JP2008237583A - 介助用車椅子並びにそれに用いるフットレストアッセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】フットレストの使用時にはより低く着座者の足元に配置され、非使用時には座板の下の空間のより高い位置に引き込まれるようにする。また、車椅子として好適な座高さとフットレスト高さとの関係を維持しつつ、椅子としての好適な座の高さとを両立可能とする。
【解決手段】座板を支持するフレーム10に対して斜めに配置され先端に向かうほど降下するテレスコピック構造の伸縮可能な支持アーム3と、該支持アーム3の先端に取り付けられているフットレスト14とを備え、支持アーム3を前方にスライドさせることでフットレスト14が座の下の空間から斜めに降下しながら座よりも前方に引き出されるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、介助用車椅子並びにそれに用いて着座者の足を支えるフットレスト(踏み板)の支持構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、フットレストの非使用時に邪魔とならないように収納する構造に関するものである。
一般に車椅子には着座者(要介助者)の足を支えるフットレストが設けられている。このフットレストは、車椅子に乗っている着座者の足を支えるものであるが、要介助者の乗り降り時には邪魔となるので車椅子の前方から退避させる必要がある。そこで、従来の車椅子は、フットレストを左右に跳ね上げるように折り畳み可能としたり(特許文献2)、フットレストを前後に跳ね上げるように折り畳み可能としている(特許文献3)。また、フットレストを水平旋回可能としたり、着脱可能とするものも提案されている。さらに、車椅子に乗っている状態のまま足を地面につけて歩行感覚を取り戻すリハビリのために、前輪のキャスターを支える脚フレームの前端縁部分を内側(奥行き方向)に凹ませるように湾曲させた特殊な形状として座席の前端縁の直下に空間を形成する一方、この空間にフットレストを水平方向に前後に出し入れ自在にして、リハビリ時にはフットレストが邪魔とならないように座の下の空間に収納可能として座席の前端縁の直下の空間から退避させる構造が提案されている(特許文献1)。
特開2005−152048 特開平07−236660 特開2002−177340
しかしながら、フットレストを左右あるいは前後に跳ね上げるだけのフットレスト支持構造では、フットレスト並びにその支持構造物そのものが車椅子の前方に残留するため、足元の空間が狭く窮屈であると共に着座者の横への移乗を難しいものとする。また介助者が着座者の移乗を手助けする際にも、車椅子の前に残留するフットレスト並びにその支持構造物の存在が着座者の脚の間隔を広げることを妨げるため、着座者の脚の間に介助者の脚を割り込ませることができず、車椅子の真っ正面から近づくことを難しいものとする。このため、介助者は足元を車椅子から離した位置において、上体だけを要介助者に近づけて、要介助者を抱きかかえるようにしなければならない。このような姿勢は介助者の腰などに負担をかけることとなり、好ましくない。
このことは、フットレストを前後方向に出し入れする特許文献1の構造のものでも同様であり、水平移動することで座板の下の空間に収納されたフットレストの存在が、介助者の脛に当たって足を奥深く差し入れることができない。このため、要介助者を車椅子に乗せたり、車椅子から降ろすときには、介助者はやはり上体をかがめるようにして介助せざるを得ず、大きな負担がかかる。さらに、着座者が自力で車椅子から立ち上がる場合にも、膝を曲げて踵部分をできるだけ車椅子の前端よりも後ろ側へ引き入れて重心の下へ近づけることが望ましい。しかしながら、座板の下に収納されるフットレストが足首のところに当たるため、膝を曲げる姿勢をとることが難しく、脚力が衰えた要介助者にとっては自力で立ち上がることが難しいものである。さらに、特許文献1のフットレストの支持構造では、左右の前輪の間の空間に着座者の足を降ろさせるようにするには、前輪を座よりもかなり突出させると共にフットレスト並びにそれを支持するスライド枠全体を格納するための広い空間を形成するフレーム構造となり、車椅子自体が大型化してしまう問題がある。
また、車椅子を移動道具として使用するだけではなく、車椅子に乗ったままテーブルについて飲食等をしたり、読書をしたり、あるいはテレビを鑑賞するなどの日常生活を営む上での椅子としての機能を重視する場合には、座面高さを通常の椅子と同程度とすることが望まれる。そして、この場合のフットレストは、可能なかぎり低く配置することが足を載せたときの姿勢を安楽で疲れ難いものとする上で望まれる。しかし、このことは、着座者の踵あるいは介助者の足先を車椅子の奥深く差し込むことを妨げたり、移動中の障害物への衝突時にこれを乗り越えられなくなどの不便を来す原因ともなる。そして、このことはフットレストを前後に水平移動させて座板の下の空間に収納する特許文献1記載の構造においても同様である。つまり、従来のフットレストの支持構造では、車椅子としての座面高さとフットレスト高さとの関係を維持することと、椅子として好適な座面高さに下げることとは両立しないものであり、車椅子としての座面高さとフットレスト高さとの関係を維持しながら座面高さを椅子の高さに抑えようとすると、フットレストと床との間に足先を潜り込ませるような空間は形成できない。
また、着脱式のフットレストのようなものは、車椅子の足元に障害物を配置することがなくなるものの、トイレや入浴などのために1日に何度も移乗する機会があるため、一々取り外すのは面倒である。
そこで本発明は、フットレストの使用時にはより低く着座者の足元に配置され、非使用時には座板の下の空間のより高い位置に引き込まれるフットレスト支持構造を提供することを目的とする。また、本発明は、車椅子として好適な座高さとフットレスト高さとの関係を維持しつつ、椅子としての好適な座の高さとを両立可能な介助用車椅子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の介助用車椅子は、座板を支持するフレームに対して斜めに配置され先端に向かうほど降下するテレスコピック構造の伸縮可能な支持アームと、該アームの先端に取り付けられているフットレストとを備え、支持アームを前方にスライドさせることでフットレストが座板の下の空間から斜めに降下しながら座板よりも前方に引き出されるようにしている。
したがって、フットレストを引き出して使用する時には最も低い位置でフットレストが座板の前方に配置され、フットレストの非使用時にはフットレスが斜めに押し上げられながら座板の下の空間の高い位置に収納される。
また、本発明の介助用車椅子は、フットレストが、支持アームに対して先端側ほど床面から離間するように傾斜させて取り付けられている。したがって、最下端に位置したときにはつま先側を僅かにあげて足首を伸ばさずに自然に足を載せることかでき、最上端に位置するときには座板の下の空間に収納され尚かつフットレストの前端側がアームの最も縮んだ上端位置よりもさらに高い位置となるように前側が上向きに傾斜し、より着座者の踵が座板の下により深く入り込み可能となる。
また、本発明の車椅子用のフットレストアッセンブリは、車椅子の座を支持するフレームに対して取り付け可能なブラケットと、該ブラケットに対して傾斜させて固定された支持アームと、該支持アームの先端に取り付けられているフットレストとを備え、支持アームが伸縮可能なテレスコピック構造であり、その先端が伸張するほどに先端に備えられたフットレストの位置がブラケットから離間すると共に前方に迫り出されるものである。
請求項1記載の発明にかかる介助用車椅子によれば、フットレストを引き出したときには、最も低い位置に配置でき、座面高さを椅子として用いるのに好適な高さまで低くしても着座者の足を載せたときの姿勢が安楽なものとなり、座席の下に押し込んだときには最も高い位置となりフットレストの下に介助者のつま先あるいは着座者の踵を潜り込ませる空間を形成することができる。つまり、車椅子の座の高さを通常の椅子として使用するのに適した高さに併せて低く設定することができ、そのときにも車椅子として使用するときにフットレストの上に足を載せても安楽な姿勢を保ち得る。さらに、フットレストを斜め上方にスライド収納させた時に座面前方の下部に空間ができ、着座者の横への移乗を容易にすると共に、移乗時に介助者の足先を椅子の下にいれることができるため安全に移乗の手助けが可能となる。しかも、このことは、介助者に上体だけを深くかがめる姿勢をとることを必要とせず、介助者の腰などに大きな負担を掛けることが無くなる。また、着座者がつかまり立ち可能な場合、踵を椅子の下に引き入れることができるため、安全に立ち上がりが可能となる。
また、請求項1に記載の車椅子では、フットレストを座板部の下部空間に収容することで非使用時にフットレストが外に突出しないようにでき、車椅子を椅子として使用するときの邪魔とならない。しかも、テレスコピック構造の伸縮自在なアームでフットレストを支持しているので、収納状態がコンパクトになり、装置自体が目立たずに、椅子としての左右並びに後ろ姿についての見栄えを大きく損なわない。
また、フットレストは座板を支持するフレームに取り付けられているため、椅子をチルト(背座一体傾斜)させた場合、フットレストも同様に傾斜するため、着座者の足がフットレストから離れることはない。
請求項2に記載の車椅子では、フットレストの上に着座者が足を載せれば、つま先側がやや持ち上がるような傾斜となるため、足首を伸ばすことがないので疲れ難い。しかも、フットレストに障害物が衝突すると、そのときの衝撃でテレスコピック構造のアームが縮み、フットレストを斜め上方へ押し上げながら障害物を乗り越えることができる。
また、本発明の車椅子用のフットレストアッセンブリによると、既存の車椅子の座板を支持するフレームに対してブラケット部分を取り付けるだけで、座板の下の空間から斜めに降下しながら座板よりも前方に引き出されるフットレストが装備される。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図3に本発明の車椅子用フットレストアッセンブリの実施の一形態を示す。このフットレストアッセンブリ1は、車椅子の座板を支持する座フレームに対して取り付け可能なブラケット2と、該ブラケット2に対して傾斜させて固定された伸縮自在な支持アーム3と、該支持アーム3の先端に取り付けられているフットレスト14とを備え、支持アーム3の先端が伸張するほどに先端に備えられたフットレスト14の位置が降下すると共に前方に迫り出し、支持アーム3を前方にスライドさせることでフットレスト14が座板(図示省略)換言すれば座フレーム10の下部空間から斜めに降下しながら座フレーム10よりも前方に引き出されるようにしている。
支持アーム3は、図3並びに図11に示すように、互いに適度な隙間をあけて同心状に嵌合されたテレスコピック構造の3本の筒4,5,6から成り、最も内側の第1の筒4の先端にフットレスト14が溶接などで固着されている。第3の筒6及び第2の筒5の先端側には、それぞれ内側に嵌め込まれる他の筒を軽摩擦で摺動可能に保持する樹脂製スライドブッシュ15が設けられている。他方、第1の筒4及び第2の筒5の後端には、アーム伸張時の抜け落ちを防止するための外側ストッパ17が備えられ、ビス19によって各筒4,5に固定されている。該ストップ17は、各筒4,5の後端に嵌め込まれ、各筒の内側に挿入される内側ストッパ18にあけられた雌ねじに対して、外側からビス19をねじ込んで固定するように設けられている。第3の筒6の後端にはエンドキャップ20が嵌め込まれ、圧入あるいはねじ止めなどによって固定されている。そして、第3の筒6の内側に挿入した第1の筒4並びに第2の筒5が抜け落ちないようにしている。
各スライドブッシュ15には、スライド抵抗を調整するための締付けねじ16が設けられ、該ねじ16で直接内側の筒4,5の外周面を締め付けて適度な摩擦抵抗が付加されるように設けられている。したがって、軽い操作力でスライドが可能となると同時にフットレスト14が自重により落下することがないので、ロック機構やロック操作が不要となる。
この支持アーム3は、図2に示すように、2本で1組を成し、各筒4,5,6の先端側が、それぞれ連結管13、ブリッジプレート21並びに支持プレート22で連結されることにより、一定間隔で平行に配置されている。したがって、第1及び第2の筒4,5は、互いにこじれることなく同期して伸縮可能とされる。また、第1の筒4の先端に溶接付けにより固着されている連結管13には、フットレスト14を構成する金属製のベースプレートが溶接付けされている。このベースプレートの上には足を載せる為のフットレストカバー23が取付けられている。
このテレスコピック構造の支持アーム3の伸張時の最大長さは、第1〜第3の各筒4,5,6の後端に設けた外側ストッパ17の前端面と外側の筒の前端に設けたスライドブッシュ15の後端面とが当接するまでの長さで決められる。また、収縮時の支持アーム3の最短長さは、第1の筒4の後端の外側ストッパ17とその外側の第2の筒5の内側ストッパ18とが当接するまでの長さ、さらには第2の筒5の後端のストッパ17,18がその外側の第3の筒6の後端のエンドキャップ20と当接するまでの長さの範囲で決められる。
支持アーム3を車椅子の座板を支持する座フレーム10に対して取り付けるブラケット2は、本実施形態の場合には、座フレーム10を含んだものとして構成されている。即ち、座板を支える矩形状のフレーム10の縦方向のフレームがブラケット2の一部を構成し、該縦フレームに固着される連結板7bと回転軸12を介して支持アーム3の支持プレケート22に固定される連結板7aとを一体的に備えている。つまり、回転軸12を中心に座フレーム10側に固定される連結板7bと支持アーム3に固定される連結板7aとを備え、該ブラケット2は回転軸12を介して揺動自在に車台34上に支持される。回転軸12は、車台34に対してブラケット2を揺動可能に支持させるものであり、例えば車台34側に備えられた軸受け(図示省略)に支持させたり、あるいは相互に回転可能な2重管として外側の管を連結板7a,7bに固着する一方で、内側の管・軸を車台34のフレームに取り付けることにより、車台34に対してブラケット2を揺動可能に支持させる。他方、連結板7aと車台34の前端側並びに連結板7aと背取り付けブラケット8との間には、それぞれメカニカロック機構付きのガススプリング28,29が介在されている。そして、このガススプリングの長さを変更することで、車台34に支持されている回転軸12を中心に連結板7a惹いては座フレーム10を揺動させるようにしている。
また、ブラケット2には、本実施形態の場合、座フレーム10と背フレーム(図示省略)とを連結するブラケット8並びに車椅子の側方を覆う化粧側板(図示省略)を取り付けるためのブラケット11とが溶接付けなどで固着し、一体化されている。ブラケット8には複数箇所の取り付け用孔26が備えられ、図示しない背フレームを固定する。また、ブラケット2の先端には、座の前端から垂れ下がって車台34を覆う前垂れマットを受け支える支持金具9が溶接付けされている。尚、図中の符号24,25,27はガススプリングを取り付ける孔である。また、ガススプリング28の一端は車台34の前輪フレーム32aから上方に突出するガススプリング取り付け用フレーム27に回転自在に止めつけられている。
図4から図10に本発明の車椅子用フットレストアッセンブリ1を搭載した介助用車椅子の実施の一形態を示す。この介助用車椅子は、椅子あるいは車椅子としての形態を崩さずに、常時椅子あるいは車椅子として使用するものであり、長時間の椅子としての使用に的した適度な堅さと弾力性などを有する座35と背36を備えるものであり、座板(図示省略)を支持するフレーム10にフットレストアッセンブリ1を装着したものである。
本実施形態の介助用車椅子は、フットレストアッセンブリ1を座フレームに対して取り付け可能なブラケットを別部材として設けるのではなく、座フレーム10の一部をブラケット2として含むように、座フレーム10に対して直接回転軸12並びに支持アーム3を取り付ける連結板7aを組み付けるようにしている。そして、座フレーム10に対して傾斜させてテレスコピック構造の支持アーム3を固定して、支持アーム3の先端に取り付けられているフットレスト14を座35の下の空間から斜めに降下しながら座35よりも前方に引き出されるようにしている。
本実施形態において、車椅子の車台34は、金属製パイプを曲げ加工並びに溶接することにより立体枠状に組成されたものであり、門形の前輪フレーム32aと連結パイプ33を含むH形の後輪フレーム32bとからなる脚フレームに対し、一対の転向自在なキャスター3からなる前輪とそれよりも比較的大径の一対の主輪31とを備え、走行自在に設けられている。車体は、門形の前輪フレーム32aとH形の後輪フレーム32bとからなる脚フレームに対し、回転軸12を介して回転自在に支持されている座フレーム2並びに該座フレーム2に固定されている背フレームとから構成されている。座フレーム10と図示しない背フレームとは、座フレーム10の後端に設けられたブラケット8を介して固定されている。前輪フレーム32aのガススプリング取り付け用フレーム27と連結板7aとの間並びに座フレームの後端(あるいは背フレームの下端)のブラケット8と連結板7aとの間にはそれぞれガススプリング28,29が設けられ、これらガススプリング28,29を協調させて伸縮させることで、回転軸12周りにブラケット2を回転させて該ブラケット2と一体化されている座フレーム10並びにフットレスト14を支えるアーム3とを揺動させることで、座35並びに背36が一体となって傾斜するチルト機構を構成している。そこで、2本のガススプリング28,29を背36の背面に設けられているハンドル37と操作レバー38を操作して各ガススプリング28,29のロックを解除して座と背に任意の傾きを与えるようにしている。同時に、フットレストアッセンブリ1はブラケット2を介して座フレーム10と一定角度を保持するように固定されているので、座並びに背の傾斜(座の後方が沈む動き)に伴ってフットレスト14の傾きも変化させる。つまり、座とフットレストとの相対的位置関係は変化することがない。
肘掛け39は、図示していない背フレームから側方へ突出している回転軸(図示省略)に後端側が回転自在に取り付けられ、前端側が座の側方に配置された側板の連結機構(図示省略)にワンタッチで連結させることにより、固定されている。この肘掛けは、介助者の手助けのもとで着座者を乗り降りさせるときには、前端のロックを解除して背もたれ側に跳ね上げ、介助者が着座者に対してより接近できるように設けられている。
以上のように構成された車椅子によれば、図4に示すように、車椅子として用いる場合には、着座者(要介助者あるいは歩行困難な高齢者等)40は座35の下の空間から引き出されたフットレスト14の上に足を載せて、介助者43が背の後ろのハンドル37を使って押すことで移動する。このときのフットレスト14の高さは、最も低い位置(高さh)にあり、車椅子の座35の高さに対して膝が上がり過ぎることがなく、安楽な姿勢を保てるものである。また、走行中に障害物などに乗り上げた場合にも、前端側が持ち上がったフットレスト14はそれを乗り越えたり、あるいは支持アーム3を縮めて退避することができる。
そして、フットレスト14を押し込んで支持アーム3を縮めて座35の下の空間の高い位置に収納することで、車台34の前方が広く空くので、着座者が足を床面に降ろして通常の椅子と同様に使うことができる。つまり、椅子として用いる場合には、図6に示すように、フットレスト14を座35の下の空間に収納して、直接足を床41の上に置く。このとき、座35の高さは通常の椅子と同程度とされている。つまり、椅子としての高さを満たすように設定されているため、高過ぎず、低過ぎず、疲れの少ない高さである。
また、椅子の状態で、つかまり立ちが可能な着座者40の場合、図7に示すように、踵42を椅子の下に引き込めてから肘掛け39につかまりながら安全に立ち上がることができる。フットレスト14は、支持アーム3の収縮により座35の下の空間に収納されるときに、斜め上方へ引き込まれるため、フットレスト14の位置が引き出されている状態よりも遙かに高い位置(高さH)となるため、膝を深く曲げて踵42を脹ら脛よりも内側、即ち車椅子の座35の前端縁よりも内側(後ろ側)へ引き込めるため、肘掛け39につかまりながら安全に立ち上がることが可能である。つまり、膝を曲げて踵42部分をできるだけ車椅子の前端よりも後ろ側へ引き入れて重心の下へ近づけながら立ち上がることができるので、脚力が衰えた要介助者においても自力で立ち上がることが容易となる。
また、介助者の助けを借りて車椅子上の要介助者が立ち上がる場合には、図9に示すように、介助者43の足先44を椅子の下に入れてより着座者40に近づくことができるため、安全に尚かつ介助者43の腰などに大きな負担を掛けることなく、移乗の手助けが可能となる。つまり、上体だけを着座者40に近づけて抱きかかえるのではなく、足44を着座者40側へ踏み込んだ状態で前屈みにならず自分の姿勢を保った状態で抱きかかえて立ち上がるのを助けることができる。
また、図5に示すように、安楽状態の車椅子としてあるいは椅子として用いる場合には、前後のガススプリング28,29を協調動作させることにより、背座一体により傾斜させる動作(チルト)を行うことができる。この場合にも、座フレーム10に固定されたフットレスト14も同じく傾斜するため、着座者の足がフットレス14からなれることはなく、安楽姿勢をとることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では、椅子としての形態を重視した車椅子に適用した場合を主に例に挙げたが、場合によっては幅方向に折り畳み可能な通常の車椅子に適用することも可能である。
本発明の車椅子用のフットレストアッセンブリの一実施形態を示す側面図であり、フットレストを収納した状態を仮想線で示す。 図1のフットレストアッセンブリの底面図である。 図1のフットレスアッセンブリの伸縮自在なテレスコピック構造を示す縦断面図である。 本発明のフットレストアッセンブリを搭載した介助用車椅子の一実施形態を示す側面図であり、車椅子としての使用状態を示す。 同介助用車椅子のチルト・リクライニング状態に変形した状態を示す側面図である。 同介助用車椅子を椅子として使用する状態を示す側面図である。 同介助用車椅子から着座者がつかまり立ちする状態を示す説明図である。 つかまり立ち時の着座者の踵とフットレスト、座面並びにキャスターとの位置関係を示す説明図である。 同介助用車椅子から着座者が介助者の助けを受けて立ち上がる状態を示す説明図である。 介助により立ち上がる時の介助者の足元とフットレスト、座面並びにキャスターとの位置関係を示す説明図である。 図3のフットレスアッセンブリの伸縮自在なテレスコピック構造の要部を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1 フットレストアッセンブリ
2 座フレームに取り付けられるブラケット
3 伸縮可能な支持アーム
14 フットレスト

Claims (3)

  1. 座板を支持するフレームに対して斜めに配置され先端に向かうほど降下するテレスコピック構造の伸縮可能な支持アームと、該アームの先端に取り付けられているフットレストとを備え、前記支持アームを前方にスライドさせることで前記フットレストが前記座板の下の空間から斜めに降下しながら前記座板よりも前方に引き出されるようにしたことを特徴とする介助用車椅子。
  2. 前記フットレストは、前記支持アームに対して先端側ほど床面から離間するように傾斜させて取り付けられているものである請求項1記載の車椅子。
  3. 車椅子の座を支持するフレームに対して取り付け可能なブラケットと、該ブラケットに対して傾斜させて固定された支持アームと、該支持アームの先端に取り付けられているフットレストとを備え、前記支持アームが伸縮可能なテレスコピック構造であり、その先端が伸張するほどに先端に備えられた前記フットレストの位置が前記ブラケットから離間すると共に前方に迫り出されるものである車椅子用のフットレストアッセンブリ。
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