JP2019214292A - 駐車支援装置、及び駐車支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駐車支援の制御により車両を駐車させる場合に、他車両への影響を低減して駐車支援の使い勝手を向上させる。【解決手段】駐車支援装置10は、車両1の走行を制御して車両1を目標駐車位置に駐車させる駐車支援部211と、車両が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する所要時間算出部213と、車両1の周囲に存在する他車両を検出する他車両検出部212と、他車両検出部212が検出した他車両が車両の位置に移動するまでの移動時間を算出する移動時間算出部214と、算出した所要時間と移動時間とに基づいて、駐車支援部211が実行する制御を中止させるか否かを判定する判定部215と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、駐車支援装置、及び駐車支援方法に関する。
従来、車両の駐車を支援する駐車支援装置が知られている。例えば、特許文献1の自動駐車システムは、監視装置の監視結果又は車載センサの検出結果に基づいて、車両と障害物との接触判定を行う。自動駐車システムは、接触判定が行われた場合、車両を停止させた後、監視装置の監視結果又は車載センサの検出結果に基づいて決定した退避位置へ車両を移動させる。
特開2015−230641号公報
しかしながら特許文献1の自動駐車システムは、駐車支援の制御により車両を駐車させる場合に、車両の周辺に位置する他車両への影響について考慮していない。駐車支援により車両を駐車させる場合、運転者の運転操作による駐車よりも時間がかかる場合がある。駐車支援による駐車は、周囲の危険を検出して、車両を安全に駐車させるため、運転者の運転操作による駐車よりも時間がかかる場合がある。このため、駐車支援による駐車が、後続車を待機させることになり、後続車の迷惑になり得る場合もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、駐車支援の制御により車両を駐車させる場合に、他車両への影響を低減して駐車支援の使い勝手を向上させることを目的とする。
本発明の駐車支援装置は、車両の走行を制御して前記車両を目標駐車位置に駐車させる駐車支援を実行する駐車支援部と、前記駐車支援部の制御により前記車両が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する所要時間算出部と、前記車両の周囲に存在する他車両を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記他車両が前記車両の位置に移動するまでの移動時間を算出する移動時間算出部と、前記所要時間算出部が算出した所要時間と、前記移動時間算出部が算出した移動時間とに基づいて、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
また、前記判定部は、前記所要時間算出部が算出した所要時間が、前記移動時間算出部が算出した移動時間よりも長く、前記所要時間と前記移動時間との差が予め設定された第1しきい値よりも長い場合に、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させる構成としてもよい。
また、駐車支援装置が、前記他車両と無線通信を行う通信部を備え、前記判定部は、前記通信部による前記他車両との通信により、前記他車両が、駐車支援による駐車機能を備えた車両であると判定した場合に、前記第1しきい値よりも値が大きい第2しきい値を用いて、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させるか否かを判定する構成としてもよい。
また、前記車両が、走行モードとして、運転者の運転操作に従って前記車両を走行させる手動運転モードと、前記駐車支援部の制御により前記車両を前記目標駐車位置に駐車させる駐車支援モードとを備え、前記駐車支援部は、駐車支援を中止する場合に、走行モードを前記手動運転モードに変更させる構成としてもよい。
また、駐車支援装置が、報知部を備え、前記駐車支援部は、走行モードを前記手動運転モードに移行させる場合に、前記報知部により走行モードの変更を前記報知部に報知させる構成としてもよい。
また、駐車支援装置が、撮像部を備え、前記検出部は、前記撮像部の撮像画像により前記他車両を検出する構成としてもよい。
また、前記駐車支援部は、前記判定部が駐車支援を中止させると判定した場合に、前記撮像部の撮像画像により前記他車両の走行の妨げとならない退避位置を検出し、検出した退避位置に前記車両を移動させる構成としてもよい。
また、駐車支援装置が、地図データを記憶する記憶部と、前記他車両と無線通信を行う通信部と、前記車両の位置を検出する位置検出部と、を備え、前記移動時間算出部は、前記位置検出部により検出した前記車両の位置と、前記通信部により受信した前記他車両の位置と、前記地図データにより求めた前記他車両から前記車両までの移動経路とに基づいて移動時間を算出する構成としてもよい。
本発明の駐車支援方法は、車両の走行を制御して前記車両を目標駐車位置に駐車させる駐車支援ステップと、前記駐車支援ステップにより前記車両が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する所要時間算出ステップと、前記車両の周囲に存在する他車両を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出した前記他車両が前記車両の位置に移動するまでの移動時間を算出する移動時間算出ステップと、前記所要時間算出ステップにより算出した所要時間と、前記移動時間算出ステップにより算出した移動時間とに基づいて、前記駐車支援ステップによる前記車両の目標駐車位置への駐車を中止するか否かを判定する判定ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、駐車支援によって車両を駐車させる場合に、他車両への影響を低減して駐車支援の使い勝手を向上させることができる。
駐車支援装置が搭載された車両を示す図である。 車両におけるカメラの配置を示す図である。 支援ECUの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、駐車支援装置10が搭載された車両1を示す図である。
駐車支援装置10は、カメラ110、センサ部120、外部通信部130、位置検出部140、支援ECU200、記憶部250、出力部260及び操作部270を備える。これらの各部は、CAN(Controller Area Network)バス105により接続される。CANバス105は、CANにより各部を相互に通信可能に接続する通信路である。また、車両1に搭載される各センサの一部は、LIN(Local Interconnect Network)バスを介してCANバス105に接続されてもよい。
カメラ110は、撮像部であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラにより構成される。カメラ110には、例えば、180度以上の画角を有する超広角レンズが装着され、比較的広範囲の画像を撮像することができる。カメラ110が生成した撮像画像データは、カメラ110を識別する識別情報や、撮像時刻等の付加情報が付加され、支援ECU200に出力される。カメラ110は、単眼カメラであってもよいし、ステレオカメラを構成してもよい。
また、カメラ110は、アナログカメラにより構成してもよい。この場合、カメラ110と支援ECU200との接続にはハーネスを用い、支援ECU200には、入力されたアナログの撮像画像をデジタルの撮像画像データに変換するA/Dコンバーターを設ける。
図2は、車両1に搭載されたカメラ110の配置例を示す図である。
車両1に搭載されたカメラ110には、フロントカメラ111、リアカメラ112、左サイドカメラ113及び右サイドカメラ114を含む。フロントカメラ111、リアカメラ112、左サイドカメラ113及び右サイドカメラ114を総称する場合に、「カメラ110」と表記する。
フロントカメラ111は、車両1の前部に設置され、車両1の前方を含む範囲を撮像範囲として予め設定された時間間隔ごとに撮像を行う。リアカメラ112は、車両1の後部に設置され、車両1の後方を含む範囲を撮像範囲として、予め設定された時間間隔ごとに撮像を行う。左サイドカメラ113は、車両1の左ドアミラー(不図示)に設置され、車両1の左側方を含む範囲を撮像範囲として予め設定された時間間隔ごとに撮像を行う。右サイドカメラ114は、車両1の右ドアミラー(不図示)に設置され、車両1の右側方を含む範囲を撮像範囲として、予め設定された時間間隔ごとに撮像を行う。
本実施形態では、カメラ110が撮像を行い静止画の撮像画像データを出力する場合を説明するが、カメラ110が撮像する画像は動画像であってもよい。カメラ110が動画像を撮像する場合、動画像を一定間隔で区切ることで静止画像として処理することも可能である。また、図2に示すカメラ110の配置は一例であり、図2に示す以外の場所にカメラ110を搭載することも可能である。また、車両1に搭載するカメラ110の台数や設置位置も任意であり、車両の形態に応じて変更可能である。
センサ部120は、車速センサ121、アクセル開度センサ122、ブレーキセンサ123、シフト位置センサ124、操舵角センサ125及び障害物検出部126を備える。
車速センサ121は、車両1の走行速度である車速を検出し、検出した車速を示すセンサ信号を支援ECU200に出力する。アクセル開度センサ122は、アクセルペダル(不図示)の踏込量(アクセル開度)を検出し、検出した踏込量を示すセンサ信号を支援ECU200に出力する。ブレーキセンサ123は、ブレーキ装置315を操作するブレーキペダルの踏み込み量を検出し、検出した踏み込み量を示すセンサ信号を支援ECU200に出力する。シフト位置センサ124は、シフトレバー(不図示)のシフト位置を検出し、検出したシフト位置を示すセンサ信号を支援ECU200に出力する。操舵角センサ125は、ステアリング装置311を操作するステアリングホイール311Aの操舵角を検出し、検出した操舵角を示すセンサ信号を支援ECU200に出力する。
障害物検出部126は、車両1の周囲に存在する障害物を検出し、検出した障害物と車両1との距離を検出する。障害物検出部126には、例えば、周波数30〜300GHzのミリ波を用いるミリ波レーダ装置や、周波数20〜30GHzの準ミリ波を用いる準ミリ波レーダ装置を用いることができる。また、障害物検出部126は、レーザ光を利用する、レーザレーダ装置やLiDaR(Light Detection and Ranging)装置であってもよい。また、車両1に障害物検出部126として搭載されるレーダ装置の台数や設置位置も任意であり、車両1の形態に応じて変更可能である。
障害物検出部126が検出する障害物は、車両1の駐車走行時に障害又は障害となり得る物であり、例えば、他の駐車車両、駐車場の壁や柱、駐車場内を移動する車両や、歩行者、自転車等の移動体が該当する。また、障害物検出部126は、駐車すべき駐車位置における壁、フェンス、車輪止め等を障害物として検出してもよい。
外部通信部130は、無線通信部として動作し、車両1の周囲に位置する車両(以下、他車両という)との間で無線通信を行う。また、外部通信部130は、携帯電話網等の通信ネットワークを通じてセンタ(不図示)と通信可能に構成される。
位置検出部140は、GPS(Global Positioning System)ユニットを備え、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて車両1の位置(例えば車両の緯度及び経度)を測定する。また、位置検出部140がジャイロセンサや車速センサ(いずれも不図示)を備え、測定した車両1の位置を、ジャイロセンサから取得した角度変化情報と、車速センサから取得した車速とに基づいて補正する構成であってもよい。位置検出部140は、検出した車両1の現在位置を示す位置情報を支援ECU200に出力する。
支援ECU200は、車両1の駐車支援を制御する電子制御ユニットであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)210、メモリ220、その他周辺回路を含む。CPU210は、メモリ220に記憶された制御プログラムを実行することにより、駐車支援部211、他車両検出部212、所要時間算出部213、移動時間算出部214及び判定部215として動作する。また、CPU210は、制御プログラムを実行することにより、駐車支援方法を構成する「駐車支援ステップ」、「所要時間算出ステップ」、「検出ステップ」、「移動時間算出ステップ」及び「判定ステップ」の各ステップを実行する。これら各機能部の動作については後述する。
メモリ220は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM等の不揮発性の記憶部、及びRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶部の少なくともいずれかを備える。メモリ220は、複数の記憶部により構成してもよい。メモリ220は、CPU210が実行する制御プログラムを記憶する。また、メモリ220は、CPU210のワークメモリとして動作する。
CAN通信部230は、車両1に搭載された他のECU(不図示)や、センサ部120とデータ通信を行って車両の制御情報である車両情報を取得する。車両情報には、例えば、車速、アクセル開度、ブレーキ踏込量、操舵角、障害物との距離等の情報が含まれる。また、CAN通信部230は、必要に応じて外部通信部130や、他の部位ともデータ通信を行うことが可能である。
本実施形態では、プロセッサとしてのCPU210が制御プログラムを実行して処理を実行する場合を説明するが、支援ECU200は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラムされたハードウェアで構成されてもよい。
記憶部250は、データを不揮発的に記憶する記憶装置であり、地図データ255を記憶する。地図データ255は地図情報ということもでき、地図データ255を記憶する記憶部250は、地図情報記憶部ということができる。記憶部250は複数の記憶装置を含んでもよい。地図データ255は、道路、交通規則及び道路に隣接する施設に関する情報を含むデータである。
また、記憶部250は、支援ECU200の制御により車両1の駐車支援を行うか否かを判定するためのしきい値として、第1しきい値である一般車両用しきい値と、第2しきい値である支援車両用しきい値とを記憶する。これらのしきい値の詳細については後述する。
出力部260は、駐車支援部211による走行支援の中止を運転者に報知する。本実施形態では、出力部260を液晶パネル等の表示パネルにより構成した場合を説明する。この場合、駐車支援部211は、表示パネルに走行支援を中止する旨のメッセージを表示させる。また、出力部260をスピーカーにより構成した場合には、駐車支援部211は走行支援を中止する旨をスピーカーにより音声出力する。さらに、出力部260を、車両1の座席に設けた振動を発生させる機器(例えば、バイブレータ等)により構成した場合には、駐車支援部211は、走行支援を中止する場合に、振動を発生させる機器を振動させて走行支援の中止を報知する。
操作部270は、例えば、タッチセンサ(図示略)や、スイッチ、ボタン等を備える。操作部270は、操作部に対する操作を検出し、検出結果を支援ECU200に出力する。
次に、CPU210が制御プログラムを実行することで機能する機能部について説明する。
駐車支援部211は、駐車位置設定処理、駐車経路生成処理、及び駐車支援処理を実行する。
駐車位置設定処理は、目標の駐車位置(目標駐車位置という)を設定する処理である。駐車支援部211は、例えば、操作部270に設けられた駐車支援のボタンが押下されると、駐車枠を示す、例えば白線を検出して、車両1が駐車可能な駐車位置を検出し、検出した駐車位置を示す画像を出力部260としての表示パネルに表示させる。検出した駐車位置を選択する操作を操作部270により受け付けると、受け付けた駐車位置を目標駐車位置に設定する。また、目標駐車位置の選択は、車両1から一番近い駐車位置や、駐車しやすい位置等を基準に、駐車支援部211が自動で選択する構成であってもよい。
駐車枠となる白線の検出は、例えば、カメラ110により車両1の周囲を撮像し、カメラ110が撮像した撮像画像データを画像処理して白線を検出してもよい。また、記憶部250から地図データ255を取得し、取得した地図データ255に基づいて目標駐車位置を設定してもよい。また、駐車場に設けられた設備に設けられた装置と無線通信を行って、駐車枠の位置を示す情報及び空き情報を取得し、車両1が駐車すべき目標駐車位置を設定してもよい。
駐車経路生成処理は、設定した目標駐車位置に車両1を駐車させるための経路である駐車経路を生成する処理である。例えば、車両1が前進した後に切り返して後退する場合、駐車を開始する開始位置(現在位置)から切り返し位置までの経路と、切り返し位置から目標駐車位置までの経路をそれぞれ生成する。そして、生成した各経路を結合させて、駐車支援における駐車経路とする。
駐車支援処理は、駐車経路生成処理により生成した駐車経路に従って車両1を走行させ、車両1を目標駐車位置に駐車させる処理である。具体的には、駐車支援部211は、ステアリング装置311、アクセル装置313、ブレーキ装置315及び変速機317を制御して、車両1の駐車を支援する。駐車支援部211の制御により、車両1を目標駐車位置に駐車させる機能を自動駐車という。
車両1には、ステアリング装置311、アクセル装置313、ブレーキ装置315及び変速機317が搭載される。
ステアリング装置311は、アクチュエータ301を備え、ステアリングホイール311Aの操作に応じてアクチュエータ301を動作させ、操舵輪の操舵角を変更する。駐車支援部211は、アクチュエータ301の動作を制御して操舵輪の操舵角を変更する。すなわち、車両1は、運転者の運転操作による手動走行と、支援ECU200の制御による自動走行とが可能である。
アクセル装置313は、アクチュエータ303を備え、アクセルペダル(不図示)の操作に応じてアクチュエータ303を動作させ、車両1の加速を制御する。駐車支援部211は、アクチュエータ303の動作を制御して、車両1の加速を制御する。
ブレーキ装置315は、アクチュエータ305を備え、ブレーキペダル(不図示)の操作に応じてアクチュエータ305を動作させ、車両1の減速を制御する。駐車支援部211は、アクチュエータ305の動作を制御して、車両1の減速を制御する。
変速機317は、アクチュエータ307を備え、シフトレバー(不図示)の操作に応じて変速機317のシフト位置を切り替える装置である。駐車支援部211は、アクチュエータ307の動作を制御して変速機317のシフト位置を変更し、車両1の変速、前進及び後退を切り替える。
駐車支援部211及びアクチュエータ301〜307は、駐車支援部として動作する。駐車支援部211は、アクチュエータ301〜307の駆動を制御し、生成した駐車経路に沿って車両1を走行させ、車両1を目標駐車位置に駐車させる。
他車両検出部212は、カメラ110が撮像した撮像画像データを解析して他車両を検出する。他車両検出部212は、撮像画像データに写った被写体を検出し、パターンマッチング等の処理により検出した被写体が車両であるか否かを判定して、他車両を検出する。
本実施形態では、カメラ110の撮像画像データにより他車両を検出する場合を説明するが、撮像画像データに加えて、障害物検出部126が備えるレーダ装置や、外部通信部130が他車両と通信して、車両1の周囲の他車両を検出してもよい。
所要時間算出部213は、自動駐車の所要時間を算出する。すなわち、所要時間算出部213は、駐車支援部211の制御により車両1を駐車経路に沿って走行させ、目標駐車位置に駐車させる場合に要する所要時間を算出する。所要時間算出部213は、駐車経路の距離や、目標駐車位置に駐車させるまでの切り返しの回数、車両1の速度等に基づいて自動駐車の所要時間を算出する。
移動時間算出部214は、他車両検出部212が検出した他車両が、車両1の現在位置に移動するまでにかかる時間である移動時間を算出する。
まず、移動時間算出部214は、他車両検出部212が他車両を検出すると、外部通信部130を制御して車両1の周囲に通信パケットを出力する。この通信パケットには、車両情報が含まれる。車両情報には、例えば、車両1の現在位置、進行方向、車速、加速度、当該通信パケットの送信時刻、送信元情報、自動駐車機能の有無情報が含まれる。送信元情報は、送信元に相当する車両1に割り当てられた識別番号、具体的には車両IDである。また、自動駐車機能の有無とは、車両1に支援ECU200が搭載され、支援ECU200の制御により車両1を駐車させることが可能か否か、すなわち車両1に自動駐車の機能が搭載されているか否かを示す情報である。
移動時間算出部214は、通信パケットを車両1の周囲に出力すると、車両1の周囲に位置する他車両から送信される通信パケットを受信するまで待機する。車両1の周囲に位置する他車両は、車両1から通信パケットを受信すると、他車両の車両情報を車両1に送信する。移動時間算出部214は、他車両から通信パケットを受信した場合、この通信パケットに含まれる車両情報を取り出す。
また、移動時間算出部214は、記憶部250から地図データ255を読み出し、読み出した地図データ255や、取り出した車両情報に含まれる他車両の現在位置や進行方向、車両1の現在位置等の情報に基づいて移動経路を求める。移動経路は、他車両の位置から車両1の位置までの経路である。
また、移動時間算出部214は、求めた移動経路と、他車両の車速とに基づき、他車両が車両1の位置に移動するまでの所要時間である移動時間を算出する。なお、移動時間を算出する際に、他車両の車速として、駐車場内を走行する場合に想定される、予め定められた車速を用いてもよい。予め定められた車速は、予め記憶部250に予め記憶されている。また、駐車場ごとの移動速度を地図データ255に記憶させておく、又は駐車場を走行する場合の平均移動速度を記憶部250に記憶させておき、移動時間算出部214は、駐車場ごとの移動速度又は平均移動速度により移動時間を算出してもよい。
判定部215は、所要時間算出部213が算出した所要時間と、移動時間算出部214が算出した移動時間とに基づいて、駐車支援部211による駐車支援の制御を中止するか否かを判定する。
判定部215は、まず、他車両検出部212が検出した他車両が、一般車両であるのか、支援車両であるのかを判定する。支援車両とは、支援ECU200を備え、支援ECU200の制御によって車両を駐車させる自動駐車の機能を備えた車両である。また、一般車両とは、自動駐車の機能を備えていない車両、すなわち、運転者の手動操作により車両を駐車させる車両である。
判定部215は、外部通信部130により他車両から受信した車両情報に含まれる自動駐車機能の有無情報に基づいて、他車両が一般車両であるのか、支援車両であるのかを判定する。また、判定部215は、外部との通信の機能を備えておらず、車両情報を取得することができなかった他車両も一般車両と判定する。すなわち、自動駐車機能を備えているが、外部との通信の機能を備えていない他車両も一般車両と判定する。ただし、このような車両は、徐々に減少していくと想定される。
判定部215は、他車両が一般車両である場合、一般車両用しきい値を記憶部250から取得する。また、判定部215は、他車両が支援車両である場合、支援車両用しきい値を記憶部250から取得する。これらのしきい値は、実行中の自動駐車を中止するか否かの判定に用いるしきい値である。判定部215は、自動駐車の所要時間と、他車両の移動時間との差をしきい値と比較して自動駐車を中止するか否かを判定する。具体的には、判定部215は、他車両が車両1の位置に到達してから、車両1が他車両の走行を待機させる時間がしきい値よりも長いか否かにより自動駐車を中止するか否かを判定する。支援車両用しきい値は、一般車両用しきい値よりも長い時間に設定されている。これは、支援車両は、自動駐車によって駐車する可能性が高く、支援車両の乗員は、自動駐車の事情について理解度が高いと考えられるためである。
判定部215は、自動駐車の所要時間から移動時間を減算した減算時間が、一般車両用しきい値よりも大きい場合、実行中の自動駐車を中止する。同様に、判定部215は、自動駐車の所要時間から移動時間を減算した減算時間が、支援車両用しきい値よりも大きい場合、実行中の自動駐車を中止する。
また、車両1は、車両1の走行モードとして、運転者の運転操作に従って車両1を走行させる手動運転モードと、駐車支援部211の制御により車両1を目標駐車位置に駐車させる駐車支援モードとを備える。
駐車支援部211は、判定部215が自動駐車を中止すると判定した場合に、走行モードを駐車支援モードから手動運転モードに切り替え、車両1の制御を中止する。すなわち、駐車支援部211は、アクチュエータ301〜307の駆動制御を中止する。
また、駐車支援部211は、出力部260と共に報知部として動作する。駐車支援部211は、報知動作として、自動駐車を中止する旨を示すメッセージを出力部260としての表示パネルに表示させる。また、出力部260をスピーカーにより構成した場合には、スピーカーから音声を出力して報知動作を行ってもよい。また、出力部260を座席に設けた振動を発生させる機器(例えば、バイブレータ等)により構成した場合には、振動を発生させる機器を振動させて報知動作を行ってもよい。
また、駐車支援部211は、自動駐車を中止するが、手動運転モードには移行しない場合に、カメラ110の撮像画像データや、地図データ255、位置検出部140が検出した位置情報に基づいて退避位置を検出してもよい。退避位置とは、他車両の走行の妨げとならず、車両1を移動させることが可能な空きスペースである。駐車支援部211は、退避位置を検出すると、アクチュエータ301〜307の駆動を制御して、検出した退避位置に車両1を移動させる。
図3は、支援ECU200の動作を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートを参照しながら支援ECU200の動作について説明する。
支援ECU200は、まず、例えば、操作部270の操作開始スイッチの操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。支援ECU200は、操作開始スイッチの操作を受け付けていない場合(ステップS1/NO)、処理の開始を待機する。また、支援ECU200は、操作開始スイッチの操作を受け付けると(ステップS1/YES)、「駐車支援ステップ」として、支援ECU200の制御による自動駐車を開始する(ステップS2)。すなわち、支援ECU200は、上述した駐車位置設定処理、駐車経路生成処理、及び駐車支援処理の実行を開始する。
また、支援ECU200は、メモリ220から撮像画像データを取得する(ステップS3)。メモリ220には、カメラ110が撮像した撮像画像データが一時的に記憶されている。
支援ECU200は、「検出ステップ」として、取得した撮像画像データを解析して他車両を検出する(ステップS4)。支援ECU200は、撮像画像データに写った物体の画像を検出し、パターンマッチング等の処理により検出した物体が他車両であるか否かを判定して他車両を検出する。また、障害物検出部126のレーダ装置や、外部通信部130が行う他車両との通信によって他車両を検出してもよい。
本実施形態では、フロントカメラ111、リアカメラ112、左サイドカメラ113及び右サイドカメラ114のすべての撮像画像データを対象として他車両を検出する場合を説明する。しかし、支援ECU200が車両1の向き等に基づいて、他車両を検出する対象とする撮像画像データを選択することにより、画像処理の処理負荷を軽減することができる。
具体的には、車両1が前進している場合、フロントカメラ111とリアカメラ112の撮像画像データを対象に他車両を検出する。また、車両1が切り返しを行っている場合は、左サイドカメラ113又は右サイドカメラ114の撮像画像データを対象に他車両を検出する。また、車両1が切り返しを行っている場合、左サイドカメラ113又は右サイドカメラ114と、リアカメラ112との撮像画像データを対象に他車両を検出してもよい。また、車両1が後退している場合は、左サイドカメラ113又は右サイドカメラ114と、リアカメラ112との撮像画像データを対象に他車両を検出してもよい。
また、複数の撮像画像データにより他車両を検出する場合に、撮像画像データごとに重みを付けて処理を行ってもよい。例えば、左サイドカメラ113又は右サイドカメラ114の撮像画像データと、リアカメラ112の撮像画像データとにより他車両を検出する場合に、リアカメラ112の撮像画像データを重点的に処理するように構成することができる。支援ECU200は、リアカメラ112の撮像画像データに対しては、撮像画像データの全体を解析して、他車両を検出する。また、支援ECU200は、左サイドカメラ113又は右サイドカメラ114の撮像画像データに対しては、車両が写っていると想定される範囲に絞って解析を行う。
支援ECU200は、他車両を検出すると、検出した他車両が移動しているか否かを判定する(ステップS5)。例えば、支援ECU200は、車両1が停止している場合、他車両を検出した撮像画像データと、この撮像画像データより後に撮像した撮像画像データにおける他車両の撮像位置に変化があるか否かを判定し、他車両が移動しているか否かを判定する。また、支援ECU200は、車両1が走行している場合も、撮像画像データにおける他車両の撮像位置と、車両1の進行方向及び車速に基づいて他車両が移動しているか否かを判定してもよい。さらに、支援ECU200は、障害物検出部126の検出結果や、外部通信部130の通信結果に基づいて他車両が移動しているか否かを判定してもよい。
支援ECU200は、他車両が移動していない場合(ステップS5/NO)、この検出した他車両を監視対象から除外する。また、支援ECU200は、他車両が移動している場合(ステップS5/YES)、この検出した他車両を監視対象に設定する(ステップS6)。
次に、支援ECU200は、他車両を監視対象に設定すると、外部通信部130により通信パケットを出力して、監視対象の他車両と車々間通信等の無線通信を実行する(ステップS7)。支援ECU200は、通信パケットを送信すると、この通信パケットを受信した他車両から通信パケットの返信があるまで待機する(ステップS8)。
支援ECU200は、他車両から通信パケットを受信した場合(ステップS8/YES)、受信した通信パケットに車両情報として含まれる他車両の位置や車速を取得する。次に、支援ECU200は、「移動時間算出ステップ」として、他車両が車両1の位置に移動するまでに要する時間である移動時間を算出する(ステップS9)。支援ECU200は、取得した他車両の位置や車速、位置検出部140が検出した車両1の位置、及び記憶部250から取得した地図データ255に基づき、移動時間を算出する。具体的には、他車両の位置から車両1の位置までの移動経路を地図データ255により求め、求めた移動経路と、他車両の車速とに基づいて移動時間を算出する。また、支援ECU200は、障害物検出部126により他車両との距離を検出可能である場合、障害物検出部126が検出した他車両との距離を移動時間の算出の際に用いてもよい。
また、例えば、車両1が地下駐車場等に進入し、位置検出部140がGPS信号を受信できない場合、位置検出部140が最後に受信したGPS信号に基づいて測位した車両1の現在位置を、ジャイロセンサの角度変化情報や、車速センサの車速に基づいて補正することで、車両1の現在位置を特定する。この場合に、地図データ255や、カメラ110の撮像画像データ、障害物検出部126の検出結果等をさらに用いて現在位置を特定することで、位置の特定精度をさらに高めることができる。
また、支援ECU200は、他車両から通信パケットを受信することができなかった場合(ステップS8/NO)、支援ECU200は、「移動時間算出ステップ」として、移動時間を算出する(ステップS10)。支援ECU200は、障害物検出部126により他車両との距離を算出し、算出した距離と、駐車場ごとの移動速度又は平均移動速度とに基づいて移動時間を算出する。このとき、支援ECU200は、車両1から他車両までの距離や、他車両が位置する方向等に基づいて、他車両の位置から車両1までの移動経路を地図データ255により求め、求めた移動経路に基づいて移動時間を算出することで、移動時間の算出精度をより高めることができる。
次に、支援ECU200は、「所要時間算出ステップ」として、自動駐車による駐車が完了するまでの時間である所要時間を算出する(ステップS11)。なお、支援ECU200は、車両1の周辺状況に変化が生じた場合、所要時間を再計算してもよい。
次に、支援ECU200は、他車両が支援車両であるか、一般車両であるかを判定してしきい値を取得する(ステップS12)。支援ECU200は、ステップS8で通信パケットを受信した場合、受信した通信パケットに含まれる自動駐車機能の有無情報により他車両が支援車両であるのか、一般車両であるのかを判定する。また、支援ECU200は、ステップS8で通信パケットを受信することができなかった場合、他車両は一般車両であると判定する。支援ECU200は、他車両が一般車両であると判定すると、一般車両用しきい値を記憶部250から取得する。また、支援ECU200は、他車両が支援車両であると判定すると、支援車両用しきい値を記憶部250から取得する。
次に、支援ECU200は、ステップS11で算出した所要時間からステップS9又はS10で算出した移動時間を減算し、減算して得られた減算時間をステップS12で取得したしきい値と比較して「判定ステップ」を実行する(ステップS13)。
支援ECU200は、減算時間が支援車両用しきい値又は一般車両用しきい値以下である場合(ステップS13/NO)、自動駐車を中止することなく実行すると判定し(ステップS14)、ステップS17に移行する。支援ECU200は、ステップS17において、車両1の駐車が完了したか否かを判定する(ステップS17)。支援ECU200は、駐車が完了していない場合(ステップS17/NO)、駐車が完了するまで待機し、駐車が完了すると(ステップS17/YES)、処理を終了する。
また、支援ECU200は、減算時間が支援車両用しきい値又は一般車両用しきい値よりも大きい場合(ステップS13/YES)、車両1と他車両との距離が予め設定された設定距離以下であるか否かを判定する(ステップS15)。この設定距離は、他車両が車両1に近づいてくる場合に、支援ECU200の制御による自動駐車を中止し、他車両の走行を妨げない位置に車両1を移動させるのに必要な時間又は距離に基づいて設定される。
支援ECU200は、他車両との距離が予め設定された設定距離以下になると(ステップS15/YES)、自動駐車を中止し(ステップS18)、自動駐車の中止を運転者に報知する(ステップS19)。本実施形態の支援ECU200は、出力部260としての表示パネルに自動駐車を中止する旨のメッセージを表示させるが、スピーカーにより出力部260を構成した場合は、自動駐車の中止を音声により通知してもよい。また、座席に設けた振動を発生させる機器により出力部260を構成した場合には、振動を発生させる機器により座席を振動させてもよい。
次に、支援ECU200は、車両1を退避位置に退避させる(ステップS20)。支援ECU200は、例えば、ステップS2の自動駐車の開始時に、退避位置を事前に検出しておき、検出済みの退避位置に車両1を移動させる。
次に、支援ECU200は、他車両が車両1の近くを通過し、他車両と車両1との距離が離れているか否かを判定する(ステップS21)。支援ECU200は、他車両が車両1の近くを通過していない場合(ステップS21/NO)、他車両が通過するまで退避位置で待機する。また、支援ECU200は、他車両が車両1の近くを通過したと判定すると(ステップS21/YES)、ステップS3の処理に戻って撮像画像データを取得し、取得した撮像画像データから他車両を検出する。
また、支援ECU200は、車両1と他車両との距離が予め設定された設定距離以下ではないと判定すると(ステップS15/NO)、他車両の進行方向が、車両1の位置する方向であるか否かを判定する(ステップS16)。支援ECU200は、他車両の進行方向が、車両1の位置する方向である場合(ステップS16/YES)、ステップS15の判定に戻り、他車両との距離が設定距離以下となったか否かを判定する。また、支援ECU200は、他車両の進行方向が、車両1の位置する方向ではない場合(ステップS16/NO)、すなわち、他車両が車両1の位置する方向に向かっていないと判定すると、他車両を監視対象から除外する。支援ECU200は、自動駐車を実行することで他車両の走行が妨げられることはないと判定し、他車両を監視対象から除外する。そして、支援ECU200は、自動駐車による車両1の駐車が完了したか否かを判定する(ステップS17)。支援ECU200は、自動が完了すると(ステップS17/YES)、この処理フローを終了する。
上述のフローにおいて、外部通信部130により車両情報を取得する場合、他車両には、例えばアクセサリー電源がオンされ、車々間通信等の無線通信が可能な停車又は駐車した車両が含まれる。支援ECU200は、受信した車両情報に含まれる車速により車両が走行中であるか、停車又は駐車中であるかを判定して、監視対象の車両に設定するか否かを判定するとよい。
また、他車両が移動しているか否かの判定は、カメラ110の撮像画像データや、無線通信により取得した車速により判定することができる。無線通信により取得した車速により他車両が移動しているか否かを判定する場合、カメラ110の撮像画像データを処理する場合と比較して、処理負荷を軽減させることができる。また、カメラ110の撮像画像データを処理して他車両が移動しているか否かを判定する場合、カメラ110は、車々間通信等の無線通信の通信可能距離よりも遠方まで撮像可能であるため、車両の移動検知を早期に行うことができる。
また、カメラ110の撮像画像データは、手動駐車の際にも使用可能である。例えば、車両1に搭載されたECUにおいて、複数のカメラ110が撮像した撮像画像データを処理し、車両1の上方の仮想的な視点から見た車両周囲の撮像画像データを生成し、出力部260としての表示パネルに表示させてもよい。
また、上述した実施形態では、カメラ110の撮像画像データにより他車両を検出し、無線通信により検出した他車両と通信を行って車両情報を取得する場合を説明したが車々間通信等の無線通信により他車両を検出することも可能である。無線通信により他車両を検出した場合、他車両から受信した車両情報により他車両の位置を把握し、把握した位置を撮像可能なカメラ110の撮像画像データを処理することで、支援ECU200の処理負荷を軽減させることができる。
以上、説明したように駐車支援装置10は、駐車支援部として動作する駐車支援部211及びアクチュエータ301〜307と、所要時間算出部213と、検出部として動作する他車両検出部212と、移動時間算出部214と、判定部215とを備える。
駐車支援部211は、車両1に搭載されたアクチュエータ301〜307の駆動を制御して車両1を目標駐車位置に駐車させる。
所要時間算出部213は、車両1が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する。
他車両検出部212は、車両1の周囲に存在する他車両を検出する。
移動時間算出部214は、他車両検出部212が検出した他車両が車両1の位置に移動するまでの移動時間を算出する。
判定部215は、所要時間算出部213が算出した所要時間と、移動時間算出部214が算出した移動時間とに基づいて、自動駐車を中止させるか否かを判定する。
この構成によれば、自動駐車により車両を駐車させる場合に、他車両への影響を低減することができる。このため、自動駐車機能の使い勝手を向上させることができる。
また、判定部215は、所要時間算出部が算出した所要時間が、移動時間算出部が算出した移動時間よりも長く、所要時間と移動時間との差が予め設定された一般車両用しきい値よりも長い場合に、自動駐車を中止させる構成としてもよい。
この構成によれば、自動駐車による駐車の所要時間が移動時間よりも長く、他車両の走行の妨げとなると判定される場合に、自動駐車による駐車を中止させることができる。
また、駐車支援装置10は、他車両と無線通信を行う外部通信部130を備える。判定部215は、外部通信部130による他車両との通信により、他車両が、駐車支援による駐車機能を備えた車両であると判定した場合に、一般車両用しきい値よりも値が大きい支援車両用しきい値により、自動駐車を中止させるか否かを判定する。
この構成によれば、他車両が自動駐車の機能を備えている場合に、自動駐車による駐車を中止するか否かの判定に用いるしきい値の時間が長く設定される。自動駐車機能を備えた他車両の乗員は、自動駐車を選択して駐車する可能性が高く、自動駐車の事情について理解度が高いと考えられる。このため、自動駐車により他車両の走行が待機させられる場合であっても、自動駐車により車両1を駐車させることができる。
また、車両1は、走行モードとして、運転者の運転操作に従って車両1を走行させる手動運転モードと、駐車支援部211の制御により車両1を目標駐車位置に駐車させる駐車支援モードとを備える。駐車支援部211は、制御を中止する場合に、走行モードを手動運転モードに変更させる。
この構成によれば、車両1を運転者の操作により走行させることができるので、車両1を退避位置に移動させたり、そのまま手動操作によって車両1を駐車させたりすることができる。
また、駐車支援装置10は、報知部として駐車支援部211と出力部260とを備える。駐車支援部211は、走行モードが手動運転モードに変更される場合に、出力部260により走行モードの変更を報知する。
この構成によれば、走行モードの変更を運転者に報知することができる。
また、駐車支援装置10は、カメラ110を備える。他車両検出部212は、カメラ110の撮像画像データにより他車両を検出する構成としてもよい。
この構成によれば、車両1に接近する他車両を検出することができる。
また、駐車支援部211は、判定部215が制御を中止させると判定した場合に、カメラ110の撮像画像データにより他車両の走行の妨げとならない退避位置を検出し、検出した退避位置に車両1を移動させる構成としてもよい。
この構成によれば、他車両の走行の妨げとならない退避位置に、車両1を退避させることができる。
また、駐車支援装置10は、地図データ255を記憶する記憶部250と、他車両と無線通信を行う外部通信部130と、車両1の位置を検出する位置検出部140と、を備える。
移動時間算出部214は、位置検出部140により検出した車両1の位置と、外部通信部130により受信した他車両の位置と、地図データ255により求めた他車両から車両までの移動経路とに基づいて移動時間を算出する構成としてもよい。
この構成によれば、他車両の移動時間を精度よく求めることができる。
上述の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、支援ECU200に、インターネット等のネットワークへの接続機能を設けて、地図データ255を提供するサーバー装置にアクセスし、最新の地図データ255を取得するようにしてもよい。地図データ255を最新のデータとすることで、車両1と他車両との距離の算出精度を高めることができる。
また、例えば、図1に示す機能ブロックは、車両1に搭載される装置の機能を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。例えば、支援ECU200の構成は、処理内容に応じて、さらに多くのブロックに分割することもできる。また、この機能ブロックは、図1に示す1つのブロックによりさらに多くの処理を実行するように構成しても良い。また、各ブロックの処理は、1つのハードウェアで実行しても良いし、複数のハードウェアで実行しても良い。また、各ブロックの処理は、1つのプログラムで実現しても良いし、複数のプログラムで実現しても良い。
また、図3に示すフローチャートの処理単位は、支援ECUの動作を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。支援ECU200の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
1 車両
10 駐車支援装置
110 カメラ
111 フロントカメラ
112 リアカメラ
113 左サイドカメラ
114 右サイドカメラ
120 センサ部
121 車速センサ
122 アクセル開度センサ
123 ブレーキセンサ
124 シフト位置センサ
125 操舵角センサ
126 障害物検出部
130 外部通信部
140 位置検出部
210 CPU
211 駐車支援部
212 他車両検出部
213 所要時間算出部
214 移動時間算出部
215 判定部
220 メモリ
230 CAN通信部
250 記憶部
255 地図データ
260 出力部
270 操作部
301 アクチュエータ
303 アクチュエータ
305 アクチュエータ
307 アクチュエータ
311 ステアリング装置
311A ステアリングホイール
313 アクセル装置
315 ブレーキ装置
317 変速機

Claims (9)

  1. 車両の走行を制御して前記車両を目標駐車位置に駐車させる駐車支援を実行する駐車支援部と、
    前記駐車支援部の制御により前記車両が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する所要時間算出部と、
    前記車両の周囲に存在する他車両を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記他車両が前記車両の位置に移動するまでの移動時間を算出する移動時間算出部と、
    前記所要時間算出部が算出した所要時間と、前記移動時間算出部が算出した移動時間とに基づいて、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させるか否かを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記判定部は、前記所要時間算出部が算出した所要時間が、前記移動時間算出部が算出した移動時間よりも長く、前記所要時間と前記移動時間との差が予め設定された第1しきい値よりも長い場合に、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させる、ことを特徴とする請求項1記載の駐車支援装置。
  3. 前記他車両と無線通信を行う通信部を備え、
    前記判定部は、前記通信部による前記他車両との通信により、前記他車両が、駐車支援による駐車機能を備えた車両であると判定した場合に、前記第1しきい値よりも値が大きい第2しきい値を用いて、前記駐車支援部が実行する駐車支援を中止させるか否かを判定する、ことを特徴とする請求項2記載の駐車支援装置。
  4. 前記車両は、走行モードとして、運転者の運転操作に従って前記車両を走行させる手動運転モードと、前記駐車支援部の制御により前記車両を前記目標駐車位置に駐車させる駐車支援モードとを備え、
    前記駐車支援部は、駐車支援を中止する場合に、走行モードを前記手動運転モードに変更させる、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
  5. 報知部を備え、
    前記駐車支援部は、走行モードを前記手動運転モードに移行させる場合に、前記報知部により走行モードの変更を前記報知部に報知させる、ことを特徴とする請求項4記載の駐車支援装置。
  6. 撮像部を備え、
    前記検出部は、前記撮像部の撮像画像により前記他車両を検出する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
  7. 前記駐車支援部は、前記判定部が駐車支援を中止させると判定した場合に、前記撮像部の撮像画像により前記他車両の走行の妨げとならない退避位置を検出し、検出した退避位置に前記車両を移動させる、ことを特徴とする請求項6記載の駐車支援装置。
  8. 地図データを記憶する記憶部と、
    前記他車両と無線通信を行う通信部と、
    前記車両の位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記移動時間算出部は、前記位置検出部により検出した前記車両の位置と、前記通信部により受信した前記他車両の位置と、前記地図データにより求めた前記他車両から前記車両までの移動経路とに基づいて移動時間を算出する、ことを特徴とする請求項1記載の駐車支援装置。
  9. 車両の走行を制御して前記車両を目標駐車位置に駐車させる駐車支援ステップと、
    前記駐車支援ステップにより前記車両が目標駐車位置に駐車するまでの所要時間を算出する所要時間算出ステップと、
    前記車両の周囲に存在する他車両を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出した前記他車両が前記車両の位置に移動するまでの移動時間を算出する移動時間算出ステップと、
    前記所要時間算出ステップにより算出した所要時間と、前記移動時間算出ステップにより算出した移動時間とに基づいて、前記駐車支援ステップによる前記車両の目標駐車位置への駐車を中止するか否かを判定する判定ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
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