JP6907844B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関するものである。
シートクッションに対してシートバックが回動可能に取付けられ、シートクッションの着座面側にシートバックの着座面側を重ね合わせた状態にすることができる乗物用シートが知られている。特許文献1に記載された自動車用シートは、シートクッションの前端部が自動車フロアに対してヒンジ軸で回動可能に取付けられ、シートクッションに対してシートバックを重ね合わせた状態でシートを前方に向けて跳ね上げることができるいわゆるタンブルシートとして形成されている。また、シートクッションの着座面側のシート幅方向外側にシートベルトのバックルが配設されている乗物用シートが知られている。特許文献2に記載された自動車用シートは、バックルがアンカープレートを介してスライドレールのアッパレールに対して取付けられている。そして、バックルが着座乗員が使用しやすい位置、方向に位置決めされて配置されている。
特開2010−241357号公報 特開2015−3583号公報
特許文献1に記載された、シートクッションに対してシートバックを重ね合わせた状態にすることができる自動車用シートに、特許文献2に記載されたシートベルトのバックル配置構造を適用しようとすると次のような問題があった。バックルの配置を従来通りとすると、シートクッションに対してシートバックを重ね合わせた状態としたときシートバックの一部がバックルに干渉しクッション材であるバックパッドの一部が局部的に変形して凹む。そして、その状態で長時間保持されるとシートバックを元の状態に戻したときにバックパッドの一部に凹みが残りそれによってシートバックの外観見栄えを損傷するおそれがあった。また、シートクッションに対してシートバックを重ね合わせた状態としたときシートバックに干渉しない位置にバックルを配置しようとすると、バックルがシート周辺の他の部品に干渉したり、着座乗員がバックルを使用する使用性が悪化したりするおそれがあった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッションに対してシートバックを重ね合わせた状態にすることができる乗物用シートにおいて、外観見栄えや使用性を損傷せずにシートベルトのバックルを配設した乗物用シートを提供することである。
本発明の第1発明は、シートクッションと、該シートクッションに対して起立した起立位置と重ね合わされた折畳位置との間を回動自在に取付けられたシートバックと、を有する乗物用シートであって、前記シートクッションのシート幅方向の側部にはシートベルトのバックルが着座面より上方に突出して配置されており、前記シートバックはクッション材としてのバックパッドを有しており、前記シートバックが回動して前記起立位置から前記折畳位置に至る過程で前記バックルに当接する前記シートバックの部分において、前記バックパッドの前記バックルに当接する側に前記バックパッドの本体部より硬質の硬質パッド部が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックが回動して起立位置から折畳位置に至る過程でバックルに当接するシートバックの部分において、バックパッドのバックルに当接する側にバックパッドの本体部より硬質の硬質パッド部が設けられている。これによって、バックルによるバックパッドの当接部における押圧力が硬質パッド部により分散されバックパッドの表面の一部が局部的に変形するのが抑制されるので、外観見栄えが損傷されにくくなる。また、バックルの配設位置をシート幅方向外側に移動させる必要がないので着座乗員によるバックルの使用性を悪化させることがなくなる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記バックルは、前記シートクッション又は乗物ボデーに対して前記シートクッションのシート幅方向側部に沿って前後方向に回動可能に下端部側が支持された棒状又は板状のアーム部材の上端部側に取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、シートバックが回動して起立位置から折畳位置に至る過程でバックルに当接すると硬質パッド部が設けられているバックパッドの部分でバックルを押圧しアーム部材がシート幅方向側部に沿って前後方向に回動する。これによって、バックルによる硬質パッド部を押圧する力が弱まりバックパッドの表面の一部が局部的に変形するのがさらに抑制される。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記硬質パッド部は、着座乗員の通常の着座姿勢において体圧が印可されない前記バックパッドの表層部分のみに配設されていることを特徴とする。
第3発明によれば、着座乗員が通常の着座姿勢において硬質パッド部を感じることがないので座り心地に影響を与えにくい。また、着座乗員が乗降時等に硬質パッド部が配設された部分に身体が当接しても硬質パッド部は表層部分のみに配設されているので異物感が裏層側のバックパッドの本体部によって緩和されて著しい違和感を覚えにくい。なお、通常の着座姿勢とは、乗降時等でない乗物の移動時における乗員の着座姿勢のことをいう。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかにおいて、前記バックパッドの前記本体部は発泡ウレタン樹脂のモールド成形体であり、前記硬質パッド部はチップウレタンパッドのモールド成形体であることを特徴とする。
第4発明によれば、比較的安価にバックパッドの本体部と硬質パッド層を形成することができる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記硬質パッド部は前記バックパッドの本体部に対して接着で取付けられていることを特徴とする。
第5発明によれば、バックパッドの本体部と硬質パッド部とを、それぞれモールド成形したのちに接着で一体化すればよいので製造作業性が良い。
本発明の一実施形態である自動車用シートの斜視図である。自動車用シートの右側側部を覆うシールドは省いて示している。 上記実施形態の自動車用シートのバックパッドの斜視図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 上記実施形態の自動車用シートにおいて、シートバックをシートクッションに対して倒し起立状態のバックルに当接させた時の状況を示す側面図である。 上記実施形態の自動車用シートにおいて、シートバックをシートクッションに対して倒し込んで重ね合わせた時の状況を示す側面図である。 図4のVI−VI矢視線断面図である。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、自動車用シート1とフロアFが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」と「乗物ボデー」に相当する。
図1に示すように、自動車用シート1は、フロント左側のシートで、着座乗員の着座部となるシートクッション2と、背凭れとなるシートバック3と、を備える。乗員が着座する通常状態において、シートバック3は、その左右両側の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ(図示せず)を介してシートクッション2の左右両側の後端部に連結されている。なお、乗員が着座する通常状態において、シートバック3は、シートクッション2に対して起立した起立位置にある。自動車用シート1は、シートクッション2に対してシートバック3を折り重ねた状態であるシートクッション2に対してシートバック3が折畳位置にある状態にしたのち、フロアFに対して跳ね上げ跳ね上げ状態とすることができる、いわゆるタンブルシートである。図1は、自動車用シート1が通常状態にある様子を示している。
図1及び図4に示すように、シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム21と、クッション材であるクッションパッド22と、表皮材であるクッションカバー23と、を有する。クッションフレーム21は、左右両側部において前後方向に延びるサイドフレーム21aの前端部間をフロントフレーム(図示せず)で、後端部間をリアフレーム(図示せず)で連結して上面視で略矩形状に形成されている。クッションフレーム21の上にはクッションパッド22が載置されて、その上からクッションカバー23が被せ付けられることでシートクッション2が形成されている。
図1及び図4に示すように、左右のサイドフレーム21aの下側には、それぞれ、前後方向に延びるスライドレール4が取付けられている。スライドレール4は、フロアF側に固定されるロアレール4aと、ロアレール4aに対し長手方向に摺動可能に組み付けられサイドフレーム21aの下側に固定されるアッパレール4bから構成される。すなわち、左右のサイドフレーム21aの下側には、それぞれ、アッパレール4bの上側が取付けられている。左右のロアレール4aの下面側の前端部には、それぞれ、レールブラケット4a1が取付けられ、レールブラケット4a1は回動軸5によってフロアFに固定されたフロアブラケット6に対して上下方向に回動可能に取付けられている。左右のロアレール4aの下面側の後端部側には、フロアF側に固定されたストライカ(図示せず)に対して係合してロック可能なロック機構7が取付けられている。これによって、シートクッション2を回動軸5を中心に図4において反時計回りに回動させ、着座面がフロアFとほぼ平行状態になったときロック機構7がストライカに対して係合してシートクッション2をフロアFに対してロック状態とする。この状態が、図1に示す通常状態である。なお、図1に示す通常状態から跳ね上げ状態にする場合、スライドレール4は、ロアレール4aに対してアッパレール4bが最も前方向に位置するいわゆるフロントモーストの状態にある。
図4及び図5に示すように、シートクッション2のシート幅方向の内側である右側のサイドフレーム21aの後端部側には着座乗員の身体を自動車用シート1に対して拘束するシートベルト装置(図示せず)のバックル10がアーム部材11を介して取付けられている。バックル10は、シートベルトウェビングに通されたタングプレートを着脱させるための器具である。アーム部材11は、鋼板製の略帯状の部材で下端部側が左右方向に延びるアーム回動軸11aでサイドフレーム21aに対して回動可能に取付けられ、上端部にバックル10の下端部が取付けられている。アーム部材11の下端部は、アーム回動軸11aを中心とした円弧状に切り欠かれて円弧部11bが形成され、図4において円弧部11bの後端部にアーム回動軸11aからの径方向に延びる上ストッパ部11cが形成されている。また、図4において円弧部11bの前端部にアーム回動軸11aからの径方向に延びる下ストッパ部11dが、形成されている。右側のサイドフレーム21aの円弧部11bの径方向外側に対応する部分には、右方向に突出する突起部21a1が設けられている。図4に示すように、アーム部材11がアーム回動軸11aを中心に反時計回りに回動すると上ストッパ部11cが突起部21a1の上面側に当接して回動が止められる。この状態が立ち上げ状態であり、タングの係合はこの状態で行われる。図5に示すように、アーム部材11がアーム回動軸11aを中心に時計回りに回動すると下ストッパ部11dが突起部21a1の下面側に当接して回動が止められる。この状態が前倒れ状態である。アーム部材11は右側のサイドフレーム21aに対してアーム回動軸11aを中心として回動付勢はされていない。したがって、アーム部材11が前倒れ状態にあるときタングの係合をしようとする着座乗員は、手でアーム部材11を立ち上げ状態に回動させてからタングの係合を行う。
図1〜図4に示すように、シートバック3は、骨格をなすバックフレーム31と、クッション材であるバックパッド32と、表皮材であるバックカバー33と、を有する。バックフレーム31は、シートバック3の起立位置において、左右両側部において上下方向に延びるサイドフレーム31aの上端部間をアッパフレーム(図示せず)で、下端部間をロアフレーム(図示せず)で連結して前面視で略矩形状に形成されている。バックフレーム31の上にはバックパッド32が載置されて、その上からバックカバー33が被せ付けられることでシートバック3が形成されている。バックパッド32は、バックパッド本体部32aと、硬質パッド部32bと、を有している。また、バックパッド32は、着座乗員の背部及び腰部を支えるメイン部32Aと、着座乗員の背部及び腰部の側面部を支える土手部32Bと、を有している。バックパッド本体部32aは、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、その密度は例えば0.035±0.005g/cm3程度に設定されている。バックパッド本体部32aの右側の土手部32Bの前端部側には前面視で上下方向を長辺方向とした略矩形状の凹部32a1が設けられている。そして、凹部32a1を埋めてシートバック3の外形形状に対応した外形形状を有するバックパッド32の外形形状の一部を形成する硬質パッド部32bが接着により取付けられている。硬質パッド部32bは、発泡体の端材を粉砕し接着剤を混ぜて水蒸気下で圧縮成形した、いわゆるチップウレタンパッドで形成されている。硬質パッド部32bは、バックパッド本体部32aより硬質に形成されている。硬質パッド部32bが、配設される位置は、後述するように、シートクッション2に対しシートバック3をリクライナ回動軸9aを中心に回動させていったときバックル10のコーナ部がシートバック3に当接する部分である。ここで、バックパッド本体部32aが、特許請求の範囲の「本体部」に相当する。
図1及び図4に示すように、左右のサイドフレーム21aの後端部上側には、それぞれ、上下方向に延びるリクライニングプレート8の下端部が取付けられている。リクライニングプレート8の上端部側にはシート幅方向内側にリクライナ9を介してシートバック3のバックフレーム31の下端部側が取付けられている。これによって、シートバック3は、シートクッション2に対して図1に示す起立位置と図5に示す折畳位置との間でリクライナ回動軸9aを中心に回動可能かつ回動止め可能とされている。リクライニングプレート8の上端部は、リクライナ回動軸9aを中心とした円弧状に切り欠かれて円弧部8aが形成され、図4において円弧部8aの後端部にリクライナ回動軸9aからの径方向に延びる後ストッパ部9bが形成されている。また、図4において円弧部8aの前端部にリクライナ回動軸9aからの径方向に延びる前ストッパ部9cが、形成されている。左右のサイドフレーム31aの円弧部8aの径方向外側に対応する部分には、シート幅方向外側に向けて延びる突起部31a1が設けられている。図5に示すように、シートバック3がリクライナ回動軸9aを中心に時計回りに回動すると前ストッパ部9cに突起部31a1の下面側が当接して回動が止められる。この状態がシートクッション2に対してシートバック3が折畳位置にある状態である。図1に示すように、シートバック3がリクライナ回動軸9aを中心に反時計回りに回動して、突起部31a1がリクライナ回動軸9aの上方に来た状態が、シートクッション2に対してシートバック3が起立位置にある状態である。この状態においては、突起部31a1は、後ストッパ部9bにも前ストッパ部9cにも当接していない。この状態から、リクライナ9のロックを解除した状態でさらにリクライナ回動軸9aを中心に図4において反時計回りにシートバック3の回動を進めると、突起部31a1の後面側が後ストッパ部9bに当接して回動が止められる。この状態が、シートクッション2に対してシートバック3を最も後傾させた状態である。左右のサイドフレーム31aは、左右のリクライニングプレート8に対して、リクライナ回動軸9aを中心として図5において時計回りに回動付勢されている。これによって、リクライナ9のロックを解除するとシートバック3は、シートクッション2に対してリクライナ回動軸9aを中心に回動して図5に示す折畳位置に至る。
図1、図4〜図6に基づいて、シートバック3をシートクッション2に対してリクライナ回動軸9aを中心に回動させていったときの状況と作用効果について説明する。図1に示すシートバック3がシートクッション2に対して起立した起立位置にある状態において、バックル10を支持したアーム部材11は立ち上げ状態にある。すなわち、アーム部材11の上ストッパ部11cが突起部21a1の上面側に当接して回動が止められている。そして、この状態で着座乗員はシートベルト装置のシートベルトウェビングを身体に掛け回してタングをバックル10に係合する。このとき、バックル10はシートクッション2の右側側部に近接した位置で着座面から上方に突出した位置に配置されているので容易に係合できて使用性が良い。なお、バックル10を支持したアーム部材11が立ち上げ状態にない場合は、着座乗員は手でバックル10を支持したアーム部材11を起こし上げて立ち上げ状態にしてからタングをバックル10に係合する。
図1の状態で乗員が自動車用シート1から降り、シートバック3をシートクッション2に対してリクライナ回動軸9aを中心に回動させていくと図4に示す状態に至る。図4に示す状態は、立ち上げ状態にあるアーム部材11に支持されたバックル10の後上側のコーナ部にシートバック3の右側前端部が当接した状態である。このとき、バックパッド32の硬質パッド部32bの下端部側は、バックカバー33を介してバックル10の後上側のコーナ部に当接している。図6に示すように、バックル10はバックカバー33を介してバックパッド本体部32aには当接していない。
図4の状態からシートバック3をシートクッション2に対してリクライナ回動軸9aを中心にさらに回動させていくと図5に示す状態に至る。図5の状態においては、シートクッション2に対してシートバック3を重ね合わせられた状態となっている。この状態にいたる過程において、バックル10の後上側のコーナ部は、バックパッド32の硬質パッド部32bにバックカバー33を介して押圧されながらシートバック3の上部方向に向けて摺動する。そして、バックル10を支持したアーム部材11が前倒れ状態になったときバックパッド32の硬質パッド部32bの上端部側は、バックカバー33を介してバックル10の後上側のコーナ部に当接している。このとき、アーム部材11の下ストッパ部11dが突起部21a1の下面側に当接して回動が止められている。図4の状態から図5の状態に至る過程において、バックル10の後上側のコーナ部には硬質パッド部32bがバックカバー33を介して当接しているのでバックパッド本体部32aに印加される押圧力が緩和されバックパッド32の変形は少なくなる。これによって、バックパッド32の表面の一部が局部的に変形するのが抑制されるので、外観見栄えが損傷されにくくなる。
また、硬質パッド部32bは、着座乗員の通常の着座姿勢において体圧が印可されないバックパッド32の土手部32Bの前端部において、バックパッド32の表層部分のみに配設されている。これによって、着座乗員が通常の着座姿勢において硬質パッド部32bを感じることがないので座り心地に影響を与えにくい。また、着座乗員が乗降時等に硬質パッド部32bが配設された部分に身体が当接しても硬質パッド部32bはバックパッド32の表層部分のみに配設されているので異物感が裏層側のバックパッド本体部32aによって緩和されて著しい違和感を覚えにくい。さらに、バックパッド本体部32aは、ポリウレタン樹脂を発泡成形したウレタンフォームから形成されており、硬質パッド部32bは、発泡体の端材を粉砕し接着剤を混ぜて水蒸気下で圧縮成形した、いわゆるチップウレタンパッドで形成されている。これによって、比較的安価にバックパッド本体部32aと硬質パッド部32bを形成することができる。加えて、硬質パッド部32bは、バックパッド本体部32aに対して接着で取付けられている。これによって、バックパッド本体部32aと硬質パッド部32bとを、それぞれモールド成形したのちに接着で一体化すればよいので製造作業性が良い。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、バックル10がアーム部材11を介してサイドフレーム21aに対して回動可能に取付けられているものとした。しかし、これに限らず、アーム部材11は必ずしもサイドフレーム21aに対して回動可能に取付けられていなくてもよい。アーム部材11がサイドフレーム21aに対して固定されていてもよい。ただし、その場合、硬質パッド部32bに印加される押圧力が高まるのでバックパッド32の表面の一部が局部的に変形するのが抑制される効果は上記実施形態に比べて弱まる。
2.上記実施形態においては、硬質パッド部32bをいわゆるチップウレタンパッドで形成した。しかし、これに限らず硬質のウレタンフォームで形成してもよいし、フェルト等の素材で形成してもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1に適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートクッション
3 シートバック
10 バックル
11 アーム部材
32 バックパッド
32a バックパッド本体部(本体部)
32b 硬質パッド部
F フロア(乗物ボデー)


Claims (4)

  1. シートクッションと、該シートクッションに対して起立した起立位置と重ね合わされた折畳位置との間を回動自在に取付けられたシートバックと、を有する乗物用シートであって、
    前記シートクッションのシート幅方向の側部にはシートベルトのバックルが着座面より上方に突出して配置されており、
    前記シートバックはクッション材としてのバックパッドを有しており、
    前記シートバックが回動して前記起立位置から前記折畳位置に至る過程で前記バックルに当接する前記シートバックの部分において、前記バックパッドの前記バックルに当接する側に前記バックパッドの本体部より硬質の硬質パッド部が設けられており、
    前記硬質パッド部は、着座乗員の通常の着座姿勢において体圧が印可されない前記バックパッドの表層部分のみに配設されており、
    前記硬質パッド部は、前記バックパッドが前記バックルに当接した時、前記バックルによる押圧力を分散して前記バックパッドの表面の一部が局部的に変形するのを抑制する乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記バックルは、前記シートクッション又は乗物ボデーに対して前記シートクッションのシート幅方向側部に沿って前後方向に回動可能に下端部側が支持された棒状又は板状のアーム部材の上端部側に取付けられている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記バックパッドの前記本体部は発泡ウレタン樹脂のモールド成形体であり、前記硬質パッド部はチップウレタンパッドのモールド成形体である乗物用シート。
  4. 請求項3において、前記硬質パッド部は前記バックパッドの本体部に対して接着で取付けられている乗物用シート。


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