JP2594166Y2 - 車両用後部シートの隙間隠蔽構造 - Google Patents

車両用後部シートの隙間隠蔽構造

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JP2594166Y2
JP2594166Y2 JP1993046289U JP4628993U JP2594166Y2 JP 2594166 Y2 JP2594166 Y2 JP 2594166Y2 JP 1993046289 U JP1993046289 U JP 1993046289U JP 4628993 U JP4628993 U JP 4628993U JP 2594166 Y2 JP2594166 Y2 JP 2594166Y2
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seat
rear seat
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俊彦 森
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、前後方向に移動でき
る後部シートを有する車両における、後部シート背後側
にできる隙間を隠蔽するための隙間隠蔽構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】後部シートがリクライニング機能を持ち
前後方向に移動できる車両が従来から知られている。こ
の種の車両は、ドアを開けた後部シートへの乗降口側か
ら見ると、後部シート回りは例えば図7に示すような外
観となっている。即ち、ロッカパネル100からスカッ
フガーニッシュ101、リヤピラ及びルーフサイドによ
り区画された乗降口102内に後部シート103の端面
部が対峙して見えている。後部シート103の背もたれ
であるシートバック104の端面部は、スカッフガーニ
ッシュ101により背後側のほぼ半分が隠れている。ま
た、座部であるシートクッション105の端面部は背後
側にシートバック104を載せた状態でロッカパネル1
00に沿って前方へ張り出している。
【0003】図7の仮想線に示すように、シートクッシ
ョン105を前方へ移動させた状態では、シートバック
104とシートクッション105の背後に図7において
斜線部で示すようなスカッフガーニッシュ101で隠蔽
できない隙間Sができる。シートクッション105やシ
ートバック104は、ウレタンパッド等により構成され
た基体構造の機能側表面に表皮構造であるシートカバー
が被着された構成で、端面部についてはシートカバーが
抱き込まれているが、背後側は基体構造が露出してい
る。
【0004】シートクッション105の端面部の基体構
造が露出している部分やシートバック104の背後は、
通常の後方位置に後部シート103がある場合には隙間
Sはなく隠れているが、後部シート103を前方へ移動
させた時には前述のように隙間Sができるため、ドアを
開いた乗降口102からボディの構造とともに見えるこ
とになる。そこで、従来においては、図8に示すように
シートカバーと同種の表皮材106の一端をシートバッ
ク104側の背後に縫い付け、他端をボディ側にマジッ
クテープ107等で固定した隠蔽部材108を設けてこ
の隙間Sを隠蔽し、外観上の美観を保っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の隠
蔽部材108においては、隙間が最大になる後部シート
103の最前端位置を基準にしてその表皮材106の寸
法が決められているため、隙間Sが最大より小さい後部
シート103の位置では張力の掛からないだぶついた状
態になり、外観が低下するうえ、隠蔽機能も低下すると
いった問題点がある。
【0006】そこで、この考案は上記した従来の不都合
な問題点を解決するためになされたもので、その課題
は、後部シートが前後方向にスライドする車両の後部シ
ート背後部分にできる隙間を見栄えよく安定的に隠蔽す
ることができる隙間隠蔽構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案に係る車両用後部シートの隙間隠蔽構造は、
リクライニング機能を持ち前後方向に移動できる車両用
の後部シートにおいて、この後部シートの乗降口側端面
の後部に、平板状の固定プレート間に、中間部に縦方向
の折り癖を付けた表皮材を張設した隠蔽部材をその一方
の固定プレートにより固定して、他方の固定プレートを
後部シートの背後のボディに対向させるとともに、この
他方の固定プレート側と前記後部シートの背後側側部と
の間に、常に前記表皮材を拡張方向に弾性力で付勢する
弾性部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、前方向に後部シートをスラ
イドさせると、後部シートの移動量に応じて弾性部材に
より表皮材が折り癖を延ばしながら張りの有る状態で拡
張して隙間を隠蔽する。また、後方向に後部シートをス
ライドさせると、後部シートの移動量に応じて弾性部材
の収縮とともに表皮材が折り癖により折り畳まれる。
【0009】
【実施例】次に、この考案の一実施例を図1〜図6に基
づいて説明する。車両の後部乗降口付近の側面構成を示
した図5において、ドアを開けた状態の後部乗降口21
は、その下縁のロッカパネル22からスカッフガーニッ
シュ23を経て、リヤピラ24及びルーフサイドに続く
プロフィルによりその後部側が区画されている。
【0010】図5及び図1に示すように車両の後部乗降
口21には後部シート1の側端面部が臨んでいる。後部
シート1はリクライニング機能を持ち、所定の範囲内で
前後方向にスライドできるように構成されている。後部
シート1の背もたれであるシートバック2の端面部は、
スカッフガーニッシュ(クォータピラー)23に沿って
後方に斜めに立ち上がり、座部であるシートクッション
3の端面部は背後側にシートバック2を載せた状態でロ
ッカパネル22に沿って前方へ張り出していて、後退端
位置ではその側端部の後部は車内側のホイルハウス25
等のボディに近接している(図5及び図4参照)。
【0011】図6に示すように、シートクッション3を
前方へ移動させた状態では、シートバック2の下部側背
後とシートクッション3の背後とにスカッフガーニッシ
ュ23等のボディ構造で隠蔽できない隙間SA(図6の
斜線部分参照)ができる。シートクッション3及びシー
トバック2は、ウレタンパッド等により構成された基体
構造の機能側表面に表皮構造であるシートカバーが被着
された構成で、端面部についてはシートカバーが抱き込
まれているが、背後側は基体構造が露出している。これ
らの背後側の基体構造が露出している部分は、通常の後
方位置に後部シート1がある場合には隙間SAはなく隠
れているが、シートクッション3を前方へ移動させた時
には前述のように隙間SAができるため、後部乗降口2
1からボディの構造とともに見えることになる。
【0012】そこで、本実施例では、図1に示すよう
に、二枚の平板状の固定用樹脂プレート5,6間に表皮
材7を中間部に谷折りになる折り癖8を縦方向に設けて
張設した隠蔽部材9を、隙間SAができる箇所に設け
て、隙間SAの隠蔽を行なう構造にしている。
【0013】隠蔽部材9の縦及び横方向の各寸法は生じ
る隙間SAの最大時の縦横寸法を基準に、隙間SAを隠
蔽するに足る平面積を持つように設定されている。表皮
材7はシートカバーと同一または同種の材料により形成
され、折り癖8は超音波ウェルド等により線状等に形成
されている。この隠蔽部材9は、図1に示すようにその
一方の固定用樹脂プレート5がシートバック2の背面の
フレーム10に樹脂クリップ11で固定されている。他
方の固定用樹脂プレート6は後部シート1の背後の車内
側のホイルハウス25等のボディに対向される。
【0014】固定用樹脂プレート5,6間の表皮材7
は、これらの固定用樹脂プレート5,6を隠蔽し、シー
トバック2の側端面と連続する形態にされている。フレ
ーム10へ固定された固定用樹脂プレート5側とフレー
ム10との間にはそれらの上部に、常に表皮材7を拡張
方向に弾性力で付勢するトーションスプリング12が固
定プレート13によりフレーム10に対して設けられて
いる。このトーションスプリング12の脚の一方はフレ
ーム10に掛け止められ、脚の他方は非固定側の固定用
樹脂プレート6に係止されている。即ち、トーションス
プリング12により隠蔽部材9は自由状態では扇を広げ
たような、折り癖8を延ばし切った拡張状態にされる。
【0015】上記構成の後部シート1において、シート
クッション3が後退端にある時には、図4及び図5に示
すように隠蔽部材9の非固定側の固定用樹脂プレート6
は車内側のホイルハウス25等のボディの一部に当接
し、トーションスプリング12は縮小され、固定用樹脂
プレート5,6間に張られた表皮材7は折り癖8により
折り畳まれた形態にある。この形態は折り癖8が縦方向
の剛性を高めているので皺ができたり、だぶ付いたりし
ないものとなっている。図6に示すように、シートクッ
ション3が前方へ出されると、前方への移動量に応じて
トーションスプリング12が拡開し、隠蔽部材9の表皮
材7をその弾性力で拡開させていき、後部シート1の背
後部にできる隙間SAは隠蔽部材9により隠蔽され、後
部乗降口21からは見えない状態にされる。即ち、隠蔽
部材9自体の見栄えを損なうことのない形態で拡縮して
隙間SAをその広さに応じて隠蔽することになり、安定
した隠蔽機能を果たす。
【0016】
【考案の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うにこの考案によれば、後部シートの前後方向の移動量
に応じて弾性部材により表皮材が折り癖を延ばし、或い
は折り癖により折り畳まれ、張りの有る状態で拡縮して
隙間を隠蔽することができ、車両の後部シート背後部分
にできる隙間を見栄えよく安定的に隠蔽することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の車両の後部シートの背後部分
を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA矢印部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図3】図1におけるBーB線の断面図である。
【図4】本考案の実施例の後部シート後退状態の隠蔽部
材の動作を示す平断面図である。
【図5】本考案の実施例における後部シートの後退状態
図である。
【図6】本考案の実施例における後部シートの前進状態
図である。
【図7】従来の車両の後部の乗降口付近の構成図であ
る。
【図8】従来の車両の後部シートの隙間隠蔽構造を示す
要部の横断平面図である。
【符号の説明】
1 後部シート 2 シートバック 3 シートクッション 5,6 固定用樹脂プレート 7 表皮材 8 折り癖 9 隠蔽部材 10 フレーム 12 トーションスプリング 25 ホイルハウス SA 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リクライニング機能を持ち前後方向に移
    動できる車両用の後部シートにおいて、この後部シート
    の乗降口側端面の後部に、平板状の固定プレート間に、
    中間部に縦方向の折り癖を付けた表皮材を張設した隠蔽
    部材を、その一方の固定プレートにより固定して、他方
    の固定プレートを後部シートの背後のボディに対向させ
    るとともに、この他方の固定プレート側と前記後部シー
    トの背後側側部との間に、常に前記表皮材を拡張方向に
    弾性力で付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする車
    両用後部シートの隙間隠蔽構造。
JP1993046289U 1993-08-25 1993-08-25 車両用後部シートの隙間隠蔽構造 Expired - Lifetime JP2594166Y2 (ja)

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JPH0714987U JPH0714987U (ja) 1995-03-14
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