JP2019505531A - ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するための方法、及びそれらの中間体 - Google Patents

ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するための方法、及びそれらの中間体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019505531A
JP2019505531A JP2018540720A JP2018540720A JP2019505531A JP 2019505531 A JP2019505531 A JP 2019505531A JP 2018540720 A JP2018540720 A JP 2018540720A JP 2018540720 A JP2018540720 A JP 2018540720A JP 2019505531 A JP2019505531 A JP 2019505531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
alkyl
heterocycloalkyl
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018540720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019505531A5 (ja
JP6877449B2 (ja
Inventor
ディン,ツァオジョン
スン,フェイ
フゥー,インフゥー
シュウ,イーロン
ジャオ,ルイ
ヤン,リン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co Ltd
Original Assignee
Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co Ltd filed Critical Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co Ltd
Publication of JP2019505531A publication Critical patent/JP2019505531A/ja
Publication of JP2019505531A5 publication Critical patent/JP2019505531A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6877449B2 publication Critical patent/JP6877449B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

本発明は、ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物(式Iによって表される化合物)
を調製するための方法、及び対応する中間体に関する。

Description

本発明は、医薬化学の分野に関し、そして、具体的にはピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するためのプロセス及びその中間体に関する。
背景
Toll様受容体は、種々の免疫細胞により発現され、高度に保存された構造モチーフ:微生物病原体により発現される病原体関連分子パターン(Pathogen Associated Molecular Pattern)(PAMP)又は死細胞により放出される損傷関連分子パターン(Damage Associated Molecular Patterns)(DAMP)を認識する。PAMP又はDAMPは、Toll様受容体を刺激して、AP−1、NF−κB及びインターフェロン調節因子のような転写因子の活性化を誘導するシグナルカスケードを誘発する(パルス応答機能)。これが、インターフェロン類、炎症促進性サイトカイン類及びエフェクターサイトカイン類の産生を含む種々の細胞応答をもたらし、それにより、免疫反応が生じる。これまでに、13種類のToll様受容体が哺乳動物において発見されている。Toll様受容体1、2、4、5及び6は、主として細胞表面上で発現され、一方、Toll様受容体3、7、8及び9は、エンドソームにおいて発現される。異なるToll様受容体は、異なる病原体由来のリガンドを認識する。Toll様受容体7(TLR7)は、主として形質細胞様樹状細胞(pDC)により発現され、リガンドを介して認識されて、インターフェロンα(IFN−α)の分泌を誘導する。Toll様受容体7(TLR7)及びToll様受容体8(TLR8)は、高度に相同性があり、よって、TLR7のリガンドは、多くの場合TLR8のリガンドでもある。TLR8刺激は、主として腫瘍壊死因子α(TNF−α)のようなサイトカイン類及びケモアトラクタントの産生を誘導する。インターフェロンαは、慢性B型肝炎又はC型肝炎を処置するための医薬のうちの1つであり、一方、TNF−αは、炎症促進性サイトカインであり、その過剰分泌は重度の副作用をもたらす。イミキモド(imiquimod)(非特許文献1)、レシキモド(resiquimod)(非特許文献2)、GS−9620(非特許文献3)のような、幾つかのTLR7アゴニストが報告されている。それにもかかわらず、より良好な選択性、活性及び安全性を有する新規なTLR7アゴニストを手にすることが望ましい。
British Journal of Dermatology, 2003; 149 (Suppl. 66): 5-8 Antiviral Research, 64, (2004), 79-83 Gastroenterology, (2013), 144(7), 1508-1517
中国特許出願第201410405136.0号明細書(その全体が参照により本明細書中に援用される)は、TLR7アゴニストとして一連のピロロピリミジン化合物を開示している。
要約
ある態様において、式I:
Figure 2019505531

で示される化合物を調製するためのプロセスが提供され、該プロセスは、式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること:
Figure 2019505531

[式中、
及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
を含む。
詳細な説明
定義
別段の記載がない限り、本明細書中に使用される用語及び語句は、以下の意味を有する。具体的な用語又は語句が明確に定義されていない場合、それを不明確又は定義されていないと考慮すべきではない。それは、一般的な意味で理解されるべきである。本明細書中に使用される商品名は、対応する製品又は活性成分を指す。
そうではないと具体的に定義されない限り、割合(百分率を含む)又は部分は、本明細書中の重量に基づいて計算される。
可変数値と共に使用される場合、「およそ」又は「約」という用語は、通常、変数の値、及び実験誤差内(例えば、平均の95%信頼区間内)若しくは具体的な値の±10%内の、又はそれより広い範囲の変数の全ての値を指す。
「含む(comprise)」又はその同義語である「含有する(contain)」、「含有する(include)」、「有する」などという表現は、非限定的(open-ended)なものであり、記載のない任意の要素、工程又は成分を除外するものではない。「〜からなる(consist of)」という表現は、記載のない任意の要素、工程又は成分を除外する。「実質的に〜からなる」という表現は、クレームされる主題の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を与えない、オプションの要素、工程又は構成要素と一緒になった、所与の範囲内の具体的な要素、工程又は成分を指す。当然のことながら、「含む」という表現は、「実質的に〜からなる」及び「〜からなる」という表現を包含する。
「オプションの」又は「場合により」という用語は、その後に記載される事象が起こってもよいし、起こらなくてもよいことを意味する。この用語は、事象が起こる場合と起こらない場合を包含する。
本明細書中で使用されるCm−nという表現は、それがm〜n個の炭素原子を有することを意味する。例えば、「C1−4アルキル」は、該アルキルが1〜4個の炭素原子を有することを意味する。
本明細書中の数値範囲は、その中の各整数、及び整数によって形成される部分範囲のことを指す。例えば、「C1−4」は、該基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子又は4個の炭素原子を有し得ることを意味する。したがって、「C1−4アルキル」は、「C2−3アルキル」、「C1−3アルキル」、「C2−4アルキル」、並びにCアルキル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキルなどを包含する。
「置換されている」という用語は、特定の原子の原子価が正常であり、かつ置換後の化合物が安定である限り、所与の原子上の1個以上の水素原子が置換基により置き換えられていることを意味する。
別段の記載がない限り、「ヘテロ」という用語は、ヘテロ原子又はヘテロ基(即ち、ヘテロ原子を含有する基)、即ち、炭素原子及び水素原子以外の原子、又はそのような原子を含有する基を意味する。好ましくは、ヘテロ原子は、O、N、Sなどからなる群より独立して選択される。2個以上のヘテロ原子が関与する実施態様において、2個以上のヘテロ原子が同じであってもよいし、2個以上のヘテロ原子の一部若しくは全部が異なっていてもよい。
「アルキル」という用語は、単結合を介して分子の残りに結合している、炭素原子及び水素原子からなる直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。C1−4アルキルの非限定的な例は、限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどを含む。
「C1−4アルコキシ」という用語は、「−O−」を介して分子の残りに結合している「C1−4アルキル」を指し、ここで、「C1−4アルキル」は上記に定義されるとおりである。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br又はIを指す。
「ヒドロキシル」という用語は、−OH基を指す。
「R及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって」という表現中のN原子は、式中の下記:
Figure 2019505531

の部分におけるN原子を指す。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、環原子の一部がN、O、Sからなる群より選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCである、飽和の単環又は多環系基を指す。したがって、「4〜8員ヘテロシクロアルキル」という用語は、1個以上の環原子がN、O、Sからなる群より選択されるヘテロ原子である、系中に4〜8個の環原子を含むヘテロシクロアルキルを指す。「4〜8員ヘテロシクロアルキル」は、「4〜7員」、「4〜6員」、「5〜7員」ヘテロシクロアルキル(例えば、限定されるものではないが、4、5、6、7、8員ヘテロシクロアルキル)を包含する。4員ヘテロシクロアルキルの例は、限定されるものではないが、アゼチジニルを含み;5員ヘテロシクロアルキルの例は、限定されるものではないが、ピロリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニルを含み;6員ヘテロシクロアルキルの例は、限定されるものではないが、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルを含み;そして、7員ヘテロシクロアルキルの例は、限定されるものではないが、アザシクロヘプタニル、オキサアザビシクロ[2.2.1]ヘプチルなどを含む。
「1個以上」という用語は、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、又はそれ以上を指す。
本明細書中において、以下の略語を使用する:SEM:2−(トリメチルシリル)エトキシメチル;SEM−Cl:2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;TFA:トリフルオロ酢酸;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;n−BuOH:n−ブタノール。
式Iで示される化合物を調製するためのプロセス
ある態様において、式Iで示される化合物を調製するためのプロセスが提供され、該プロセスは、式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること:
Figure 2019505531

[式中、
及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
を含む。
ある実施態様において、本発明による式Iで示される化合物を調製するためのプロセスは、以下の工程:
(a)塩基の存在下、式IIで示される化合物を式IIIで示される化合物と反応させて、式IVで示される化合物を得ること、
Figure 2019505531

(b)還元剤の存在下、式IVで示される化合物を式Vで示される化合物と反応させて、式VIで示される化合物を得ること、
Figure 2019505531

(c)式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること:
Figure 2019505531

[式中、
及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
を含む。
ある実施態様において、塩基は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、モルホリン、N−メチルモルホリン、及びそれらの任意の組合せ(好ましくは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム 、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びそれらの任意の組合せ、最も好ましくは、炭酸カリウム)からなる群より選択される。
ある実施態様において、工程(a)は、溶媒中で行われる。好ましい実施態様において、溶媒は、イソプロパノール、又はイソプロパノールと水との混合物である。
ある実施態様において、式IIで示される化合物対塩基のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.0〜1.5、より好ましくは1.0:1.2である。
ある実施態様において、式IIで示される化合物対式IIIで示される化合物のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.0〜1.5、より好ましくは1.0:1.2〜1.5である。
ある実施態様において、工程(b)は、酸の存在下で行われる。別の実施態様において、酸は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、サリチル酸、マレイン酸、トリフルオロ酢酸、及びそれらの任意の組合せ(好ましくは、酢酸)からなる群より選択される。
ある実施態様において、工程(b)で、式IVで示される化合物対酸のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.2〜2.0、より好ましくは1.0:1.5である。
ある実施態様において、工程(b)は、溶媒中で行われる。好ましい実施態様において、溶媒は、イソプロパノール、又はイソプロパノールと水との混合物である。
ある実施態様において、還元剤は、BH、NaBH、NaBHCN、NaBH(AcO)、及びそれらの任意の組合せ(好ましくは、NaBH(AcO))からなる群より選択される。
ある実施態様において、式IVで示される化合物対還元剤のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.2〜2.0、より好ましくは1.0:1.5である。
好ましい実施態様において、脱ヒドロキシル化は、トリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸の存在下で行われる。
別の好ましい実施態様において、式VIで示される化合物対トリエチルシランのモル比は、1:1〜10、好ましくは1:2〜8、より好ましくは1:5である。
別の好ましい実施態様において、式VIで示される化合物対トリフルオロ酢酸のモル比は、1:2〜20、好ましくは1:5〜15、より好ましくは1:10〜12である。
ある実施態様において、工程(c)は、溶媒中で行われる。好ましい実施態様において、溶媒は、ジクロロメタンである。
別の実施態様において、本発明による式Iで示される化合物を調製するためのプロセスは、以下の工程:
(a’)塩基の存在下、式IIで示される化合物を式III’で示される化合物と反応させて、式VIで示される化合物を得ること、
Figure 2019505531

(b’)式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること:
Figure 2019505531

[式中、
及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
を含む。
ある実施態様において、塩基は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、モルホリン、N−メチルモルホリン、及びそれらの任意の組合せ(好ましくは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム 、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びそれらの任意の組合せ、最も好ましくは、炭酸カリウム)からなる群より選択される。
ある実施態様において、工程(a’)は、溶媒中で行われる。好ましい実施態様において、溶媒は、メタノール、又はメタノールと水との混合物である。
ある実施態様において、式IIで示される化合物対塩基のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.0〜1.5、より好ましくは1.0:1.2である。
ある実施態様において、式IIで示される化合物対式III’で示される化合物のモル比は、1.0:1.0〜3.0、好ましくは1.0:1.0〜1.5、より好ましくは1.0:1.2〜1.5である。
好ましい実施態様において、脱ヒドロキシル化は、トリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸の存在下で行われる。
別の好ましい実施態様において、式VIで示される化合物対トリエチルシランのモル比は、1:1〜10、好ましくは1:2〜8、より好ましくは1:5である。
別の好ましい実施態様において、式VIで示される化合物対トリフルオロ酢酸のモル比は、1:2〜20、好ましくは1:5〜15、より好ましくは1:10〜12である。
ある実施態様において、工程(b’)は、溶媒中で行われる。好ましい実施態様において、溶媒は、ジクロロメタンである。
ある実施態様において、式Vで示される化合物は、下記:
Figure 2019505531

から選択される。
好ましい実施態様において、式Iで示される化合物は、下記:
Figure 2019505531

で番号付けされた化合物から選択される。
中間体化合物及び調製
中間体として、式IIで示される化合物及び式VIで示される化合物:
Figure 2019505531

[式中、
及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
が提供される。
ある実施態様において、式VIで示される化合物は、下記:
Figure 2019505531

Figure 2019505531

から選択される。
本発明による式IIで示される化合物は、以下のプロセス:
Figure 2019505531

を通して調製され得、ここで、
式VIIで示される化合物をSEM−Clと反応させて、式VIIIで示される化合物(好ましくは、DMF中)を得;
式VIIIで示される化合物をアンモニア水と反応させて、式IXで示される化合物(好ましくは、イソプロパノール中)を得;
式IXで示される化合物をナトリウムn−ブトキシドとの置換反応に付して、式Xで示される化合物(好ましくは、n−BuOH中)を形成し;そして
TFAの作用の下、式Xで示される化合物からSEMを脱離して、式IIで示される化合物(好ましくは、TFA中)を得る。
有益な効果
本発明による調製プロセスは、穏やかな反応条件を有しており、例えば、この反応は、大気圧(例えば、約1気圧)下で行ってもよく、そして、反応温度についての要求は、通常である。本発明による調製プロセスはまた、高いコスト及び高いリスクを有する試薬の使用を回避することができ、工業的生産に特に好適である。
本発明をよりよく理解するために、以下の実施例を参照して、更なる説明が以下に与えられよう。しかし、具体例は、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
調製例1
式Iで示される化合物の調製例:
2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1番の式Iで示される化合物)の調製
4−((4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(式IVで示される化合物)の調製
Figure 2019505531
3口フラスコに、テレフタルアルデヒド(790.64mg、5.82mmol)及びイソプロパノール(10mL)を添加し、続いて、2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1.00g、4.85mmol)を撹拌しながら添加した。系を0℃まで冷却した後、10分間撹拌を行った。精製水(10mL)及び炭酸カリウム(804.17mg、5.82mmol)を添加して、LCMSによるモニターをしながら、原料が枯渇するまで25℃で16時間反応を行った。反応完了後、固体が析出した。濾過を行い、固体を精製水(20ml)及び(酢酸エチル/n−ヘプタン=1/20)(30ml)で連続的にスラリー化した。濾過を行い、乾燥を行って、黄色固体として標題化合物(1.50g、4.41mmol、収率 90.9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.94 (s, 1 H), 7.86 (d, J = 8.16 Hz, 2 H), 7.72 (d, J = 8.16 Hz, 2 H), 7.12 - 7.17 (m, 1 H), 6.19 (s, 1 H), 4.28 (t, J=6.53 Hz, 2 H), 1.68 - 1.77 (m, 2 H), 1.44 - 1.54 (m, 2 H), 0.97 (t, J=7.34 Hz, 3 H).
(4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)メタノール(式VI−1で示される化合物)の調製
Figure 2019505531
30Lクレーブに、上で得られた式IVで示される化合物である4−((4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(450.0g、1.32mol)及びイソプロパノール(4.5L)を添加した。5分間撹拌した後、氷酢酸(119.0g、1.98mol)を添加した。系が0〜10℃まで冷却されるまで、系を撹拌した。ピロリジン(112.4g、1.58mol)を滴下し、その間、系の温度を10℃未満に保持した。添加後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(NaBH(AcO))(420.0g、1.98mol)を何回かに分けて添加した。液体クロマトグラフィーによるモニターをしながら、原料が枯渇するまで10〜20℃で3時間反応を行った。反応完了後、精製水(5L)を添加し、溶液の温度を約−10℃まで下げた。15%アンモニア水(12L)を添加し、その間、溶液の温度を0℃未満に保持した。撹拌下で固体が析出した。濾過を行い、固体を水(2L)及び酢酸エチル(2L×2)で連続的にスラリー化した。濾過を行い、40℃、減圧下で12時間乾燥を行い、黄色固体として標題化合物(465.0g、1.18mol、収率 89.4%、水分 0.9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.46 (d, J=7.91 Hz, 1 H), 7.29 (d, J = 8.03 Hz, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 4.29 (t, J = 6.53 Hz, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 2.52 (br. s., 4 H), 1.66 - 1.83 (m, 6 H), 1.49 (d, J = 7.53 Hz, 2 H), 0.98 (t, J = 7.40 Hz, 3 H).
式VI−1で示される化合物はまた、以下のプロセスにより調製することができる:
(4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)メタノール(式VI−1で示される化合物)の調製
Figure 2019505531
2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(3.00g、14.55mmol)、4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアルデヒド(4.13g、21.82mmol)、メタノール(30mL)及び水(30mL)の混合物に、撹拌しながら炭酸カリウム(2.41g、17.46mmol)を添加した。次に、薄層クロマトグラフィーによるモニターをしながら、25℃で12時間撹拌を行い、原料を枯渇させた。反応完了後に固体が析出した。水(30mL)を添加して、固体を濾過し、乾燥して、白色固体として標題化合物(3.50g、8.85mmol、収率:60.82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.46 (d, J=7.91 Hz, 1 H), 7.29 (d, J = 8.03 Hz, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 6.12 (s, 1 H), 4.29 (t, J = 6.53 Hz, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 2.52 (br. s., 4 H), 1.66 - 1.83 (m, 6 H), 1.49 (d, J = 7.53 Hz, 2 H), 0.98 (t, J = 7.40 Hz, 3 H).
2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1番の式Iで示される化合物)の調製
Figure 2019505531
20Lクレーブに、上で得られた式VI−1で示される化合物である(4−アミノ−2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)メタノール(440.0g、1.11mol)及びジクロロメタン(7.0L)を添加した。系が−15℃未満まで冷却されるまで、系を撹拌した。トリエチルシラン(880mL、5.55mol)を滴下し、続いて、トリフルオロ酢酸(880mL、11.84mol)を滴下し、その間、系の温度を−10℃未満に保持した。添加後、液体クロマトグラフィーによるモニターをしながら、0℃で2時間、原料点(raw material point)が消失するまで反応を行った。反応完了後、反応液を濃縮乾固し、酢酸エチル(2.2L)を添加し、撹拌しながら系を0℃未満まで冷却した。飽和炭酸ナトリウム溶液を添加してpHを9〜10に調整し、その間、温度を10℃未満に保持した。濾過を行い、得られた濾滓(filter cake)を水(2.2L)でスラリー化した。減圧下で乾燥を行い、白色固体として2−ブトキシ−7−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(標題化合物のトリフルオロ酢酸塩)(550g)を得た。得られた白色固体をアルカリ条件下で脱塩して、標題化合物を得たが、これは、例えば、従来のプロセスにより実施してもよい。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.04 (s, 1H), 4.32 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.60 (s, 2H), 2.55 - 2.52 (m, 4H), 1.85 - 1.71 (m, 6H), 1.55-1.48 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
調製例2:式IIで示される化合物 2,4−ジクロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン
Figure 2019505531
DMF(20.00L)中に2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(4.00kg、21.28mol)を溶解し、DIPEA(2.58kg、20.00mol)を室温(25℃)で何回かに分けて添加し、続いて、30分間撹拌を行った。反応液を氷浴で0℃まで冷却した。次に、SEM−Cl(4.00kg、24.00mol)を5時間かけて1〜2滴/秒の速度でゆっくり滴下した。添加後、撹拌しながら0℃で4時間反応を行い、反応が完了するまで、反応をHPLCによりモニターした。反応液をクエンチして、水(70L)で希釈し、酢酸エチル(15L×3)で抽出した。合わせた有機相を1M 塩酸水溶液(5L×2)及び飽和したブライン(7L×2)で連続して洗浄した。減圧下、蒸留により溶媒を留去して、標題化合物(6.40kg、20.11mol、収率 94.50%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.24 - 8.35 (m, 1 H),6.70 - 6.85 (m, 1 H),5.77 (s, 2 H),3.45 - 3.57 (m, 2 H),0.74 - 0.86 (m, 2 H),0.00 (s, 9 H).
2−クロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505531
10Lオートクレーブ内で、イソプロパノール(1.60L)中に2,4−ジクロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン(1.60kg、5.03mol)を溶解した。アンモニア水(4L)を室温(25℃)で一度に添加した。反応混合物を95℃で7時間撹拌し、反応が完了するまでHPLCによりモニターした。反応液を室温まで放冷させ、ブフナー漏斗を通して濾過して、暗褐色固体を得た。固体を酢酸エチル/n−ヘプタン(1/1、5L×2)及び酢酸エチル(4L)で連続的にスラリー化して、褐色固体として標題化合物(1.25kg、4.18mol、収率 83.1%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.61 - 7.77 (m, 1 H), 6.97 - 7.19 (m, 2 H),6.28 - 6.38 (m, 1 H),5.54 - 5.67 (m, 2 H),3.43 - 3.53 (m, 2 H),0.76 - 0.91 (m, 2 H),0.07 (s, 9 H).
2−ブトキシ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505531
n−BuOH(17.0L)に、窒素雰囲気下で金属ナトリウム(525.05g、22.84mol)を何回かに分けてゆっくりと添加した。添加後、系を60℃まで加熱し、金属ナトリウムが完全に溶解するまで、該温度で撹拌し続けた。系を25℃まで冷却して、2−クロロ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1.95kg、6.53mol)を何回かに分けて添加した。撹拌しながら均質混合した後、反応物を90℃で8時間撹拌し、反応が完了するまでHPLCによりモニターした。反応液を25℃まで放冷させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(30L)にゆっくりと注ぎ入れ、酢酸エチル(15L×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和したブライン(20L×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥した。濾過後、減圧下、蒸留により溶媒を留去し、残渣をn−ヘプタン(4L)中でスラリー化した。濾過を行い、固体を得た。次に、固体を酢酸エチル(5L)でスラリー化して、黄白色固体として標題化合物(1.53kg、4.55mol、69.7%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.49 - 7.54 (m, 1 H),6.54 - 6.62 (m, 2 H),6.15 - 6.20 (m, 1 H),5.54 (s, 2 H),4.10 - 4.22 (m, 2 H),3.42 - 3.55 (m, 2 H),1.58 - 1.73 (m, 2 H),1.35 - 1.47 (m, 2 H),0.90 - 0.96 (m, 3 H),0.83 - 0.89 (m, 2 H),0.05 (s, 9 H).
2−ブトキシ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 2019505531
TFA(5.50L)中に2−ブトキシ−5−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(1.10kg、3.27mol)を溶解した。反応液を25℃で16時間撹拌し、反応が完了するまでHPLCによりモニターした。減圧下、蒸留によりTFAを留去した。残渣をメタノール(1.2L)及び氷水(1.2L)中に溶解し、一定撹拌下、濃アンモニア水を用いてpHを12に調整し、そして、2時間撹拌を行った。沈殿物を溶液から連続的に析出させた。濾過後、濾滓は白色固体であり、これを15%アンモニア水(1.2L×3)及び酢酸エチル(4L)で連続的にスラリー化して、白色固体として標題化合物(550.00g、2.67mol、81.7%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.37 (d, J=2.89 Hz, 1 H),6.29 (d, J=3.01 Hz, 1 H),4.27 (t, J=6.53 Hz, 2 H),1.75 (d, J=7.91 Hz, 2 H),1.44 - 1.61 (m, 2 H),1.00 (t, J=7.40 Hz, 3 H).
医薬活性の実施例
効能実施例1:Toll様受容体7及びToll様受容体8のインビトロ受容体結合活性スクリーニング
試薬:
HEK−Blue hTLR7細胞及びHEK−Blue hTLR8細胞(InvivoGenから入手可能)
DMEM培地
熱非働化ウシ胎児血清
抗マイコプラズマ試薬 Normocin(商標)
ブレオマイシン
ブラストサイジン
使用されたGS−9620及びR848の構造は以下のとおりであるが、GS−9620の調製は、米国特許出願公開第2010/0143301号明細書に開示されたプロセスを参照することができ;R848は、ABGENT(IMG−2208、仕様:0.5mg)から市販されていた。
Figure 2019505531
スキーム:
1.96ウェル化合物プレートの調製:
10mmol/Lの濃度で開始して、液体ワークステーションPODを用いて化合物をDMSOで3倍に勾配希釈し、10点希釈した(第2カラム〜第11カラム、各点はデュプリケイト)。第12カラムでは、5mg/mL 陽性化合物R848(1μL)を陽性対照として添加した;そして、第1カラムでは、DMSO(1μL)を陰性対照として添加した。各ウェルは、DMSO(1μL)を含有していた。
2.培養フラスコ中の細胞を収集し、細胞密度を250,000細胞/mLに希釈した。
3.調製した化合物プレートに細胞懸濁液(50,000細胞/ウェル)(200μL)を添加し、各ウェル中のDMSOの最終濃度を0.5%とした。
4.細胞及び化合物を含有する培養プレートを、COインキュベーター中、37℃、5% COで24時間インキュベートした。
5.24時間のインキュベーション後、上清(20μL)を各ウェルから96ウェル透明アッセイプレートへと取り出した。アッセイプレートの各ウェルにQuanti−Blue試薬(180μL)を添加して、プレートをインキュベーター中、37℃、5% COで1時間インキュベートした。
6.1時間後、Microplate Reader OD650を用いて上清(20μL)中のアルカリホスファターゼの含量を測定した。
7.Prismソフトウェアを用いて各化合物のEC50を得た。
結果を表1に示した:
Figure 2019505531
化合物1及び対照試料のToll様受容体7アゴニストであるGS−9620の結果を表2に示した。
Figure 2019505531
本発明による化合物は、対照(Toll様受容体7アゴニスト GS−9620)よりも高いToll様受容体7に対するインビトロ受容体結合活性、及び対照(Toll様受容体7アゴニスト GS−9620)よりも低いToll様受容体8に対するインビトロ受容体結合活性を示した。本発明の化合物は、様々な受容体に関して選択性の明白な差を有しており、その効果は先行技術より優れている。

Claims (10)

  1. 式Iで示される化合物を調製するためのプロセスであって、式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること
    Figure 2019505531

    [式中、
    及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
    及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシからなる群より独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
    を含む、プロセス。
  2. 請求項1に記載のプロセスであって、以下の工程:
    (a)塩基の存在下、式IIで示される化合物を式IIIで示される化合物と反応させて、式IVで示される化合物を得ること、
    Figure 2019505531

    (b)還元剤の存在下、式IVで示される化合物を式Vで示される化合物と反応させて、式VIで示される化合物を得ること、
    Figure 2019505531

    (c)式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること、
    Figure 2019505531

    を含む、プロセス。
  3. 請求項2に記載のプロセスであって、式Vで示される化合物が、下記:
    Figure 2019505531

    から選択される、プロセス。
  4. 請求項1に記載のプロセスであって、以下の工程:
    (a’)塩基の存在下、式IIで示される化合物を式III’で示される化合物と反応させて、式VIで示される化合物を得ること、
    Figure 2019505531

    (b’)式VIで示される化合物を脱ヒドロキシル化して、式Iで示される化合物を得ること、
    Figure 2019505531

    を含む、プロセス。
  5. 脱ヒドロキシル化が、トリエチルシラン及びトリフルオロ酢酸の存在下で行われる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 式VIで示される化合物対トリエチルシランのモル比が、1:1〜10、好ましくは1:2〜8、より好ましくは1:5であり;
    式VIで示される化合物対トリフルオロ酢酸のモル比が、1:2〜20、好ましくは1:5〜15、より好ましくは1:10〜12である、請求項5に記載のプロセス。
  7. 式Iで示される化合物が、下記:
    Figure 2019505531

    から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 式VI:
    Figure 2019505531

    [式中、
    及びRは、C1−4アルキルからなる群より独立して選択されるか、又は
    及びRは、これらに結合しているN原子と一緒になって、4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成する(ここで、ヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシル、ハロゲン、C1−4アルキル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1個以上の置換基で場合により置換されている)]
    で示される化合物。
  9. 下記:
    Figure 2019505531

    Figure 2019505531

    から選択される、請求項8に記載の式VIで示される化合物。
  10. 式II:
    Figure 2019505531

    で示される化合物。
JP2018540720A 2016-02-05 2017-02-04 ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するための方法、及びそれらの中間体 Active JP6877449B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610082028.3 2016-02-05
CN201610082028.3A CN107043378A (zh) 2016-02-05 2016-02-05 一种吡咯并[3,2-d]嘧啶类化合物的制备方法及其中间体
PCT/CN2017/072893 WO2017133686A1 (zh) 2016-02-05 2017-02-04 一种吡咯并[3,2-d]嘧啶类化合物的制备方法及其中间体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019505531A true JP2019505531A (ja) 2019-02-28
JP2019505531A5 JP2019505531A5 (ja) 2020-02-27
JP6877449B2 JP6877449B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=59500148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018540720A Active JP6877449B2 (ja) 2016-02-05 2017-02-04 ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するための方法、及びそれらの中間体

Country Status (29)

Country Link
US (2) US10654856B2 (ja)
EP (1) EP3412673B1 (ja)
JP (1) JP6877449B2 (ja)
KR (1) KR102371500B1 (ja)
CN (2) CN107043378A (ja)
AR (1) AR107549A1 (ja)
AU (1) AU2017214134B2 (ja)
BR (1) BR112018015879B1 (ja)
CA (1) CA3013520C (ja)
CL (1) CL2018002094A1 (ja)
DK (1) DK3412673T3 (ja)
EA (1) EA034581B1 (ja)
ES (1) ES2852323T3 (ja)
HK (1) HK1259183A1 (ja)
HR (1) HRP20210103T1 (ja)
HU (1) HUE053455T2 (ja)
IL (1) IL260999B (ja)
LT (1) LT3412673T (ja)
MX (1) MX2018009502A (ja)
MY (1) MY190551A (ja)
NZ (1) NZ744885A (ja)
PH (1) PH12018501642B1 (ja)
PL (1) PL3412673T3 (ja)
PT (1) PT3412673T (ja)
SG (1) SG11201806685VA (ja)
SI (1) SI3412673T1 (ja)
TW (1) TW201728590A (ja)
UA (1) UA124100C2 (ja)
WO (1) WO2017133686A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107043380A (zh) 2016-02-05 2017-08-15 正大天晴药业集团股份有限公司 一种tlr7激动剂的马来酸盐、其晶型c、晶型d、晶型e、制备方法和用途
WO2020162705A1 (ko) 2019-02-08 2020-08-13 성균관대학교산학협력단 톨-유사 수용체 7 또는 8 작용자와 콜레스테롤의 결합체 및 그 용도
WO2021177679A1 (ko) 2020-03-02 2021-09-10 성균관대학교산학협력단 병원균 외벽 성분 기반 생병원체 모방 나노 입자 및 그 제조 방법
EP4194006A1 (en) 2020-08-04 2023-06-14 Progeneer Inc. Mrna vaccine comprising adjuvant capable of kinetic control
US20230277525A1 (en) 2020-08-04 2023-09-07 Progeneer Inc Conjugate of functional drug and toll-like receptor 7 or 8 agonist of which active site is temporarily inactivated and use thereof
WO2022031011A1 (ko) 2020-08-04 2022-02-10 성균관대학교산학협력단 동력학적으로 작용하는 아주번트 앙상블

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015168269A1 (en) * 2014-05-01 2015-11-05 Novartis Ag Compounds and compositions as toll-like receptor 7 agonists
JP2015533135A (ja) * 2012-10-10 2015-11-19 ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・ユーシー ウイルス感染症および他の疾患の処置のためのピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009082247A1 (en) 2007-12-21 2009-07-02 Industrial Research Limited Process for preparing immucillins having a methylene link
CN102272134B (zh) 2008-12-09 2013-10-16 吉里德科学公司 Toll样受体调节剂
US9550785B2 (en) * 2012-11-20 2017-01-24 Glaxosmithkline Llc Pyrrolopyrimidines as therapeutic agents for the treatment of diseases
RS56233B1 (sr) * 2012-11-20 2017-11-30 Glaxosmithkline Llc Nova jedinjenja
CN105367576A (zh) 2014-08-15 2016-03-02 正大天晴药业集团股份有限公司 作为tlr7激动剂的吡咯并嘧啶化合物
LT3190113T (lt) * 2014-08-15 2021-08-25 Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co., Ltd. Pirolopirimidino junginiai, naudotini kaip tlr7 agonistai
JP6524355B2 (ja) 2015-11-05 2019-06-05 チア タイ ティエンチン ファーマシューティカル グループ カンパニー リミテッドChia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co., Ltd. Tlr7アゴニストとしての7−(チアゾール−5−イル)ピロロピリミジン化合物
CN107043377A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 正大天晴药业集团股份有限公司 一种tlr7激动剂的三氟乙酸盐、晶型b及其制备方法、药物组合物和用途
CN107043379A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 正大天晴药业集团股份有限公司 一种tlr7激动剂的晶型a、其制备方法和医药用途
CN107043380A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 正大天晴药业集团股份有限公司 一种tlr7激动剂的马来酸盐、其晶型c、晶型d、晶型e、制备方法和用途

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015533135A (ja) * 2012-10-10 2015-11-19 ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・ユーシー ウイルス感染症および他の疾患の処置のためのピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体
WO2015168269A1 (en) * 2014-05-01 2015-11-05 Novartis Ag Compounds and compositions as toll-like receptor 7 agonists

Also Published As

Publication number Publication date
EA201891769A1 (ru) 2019-04-30
EP3412673B1 (en) 2020-11-25
DK3412673T3 (da) 2021-01-18
CA3013520C (en) 2022-07-19
CN108602832A (zh) 2018-09-28
LT3412673T (lt) 2021-03-10
US20200239484A1 (en) 2020-07-30
BR112018015879B1 (pt) 2024-02-15
HUE053455T2 (hu) 2021-06-28
SG11201806685VA (en) 2018-09-27
CA3013520A1 (en) 2017-08-10
AR107549A1 (es) 2018-05-09
PH12018501642A1 (en) 2019-06-03
EP3412673A1 (en) 2018-12-12
KR102371500B1 (ko) 2022-03-07
HK1259183A1 (zh) 2019-11-29
AU2017214134B2 (en) 2020-08-27
HRP20210103T1 (hr) 2021-03-05
EP3412673A4 (en) 2019-07-03
BR112018015879A2 (pt) 2018-12-26
WO2017133686A1 (zh) 2017-08-10
MX2018009502A (es) 2018-12-11
JP6877449B2 (ja) 2021-05-26
UA124100C2 (uk) 2021-07-21
SI3412673T1 (sl) 2021-04-30
EA034581B1 (ru) 2020-02-21
AU2017214134A1 (en) 2018-08-23
IL260999B (en) 2021-02-28
PL3412673T3 (pl) 2021-07-26
CN108602832B (zh) 2020-10-09
US20190040072A1 (en) 2019-02-07
TW201728590A (zh) 2017-08-16
US10654856B2 (en) 2020-05-19
PT3412673T (pt) 2021-02-15
NZ744885A (en) 2022-07-01
PH12018501642B1 (en) 2019-06-03
CL2018002094A1 (es) 2018-12-07
KR20180104724A (ko) 2018-09-21
ES2852323T3 (es) 2021-09-13
CN107043378A (zh) 2017-08-15
MY190551A (en) 2022-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6877449B2 (ja) ピロロ[3,2−d]ピリミジン化合物を調製するための方法、及びそれらの中間体
JP6524355B2 (ja) Tlr7アゴニストとしての7−(チアゾール−5−イル)ピロロピリミジン化合物
KR102138393B1 (ko) 바이러스 감염의 치료를 위한 1,2,4-트라이아진 유도체
KR102216479B1 (ko) 바이러스 감염 또는 추가 질환의 치료를 위한 알킬피리미딘 유도체
JP5913093B2 (ja) 新規ピリミジン誘導体と、癌とさらなる疾患の治療におけるそれらの使用
JP6889171B2 (ja) Tlr7アゴニスト結晶形a、その調製方法及び使用
JP6898336B2 (ja) Tlr7アゴニストのマレイン酸塩、その結晶形c、d及びe、マレイン酸塩及び結晶形の調製方法及び使用
JP6877450B2 (ja) Tlr7アゴニストのトリフルオロ酢酸塩及びその結晶形b、調製方法、並びに使用
RU2720810C2 (ru) Соли производного хиназолина и способ их получения
JP2008514708A (ja) ケモカイン結合複素環式化合物の塩及びその使用方法
CA2306026A1 (en) Benzofuran derivatives as phosphodiesterase iv inhibitors
JPH10287678A (ja) ピラノアジン誘導体
JPS634544B2 (ja)
KR20200004752A (ko) 4-치환 옥사졸로퀴놀리논 유도체, 약학적으로 허용되는 이의 염인 화합물 및 이를 유효성분으로 포함하는 천식 또는 아토피 등의 알러지성 질환의 예방 또는 치료용 약학 조성물
WO2003053956A1 (de) In 3-position heterocyclisch substituierte piperidin-2,6-dione

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6877449

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150