JP4074793B2 - 多目的チェアのアームレスト - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、多目的チェアのフレームに係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開2000−342376号公報には、床上に載置される支持下部フレームの上方に上部支持フレームを設け、該上部支持フレームに背凭フレームと座席フレームを回動自在に取付け、該座席フレームの前側に足掛部フレームの基部を回動自在に設けたものにおいて、前記座席フレームの左右何れか一側または両側には、アームレストフレームを、前記背凭フレームの傾斜角度に関わらず略水平状態を保持する構成について記載されている。
また、従来公知ではないが、先願の特願2001−336107号には、アームレストフレームとアームレストリンクの後側回動アームの間に上側ロック機構を、前記後側回動アームの下部と前記背凭フレームとの間には切替え機構を夫々設け、アームレストとレールに使用できるようにした構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、単に背凭フレームの傾斜角度に関わらず略水平状態を保持するアームレストフレームを設けただけであり、その他に使用方法がない。
即ち、アームレストは、背凭フレームの傾斜角度に関わらず略水平状態を保持させるのは勿論こと、背凭フレームの側方に起立させたままに保持できると、寝ている人の転落を防止するレールにも使用でき、多目的チェアの汎用性を一層広げられる。
前記先行技術のものは、多目的チェアの汎用性を広げているが、使用者の体格の相違までは対応しきれていない。
この点を工夫すると、汎用性を高くしつつ、適応性も向上させされる。
【0004】
【発明の目的】
汎用性および適応性の高いアームレストの提供、操作性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム16を回動自在に取付けたものにおいて、前記座席フレーム16の左右何れか一側または両側には、アームレスト用フレーム82を、アームレストリンク56により前記背凭フレーム9の回動に応じて略水平状態を保持しつつ前後するアームレストモードと、前記背凭フレーム9の回動に関わらず座席フレーム16の側方所定位置に固定状態となるレールモードとに切替えられるように構成すると共に、座席フレーム16に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレストとしたものである。
本発明は、前記アームレスト用フレーム82は、前記アームレストリンク56の一部を構成するアームレスト用上側リンク杆50に、該アームレスト用上側リンク杆50に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレストとしたものである。
本発明は、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた上下中間用支持部材84に上下動および回転自在に設けた縦移動部材83に固定し、縦移動部材83の下部にはアームレスト上下用モータ88の正逆回転するモータ回転螺子軸89に螺合させた下側支持部材85を取付けた多目的チェアのアームレストとしたものである。
本発明は、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた縦移動部材83中心に側方回動自在にすると共に、アームレスト用フレーム82の内縁には縦移動部材83より所定距離前側の所定部分から前側に至るに従い背凭フレーム9側に位置するように傾斜して突き出る突出支持部93を設けた多目的チェアのアームレストとしたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は人工透析患者あるいは歯科受診患者が治療を受けるときに使用する治療用チェア、あるいは、寛いで着座するリラックスチェア等に使用する多目的チェアフレーム本体、2は多目的チェアフレーム本体1の一部を構成する支持下部フレームであり、支持下部フレーム2は前後転輪4を夫々設けて床上に載置する。支持下部フレーム2には任意のリフタ機構5を介して上部支持フレーム6を設ける。
上部支持フレーム6は左右一対の前後方向の前後杆7を有し、前後杆7は前記リフタ機構5を介して支持下部フレーム2に対して上下するように設ける。前後杆7の後部には後側ブラケット8を固定し、後側ブラケット8の上部には背凭フレーム9の下部を横軸10により回動自在に取付ける。背凭フレーム9の後面(裏面)側の左右中央位置にはリクライニング用モータ11を回動自在に取付け、リクライニング用モータ11には該リクライニング用モータ11の回転により伸縮するリクライニング用ロッド12を設け、リクライニング用ロッド12は下方に突出させて取付杆13の先端に軸14により軸着し、取付杆13の基部は前記横軸10より下方の後側ブラケット8または上部支持フレーム6側に固定する。
したがって、前記横軸10と前記軸14との間の後側ブラケット8と、背凭フレーム9と、リクライニング用モータ11のリクライニング用ロッド12と、取付杆13とによりリクライニング用リンクを構成している。
【0007】
しかして、各上部支持フレーム6の基部側上面には上方に起立する起立部15の下部を夫々固定し、各起立部15の上端には座席フレーム16のU型形状の後部枠17の後部を軸18により回動自在に取付ける。座席フレーム16の前側には左右方向の座席中間連結フレーム19を設け、座席中間連結フレーム19は前記前後杆7の上に載置されて、座席フレーム16の下方回動を規制するように構成する。
前記座席中間連結フレーム19の前側には左右方向の座席連結フレーム20を設け、座席連結フレーム20には左右一対の座席側アーム21の基部を夫々固定し、各座席側アーム21の先端には足掛部フレーム22の上部枠23に設けた足掛側アーム24の先端を左右方向の足掛回動軸25により回動自在に取付け、足掛部フレーム22は足掛回動軸25中心に回動自在に構成する。
この場合、座席側アーム21および足掛側アーム24には夫々ストッパ面26を設け、足掛部フレーム22を上方回動させて、この足掛部フレーム22と座席フレーム16とが互いに水平状態になると、座席側アーム21と足掛側アーム24のストッパ面26が互いに当接して足掛部フレーム22の上方回動を規制するように構成し、座席フレーム16に対する足掛部フレーム22の上方回動を停止させて、座席フレーム16と足掛部フレーム22とを一体的に軸18中心に上方回動させる。また、反対に、座席フレーム16と足掛部フレーム22とを一体的に下方回動させ、座席フレーム16の座席連結フレーム20が前後杆7の上面に当接すると、座席フレーム16の下方回動を規制し、足掛部フレーム22のみ下方回動させる。
30は足掛部フレーム22を上下回動させるチルト用モータ、31はチルト用モータ30の回転により伸縮するチルト用ロッドであり、チルト用ロッドチルト用ロッド31は上部枠23に設けたアーム32に取付ける。
【0008】
しかして、足掛部フレーム22の左右方向の下部枠33には、左右一対の足掛側下部アーム34の基部を夫々固定し、各足掛側下部アーム34の先端にはステップフレーム35に設けたステップ側アーム36の先端を左右方向のステップ回動軸37により回動自在に取付けて、ステップフレーム35と足掛部フレーム22と座席フレーム16とを略面一にすると、使用範囲が広がり、好適である。
しかして、足掛部フレーム22とステップフレーム35との間には、足掛部フレーム22が上方回動するに従いステップフレーム35を前方回動させるステップ用リンク機構40を設ける。ステップ用リンク機構40は前記足掛部フレーム22の上部枠23にブラケット41を設け、ブラケット41に中間アーム42の中間部を取付軸43により回動自在に取付け、中間アーム42の一端(上端)に前後方向のステップリンク杆44の上端(後端)を軸45により取付け、ステップリンク杆44の下端(前端)はステップ側アーム36に軸46により取付け、前記中間アーム42の他端(下端)には作動用リンク杆47の前端(下端)を軸48により取付け、作動用リンク杆47の後端は座席側アーム21に軸49により取付ける。
この場合、前記ステップリンク杆44は前記足掛部フレーム22の裏側に位置させ、かつ、前記中間アーム42は、前記ステップフレーム35をステップ回動軸37中心に足掛部フレーム22の裏側に位置する格納位置から互いに水平状態になった足掛部フレーム22と座席フレーム16と略水平となる支持位置まで回動させられる長さ(距離)をステップリンク杆44が移動するように、長さおよび配置を構成する。
【0009】
しかして、多目的チェアフレーム本体1は、背凭フレーム9が任意の傾斜角度で起立し、足掛部フレーム22が前下がりのとき、着座する着座モードであり、この着座モードのときに背凭フレーム9および足掛部フレーム22は独立して回動操作可能であり、また、リフタ機構5により支持下部フレーム2に対して全体を上下可能である。
また、着座モードから背凭フレーム9を後倒れさせ、足掛部フレーム22を座席フレーム16と面一になるまで上方回動させると、略水平のベッドモードとなる。
また、前記ステップフレーム35は、着座モードから、足掛部フレーム22が座席フレーム16と面一になるまでに、足掛部フレーム22の裏側に位置する格納位置から前方回動を開始し、足掛部フレーム22がベッドモードになって座席フレーム16と略面一になると、ステップフレーム35も足掛部フレーム22と座席フレーム16と略面一となり、そのまま更に上方回動すると、ステップフレーム35側を高く、背凭フレーム9側を低くする展身モードにも移行する。
【0010】
しかして、多目的チェアフレーム本体1の左右何れか一側または両側には、背凭フレーム9の傾斜角度にかかわらず略水平状態であって背凭フレーム9の位置に合わせて前後移動するアームレストモードと、背凭フレーム9の回動とは独立して座席フレーム16の側部に位置するレールモードとに切替え可能であって、座席フレーム16に対して上下動および縦軸回動自在にアームレスト用フレーム82を設ける。
即ち、アームレスト(図示省略)は腕を載せたままで、背凭フレーム9の傾斜角度を変更したときはこれに対応させてアームレストが前後移動すると腕の支持状態を良好にでき、また、アームレストを座席フレーム16に対して上下させられると、着座者の体格に合わせてアームレストの高さを調節でき、また、座席フレーム16に対して縦軸回動させられると、側方に伸ばした状態の腕の支持を良好にできて、好適である。
【0011】
このアームレスト用フレーム82の取付構成の一例を示すと、アームレスト用フレーム82は後述するアームレストリンク56の一部を構成するアームレスト用上側リンク杆50の上方に位置し、アームレスト用上側リンク杆50に対して上下動および縦軸回動自在に取付ける。アームレスト用フレーム82の基部側には縦軸形状の縦移動部材83の上端を固定する。縦移動部材83の上下中間部はアームレスト用上側リンク杆50に設けた上下中間用支持部材84に上下動および回転自在に挿入し、縦移動部材83の下部は下側支持部材85に回転のみ自在に取付ける。
下側支持部材85は、縦移動部材83の下部を挿入させる挿入孔86を一端に形成し、下側支持部材85の他端には縦の螺子孔87を形成する。螺子孔87にはアームレスト上下用モータ88により正逆回転するモータ回転螺子軸89を螺合させ、アームレスト上下用モータ88は前記アームレスト用上側リンク杆50に取付ける。前記縦移動部材83には後側に突き出るようにスイッチプレート90を固定し、スイッチプレート90にスイッチ91を設ける。
【0012】
前記アームレスト用フレーム82は、側方回動の中心となる縦移動部材83が側面視背凭フレーム9と重なって位置するように設け、アームレスト用フレーム82の後端が側方回動するときに背凭フレーム9と当たらないようにする。また、アームレスト用フレーム82の外縁92はアームレスト用上側リンク杆50の外縁に平面視重なるように合わせるが、アームレスト用フレーム82の内縁には縦移動部材83より所定距離前側に位置する部分から前側に至るに従い背凭フレーム9側に位置するように傾斜して突き出る突出支持部93を設け、着座者より後側に位置する縦移動部材83を中心にアームレスト用フレーム82を側方回動させたとき、アームレスト用フレーム82の内縁全体が着座者に対して離れる間隔を少しでも小さくするようにしている。
【0013】
しかして、アームレスト用上側リンク杆50の前側には前側回動アーム51の上部を横軸52により回動自在に取付け、前側回動アーム51の下部は前記座席フレーム16の前側部分に横軸53により回動自在に取付け、アームレスト用上側リンク杆50の後側には後側回動アーム54の上部を横軸55により回動自在に取付け、後側回動アーム54の下部は後側ブラケット8に背凭フレーム9を回動自在に取付けた横軸10に回動自在に取付け、前記前側回動アーム51と後側回動アーム54とアームレスト用上側リンク杆50により略平行リンクのように前記アームレストリンク56を構成し、アームレストリンク56によりアームレスト用上側リンク杆50は背凭フレーム9の前後回動による傾斜角度にかかわらず略水平状態を保持する。なお、背凭フレーム9が所定角度より後方回動すると、アームレスト用上側リンク杆50は後下がり傾斜となる。
【0014】
この場合、前記アームレスト用上側リンク杆50がアームレストモードと、レールモードとに切替えるが、後側回動アーム54の上部には後側回動アーム54を所定角度に保持してレールモードにする上側ロック機構65を設け、後側回動アーム54の下部にはアームレストリンク56の回動を背凭フレーム9に合わせるアームレストモードとなるように、後側回動アーム54と横軸10とをロックする下側ロック機構68を設ける。
上側ロック機構65は、前記後側回動アーム54の上部軸着部となる横軸55には該横軸55を中心とする円弧形状の円弧部を有するロック用ガイド部材58を設け、該ロック用ガイド部材58にはロック孔59を設け、ロック孔59に係合離脱する係合部材60を後側回動アーム54に移動自在に設け、係合部材60は軸部材により形成し、係合部材60は上下一対の取付板61に挿通し、取付板61は左右一対の板部材により形成した後側回動アーム54により挟持し、上下の取付板61の間の係合部材60には操作部材62を任意の方法で取付け、該操作部材62と取付板61の間に係合部材60をロック孔59に向けて係合するように付勢するバネ63を設けて構成する。
【0015】
上側ロック機構65は、係合部材60がロック孔59に係合してレールモードとなって後側回動アーム54を所定角度に保持する。
前記下側ロック機構68は、前記後側回動アーム54の下部軸着部となる横軸10に該横軸10を中心とする円弧形状の下部ロック用ガイド部材69を設け、該下部ロック用ガイド部材69には下部ロック孔70を設け、下部ロック孔70に係合離脱する下部係合部材71を後側回動アーム54に移動自在に設ける。下部係合部材71は軸部材により形成し、下部係合部材71は上下一対の下部取付板72に挿通し、下部取付板72は前記後側回動アーム54により挟持する。上下の下部取付板72の間の下部係合部材71には下部操作部材73を摺動のみ自在に取付け、該下部操作部材73と下部取付板72の間に下部係合部材71を下部ロック孔70に向けて係合するように付勢する下側バネ74を設ける。
下部係合部材71は下部ロック孔70から離脱すると、レールモードとなって前記上側ロック機構65のロックを許容し、下部係合部材71が下部ロック孔70に係合すると、アームレストモードとなり、背凭フレーム9の回動に応じて回転する横軸10の回転により下部係合部材71と下部ロック孔70を介して後側回動アーム54を背凭フレーム9の回動に応じて回動させる。
【0016】
この場合、上側ロック機構65と下側ロック機構68は夫々ロック孔59と下部ロック孔70の位置(位相)を変更し、ロック孔59は後側回動アーム54が略垂直のとき係合する位置に形成し、下部ロック孔70は後側回動アーム54が傾斜している位置で係合するように形成し、上側ロック機構65と下側ロック機構68とがメカロックするのを防止している。
しかして、前記前側回動アーム51は上部アーム77と下部アーム78とに分割形成し、上部アーム77と下部アーム78は互いに伸縮自在に構成し、横軸52と横軸53との軸間距離を変更しうるように構成する。
実施例では、上部アーム77は板部材により形成し、上部アーム77の裏面(内面)下部に一対の摺動筒79を固定し、一対の軸形状に形成した下部アーム78を摺動筒79に挿通する。80は下部アーム78の上部に設けた抜け止めストッパ、81は上部アーム77と下部アーム78の縮小を停止させるストッパである。
【0017】
【作用】
次に作用を述べる。
リクライニング用モータ11を回転させると、リクライニング用ロッド12が縮小し、背凭フレーム9は横軸10中心に後方(下方)回動する。また、リクライニング用モータ11を逆転させると、リクライニング用ロッド12が伸長し、背凭フレーム9は横軸10中心に前方(上方)回動する。
しかして、チルト用モータ30を回転させると、チルト用ロッド31が伸長する。チルト用ロッド31は足掛部フレーム22のアーム32を前方に押すので、足掛部フレーム22は足掛回動軸25中心に上方回動を開始する。
この場合、座席フレーム16に設けた座席側アーム21と足掛部フレーム22に設けた足掛側アーム24には、夫々ストッパ面26を形成しているから、足掛部フレーム22と座席フレーム16とが互いに面一状態(略水平)になると、座席側アーム21と足掛側アーム24のストッパ面26が互いに当接して足掛部フレーム22の上方回動を規制し、足掛部フレーム22をベッドモードの位置にする。
【0018】
また、更にチルト用ロッド31を伸長させると、座席フレーム16に対する足掛部フレーム22の上方回動を停止させて、座席フレーム16と足掛部フレーム22とを一体的に軸18中心に上方回動させて、展身モードにする。また、反対に、展身モードまたはベッドモードから座席フレーム16と足掛部フレーム22とを一体的に下方回動させて、座席フレーム16の座席連結フレーム20が前後杆7の上面に当接すると、座席フレーム16の下方回動を規制し、足掛部フレーム22のみ下方回動させて、着座モードとする。
しかして、足掛部フレーム22の下部枠33には足掛側下部アーム34を設け、足掛側下部アーム34にはステップフレーム35に設けたステップ側アーム36をステップ回動軸37により回動自在に取付け、ステップフレーム35は足掛部フレーム22の裏側に位置する格納位置から足掛部フレーム22と略面一な支持位置まで回動自在であり、座席連結フレーム20とステップフレーム35の間にステップ用リンク機構40を設けているから、チルト用モータ30により足掛部フレーム22が上方回動すると、ステップフレーム35はステップ回動軸37中心に最初下方回動し、足掛部フレーム22の下部を通過すると反転するように上方回動を開始し、足掛部フレーム22が着座モードの座席フレーム16に略面一になると、ステップフレーム35は足掛部フレーム22と略面一になる。
【0019】
この場合、ステップ用リンク機構40は、足掛部フレーム22の上部枠23のブラケット41に中間アーム42の中間部を取付軸43により回動自在に取付け、中間アーム42の一端に前後方向のステップリンク杆44の上端(後端)を軸45により取付け、ステップリンク杆44の下端(前端)はステップ側アーム36に軸46により取付け、前記中間アーム42の他端(下端)には作動用リンク杆47の前端(下端)を軸48により取付け、作動用リンク杆47の後端は座席側アーム21に軸49により取付けているから、足掛部フレーム22の裏側に位置するステップリンク杆44は中間アーム42が取付軸43中心に回動することにより所定距離足掛部フレーム22に対して前進し、ステップリンク杆44はステップフレーム35を足掛部フレーム22の裏側に位置する格納位置からステップ回動軸37中心に足掛部フレーム22と略水平となる支持位置まで回動させる。
即ち、チルト用モータ30によりチルト用ロッド31が伸長すると、足掛部フレーム22が足掛回動軸25中心に回動し、これにより中間アーム42を取付けた取付軸43も足掛回動軸25中心に前方回動するが、作動用リンク杆47は足掛回動軸25の下方の軸49中心に回動するので、その結果、作動用リンク杆47は中間アーム42の下端を牽引するように作用し、軸49に対して軸45は前進し、この長さ(距離)をステップリンク杆44が移動し、それゆえ、格納位置のステップフレーム35が支持位置まで回動する。
したがって、ステップフレーム35を回動させるためのモータ等が不要となる。
【0020】
しかして、ステップフレーム35は、ステップ回動軸37中心に足掛部フレーム22に対して回動するので、足掛部フレーム22の前端との間に隙間を作ることなく、足掛部フレーム22の長さを延長してベッドモードとする。
また、足掛部フレーム22の下端が床面より離れるに従いステップフレーム35は下方回動量が多くなり、ステップフレーム35の先端が床面より所定距離上方に位置するところで、足掛部フレーム22の先端を基準に表側に向けて回動開始するように設定しているから、着座モードにおいて、ステップフレーム35は足掛部フレーム22の裏側に位置して着座者の足に干渉せず、着座者の足面は床面に接触させられ、足掛部フレーム22を上方回動させてベッドモードにしたときは足掛部フレーム22の長さを延長して着座者の足を支持できる。
即ち、ステップフレーム35はベッドモードのとき足掛部フレーム22の長さを補う作用を期待し、ステップフレーム35自体に所定の厚みが有るので、格納時あるいは着座モードのときに足掛部フレーム22の前側に位置させると、ステップフレーム35の上面から座席フレーム16により座面高さが設定されることになって、初期位置の座面高さが高くなるが、多目的チェアフレーム本体1の使用目的からすると好ましくなく、座面高さの低設定とベッドモードにおける足掛部フレーム22の延長とは両立しにくいが、本願のようにすることにより、初期位置の座面高さの低設定と、ベッドモードにおける足掛部フレーム22の長さの確保とを両立させる。
【0021】
以上のように、多目的チェアフレーム本体1は変位するが、これをまとめると、略水平にした座席フレーム16と足掛部フレーム22とステップフレーム35に対して背凭フレーム9を面一にすることにより前記のベッドモードになり、更に、座席フレーム16と足掛部フレーム22とステップフレーム35を上方回動させ、背凭フレーム9を下方回動させると、ステップフレーム35側が高く、背凭フレーム9側が低くい展身モードに移行する。
しかして、アームレスト用上側リンク杆50にはアームレスト用フレーム82をアームレスト用上側リンク杆50に対して上下動および縦軸回動自在に設けているから、前記のように、背凭フレーム9の傾斜角度にかかわらず略水平状態であって背凭フレーム9の位置に合わせて前後移動するアームレストモードと、背凭フレーム9の回動とは独立して座席フレーム16の側部に位置するレールモードとに切替え可能でありながら、アームレスト用フレーム82をアームレスト用上側リンク杆50に対して上下させることにより、着座者の体格に合わせてアームレストの高さを調節でき、一層、使い勝手を向上させる。
【0022】
即ち、アームレスト用フレーム82はアームレストリンク56の一部を構成するアームレスト用上側リンク杆50の上方に位置するように、縦移動部材83を介してアームレスト用上側リンク杆50に対して上下動自在に取付けているから、アームレスト上下用モータ88に通電してモータ回転螺子軸89を回転させると、モータ回転螺子軸89に螺合している下側支持部材85が上下し、下側支持部材85の上下により縦移動部材83を介してアームレスト用フレーム82をアームレスト用上側リンク杆50に対して上下させ、アームレスト用フレーム82の高さを調節する。
また、アームレスト用フレーム82は、縦移動部材83の下部を下側支持部材85に回転のみ自在に取付けているから、アームレスト用フレーム82の先端側を手で押すと、縦移動部材83中心に側方に縦軸回動する。
【0023】
したがって、着座者(使用者)の腕を側方に伸ばすときも、アームレスト用フレーム82を側方回動させることで、腕をアームレストにより支持できる。
また、縦移動部材83の上下中間部はアームレスト用上側リンク杆50に設けた上下中間用支持部材84に上下動自在に挿入してあるから、アームレスト用フレーム82は下方の下側支持部材85と上下中間の上下中間用支持部材84により支持された状態で上下し、上下動を円滑にする。
また、縦移動部材83には後側に突き出るようにスイッチプレート90を固定し、スイッチプレート90にスイッチ91を設けているから、着座者(使用者)の腕をアームレストにより支持した状態でも、アームレスト用フレーム82の後側のスイッチ91を操作でき、高さ調節できる。
【0024】
しかして、アームレスト用フレーム82の側方回動の中心となる縦移動部材83は、側面視背凭フレーム9と略重なるように位置させているから、アームレスト用フレーム82を側方回動させるとき、アームレスト用フレーム82の後端が背凭フレーム9と干渉するのを防止する。
反面、アームレスト用フレーム82の側方回動の中心となる縦移動部材83が着座者より後側に位置すると、アームレスト用フレーム82を側方回動させたとき、アームレスト用フレーム82が着座者より離れ過ぎることになるが、本願では、アームレスト用フレーム82の内縁には縦移動部材83より所定距離前側に位置する部分から前側に至るに従い背凭フレーム9側に位置するように傾斜して突き出る突出支持部93を設けているから、着座者より後側に位置する縦移動部材83を中心にアームレスト用フレーム82を側方回動させたとき、アームレスト用フレーム82の内縁全体が着座者に対して離れる間隔を少しでも小さくし、腕の支持を良好にでき、支持しうる使用者の姿勢範囲を拡大させられる。
【0025】
しかして、多目的チェアフレーム本体1の左右何れか一側または両側にはアームレスト用上側リンク杆50を設け、アームレスト用上側リンク杆50の上面側にはアームレスト用フレーム82を設け、アームレスト用フレーム82およびアームレスト用上側リンク杆50は前側回動アーム51と後側回動アーム54からなるアームレストリンク56により平行リンク状に形成し、後側回動アーム54の上下部には夫々上側ロック機構65と下側ロック機構68を設け、上側ロック機構65および下側ロック機構68はアームレストリンク56の回動をロックとアンロックに切替えるように構成しているから、下側ロック機構68をロックさせると、後側回動アーム54を含めたアームレストリンク56の回動を背凭フレーム9に合わせてアームレスト用フレーム82およびアームレスト用上側リンク杆50を前後に移動させつつ略水平状態に保持したアームレストモードにする。
【0026】
また、上側ロック機構65をロックすると、下側ロック機構68がアンロックになって、アームレスト用フレーム82およびアームレスト用上側リンク杆50は背凭フレーム9の前後回動にかかわらず所定の位置に常時位置して、レールモードとなる。
この場合、上側ロック機構65と下側ロック機構68は、後側回動アーム54が略垂直のとき上側ロック機構65をロックさせ、後側回動アーム54が傾斜しているとき下側ロック機構68をロックさせるようにして、上側ロック機構65と下側ロック機構68は互いに一方がロックになると他方がアンロックになるように構成しているから、互いにメカロックするのを防止している。
しかして、上側ロック機構65は、アームレスト用上側リンク杆50に横軸55と略同心状のロック用ガイド部材58を設け、該ロック用ガイド部材58にはロック孔59を設け、ロック孔59に係合する係合部材60を後側回動アーム54の取付板61に移動自在に設け、係合部材60はロック孔59に向けて係合するように付勢するバネ63を設け、前記ロック孔59は後側回動アーム54がレールモードのとき嵌合する位置に設けているから、操作部材62により係合部材60をロック孔59から離脱させると、係合部材60はロック用ガイド部材58の外周を摺接するだけで、アームレストリンク56をアンロック状態に保持し、それゆえ、アームレストリンク56は背凭フレーム9の回動に対応して作動する。
【0027】
また、アームレスト用上側リンク杆50をアームレストモードからレールモードの所定位置に移動させると、ロック孔59にバネ63の弾力により係合部材60が係合し、アームレスト用上側リンク杆50と後側回動アーム54との角度が固定され、これによりアームレストリンク56の作動が固定され、レールモードとなる。
しかして、下側ロック機構68は、アームレスト用上側リンク杆50に横軸10と略同心状の下部ロック用ガイド部材69を設け(実施例では軸筒部材を嵌合させている)、該下部ロック用ガイド部材69には下部ロック孔70を設け、下部ロック孔70に係合する下部係合部材71を後側回動アーム54の下部取付板72に移動自在に設け、下部係合部材71は下部ロック孔70に向けて係合するように付勢する下側バネ74を設け、前記下部ロック孔70は後側回動アーム54がアームレストモードのとき嵌合する位置に設けているから、上側ロック機構65をアンロックにしてアームレスト用上側リンク杆50を後側に押すと下部係合部材71が下部ロック孔70に係合してロックし、それゆえ、アームレストリンク56は背凭フレーム9の回動に対応して作動する。
【0028】
反対に、下部操作部材73により下部係合部材71を下部ロック孔70から離脱させ、アームレスト用上側リンク杆50をアームレストモードからレールモードの所定位置に移動させると、下部係合部材71は下部ロック用ガイド部材69の外周を摺接するだけで下側ロック機構68をアンロック状態に保持する一方で上側ロック機構65によりアームレスト用上側リンク杆50と後側回動アーム54との角度が固定され、これによりアームレストリンク56の作動が固定され、レールモードとなる。
しかして、上側ロック機構65は係合部材60が下降するとアンロックになり、下側ロック機構68は下部係合部材71が上動するとアンロックになるので、操作部材62と下部操作部材73を上下に挟むようにすると、上側ロック機構65と下側ロック機構68は一度にアンロックになって、使用モードを変更でき、操作を頗る容易にする。
【0029】
即ち、一つの操作部材のみ設けたのでは、あるモードに変更できても、他のモードに変更するのに同じ操作部材を使用してよいかわからずに、操作するときに混乱することがあるが、操作部材62と下部操作部材73の二つの操作部材を設けつつ、同時に操作するように構成することで、操作性を低下させずに操作の混乱を避けられる。
この場合、上側ロック機構65と下側ロック機構68は、ロック用ガイド部材のロック孔の位置を変更しているだけで、その他の構成は略同じであるから、二つの操作機構を設けることになっても、コストの上昇は充分に抑制できる。
しかして、上側ロック機構65と下側ロック機構68は、夫々ロック孔59と下部ロック孔70の位置を変更しているから、上側ロック機構65の係合部材60がロック孔59に係合すると、下側ロック機構68の下部係合部材71が下部ロック孔70から離脱し、反対に上側ロック機構65の係合部材60がロック孔59から離脱すると、下側ロック機構68の下部係合部材71が下部ロック孔70に係合して、上側ロック機構65と下側ロック機構68とを簡単な構成でメカロックするのを防止する。
【0030】
しかして、背凭フレーム9が後方回動する間に、アームレスト用上側リンク杆50と座席フレーム16の間に異物が入って、アームレスト用上側リンク杆50を持ち上げようとすると、上部アーム77の摺動筒79が下部アーム78に対して摺動して下部アーム78の上部の抜け止めストッパ80に当接するまで間隔を広げ、横軸52と横軸53との間の距離が広がるので、異物が挟まれるのを防止する。
なお、「リクライニング」、「チルト」等の名称を構成部分に付し、また、「着座モード」等の語句を使用して説明しているが、理解を容易にするためであり、これらの名称や語句等によって、限定されるものではない。
【0031】
【効果】
本発明では、床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム16を回動自在に取付けたものにおいて、前記座席フレーム16の左右何れか一側または両側には、アームレスト用フレーム82を、アームレストリンク56により前記背凭フレーム9の回動に応じて略水平状態を保持しつつ前後するアームレストモードと、前記背凭フレーム9の回動に関わらず座席フレーム16の側方所定位置に固定状態となるレールモードとに切替えられるように構成すると共に、座席フレーム16に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレストとしたものであるから、アームレスト用フレーム82を、背凭フレーム9の傾斜角度に関わらず略水平状態を保持させるのは勿論こと、背凭フレーム9の側方に起立させたた状態で保持して寝ている人の転落を防止するレールにも使用でき、この多目的チェアの汎用性を確保しつつ、高さ調節可能にすることで使用者の体格の相違まで対応可能とし、更に、側方に伸ばした腕まで支持できるようにして、一層多目的チェアの汎用性を広げることができる。
また、本発明は、前記アームレスト用フレーム82は、前記アームレストリンク56の一部を構成するアームレスト用上側リンク杆50に、該アームレスト用上側リンク杆50に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレストとしたから、簡単な構成で汎用性の一層の拡大を実現できる。
また、本発明は、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた上下中間用支持部材84に上下動および回転自在に設けた縦移動部材83に固定し、縦移動部材83の下部にはアームレスト上下用モータ88の正逆回転するモータ回転螺子軸89に螺合させた下側支持部材85を取付けた多目的チェアのアームレストとしたものであるから、簡単な構成で高さ調節を実現できる。
また、本発明は、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた縦移動部材83中心に側方回動自在にすると共に、アームレスト用フレーム82の内縁には縦移動部材83より所定距離前側の所定部分から前側に至るに従い背凭フレーム9側に位置するように傾斜して突き出る突出支持部93を設けた多目的チェアのアームレストとしたものであるから、使用者の腕の支持状態を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フレーム本体の側面図(着座モード)。
【図2】 図2のアームレストをレールモードにした側面図。
【図3】 背凭フレームを後方回動させた状態の側面図。
【図4】 足掛部フレームおよびステップ用リンク機構部分の側面図。
【図5】 足掛部フレームおよびステップ用リンク機構部分の側面図。
【図6】 ステップフレームの変位状態概略説明図。
【図7】 アームレストフレームおよびリンクの斜視図。
【図8】 同側面図。
【図9】 アームレストフレームの上下動(高さ調節)機構部分の側面図。
【図10】 アームレストフレームおよびリンクの平面図。
【図11】 上下ロック機構の側面図。
【図12】 アームレストモードの断面図。
【図13】 レールモードの側面図。
【図14】 通常状態の前側アームの側面図。
【図15】 伸長状態の前側アームの側面図。
【符号の説明】
1…多目的チェアフレーム本体、2…支持下部フレーム、4…転輪、5…リフタ機構、6…上部支持フレーム、7…前後杆、8…後側ブラケット、9…背凭フレーム、10…横軸、11…リクライニング用モータ、12…リクライニング用ロッド、13…取付杆、14…軸、15…起立部、16…座席フレーム、17…後部枠、18…軸、19、20…座席連結フレーム、21…座席側アーム、22…足掛部フレーム、23…上部枠、24…足掛側アーム、25…足掛回動軸、26…ストッパ面、30…チルト用モータ、31…チルト用ロッド、32…アーム、33…下部枠、34…足掛側下部アーム、35…ステップフレーム、36…ステップ側アーム、37…ステップ回動軸、40…ステップ用リンク機構、41…ブラケット、42…中間アーム、43…取付軸、44…ステップリンク杆、45…軸、46…軸、47…作動用リンク杆、48…軸、49…軸、50…アームレスト用上側リンク杆、51…前側回動アーム、52…横軸、53…横軸、54…後側回動アーム、55…横軸、56…アームレストリンク、58…ロック用ガイド部材、59…上部ロック孔、60…上側係合部材、61…取付板、62…上側操作部材、63…バネ、65…上側ロック機構、68…下側ロック機構、69…下部ロック用ガイド部材、70…下部ロック孔、71…下部係合部材、72…下部取付板、73…下部操作部材、74…下側バネ、77…上部アーム、78…下部アーム、79…摺動筒、80…抜け止めストッパ、81…ストッパ、82…アームレスト用フレーム、83…縦移動部材、84…上下中間用支持部材、85…下側支持部材、86…挿入孔、87…螺子孔、88…アームレスト上下用モータ、89…モータ回転螺子軸、90…スイッチプレート、91…スイッチ、92…外縁、93…突出支持部。
Claims (4)
- 床上に載置される支持下部フレーム2の上方に上部支持フレーム6を設け、該上部支持フレーム6に背凭フレーム9と座席フレーム16を回動自在に取付けたものにおいて、前記座席フレーム16の左右何れか一側または両側には、アームレスト用フレーム82を、アームレストリンク56により前記背凭フレーム9の回動に応じて略水平状態を保持しつつ前後するアームレストモードと、前記背凭フレーム9の回動に関わらず座席フレーム16の側方所定位置に固定状態となるレールモードとに切替えられるように構成すると共に、座席フレーム16に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレスト。
- 請求項1において、前記アームレスト用フレーム82は、前記アームレストリンク56の一部を構成するアームレスト用上側リンク杆50に、該アームレスト用上側リンク杆50に対して上下動および縦軸回動自在に設けた多目的チェアのアームレスト。
- 請求項2において、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた上下中間用支持部材84に上下動および回転自在に設けた縦移動部材83に固定し、縦移動部材83の下部にはアームレスト上下用モータ88の正逆回転するモータ回転螺子軸89に螺合させた下側支持部材85を取付けた多目的チェアのアームレスト。
- 請求項1〜請求項3の何れかにおいて、前記アームレスト用フレーム82は前記アームレスト用上側リンク杆50に設けた縦移動部材83中心に側方回動自在にすると共に、アームレスト用フレーム82の内縁には縦移動部材83より所定距離前側の所定部分から前側に至るに従い背凭フレーム9側に位置するように傾斜して突き出る突出支持部93を設けた多目的チェアのアームレスト。
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