JP3207932B2 - サイド乗降用の障害者用車椅子 - Google Patents

サイド乗降用の障害者用車椅子

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JP3207932B2
JP3207932B2 JP25533992A JP25533992A JP3207932B2 JP 3207932 B2 JP3207932 B2 JP 3207932B2 JP 25533992 A JP25533992 A JP 25533992A JP 25533992 A JP25533992 A JP 25533992A JP 3207932 B2 JP3207932 B2 JP 3207932B2
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忠 井浦
憲三 和田
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忠 井浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、身体障害者用の車椅
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前側左右に位置する小径のキャス
ター型の転動前輪と、その後方側に夫々位置する左右一
対の大径転動後輪とを有する走行車体に腰掛椅子部と背
もたれ部とを設けると共に、車体後方部に介護走行可能
な手押し用のハンドルとを備えた車椅子は周知であり、
しかも、この走行車体の左右両側に上下に調節可能な手
摺を設けた構造の車椅子は特公平2−62254号公報
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来型の車椅子の場合、車椅子をベッド
側面に横付けしても車椅子の腰掛面の端とベッドとの間
に隙間ができて不安定な状態であり、車椅子からベッド
に移動したり、逆にベッドから車椅子側へ乗り移ること
が困難であり、このために、車椅子のサイド枠を後輪を
後方へ移動させておいて横外方へ横倒しに回動して該サ
イド枠をベッド上面にブリッジさせ、障害者が乗り移れ
るように構成しようとしたが、その後輪を移動操作する
操作レバーの操作を車椅子に搭乗している障害者自身が
操作することができず、介添者の補助が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
解決のために、左右一対の小径前輪9と左右一対の大径
後輪12とを有した身体障害者用の車椅子であって、該
車椅子の車体1側に装備される座席シート23の少なく
とも左右片側に当該シート23の高さ近傍で前後方向軸
心まわりに回動可能で、起立時には左右の側壁となり、
外方倒伏時にはベッド側へ障害者が移動して移る場合の
ブリッジ座席になるブリッジ枠28を設け、このブリッ
ジ枠28の外側に位置する前記後輪12を当該ブリッジ
枠28が外方へ回動倒伏するのを妨害しないよう後方側
移動可能にリンク機構14を構成し、前記ブリッジ枠
28とその外側に位置する後輪12との間に配置ならし
めた操作レバー17により前記リンク機構14を作動さ
せて後輪12を前後移動可能に構成するに、前記リンク
機構14は、車体1の後部に枢着された上リンク杆14
aとそれよりやや長い下リンク杆14bのそれぞれの先
端部をアーム15の上端部と中間部に連結し、アーム1
5の下端部に取り付けられた後輪車軸13が略々水平面
内の直線軌跡を描き前後移動するよう構成してなるサイ
ド乗降用の障害者用車椅子とした。
【0005】
【実施例】1は車体で、左右一対のフレーム2a,2b
を左右に接近、離間可能に正面視がX型に枢支連結した
連結体3a,3bで前後側を連結している。この各フレ
ーム2a,2bは、夫々ハンドル4を上端に設けた後部
フレーム部5とこの後部フレーム部5から前方へ向かう
上部フレーム部6及び下部フレーム部7と、更に、この
上部フレーム部6を前方下部に折り曲げて下部フレーム
部7に連結した前部フレーム部8とからなる。
【0006】 9は転動前輪で、前記上部フレーム部6及
び下部フレーム部7の前部側を上下に連結する連結前フ
レーム10の下端側にキャスター11を介して取付けら
れている。
【0007】 12は後輪で、前記前輪9よりも遥かに大
きく、自転車の車輪のように空気入りタイヤの車輪にな
っている。そして、この後輪12の車軸13は前記後部
フレーム部5にリンク機構14介して前後に揺動され
るアーム15に回転自在に取付けられている。
【0008】 16は手扱ぎリングで、前記後輪12のリ
ム12aに取付けられ該車輪の外側にあって車輪径より
も小径にできている。
【0009】 前記リンク機構14は、短い上リンク杆1
4aとこれよりやや長い下リンク杆14bとからなり、
これによってアーム15の先端側に取付けられた車軸1
3部が略々直線状に前後揺動するよう第4図の通り構成
している。
【0010】 17は操作レバーで、基部側を前記アーム
15に枢支(イ)して先端側を前方上方に向かうよう途
中部を屈曲ならしめている。そしてこのレバーの基部側
近くを前記アーム15に固着の上下規制板18に穿った
融通孔18aに挿通し、アーム15とレバー17との間
にスプリング19を介装して該レバー17が常時上方側
に引き上げ附勢されるように構成している。また、この
レバー17には係止体20を設け、前記上部フレーム部
6側に固着の係止カム体21に係脱可能に構成してい
る。
【0011】 22は背凭れで、前記左右のフレーム間の
後部フレーム部5,5間に張設されており、この背凭れ
は屈曲自在な布状部材からなる。
【0012】 23は座席シートで、屈曲自在なこのシー
ト23の裏面に頑丈な布帯23a,23bを前後に所定
の間隔を設けて縫合させ、この布帯23a,23bの左
右両端部分を内側に折り合せて前後方向に取付け用の空
洞孔(ロ)を形成するよう両端から所定の間隔をおいて
縫合わせ、車椅子の左右側に設けた上部フレーム部6,
6の夫々前後に固着された正面視がU字状をした受金2
4の該U字溝25,25に嵌合するパイプ軸26に前記
空洞孔(ロ)を通して該シートを装着するように構成し
ている。このシート装着時に前記X型の連結体3a,3
bの連結メタル部を同時に挿通させて連結するよう構成
しこのメタル部にパイプ軸26の抜止め螺子27を設け
ている。
【0013】 28はブリッジ枠で、前記左右の上部フレ
ーム部6,6に取付けられたブラケット29に前後方向
のピン30を介して起立した状態と横外側に倒伏する状
態とに回動自在に設けている。
【0014】 31は手摺で、前記後部フレーム5の上
下中間部前側に取付けたブラケット32に固着のメタル
33に上下方向に挿通されて回転自由なピン34に取付
けた手摺取付枠35の上面に固着されている。そして、
この手摺取付枠35には前記ブリッジ枠28の立設状態
での上面部分を左右側からはさみ込み、このブリッジ枠
28を倒れないように規制するロックレバー部材36が
取付けられている。37は手摺取付枠に設けた外倒れ防
止ストッパーを示す。
【0015】 このように構成されたブリッジ枠28と、
前記操作レバー17との関係を説明すると、該レバー1
7の操作握り部17aが搭乗する障害者によって当該ブ
リッジ枠28の回動支軸であるピン30よりも下方に押
し倒して後輪12を後方に移動させたとき、該ブリッジ
枠28が外方に倒伏作動できるようになっている。
【0016】 38は後輪ブレーキレバーで、前方下方に
回動させると車輪12のタイヤを押圧するブレーキ部材
が前側から後方に移動して保持され後輪の転動を防止す
るようになっている。39は足載せ台、40はX型の連
結体3a,3bの拡張を規制する規制杆である。
【0017】 上例の作用について詳述すると、障害者は
通常の車椅子と同じように該車椅子に乗って後輪12の
外側面に設けた手扱ぎリング16を回転操作することに
より自由に走行運行することができる。そして、この運
行状態からベッド41に障害者自身の操作で移る場合に
は、ベッド41の側面に車椅子を横付けして、その側の
操作レバー17を第5図で示した通り下方に回動する。
このときアーム15に取付けられた係止体20がカム体
21から外れると共に規制板18の融通孔18aの底面
を該レバー17が係合してアーム15を後方に揺動す
る。この場合、該アーム15の後輪12を軸支する車軸
13はリンク機構14によって第4図で示した略々水平
面内の後方直線軌跡(ハ)を描き、ベッド41側の後輪
12がほとんど上下動しないで後方へ転動する。即ち第
1図から第5図の状態に後輪12が移動してブリッジ枠
28の外側面内から後方に外れる。また、この操作レバ
ー17は下方へ押し下げられてブリッジ枠28の回動支
点となる前後方向のピン30よりも下方に位置する。
【0018】 この状態で手摺31に取付けられたロック
レバー部材36を上方へ回動操作してブリッジ枠28を
フリーにし、該手摺31を外側後方へ回動しながらブリ
ッジ枠28をベッド41の上面に橋渡しする第13図の
状態に倒す。このように車椅子の座席部分とベッド41
との間にブリッジ枠28で連絡させ、障害者が座席から
該ブリッジ枠28を経てベッド41側へ簡単に移動する
ことができる。
【0019】 次に、ベッド41から車椅子へ乗り移る場
合には、ベッド41の一側面側へ前述操作で後方へ後輪
12を移動させている側を引き寄せ、ベッド上面にブリ
ッジ枠28の回動端面側を受けさせた橋渡し状態にす
る。そして、ベッド41側から該ブリッジ枠28を伝っ
て車椅子へ乗り込み、ブリッジ枠28を座席シート23
の側面に回動立設させ、手摺31を元のブリッジ枠28
の上面に回動させた後、ロックレバー部材36で該ブリ
ッジ枠28の上側を係合固定する。その後、下方へ回動
させていた操作レバー17を引き上げる。すると、後方
に位置していた後輪12がリンク機構14を介して難な
く前方のブリッジ枠28の側方に移動し、係止体20が
車体1側の係止カム21に係合して不測に操作レバー
17が下方へ移動せず後輪12が固定される。
【0020】 このように、後輪12は、後方へ操作レバ
ー17で移動するときも、また、元の前方側へ復帰する
ときも略々水平面内で車軸13が移動するために、車体
1が左右に揺動せず安定状態を保ち極めて安全である。
【0021】 また、ベッド41側へ車椅子から移る場合
には、車輪の転動を防止するようブレーキレバー38を
前方下方に回動してタイヤをブレーキ部材で直接押圧し
ておくことが大切であり、また、この操作を忘れるとブ
リッジ枠28の外側回動が該レバー38で邪魔されるか
ら、忘れ防止にもなっている。
【0022】
【発明の効果】この発明によると、車椅子に搭乗する障
害者自身が、座席シート23の側面に位置した側枠を形
成するブリッジ枠28の外側に位置する操作レバー17
を押し下げることでこのブリッジ枠28の外側にある後
輪12を後方側に移動させることができ、このとき、後
輪12及び操作レバーがブリッジ枠28の外側への回動
を邪魔しない状態になって、車椅子の座席シート23と
ベッド41側とを該ブリッジ枠28が橋渡しでき、この
ブリッジ枠28に腰を預けながら障害者が簡単に車椅子
からベッド側へ移ったり、逆に、ベッド側から車椅子へ
乗り移ることができる。さらに、リンク機構14により
後輪12移動時に後輪12の上下移動がほとんど発生せ
ず、略々水平面の直線軌跡上を移動するので車椅子が安
定した状態で後輪を移動することができる。すなわち、
安全に車椅子からベッドへの移乗操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図
【図2】平面図
【図3】フレームの関連を示した正面図
【図4】リンク機構の作用を示した側面図
【図5】後輪移動をさせた作用を説明する側面図
【図6】要部の側面図
【図7】要部の作用を説明する側面図
【図8】要部の側面図
【図9】要部の側面図
【図10】要部の平面図
【図11】シート部分の平面図
【図12】要部の正面図
【図13】作用を説明する簡略正面図
【符号の説明】
1 車体 2 フレーム 4 ハンドル 9 前輪 12 後輪 13 後輪車軸 14 リンク機構 17 操作レバー 22 背凭 23 座席シート 28 ブリッジ枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の小径前輪9と左右一対の大径後
    輪12とを有した身体障害者用の車椅子であって、該車
    椅子の車体1側に装備される座席シート23の少なくと
    も左右片側に当該シート23の高さ近傍で前後方向軸心
    まわりに回動可能で、起立時には左右の側壁となり、外
    方倒伏時にはベッド側へ障害者が移動して移る場合の
    リッジ座席になるブリッジ枠28を設け、このブリッジ
    枠28の外側に位置する前記後輪12を当該ブリッジ枠
    28が外方へ回動倒伏するのを妨害しないよう後方側へ
    移動可能にリンク機構14を構成し、前記ブリッジ枠2
    8とその外側に位置する後輪12との間に配置ならしめ
    た操作レバー17により前記リンク機構14を作動させ
    て後輪12を前後移動可能に構成するに、前記リンク機
    構14は、車体1の後部に枢着された上リンク杆14a
    とそれよりやや長い下リンク杆14bのそれぞれの先端
    部をアーム15の上端部と中間部に連結し、アーム15
    の下端部に取り付けられた後輪車軸13が略々水平面内
    の直線軌跡を描き前後移動するよう構成してなるサイド
    乗降用の障害者用車椅子。
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