JP2019202558A - 乗物用シート - Google Patents
乗物用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019202558A JP2019202558A JP2018096922A JP2018096922A JP2019202558A JP 2019202558 A JP2019202558 A JP 2019202558A JP 2018096922 A JP2018096922 A JP 2018096922A JP 2018096922 A JP2018096922 A JP 2018096922A JP 2019202558 A JP2019202558 A JP 2019202558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat cushion
- seat
- cushion
- frame
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/04—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
- B60N2/10—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable tiltable
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/24—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
- B60N2/30—Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats
- B60N2/3038—Cushion movements
- B60N2/304—Cushion movements by rotation only
- B60N2/3045—Cushion movements by rotation only about transversal axis
- B60N2/3047—Cushion movements by rotation only about transversal axis the cushion being hinged at the back-rest
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/68—Seat frames
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/005—Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
- B60N2002/0055—Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats characterised by special measures to ensure that no seat or seat part collides, during its movement, with other seats, seat parts or the vehicle itself
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】シートクッションの幅方向両端部から内側にベース部材が配設されていてもシートクッションがベース部材に干渉せずチップアップ可能な乗物用シートを提供する。【解決手段】シートクッション2は、右サイドフレーム11a及び左サイドフレーム11bと、チップアップ軸12を中心に回動可能なシートクッション可動部SCMと、右サイドフレーム11aの後方上面部に上面視で部分的に重なって固定されたクッション固定部材50と、を有する。右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの左右間隔はシートクッション可動部SCMの後端部の左右幅とクッション固定部材50の後端部の左右幅を足した寸法より小さい。シートクッション可動部SCMは、クッション固定部材50と一体となって着座面を形成する通常状態と、クッション固定部材50に対して干渉することなくチップアップされた跳上状態と、を選択的に採ることが可能に形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、乗物用シートに関するものである。
乗物のフロアに設置されたベースに対して回動軸を介してチップアップ可能に支持されたシートクッションを有する乗物用シートが知られている。特許文献1に記載された自動車用シートは、車両のフロアに組み付けられるシート前後方向に延びるスライドレールにベースが取付けられ、シートクッションの前後方向の略中央部が回動軸によってベースに支持されている。
特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、スライドレールがシートクッションのシート幅方向両端部の下方に配設されている。これによって、シートクッションの前後方向の略中央部が回動軸によってベースに支持されていても、シートクッションの前側をチップアップさせたとき、シートクッションの後端部側がスライドレールに取付けられたベースに干渉することがない。しかし、車両のフロアにスライドレールを配設するに当たってシートクッションのシート幅方向両端部の下方に配設することができず、シートクッションのシート幅方向の少なくともいずれかの端部からシート幅方向内側に寄った位置にスライドレールを配設しなければならない場合がある。例えば、タイヤハウス近傍のフロアにスライドレールを配設しなければならないような場合である。このとき、ベースに対するシートクッションの回動軸を後席乗員のフットスペースを確保するためにシートクッションの前後方向の略中央部に配置するとチップアップしたときにシートクッションの後端部側がベースに干渉するおそれがあった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッションのシート幅方向両端部からシート内側下方にベース部材が配設されていてもシートクッションのチップアップ時にシートクッションがベース部材に干渉しない乗物用シートを提供することである。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートクッションは、シート前後方向に延びて乗物フロアに支持された左右一対のベース部材と、該左右一対のベース部材の間に配設された左右方向に延びる回動軸を中心にチップアップ可能に取付けられたシートクッション可動部と、前記左右一対のベース部材の少なくとも1つにおける前記回動軸より後方の上面部において上面視で部分的に重なるように固定されたシートクッション固定部と、を有し、前記左右一対のベース部材の左右方向の間隔は前記シートクッション可動部の後端部の左右方向の幅と前記シートクッション固定部の後端部の左右方向の幅とを足した寸法より小さく、前記シートクッション可動部は、前記シートクッション固定部と一体となって前記シートクッションの着座面を形成する通常状態と、前記シートクッション固定部に対して干渉することなくチップアップされた跳上状態と、を選択的に採ることが可能に形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートクッションには、左右一対のベース部材の少なくとも1つにおける回動軸より後方の上面部において、上面視で部分的に重なるように固定されたシートクッション固定部が設けられている。そして、シートクッション可動部は、左右一対のベース部材の間に配設された回動軸を中心に回動可能で、シートクッション固定部と一体となってシートクッションの着座面を形成する通常状態と、シートクッション固定部に対して干渉することなくチップアップされた跳上状態と、を選択的に採ることが可能に形成されている。これによって、何らかの理由により左右一対のベース部材が、左右方向の間隔をシートクッション可動部の後端部の左右方向の幅とシートクッション固定部の後端部の左右方向の幅とを足した寸法より小さく設定して乗物フロアに支持されていても、シートクッション可動部を左右一対のベース部材に干渉することがなくチップアップできる乗物用シートを提供することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記シートクッション固定部は、前記ベース部材に支持される基板部と、該基板部の上に載置されるクッション体と、を有し、前記基板部の一部が前記ベース部材の左右方向側部に取付けられたカバー部材に対して係合されていることを特徴とする。
第2発明によれば、シートクッション固定部は、基板部がベース部材とカバー部材によって支持されるので、ベース部材に対して安定して取付けられる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、側面視における前記通常状態の前記シートクッション固定部と前記シートクッション可動部との境界線は、前記回動軸を中心とした略円弧状に形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、シートクッション可動部のチップアップ時にシートクッション固定部との干渉を抑制して、シートクッション可動部を円滑にチップアップさせることができる。なお、ここで略円弧状とは、円弧状だけでなくチップアップ動作に支障をきたさない程度の若干の干渉を許容する円弧状に近い形状を含むものである。
図1〜図8は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、自動車用シート1とフロアFが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」と「乗物フロア」に相当する。
図1に示すように、自動車用シート1は、リア右側のシートで、着座乗員の着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、を備える。乗員が着座する通常状態において、シートバック3は、その左右両側の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ(図示せず)を介してシートクッション2の左右両側の後端部に連結されている。
図1及び図3に示すように、シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム10と、クッション材であるクッションパッド20と、表皮材であるクッションカバー30と、クッションフレーム10に固定されたクッション固定部材50と、を有する。クッションフレーム10は、上面視で矩形枠状に形成されたベースフレーム11と、ベースフレーム11に対して左右方向に延びるチップアップ軸12を中心に回動可能に取付けられ上面視で矩形枠状に形成された可動フレーム13と、を有する。ここで、チップアップ軸12が、特許請求の範囲の「回動軸」に相当する。
図2〜図6に示すように、ベースフレーム11は、前後方向に延びる右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの、前端部同士をフロントパイプ11cで連結し、後端部同士をリアパイプ11dで連結して形成されている。図5及び図6に示すように、右サイドフレーム11aは、横断面が右方に向かって開口した略U字状に形成され、左サイドフレーム11bは、横断面が左方に向かって開口した略U字状に形成されている。右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの下端部側は、それぞれ、前後方向に延びるスライドレール4に取付けられて前後動可能とされている。具体的には、スライドレール4は、フロアF側に固定されたロアレール4aと、ロアレール4aに対し長手方向に摺動可能に組み付けられたアッパレール(図示せず)から構成され、右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの下端部側は、アッパレールに取付けられている。右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの後端部側の上部には、それぞれ、リクライニングプレート11eが取付けられ、各リクライニングプレート11eには、リクライナ(図示せず)を介してシートバック3が取付けられている。図3〜図5に示すように、右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの前後方向中央部の前寄りには、可動フレーム13を回動可能に軸支するチップアップ軸12が左右方向に延びて配設されている。右サイドフレーム11aの上端部側には、後述するクッション固定部材50を取付けるための右ブラケット11fが取付けられている。右サイドフレーム11aの右側には、後述する右シールド41が取付けられている。左サイドフレーム11bの上端部側の前部には、後述する左シールド42を取付けるための左ブラケット11gが取付けられている。左サイドフレーム11bの後端部側には、着座乗員の身体を拘束するシートベルト(図示せず)のアンカを取付けるアンカブラケット11hが配設されている(図2参照)。ここで、右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bが、特許請求の範囲の「左右一対のベース部材」に相当する。
図2〜図6に示すように、可動フレーム13は、下方に向かって凸となるように湾曲して前後方向に延びる右側フレーム13aと左側フレーム13bの、前端部同士を前パネル13cで連結し、後端部同士を後パイプ13dで連結して形成されている。図5及び図6に示すように、右側フレーム13aは、横断面が左方に向かって開口した略U字状に形成され、左側フレーム13bは、横断面が右方に向かって開口した略U字状に形成されている。右側フレーム13aと左側フレーム13bの上端部側の前部には、クッションパッド20の前部下面に当接して支持するパイプ材が曲折されて形成された前支持パイプ13eが配設されている。前パネル13cと後パイプ13dとの間には、クッションパッド20の中央部下面に当接して支持する2本の支持ワイヤ13fが前後方向に延びて配設されている。右側フレーム13aと左側フレーム13bの後端部側は、ベースフレーム11に対してチップアップ軸12によって回動可能に支持されている。そして、左右のチップアップ軸12の周りには、ベースフレーム11と可動フレーム13との間に渦巻きばね14が配設されている。渦巻きばね14は、図4において、チップアップ軸12を中心にベースフレーム11に対して可動フレーム13を時計回りに付勢するように配設されている。これによって、可動フレーム13は、ベースフレーム11に対してチップアップ軸12を中心に渦巻きばね14の回動付勢力に抗して反時計回りに回動して、実線で示す乗員が着座可能な通常状態となったとき図示しないロック機構で回動が止められるようになっている。そして、ロック機構をアンロック状態とすると、渦巻きばね14の回動付勢力で二点鎖線で示すチップアップされた跳上状態となる。すなわち、可動フレーム13は、通常状態と跳上状態を選択的に採ることが可能にベースフレーム11に対して取付けられている。
図2、図4〜図6に示すように、クッションパッド20は、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、その密度は例えば0.035±0.005g/cm3程度に設定されている。図2に示すように、クッションパッド20は、着座乗員の臀部及び大腿部の下面に当接して支持するメイン部21と、着座乗員の右大腿部の右側面に当接して支持する右サイド部22と、着座乗員の臀部及び左大腿部の左側面に当接して支持する左サイド部23と、を有する。右サイド部22と左サイド部23は、メイン部21から上方に向かって突出して形成されている。メイン部21と右サイド部22との間には、横断面が上方に向かって開口する略U字状で略前後方向に延びる右溝24が形成されている。また、メイン部21と左サイド部23との間には、横断面が上方に向かって開口する略U字状で略前後方向に延びる左溝25が形成されている。
図2、図5〜図7に示すように、右サイド部22は、前後方向中央部のやや後方(クッションフレーム10に載置したときのチップアップ軸12の若干前方)から後方の部分が削除された形状をしている。この部分は、仮に削除されていないものとすると可動フレーム13を跳上状態としたとき、右サイドフレーム11aに干渉することになる部分である。図6及び図7に示すように、右サイド部22の後端部下面22aは、クッションパッド20を可動フレーム13に載置して通常状態としたとき、側面視でチップアップ軸12を中心とする円弧の一部をなす形状に形成されている。これは、可動フレーム13をチップアップして跳上状態とする過程でクッションパッド20が後述するクッション固定部材50に対して円滑に摺動するようにするためのものである。ここで、側面視における後端部下面22aが、特許請求の範囲の「境界線」に相当する。
図2、図5及び図6に示すように、左サイド部23は、前後方向中央部のやや後方(クッションフレーム10に載置したときのチップアップ軸12の若干前方)から後方の部分の左側が削除された形状をしている。すなわち、左サイド部23の左右方向の幅が、前後方向中央部のやや後方から後方の部分において、前後方向中央部のやや後方から前方の部分の1/2程度に狭く形成されている。この狭く形成された部分である狭幅部23aは、その左側にアンカブラケット11hが配設される位置に対応し、可動フレーム13をチップアップして跳上状態とする過程で左サイド部23が左サイドフレーム11bに干渉しないように形成されている。左サイド部23の後部が狭幅部23aとされていても着座乗員の臀部の左側面を支持可能であるのはシートベルトのアンカがアンカブラケット11hに取付けられているからである。
図5〜図7に示すように、クッションパッド20は、ファブリックの裏面側に薄肉のスラブウレタンパッドがラミネートされた表皮材のピースを複数縫製で一体化して立体形状に形成されたクッションカバー30で被覆された状態で可動フレーム13上に載置される。クッションカバー30の端末部が、可動フレーム13に対してホグリング等の手段で取付けられてシートクッション可動部SCMが形成される。
図4〜図8に示すように、クッション固定部材50は、樹脂製の基板部51と、基板部51の上に載置されるクッション材としてのクッション体52と、クッション体52の表面を覆う表皮材としてのカバー材53と、を有する。基板部51は、右端部側が高く左端部側が低くなるように略階段状に形成されている。そして、基板部51の左端部側の下面には下方に向かって延びる複数の立板部51aが互いに平行に前後方向に所定の間隔を隔てて配設されている。また、基板部51の右端部側の下面には右方に向かって延びて右シールド41の係合片41aに係合する2つの被係合部51bと、が形成されている。基板部51は、各立板部51aの下端部が右ブラケット11fの上面部に当接するように配置されて、その左右方向中央部分の2か所がクリップ54によって右ブラケット11fに固定されている。また、基板部51の各被係合部51bには、右シールド41の係合片41aが係合することにより、基板部51の右端部側が右シールド41を介して右サイドフレーム11aによって支持されている。
クッション体52は、クッションパッド20と同じく、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、その密度は例えば0.035±0.005g/cm3程度に設定されている。クッション体52の下面形状は、基板部51の上面形状に対応するように形成され、クッション体52の上面形状は、クッションパッド20の右サイド部22と連続してシートクッション2の着座面に対応するように形成されている。そして、図6及び図7に示すように、クッション体52の前端部上面52aは、側面視でチップアップ軸12を中心とする円弧の一部をなす形状に形成されている。これは、可動フレーム13をチップアップして跳上状態とする過程でクッションパッド20がクッション固定部材50に対して円滑に摺動するようにするためのものである。クッション体52は、クッションカバー30と同じく、ファブリックの裏面側に薄肉のスラブウレタンパッドがラミネートされた表皮材のピースを複数縫製で一体化して立体形状に形成されたカバー材53で被覆されクッション固定部材50が形成される。具体的には、クッション体52は、基板部51上に載置された状態でカバー材53が被せつけられ、カバー材53の端末部が基板部51に対してタッカ等の手段で固定されてクッション固定部材50が形成される。クッション固定部材50は、右ブラケット11f上に載置固定される。ここで、クッション固定部材50が、特許請求の範囲の「シートクッション固定部」に相当する。また、側面視における前端部上面52aが、特許請求の範囲の「境界線」に相当する。
図2に示すように、ベースフレーム11に対してクッション固定部材50とシートクッション可動部SCMが取付けられるとともに、右シールド41と左シールド42が取付けられることによりシートクッション2が形成される。図5に示すように、右シールド41は、右サイドフレーム11aに対してクリップ又はビス(図示せず)によって固定されるとともに、係合片41aがクッション固定部材50の被係合部51bに係合される。また、左シールド42は、左サイドフレーム11bの左ブラケット11gに対してクリップ又はビス(図示せず)によって固定される。これによって、図4に示すように、シートクッション可動部SCMは、チップアップ軸12を中心に回動して実線で示す通常状態と二点鎖線で示す跳上状態を選択的に採ることが可能となる。ここで、シートクッション可動部SCMが通常状態において、シートクッション可動部SCMとクッション固定部材50を合わせた後端部の左右方向の幅が、特許請求の範囲の「シートクッションの後端部の左右方向の幅」に相当する。また、右シールド41が、特許請求の範囲の「カバー部材」に相当する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。シートクッション2には、右サイドフレーム11aのチップアップ軸12より後方において、上面視で部分的に重なるように固定されたクッション固定部材50が設けられている。そして、シートクッション可動部SCMは、チップアップ軸12を中心に回動可能で、クッション固定部材50と一体となってシートクッション2の着座面を形成する通常状態と、クッション固定部材50に対して干渉することなくチップアップされた跳上状態と、を選択的に採ることが可能に形成されている。これによって、右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bの左右方向の間隔が、シートクッション可動部SCMとクッション固定部材50を合わせた後端部の左右方向の幅より小さくても、シートクッション可動部SCMを右サイドフレーム11aと左サイドフレーム11bに干渉することなくチップアップさせることができる。
また、クッション固定部材50は、右ブラケット11fに支持される基板部51と、基板部51の上に載置されるクッション体52と、を有し、基板部51の被係合部51bが右シールド41の係合片41aに対して係合して取付けられている。これによって、クッション固定部材50は、基板部51が右ブラケット11fと右シールド41によって支持されるので、ベースフレーム11に対して安定して取付けられる。
さらに、図7に示すように、側面視における通常状態のクッション固定部材50とシートクッション可動部SCMとの境界線である前端部上面52aと後端部下面22aは、チップアップ軸12を中心とした円弧状に形成されている。これによって、シートクッション可動部SCMのチップアップ時にクッション固定部材50との干渉を抑制して、シートクッション可動部SCMを円滑にチップアップさせることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、クッションパッド20の左サイド部23は、前後方向中央部のやや後方(クッションフレーム10に載置したときのチップアップ軸12の若干前方)から後方の部分の左側が削除された形状をしている。これによって、シートクッション可動部SCMをチップアップして跳上状態とする過程で左サイド部23が左サイドフレーム11bに干渉しないように形成されている。しかし、これに限らず、左サイド部23の前後方向中央部のやや後方から後方の部分を、右サイド部22と同様に削除してその部分にクッション固定部材50と同様の固定部材を設けることもできる。この場合、左右の固定部材は互いに分離されていてもよいし、一体化されていてもよい。
2.上記実施形態においては、前端部上面52aと後端部下面22aは、チップアップ軸12を中心とした円弧状に形成した。しかし、これに限らず、チップアップ時のクッション固定部材50とシートクッション可動部SCMの摺動に支障がない限り、前端部上面52a及び/又は後端部下面22aを直線状から円弧状の間で適宜選択することが可能である。
3.上記実施形態においては、クッション固定部材50を基板部51の上にクッション体52を載置してその上からカバー材53で被覆することによって形成した。しかし、これに限らず、カバー材53と基板部51を型内に配置してクッション体52を発泡成形することによって形成することもできる。すなわち、一体発泡成形体とすることもできる。シートクッション可動部SCMについても同様に一体発泡成形体とすることもできる。
4.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1に適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートクッション
10 クッションフレーム
11 ベースフレーム
11a 右サイドフレーム(左右一対のベース部材)
11b 左サイドフレーム(左右一対のベース部材)
12 チップアップ軸(回動軸)
13 可動フレーム
20 クッションパッド
21 メイン部
22 右サイド部
22a 後端部下面(境界線)
23 左サイド部
41 右シールド(カバー部材)
41a 係合片
50 クッション固定部材(シートクッション固定部)
51 基板部
51b 被係合部
52 クッション体
52a 前端部上面(境界線)
53 カバー材
F フロア(乗物フロア)
SCM シートクッション可動部
2 シートクッション
10 クッションフレーム
11 ベースフレーム
11a 右サイドフレーム(左右一対のベース部材)
11b 左サイドフレーム(左右一対のベース部材)
12 チップアップ軸(回動軸)
13 可動フレーム
20 クッションパッド
21 メイン部
22 右サイド部
22a 後端部下面(境界線)
23 左サイド部
41 右シールド(カバー部材)
41a 係合片
50 クッション固定部材(シートクッション固定部)
51 基板部
51b 被係合部
52 クッション体
52a 前端部上面(境界線)
53 カバー材
F フロア(乗物フロア)
SCM シートクッション可動部
Claims (3)
- 乗物用シートであって、
シートクッションは、シート前後方向に延びて乗物フロアに支持された左右一対のベース部材と、該左右一対のベース部材の間に配設された左右方向に延びる回動軸を中心にチップアップ可能に取付けられたシートクッション可動部と、前記左右一対のベース部材の少なくとも1つにおける前記回動軸より後方の上面部において上面視で部分的に重なるように固定されたシートクッション固定部と、を有し、
前記左右一対のベース部材の左右方向の間隔は前記シートクッション可動部の後端部の左右方向の幅と前記シートクッション固定部の後端部の左右方向の幅とを足した寸法より小さく、
前記シートクッション可動部は、前記シートクッション固定部と一体となって前記シートクッションの着座面を形成する通常状態と、前記シートクッション固定部に対して干渉することなくチップアップされた跳上状態と、を選択的に採ることが可能に形成されている乗物用シート。 - 請求項1において、前記シートクッション固定部は、前記ベース部材に支持される基板部と、該基板部の上に載置されるクッション体と、を有し、
前記基板部の一部が前記ベース部材の左右方向側部に取付けられたカバー部材に対して係合されている乗物用シート。 - 請求項1又は請求項2において、側面視における前記通常状態の前記シートクッション固定部と前記シートクッション可動部との境界線は、前記回動軸を中心とした略円弧状に形成されている乗物用シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018096922A JP2019202558A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 乗物用シート |
US16/416,903 US10843595B2 (en) | 2018-05-21 | 2019-05-20 | Vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018096922A JP2019202558A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 乗物用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019202558A true JP2019202558A (ja) | 2019-11-28 |
Family
ID=68532727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018096922A Pending JP2019202558A (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 乗物用シート |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10843595B2 (ja) |
JP (1) | JP2019202558A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7283092B2 (ja) * | 2019-02-01 | 2023-05-30 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
Family Cites Families (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0639231B2 (ja) * | 1990-02-09 | 1994-05-25 | 株式会社大井製作所 | 車両用折畳み式シートの安全装置 |
JPH0639233B2 (ja) * | 1990-02-09 | 1994-05-25 | 株式会社大井製作所 | 車両用シート装置 |
JPH062451B2 (ja) * | 1990-02-09 | 1994-01-12 | 株式会社大井製作所 | 車両用シートのロック装置 |
US5156438A (en) * | 1990-02-09 | 1992-10-20 | Ikeda Bussan Co., Ltd. | Automotive seat assembly with safety mechanism |
US5800015A (en) * | 1996-10-16 | 1998-09-01 | Tachi-S Co., Ltd. | Long slide rail device for vehicle seat |
US6012771A (en) * | 1998-08-06 | 2000-01-11 | Chrysler Corporation | Seat fold mechanism |
JP3481552B2 (ja) * | 2000-05-12 | 2003-12-22 | 本田技研工業株式会社 | シート |
JP3964172B2 (ja) * | 2001-10-10 | 2007-08-22 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
JP4151006B2 (ja) * | 2003-02-19 | 2008-09-17 | テイ・エス テック株式会社 | インターロック機構を備える自動車用チップアップシート |
US7252318B2 (en) * | 2004-03-30 | 2007-08-07 | Mazda Motor Corporation | Seat device for vehicle |
US6935691B1 (en) * | 2004-04-13 | 2005-08-30 | Tachi-S Co., Ltd. | Vehicle seat with seat cushion tip-up structure |
JP2006151246A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Johnson Controls Technol Co | 車両用座席構造 |
US7374242B2 (en) * | 2006-05-24 | 2008-05-20 | Bae Industries, Inc. | Seat latch assembly for a rear row standing seat including a slotted inertial lock plate with resistive support in both design and upright positions |
US7780234B2 (en) * | 2006-05-24 | 2010-08-24 | Bae Industries, Inc. | Inertial latch assembly such as incorporated into a rear row pivoting seat bottom including a slotted inertial lock plate with resistive support in both design and upright positions |
US8444223B2 (en) * | 2009-04-27 | 2013-05-21 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Folding seat assembly having automatic seat cushion tip-up |
US7914077B2 (en) * | 2009-06-18 | 2011-03-29 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Single motion load bearing release handle |
US8182015B2 (en) * | 2009-08-05 | 2012-05-22 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Rear vehicle seat release and carrying handle |
US8157315B2 (en) * | 2009-11-30 | 2012-04-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle seat assembly |
JP5499845B2 (ja) * | 2010-04-05 | 2014-05-21 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用シート |
US8646840B2 (en) * | 2010-12-22 | 2014-02-11 | Nissan North America, Inc. | Vehicle seat assembly |
US8459748B2 (en) * | 2011-01-11 | 2013-06-11 | Nissan North America, Inc. | Vehicle seat assembly |
US8376442B1 (en) * | 2011-09-27 | 2013-02-19 | Bae Industries, Inc. | Latch assembly for a rear row stadium style jump seat |
EP2920025A1 (de) * | 2012-11-19 | 2015-09-23 | Johnson Controls Components GmbH & Co. KG | Fahrzeugsitz, insbesondere kraftfahrzeugsitz |
US9855865B2 (en) * | 2016-03-08 | 2018-01-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Grip mechanism for a motor vehicle seat |
JP6728979B2 (ja) * | 2016-05-26 | 2020-07-22 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用シート |
JP2017210139A (ja) | 2016-05-26 | 2017-11-30 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用シート |
JP6794905B2 (ja) * | 2017-04-06 | 2020-12-02 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP2018198655A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP6822318B2 (ja) * | 2017-05-25 | 2021-01-27 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP6922574B2 (ja) * | 2017-09-12 | 2021-08-18 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP2019202575A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
-
2018
- 2018-05-21 JP JP2018096922A patent/JP2019202558A/ja active Pending
-
2019
- 2019-05-20 US US16/416,903 patent/US10843595B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US10843595B2 (en) | 2020-11-24 |
US20190351789A1 (en) | 2019-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110053525B (zh) | 车用座椅 | |
JP4717193B2 (ja) | 自動車のシート構造 | |
JP2019085023A (ja) | 乗物用シート構造 | |
JP5298580B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5387390B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2019202558A (ja) | 乗物用シート | |
JP2013220672A (ja) | 車両用シート装置 | |
JP5224043B2 (ja) | 車両用折畳みシートのシートベルトバックル支持構造 | |
JP7073147B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP4331082B2 (ja) | 車両用シート構造 | |
JP3696610B1 (ja) | 車両用シート | |
JP6907844B2 (ja) | 乗物用シート | |
JPH09109746A (ja) | 車両のシート装置 | |
JP6960360B2 (ja) | 乗り物用シート | |
JP6646237B2 (ja) | 車両用シート | |
JP6708941B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4762584B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP3706125B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2005297632A (ja) | 車両用シート構造 | |
JP4003936B2 (ja) | アームレスト装置 | |
JP2022141002A (ja) | ヘッドレスト装置 | |
JP6571013B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2015151045A (ja) | 乗物用シート | |
JP4019975B2 (ja) | 車両の後席用シート装置 | |
JP2005297907A (ja) | 車両用シート |