JP2019102626A - リリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単板の積層フィルムからカバーレイフィルムに反りを発生させたり、傷をつけたりすることなく、リリースフィルムを剥離し、除去することを可能にするリリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置を提供すること。【解決手段】積層フィルム1のリリースフィルム4側を積層フィルム吸着テーブル14に吸着し、積層フィルム1をX(−)方向に移動しながら予備剥離ロール13でカバーレイフィルム2の端部をリリースフィルム4から浮き上がらせ予備剥離代部Lを形成した後、積層フィルム1のカバーレイフィルム2側を吸着ヘッド16に吸着し、積層フィルム吸着テーブル14及び剥離ロール30をX(+)方向に移動させることによって剥離ロール30を転動し、積層フィルム1からリリースフィルム4を巻き取りつつ剥離し、移送ベルト33で移送し除去するリリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置10。【選択図】図6

Description

本発明は、リリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置に関する。
従来から、回路基板は、銅箔等の導体パターンが形成されたベース基板の導体パターン形成面に熱硬化性の接着剤層を有する導体パターン保護用のカバーレイフィルムを貼着して使用することが知られている。カバーレイフィルムには、熱硬化性の接着剤層表面に保護フィルムとしてのリリースフィルムが積層されており(これを積層フィルムと呼ぶ)、積層フィルムからリリースフィルムを剥離し、カバーレイフィルムは回路基板に加熱圧着される。接着剤層に積層されているリリースフィルムの剥離においては、カバーレイフィルムを反らせたり、傷をつけたりしないように剥離することが求められる。
単板の積層フィルムからリリースフィルムを剥離する方法としては、積層フィルムの角部にエアを吹き付け、角部の上層側のリリースフィルムをめくり上げ、このめくり上げたリリースフィルムを保持手段で保持し、エアを吹きつけながら角部の対角線に沿って保持手段を移動しリリースフィルムを剥離するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、基板材(回路基板)と保護材(リリースフィルム)が積層された積層板材から保護フィルムを剥離する剥離方法において、ハーフカットによって保護材を切断し、ハーフカットによる断片と共に基板材を保持手段で掴んで保護材を引きはがす保護材の剥離方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−37572号公報 特開2015−83504号公報
しかしながら、特許文献1に記載の剥離方法は、エアを積層フィルムに吹き付けながら積層フィルムからリリースフィルムをめくり上げて剥離する方法であって、剥離開始時にリリースフィルムのめくり上がり時間にばらつきが出てしまうことや、剥離途中でリリースフィルム全体が浮き上がってしまい他所に静電気などではりついてしまうことなど剥離工程や除去工程に支障がでることがある。
また、特許文献2に記載の剥離方法は、保護材をハーフカットするため、基板材に傷をつけてしまったり、保護材が切断しきれなかったりするという課題がある。さらに、ハーフカットの際に、切断カスが発生し基板材に付着してしまうことが考えられ、ハーフカット後の断片を基板材から剥離除去なければならないという課題もある。
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、単板の積層フィルムからカバーレイフィルムに反りを発生させたり、傷をつけたりすることなく、リリースフィルムを剥離し、除去することが可能なリリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置を提供しようとするものである。
[1]本発明のリリースフィルム剥離方法は、熱硬化性の接着剤層を有するカバーレイフィルムと前記接着剤層に積層されたリリースフィルムとから構成される単板の積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離し、除去するリリースフィルム剥離方法であって、前記積層フィルムの前記リリースフィルム側を積層フィルム吸着テーブルに真空吸着する工程と、前記積層フィルムを一方方向に移動しながら予備剥離ロールで前記積層フィルムを前記カバーレイフィルム側から押えつつ前記予備剥離ロールを転動させ、前記カバーレイフィルムの端部を前記リリースフィルムから浮き上がらせ予備剥離代部を形成する工程と、前記積層フィルム吸着テーブルへの積層フィルムの吸着を解除し、積層フィルムのカバーレイフィルムの全面を吸着ヘッドに真空吸着する工程と、吸着ヘッドが前記積層フィルムを吸着した状態で、前記リリースフィルムに粘着性を有する剥離ロールを接触させ、前記積層フィルム吸着テーブル及び前記剥離ロールを他方向に移動させることによって前記剥離ロールを転動し、前記積層フィルムから前記リリースフィルムを巻き取りつつ剥離し、除去する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明のリリースフィルム剥離方法によれば、予備剥離ロールを積層フィルムのカバーレイフィルム側から押さえつつ転動させることで予備剥離代部を形成し、吸着ヘッドによってカバーレイフィルムの全面を吸着した後、リリースフィルム剥離ロール部を転動させてリリースフィルムを積層フィルムから剥離する。このようにすることによって、単板の積層フィルムにおいて、カバーレイフィルムに反りを発生させたり、傷をつけたりすることなく、リリースフィルムを剥離し、除去することが可能となる。
[2]本発明のリリースフィルム剥離方法においては、前記予備剥離代部を形成する工程では、前記カバーレイフィルムを押えつつ前記予備剥離ロールを転動させて前記カバーレイフィルムの端部を前記リリースフィルムから浮き上がらせ、前記接着剤層に空気を触れさせることが好ましい。
熱硬化性の接着剤層は、表面が空気に触れると加熱しなければ再びリリースフィルムが貼りつくことがないことを利用して予備剥離代部を形成することが可能となり、この予備剥離代部から剥離を開始すれば、容易に積層フィルムからリリースフィルムを剥離することができる。
[3]本発明のリリースフィルム剥離方法において、前記吸着ヘッドが前記積層フィルムを真空吸着する工程では、前記吸着ヘッドによって前記予備剥離代部を含む前記積層フィルムの全面を吸着することが好ましい。
吸着ヘッドは、予備剥離代部を含むカバーレイフィルムの全面を吸着するため、リリースフィルムを剥離する際にカバーレイフィルムに反りが発生することを防止できる。さらに、剥離ロールがカバーレイフィルムに直接接触することがないのでカバーレイフィルムに傷をつけてしまうことを防止できる。
[4]本発明のリリースフィルム剥離方法においては、前記リリースフィルムを剥離し、除去する工程では、前記剥離ロールで前記リリースフィルムを剥離しつつ剥離された前記リリースフィルムを移送ベルトで移送し、分離板によって前記剥離ロール及び前記移送ベルトから前記リリースフィルムを分離し、除去することが好ましい。
リリースフィルムを剥離ロールのみで剥離すると、リリースフィルムが剥離ロールに巻き込まれてしまい剥離ロールからリリースフィルムを除去することが困難になる。そこで、剥離されたリリースフィルムを移送ベルトによって移送しつつ分離板で剥離ロール及び移送ベルトから分離すれば、リリースフィルムが剥離ロールに巻きついてしまうことなく、リリースフィルムをカバーレイフィルムから剥離し、除去することが可能となる。
[5]本発明のリリースフィルム剥離装置は、熱硬化性の接着剤層を有するカバーレイフィルムと前記接着剤層に積層されたリリースフィルムとから構成される単板の積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離し、除去するリリースフィルム剥離装置であって、前記積層フィルムの前記リリースフィルム側を真空吸着しつつ一方向に往復移動可能な積層フィルム吸着テーブルと、前記カバーレイフィルム側から前記積層フィルムを押え、前記積層フィルム吸着テーブルの一方方向への移動によって転動しつつ前記積層フィルムの進行方向側の端部に予備剥離代部を形成する予備剥離ロールと、前記積層フィルムの前記カバーレイフィルム側を真空吸着する吸着ヘッドと、前記積層フィルム吸着テーブルと一体となって移動可能であり、前記吸着ヘッドが前記積層フィルムを吸着した状態で、前記予備剥離代部において剥離ロールが前記リリースフィルムに当接し、前記積層フィルム吸着テーブルの他方向への移動により前記剥離ロールが転動しつつ前記積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離するリリースフィルム剥離ロール部と、を有することを特徴とする。
本発明のリリースフィルム剥離装置によれば、予備剥離ロールを積層フィルムのカバーレイフィルム側から押さえつつ転動させることでリリースフィルムからカバーレイフィルムの端部を浮き上らせて予備剥離代部を形成し、吸着ヘッドによってカバーレイフィルムの全面を吸着した後、剥離ロールが転動して積層フィルムからリリースフィルムを剥離する。このようにすることによって、単板の積層フィルムにおいて、カバーレイフィルムに反りを発生させたり、傷をつけたりすることなく、積層フィルムからリリースフィルムを剥離することが可能となる。
[6]本発明のリリースフィルム剥離装置においては、前記予備剥離ロールは、前記積層フィルムの移動方向に対し直交する幅寸法よりも長く、かつ表面に粘着性を有しており、前記積層フィルムを押えつつ前記積層フィルム吸着テーブルの移動によって転動する構成であることが好ましい。
このように構成される予備剥離ロールは、粘着性を利用して偏りなく積層フィルムを押えつつ積層フィルム吸着テーブルに対して相対的に移動することによって転動し、積層フィルム吸着テーブルに真空吸着されたリリースフィルムからカバーレイフィルムを浮き上がらせて予備剥離代部を形成することが可能となる。
[7]本発明のリリースフィルム剥離装置においては、前記リリースフィルム剥離ロール部は、前記積層フィルムの幅寸法よりも長く、かつ表面に粘着性を有する前記剥離ロールと、前記剥離ロールの下方側に、前記積層フィルム吸着テーブルから前記剥離ロールよりも離れた位置に配置される従動ロールと、前記剥離ロールと前記従動ロールとを連結し剥離された前記リリースフィルムを移送する移送ベルトと、を有し、前記剥離ロール及び前記従動ロールには複数の溝が形成されており、複数の前記溝それぞれに前記移送ベルトが装着され、前記移送ベルトが前記剥離ロールの外周表面の内側に収まるように装着されていることが好ましい。
このように構成されるリリースフィルム剥離ロール部は、粘着性を有する剥離ロールによってリリースフィルムの幅全体に亘ってほぼ均等に巻き取るように剥離していき、剥離されたリリースフィルムは移送ベルトによって下方に移送される。従って、剥離されたリリースフィルムは剥離ロールに巻きつくことなく移送ベルトによって剥離ロールから分離して移送することが可能となる。
[8]本発明のリリースフィルム剥離装置においては、前記リリースフィルム剥離ロール部は、前記剥離ロールと前記従動ロールの間において前記移送ベルトと交差し、その交差部から前記従動ロール側が前記移送ベルトの外側に張り出すように配置される分離板を有していることが好ましい。
剥離ロールによって剥離されつつあるリリースフィルムは、移送ベルトによって下方側(剥離ロールから離れる方向)に移送され、分離板によって移送ベルトから分離され、除去することが可能となる。
[9]本発明のリリースフィルム剥離装置においては、前記吸着ヘッドは、前記リリースフィルムが剥離された前記カバーレイフィルムを吸着した状態で、前記カバーレイフィルムを貼着する回路基板の配置位置まで移動し、前記回路基板の所定位置に前記カバーレイフィルムを加熱圧着する機能を有していることが好ましい。
このような構成にすることによって、積層フィルムからリリースフィルムを剥離し、除去する剥離機能と、カバーレイフィルムを回路基板に加熱圧着する貼着機能とを併せ持つリリースフィルム剥離装置を実現することが可能となる。
積層フィルム1の構成を示す断面図である。 実施形態に係るリリースフィルム剥離装置10の構成を示す斜視図である。 積層フィルム吸着テーブルユニット11の構成を示す図である。 積層フィルム吸着テーブルユニット11とリリースフィルム剥離ロール部15をY(+)方向から見た図である。 実施形態に係るリリースフィルム剥離方法を示す工程フロー図である。 実施形態に係るリリースフィルム剥離方法の主要工程を簡略化して表す工程説明図である。 リリースフィルム4の剥離・除去工程を拡大して示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るリリースフィルム剥離方法及びリリースフィルム剥離装置1について、図1〜図7を参照しながら説明する。
[積層フィルム1の構成]
図1は、積層フィルム1の構成を示す断面図である。積層フィルム1は、平面形状が四角形の単板(枚葉又は短冊と呼ばれることがある)であり、熱硬化性の接着剤層3を有するカバーレイフィルム2と、接着剤層3にリリースフィルム4が積層された構成である。カバーレイフィルム2は、導電パターンが形成されたフレキシブル配線基板などの表面保護用フィルムであり、ポリイミド樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などのフィルムである。リリースフィルム4はPET樹脂などからなり、接着剤層3の表面を保護するためのフィルムである。接着剤層3とリリースフィルム4とは、層間の空気を排除して密接させた積層状態であり、接着剤層3が熱硬化性であるため、接着剤層3が常温で空気に触れると分離されたような状態となり、リリースフィルム4を接着剤層3、つまり、カバーレイフィルム2から剥離することができるように構成されている。
[リリースフィルム剥離装置10の構成]
図2は、実施形態に係るリリースフィルム剥離装置10の構成を示す斜視図である。なお、以降に説明する図においては、図2の図示左右方向をXで表し、右方向をX(+)、左方向をX(−)とし、図示奥行方向をYで表し、奥側をY(−)、手前側をY(+)とし、X−Y平面に直交する方向をZで表し、上側をZ(+)又は上方、下側をZ(−)又は下方として説明する。リリースフィルム剥離装置10は、積層フィルム1をリリースフィルム4(図1参照)側で真空吸着する積層フィルム吸着テーブルユニット11と、積層フィルム1をカバーレイフィルム2(図1参照)側で真空吸着する吸着ヘッドユニット12と、積層フィルム1をカバーレイフィルム側から積層フィルム吸着テーブル14に押える予備剥離ロール13とを有している。図2に示す積層フィルム吸着テーブルユニット11、吸着ヘッドユニット12及び積層フィルム1は、稼働時の1状態の配置を表す図である。予備剥離ロール13の材質は、例えばポリオレフィンン系ゴムなどの粘着性を有するものであり、外周表面に粘着層を形成するようにしてもよい。
積層フィルム吸着テーブルユニット11は、積層フィルム吸着テーブル14と、積層フィルム吸着テーブル14のX(−)方向端部に取付けられるリリースフィルム剥離ロール部15と、を有している。積層フィルム吸着テーブルユニット11は、X方向に往復移動可能であり、予備剥離ロール13の下方をX(−)方向に通過する際に、リリースフィルム4の予備剥離を行い、吸着ヘッドユニット12の下方をX(+)方向に移動する際に、リリースフィルム剥離ロール15によってリリースフィルム4をカバーレイフィルム2から剥離し、除去するように動作する。積層フィルム吸着テーブルユニット11の詳しい構成は、図3、図4を参照し、リリースフィルム4の剥離方法は図5、図6、図7を参照して後述する。
吸着ヘッドユニット12は、積層フィルム吸着テーブルユニット11の上方(Z(+)側)に配設されており、積層フィルム吸着テーブル14に対面する吸着ヘッド16と、吸着ヘッド16をZ方向に往復移動させるZ軸駆動部17と、吸着ヘッド16をY方向に往復移動させるY軸駆動部18と、を有している。Z軸駆動部17及びY軸駆動部18は、サーボモータとボールねじ機構(図示は省略)で高精度に駆動する。吸着ヘッドユニット12は、吸着ヘッド16を水平方向に回転するθ軸駆動19を有し、θ軸駆動部19は吸着したカバーレイフィルム2の姿勢(X軸又はY軸に対する角度)を補正する。吸着ヘッド16には、積層フィルム1を真空吸着するための吸着孔(図示せず)が多数設けられている。
リリースフィルム剥離装置10のX(+)方向には、カバーレイフィルム2の貼着対象である不図示の回路基板(例えば、フレキシブル配線基板)を真空吸着する基板吸着テーブル20と、基板吸着テーブル20に回路基板を給材し、かつ積層フィルム1を積層フィルム吸着テーブル14に給材する給材ユニット21と、が配置されている。給材ユニット21は、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ往復移動可能である。基板吸着テーブル20は、ガイドレール22に沿ってX(−)方向に吸着ヘッド16の下方まで移動し、回路基板の導体パターン形成面にカバーレイフィルム2を加熱圧着する。カバーレイフィルム2が貼着された回路基板は、ガイドレール22に沿ってX(+)方向に移動し、圧着ロール23によって圧着され、基板給材位置まで戻って除材される。
[積層フィルム吸着テーブルユニット11の構成]
図3は、積層フィルム吸着テーブルユニット11の構成を示す図であり、図3(a)は積層フィルム吸着テーブルユニット11の全体構成を示す斜視図、図3(b)は、図3(a)に示す点線Bで囲まれた吸着孔形成領域24の一部を拡大して示す図である。積層フィルム吸着テーブルユニット11は、多数の吸着孔25が配列された吸着孔形成領域24を有する積層フィルム吸着テーブル14と、積層フィルム吸着テーブル14を載置し保持するテーブルベース部26と、積層フィルム吸着テーブル14のX(−)方向端部に設けられるリリースフィルム剥離ロール部15とを有している。
リリースフィルム剥離ロール部15は、積層フィルム1の幅(Y方向の寸法)よりも長く、表面に粘着性を有する剥離ロール30と、剥離ロール30から下方側に離れた位置に配置される従動ロール31と、から構成されている。従動ロール31は、剥離ロール30と同じ長さを有している。剥離ロール30及び従動ロール31は、両端部が支持板32に回転可能に支持されている。支持板32はテーブルベース部26のY方向両端に固定される。剥離ロール30の材質としては、例えばポリオレフィン系ゴムなどであり、外周表面に粘着層を形成するようにしてもよい。剥離ロール30と従動ロール31とは、断面が円形の移送ベルト33で連結される。移送ベルト33は、剥離ロール30及び従動ロール31それぞれに形成された溝34,35に装着される。剥離ロール30と従動ロール31の間には、分離板36が配設されている。剥離ロール30、従動ロール31及び移送ベルト33の連結関係は図4を参照して詳しく説明する。
図4は、積層フィルム吸着テーブルユニット11とリリースフィルム剥離ロール部15をY(+)方向から見た図であり、図4(a)は、図3に示す切断線A−Aで切断した切断面を示す断面図、図4(b)は、リリースフィルム剥離ロール部15(図4(a)において点線Cで囲まれ部分)を拡大して示す図である。積層フィルム吸着テーブル14には、図3(b)に示すような吸着孔25が多数設けられており、吸着孔25は負圧室27に連通している。負圧室27は、ニップル28を介して不図示の真空ポンプに接続されており、真空ポンプを駆動することによって、吸着孔25から空気を吸引し積層フィルム1をリリースフィルム4側で真空吸着する。図4(a)に示すように、剥離ロール30の外周上面は、積層フィルム吸着テーブル14よりも高い(Z(+)方向)位置になるように配置され、従動ロール31は、剥離ロール30よりも下方側、かつX(−)方向に離れた位置に配置されている。剥離ロール30と従動ロール31の軸心を結んだ直線(図中、二点鎖線で示す)は、積層フィルム吸着テーブル14の表面に対して角度θだけ傾斜している。
図4(b)に示すように、剥離ロール30及び従動ロール31の各々には、溝34,35が形成されている。これらの溝34,35に移送ベルト33が装着される。溝34,35は、Y方向に複数形成されている(図3(a)参照)。図3(a)に示す例においては、移送ベルト33は10本備えられているが、剥離されたリリースフィルム4が移送ベルト33の間に垂れこまないように均等に配置されればよく、10本に限定されない。剥離ロール30に形成される溝34は、移送ベルト33が剥離ロール30の外周面から突出しない深さを有している。従動ロール31に形成される溝35においては、移送ベルト33が従動ロール31の外周面から僅かに突出する深さとなっているが、突出しない深さにしてもよい。剥離ロール30は、積層フィルム1が真空吸着された吸着ヘッド16に対して積層フィルム吸着テーブル14がX(+)方向へ移動することに伴い、積層フィルム30との摩擦によって転動する。移送ベルト33は、剥離ロール30の転動(回転)によって従動ロール31との間で回転作動し、剥離されたリリースフィルム4を下方側に移送する。
リリースフィルム4の詳しい剥離方法については後述するが、剥離ロール30によって剥離されたリリースフィルム4は、移送ベルト33によって下方に移送される。リリースフィルム剥離ロール部15には、剥離されたリリースフィルム4を分離、除去するための分離板36が設けられている。図3、図4に示すように、分離板36は、Y方向に延長される板状の分離部37と、分離部37の両端部に設けられる固定部38とから構成されている。
分離板36は、固定部38によって支持板32に固定される(図3(a)も参照する)。図4(b)に示すように、分離部37は、積層フィルム吸着テーブル14から外側に離れた方向の上方側端部が外側の移送ベルト33(移送ベルト33Aと記載する)に交差し、下方側が移送ベルト33Aよりも外側(積層フィルム吸着テーブル14から離れる方向)に張り出すように傾斜している。剥離ロール30は、図4(b)において実線の矢印で示す方向に転動し、移送ベルト33を同じ方向に送る。この際、移送ベルト33は、図3(a)、図4(b)に示すように分離部37に設けられた溝39の上方側から入り、下方側の分離部37の裏面側に抜けて従動ロール31に達する。このようにすることによって、剥離ロール30によって剥離されたリリースフィルム4は、移送ベルト33によって下方側に移送され、分離板36によって剥離ロール30及び移送ベルト33から分離・除去される。続いて、リリースフィルムの剥離方法について図5、図6、図7を参照して詳しく説明する。
[リリースフィルム剥離方法]
図5は、実施形態に係るリリースフィルム剥離方法を示す工程フロー図であり、図6は、リリースフィルム剥離方法の主要工程を簡略化して表す工程説明図、図7は、リリースフィルム4の剥離・除去工程を示す拡大図である。図5の工程フロー図に従って、図6、図7を参照ながら説明する。まず、図6(a)に示すように、積層フィルム1を積層フィルム吸着テーブル14上に給材し、リリースフィルム4側を真空吸着する(ステップS1)。積層フィルム1の積層フィルム吸着テーブル14への給材は、給材ユニット21(図2参照)で行われる。この段階においては、予備剥離ロール13及び吸着ヘッド16は、積層フィルム1及び予備剥離ロール部15から上方の離れた所定位置に待機している。
積層フィルム1を積層フィルム吸着テーブル14に真空吸着した後、図6(b)に示すように、積層フィルム吸着テーブル14をX(−)方向に移動させ(ステップS2)、積層フィルム1のX(−)側端部が予備剥離ロール13の下方に至る手前で、予備剥離ロール13を積層フィルム1に当接可能な位置まで降下させる(ステップS3)。さらに、図6(c)に示すように、積層フィルム吸着テーブル14をX(−)方向に移動させると、積層フィルム1は予備剥離ロール13を通過する際に押圧され、接着剤層3を含むカバーレイフィルム2の先端部だけがカバーレイフィルム2から浮きあがる。カバーレイフィルム2の先端部を浮き上がらせることを予備剥離とする。
予備剥離の様子を拡大して図6(d)に示す。カバーレイフィルム2と接着剤層3とは、容易に剥離できないような固着力を有しており、リリースフィルム4と接着剤層とは、密接はしているものの固着はしていないので、予備剥離ロール13によって押えられると、リリースフィルム4は積層フィルム吸着テーブル14に真空吸着されていることからカバーレイフィルム2側がリリースフィルム4から瞬間的に浮き上がり、接着剤層3が空気に触れる。接着剤層13は、熱硬化性のため一度空気に触れるとリリースフィルム4を再度押圧しても固着することなく容易に剥離できるようになる。この際の浮き上がり範囲を予備剥離代部Lとし、予備剥離ロール13によるリリースフィルム4を浮き上がらせる工程を予備剥離代部形成工程とする(ステップS4)。予備剥離ロール13の押え力は、積層フィルム1が移動する間にほぼ均一に積層フィルム1に接触する程度であればよく、カバーレイフィルム2を積極的に反り上がらせる必要はない。予備剥離代部LよりX(+)側には、リリースフィルム4の浮き上がりはない。予備剥離ロール13は、積層フィルム1に当接した状態で積層フィルム1がX(−)方向に移動することでカバーレイフィルム2との摩擦力で転動するようになっている。
積層フィルム1が予備剥離ロール13の下方を通過した後、図6(e)に示すように、予備剥離ローラ13を待機位置(積層フィルム1から離れた位置)まで上昇させ(ステップS5)、積層フィルム吸着テーブル14を停止し(ステップS6)、吸着ヘッド16を積層フィルム1に当接するまで降下させ(ステップS7)、積層フィルム1のカバーレイフィルム2側を真空吸着する(ステップS8)。積層フィルム1を真空吸着した後、積層フィルム吸着テーブル14による積層フィルム1の吸着を解除する(ステップS9)。次いで、図6(f)に示すように、積層フィルム1を吸着した吸着ヘッド16を、剥離ロール30の上面に当接可能な高さ位置(リリースフィルム4の剥離可能位置)まで上昇させる(ステップS10)。
続いて、図6(g)に示すように、積層フィルム吸着テーブル14をX(+)方向に移動させ(ステップS11)、剥離ロール30がリリースフィルム4に接触したときから積層フィルム吸着テーブル14(カバーレイフィルム2)の移動によって剥離ロール30が転動を開始し、剥離ロール30の粘着性を利用してリリースフィルム4の剥離を開始する(ステップS12)。さらに、積層フィルム吸着テーブル14(カバーレイフィルム2)をX(+)方向に移動させることによって、リリースフィルム4をカバーレイフィルム2から剥離し、除去する(ステップS13)。リリースフィルム4の除去については、図7を参照して詳しく説明する。
図7に示すように、剥離ロール30は、積層フィルム吸着テーブル14のX(+)方向への移動によって転動し、表面の粘着性を利用してリリースフィルム4を巻き取るようにして剥離する。この際、剥離ロール30だけの構成の場合には、剥離ロール30がリリースフィルム4を巻き込んでしまうが、移送ベルト33によって、剥離ロール30がリリースフィルム4を巻き込むことなく下方側に剥離されたリリースフィルム4を移送する(移動方向を点線で示す)。リリースフィルム4の移送途中には分離板36が配設されているため、リリースフィルム4を分離部37によって剥離ロール30及び移送ベルト33から分離し、除去することが可能となっている。剥離ロール30は、リリースフィルム4との摩擦によって転動するため静電気は発生しにくい。リリースフィルム4の剥離・除去工程(ステップS13)が終了後、積層フィルム吸着テーブル14は、次の積層フィルム1が給材される初期位置に復帰する。
リリースフィルム4の剥離・除去工程(ステップS13)が終了後の吸着ヘッド16の動作について図2を参照して説明する。吸着ヘッドユニット12は、リリースフィルム4が剥離されたカバーレイフィルム2を吸着ヘッド16が吸着した状態で、カバーレイフィルム2の貼着対象である回路基板(図示せず)の貼着位置までY(−)方向に移動し、カバーレイフィルム2を回路基板に加熱圧着する。回路基板は、基板吸着テーブル20に真空吸着された状態で、ガイドレール22に沿って吸着ヘッド16の下方に移動し貼着位置に停止している。従って、リリースフィルム剥離装置10は、積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離・除去する機能と、カバーレイフィルム2を基板に貼着する機能とを有する装置である。カバーレイフィルム2が貼着された回路基板は、除材位置に戻る際に圧着ロール23によってさらに圧着される。
以上説明したリリースフィルム剥離方法は、熱硬化性の接着剤層3を有するカバーレイフィルム2と接着剤層3に積層されたリリースフィルム4とから構成される単板の積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離し、除去するリリースフィルム剥離方法であって、積層フィルム1のリリースフィルム4側を積層フィルム吸着テーブル14に真空吸着する工程と、積層フィルム1を一方方向(X(−)方向)に移動しながら予備剥離ロール13で積層フィルム1をカバーレイフィルム2側から押えつつ前記指剥離ロールを転動させ、カバーレイフィルム2の端部をリリースフィルム4から浮き上がらせ予備剥離代部Lを形成する工程と、積層フィルム吸着テーブル14への積層フィルム1の吸着を解除し、積層フィルム1のカバーレイフィルム2の全面を吸着ヘッド16に真空吸着する工程と、吸着ヘッド16が積層フィルム1を吸着した状態で、リリースフィルム4に粘着性を有する剥離ロール30を接触させ、積層フィルム吸着テーブル14及び剥離ロール30を他方向(X(+)方向)に移動させることによって剥離ロール30を転動し、積層フィルム1からリリースフィルム4を巻き取りつつ剥離し、除去する工程と、を含んでいる。
このような、リリースフィルム剥離方法によれば、予備剥離ロール13を積層フィルム1のカバーレイフィルム2側から押さえつつ転動させることで予備剥離代部Lを形成し、吸着ヘッド16によってカバーレイフィルム2の全面を吸着した後、剥離ロール30を転動させてリリースフィルム2を積層フィルム1から剥離する。このようにすることによって、単板の積層フィルム1において、カバーレイフィルム2に反りを発生させたり、傷をつけたりすることなく、積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離し、除去することが可能となる。
予備剥離代部Lを形成する工程(ステップS4)では、カバーレイフィルム2を押えつつ予備剥離ロール13を転動させてカバーレイフィルム2の端部をリリースフィルム4から浮き上がらせ、接着剤層3に空気を触れさせる。
熱硬化性の接着剤層3は、表面が空気に触れると加熱しなければ再びリリースフィルムが貼りつくことがないことを利用して予備剥離代部Lを形成することが可能となり、この予備剥離代部Lから剥離を開始すれば、容易に積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離することができる。
吸着ヘッド16が積層フィルム1を真空吸着する工程では、吸着ヘッド16によって予備剥離代部Lを含む積層フィルム1の全面を吸着する。このようにすることで、リリースフィルム4を剥離する際にカバーレイフィルム2に反りを発生することを防止できる。さらに、剥離ロール30がカバーレイフィルム2に接触することがないのでカバーレイフィルム2に傷をつけてしまうことを防止できる。
リリースフィルム4を剥離し、除去する工程では、剥離ロール30でリリースフィルム4を剥離しつつ剥離されたリリースフィルム4を移送ベルト33で移送し、分離板36によって剥離ロール30及び移送ベルト33からリリースフィルム4を分離し、除去する。
リリースフィルム4を剥離ロール30のみで剥離すると、リリースフィルム4が剥離ロール30に巻き込まれてしまい除去することが困難になる。そこで、剥離ロール30によって剥離されたリリースフィルム4を移送ベルト33で移送しつつ分離板36で剥離ロール30及び移送ベルト33から分離すれば、リリースフィルム4が剥離ロール30に巻きついてしまうことなく、カバーレイフィルム2からリリースフィルム4を剥離し、除去することが可能となる。
リリースフィルム剥離装置10は、積層フィルム1のリリースフィルム4側を真空吸着しつつ一方向(X方向)に往復移動可能な積層フィルム吸着テーブル14と、カバーレイフィルム4側から積層フィルム1を押え、積層フィルム吸着テーブル14の一方方向(X(−)方向への移動によって転動しつつ積層フィルム1の進行方向側の端部に予備剥離代部Lを形成する予備剥離ロール13と、積層フィルム1のカバーレイフィルム2側を真空吸着する吸着ヘッド16と、積層フィルム吸着テーブル14と一体となって移動可能であり、吸着ヘッド16が積層フィルム1を吸着した状態で、予備剥離代部Lにおいて剥離ロール30がリリースフィルム4に当接し、積層フィルム吸着テーブル14の他方向(X(+)方向)への移動により剥離ロール30が転動しつつ積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離するリリースフィルム剥離ロール部15と、を有している。
以上説明したリリースフィルム剥離装置10によれば、予備剥離ロール13を積層フィルム1のカバーレイフィルム2側から押さえつつ転動させることでリリースフィルム4からカバーレイフィルム2の端部を浮き上がらせて予備剥離代部Lを形成し、吸着ヘッド16によってカバーレイフィルム2の全面を吸着した後、剥離ロール16が転動してリリースフィルム4を巻き取るようにして積層フィルムから剥離する。このようにすることによって、単板の積層フィルム1において、カバーレイフィルム2に反りが発生することがない。又、カバーレイフィルム2にリリースフィルム剥離ロール部が接触しないので傷をつけることなく、積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離することが可能となる。
予備剥離ロール13は、積層フィルム1の移動方向に対し直交する幅寸法(Y方向寸法)よりも長く、かつ表面に粘着性を有しており、積層フィルム1を押えつつ積層フィルム吸着テーブル14の移動によって転動する構成である。このように構成される予備剥離ロール13は、粘着性を利用して偏りなく積層フィルム1を押えつつ相対的に移動することによって転動し、積層フィルム吸着テーブル14に吸着されたリリースフィルム4からカバーレイフィルム2を浮き上がらせて予備剥離代部Lを形成することが可能となる。
リリースフィルム剥離ロール部15は、積層フィルム1の幅寸法よりも長く、かつ表面に粘着性を有する剥離ロール30と、剥離ロール30の下方側に、積層フィルム吸着テーブル14から剥離ロール30よりも離れた位置に配置され従動ロール31と、剥離ロール30と従動ロール31とを連結し剥離されたリリースフィルム4を移送する移送ベルト33と、から構成され、剥離ロール30及び従動ロール31には複数の溝34,35が形成されており、複数の溝それぞれに移送ベルト33が装着され、移送ベルト33が剥離ロール30の外周表面の内側に収まるように装着されている。
このように構成されるリリースフィルム剥離ロール部15は、粘着性を有する剥離ロール30によってリリースフィルム4の幅全体に亘ってほぼ均等に巻き取るように剥離していき、剥離されたリリースフィルムは移送ベルト33によって下方に移送される。従って、剥離されたリリースフィルム4は剥離ロール30に巻きつくことなく移送ベルト33によって剥離ロール30から分離して移送することが可能となる。
また、リリースフィルム剥離ロール部15は、剥離ロール30と従動ロール31の間において移送ベルト33と交差し、その交差部から従動ロール31側が移送ベルト33の外側に張り出すように配置される分離板36を有している。剥離ロール30によって剥離されつつあるリリースフィルム4は、移送ベルト33によって下方側(剥離ロール30から離れる方向)に移送され、分離板36によって移送ベルト33から分離され、除去することが可能となる。
また、吸着ヘッド16は、リリースフィルム4が剥離されたカバーレイフィルム2を吸着した状態で、カバーレイフィルム2を貼着する回路基板(図示せず)の配置位置まで移動し、回路基板の所定位置にカバーレイフィルム2を加熱圧着する機能を有していることが好ましい。このような構成にすることによって、積層フィルム14からリリースフィルムを剥離し、除去する剥離機能と、カバーレイフィルム2を回路基板に加熱圧着する貼着機能とを併せ持つリリースフィルム剥離装置10を実現することが可能となる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前述した実施形態では、1枚の単板の積層フィルム1からリリースフィルム4を剥離し、除去する例を説明したが、剥離対象の積層フィルムの数を1枚に限らずもっと増やすことが可能である。例えば、積層フィルム吸着テーブル14に、積層フィルムをY方向、又はX方向、又はY方向及びX方向に複数枚ずつ配列し、それぞれからリリースフィルムを剥離するようにしてもよい。このような場合には、積層フィルムの配列に合わせて基板吸着テーブル20に回路基板を配列しておき、リリースフィルムが剥離されたカバーレイフィルムを貼着すればよい。
また、前述した実施形態では、積層フィルム1は、単板に形成したものからリリースフィルム4を剥離しているが、例えば、ロールに巻回された長尺の積層フィルムを、積層フィルム吸着テーブル14に給材する手前において、単板の積層フィルムに切断して給材するようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、リリースフィルム剥離ロール部15は、積層フィルム吸着テーブルと一体でX方向に移動可能となっているが、吸着ヘッド16が積層フィルム1を吸着した後に、リリースフィルム剥離ロール部15を積層フィルム吸着テーブルに対して独立して移動可能な構成としてもよい。このような場合には、吸着ヘッド16が積層フィルム1を吸着した後に、積層フィルム吸着テーブルを初期位置に移動し、その後、リリースフィルム剥離ロール部15を移動すれば、前述した実施形態と同じような方法でリリースフィルム4を剥離、除去することが可能となる。
1…積層フィルム、2…カバーレイフィルム、3…接着剤層、4…リリースフィルム、10…リリースフィルム剥離装置、11…積層フィルム吸着テーブルユニット、13…予備剥離ロール、14…積層フィルム吸着テーブル、15…リリースフィルム剥離ロール部、16…吸着ヘッド、30…剥離ロール、31…従動ロール、33…移送ベルト、34,35…溝、36…分離板、L…予備剥離代部

Claims (9)

  1. 熱硬化性の接着剤層を有するカバーレイフィルムと前記接着剤層に積層されたリリースフィルムとから構成される単板の積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離し、除去するリリースフィルム剥離方法であって、
    前記積層フィルムの前記リリースフィルム側を積層フィルム吸着テーブルに真空吸着する工程と、
    前記積層フィルムを一方方向に移動しながら予備剥離ロールで前記積層フィルムを前記カバーレイフィルム側から押えつつ前記予備剥離ロールを転動させ、前記カバーレイフィルムの端部を前記リリースフィルムから浮き上がらせ予備剥離代部を形成する工程と、
    前記積層フィルム吸着テーブルへの前記積層フィルムの吸着を解除し、前記積層フィルムの前記カバーレイフィルム側を吸着ヘッドに真空吸着する工程と、
    前記吸着ヘッドが前記積層フィルムを吸着した状態で、前記リリースフィルムに粘着性を有する剥離ロールを接触させ、前記積層フィルム吸着テーブル及び前記剥離ロールを他方向に移動させることによって前記剥離ロールを転動し、前記積層フィルムから前記リリースフィルムを巻き取りつつ剥離し、除去する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離方法。
  2. 請求項1に記載のリリースフィルム剥離方法において、
    前記予備剥離代部を形成する工程では、前記カバーレイフィルムを押えつつ前記予備剥離ロールを転動させて前記カバーレイフィルムの端部を前記リリースフィルムから浮き上がらせ、前記接着剤層に空気を触れさせる、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリリースフィルム剥離方法において、
    前記吸着ヘッドが前記積層フィルムを真空吸着する工程では、前記吸着ヘッドによって前記予備剥離代部を含む前記積層フィルムの全面を吸着する、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリリースフィルム剥離方法において、
    前記リリースフィルムを剥離し、除去する工程では、前記剥離ロールで前記リリースフィルムを剥離しつつ剥離された前記リリースフィルムを移送ベルトで移送し、分離板によって前記剥離ロール及び前記移送ベルトから前記リリースフィルムを分離し、除去する、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離方法。
  5. 熱硬化性の接着剤層を有するカバーレイフィルムと前記接着剤層に積層されたリリースフィルムとから構成される単板の積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離し、除去するリリースフィルム剥離装置であって、
    前記積層フィルムの前記リリースフィルム側を真空吸着しつつ一方向に往復移動可能な積層フィルム吸着テーブルと、
    前記カバーレイフィルム側から前記積層フィルムを押え、前記積層フィルム吸着テーブルの一方方向への移動によって転動しつつ前記積層フィルムの進行方向側の端部に予備剥離代部を形成する予備剥離ロールと、
    前記積層フィルムの前記カバーレイフィルム側を真空吸着する吸着ヘッドと、
    前記積層フィルム吸着テーブルと一体となって移動可能であり、前記吸着ヘッドが前記積層フィルムを吸着した状態で、前記予備剥離代部において剥離ロールが前記リリースフィルムに当接し、前記積層フィルム吸着テーブルの他方向への移動により前記剥離ロールが転動しつつ前記積層フィルムから前記リリースフィルムを剥離するリリースフィルム剥離ロール部と、
    を有する、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離装置。
  6. 請求項5に記載のリリースフィルム剥離装置において、
    前記予備剥離ロールは、前記積層フィルムの移動方向に対し直交する幅寸法よりも長く、かつ表面に粘着性を有しており、前記積層フィルムを押えつつ前記積層フィルム吸着テーブルの移動によって転動する構成である、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のリリースフィルム剥離装置において、
    前記リリースフィルム剥離ロール部は、前記積層フィルムの幅寸法よりも長く、かつ表面に粘着性を有する前記剥離ロールと、前記剥離ロールの下方側に、前記積層フィルム吸着テーブルから前記剥離ロールよりも離れた位置に配置される従動ロールと、前記剥離ロールと前記従動ロールとを連結し剥離された前記リリースフィルムを移送する移送ベルトと、を有し、
    前記剥離ロール及び前記従動ロールには複数の溝が形成されており、複数の前記溝それぞれに前記移送ベルトが装着され、
    前記移送ベルトが前記剥離ロールの外周表面の内側に収まるように装着されている、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のリリースフィルム剥離装置において、
    前記リリースフィルム剥離ロール部は、前記剥離ロールと前記従動ロールの間において前記移送ベルトと交差し、その交差部から前記従動ロール側が前記移送ベルトの外側に張り出すように配置される分離板を有している、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離装置。
  9. 請求項5に記載のリリースフィルム剥離装置において、
    前記吸着ヘッドは、前記リリースフィルムが剥離された前記カバーレイフィルムを吸着した状態で、前記カバーレイフィルムを貼着する回路基板の配置位置まで移動し、前記回路基板の所定位置に前記カバーレイフィルムを加熱圧着する機能を有している、
    ことを特徴とするリリースフィルム剥離装置。
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