JP2552818Y2 - 自動車用シートの隙隠し構造 - Google Patents

自動車用シートの隙隠し構造

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JP2552818Y2
JP2552818Y2 JP1991060713U JP6071391U JP2552818Y2 JP 2552818 Y2 JP2552818 Y2 JP 2552818Y2 JP 1991060713 U JP1991060713 U JP 1991060713U JP 6071391 U JP6071391 U JP 6071391U JP 2552818 Y2 JP2552818 Y2 JP 2552818Y2
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JP
Japan
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cover member
seat
seat cushion
seat back
gap
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JP1991060713U
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JPH054947U (ja
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秀治 渡辺
昌樹 木村
謙一 立松
和男 岡山
龍弘 鳥居
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Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用シート、特にシ
ートクッションとシートバックとの間の隙間を隠蔽する
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートとして、シートクッショ
ンを上下調整可能としたものがある。かかる型式のシー
トでは、シートクッションを上下へ移動させたときにシ
ートバックの下端とシートクッションとの間に隙間が生
じるので、この隙間を隠蔽する対策がなされている。
【0003】この対策として、図4に示すように、シー
トバック2の背面下端に、シートバック2とシートクッ
ション1との間の隙間aを隠蔽するカバー部材4を設け
ている。そして、このカバー部材4は例えば、シートバ
ック2の背面表皮を延ばして可撓性の芯材を封入した構
造とされている。しかしながら、この構造ではシートバ
ック2の下端からカバー部材4が垂れ下り状に延びてい
て見栄えがよくない。また、シートバック2のリクライ
ニングが繰返されるとカバー部材4にシワが生じて、更
に見栄えを悪くする。
【0004】そこで、カバー部材4を中央線40(破線
図示)に沿って薄肉とする等により前方へく字形に折曲
げ自在とし、折曲げ部には、これがく字形に曲げられた
ときに平板状に復帰せしめる付勢手段を設けたものが提
案されている(実開平1−142326号)。このカバ
ー部材4では、リクライニング時に常に定位置でく字形
に折曲げられるからシワが発生せず、またカバー部材4
の下端はシートクッション1の後端面と密着している。
しかしながら、シートバック2が直立姿勢のときには、
カバー部材4はやはりシートバック2の下端から垂れ下
り状に延びた外観を呈し、見栄えがよくない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、カバ
ー部材のシートへの取付状態が安定で、カバー部材がシ
ートバックおよびシートクッションと一体感があって違
和感を与えず、シートバックとシートクッションとの間
の隙間を見栄えよく隠蔽する隙隠し構造を提供すること
を課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は図2に例示する
ように、シートバック2の背面下部に下端が前方へ傾斜
する傾斜面21を形成し、この傾斜面21にこれに沿っ
て可撓性を有するカバー部材4の上端部を止着し、カバ
ー部材4の下端部をシートクッション1の上面後部の後
端が下方へ傾斜する傾斜面11に沿って止着し、中央部
を屈折させて、前方へ断面く字形としたカバー部材4に
より、シートクッション1とシートバック2との間の隙
間aを隠蔽したものである。
【0007】
【実施例】図1および図2に示す第1の実施例におい
て、自動車用シートのシートクッション1は、図略のシ
ートトラック上に設置され上下調整可能かつ前後移動可
能としてある。シートバック2は図略のリクライニング
装置を介してシートクッション1の後端上方に配設さ
れ、傾動可能としてある。シートバック2の背面下部と
シートクッション1の後端との間には、これ等の間の隙
間aを隠蔽するためのカバー部材4が設けてある。
【0008】図2に示すように、シートバック2の背面
下部には前方へ傾斜する傾斜面21が形成してある。シ
ートバック2の背面は表皮31にて被覆されており、該
表皮31の下端末は係止具51の下端を包むように折返
され、この折返し部および係止具51と、カバー部材4
の上端とが一体に縫着してある。カバー部材4は上記表
皮31と同質の1枚の表皮材を折り重ねて構成してあ
る。
【0009】シートバック2の前面側は、パッド付き表
皮34および表皮32にて被覆されている。表皮32の
下端末には係止具52が縫着されており、この係止具5
2と上記係止具51とを係合せしめることで、前面側と
背面側の表皮の端末処理がなされている。シートバック
2内にはパッド30が充填してある。
【0010】一方、シートクッション1は、着座上面が
パッド付き表皮35により、上面から後端面にかけては
表皮33により被覆してあり、内部にはパッド30が充
填されている。上面の後端部は下方へ傾斜する傾斜面1
1となっている。そして、この傾斜面11にはマジック
ファスナーの一側61が縫着してある。
【0011】上端部をシートバック2の下端に縫着した
カバー部材4の下端部には上記マジックファスナーの一
側61と係着するマジックファスナーの他側62が縫着
してあり、両マジックファスナー61、62を係着せし
めることでカバー部材4の下端部はシートクッション1
に止着される。カバー部材4の上下幅は、シートクッシ
ョン1を下限位置としたときのシートバック2とシート
クッション1間の隙間aの幅よりも余裕のある大きさと
してあり、カバー部材4はこれを取り付けたときに中央
部が折れ曲がり、前方へく字形の断面形状となる。
【0012】しかして、本実施例の隙隠し構造におい
て、カバー部材4はその中央の折曲部の角度が変化する
ことで、隙間aの変化およびシートバック2の傾斜角の
変化を吸収する。
【0013】図3は本考案の第2の実施例を示すもので
ある。カバー部材4は合成樹脂板よりなり、中央部の上
下にインテグラルヒンジ41、42を形成して折曲げ自
在とし、カバー部材4に可撓性を付与している。カバー
部材4の上端および下端にはそれぞれ係止部54、55
が形成してある。シートバック2の背面下端部は前方へ
傾斜する傾斜面21としてあり、これを被覆する表皮3
1の端末に上記係止部54が縫着してある。シートバッ
ク2の前面側を被覆するパッド付き表皮34の端末には
係止具52が縫着してあり、これ等係止部54と係止具
52が係合せしめてある。
【0014】一方、シートクッション1の上面後端の傾
斜面11を被覆する表皮36とシートクッション1の後
面を被覆する表皮37の端末には、これ等と一体に係止
具56が縫着してある。そしてこの係止具56にカバー
部材4の下端の係止部55が係着せしめてある。
【0015】
【考案の効果】しかして、本考案のシート隙隠し構造で
は、カバー部材4はその上下端が止着されているので取
付状態が安定である。そして特に、カバー部材4はその
上半部がシートバック2の下部の傾斜面21に沿って前
方へ延び、また下半部もシートクッション1の上面後部
の傾斜面11に沿って前方へ延び、中央部が隙間aの内
奥でく字形に屈折しているから、カバー部材4はシート
バック2およびシートクッション1と一体感があり、し
かもカバー部材4はシートバック2の背面とシートクッ
ション1の後面とが一体かつ一連に連なるような連続感
を与える。従って、従来のシートバック2の下端から垂
れ下がったカバー部材に比べて違和感がなく見栄えが向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の隙隠し構造を備えたシートの斜視図で
ある。
【図2】図1のII−II線に沿う位置での本考案の第1の
実施例の断面図である。
【図3】図2と同位置での本考案の第2の実施例の断面
図である。
【図4】従来の隙隠し構造を備えたシートの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 シートクッション 11 シートクッションの傾斜面 2 シートバック 21 シートバックの傾斜面 4 カバー部材 a 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 木村 昌樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 立松 謙一 愛知県豊田市大島町前畑1番地の1 高 島屋日発工業株式会社内 (72)考案者 岡山 和男 愛知県豊田市大島町前畑1番地の1 高 島屋日発工業株式会社内 (72)考案者 鳥居 龍弘 愛知県豊田市大島町前畑1番地の1 高 島屋日発工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−61636(JP,U) 実開 昭63−119424(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションの後端上方にシートバ
    ックが配設され、かつシートクッションが上下調整可能
    とされた自動車用シートにおいて、シートバックの背面
    下部に下端が前方へ傾斜する傾斜面を形成し、該傾斜面
    にこれに沿ってシートクッションとシートバックとの間
    の隙間を隠蔽する可撓性を有するカバー部材の上端を止
    着し、該カバー部材の下端をシートクッションの上面後
    部の後端が下方へ傾斜する傾斜面に止着して、カバー部
    材を前方へ張り出す断面く字形に屈折せしめたことを特
    徴とする自動車用シートの隙隠し構造。
JP1991060713U 1991-07-05 1991-07-05 自動車用シートの隙隠し構造 Expired - Lifetime JP2552818Y2 (ja)

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JP1991060713U JP2552818Y2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 自動車用シートの隙隠し構造

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH054947U JPH054947U (ja) 1993-01-26
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ID=13150209

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5259993B2 (ja) * 2007-07-09 2013-08-07 株式会社岡村製作所 椅子
JP5884656B2 (ja) * 2012-06-22 2016-03-15 トヨタ紡織株式会社 車両用シート

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JPH054947U (ja) 1993-01-26

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