JP6571013B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6571013B2
JP6571013B2 JP2016010518A JP2016010518A JP6571013B2 JP 6571013 B2 JP6571013 B2 JP 6571013B2 JP 2016010518 A JP2016010518 A JP 2016010518A JP 2016010518 A JP2016010518 A JP 2016010518A JP 6571013 B2 JP6571013 B2 JP 6571013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cover member
cover
vehicle
cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016010518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017128294A (ja
Inventor
直登 杉橋
直登 杉橋
田中 俊介
俊介 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016010518A priority Critical patent/JP6571013B2/ja
Publication of JP2017128294A publication Critical patent/JP2017128294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6571013B2 publication Critical patent/JP6571013B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートポジションを調節可能な調節機構と、乗物本体との間の隙間を覆うカバー部材と、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートクッションの着座高さを調整可能なシートリフタを備えたものが知られている(特許文献1)。上記シートクッションの車幅方向の内側の側部には、センタコンソールとの間の隙間に小物が落下することを防止するためのカバー部材が垂れ下げられている。
特開2013−226932号公報
上記従来技術では、カバー部材が芯材の内装により剛性が高められた構成となっている。そのため、シートクッションの可動ストロークが大きい場合に、カバー部材を大型化すると、シートクッションの下降によりカバー部材がフロアと干渉した際につかえやすくなるという問題が生じる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートと乗物本体との間に設けられるカバー部材を干渉時のつかえの生じにくい構成とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートポジションを調節可能な調節機構と、乗物本体との間の隙間を覆うカバー部材と、を有する乗物用シートである。カバー部材は、調節機構の可動範囲において相対的に接近移動する部位と干渉を生じる構成とされ、上記接近移動する部位との干渉により同干渉を逃がす形に押し撓まされる柔軟性を有する構成とされている。
この第1の発明によれば、カバー部材が調節機構の動作により相対的に接近移動する部位と干渉する設計とされていても、その柔軟性により干渉を逃がす形に押し撓まされるため、干渉時のつかえを生じさせにくくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。カバー部材が、上記の隙間を覆う面状体と、面状体を弾性支持する弾性体と、から構成されている。
この第2の発明によれば、カバー部材を、面状体により隙間を適切な形で覆いつつも、弾性体により面状体を種々の形に撓ませた状態から適切な形に復元させるように、機能毎に分けた単純かつ変形自由度の高い構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。弾性体が、面状体の面内方向に沿って延びる線状部材により構成されている。
この第3の発明によれば、弾性体が面状やブロック状の部材によって構成されるものと比べて、面状体をより自由に柔軟に撓ませられる構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第2又は第3の発明において、次の構成とされているものである。カバー部材が、シートクッションの側部から後方側に片持ち状に延出する形に設けられて乗物本体との間の隙間を側方から覆う構成とされている。
この第4の発明によれば、カバー部材によってシートクッションとその後側に位置する乗物本体との間の隙間を、シートポジションの調節移動を阻害することなく側方側から適切に覆うことができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。弾性体が、面状体の面内方向に沿って側面視U字状に曲げられた形で延びる線状の構成とされて、U字の両端がシートクッションに固定された状態として設けられている。
この第5の発明によれば、U字状に曲げられた線状の弾性体によって、シートクッションの側部から後方側に片持ち状に延出する面状体を広く面状に受け止めることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。カバー部材が干渉する、上記相対的に接近移動する部位が、カバー部材の干渉した部位を特定の撓み方向に案内する傾斜形状とされている。
この第6の発明によれば、カバー部材の撓み方向を適切にコントロールすることができ、シートポジションの調節移動を阻害しないようにカバー部材を適切に押し撓ませることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 乗物用シートのリラックス姿勢状態を表した側面図である。 乗物用シートの通常姿勢状態を表した側面図である。 図2のシートクッションの状態を表した平面図である。 図3のシートクッションの状態を表した平面図である。 図2のVI部拡大図である。 図6のサイドカバーの表皮材を可視化して表した側面図である。 サイドカバーの分解斜視図である。 図6のIX-IX線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1(乗物用シート)の概略構成について>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図9を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、いわゆるセダンタイプの自動車の右側のリヤ席として構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。
上述したシートバック2は、その背面側の中央部が、車両後部側の荷室空間とを仕切るパーテーションパネルPPに連結されて支持されていると共に、下端部が、シートクッション3の後端部に連結されて支持されている。シートクッション3は、車両のフロアパネルFP上に連結されて支持されている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上部に装着されて設けられている。
上述したシートバック2とシートクッション3とは、それぞれ、図2〜図3に示すように、これらのシートポジションを調節可能な電動式の調節機構CMを介してパーテーションパネルPPやフロアパネルFPと連結されている。上述した調節機構CMは、シートバック2をリクライニングさせる動きに伴って、シートクッション3を前側にスライドさせつつ座面角度を持ち上げるように動作させたり、これらをその逆方向に動作させたりするようになっている。上記シートポジジョンの調節は、シートバック2がその下端側においてシートクッション3の後端部と連結されていることにより、互いの動作が追従して連動して行われるようになっている。
上記調節機構CMにより、シート1は、図3に示すようにシートバック2を起立させた通常の着座姿勢と、図2に示すようにシートバック2をリクライニングさせると共にシートクッション3を前側にスライドさせつつ座面角度を持ち上げたリラックス姿勢と、に切り換えられるようになっている。上記調節機構CMは、上述したシートバック2とシートクッション3とを、それぞれ、上記通常の着座姿勢とリラックス姿勢との間で、シート1全体を揺り籠のように動かす態様で動作させるようになっている。これにより、着座者に背ずれや尻ずれを起こさせることなく、上記シートポジションの調節が行われるようになっている。
上述したシート1は、上述した調節機構CMによって図2に示すリラックス姿勢に切り換えられることにより、シートクッション3が車両のサイドガーニッシュSGよりも前に出てしまい、サイドガーニッシュSGとの間に隙間Cが形成されてしまう構成となっている。そこで、上記シートクッション3の車幅方向の外側となる右側面部には、同側面部から後方側に張り出して上記の隙間Cを被覆するサイドカバー10が取り付けられている。
上述したサイドカバー10は、図2及び図4に示すようにシートクッション3がサイドガーニッシュSGよりも前に出た状態の時には、シートクッション3から後方側に張り出した位置で車幅方向に面を向けた形に張った状態として、上記の隙間Cを見栄え良く覆った状態に保持されるようになっている。しかし、上記サイドカバー10は、シートクッション3が上記のリラックス姿勢から図3及び図5に示すように後方側へスライドしながら座面角度を下げて通常の着座姿勢に戻される時には、その後方側に張り出した形状によって、上述したサイドガーニッシュSGの不図示のホイールハウスを避けるために車内側に膨らんだ形とされた膨らみ部SGaに前方側から当たってしまう構成となっている。
しかしながら、上記サイドカバー10は、上記のように膨らみ部SGaに前方側から当てられても、同膨らみ部SGaに沿って押し撓まされる形で車内側へと柔軟に撓んで、上記膨らみ部SGaとの強干渉を回避することができるようになっている。したがって、上記シートクッション3を、上記サイドカバー10と膨らみ部SGaとが当接しても、これらの当接による影響をほとんど受けることなく、上記当接する位置から更に後方側へとスムーズに動かすことができる。
上記サイドカバー10は、上記膨らみ部SGaと当接する位置からシートクッション3を更に後方側へと動かすことにより、膨らみ部SGaに対するオーバラップ量が漸次増大していき、膨らみ部SGaとの当接点を基点に車内側へと大きく押し撓まされていくようになっている。しかし、上記サイドカバー10は、上記のように膨らみ部SGaとオーバーラップした位置から図4に示すようにシートクッション3が前方側に動かされることにより、膨らみ部SGaに対するオーバラップ量が漸次減少していき、それに伴って弾性復元力によって元の車幅方向に面を向ける形に張った状態へと戻されていくようになっている。したがって、上記サイドカバー10は、シートクッション3が上記通常の着座姿勢(図3及び図5参照)からリラックス姿勢(図2及び図4参照)へと切り換えられる動きに伴って、再び、サイドガーニッシュSGとの間の隙間Cを被覆する状態へと戻される。
<サイドカバー10の具体的な構成について>
以下、上述したサイドカバー10の具体的な構成について、詳しく説明していく。すなわち、サイドカバー10は、図6〜図9に示すように、皮革製の表皮材11と、表皮材11を裏側から支える弾性芯材としてのケーブル12と、ケーブル12の両端を固定して支えるベース板としての樹脂プレート13と、を有する構成から成る。表皮材11は、シートクッション3の表面を覆う皮革製のクッションカバー3Cと同じ材質の皮革材によって構成されている。
上述した表皮材11は、上述したシートクッション3のアウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cの後側の縁部と縫合されて(縫合部11A)、同縁部から後方側へ延び出る形となって設けられている。詳しくは、上記表皮材11は、上記アウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cの後側の縁部の上端部から、後述するサイドシールド3Sによって外側から覆われる下端部まで縫合されている。そして、上記表皮材11は、上記縫合された下端部から更に下方側へ延び出す延長形状を有した形となっている。また、図9に示すように、上記表皮材11の後方側へ延び出した先の縁部及び上下側の各縁部は、それぞれ、内側(裏側)に折り曲げられて、後述するケーブル12を内部に巻き込んだ状態として表側の層と一体的に縫い付けられた状態とされている。
図6〜図7に示すように、上述したアウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cは、その下側の一部領域が、樹脂製のサイドシールド3Sによって外側から覆われた状態とされている。上記アウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cは、その下側の縁部が、その所々の箇所で、シートクッション3の内部骨格を構成する図示しないクッションフレームの下部に引き込まれて止着された状態とされている。また、サイドシールド3Sも、上記不図示のクッションフレームに固定された状態として設けられている。
ケーブル12は、図6〜図8に示すように、側面視で前を向くU字状に折り曲げられた可撓性の線材によって構成されている。上記ケーブル12は、そのU字の両端部分が、それぞれ、かしめピン12Aにより高さ方向に長尺な平板状の樹脂プレート13の外側の面部に一体的に締結されて固定されている。上記ケーブル12は、上記樹脂プレート13に固定された各箇所から後方側へ延び出る途中箇所に、外側に向かってクランク状に折り曲げられた段差部12Bが形成された形状とされている。上記段差部12Bを有した形状により、ケーブル12は、樹脂プレート13よりも外側に張り出した位置で、表皮材11をそのU字形状によって内側から広く支えることができるようになっている。
より詳しくは、上記ケーブル12は、図9に示すように、上記表皮材11を樹脂プレート13よりも外側に張り出させた位置で支えることにより、表皮材11を前述したアウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cと面一状に並ばせる、連続感のある見栄えの良い位置で支えることができるようになっている。上記アウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cは、その内側(裏側)に組み付けられた発泡ウレタン製のクッションパッド3Pにより内側から弾性的に支持されており、樹脂プレート13よりも外側に張り出した位置に配設された状態とされている。
一方、表皮材11の設けられる領域には、内側にクッションパッド3Pが配設されていない。したがって、上記表皮材11を上述したアウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cと前後方向に面一状に並ばせる位置で支えるためには、上記表皮材11を支えるケーブル12をクッションパッド3Pと前後方向に並ばせる位置に配設する必要がある。しかし、仮にクッションパッド3Pと前後方向に並ぶ位置に樹脂プレート13を配設してケーブル12を後方側に延び出させる形状とすると、樹脂プレート13の設けられている領域では表皮材11が内側から硬く支えられることとなり、表皮材11を柔らかく撓ませられる状態に支えることができない。
そこで、上記樹脂プレート13は、上述したクッションカバー3Cを内側から支えるクッションパッド3Pの裏側の位置に差し込まれて設けられている。そして、上記配設された樹脂プレート13から後方側へ延び出るケーブル12は、そのクッションカバー3Cを後方側へ突出した箇所で外側へ折り曲げられる段差部12Bが形成されて、表皮材11をクッションカバー3Cと前後方向に面一状に並ばせる見栄えの良い位置で支えられるように配設されている。このような構成となっていることにより、表皮材11をケーブル12によってクッションカバー3Cと前後方向に面一状に並べる位置で内側から柔らかく撓ませられる状態に支えることができ、かつ、上記ケーブル12を支える樹脂プレート13を、クッションパッド3Pによって覆われた硬さの感じられにくい位置に配設することができるようになっている。上記樹脂プレート13は、上述したクッションパッド3Pの裏側の位置で、上述した不図示のクッションフレームに固定されて設けられている。
上述したケーブル12は、図6〜図7に示すように、そのU字の上側の前端部が、上述したアウタカマチ3Bのサイドシールド3Sより上側の領域となるクッションカバー3Cによって覆われた領域上の位置で樹脂プレート13に固定されている。また、上記ケーブル12は、そのU字の下側の前端部が、上述したアウタカマチ3Bのサイドシールド3Sによって覆われた領域上の位置で樹脂プレート13に固定されている。そして、上記ケーブル12は、上記連結された上下側の各前端部から後方側へ真っ直ぐに延び出して、それぞれの延び出した部位同士が表皮材11の後側の縁部に近い位置で互いにアーチ状に湾曲した形となって繋がった形状とされている。
このような構成となっていることにより、上述した表皮材11が1本のケーブル12によって高さ方向及び前後方向の広い範囲に亘って内側から支持された状態とされている。詳しくは、上述した表皮材11は、上述したように、アウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cの後側の縁部から後方側に片持ち状に張り出すように繋げられて設けられている。そして、上記表皮材11を内側から弾性的に支えるケーブル12も、上述したアウタカマチ3Bを覆うクッションカバー3Cによって覆われた領域内に配設された樹脂プレート13から後方側に片持ち状に張り出すように設けられている。
したがって、上記構成のサイドカバー10は、図3及び図5に示すように、シートクッション3の後方移動によってサイドガーニッシュSGの膨らみ部SGaに前方側から当てられることにより、その片持ちの先端側となる後端部を先頭に、漸次、膨らみ部SGaの前側のガイド面SGa1に向かってオーバラップ量を増大させていくように深く押し込まれていく。上記膨らみ部SGaのガイド面SGa1は、車内側に向かって後方側に傾斜した形状となっている。したがって、上記サイドカバー10は、上記シートクッション3の後方移動に伴う膨らみ部SGaとのオーバラップ量の増大に伴って、表皮材11及びケーブル12がガイド面SGa1との当たりによって、漸次、車内側へと大きく押し曲げられていくように撓まされる。上記サイドカバー10は、上記押し撓まされた状態においては、ケーブル12の弾性復元力の作用によって、膨らみ部SGaのガイド面SGa1に押し付けられて密着した状態を維持して、シートクッション3と膨らみ部SGaとの間の隙間Cを見栄え良く覆った状態を維持するようになっている。
また、上記サイドカバー10は、図2及び図4に示すように、シートクッション3の前方移動によって上記膨らみ部SGaとのオーバラップ量が減少していくことにより、ケーブル12の弾性復元力の作用によって、表皮材11がガイド面SGa1の密着状態を維持しながら漸次元の形に向かって戻されていくようになっている。上記サイドカバー10は、上述した表皮材11が上述したU字状の片持ち状態で設けられたケーブル12によって内側から弾性的に支えられていることにより、その下側の領域だけが部分的に膨らみ部SGaに当てられて捩られるような形で負荷が掛けられても、ケーブル12及び表皮材11が柔軟に撓んで膨らみ部SGaとの強干渉を逃がすことができるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シートポジションを調節可能な調節機構(調節機構CM)と、乗物本体(サイドガーニッシュSG)との間の隙間(隙間C)を覆うカバー部材(サイドカバー10)と、を有する乗物用シート(シート1)である。カバー部材(サイドカバー10)は、調節機構(調節機構CM)の可動範囲において相対的に接近移動する部位(膨らみ部SGa)と干渉を生じる構成とされ、上記接近移動する部位(膨らみ部SGa)との干渉により同干渉を逃がす形に押し撓まされる柔軟性を有する構成とされている。
このような構成となっていることにより、カバー部材(サイドカバー10)が調節機構(調節機構CM)の動作により相対的に接近移動する部位(膨らみ部SGa)と干渉する設計とされていても、その柔軟性により干渉を逃がす形に押し撓まされるため、干渉時のつかえを生じさせにくくすることができる。
上記カバー部材(サイドカバー10)は、上記の隙間(隙間C)を覆う面状体(表皮材11)と、面状体(表皮材11)を弾性支持する弾性体(ケーブル12)と、から構成されている。このような構成となっていることにより、カバー部材(サイドカバー10)を、面状体(表皮材11)により隙間(隙間C)を適切な形で覆いつつも、弾性体(ケーブル12)により面状体(表皮材11)を種々の形に撓ませた状態から適切な形に復元させるように、機能毎に分けた単純かつ変形自由度の高い構成とすることができる。
また、弾性体(ケーブル12)が、面状体(表皮材11)の面内方向に沿って延びる線状部材により構成されている。このような構成となっていることにより、弾性体(ケーブル12)が面状やブロック状の部材によって構成されるものと比べて、面状体(表皮材11)をより自由に柔軟に撓ませられる構成とすることができる。
また、カバー部材(サイドカバー10)が、シートクッション(シートクッション3)の側部から後方側に片持ち状に延出する形に設けられて乗物本体(サイドガーニッシュSG)との間の隙間(隙間C)を側方から覆う構成とされている。このような構成となっていることにより、カバー部材(サイドカバー10)によってシートクッション(シートクッション3)とその後側に位置する乗物本体(サイドガーニッシュSG)との間の隙間(隙間C)を、シートポジションの調節移動を阻害することなく側方側から適切に覆うことができる。
また、弾性体(ケーブル12)が、面状体(表皮材11)の面内方向に沿って側面視U字状に曲げられた形で延びる線状の構成とされて、U字の両端がシートクッション(シートクッション3)に固定された状態として設けられている。このような構成となっていることにより、U字状に曲げられた線状の弾性体(ケーブル12)によって、シートクッション(シートクッション3)の側部から後方側に片持ち状に延出する面状体(表皮材11)を広く面状に受け止めることができる。
また、カバー部材(サイドカバー10)が干渉する、上記相対的に接近移動する部位(膨らみ部SGa)が、カバー部材(サイドカバー10)の干渉した部位を特定の撓み方向(車内方向)に案内する傾斜形状とされている。このような構成となっていることにより、カバー部材(サイドカバー10)の撓み方向を適切にコントロールすることができ、シートポジションの調節移動を阻害しないようにカバー部材(サイドカバー10)を適切に押し撓ませることができる。
(その他の実施形態について)
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、シートポジションを調節する調節機構は、上記実施例で示したようにシートバックをリクライニングさせる動きに伴ってシートクッションを前方側へスライドさせながら座面角度を持ち上げるように動作させるものに限らない。すなわち、上記調節機構は、シートの位置調節を行えるものを広く含むものである。具体的には、シートバックの背凭れ角度を調節するリクライニングアジャスタ、シートの前後位置や左右位置を調節するシートトラック、シートの上下位置を調節するシートリフタ、シート前縁部の座面角度を調節するフロントチルト、オットマンの展開角度を調節する機構、シートを旋回させる角度を調節する機構など、各種の機構を挙げることができる。また、上記調節機構は、シートのウォークイン、チルトダウン、ダイブイン、床下格納、ダブルフォールディング、タンブル、チップアップ、旋回回転、スペースアップ等、シートアレンジに使用される各種機構であってもよい。上記調節機構は、電動式の他、手動式の構成であってもよい。
また、カバー部材は、上記実施例で示したサイドカバーに限らず、乗物用シートと乗物本体との間に形成される種々の隙間を覆うものとして設けられるものであれば良い。上記カバー部材は、乗物用シート側に設けられていてもよいが、乗物本体側に設けられていてもよい。また、双方に設けられていてもよい。また、カバー部材は、接近移動する部位との干渉によりその干渉を逃がす形に押し撓まされる柔軟性を有する面状体のみから成るものであってもよい。その場合、面状体は、外力が除かれた際に元の形に復元できる弾性を備えるものであると好ましい。また、カバー部材が、隙間を覆う面状体と、面状体を弾性支持する弾性体とに分かれて構成されるものにおいて、弾性体は線状部材に限らず、樹脂板やゴム板等の板材から成るものであってもよい。また、上記弾性体が上記実施例で示したような線状部材(ケーブル)によって形成される場合、線状部材は、面状体の面内方向に沿ってU字状に曲げられて片持ち状に設けられるものに限らず、V字状や波打ち状等、種々の形に曲げられて設けられるものであってもよい。また、カバー部材が接近移動する部位との干渉によって押し撓まれる変形態様は、接近移動する方向に対して垂直な方向に押し曲げられるものに限らず、真っ直ぐに押し潰されるものであってもよい。カバー部材を構成する面状体は、ファブリック材等の皮革材以外の面状部材から成るものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
3B アウタカマチ
3C クッションカバー
3P クッションパッド
3S サイドシールド
4 ヘッドレスト
10 サイドカバー(カバー部材)
11 表皮材(面状体)
11A 縫合部
12 ケーブル(弾性体)
12A かしめピン
12B 段差部
13 樹脂プレート
SG サイドガーニッシュ(乗物本体)
SGa 膨らみ部(接近移動する部位)
SGa1 ガイド面
CM 調節機構
PP パーテーションパネル
FP フロアパネル
C 隙間

Claims (2)

  1. シートポジションを調節可能な調節機構と、シートクッションの側部から後方側に片持ち状に延出する形に設けられて乗物本体との間の隙間を側方から覆うカバー部材と、を有する乗物用シートであって、
    前記カバー部材は、前記調節機構の可動範囲において相対的に接近移動する部位と干渉を生じる構成とされ、該接近移動する部位との干渉により該干渉を逃がす形に押し撓まされる柔軟性を有する構成とされ
    前記カバー部材が、前記隙間を覆う面状体と、該面状体を弾性支持する弾性体と、から構成され、前記弾性体が、前記面状体の面内方向に沿って側面視U字状に曲げられた形で延びる線状の構成とされて、U字の両端が前記シートクッションに固定された状態として設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記カバー部材が干渉する、前記相対的に接近移動する部位が、前記カバー部材の干渉した部位を特定の撓み方向に案内する傾斜形状とされている乗物用シート。
JP2016010518A 2016-01-22 2016-01-22 乗物用シート Expired - Fee Related JP6571013B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016010518A JP6571013B2 (ja) 2016-01-22 2016-01-22 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016010518A JP6571013B2 (ja) 2016-01-22 2016-01-22 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017128294A JP2017128294A (ja) 2017-07-27
JP6571013B2 true JP6571013B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=59394314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016010518A Expired - Fee Related JP6571013B2 (ja) 2016-01-22 2016-01-22 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6571013B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5791636U (ja) * 1980-11-26 1982-06-05
JP2594166Y2 (ja) * 1993-08-25 1999-04-19 アラコ株式会社 車両用後部シートの隙間隠蔽構造
JP6135571B2 (ja) * 2014-03-25 2017-05-31 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017128294A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10293717B2 (en) Vehicle seat
RU2685938C2 (ru) Узел сиденья транспортного средства (варианты)
GB2388313A (en) Seating arrangement for a vehicle
US20160144744A1 (en) Seat cushion extension apparatus
JP6135571B2 (ja) 乗物用シート
US7850246B2 (en) Shingled thin seat construction for vehicle
RU2721430C2 (ru) Узел сиденья транспортного средства (варианты)
JP2022186996A (ja) 乗物用シート
JP2018069959A (ja) 乗物用シート
JP6571013B2 (ja) 乗物用シート
JP5365219B2 (ja) 車両用シート
JP5224043B2 (ja) 車両用折畳みシートのシートベルトバックル支持構造
JP6486792B2 (ja) 中折れシートバック
JP2011225042A (ja) 車両用シート
JP2010155488A (ja) 車両のシート装置
JP5690369B2 (ja) シート装置
JP7073147B2 (ja) 乗物用シート
JP6053465B2 (ja) 乗物用シート
JP6547502B2 (ja) 中折れシートバック
JP5501593B2 (ja) ヘッドレスト及びシート
JP2019202558A (ja) 乗物用シート
JP6193820B2 (ja) 乗物用シート
JP5727635B2 (ja) ヘッドレスト及びシート
JP5414227B2 (ja) ヘッドレスト及びシート
JP5414228B2 (ja) ヘッドレスト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6571013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees