JP2019141846A - 乾燥剤組成物 - Google Patents
乾燥剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019141846A JP2019141846A JP2019080481A JP2019080481A JP2019141846A JP 2019141846 A JP2019141846 A JP 2019141846A JP 2019080481 A JP2019080481 A JP 2019080481A JP 2019080481 A JP2019080481 A JP 2019080481A JP 2019141846 A JP2019141846 A JP 2019141846A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- desiccant
- magnesium chloride
- powder
- hydrogen sulfide
- desiccant composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/14—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/26—Drying gases or vapours
- B01D53/28—Selection of materials for use as drying agents
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J20/00—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
- B01J20/02—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
- B01J20/04—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising compounds of alkali metals, alkaline earth metals or magnesium
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J20/00—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
- B01J20/02—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
- B01J20/06—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising oxides or hydroxides of metals not provided for in group B01J20/04
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J20/00—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
- B01J20/02—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
- B01J20/10—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising silica or silicate
- B01J20/12—Naturally occurring clays or bleaching earth
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J20/00—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
- B01J20/02—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
- B01J20/20—Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising free carbon; comprising carbon obtained by carbonising processes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
【課題】精密機器、電子部品、自動車部品等の保存若しくは梱包輸送に使用可能な塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤組成物の提供。【解決手段】無水塩化マグネシウムと硫化水素吸収剤とを混合することによって乾燥剤組成物を得る。塩化マグネシウムとカルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドとを混合することによって乾燥剤組成物を得る。少なくとも1面が通気非透水性フィルムからなる包装材で前記乾燥剤組成物を包装して乾燥剤を得る。塩化マグネシウムを含有する乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤を非透湿性樹脂製保管用袋の中に積み重ねて収納し、収納された乾燥剤の上に蓋い用樹脂フィルムを被せ、次いで前記保管用袋の口を閉じることを含む方法によって乾燥剤を保管する。【選択図】なし
Description
本発明は、乾燥剤組成物に関する。より詳細に、本発明は、精密機器、電子部品、自動車部品等の保存若しくは梱包輸送に使用可能な塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤組成物に関する。
吸湿性に優れた乾燥剤として、塩化カルシウムや塩化マグネシウム等の潮解性塩類を使用した乾燥剤が種々提案されている。しかし、塩化マグネシウムを用いた乾燥剤は、使用時に揮発性塩素イオンまたは塩化水素ガスが発生し、精密機器や電子部品等の金属製品を腐食させてしまうおそれがある。塩化水素ガスの発生を防止するために、特許文献1は、無水塩化マグネシウム100重量部、酸化マグネシウム30〜50重量部および水酸化マグネシウム50〜70重量部を含有する乾燥剤を提案している。揮発性塩素イオンの発生を防止するために、特許文献2は、塩化マグネシウム100重量部、酸化マグネシウム25〜300重量部および水酸化カルシウム3〜30重量部からなる乾燥剤を提案している。
塩化カルシウムや塩化マグネシウム等の潮解性塩類は水分を吸収すると液状化して潮解液になる。潮解液が漏出すると製品を汚すなどの不具合を発生させることがある。潮解液の漏出を防ぐ技術として、特許文献3は、塩化カルシウム、五酸化リンなどの潮解性無機化合物と、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、デンプン、アルギン酸ソーダなどの親水性ポリマーとを含有する吸湿性組成物を提案している。
また塩化マグネシウムと酸化マグネシウムを含有する組成物は吸水時にオキシクロライドセメントを形成して固化し、潮解液を発生しないことが、特許文献1または特許文献2に記載されている。
また塩化マグネシウムと酸化マグネシウムを含有する組成物は吸水時にオキシクロライドセメントを形成して固化し、潮解液を発生しないことが、特許文献1または特許文献2に記載されている。
(1)塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤に水酸化マグネシウムや水酸化カルシウムを配合することによって揮発性塩素イオンによる金属製品の腐食を抑制できることが知られている。ところが、無水塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤に水酸化マグネシウムや水酸化カルシウムを配合して塩化水素ガスや揮発性塩素イオンの発生を抑制できても、梱包された銅製品が黒く変色するという現象が生じることを見出した。
(2)塩化マグネシウムを主成分とする乾燥剤に酸化マグネシウムを配合すると、吸湿時に乾燥剤が固化して、ある程度の量までは潮解液の漏出を抑えることができる。ところが、吸湿量が増え、ある限度を超えると潮解液が分離して滲み出てくる。酸化マグネシウムの配合量を増やすことで限度値を上げることはできるが、乾燥剤の重量当たりの吸湿量が低下する。
(3)また、塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤を保管用袋の中に収納し、保管用袋の口をゴムバンドなどで絞って閉じ、その状態で長期間保管すると、保管用袋の口付近に収納された乾燥剤が優先的に湿気を吸い込み、収納されている場所によって乾燥剤の吸湿能にばらつきが生じる。
本発明の課題は、前記のような背景技術の下、精密機器、電子部品、自動車部品等の保存若しくは梱包輸送に使用可能な塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤組成物を提供することである。
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、(1)無水塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤から硫化水素ガスが発生し、その硫化水素ガスが銅製品の黒変色を引き起こすことを見出した。この現象は塩化カルシウムを主成分として含有する乾燥剤には生じていなかった現象である。そして、無水塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤に硫化水素吸収剤を添加することによって銅製品の黒変色を抑制できることを見出した。(2)塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤においてはカルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドを用いると潮解液の効果的な封じ込めができることを見出した。(3)無水塩化マグネシウムは低湿度、具体的に22%以下の環境下での吸湿能に優れることを見出した。(4)塩化マグネシウムを主成分として含有する乾燥剤剤組成物を包装してなる乾燥剤においては保管用袋に収納した複数の乾燥剤の上にフィルムを被せて保管用袋の口を閉じると乾燥剤の吸湿能にばらつきを生じさせずに長期保管が可能になることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の形態を包含する。
〔1〕無水塩化マグネシウムと硫化水素吸収剤とを含有する乾燥剤組成物。
〔2〕硫化水素吸収剤が、重金属含有化合物、金属単体、アルカリ金属水酸化物、酸化剤、および活性炭からなる群より選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の乾燥剤組成物。
〔3〕硫化水素吸収剤が、銅化合物、銀化合物、および亜鉛化合物からなる群より選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の乾燥剤組成物。
〔1〕無水塩化マグネシウムと硫化水素吸収剤とを含有する乾燥剤組成物。
〔2〕硫化水素吸収剤が、重金属含有化合物、金属単体、アルカリ金属水酸化物、酸化剤、および活性炭からなる群より選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の乾燥剤組成物。
〔3〕硫化水素吸収剤が、銅化合物、銀化合物、および亜鉛化合物からなる群より選ばれる少なくとも一つである、〔1〕に記載の乾燥剤組成物。
〔4〕塩化マグネシウムとカルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドとを含有する乾燥剤組成物。
〔5〕無機吸水剤または3価の金属塩をさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔6〕セピオライトまたはアパタルジャイトをさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔7〕水溶性アルミニウム塩および/または水溶性鉄(III)塩をさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔5〕無機吸水剤または3価の金属塩をさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔6〕セピオライトまたはアパタルジャイトをさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔7〕水溶性アルミニウム塩および/または水溶性鉄(III)塩をさらに含有する〔4〕に記載の乾燥剤組成物。
〔8〕少なくとも1面が通気非透水性フィルムからなる包装材で〔1〕〜〔7〕のいずれかひとつに記載の乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤。
〔9〕密封空間内に無水塩化マグネシウムを含有する低湿度用乾燥剤を同封することを特徴とする低湿度梱包包装方法。
〔10〕塩化マグネシウムを含有する乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤を非透湿性樹脂製保管用袋の中に積み重ねて収納し、 収納された乾燥剤の上に蓋い用樹脂フィルムを被せ、 次いで前記保管用袋の口を閉じることを含む乾燥剤の保管方法。
〔10〕塩化マグネシウムを含有する乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤を非透湿性樹脂製保管用袋の中に積み重ねて収納し、 収納された乾燥剤の上に蓋い用樹脂フィルムを被せ、 次いで前記保管用袋の口を閉じることを含む乾燥剤の保管方法。
本発明の一実施形態に係る乾燥剤組成物は、無水塩化マグネシウムを主成分として含有しているが、硫化水素ガスが原因と考えられる銅製品の黒変色を引き起こさない。
また、本発明の別の一実施形態に係る乾燥剤組成物は、吸湿量が多くなっても、潮解液の漏出が無い。
塩化マグネシウムを含有する乾燥剤は、塩化カルシウムを含有する乾燥剤に比べて重量当たりの吸湿量が多いので、塩化マグネシウムを含有する乾燥剤は塩化カルシウムを含有する乾燥剤よりも小型軽量化することができる。
密封空間内に無水塩化マグネシウムを含有する乾燥剤を同封する梱包包装方法によれば、低湿度、具体的に相対湿度22%以下、の環境下での長期保管、輸送が可能になる。
本発明に係る乾燥剤の保管方法によれば、保管用袋の口をゴムバンドなどで絞って閉じるだけでも、袋の口付近に収納された乾燥剤の吸湿能の低下が抑制され、収納場所による吸湿能のばらつきを生じさせない。
また、本発明の別の一実施形態に係る乾燥剤組成物は、吸湿量が多くなっても、潮解液の漏出が無い。
塩化マグネシウムを含有する乾燥剤は、塩化カルシウムを含有する乾燥剤に比べて重量当たりの吸湿量が多いので、塩化マグネシウムを含有する乾燥剤は塩化カルシウムを含有する乾燥剤よりも小型軽量化することができる。
密封空間内に無水塩化マグネシウムを含有する乾燥剤を同封する梱包包装方法によれば、低湿度、具体的に相対湿度22%以下、の環境下での長期保管、輸送が可能になる。
本発明に係る乾燥剤の保管方法によれば、保管用袋の口をゴムバンドなどで絞って閉じるだけでも、袋の口付近に収納された乾燥剤の吸湿能の低下が抑制され、収納場所による吸湿能のばらつきを生じさせない。
本発明の第一実施形態に係る乾燥剤組成物は、無水塩化マグネシウムと硫化水素吸収剤とを含有するものである。
無水塩化マグネシウムは吸湿剤または乾燥剤の成分として知られる物質である。本発明に用いられる無水塩化マグネシウムは、フレーク、粉末、またはフレークと粉末の混合品が好ましい。作業性の観点から、粒度1mm以下の粉末と粒度1〜10mmのフレークとの混合品が好ましく使用される。粉末とフレークの重量比は好ましくは1:9〜9:1、より好ましくは3:7〜7:3である。
硫化水素吸収剤は、無水塩化マグネシウムと混合された状態で硫化水素ガスを吸収するものであれば特に限定されない。硫化水素吸収剤には、化学的に硫化水素ガスを吸収するものと、物理的に硫化水素ガスを吸収するものとがある。硫化水素吸収剤としては、例えば、金属粉などの金属単体からなる吸収剤;銅化合物、銀化合物、亜鉛化合物、水銀化合物などの重金属含有化合物からなる吸収剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物等の強塩基性物質からなる吸収剤;過マンガン酸塩、クロム酸、クロム酸塩、有機過酸化物などの酸化剤からなる吸収剤;活性炭からなる吸収剤;SH阻害剤からなる吸収剤が挙げられる。これらは1種単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、SH阻害剤は、タンパク質のSH基の働きを阻害して殺菌効果を発揮する無機化合物または有機化合物である。
第一実施形態に係る乾燥剤組成物に含まれる硫化水素吸収剤の量は、無水塩化マグネシウム100質量部に対して、好ましくは0.001〜50質量部、より好ましくは0.01〜20質量部である。硫化水素吸収剤の量が少なすぎると、硫化水素ガスによる銅製品の黒変色の防止効果が低下する傾向がある。硫化水素吸収剤の量が多すぎると乾燥剤組成物の重量あたり吸湿量が低下する傾向がある。
第一実施形態に係る乾燥剤組成物の調製の方法は、特に限定されない。第一実施形態に係る乾燥剤組成物は、例えば、硫化水素吸収剤の粉末と無水塩化マグネシウムの粉末とを混合することによって得ることができる。また、硫化水素吸収剤を水や有機溶剤に溶解し、該溶液を無機多孔質体または有機多孔質体に含浸、必要に応じて乾燥させ、該含浸品と無水塩化マグネシウムとを混合することによって得ることができる。多孔質体としては、シリカゲル粉末、ゼオライト粉末、セピオライト粉末、珪藻土粉末、カオリン粉末、ベントナイト粉末、活性炭粉末、セルロース粉末等が挙げられる。
硫化水素吸収剤の溶液を多孔質体に含浸させると、硫化水素吸収剤と硫化水素ガスの接触面積が、硫化水素吸収剤を粉末として添加した場合に比べ、大幅に増加するため、硫化水素吸収剤の添加量は粉末として添加した場合より大幅に少なくても十分な効果を発揮することができる。
硫化水素吸収剤の多孔質体への含浸において使用する水の量は、無水塩化マグネシウム100質量部に対して、好ましくは3質量部以下、より好ましくは1質量部以下である。無水塩化マグネシウムの吸水量に対して極めて微量な水の使用によって、前記含浸品と無水塩化マグネシウムとを混合したときに、前記水が無水塩化マグネシウムに吸収され短時間で乾燥状態になり、乾燥剤の性能に影響を与えない。
硫化水素吸収剤が酸性物質の場合は塩化水素ガスの発生原因となるため、塩基性物質を添加することが好ましい。塩基性物質としては、1%水溶液のpHが9.0以上となる物質を使用することができる。塩基性物質の具体例として、アルカリ土類金属の酸化物および水酸化物、弱酸性物質のアルカリ金属塩等を挙げることができ、好ましくは酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等を挙げることができる。
塩基性物質の添加方法は特に限定されない。例えば、塩基性物質と硫化水素吸収剤とを均一混合して、該混合物を無水塩化マグネシウムに添加し、混合してもよいし、塩基性物質、硫化水素吸収剤およびその他の添加剤を別々に無水塩化マグネシウムに添加し、混合してもよい。
塩基性物質の添加方法は特に限定されない。例えば、塩基性物質と硫化水素吸収剤とを均一混合して、該混合物を無水塩化マグネシウムに添加し、混合してもよいし、塩基性物質、硫化水素吸収剤およびその他の添加剤を別々に無水塩化マグネシウムに添加し、混合してもよい。
本発明の第二実施形態に係る乾燥剤組成物は、塩化マグネシウムとカルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドとを含有するものである。
塩化マグネシウムは吸湿剤または乾燥剤の成分として知られる物質である。塩化マグネシウムには、常温で、無水物と6水和物とが存在する。本発明においては無水塩化マグネシウムが好ましく用いられる。本発明に用いられる塩化マグネシウムは、フレーク、粉末、または顆粒のものが好ましい。第二実施形態において、塩化マグネシウムは、フレーク、粉末、または顆粒のものを1種単独でまたは2種以上を混ぜ合わせて用いることができる。
水溶性ポリマーは塩化カルシウムの潮解液の漏出を抑える物質して知られているが、本発明においては、水溶性ポリマーの一種である、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドを含有させる。カルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドを含有させると、塩化マグネシウムの潮解で生じる液をゲル状に固め潮解液の漏出を確実に防止できる。特許文献3他で提案されているポリビニールアルコール、ポリアクリル酸ソーダは塩化マグネシウムの潮解液をゲル状に固める効果が弱いので、潮解液の漏出を十分に抑えることができない。
第二実施形態に係る乾燥剤組成物に含まれるカルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドの量は、塩化マグネシウム100質量部に対して、好ましくは10〜80質量部、より好ましくは20〜70質量部である。カルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドの量が少なすぎると、潮解液の漏出防止効果が低下する傾向がある。カルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドの量が多すぎると乾燥剤組成物の重量あたり吸湿量が低下する傾向がある。
本発明の第二実施形態に係る乾燥剤組成物は、無機吸水剤または3価の金属塩をさらに含有することが好ましい。無機吸水剤または3価の金属塩の添加によって、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩および/またはポリアクリルアミドからなるゲルの硬さが増し、潮解液の漏出の防止効果が高まる。
本発明に用いられる無機吸水剤としては、例えば、シリカゲル粉末、セピオライト粉末、アパタルジャイト粉末、ゼオライト粉末、珪藻土粉末などが挙げられる。これらのうち、セピオライト粉末、アパタルジャイト粉末が好ましい。
本発明に用いられる3価の金属塩としては、硫酸アルミニウム、ミョウバンなどの水溶性アルミニウム塩;硫酸第二鉄、塩化第二鉄などの水溶性鉄(III)塩が好ましい。
本発明に用いられる3価の金属塩としては、硫酸アルミニウム、ミョウバンなどの水溶性アルミニウム塩;硫酸第二鉄、塩化第二鉄などの水溶性鉄(III)塩が好ましい。
第二実施形態に係る乾燥剤組成物に含ませることができる無機吸水剤または3価の金属塩の量は、特に制限されない。無機吸水剤の量は、塩化マグネシウム100質量部に対して、好ましくは1〜30質量部、より好ましくは2〜15質量部である。3価の金属塩の量は、塩化マグネシウム100gに対して、好ましくは0.0001〜0.03モル、より好ましくは0.001〜0.01モルである。
本発明に係る乾燥剤は、前記の乾燥剤組成物を、少なくとも1面が通気非透水性フィルムからなる包装材で、包装してなるものである。
通気非透水性フィルムからなる包装材は、水蒸気を通過させるが、液体を通過させないものであれば特に制限されない。塩化マグネシウムの潮解によって生成する液体は、金属製品の錆発生を促進するため、包装材は、当該液体が漏れ出ないものであることが好ましい。そのようなものとしてマイクロポーラスフィルムからなる包装材が挙げられる。
包装材を構成するフィルムとして、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン製のマイクロポーラスフィルムが挙げられる。フィルムの透湿度は温度40℃、相対湿度90%において、好ましくは1000〜20000g・m-224Hr-1、より好ましくは3000〜10000g・m-224Hr-1である。透湿度はJIS−Z−0208に準拠した方法で測定する。
包装材を構成するフィルムとしては、市販の各種マイクロポーラスフィルムが使用可能である。具体的には微細な炭酸カルシウム粉末をポリエチレンやポリプロピレンに練り込み、それをフィルムに成形し、次いでそれを延伸してフィルムに微細孔を形成させたフィルムが挙げられる。さらに、包装材の強度向上の観点から、フィルムの片面または両面に不織布を貼り合せてなる複合フィルムを用いることが好ましい。また、包装材の一部に硫化水素ガス吸着フィルム(共同印刷製)を用いることもできる。
本発明に係る乾燥剤は、目的物の乾燥に使用される前に、不要な吸湿によって劣化しないように保管する。その保管方法は特に限定されないが、本発明においては、塩化マグネシウムを含有する乾燥剤組成物を包装してなる乾燥剤を非透湿性樹脂製保管用袋の中に積み重ねて収納し、 収納された乾燥剤の上に蓋い用樹脂フィルムを被せ、 次いで前記保管用袋の口を閉じることを含む方法で保管するのが好ましい。
非透湿性樹脂製保管用袋および蓋い用樹脂フィルムは、水蒸気を実質的に通過させないものであれば特に制限されない。例えば、ポリエチレンフィルム、複層樹脂フィルム、樹脂フィルムにアルミニウム膜をラミネートしたもの、樹脂フィルムに窒化シリコン膜をラミネートしたものなどが挙げられる。保管用袋の口は、ヒートシールなどで閉じてもよいが、乾燥剤使用時に頻繁に袋を開け閉めすることを考慮して、ゴムバンドなどで袋の口を絞って閉じてもよいし、袋口にジッパーを取り付けそれで閉じてもよい。蓋い用樹脂フィルムが、袋口のわずかな隙間から侵入する水蒸気を袋全体に拡散させるので、収納された乾燥剤の吸湿能のばらつきを無くすことができる。
蓋い用樹脂フィルムは積み重ねた乾燥剤の中段程度までを蓋うことが好ましい。積み重ねた複数の乾燥剤の塊の体積が大きい場合には中段以下の乾燥剤に吸湿が集中することを避けるため、蓋い用樹脂フィルムに適度のピンホールを設ける等の手段を講じることができる。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
参考例
〔硫化水素ガスの測定〕
100mlビーカーに無水塩化マグネシウム粉末10gを入れた。幅250mm×長さ500mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の袋の中に、前記ビーカーを入れた。水2gをビーカー内に注入した。注入後直ちに袋口を輪ゴムで絞って袋を閉じた。5分間放置した。硫化水素用ガス検知管にて内部の硫化水素ガス濃度を測定した。硫化水素ガス濃度は1.2ppmであった。硫化水素ガス濃度測定後に袋内の空気量を測定した。空気量は3500mlであった。
〔硫化水素ガスの測定〕
100mlビーカーに無水塩化マグネシウム粉末10gを入れた。幅250mm×長さ500mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の袋の中に、前記ビーカーを入れた。水2gをビーカー内に注入した。注入後直ちに袋口を輪ゴムで絞って袋を閉じた。5分間放置した。硫化水素用ガス検知管にて内部の硫化水素ガス濃度を測定した。硫化水素ガス濃度は1.2ppmであった。硫化水素ガス濃度測定後に袋内の空気量を測定した。空気量は3500mlであった。
比較例1
〔銅板変色試験〕
メタノールで洗浄し、乾燥させた50mm×50mm×厚さ1mmの銅板を用意した。長さ340mm×幅270mm×高さ180mmで底板を有するプラスチック製の枠を用意した。前記底板の短辺から内側に20mmの位置の底板上に前記銅板を垂直に立てて設置した。直径60mmのシャーレに無水塩化カルシウム顆粒(乾燥剤)10gを入れた。銅板設置位置に対して反対側の短辺から内側に20mmの位置の底板上に前記シャーレを設置した。これら全体を100μm厚さのポリエチレンフィルム製の袋(500mm×750mm)に収納し、袋を枠の形状に沿うように粘着テープで固定し、袋の口をゴムバンドで閉じた。それを恒温恒湿器に入れた。恒温恒湿器内の温度および湿度を24時間サイクルで下記のとおりにした。
(1)1時間かけて温度40℃、相対湿度90%に変更。
(2)温度40℃、相対湿度90%で11時間保持。
(3)1時間かけて温度20℃、相対湿度90%に変更
(4)温度20℃、相対湿度90%で11時間保持。
〔銅板変色試験〕
メタノールで洗浄し、乾燥させた50mm×50mm×厚さ1mmの銅板を用意した。長さ340mm×幅270mm×高さ180mmで底板を有するプラスチック製の枠を用意した。前記底板の短辺から内側に20mmの位置の底板上に前記銅板を垂直に立てて設置した。直径60mmのシャーレに無水塩化カルシウム顆粒(乾燥剤)10gを入れた。銅板設置位置に対して反対側の短辺から内側に20mmの位置の底板上に前記シャーレを設置した。これら全体を100μm厚さのポリエチレンフィルム製の袋(500mm×750mm)に収納し、袋を枠の形状に沿うように粘着テープで固定し、袋の口をゴムバンドで閉じた。それを恒温恒湿器に入れた。恒温恒湿器内の温度および湿度を24時間サイクルで下記のとおりにした。
(1)1時間かけて温度40℃、相対湿度90%に変更。
(2)温度40℃、相対湿度90%で11時間保持。
(3)1時間かけて温度20℃、相対湿度90%に変更
(4)温度20℃、相対湿度90%で11時間保持。
4日、7日および14日経過時にフィルム越しに銅板を目視観察し、以下の指標にて評価した。
A:変色なし
B:微小変色
C:変色小
D:変色
E:変色大
結果を表1に示す。
A:変色なし
B:微小変色
C:変色小
D:変色
E:変色大
結果を表1に示す。
比較例2〜3
無水塩化カルシウム顆粒を無水塩化マグネシウム粉末および無水塩化マグネシウムフレークに変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表1に示す。
無水塩化カルシウム顆粒を無水塩化マグネシウム粉末および無水塩化マグネシウムフレークに変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表1に示す。
比較例4
無水塩化マグネシウム粉末10gと酸化マグネシウム10gとを混合して粉末状乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒10gを前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表1に示す。
無水塩化マグネシウム粉末10gと酸化マグネシウム10gとを混合して粉末状乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒10gを前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表1に示す。
比較例5〜6および実施例1〜12
酸化マグネシウム10gを、表1および表2に示す量の化合物の粉末に変えた以外は比較例4と同じ方法で粉末状乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表1および表2に示す。
酸化マグネシウム10gを、表1および表2に示す量の化合物の粉末に変えた以外は比較例4と同じ方法で粉末状乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表1および表2に示す。
表1および表2に示すとおり、本発明に係る乾燥剤組成物(実施例1〜12)は、無水塩化マグネシウムを主成分として含有しているが、硫化水素ガスが原因と考えられる銅製品の黒変色を引き起こさない。
実施例13
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に含浸させて粉末を得た。該粉末0.2gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合して、表3に示す組成の粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表3に示す。
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に含浸させて粉末を得た。該粉末0.2gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合して、表3に示す組成の粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表3に示す。
実施例14〜20
表3に示す組成となるように硫化水素吸収剤の種類と量を変えた以外は実施例13と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表3に示す。
表3に示す組成となるように硫化水素吸収剤の種類と量を変えた以外は実施例13と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表3に示す。
実施例21〜26
シリカゲル粉末を表4に示す多孔質体に変えた以外は実施例13と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表4に示す。
シリカゲル粉末を表4に示す多孔質体に変えた以外は実施例13と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、銅板変色試験を行った。結果を表4に示す。
実施例27
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に添加混合し、次いで加熱乾燥させて粉末を得た。該粉末0.11gと無水塩化マグネシウム粉末10gを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に添加混合し、次いで加熱乾燥させて粉末を得た。該粉末0.11gと無水塩化マグネシウム粉末10gを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
実施例28
無水塩化第二銅1質量部をグリセリン19質量部に溶解させて溶液を得た。該溶液10質量部をシリカゲル粉末10質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.4gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
無水塩化第二銅1質量部をグリセリン19質量部に溶解させて溶液を得た。該溶液10質量部をシリカゲル粉末10質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.4gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
実施例29
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.2gと水酸化マグネシウム粉末0.5gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合し粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
無水塩化第二銅1質量部を水9質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液5質量部をシリカゲル粉末5質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.2gと水酸化マグネシウム粉末0.5gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合し粉末状の乾燥剤組成物を得た。無水塩化カルシウム顆粒を前記乾燥剤組成物に変えた以外は比較例1と同じ方法で、銅板変色試験を行った。結果を表5に示す。
表3、4および5に示すとおり、硫化水素吸収剤を多孔質体に含浸させると、硫化水素吸収剤そのものの使用量が少なくても、銅製品の黒変色を引き起こさない。
実施例30
無水塩化第二銅1質量部を水2質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液3質量部をシリカゲル粉末3質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.06gと水酸化マグネシウム粉末0.5gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合し粉末状の乾燥剤組成物を得た。
恒温恒湿器内の温度および湿度を下記のとおりに変更した以外は比較例1にて行った銅板変色試験と同じ方法で試験を行った。結果を表6に示す。
(1)1時間かけて温度50℃、相対湿度90%に変更。
(2)温度50℃、相対湿度90%で11時間保持。
(3)1時間かけて温度20℃、相対湿度90%に変更。
(4)温度20℃、相対湿度90%で11時間保持。
なお、目視観察は3日、7日および14日経過時に行った。
無水塩化第二銅1質量部を水2質量部に溶解させて水溶液を得た。該水溶液3質量部をシリカゲル粉末3質量部に添加混合して粉末を得た。該粉末0.06gと水酸化マグネシウム粉末0.5gと無水塩化マグネシウム粉末10gとを混合し粉末状の乾燥剤組成物を得た。
恒温恒湿器内の温度および湿度を下記のとおりに変更した以外は比較例1にて行った銅板変色試験と同じ方法で試験を行った。結果を表6に示す。
(1)1時間かけて温度50℃、相対湿度90%に変更。
(2)温度50℃、相対湿度90%で11時間保持。
(3)1時間かけて温度20℃、相対湿度90%に変更。
(4)温度20℃、相対湿度90%で11時間保持。
なお、目視観察は3日、7日および14日経過時に行った。
実施例31〜32
表6に示す組成となるように硫化水素吸収剤と塩基性物質の種類と量を変えた以外は実施例30と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、実施例30と同じ方法で銅板変色試験を行った。結果を表6に示す。
表6に示す組成となるように硫化水素吸収剤と塩基性物質の種類と量を変えた以外は実施例30と同じ方法で粉末状の乾燥剤組成物を得、実施例30と同じ方法で銅板変色試験を行った。結果を表6に示す。
実施例33〜34
表6に示す組成になるように無水塩化マグネシウム粉末、硫化水素吸収剤、および塩基性物質を混合し粉末状の乾燥剤組成物を得、実施例30と同じ方法で銅板変色試験を行った。結果を表6に示す。
表6に示す組成になるように無水塩化マグネシウム粉末、硫化水素吸収剤、および塩基性物質を混合し粉末状の乾燥剤組成物を得、実施例30と同じ方法で銅板変色試験を行った。結果を表6に示す。
表6に示す通り、短期間に吸湿が進み高濃度の硫化水素ガスが発生しやすい厳しい条件下でも硫化水素吸収剤と塩基性物質の両方を含有する本発明の乾燥剤組成物は銅の黒変色を引き起こさない。
実施例35
無水塩化マグネシウム27gとカルボキシメチルセルロースナトリウム塩8gとを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋に、前記乾燥剤組成物を入れた。袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。該乾燥剤の重量を測定した。
340mm×270mm×高さ180mmで底板を有するプラスチック製の枠を用意した。前記枠内の底板に前記乾燥剤を設置した。厚さ0.9mmの濾紙製の箱(内寸345mm×275mm×高さ185mm)を前記枠に被せた。それを温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に放置した。
放置開始から、24時間、48時間、120時間、および240時間経過時に、前記乾燥剤の重量を測定して、乾燥剤の重量当たり吸水量[g/g]を算出した。
無水塩化マグネシウム27gとカルボキシメチルセルロースナトリウム塩8gとを混合して粉末状の乾燥剤組成物を得た。
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋に、前記乾燥剤組成物を入れた。袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。該乾燥剤の重量を測定した。
340mm×270mm×高さ180mmで底板を有するプラスチック製の枠を用意した。前記枠内の底板に前記乾燥剤を設置した。厚さ0.9mmの濾紙製の箱(内寸345mm×275mm×高さ185mm)を前記枠に被せた。それを温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に放置した。
放置開始から、24時間、48時間、120時間、および240時間経過時に、前記乾燥剤の重量を測定して、乾燥剤の重量当たり吸水量[g/g]を算出した。
放置開始から、24時間、48時間、120時間、および240時間経過時に、前記乾燥剤の状態を観察し、以下の指標で評価した。
A:固体または硬いゲル
B:一部が軟らかいゲル
C:全体が軟らかいゲル状
D:一部が液状化
E:全体が液状化
A:固体または硬いゲル
B:一部が軟らかいゲル
C:全体が軟らかいゲル状
D:一部が液状化
E:全体が液状化
さらに、放置開始から240時間経過時に、前記乾燥剤からの液漏れの状況を以下の指標で評価した。
A:液漏れなし
B:シール部にて微少量の液漏れ
C:フィルム面にて微小量の液漏れ
D:フィルム面にて完全な液漏れ
これらの結果を表7に示す。
A:液漏れなし
B:シール部にて微少量の液漏れ
C:フィルム面にて微小量の液漏れ
D:フィルム面にて完全な液漏れ
これらの結果を表7に示す。
実施例36〜46および比較例7〜13
表7および8に示す組成に変えた以外は実施例35と同じ方法で乾燥剤組成物を得、該組成物の評価試験を行った。結果を表7および8に示す。
表7および8に示す組成に変えた以外は実施例35と同じ方法で乾燥剤組成物を得、該組成物の評価試験を行った。結果を表7および8に示す。
表7および8に示すとおり、本発明の乾燥剤組成物は、吸水してもゲル状態を保っているため潮解液が漏出しない。特に無機吸水剤または3価の金属塩を併用した乾燥剤組成物はゲルが強固であり吸水量が多くなってもフィルム面からの液漏れが発生しない。
〔湿度と吸湿能との関係〕
実施例1で使用したものと同じ無水塩化マグネシウム粉末2gを秤量ビンに入れた。比較例1で使用したものと同じ無水塩化カルシウム顆粒を粉砕してなる粉末2gを秤量ビンに入れた。これらを、温湿度計が設置されたプラスチック容器内に設置した。所定相対湿度に調節可能な濃度の硫酸水溶液100gを入れたガラス製広口容器を前記プラスチック容器内に設置した。プラスチック容器全体をガスバリア性樹脂フィルムの袋の中に入れ、袋口をヒートシールした。これを25℃の恒温器内で1週間放置した。その後、秤量ビンを取り出して重量を測定した。温度25℃で且つ相対湿度8%、12%、22%、27%または50%における質量当たりの吸水量、モル当たりの吸水量、および塩化カルシウムの吸水量に対する塩化マグネシウムの吸水量の比を算出した。結果を表9に示す。
実施例1で使用したものと同じ無水塩化マグネシウム粉末2gを秤量ビンに入れた。比較例1で使用したものと同じ無水塩化カルシウム顆粒を粉砕してなる粉末2gを秤量ビンに入れた。これらを、温湿度計が設置されたプラスチック容器内に設置した。所定相対湿度に調節可能な濃度の硫酸水溶液100gを入れたガラス製広口容器を前記プラスチック容器内に設置した。プラスチック容器全体をガスバリア性樹脂フィルムの袋の中に入れ、袋口をヒートシールした。これを25℃の恒温器内で1週間放置した。その後、秤量ビンを取り出して重量を測定した。温度25℃で且つ相対湿度8%、12%、22%、27%または50%における質量当たりの吸水量、モル当たりの吸水量、および塩化カルシウムの吸水量に対する塩化マグネシウムの吸水量の比を算出した。結果を表9に示す。
表9に示すとおり、無水塩化マグネシウムは、無水塩化カルシウムに比べて、重量当たりの吸水量またはモル当たりの吸水量が多く、低湿度環境下での吸湿能に優れる。
塩化カルシウムを含有する乾燥剤が使用される機械部品の錆防止のためには相対湿度を50〜60%以下に保つ必要があるが、この湿度領域の吸湿能力は無水塩化カルシウムと無水塩化マグネシウムで大きな相違はない。しかしながら、わずかの湿気でも錆が発生する精密機械や電子部品ではより低湿度に保つことが要求されている。密封空間内に無水塩化マグネシウムを含有する乾燥剤を同封することにより長期間低湿度に保つ梱包包装が可能になり、極度に湿気を嫌う精密機械や電子部品の保管、輸送に有効である。
密封空間の形成には樹脂製のフィルムで密封包装する、樹脂製や金属製の密封コンテナに収納する等各種公知の方法が使用可能である。
塩化カルシウムを含有する乾燥剤が使用される機械部品の錆防止のためには相対湿度を50〜60%以下に保つ必要があるが、この湿度領域の吸湿能力は無水塩化カルシウムと無水塩化マグネシウムで大きな相違はない。しかしながら、わずかの湿気でも錆が発生する精密機械や電子部品ではより低湿度に保つことが要求されている。密封空間内に無水塩化マグネシウムを含有する乾燥剤を同封することにより長期間低湿度に保つ梱包包装が可能になり、極度に湿気を嫌う精密機械や電子部品の保管、輸送に有効である。
密封空間の形成には樹脂製のフィルムで密封包装する、樹脂製や金属製の密封コンテナに収納する等各種公知の方法が使用可能である。
〔乾燥剤の保管方法に関する試験〕
保管方法(比較例A)
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋(包装材)に、塩化カルシウム系乾燥剤(無水塩化カルシウム、水溶性ポリマー(カルボキシメチルセルロースナトリウム塩)、および無機吸水剤(セピオライト)の混合物 30g)を充填し、袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
保管方法(比較例A)
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋(包装材)に、塩化カルシウム系乾燥剤(無水塩化カルシウム、水溶性ポリマー(カルボキシメチルセルロースナトリウム塩)、および無機吸水剤(セピオライト)の混合物 30g)を充填し、袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
保管方法(比較例B)
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋(包装材)に、塩化マグネシウム系乾燥剤(無水塩化マグネシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、および無機吸水剤(セピオライト)の混合物 24g)を充填し、袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
115mm×113mmの通気非透水性フィルム製の袋(包装材)に、塩化マグネシウム系乾燥剤(無水塩化マグネシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、および無機吸水剤(セピオライト)の混合物 24g)を充填し、袋の口をヒートシールして乾燥剤を得た。乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
保管方法(実施例C)
比較例Bと同一組成、同一方法で塩化マグネシウム系乾燥剤を得た。
乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。180mm×180mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルムを積み上げた乾燥剤の上に被せ、ポリエチレンフィルムの端を袋と乾燥剤との間に挟み込んだ。ポリエチレンフィルムの端は、積み上げた乾燥剤の5段目あたりに達した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
比較例Bと同一組成、同一方法で塩化マグネシウム系乾燥剤を得た。
乾燥剤12個を横230mm×縦550mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルム製の保管用袋の中に縦に積み上げて収納した。180mm×180mm×厚さ0.08mmのポリエチレンフィルムを積み上げた乾燥剤の上に被せ、ポリエチレンフィルムの端を袋と乾燥剤との間に挟み込んだ。ポリエチレンフィルムの端は、積み上げた乾燥剤の5段目あたりに達した。保管用袋の口をひねり絞って折り畳みゴムバンドで閉じ、温度25℃、相対湿度90%の恒温恒湿器内に17週間放置した。ゴムバンドを外し保管用袋から乾燥剤を取り出し、その重量を測定して、収納位置〔段数〕別の吸湿率を算出した。乾燥剤の収納位置と吸湿率との関係を表10に示す。
表10に示すとおり、比較例Bの方法で保管された塩化マグネシウム系の乾燥剤は収納位置による吸水率のばらつきが比較例Aの方法で保管された塩化カルシウム系乾燥剤より大きい。一方、実施例Cの方法で保管された塩化マグネシウム系乾燥剤は、袋の口付近に収納された乾燥剤の吸湿能の低下が抑制され、収納場所による吸湿能のばらつきが比較例Aの方法で保管された塩化カルシウム系乾燥剤と同等まで軽減される。
Claims (1)
- 無水塩化マグネシウムと硫化水素吸収剤とを含有する乾燥剤組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014084783 | 2014-04-16 | ||
JP2014084783 | 2014-04-16 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016513808A Division JP6599849B2 (ja) | 2014-04-16 | 2015-04-15 | 乾燥剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019141846A true JP2019141846A (ja) | 2019-08-29 |
Family
ID=54324114
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016513808A Active JP6599849B2 (ja) | 2014-04-16 | 2015-04-15 | 乾燥剤組成物 |
JP2019080481A Pending JP2019141846A (ja) | 2014-04-16 | 2019-04-19 | 乾燥剤組成物 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016513808A Active JP6599849B2 (ja) | 2014-04-16 | 2015-04-15 | 乾燥剤組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6599849B2 (ja) |
TW (1) | TWI604882B (ja) |
WO (1) | WO2015159910A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3815779A1 (en) * | 2019-10-29 | 2021-05-05 | Tkens Co., Ltd. | Composition for soft anti-release moisture absorbent |
KR20220033119A (ko) * | 2020-09-09 | 2022-03-16 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 누액방지 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
KR20220036532A (ko) * | 2020-09-16 | 2022-03-23 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 겔형 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7356257B2 (ja) * | 2019-05-10 | 2023-10-04 | 共同印刷株式会社 | 硫化物系全固体電池用ラミネートシート及びそれを用いたラミネートパック |
CN112169775A (zh) * | 2019-07-03 | 2021-01-05 | 昆山威胜干燥剂有限公司 | 一种耐高温高效干燥剂产品及其制法 |
EP4209267A1 (en) * | 2020-09-02 | 2023-07-12 | Korea University of Technology and Education Industry-University Corporation Foundation | Leakage-preventing high performance desiccant composition and preparation method therefor |
CN112870926B (zh) * | 2021-01-26 | 2023-03-21 | 深圳市宏电技术股份有限公司 | 一种干燥剂及其制备方法和应用 |
CN113244748A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-08-13 | 大旺干燥剂(深圳)有限公司 | 一种具备吸潮阻燃绝缘功效的干燥剂及其生产方法 |
KR102676746B1 (ko) * | 2021-09-30 | 2024-06-19 | 박상우 | 흡습제를 포함하는 기화성 방청제 조성물 |
CN113926438A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-01-14 | 干霸干燥剂(深圳)有限公司 | 一种显色指示型高吸湿凝胶干燥剂及其制备方法 |
CN114130169A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-03-04 | 安徽前江超细粉末科技有限公司 | 一种提高石灰干燥剂安全性的方法 |
CN114632500A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-06-17 | 杭州干将实业有限公司 | 一种精密光学仪器用干燥剂及其制备方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0330814A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-08 | Tokuyama Soda Co Ltd | 乾燥剤 |
JPH0647277A (ja) * | 1992-07-29 | 1994-02-22 | Suzuki Sogyo Co Ltd | 脱臭調湿材 |
JPH0761480A (ja) * | 1993-08-20 | 1995-03-07 | Nippon Soda Co Ltd | 脱臭乾燥剤 |
JPH1099417A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Uni Charm Corp | 消臭器具 |
JP2007000830A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Chiyoda Corp | 排ガス脱硫方法 |
JP2007152187A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Hamamatsu Moriroku Kk | 吸湿剤及びその製造方法 |
JP2012077248A (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-19 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 銀含有樹脂組成物及びその製造方法 |
WO2013014415A1 (en) * | 2011-07-22 | 2013-01-31 | Johnson Matthey Public Limited Company | Desulphurisation material comprising copper supported on zinc oxide |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2432887A1 (fr) * | 1978-08-08 | 1980-03-07 | Inst Francais Du Petrole | Procede d'epuration d'un gaz contenant du sulfure d'hydrogene |
JP2750391B2 (ja) * | 1987-01-07 | 1998-05-13 | 花王株式会社 | 防かび性除湿剤 |
JPS63283722A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-11-21 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 改良された錠剤型除湿剤 |
JPH03109915A (ja) * | 1989-09-23 | 1991-05-09 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 除湿用包装体 |
GB9405269D0 (en) * | 1994-03-17 | 1994-04-27 | Ici Plc | Absorbents |
JPH1149256A (ja) * | 1997-08-07 | 1999-02-23 | Dainippon Printing Co Ltd | ウェットティッシュ用容器 |
JP2002035579A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-05 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 水蒸気を吸収する脱酸素剤組成物 |
JP4699125B2 (ja) * | 2005-07-21 | 2011-06-08 | 中部キレスト株式会社 | 金属包装用防錆材料 |
JP2013158668A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 除湿ローター用濾材 |
-
2015
- 2015-04-15 JP JP2016513808A patent/JP6599849B2/ja active Active
- 2015-04-15 WO PCT/JP2015/061556 patent/WO2015159910A1/ja active Application Filing
- 2015-04-16 TW TW104112229A patent/TWI604882B/zh active
-
2019
- 2019-04-19 JP JP2019080481A patent/JP2019141846A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0330814A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-08 | Tokuyama Soda Co Ltd | 乾燥剤 |
JPH0647277A (ja) * | 1992-07-29 | 1994-02-22 | Suzuki Sogyo Co Ltd | 脱臭調湿材 |
JPH0761480A (ja) * | 1993-08-20 | 1995-03-07 | Nippon Soda Co Ltd | 脱臭乾燥剤 |
JPH1099417A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Uni Charm Corp | 消臭器具 |
JP2007000830A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Chiyoda Corp | 排ガス脱硫方法 |
JP2007152187A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Hamamatsu Moriroku Kk | 吸湿剤及びその製造方法 |
JP2012077248A (ja) * | 2010-10-05 | 2012-04-19 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 銀含有樹脂組成物及びその製造方法 |
WO2013014415A1 (en) * | 2011-07-22 | 2013-01-31 | Johnson Matthey Public Limited Company | Desulphurisation material comprising copper supported on zinc oxide |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3815779A1 (en) * | 2019-10-29 | 2021-05-05 | Tkens Co., Ltd. | Composition for soft anti-release moisture absorbent |
US11400431B2 (en) | 2019-10-29 | 2022-08-02 | Tkens, Co., Ltd. | Composition for soft anti-release moisture absorbent |
KR20220033119A (ko) * | 2020-09-09 | 2022-03-16 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 누액방지 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
KR102465913B1 (ko) * | 2020-09-09 | 2022-11-10 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 누액방지 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
KR20220036532A (ko) * | 2020-09-16 | 2022-03-23 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 겔형 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
KR102422971B1 (ko) * | 2020-09-16 | 2022-07-20 | 한국기술교육대학교 산학협력단 | 겔형 흡습제 조성물 및 그 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201603875A (zh) | 2016-02-01 |
TWI604882B (zh) | 2017-11-11 |
JP6599849B2 (ja) | 2019-10-30 |
WO2015159910A1 (ja) | 2015-10-22 |
JPWO2015159910A1 (ja) | 2017-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6599849B2 (ja) | 乾燥剤組成物 | |
TWI429482B (zh) | Dehumidifying deoxidizer | |
US8029842B2 (en) | Low water activity oxygen scavenger and methods of using | |
EP0036575B1 (en) | A method for storing roasted coffee or beans | |
JP2014508075A5 (ja) | ||
KR102105722B1 (ko) | 탈산소제 조성물, 및 이를 이용한 탈산소제 포장체 및 탈산소하는 방법 | |
JP6088940B2 (ja) | アルコール含有食品用脱酸素剤 | |
JP6479682B2 (ja) | 気化性防錆剤組成物 | |
JP2011246181A (ja) | 容器 | |
US20050034599A1 (en) | Oxygen absorber composition, oxygen absorber packaging and oxygen absorption method | |
JP6420619B2 (ja) | エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法 | |
JP2822440B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JPS59210844A (ja) | コ−ヒ−の保存方法 | |
JPH05168842A (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP2943156B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2943155B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP2013172683A (ja) | 食品品質保持剤 | |
JP3047449B2 (ja) | 防錆用組成物 | |
JPS626775B2 (ja) | ||
JP2008253238A (ja) | 脱酸素剤 | |
JPS6357030B2 (ja) | ||
JPS62106821A (ja) | 乾燥用組成物および乾燥用包装物 | |
JP2013146668A (ja) | 脱酸素剤組成物及び酸素吸収組成物 | |
JPH04190772A (ja) | 包装食品のアルコール吸収剤 | |
JP2005087994A (ja) | 耐湿性に優れた脱酸素剤組成物及び脱酸素剤包装体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200317 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200929 |