JP4121805B2 - 自動車用荷室構造及びトノカバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の後部座席の後方に設けられた荷室の構造及び自動車用のトノカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の自動車用荷室構造としては実開昭58−33330号公報に記載のものが知られている。
前記自動車用荷室構造では、図7に示すように、荷室Rの幅方向両端に位置する側壁に、その荷室Rの目隠しとして使用されるトノカバー60の両端縁を支持する支持部Rsが形成されている。支持部Rsはほぼ一定の高さ位置で荷室Rの前端部から後端部まで形成されている。
トノカバー60は自動車の前後方向において三分割されており、そのトノカバー60を構成する前板62、中板64及び後板66がそれぞれヒンジ67によって連結されている。これによって、トノカバー60はヒンジ67の部分で折り曲げ可能となっている。トノカバー60を構成する前板62、中板64及び後板66の両端部はそれぞれ前述の支持部Rsによって支持されている。また、前板62、中板64及び後板66の両端部には位置決めピン68が設けられており、それらの位置決めピン68が支持部Rsの上面に形成された位置決め凹部Rhに嵌め込まれるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した荷室構造ではトノカバー60を支持するための支持部Rsを荷室Rの前端部から後端部まで広い範囲で形成し、トノカバー60の幅方向両端を全般的に支持する構造である。このため、トノカバー60の支持構造が大掛かりになり、経済的でない。さらに、トノカバー60を使用しない場合には、支持部Rsが邪魔になるとともに、その支持部Rsが荷室Rの美観を損なう。
このため、トノカバー60の幅方向両端を部分的に支持する構造が好ましいが、このようにするとトノカバー60の一部(例えば、後板66等)が垂れ下がり易くなり、トノカバー60の上面のフラット感を確保できず、美観が低下する。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、トノカバーの幅方向両端を部分的に支持する構造であっても、トノカバーの上面のフラット感を確保できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、自動車の後部座席の後方に設けられた荷室の構造であって、その自動車の幅方向両端に位置する前記荷室の側壁には、その荷室の目隠しとして使用されるトノカバーの端縁を支持する支持部が形成されており、前記トノカバーは、表皮に覆われた第1ボードと第2ボードとを有し、前記第1ボードと第2ボードとの境界に位置する表皮がヒンジを構成するとともに、前記第1ボードが前記支持部によって支持される構造であり、前記第1ボードの裏側には、第2ボードの裏面を下方から支えることで、その第2ボードの表面を第1ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第1支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、前記第2ボードの裏側には、第1ボードの裏面を下方から支えることで、その第1ボードの表面を第2ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第2支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、第1支持部材と第2支持部材とは、前記ヒンジに沿って互い違いに配置されていることを特徴とする。
【0006】
本発明によると、第1ボードの裏側には、第2ボードの裏面を下方から支えることで、その第2ボードの表面を第1ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第1支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、第2ボードの裏側には、第1ボードの裏面を下方から支えることで、その第1ボードの表面を第2ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第2支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられている。このため、第1ボードと第2ボードとがヒンジによって相対回動可能に連結されていても、第1ボードのみ荷室の支持部で支持するようにすれば、第2ボードの上面(表面)を第1ボードの上面(表面)とほぼ同一平面内に保持することができる。即ち、トノカバーの幅方向両端を部分的に支持する構造であっても、トノカバーの上面のフラット感を確保できるようになる。
また、第1支持部材及び第2支持部材はヒンジに沿って取付られているため、第1ボードからの第1支持部材の突出量及び第2ボードからの第2支持部材の突出量がさほど大きくならない。このため、トノカバーをヒンジの位置で折り畳んでも、第1支持部材及び第2支持部材が邪魔にならない。また、第1支持部材と第2支持部材とを、ヒンジに沿って互い違いに配置するのがバランス上好ましい。
【0007】
また、請求項2の本発明では、第1ボードの表面と第2ボードの表面とがほぼ同一平面内に保持されている状態(以下、トノカバーの使用時という)で、その第1ボードの端面と、第2ボードの端面と、表皮のヒンジ構成部分とによって、前記第1ボードと第2ボードとの境界裏側には溝が形成される構成であり、第1支持部材および/または第2支持部材には、前記溝に嵌め込まれる突条が設けられている。ここで、トノカバーの使用時に、仮に、第2ボードが第1ボードに対して下方に回動しようとすると、その回動により、第2ボードの端面が第1ボードの端面に対して接近しようとする。しかし、前記溝には、上記したように第1支持部材および/または第2支持部材の突条が嵌め込まれているため、その突条の働きで第1ボードの端面に対する第2ボードの端面の接近が禁止される。これによって、第2ボードは、その第2ボードの表面が第1ボードの表面とほぼ同一平面内に保持される位置から下方に回動(垂れ下がり)し難くなる。なお、第1ボードあるいは第2ボードが若干弾性を有している場合には、突条の幅寸法を溝の幅寸法より大き目に設定するのが好ましい。
【0008】
また、請求項3に示すように、荷室の支持部に支持される第1ボードの厚み寸法を第2ボードの厚み寸法よりも大きく設定するのが、強度上好ましい
【0009】
また、請求項に示すように、第1ボードの端面からの第1支持部材の突出量を、その第1ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定し、第2ボードの端面からの第2支持部材の突出量を、その第2ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定すれば、トノカバーを折り畳んだときに第1支持部材及び第2支持部材がさほど邪魔にならず、さらに支持性能も確保できる。
また、請求項に示すトノカバーにより、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態1に係る自動車用荷室構造及びトノカバーについて説明する。ここで、図1は自動車用トノカバーを折り畳んだ状態の部分斜視図、図2は自動車用トノカバーの部分裏面図である。また、図3は自動車用トノカバーの部分縦断面図(図2のIIIA -IIIA矢視断面図等)、図4は自動車用トノカバーの全体斜視図等、図5は自動車用トノカバーを折り畳む様子を表す斜視図等、図6は自動車用トノカバーを自動車に装着した状態を表す斜視図等である。なお、自動車の幅方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向として図示する。
【0011】
自動車用トノカバー10は、図6に示すように、後部座席Sの後方に設けられた荷室Rの目隠しとして使用されるトノカバー本体12を備えている。
トノカバー本体12は、図4(A)、図5等に示すように、自動車の前後方向(Y方向)において三分割されており、前板13、中板14及び後板15から構成されている。そして、前板13と中板14とが前部インテグラルヒンジ16を介して折り曲げ可能に連結されており、中板14と後板15とが後部インテグラルヒンジ17を介して折り曲げ可能に連結されている。
【0012】
前板13は、例えば、合成繊維と天然繊維とから構成される心材と、その心材を袋状に覆う不織布の表皮とから構成される略長方形のボードであり、厚み寸法が約2.5mmに設定されている。前板13は、後部座席Sの幅に合わせて6:4の割合でX方向において二分割されており、その左分割板13eの前端部と右分割板13fの前端部とにそれぞれ固定クランプ18が取付けられている。
【0013】
固定クランプ18は、左分割板13eと右分割板13fとをそれぞれ左後部座席Sxと右後部座席Syとに連結するためのクランプである。固定クランプ18は、略U字形の切欠きを備える一対の係合爪18k(図2、図4参照)を備えており、各々の係合爪18kが、図2に示すように、連結ピン18rを中心に一定角度だけ回動可能に構成されている。係合爪18kは、図6(A)に示すように、各後部座席Sx,SyのヘッドレストHx,Hyの支柱と係合可能に構成されており、各々の係合爪18kが対応する前記支柱と係合した状態で、前板13の左分割板13eと右分割板13fとはそれぞれ固定クランプ18を介して左後部座席Sxと右後部座席Syとに接続される。ここで、係合爪18kは連結ピン18rを中心に一定角度だけ回動可能に構成されているため、ヘッドレストHx,Hyの支柱間の寸法が若干ばらついていても、各々の係合爪18kを前記支柱に確実に係合させることができる。
【0014】
中板14は、図3等に示すように、例えば、木板や樹脂板から構成される心材14xと、その心材14xを覆う不織布の表皮14u,14dとから構成される略長方形のボードであり、厚み寸法が約12mmに設定されている。
中板14は、図2、図4(A)に示すように、その中板14のボード端14eが前板13のボード端13bから一定寸法Lだけ張り出すように、その中板14のX方向における長さ寸法が設定されている。そして、中板14のボード端14eが荷室Rの側壁を構成するトリムTの段差面Tfによって下方から支持されるようになっている(図4(B)参照)。即ち、その段差面Tfが本発明の支持部に相当する。
ここで、図4(B)は、図4(A)のB矢視断面図を表しており、図4(C)は、図4(A)のC矢視断面図を表している。また、図4(D)は図4(A)のD矢視断面図を表しており、図4(E)は図4(A)のE- E 矢視断面図を表している。なお、図4(A)では、荷室Rの側壁を構成するトリムTを省略している。
【0015】
中板14の裏面後端部には、図2に示すように、左右両端の位置に位置決めピン14pがX方向に沿って固定されている。位置決めピン14pは、図4(C)に示すように、トリムTの段差面Tfに形成された位置決め用凹部Tzと嵌合できるように構成されており、両者14p,Tzが嵌合した状態で、トリムTの段差面Tfに対する中板14の水平方向の位置決めが行なわれる。
また、中板14のボード端14eの先端は、図4(D),(E)に示すように、トリムTの側壁に形成された押え部Thによって上から押えられるようになっている。これによって、中板14の浮き上がりを防止できる。
【0016】
中板14のY方向における長さ寸法(幅寸法)は前板13の幅寸法とほぼ等しく設定されている。
また、中板14の表皮14u,14dを構成する不織布は、前板13の表皮を構成する不織布(図示されていない)と接続されており、両表皮の接続部分が前述の前部インテグラルヒンジ16を構成する。
【0017】
後板15は、図3等の縦断面図に示すように、例えば、木板や樹脂板から構成される心材15xと、その心材15xを覆う不織布の表皮15u,15dとから構成される略U字形のボードであり、厚み寸法が約6mmに設定されている。後板15のX方向における長さ寸法は、中板14のX軸方向における長さ寸法とほぼ等しく設定されており、後板15のボード端15eがトリムTの段差面Tfによって下方から支持されるようになっている。
後板15の表皮15u,15dを構成する不織布は、図3(A)に示すように、中板14の表皮14u,14dを構成する不織布と接続されており、両表皮14u,14d,15u,15dの接続部分が後部インテグラルヒンジ17を構成する。ここで、図3(A)は図2のIIIA- IIIA矢視断面図、図3(B)は図2のIIIB- IIIB矢視断面図、図3(C)は図2のIIIC- IIIC矢視断面図を表している。
【0018】
また、中板14の表表皮14uと後板15の表表皮15uとがほぼ同一平面内に保持されている状態、即ち、トノカバー本体12の使用時に、図3(A)に示すように、中板14の後端面14bと、後板15の前端面15fと、後部インテグラルヒンジ17を構成する表皮14u,14d,15u,15dとによって、中板14と後板15との境界裏側には溝Mが形成される。
【0019】
中板14の裏側には、後板15の裏面を下方から支えることで、その後板15の表表皮15uを中板14の表表皮14uとほぼ同一平面内に保持する第1支持部材40が後部インテグラルヒンジ17に沿って取付けられている。
第1支持部材40は、図4(A)、図5に示すように、中板14の左側と右側とにそれぞれ設けられている。
第1支持部材40は、図3(B)の縦断面図に示すように、中板14の裏面後端に当接した状態で、その中板14にボルト47止めされる固定部42と、前述の溝Mと嵌合可能な突条44と、後板15の裏面を下方から支える支え部46とから構成されている。
【0020】
ここで、突条44の幅寸法は、溝Mの幅寸法よりも若干大き目に設定されている。このため、突条44が溝Mと嵌合した状態で、後板15は中板14に対して若干反り上がり、後板15の自重で、その後板15の表表皮15uは中板14の表表皮14uとほぼ同一平面内に保持される。
また、第1支持部材40の突条44の幅寸法と支え部46の幅寸法との和、即ち、中板14の後端面14bからの第1支持部材40の突出量は、中板14の厚み寸法の約2倍に設定されている。なお、中板14の後端面14bからの第1支持部材40の突出量は、一般的に中板14の厚み寸法の1〜4倍の範囲内に設定するのが好ましい。
【0021】
後板15の裏側には、中板14の裏面を下方から支えることで、その中板14の表表皮14uを後板15の表表皮15uとほぼ同一平面内に保持する第2支持部材50が後部インテグラルヒンジ17に沿って取付けられている。
第2支持部材50は、図4(A)、図5に示すように、第1支持部材40と互い違いに配置されるように、後板15の中央と左端部及び右端部とにそれぞれ設けられている。
第2支持部材50は、図3(C)の縦断面図に示すように、後板15の裏面前端に当接した状態で、その後板15にボルト57止めされる固定部52と、前述の溝Mを跨いで中板14の裏面を下方から支える支え部56とから構成されている。
【0022】
また、第2支持部材50の支え部46の幅寸法、即ち、後板15の前端面15fからの第2支持部材50の突出量は、後板15の厚み寸法の約3倍に設定されている。なお、後板15の前端面15fからの第2支持部材50の突出量は、一般的に後板15の厚み寸法の1〜4倍の範囲内に設定するのが好ましい。
即ち、中板14が本発明の第1ボードに相当し、後板15が本発明の第2ボードに相当する。
【0023】
後板15の後部左右端には、図4(A)等に示すように、その後板15をバックドアDに連結するためのサスペンダ20が取付けられている。
サスペンダ20は、紐体22と、その紐体22を後板15に接続するためのクランプ30とから構成されている。
【0024】
トノカバー本体12の後板15に連結された左右のサスペンダ20の紐体22は、後板15の裏側を通ってその後板の端部から表側に回され、図6(A)、(B)に示すように、バックドアDに接続される。これによって、バックドアDが開かれると、サスペンダ20の働きでトノカバー本体12の後板15が上方に引っ張られ、後板15はバックドアDと共に上方に回動する。したがって、トノカバー本体12を荷室Rにセットしたままの状態で、荷物の出し入れが可能になる。
【0025】
また、トノカバー本体12を使用しない場合には、固定クランプ18を左右の後部座席Sx,Syから外し、サスペンダ20の紐体22をバックドアDから外した状態で、図5に示すように、トノカバー本体12の後板15を中板14の上に折り畳み、前板13を後板15の上に折り畳む。これによって、トノカバー本体12がコンパクトになり、荷室R内に収納可能になる。ここで、図1は、トノカバー本体12の後板15を中板14の上に折り畳み、前板13を後板15の上に折り畳む前の状態を表している。
【0026】
このように、本実施形態に係る自動車用トノカバー10によると、中板14の裏側には、後板15の裏面を下方から支えることで、その後板15の表表皮15uを中板14の表表皮14uとほぼ同一平面内に保持する第1支持部材40が後部インテグラルヒンジ17に沿って取付けられている。また、後板15の裏側には、中板14の裏面を下方から支えることで、その中板14の表表皮14uを後板15の表表皮15uとほぼ同一平面内に保持する第2支持部材50が後部インテグラルヒンジ17に沿って取付けられている。このため、中板14と後板15とが後部インテグラルヒンジ17によって相対回動可能に連結されていても、中板14のみ荷室Rの側壁を構成するトリムTの段差面Tfで支持するようにすれば、第1支持部材40及び第2支持部材50の働きで、後板15の上面(表表皮15u)を中板14の上面(表表皮14u)とほぼ同一平面内に保持することができる。即ち、トノカバー本体12の幅方向両端を部分的に支持する構造であっても、そのトノカバー本体12の上面のフラット感を確保できるようになる。
なお、前板13は、固定クランプ18によってヘッドレストHx,Hyの支柱に連結されているため、中板14に対して垂れ下がることはない。
【0027】
また、第1支持部材40及び第2支持部材50は後部インテグラルヒンジ17に沿って取付られているため、中板14からの第1支持部材40の突出量及び後板15からの第2支持部材50の突出量がさほど大きくならない。このため、トノカバー本体12を後部インテグラルヒンジ17の位置で折り畳んでも、第1支持部材40及び第2支持部材50がさほど邪魔にならない。
【0028】
また、中板14の表表皮14uと後板15の表表皮15uとがほぼ同一平面内に保持されている状態で、その中板14の後端面14bと、後板15の前端面15fと、表皮14u,14d,15u,15dのヒンジ構成部分とによって、中板14と後板15との境界裏側には溝Mが形成されるようになっている。そして、前記溝Mに第1支持部材40の突条44が嵌め込まれる。このため、突条44の働きで中板14の後端面14bに対する後板15の前端面の接近が禁止され、後板15は、その後板15の表表皮15uが中板14の表表皮14uとほぼ同一平面内に保持される位置から下方に垂れ下がり難くなる。
【0029】
また、中板14の後端面14bからの第1支持部材40の突出量がその中板14の厚み寸法の約2倍に設定されており、後板15の前端面からの第2支持部材50の突出量がその後板15の厚み寸法の約3倍に設定されているため、トノカバー本体12を折り畳んだときに第1支持部材40及び第2支持部材50がさほど邪魔にならない。また、中板14に対する後板15の支持を良好に行なうことができる。
【0030】
なお、本実施形態では、第1支持部材40を二個、第2支持部材50を三個設ける例を示したが、第1支持部材40及び第2支持部材50の個数は適宜変更可能である。
また、第1支持部材40に溝Mと嵌合する突条44を設け、第2支持部材50には突条を設けない例を示したが、第2支持部材50に突条を設けることも可能である。
また、中板14からの第1支持部材40の突出量及び後板15からの第2支持部材50の突出量を大きく設定すれば、第1支持部材40及び第2支持部材50に突条を設けなくても良い。
また、表皮14u,14d,15u,15dを不織布で形成する例を示したが、不織布以外の材料、例えば、ビニルシート、厚紙、織布、皮革等を使用することも可能である。
【0031】
なお、実施形態に記載された発明のうちで特許請求の範囲には記載されていない発明を以下に列記する。
(1) 請求項に記載のトノカバーであって、
第1ボードの端面と、第2ボードの端面と、表皮のヒンジ構成部分とによって、トノカバーの使用時にその第1ボードと第2ボードとの境界裏側には溝が形成されるように構成されており、
第1支持部材には、溝に嵌め込まれる突条が形成されていることを特徴とするトノカバー。
(2) 請求項又は(1)のいずれかに記載のトノカバーであって、
第1ボードの厚み寸法が第2ボードの厚み寸法よりも大きく設定されていることを特徴とするトノカバー。
(3) 請求項又は(1)又は(2)のいずれかに記載のトノカバーであって
第1ボードの後端面からの第1支持部材の突出量は、その第1ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定されており、
第2ボードの前端面からの第2支持部材の突出量は、その第2ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定されていることを特徴とするトノカバー。
) 請求項1から請求項のいずれかに記載の自動車用荷室構造及びトノカバーであって、
表皮は、不織布により形成されていることを特徴とする自動車用荷室構造及びトノカバー。
【0032】
【発明の効果】
本発明によると、第1支持部材及び第2支持部材の働きにより、トノカバーの幅方向両端を部分的に支持する構造であっても、トノカバーの上面のフラット感を確保できるようになる。また、トノカバーをヒンジの位置で折り畳んでも、第1支持部材及び第2支持部材がさほど邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る自動車用トノカバーを折り畳んだ状態の部分斜視図である。
【図2】自動車用トノカバーの部分裏面図である。
【図3】自動車用トノカバーの部分縦断面図(図2のIIIA -IIIA矢視断面図(A図))、図2のIIIB- IIIB矢視断面図(B図)、及び図2のIIIC- IIIC矢視断面図(C図)である。
【図4】自動車用トノカバーの全体斜視図(A図)、図4(A)のB矢視断面図(B図)、図4(A)のC矢視断面図(C図)、図4(A)のD矢視断面図(D図)、及び図4(A)のE- E 矢視断面図(E図)である。
【図5】自動車用トノカバーを折り畳む様子を表す斜視図である。
【図6】自動車用トノカバーを自動車に装着した状態を表す斜視図(A図)及び側面図(B図)である。
【図7】従来の自動車用トノカバーを自動車に装着した状態を表す斜視図等である。
【符号の説明】
R 荷室
T トリム
Tf 段差面(支持部)
12 トノカバー本体
13 前板
14 中板(第1ボード)
14u 表皮(表表皮)
14d 表皮
15 後板(第2ボード)
15u 表皮(表表皮)
15d 表皮
17 後部インテグラルヒンジ(ヒンジ)
M 溝
40 第1支持部材
44 突条
50 第2支持部材

Claims (5)

  1. 自動車の後部座席の後方に設けられた荷室の構造であって、その自動車の幅方向両端に位置する前記荷室の側壁には、その荷室の目隠しとして使用されるトノカバーの端縁を支持する支持部が形成されており、
    前記トノカバーは、表皮に覆われた第1ボードと第2ボードとを有し、前記第1ボードと第2ボードとの境界に位置する表皮がヒンジを構成するとともに、前記第1ボードが前記支持部によって支持される構造であり、
    前記第1ボードの裏側には、第2ボードの裏面を下方から支えることで、その第2ボードの表面を第1ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第1支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、
    前記第2ボードの裏側には、第1ボードの裏面を下方から支えることで、その第1ボードの表面を第2ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第2支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、
    第1支持部材と第2支持部材とは、前記ヒンジに沿って互い違いに配置されていることを特徴とする自動車用荷室構造。
  2. 請求項1に記載の自動車用荷室構造であって、
    第1ボードの表面と第2ボードの表面とがほぼ同一平面内に保持されている状態で、その第1ボードの端面と、第2ボードの端面と、表皮のヒンジ構成部分とによって、前記第1ボードと第2ボードとの境界裏側には溝が形成される構成であり、
    第1支持部材および/または第2支持部材には、前記溝に嵌め込まれる突条が設けられていることを特徴とする自動車用荷室構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の自動車用荷室構造であって、
    第1ボードの厚み寸法が第2ボードの厚み寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする自動車用荷室構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動車用荷室構造であって、
    第1ボードの端面からの第1支持部材の突出量は、その第1ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定されており、
    第2ボードの端面からの第2支持部材の突出量は、その第2ボードの厚み寸法の1〜4倍に設定されていることを特徴とする自動車用荷室構造。
  5. 自動車の後部座席の後方に設けられた荷室の目隠しとして使用される折り畳み式のトノカバーであって、
    表皮に覆われた第1ボードと第2ボードとを有し、前記第1ボードと第2ボードとの境界に位置する表皮がヒンジを構成するとともに、前記第1ボードが前記自動車の幅方向両端に位置する前記荷室の側壁に形成された支持部によって支持される構造であり、
    前記第1ボードの裏側には、第2ボードの裏面を下方から支えることで、その第2ボードの表面を第1ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第1支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、
    前記第2ボードの裏側には、第1ボードの裏面を下方から支えることで、その第1ボードの表面を第2ボードの表面とほぼ同一平面内に保持する第2支持部材が前記ヒンジに沿って取付けられており、
    第1支持部材と第2支持部材とは、前記ヒンジに沿って互い違いに配置されていることを特徴とするトノカバー。
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