JPH0838552A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JPH0838552A
JPH0838552A JP6181627A JP18162794A JPH0838552A JP H0838552 A JPH0838552 A JP H0838552A JP 6181627 A JP6181627 A JP 6181627A JP 18162794 A JP18162794 A JP 18162794A JP H0838552 A JPH0838552 A JP H0838552A
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frame
bearing pipe
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Hisashi Furukawa
久四 古川
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Nissin Medical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者及び介護者の双方に段差乗り越えが容
易となる車椅子を提供すること。 【構成】 主車輪(駆動輪)11と、該主車輪11の軸
受けパイプ13に保持され前端部下方に前足車15が取
り付けられた椅子フレーム17とを備えた車椅子。椅子
フレーム17が軸受けパイプ13に回動自在に保持され
るとともに、軸受けパイプ13から後方へ伸びて後端に
後足車を備えた後足車フレーム49が形成されている。
後足車フレーム49と椅子フレーム17との間に、垂直
方向の伸縮支持ロッド63が上下端で軸支されている。
伸縮支持ロッド63は、遠隔操作可能なロック機構を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主車輪(駆動輪)と、
該主車輪の軸受けパイプに保持され前端部下方に前足車
が取り付けられた椅子フレームとを備えた車椅子に関す
る。特に、屋内平坦面における敷居等の段差部の乗り越
えが容易にできる車椅子に係る発明である。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来の、
上記タイプの車椅子は、段差部の乗り換えは、利用者自
身が操作して走行させる自操タイプの場合、前足車が小
車であるため屋内における敷居等の段差の乗り越えが極
めて困難であった。この際、介護者が車椅子全体を後傾
させて前足車を段差より上に上げて前進させればよい。
【0003】しかし、介護者自身が力の弱い女子・老人
等であると、車椅子を後傾させて支持するのが困難であ
り、やはり、車椅子の段差乗り越えが困難であった。介
護タイプの車椅子でも同様のことが言える。
【0004】本発明は、上記にかんがみて、利用者及び
介護者の双方に段差乗り越えが容易となる車椅子を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の請求項1に係る車椅子は、上記課題を、下
記構成により解決するものである。
【0006】主車輪(駆動輪)と、該主車輪の軸受けパ
イプに保持され前端部下方に前足車が取り付けられた椅
子フレームとを備えた車椅子において、椅子フレームが
軸受けパイプに回動自在に保持されるとともに、軸受け
パイプから後方へ伸びて後端に後足車を備えた後足車フ
レームが形成され、該後足車フレームの後端と椅子フレ
ームとの間に、垂直方向の伸縮支持ロッドが上下端で軸
支され、該伸縮支持ロッドは、遠隔操作可能なロック機
構を備えていることを特徴とする。
【0007】(2) 本発明の請求項2に係る車椅子は、上
記課題を、下記構成により、より簡単な操作で容易に解
決するものである。
【0008】請求項1において、伸縮支持ロッドが伸び
方向に付勢する戻しばねを備えていることを特徴とす
る。
【0009】(3) 本発明の請求項3に係る車椅子は、上
記課題のより楽に解決できるとともに、車椅子の機動性
も増大させるものである。
【0010】請求項1において、椅子フレームが軸受け
パイプに対して前後調整移動可能とされていることを特
徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図例に基づいて説明
する。ここでは自走タイプ・非折畳み式を例に採り説明
するが、介護タイプ・折畳みタイプの場合でも同様であ
る。
【0012】(1) 本実施例の車椅子は、主車輪(駆動
輪)11と、該主車輪11の軸受けパイプ13に保持さ
れ前端部下方に前足車15が取り付けられた椅子フレー
ム17とを備えていることを前提的構成とする。主車輪
11には、通常、操作輪(ハンドリム)(図示せず)が
取り付けられている。ここで、主車輪を脱着可能として
おくことが、乗用車トランクへの積み込み等の見地から
望ましい。
【0013】また、椅子フレーム17は、通常、曲げ加
工したアルミパイプ等を連結して形成されている。具体
的には、下記の通りである。
【0014】夫々略水平方向に突出し上端が手押しハ
ンドル部21、下端が軸受けパイプ取付部23とされた
左右一対の手押し操舵パイプ25と、該操舵パイプ2
5の中間下側に連結され前端部は下方へ屈曲している座
部パイプ29と、一対の操舵パイプ25を後ろ側で連
結し前端が下側へ屈曲されて座部パイプ29を前端側で
連結し、背もたれ部31及びひじ掛け部33を形成する
平面形状コ字形のひじ掛けパイプ35と、座部パイプ
29の下端と水平部中間位置とが連結されたL字形で、
水平部前端側に前足車15が取り付けられ、垂直部中間
位置に手押し操舵パイプ25の前端と連結される前足車
パイプ37と、該前足車パイプ37の水平部位置と垂
直部位置で夫々連結する2本の横桟パイプ39、41
と、を主構成とするものである。図例中、42はステッ
プ、43、45は夫々、補強パイプである。
【0015】(2) 本実施例では、上記構成において、下
記特徴的構成を有する。
【0016】(i) 椅子フレーム17が軸受けパイプ13
に回動自在に保持されるとともに、軸受けパイプ13か
ら後方へ伸びて後端に後足車47を備えた後足車フレー
ム49が形成されている。
【0017】ここで、後足車フレーム49は、軸受けパ
イプ13の中央部に連結され先端が下方へ湾曲している
一対の中央角パイプ51と、該中央角パイプ51の先端
に連結され両端が前方へ湾曲して先端に後足車47が取
り付けられるアーチ状の後足車保持パイプ55と、該中
央角パイプ51と後足車保持パイプ55との間を連結す
る補強パイプ59とで形成される。
【0018】また、椅子フレーム17は、軸受パイプを
直接保持してもよいが、本実施例では、利用者(座者)
の重心調整が可能なように、椅子フレーム17が軸受け
パイプ13に対して前後調整移動可能とされている。
【0019】具体的には、軸受けパイプ13に固定され
た重心調整ブロック61に、椅子フレーム17の操舵パ
イプ25の下側水平部を介して、前後調整移動可能に保
持されている。
【0020】(ii)そして、後足車フレーム49の後端と
椅子フレーム17との間に、垂直方向の伸縮支持ロッド
63が上下端で軸支され、該伸縮支持ロッド63は、遠
隔操作可能なロック機構を備えている。
【0021】具体的には、後足車フレーム49の中央角
パイプ51間に軸支された回動ブロック65に下端が螺
着され、ひじ掛けパイプ35の後端に連結されたコ字ブ
ラケット67に上端が軸支されて、伸縮支持ロッド63
が取り付けられている。
【0022】そして、伸縮支持ロッド63は、上方小径
部に介そうされた戻しばね(圧縮コイルばね)71によ
り伸び方向に付勢されている。
【0023】ロック機構は、本実施例では、内装された
コイルばねの締付け力で、任意長さ位置でロック可能と
された、メカニカルロックを採用しているが、他のメカ
ニカルロックまたは、シリンダ式の油圧・エアロック機
構を使用してもよい。
【0024】そして、上記ロック機構は、コイルばねの
締付けをワイヤー73を介して行うようになっており、
ワイヤー73は、ひじ掛け部33に取り付けられたグリ
ップレバー75で引張り・戻し可能とされている。
【0025】更に、必然的でないが、伸縮支持ロッド6
3の下端をねじ込む回動ブロック65の取り付け位置を
調整可能に、複数のばね圧調整孔77が形成されてい
る。
【0026】また、伸縮支持ロッド65の下端は、伸縮
支持ロッド65のストロークを調整するストローク調整
ねじ78が取り付けられている。
【0027】(3) 次に、上記実施例の使用態様を説明す
る。
【0028】(i) まず、利用者(座者)の常態の座位置
の重心を軸受けパイプ13位置に来るように、椅子フレ
ーム17を前後させて、調整しておく。また、同時に、
伸縮支持ロッド63のストローク及びばね圧も利用者に
合わせて最適なものにストローク調整ねじ79及びばね
圧調整孔77により合わせておく。この状態では、後足
車47は通常2〜3cm浮いた状態にあるようにしておく
ことが望ましい。また、通常走行時は、伸縮支持ロッド
63のロック状態(伸縮不能状態)にある。
【0029】(ii)次に、利用者が車椅子に座って、車椅
子を走行していて、室内に敷居T等の段差がある場合
は、グリップレバー75を把持して伸縮支持ロッド63
のロックを解除した状態で、利用者が後に反って重心を
移動させる。すると、椅子フレーム17は後傾して前足
車15は上方へ上がると同時に、伸縮支持ロッド63は
ロックを解除されて戻しばね71により伸びる。そし
て、この状態でグリップレバー75の把持をやめると、
伸縮支持ロット63はロックされる。従って、フレーム
17は後傾していても、後足車47で車椅子の後ろ側が
支持された状態となり、車椅子が後転することはない。
【0030】この状態で、操作輪19を回して車椅子を
前進させる。このとき、前足車15は段差Tより上に上
昇しているため、干渉せず前進でき、更に、主車輪11
は大径であるため乗り越えに問題はない。
【0031】(iii) 続いて、主車輪11が段差を乗り越
えた後、グリップレバー75を把持すると伸縮支持ロッ
ド63のロックが解除され、圧縮コイルばね71の戻し
作用により椅子フレーム17が水平状態に戻る。その
後、グリップレバー75を離すと再び、伸縮支持ロッド
63がロックされて、水平状態が維持される。この状態
では、後足車47が浮いているため、前進しても若干の
衝撃を受けるのみでほとんど問題とならない。
【0032】
【発明の作用・効果】本発明の車椅子は、上記の如く、
椅子フレームが軸受けパイプに回動自在に保持されると
ともに、軸受けパイプから後方へ伸びて後端に後足車を
備えた後足車フレームが形成され、後足車フレームの後
端と椅子フレームとの間に、垂直方向の伸縮支持ロッド
が上下端で軸支され、該伸縮支持ロッドは、遠隔操作で
操作可能なロック機能を備えている構成により、下記の
ような作用効果を奏するものである。
【0033】(i) 段差乗り越え時には、利用者(座者)
が反って重心を後に移動することにより椅子フレームが
後傾して前足車が上がりその状態で前進でき、主車輪で
乗り越えが容易にできる。主車輪で乗り越えを終了した
後は、勢いがついているため、後足車は、小径でも通
常、段差を乗り越えることができる。
【0034】なお、この際、後足車を浮かした状態とな
るようにしておくと、利用者が段差から受ける衝撃が小
さいか、ほとんどなくなるため望ましい。
【0035】従って、本発明の車椅子は、利用者及び介
護者の双方に段差乗り越えが容易となる。
【0036】(ii)また、請求項2の如く、伸縮支持ロッ
ドが伸び方向に付勢する戻しばねを備えていることによ
り、椅子フレームの平常姿勢への戻しがロックを解除す
ることにより自動的にでき、より簡単な操作で本発明の
効果を奏し得る。
【0037】(iii) 更に、請求項3の如く、椅子フレー
ムが軸受けパイプに対して前後調整移動可能とすること
により、椅子フレームを後傾させる場合の重心移動が、
より容易となり、上記作用・効果をより確実に解決する
ことが可能となる。また、利用者(座者)の重心を軸受
パイプ上にもって来ると、主車輪の回転軸と重心が一致
することとなり、車椅子の方向転換(回転)が容易とな
り、車椅子の機動性が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子における平常走行時の車輪・足
車を取りつけた車椅子フレームの側面図
【図2】同じく段差乗り越え直前時の車輪・足車を取り
つけた車椅子フレームの側面図
【図3】後足車フレームの平面図
【符号の説明】
11 主車輪 13 軸受パイプ 15 前足車 17 椅子フレーム 47 後足車 49 後足車フレーム 63 伸縮支持ロッド 71 戻しばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主車輪(駆動輪)と、該主車輪の軸受け
    パイプに保持され前端部下方に前足車が取り付けられた
    椅子フレームとを備えた車椅子において、 前記椅子フレームが前記軸受けパイプに回動自在に保持
    されるとともに、前記軸受けパイプから後方へ伸びて後
    端に後足車を備えた後足車フレームが形成され、 該後足車フレームと前記椅子フレームとの間に、垂直方
    向の伸縮支持ロッドが上下端で軸支され、 該伸縮支持ロッドは、遠隔操作可能なロック機構を備え
    ていることを特徴とする車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記伸縮支持ロッド
    が伸び方向に付勢する戻しばねを備えていることを特徴
    とする車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記椅子フレームが
    前記軸受けパイプに対して前後調整移動可能とされてい
    ることを特徴とする車椅子。
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