座面板1の側面端部に軸ピンP8にて枢着
された接合突起13−3に着脱可能に嵌合されるように
取付けられた着脱式取付パイプ13−1に装着され、か
つ取付パイプ13−1の一端に枢着したL形ストッパー
13−4を前記接合突起13−3の真下に位置させるこ
とによってロック(抜け止め)され、L形ストッパー1
3−4を横方向に回動位置させることによってロックが
解除されるようになっている。
【0025】制動装置14は、後輪支持杆7に一端を枢
着されかつばね14−2にて前方向に付勢された左右一
対のリンク14−1間に横設した制動バー14−3を、
後輪支持杆7に回動可能に横設した連結棒14−4に固
着した踏み板14−6に下から係合するレバー14−5
を介して制動する方式となっている。すなわち、この制
動装置は、踏み板14−6に下向きの力を加えることに
よりレバー14−5を介して制動バー14−3が手前に
引きつけられて後輪7−1を押圧制動し、上記とは逆に
踏み板14−6に上向きの力を加えることによりレバー
14−5を介して制動バー14−3がいすの前方へ押さ
れることにより制動が解除される仕組みとなっている。
なお、制動バー14−3を作動させる手段としては、踏
み板14−6による方式以外に、自転車等に使用されて
いるワイヤブレーキ等を用いてハンドル15部で制動す
る方式を用いることもできる。この制動装置は、いすに
乗っている人と介護者の両人が使用できるようにすれば
より安全でかつ便利である。
【0026】上記構造の車いすにおいて、開脚した状態
にあっては、図1に示すごとく背当て板2がリクライニ
ング用ガスシリンダー9にて普通の背もたれ角度に固定
され、かつ座面後部支持部材3の下面が後輪支持杆7の
上に接して支承されている。この時、ロック機構12の
ロック板12−3の先端が後輪支持杆7の上面の段部7
−3に係合して開脚状態がロックされている。この状態
で車いすに乗り降りする場合、通常は足乗せシート部材
10−5を立てて前から乗り降りするが、手摺13の取
付パイプ13−1を接合突起13−3より離脱させては
ね上げると横からも乗り降りすることができる。
【0027】開脚した状態で背もたれ部を後方に倒す場
合は、リクライニング用ガスシリンダー9の操作レバー
9−3を引上げると軸ピンP1を支点にして背当て板2
が倒れてくるので、適当な位置で操作レバー9−3を離
すとその位置に自動的に固定される。この時、背当て板
2の傾動に連動してステップ支持用連結杆11が前方に
押されることによりステップ部材10が軸ピンP5を支
点に上に回動するので、背当て板2の傾斜に応じて足乗
せシート部材10−5も傾斜し、楽な姿勢で座ることが
できる。また、車いすをベッドタイプとして用いる場合
は、再びリクライニング用ガスシリンダー9の操作レバ
ー9−3を引上げて背当て板2を下限位置まで倒す。図
4は背当て板2を下限位置まで倒した状態を示すもの
で、この動作に連動してステップ部材10はさらに上方
に上がりほぼ水平状態となり、手摺13は水平状態のま
まである。したがって、背当て板2を下限位置まで倒し
た場合は、足を伸ばして楽に体を横にすることができる
とともに、手摺13に腕を乗せても楽である。なお、こ
の場合も手摺13の取付パイプ13−1を接合突起13
−3より離脱させてはね上げると横からも乗り降りする
ことができる。
【0028】次に、車いすを開脚状態から折りたたむ場
合は、ロック機構12の連結バー12−4を前に押して
ロック板12−3を後輪支持杆7の段部7−3より外し
てロックを解除し、この状態で背もたれ部と座面部を把
持して前後方向に折りたたむことができる。この折りた
たみ動作に連動して、座面後部支持部材3の下面が後輪
支持杆7の上面より離れると同時に、サイドブラケット
5と座面後部支持部材3間に横設した連結杆8にてサイ
ドブラケット5が軸ピンP2を支点に後輪側に回動する
ことにより該ブラケットに固着されている前輪支持杆6
が後輪支持杆7側に移動し前輪6−1が後輪7−1に近
接し、さらにステップ部材10もステップ支持用連結杆
11を介して引きつけられて折りたたまれるとともに、
手摺13もリンク13−2を介して下方に移動しながら
同時に折りたたまれる。このようにして折りたたまれた
車いすは図5に示すごとく、全体的に小さくなるととも
に自立できるので、この状態でハンドル15を把持して
押し動かしたり引っ張ったりすることができる。
【0029】折りたたんだ状態にある車いすを開脚して
使用する場合は、折りたたみ時と同様に背もたれ部と座
面部を把持して前後方向に開くことにより、サイドブラ
ケット5と一体の前輪支持杆6が座面後部支持部材3間
に横設した連結杆8にて前方に押され、同時にサイドブ
ラケット5が上方に回動して座面板1に当接し水平状態
となり完全に開脚される。この開脚動作に伴い、ロック
機構12のロック板12−3が後輪支持杆7の上面に設
けた段部7−3に自動的に係合し開脚状態がロックされ
る。またこの時、ステップ部材10も所定の角度に固定
され、手摺13もほぼ水平状態となる。
【0030】
【発明の効果】この発明は上記のごとく、座席の正面か
らだけでなく横からも乗り降りすることができるので、
ベッド等に横付けして乗り降りすることができる等の利
点に加え、先に提案したリクライニング式車いすの欠点
であった背もたれ部をリクライニングさせた場合の重心
を確保するための後輪前後動機構を必要としない構造と
なっているので、従来のリクライニング式車いすの欠点
であった後輪移動機構がない分構造の簡易化がはから
れ、かつ機構的にもよりシンプル化され、コンパクトで
使い易く、携帯、持ち運びにも便利なリクライニング式
車いすを比較的安価に提供することができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】開脚状態におけるリクライニング式車いすの全
体構造を示す側面図である。
【図2】同上車いすを背面方向から見た全体構造を一部
省略して示す斜視図である。
【図3】同上車いすのステップの部分と手摺の部分を示
す示す斜視図である。
【図4】同上車いすの背もたれ部を下限位置まで倒して
ベッドタイプにして用いる状態を示す側面図である。
【図5】同上車いすを折りたたんだ状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 座面を構成する金属製座面板 2 背もたれ部を構成する金属製背当て板 3 座面後部支持部材 4 座面板受部材 5 サイドブラケット 6 前輪支持杆 7 後輪支持杆 8 連結杆 9 ガスシリンダー 10 ステップ部材 11 ステップ支持用連結杆 12 ロック機構 13 手摺 14 制動装置(ブレーキ) 15 ハンドル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の大きさを有する金属製座面板の後
    部と所望の大きさを有する矩形の金属製背当て板の下部
    を相重ねてその両端部をL形受部にて支持する構造の座
    面後部支持部材に軸ピンにて前後方向に折りたたみ可能
    に枢着し、前記金属製座面板の両サイド部を載置固定す
    る左右一対の座面板受部材に、前記座面後部支持部材を
    支承するごとく前記金属製背当て板より後方に突出する
    長さを有する後輪支持杆の一端を回動可能に枢着し、か
    つ前記座面板受部材のほぼ中央部に垂直に回動可能に枢
    着した板状のサイドブラケットに左右一対の前輪支持杆
    を取付け、さらにサイドブラケットと前記座面後部支持
    部材間に開脚時と折りたたみ時に前輪支持杆を前後に移
    動させるための左右一対の連結杆を横設して車体を構成
    し、前記金属製背当て板の背面中央部に下端が前記座面
    後部支持部材の連結杆に回動自在に取付けられ、上端部
    が金属製背当て板にブラケットを介して取付けられたリ
    クライニング用ガスシリンダーにて金属製背当て板を任
    意の角度に支持する構造となし、前記左右一対の座面板
    受部材に枢着したステップ部材と前記金属製背当て板の
    背面に固着した逆U字形補強部材下端との間に渡したス
    テップ支持用連結杆を介してステップ部材が金属製背当
    て板の回動に連動して傾動する機構となし、さらに前記
    座面後部支持部材と後輪支持杆との間に本体の回転式ロ
    ック機構を備え、金属製背当て板の背面にハンドルを設
    けたことを特徴とするリクライニング式車いす。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステップ部材は伸縮式と
    なし、ねじ方式にて長さを調整できる構造となすととも
    に、この伸縮式ステップ部材に両開き式足乗せシートを
    取付けたことを特徴とする請求項1記載のリクライニン
    グ式車いす。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転式ロック機構は、座
    面後部支持部材と後輪支持杆との間に設けたリンクに一
    端を回動自在に枢着された左右一対の短冊状ロック板が
    左右一対の後輪支持杆の上面に設けた段部に係合離脱可
    能となしたことを特徴とする請求項1または2記載のリ
    クライニング式車いす。
  4. 【請求項4】 一端がL形受部にリンクを介して枢着さ
    れ、他端が座面シート部材の端部に着脱可能となす着脱
    式取付パイプに装着され、前記L形受部との枢着部を支
    点に上下方向に回動可能となしたはね上げ式手摺を備え
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項記載のリクライニング式車いす。
  5. 【請求項5】 左右一対の後輪支持杆にばねにて一定方
    向の回動力を付勢された一本の制動バーにて後輪を制動
    する方式の手動式ブレーキまたはワイヤブレーキを装備
    していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1項記載のリクライニング式車いす。
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