JP3566382B2 - リクライニング機能付き車椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、身体の不自由な人が利用する車椅子に関し、更に詳しくは、大径後輪を前後方向に移動させるための後輪位置切換機構と、背凭れ部分のリクライニング機構とを備えた車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
身体の不自由な人が利用する車椅子は、背凭れ部、座部、肘掛け、および小径前輪が取り付けられた走行車体と、その左右位置に取り付けられた大径後輪とを有しており、大径後輪を手やモータなどで回転させて走行するようになっている。かかる車椅子では、利用者の使い勝手を高めることを目的に、背凭れ部のリクライニング機構付きの車椅子が求められているが、背凭れ部を後方に倒した状態で、利用者が背凭れ部に体重をかけると、車椅子が後方に転倒する危険性がある。そこで、大径後輪を最初から後方に取り付けることによって、背凭れ部を倒したときの安全性を確保した車椅子が案出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリクライニング機能付き車椅子のように、大径後輪を最初から後方に配置しておくと、車椅子に腰掛けた利用者は、大径後輪と一体に構成されているハンドリムまで無理な姿勢で手を延ばして手こぎ駆動を行なうことになって、利用者は、疲れやすい。また、大径後輪と前輪とが離れていると、小回りがきかないという問題点もある。
【0004】
ここに、本願発明者は、車椅子に後輪後退機構を設けるとともに、この後輪後退機構付きの車椅子に対して、リクライニング機能を付加し、さらに、後輪の後退動作を行なったときにリクライニング動作が可能となる車椅子を提案するものである。
【0005】
かかる車椅子を実現するにあたって、後輪後退機構としては、たとえば、特開平6−197929号公報に開示されたものがあり、この車椅子では、肘掛けを備えた外部フレームを外側に倒伏できるようにするとともに、大径後輪を後退させるリンク機構を設けてある。このリンク機構では、図6に示すように、アーム91にスプリング92を介して接続された操作レバー93をアーム91側の規制板94の融通孔941に貫通してある。そして、操作レバー93を矢印Gで示すように下方に回動させると、アーム91は、リンク杆95、96によって動作が規制されながら後方に揺動し、アーム91の下端側に取り付けられた大径後輪の車軸97を後退させるようになっている。
【0006】
しかしながら、図6に示す後輪退避機構を設けた車椅子では、一点鎖線Hで示す複雑な車軸97の軌跡のうち、できるだけ直線的な軌跡を描く範囲H1で車軸97を移動させているが、車軸97がアーム91に直結されている以上、車軸97に上下動させようとする力が加わることを避けれない。従って、車軸97を後退させるときには、座部に押し上げる力が働くので、その分だけ操作レバー93に大きな力をかける必要がある。従って、利用者は、座部に腰掛けたままでは大径後輪を自力で移動させることができないという問題点がある。
【0007】
かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、利用者が座部に腰掛けたまま自力で大径後輪を前後方向に移動できるとともに、かかる後輪の移動によって、走行性能を維持しながら、リクライニング機構の安全性を確保したリクライニング機能付き車椅子を提案することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るリクライニング機能付き車椅子では、座部、この座部の側方に位置する左右一対の肘掛け、座部の後方に位置する背凭れ部、および左右一対の小径前輪が取り付けられた走行車体と、この走行車体と別体で構成され、肘掛けの側方に左右一対の大径後輪がそれぞれ位置するように車軸を支持する左右一対の車軸用ブラケットと、走行車体側で肘掛けを座部の側方に位置する状態と座部の側方を開放する位置まで退避した状態との間で切り換える肘掛け位置切換機構と、走行車体と車軸用ブラケットとの間でこの車軸用ブラケットを前後方向に水平に案内するガイド機構と、操作部材に対する操作により作動し、車軸用ブラケットをガイド機構により案内しながら前後方向に水平移動させることによって大径後輪が座部の側方に位置する状態と座部の側方を開放する位置まで後退した状態とに切り換える後輪位置切換機構と、この後輪位置切換機構において大径後輪の後退動作が行なわれたときに背凭れ部をその下端部を中心に所定の位置まで回転させて後方に倒すことが可能となるリクライニング機構とを設けたことに特徴を有する。
【0009】
本発明では、肘掛け位置切換機構については、肘掛けが走行車体の後方寄りの位置を中心に回転することにより、座部の側方に位置する状態と背凭れ部の側方位置で起立して座部の側方位置を開放する状態とに切り換えるように構成し、後輪位置切換機構については、肘掛けを前記の操作部材として、この肘掛けを背凭れ部の側方位置で起立させるときに車軸用ブラケットを後方に水平移動させて大径後輪を座部の側方位置から後退させる一方、この状態から、肘掛けを座部の側方位置に戻すときに車軸用ブラケットを前方に水平移動させて大径後輪を座部の側方位置に戻すように構成し、リクライニング機構については、肘掛けを前記の操作部材として、この肘掛けを背凭れ部の側方位置で起立させて大径後輪を後退させるときに背凭れ部をその下端部を中心に所定の位置まで回転させて後方に倒す一方、この状態から、肘掛けを座部の側方位置に戻して大径後輪を座部の側方位置まで戻すときに、背凭れ部をその下端部を中心に回転させて元の姿勢に戻すように構成することが好ましい。
【0010】
【作用】
本発明に係る車椅子では、車軸を走行車体とは別体の車軸用ブラケットを介して取り付けるとともに、このブラケットを水平に案内するガイド機構を設けてあるため、後輪位置切換機構によって、車軸用ブラケットを前後方向に移動させる際に、大径後輪は、水平に移動する。従って、座部が上下動しないので、利用者は、座部に腰掛けたまま小さな力で大径後輪を移動させることができる。
【0011】
また、本発明では、大径後輪を後退させるときに背凭れ部を後方に倒すことが可能になるリクライニング機構を設けてあるため、大径後輪を移動させない限り、背凭れ部を後方に倒すことができない。それ故、背凭れ部を後方に倒した状態で、車椅子が後方に転倒することを確実に防止でき、安全である。
【0012】
さらに、本発明では、後輪位置切換機構を設けることによって、背凭れ部を倒したときの安全性を確保しながら、車椅子に腰掛けた利用者が車椅子を手こぎ駆動して自走するときの機動性を高いものにしてある。すなわち、大径後輪を最初から後方に配置するのと相違して、本発明では、利用者が車椅子を手こぎ駆動する際には、大径後輪と一体に形成されているハンドリムは、座部の側方位置に前進した状態にある。従って、座部に腰掛けた利用者がハンドリムの頂点付近に手を掛けた状態で、肘は約90°の角度に屈曲して後方に張り出す状態となる。この姿勢は、人間工学的な観点からみると手こぎ駆動を行いやすい状態である。これに対して、大径後輪を最初から後方に配置しておくと、無理な姿勢で手こぎ駆動を行なうことになって、利用者は、疲れやすい。また、本発明では、車椅子が走行する際には、大径後輪が座部の側方位置に前進し、大径後輪と前輪との距離が短いので、小回りがきく。それ故、本発明に係る車椅子では、走行性能がよいとともに、背凭れ部を倒したときの安全性が高い。
【0013】
本発明において、肘掛けを座部の側方位置と背凭れ部の側方位置との間で回転させるとともに、この肘掛け自身を後輪位置切換機構とリクライニング機構の操作部材とした場合には、利用者は、身体を低く屈めなくても操作部材を扱えるので、楽な姿勢で操作できるとともに、安全である。しかも、後輪位置切換機構の動作に対してリクライニング機構の動作を連動させた場合には、大径後輪と背凭れ部を一つの動作で操作できるとともに、背凭れ部を後方に倒すときに、大径後輪は、必ず後退するので、安全である。しかも、自力で操作できるほど小さな力で扱える後輪位置切換機構の動作にリクライニング機構の動作を連動させているため、これらの機構を連動させても、利用者は、大きな力を必要としない。
【0014】
【実施例】
図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
【0015】
図1は、本例の車椅子の右側面図、図2は、本例の車椅子を座部や背凭れ部などを省略して示す正面図である。なお、本例の車椅子は、左右対称になっていることから、右側半分を中心に説明する。
【0016】
(全体構造)
図1において、本例の車椅子1では、略水平に構成された座部11、その両側で起立する肘掛け13、および座部11の後端部から斜め上方に起立する背凭れ部12を備える走行車体10と、肘掛け13の外側で左右一対の空気入りタイヤを備える大径後輪51とから大略構成されている。大径後輪51には、その外側にハンドリム59が取り付けられている。
【0017】
走行車体10の側面部では、図2に示すように、左右対称に構成された本体側ブラケット18がX字形のリンクフレーム101で互いに連結された構造になっている。リンクフレーム101を構成する各リンク102は、上端部が本体側ブラケット18の上方部分に支持され、下端部が本体側ブラケット18の下方部分に固定された金具441内で支持されている。この金具441は、パイプを縦半分に分割したものである。また、各リンク102は、2本ずつ前後に重ねられた状態でその中央部分でピン103で接続されている。
【0018】
再び、図1において、本体側ブラケット18の前側下部には、キャスター16を介して左右一対の小径前輪17が取り付けられている。また、本体側ブラケット18の前方上部から斜め下方に向けては、左右一対の前方フレーム14が取り付けられ、これらの前方フレーム14の内部には、足載せ台15の連結用パイプ151の上端部が嵌められている。連結用パイプ151は、前方フレーム14にねじ止め固定されており、前方フレーム14への差込み長さを変えることによって足載せ台15の高さ位置を調節可能である。
【0019】
本体側ブラケット18の上面には、座部用ベース111が水平に取り付けられ、このベースの上面に座部用カバー112が貼られて座部11が構成されている。座部11の前方寄りの側方位置には、大径後輪51に対するブレーキ機構19のレバー191が配置されている。
【0020】
本体側ブラケット18には、座部11の後端が位置する部分から斜め上方に向けて立ち上がり部181が形成されている。
【0021】
立ち上がり部181の内側では、それに沿ってハンドル連結用パイプ31が取り付けられている。ハンドル連結用パイプ31の内部には、ハンドルパイプ33の下端部が嵌められ、この状態でボルト34で止められている。ハンドルパイプ33の上端部は、後方に折れ曲がり、そこに手押し用ハンドル32が形成されている。手押し用ハンドル32の高さ位置は、ハンドルパイプ31のハンドル連結用パイプ31への差込み長さを変えることにより調節可能である。
【0022】
ハンドル連結用パイプ31の前面側には、背凭れ用ベース121が取り付けられており、このベースの前面に背凭れカバー122が貼られて背凭れ部12が構成されている。ハンドル連結用パイプ31は、その下端部が本体側ブラケット18に対し回転軸38を介して取り付けられているため、回転軸38を中心にして矢印Gおよび矢印Hの方向に回転することが可能である。
【0023】
(肘掛け構造)
座部11の側方位置には、略六角形の側面形状を有する左右一対の肘掛け13が配置されている。肘掛け13の各辺のうち、水平な上辺部132に対しては、肘木134および肘掛けカバー133が取り付けられている。
【0024】
肘掛け13の後端部の下方寄りの位置にある角部分135は、本体側ブラケット18の立ち上がり部181の前面(走行車体10の後方寄りの位置)に対して連結用のピン63を介して取り付けられている。従って、肘掛け13は、矢印Aで示すように、ピン63を中心にして座部11の側方に位置する状態から背凭れ部12の側方位置で起立する状態にまで回転しながら退避し、座部11の側方位置を開放可能である。逆に、肘掛け13は、矢印Bで示すように、ピン63を中心に逆方向にも回転して背凭れ部12の側方位置から座部11の側方位置に戻ることも可能である。このようにして、本例では、肘掛け13の位置を切り換えるための肘掛け位置切換機構が左右一対に構成されている。なお、図1に示す状態では、側面フレーム131の水平な下辺部136は、本体側ブラケット18の上面部186に乗った状態にある。
【0025】
座部11の側方位置には、肘掛け13の下辺部136にロック片130Cが固定され、それに形成されている孔130Aに、本体側ブラケット18の側に形成されているピン130Bが引っ掛かって図1に示す状態を保持するロック機構130が形成されている。このロック機構130では、ロック片130Cを側方にずらして、孔130Aからピン130Bを外すことによって、肘掛け13が矢印Aの方向に回転することが可能になる。
【0026】
なお、肘掛け13には、円弧状のスリット139が形成され、このスリット139の内部には、立ち上がり部181から側方に突出しているピン182が位置している。
【0027】
(大径後輪の取付け構造)
このように構成した走行車体10に対する大径後輪51の取付け構造を、以下に説明する。
【0028】
本体側ブラケット18の後方位置には、矩形の側面形状を有する左右一対の車軸用ブラケット20が配置されている。車軸用ブラケット20からは、前方に向けて水平に延設された細径の連結用パイプ22、23(連結軸)が上下2段にねじ止め固定されている。一方、本体側ブラケット18の外側面には、太径の案内用パイプ41、42が止め具43によって水平に上下2段に取り付けられている。これらの案内用パイプ41、42の内部には、車軸用ブラケット20の連結用パイプ22、23がそれぞれ挿抜可能な状態で差し込まれて、本体側ブラケット18を前後方向に水平に案内するガイド機構40が構成されている。この状態で、車軸用ブラケット20は、本体側ブラケット18に支持されている状態にある。
【0029】
車軸用ブラケット20の外側面には、車軸固定板24が固定されており、この車軸固定板24に対して大径後輪51の車軸511が支持されている。車軸固定板24には、前後方向に長孔241が形成されており、この長孔241を貫通するように、車軸511を保持する軸受け(図示せず。)がねじ止め固定されている。従って、車軸511の前後位置は、長孔241の形成範囲内で調節可能である。このようにして、本例では、車軸511の前後位置調節機構が構成されている。
【0030】
車軸固定板24は、車軸用ブラケット20の対向する垂直部分21に対して縦方向にそれぞれ1条ずつ形成された長孔211、および車軸固定板24自身の両端部に縦に1つずつ形成された孔242、およびこれらの孔を貫通する計2本のボルト242によって固定されている。従って、車軸用ブラケット20に対する車軸固定板24の固定位置は、長孔211の形成範囲内において変更できるので、車軸511の高さ位置は、調節可能である。このようにして、本例では、車軸511の高さ位置調節機構が構成されている。
【0031】
(後輪位置切換機構)
本例では、肘掛け13を操作したときに、大径後輪51が前後方向に移動するように、車軸用ブラケット20と走行車体10とは、連結用パイプ22、23、および案内用パイプ41、42からなるガイド機構40と、第1のリンク機構60(後輪位置切換機構)とによって機構的に接続されている。また、本例では、肘掛け13を操作して大径後輪51を前後方向に移動させたとき、ハンドル連結用パイプ31、および背凭れ部12が図1に示すように起立した状態、および斜め後方に倒れた状態に切り換えるための第2のリンク機構70(リクライニング機構)が構成されている。
【0032】
これらの第1および第2のリンク機構60、70と、ガイド機構40とを抜き出して、図3に拡大して示す。
【0033】
図3において、まず、第1のリンク機構60では、本体側ブラケット18の立ち上がり部181の上端部には、ピン64を介して第1のリンク杆61の上端部が回転可能に取り付けられ、リンク杆61の下端部は、ピン65を介して車軸用ブラケット20の上部26に回転可能に取り付けられている。ピン65は、第1のリンク杆61の下端部に形成された長孔66の内部を上下動可能である。第1のリンク杆61の中間部分には、ピン67を介して短い第2のリンク杆62の後端部が回転可能に取り付けられている。第2のリンク杆62の前端部は、ピン68を介して肘掛け13の後端部138に回転可能に取り付けられている。ここで、肘掛け13は、前述したとおり、ピン63を介して本体側ブラケット18に対して回転可能に取り付けられている。
【0034】
(リクライニング機構)
第2のリンク機構70では、ハンドル連結用パイプ31に対しその長さ方向の中央部分よりもやや下端よりの位置に、第3のリンク杆71の上端部がピン72を介して回転可能に取り付けられ、第3のリンク杆71の下端部は、第1のリンク杆61と第2のリンク杆62との連結部分において、ピン67を介して第1のリンク杆61に回転可能な状態で取り付けられている。但し、本例では、ロック機構130を解除しない限り、肘掛け13を回転させることができないとともに、第2のリンク機構70は、第1のリンク機構60と同様、肘掛け13によって動作する。従って、第2のリンク機構70と第1のリンク機構60とが連動する状態にあって、第1のリンク機構60が動作しない限り、第2のリンク機構70も動作しないようになっている。
【0035】
なお、車椅子1では、車軸用ブラケット20、第1および第2のリンク機構60、70などが左右独立して動作するように設けてあるが、左側面も同じ構成になっているので、その説明を省略する。
【0036】
(車椅子の使用方法)
このように構成した車椅子1では、利用者は、座部11に腰掛けながらハンドリム59を介して手で大径後輪51を回転させることにより走行することができる。この状態のとき、肘掛け13は、図1に示すように、座部11の側方位置にある。また、大径後輪51およびハンドリム59は、手が届くように座部11の側方位置にある。従って、通常の走行状態のままでは、利用者が車椅子1から座部11の上を横移動しながらベッドなどに移り乗ろうとしても、肘掛け13および大径後輪51が邪魔になる。
【0037】
そこで、本例では、利用者が車椅子1の側方からベッドなどに移り乗る際には、まず、車椅子1をベッドに横付けした後、大径後輪51にブレーキを掛ける。
【0038】
次に、ロック機構130を解除した後、矢印Aで示すように、肘掛け13を上方に回転させて背凭れ部12の側方位置で起立するまで後方に押しやる。その結果、座部11の側方が開放される。
【0039】
この動作に連動して、第1のリンク機構60では、図3に示すように、第2のリンク杆62と肘掛け13との連結部分がピン63を中心に矢印Cで示す軌跡を辿りながら二点鎖線で示す位置まで回転する。また、第1のリンク杆61と第2のリンク杆62との連結部分は、ピン64を中心に矢印Dで示す軌跡を辿りながら回転する。従って、第1のリンク杆61は、ピン64を中心に揺動し、その下端部に連結されている車軸用ブラケット20は、矢印Eの方向に力を受ける。このとき、ガイド機構40では、連結用パイプ22、23が案内用パイプ41、42の内部を滑りながら移動する。また、第1のリンク杆61の下端部では、そこに形成した長孔66の内部をピン65が滑っていく。従って、第1のリンク機構60は、図4に実線で示すように、肘掛け13に対する操作だけで車軸用ブラケット20を水平方向に後退させる。その結果、大径後輪51は、それを上下動するような力を受けることなく、図5で示すように、水平に後退し、座部11の側方位置から退避する。それ故、利用者は、座部11を横移動しながら簡単にベッドなどに乗り移ることができる。
【0040】
逆に、利用者がベッドから車椅子1に移り乗る際には、図4に実線で示すように、肘掛け13および大径後輪51を座部11の側方から退避させておき、利用者が車椅子1に乗り移った後に、肘掛け13を矢印Bの方向に回転させて座部11の側方位置に戻す。この動作に連動して、第1のリンク機構60では、先の動作とは逆に、第1のリンク杆61は、ピン64を回転中心として下端側が揺動し、車軸用ブラケット20は、水平に前進する。従って、大径後輪51は、図1に示すように、座部11の側方位置に戻り、通常の走行状態に簡単に戻る。
【0041】
かかる動作に連動して、本例では、ロック機構130を解除した後、図3において、矢印Aで示すように、肘掛け13を上方に回転させて背凭れ部12の側方位置で起立するまで後方に押しやって、大径後輪51を後退させたとき、第2のリンク機構70では、第3のリンク杆71が第1のリンク杆61に引っ張られて後方に移動する。その結果、図4に示すように、第3のリンク杆71に後方に引っ張られたハンドル連結用パイプ31は、その下端部(回転軸38)を中心に矢印Gの方向に回転し、図5に示すように、背凭れ部12は、約45°の角度にまで倒れる。この状態では、大径後輪51は、後退した状態にあるので、利用者が背凭れ部12に体重をかけても、車椅子1は、後ろに倒れることがない。
【0042】
逆に、肘掛け13を矢印Bの方向に回転させて座部11の側方位置に戻して、大径後輪51も座部11の側方位置に戻したとき、第2のリンク機構70において、第3のリンク杆71は、第1のリンク杆61によって前に押し出される。その結果、図3および図4に示すように、ハンドル連結用パイプ31は、その下端部(回転軸38)を中心に矢印Hの方向に回転し、図1に示すように、背凭れ部12は、元の姿勢に戻る。
【0043】
(実施例の効果)
このように、本例の車椅子1では、肘掛け13が座部11の側方位置から退避するだけでなく、その動作に連動して、大径後輪51も座部11の側方位置から後方に退避する。従って、利用者は、座部11上を横移動して簡単に乗り降りすることができる。
【0044】
さらに、本例では、背凭れ部12をその下端部を中心に回転させて後方に倒す第2のリンク機構70が設けてあり、この第2のリンク機構70は、大径後輪51を後退させるときに行なう肘掛け13に対する操作に基づいて回動する。このため、利用者が車椅子1の座部11の上を横移動しながらベッドなどに乗り移る際に、大径後輪51を後退させるとともに、背凭れ部12を後方に倒すことができるので、座部11の上が広くなる。従って、利用者は、座部11の側方からベッドなどに乗り移る際に姿勢を簡単に変えることができる。また、背凭れ部12を後方に倒した状態で利用者が休むこともできる。
【0045】
このように、背凭れ部12を後方に倒して利用するときには、大径後輪51は、必ず後退した状態にある。すなわち、大径後輪51を後退させない限り、背凭れ部12を誤って後方に倒すことができないので、安全である。
【0046】
さらに、本例では、大径後輪51を前後に移動させることによって、背凭れ部12を倒したときの安全性を確保しながら、車椅子1に腰掛けた利用者がそれを手こぎ駆動して自走するときの機動性を高いものにしてある。すなわち、大径後輪51を最初から後方に取り付けた場合と相違して、本例では、利用者が車椅子1を手こぎ駆動する際には、大径後輪51と一体に形成されているハンドリム59は、座部11の側方位置に前進した状態にある。従って、座部11に腰掛けた利用者がハンドリム59の頂点付近に手を掛けた状態で、肘は約90°の角度に屈曲して後方に張り出す状態となる。この姿勢は、人間工学的な観点からみると手こぎ駆動を行いやすい姿勢である。これに対して、大径後輪51を最初から後方に配置しておくと、無理な姿勢で手こぎ駆動を行なうことになって、利用者は、疲れやすくなってしまう。また、本例では、車椅子1を手こぎ駆動する際には、大径後輪51が座部11の側方位置に前進しており、大径後輪51と小径前輪17との距離が短いので、小回りがきく。
【0047】
このように、本例の車椅子1では、高い走行性能を維持しながら、背凭れ部を倒したときの安全性も高く、二律背反する関係にあるこれらの特性の双方を満たしている。
【0048】
また、車軸511は、走行車輛10とは別体の車軸用ブラケット20を介して取り付けられているとともに、走行車輛10と車軸用ブラケット20との間には、このブラケットを水平に案内するガイド機構40が構成されている。しかも、第1のリンク杆61の下端部では、長孔66の内部をピン65が滑っていく。このため、車軸用ブラケット20や大径後輪51は、それを上下動するような力を受けないので、座部11が上下動しない。従って、利用者は、座部11に腰掛けたまま、肘掛け13を小さな力で回転させるだけで、大径後輪51を移動させることができる。それ故、利用者は、自力で大径後輪51を移動させて車椅子1の側方から乗り降りできる。しかも、肘掛け13を小さな力で回転させるだけで、大径後輪51を移動させることができるので、肘掛け13への操作に連動して、背凭れ部12を倒したり、起こしたりするように構成しても、これらの操作を、利用者は自力で十分行なうことができる。
【0049】
また、本例では、第1のリンク機構60に対する操作部材としても機能する肘掛け13は、座部11の側方位置に出現する状態と、背凭れ部12の側方位置で起立する状態に切り換わる。従って、利用者は、身体を屈めずに大径後輪51を移動させることができるので、楽であるとともに、安全である。しかも、大径後輪51と背凭れ部12とを一つの動作で扱うことができるので、便利である。
【0050】
さらに、車軸511の位置は、長孔241の形成範囲内であれば前後方向に調節可能である。従って、図3に二点鎖線Lで示すハンドル連結用パイプ31の下方への延長線上に近い位置に車軸511を配置することができる。それ故、介護者は、手押し用ハンドル32をもって車椅子1を簡単に方向転換できる。この場合には、座部11の側方が大径後輪51で完全に遮られる状態になるが、大径後輪51は、必要に応じて後方に退避させることが可能であるので、座部11の側方からの乗り降りに支障がない。
【0051】
また、車椅子は、大径後輪の径が大きい程、早く走行できるため、外出に便利である一方、大径後輪の径が小さい程、小回りが利くので、屋内で使用するのに便利である。従って、使用状況に合わせて、径の異なる大径後輪に交換すればよいが、従来の車椅子では、径の異なる大径後輪に変更すると、座部の高さ位置が変わってしまい、体形に合わなくなる。これに対して、本例の車椅子1では、車軸用ブラケット20に対する車軸固定板24の固定位置が長孔211の形成範囲内で変更できるので、大径後輪51を径の大きなものに交換したときには、車軸用ブラケット20の固定位置を高くすればよく、座部11の高さ位置が変わらない。逆に、大径後輪51を径の小さなものに交換したときには、車軸固定板24の車軸用ブラケット20に対する固定位置を低くすれば、座部11の高さ位置が変わらない。このように、径の異なる大径後輪に交換しても、座部11の高さ位置が変わらず、体形に合ったままであるので都合がよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るリクライニング機能付き車椅子には、車軸を走行車体とは別体の車軸用ブラケットを介して取り付けるとともに、このブラケットを水平に案内するガイド機構と、車軸用ブラケットを前後方向に移動させる後輪位置切換機構と、後輪が後退したときに背凭れ部を後方に倒すことが可能となるリクライニング機構とを設けたことに特徴を有する。従って、本発明によれば、車軸用ブラケットを水平に案内するガイド機構を設けてあるため、後輪位置切換機構によって、車軸用ブラケットを前後方向に移動させる際に、大径後輪は、水平に移動する。従って、座部が上下動しないので、利用者は、座部に腰掛けたまま小さな力で大径後輪を移動させることができる。
【0053】
また、本発明では、大径後輪を後退させるときに背凭れ部を後方に倒すことが可能になるリクライニング機構を設けてあるため、大径後輪を移動させない限り、背凭れ部を後方に倒すことができない。それ故、背凭れ部を後方に倒した状態で、車椅子が後方に転倒することを確実に防止でき、安全である。
【0054】
さらに、本発明では、背凭れ部を倒したときの安全性を確保する目的に大径後輪を最初から後方に配置するのと相違して、利用者が車椅子を手こぎ駆動する際には、大径後輪と一体に形成されているハンドリムは、座部の側方位置に前進した状態にある。従って、座部に腰掛けた利用者は、ハンドリムを楽に操作できる。また、自走時には、大径後輪が座部の側方位置に前進し、大径後輪と前輪との距離が短いので、小回りがきく。それ故、本発明に係る車椅子では、高い走行性能を維持しながら、安全性の高いリクライング機構を構成してあるので、二律背反する関係にある走行性能と安全性の双方を満たすことができる。
【0055】
本発明において、肘掛けを座部の側方位置と背凭れ部の側方位置との間で回転させるとともに、この肘掛け自身を後輪位置切換機構とリクライニング機構の操作部材とした場合には、利用者は、身体を低く屈めなくても操作部材を扱えるので、楽な姿勢で操作できるとともに、安全である。しかも、後輪位置切換機構の動作に対してリクライニング機構の動作を連動させた場合には、大径後輪と背凭れ部を一つの動作で操作できるとともに、背凭れ部を後方に倒すときに、大径後輪は、必ず後退するので、安全である。しかも、自力で操作できるほど小さな力で扱える後輪位置切換機構の動作にリクライニング機構の動作を連動させているため、これらの機構を連動させても、利用者は、大きな力を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るリクライニング機能付き車椅子における走行状態を示す右側面図である。
【図2】図1に示す車椅子の正面図である。
【図3】図1に示す車椅子において、大径後輪を後退させるともに、背凭れ部を後方に倒すためのガイド機構、第1のリンク機構、および第2のリンク機構の説明図である。
【図4】図1に示す車椅子において大径後輪を後方に移動させるとともに、背凭れ部を後方に倒す動作を示す右側面図である。
【図5】図1に示す車椅子において大径後輪を後方に移動させるとともに、背凭れ部を後方に倒した状態を示す右側面図である。
【図6】従来の車椅子における大径後輪を後退させるためのリンク機構の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・車椅子
10・・・走行車体
11・・・座部
12・・・背凭れ部
13・・・肘掛け
18・・・本体側ブラケット
20・・・車軸用ブラケット
22、23・・・車軸用ブラケットの連結用パイプ(連結軸)
32・・・手押し用ハンドル
40・・・ガイド機構
41、42・・・本体側ブラケットの案内用パイプ
51・・・大径後輪
59・・・ハンドリム
60・・・第1のリンク機構
61・・・第1のリンク杆
62・・・第2のリンク杆
70・・・第2のリンク機構
71・・・第3のリンク杆
130・・・ロック機構

Claims (2)

  1. 座部、該座部の側方に位置する左右一対の肘掛け、前記座部の後方に位置する背凭れ部、および左右一対の小径前輪が取り付けられた走行車体と、
    該走行車体と別体で構成され、前記肘掛けの側方に左右一対の大径後輪がそれぞれ位置するように車軸を支持する左右一対の車軸用ブラケットと、
    前記走行車体側で前記肘掛けを前記座部の側方に位置する状態と前記座部の側方を開放する位置まで退避した状態との間で切り換える肘掛け位置切換機構と、前記走行車体と前記車軸用ブラケットとの間で該車軸用ブラケットを前後方向に水平に案内するガイド機構と、
    操作部材に対する操作により動作し、前記車軸用ブラケットを前記ガイド機構により案内しながら前後方向に水平移動させることによって前記大径後輪が前記座部の側方に位置する状態と前記座部の側方を開放する位置まで後退した状態とに切り換える後輪位置切換機構と、
    この後輪位置切換機構における前記大径後輪の後退動作が行なわれたときに前記背凭れ部をその下端部を中心に所定の位置まで回転させて後方に倒すことが可能となるリクライニング機構と
    を有することを特徴とするリクライニング機能付き車椅子。
  2. 請求項1において、前記肘掛け位置切換機構は、前記肘掛けが前記走行車体の後方寄りの位置を中心に回転することにより、前記座部の側方に位置する状態と前記背凭れ部の側方位置で起立して前記座部の側方位置を開放する状態とに切り換えるように構成され、
    前記後輪位置切換機構は、前記肘掛けを前記操作部材として、該肘掛けを前記背凭れ部の側方位置で起立させるときに前記車軸用ブラケットを後方に水平移動させて前記大径後輪を前記座部の側方位置から後退させる一方、この状態から、前記肘掛けを前記座部の側方位置に戻すときに前記車軸用ブラケットを前方に水平移動させて前記大径後輪を前記座部の側方位置に戻すように構成され、
    前記リクライニング機構は、前記肘掛けを前記操作部材として、該肘掛けを前記背凭れ部の側方位置で起立させて前記大径後輪を後退させるときに前記背凭れ部をその下端部を中心に所定の位置まで回転させて後方に倒す一方、この状態から、前記肘掛けを前記座部の側方位置に戻して前記大径後輪を前記座部の側方位置まで戻すときに、前記背凭れ部をその下端部を中心に回転させて元の姿勢に戻すように構成されていることを特徴とするリクライニング機能付き車椅子。
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