JP2001063839A - シート状基材の供給装置 - Google Patents

シート状基材の供給装置

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JP2001063839A
JP2001063839A JP24046099A JP24046099A JP2001063839A JP 2001063839 A JP2001063839 A JP 2001063839A JP 24046099 A JP24046099 A JP 24046099A JP 24046099 A JP24046099 A JP 24046099A JP 2001063839 A JP2001063839 A JP 2001063839A
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supply reel
substrate
protective film
reel
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JP24046099A
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English (en)
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Yoshio Mori
好男 森
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層板等のシート状基材に重ねられた保護フ
ィルムを効率的に剥離すると共にこのシート状基材を種
々の処理工程に効率的に供給することができるシート状
基材の供給装置を提供する。 【解決手段】 長尺の基材1が保護フィルム3と重ねら
れた状態でロール状に巻回された基材供給リール9が取
付けられる支軸を具備する。この基材供給リール9から
解かれて配路に向けて供給された基材1から保護フィル
ム3を剥離して巻取るフィルム巻取リール5を具備す
る。基材1から保護フィルム3を連続的且つ確実に、効
率よく剥離することができて、基材1からの保護フィル
ム3の剥離効率を向上することができる。この保護フィ
ルム3が剥離された基材1を種々の処理工程に連続的に
効率よく供給し、基材1の処理効率を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺なシート状基
材を供給して供給する供給装置に関し、詳しくは保護フ
ィルムが重ねられた積層板等の基材を供給しながら、基
材から保護フィルムを剥離することができるシート状基
材の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器等に使用される多層プリ
ント配線板の製造等に供される内層回路板は、樹脂層等
の絶縁層の外側に回路層を形成することにより得られて
いる。この内層回路板を作製するにあたっては、例えば
所定の製品形状に形成された銅張積層板等の積層板にド
ライフィルムを貼着し、露光・現像することによりエッ
チングレジストを形成し、更にエッチング処理を施すこ
とにより回路形成を行っていた。このようにして積層板
に回路形成をする場合、通常は積層板に予めドライフィ
ルムを貼着したものを積層することによりストックして
おき、必要に応じてこの積層板を処理工程に供するよう
にしていた。このとき積層板には、ドライフィルムの剥
離や傷付きを防止するために、片面又は両面に保護フィ
ルム(マイラー)を重ねておき、処理工程に供する際に
この積層板から保護フィルムを剥がしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術においては、ドライフィルムが貼着された積層
板から保護フィルムを剥離するための装置(マイラーピ
ーラー装置)が必要なものであった。また一枚一枚の積
層板から保護フィルムを剥離するため、剥離ミスが生じ
やすく、作業信頼性に欠けるものであった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、積層板等のシート状基材に重ねられた保護フィル
ムを効率的に剥離すると共にこのシート状基材を種々の
処理工程に効率的に供給することができるシート状基材
の供給装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状基
材の供給装置は、長尺の基材1が保護フィルム3と重ね
られた状態でロール状に巻回された基材供給リール9が
取付けられる支軸と、この基材供給リール9から解かれ
て配路に向けて供給された基材1から保護フィルム3を
剥離して巻取るフィルム巻取リール5とを具備して成る
ことを特徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、基材供給リール9
が取付けられる複数個の支軸と、一つの支軸に取付けら
れた基材供給リール9の基材1の後端と他の支軸に取付
けられた基材供給リール9の基材1の先端とを接合する
際に基材供給リール9からの基材1の供給を停止させる
停止手段と、基材供給リール9から解かれて配路に向け
て供給された基材1を一定量保持すると共にこの保持し
ている基材1を基材供給リール9からの基材1の供給が
停止手段によって停止されている際に配路に供給するア
キュームレータ7を設けて成ることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0008】本発明に係る供給装置に適用される基材1
は、長尺かつフレキシブルなシート状のものであり、例
えば銅張積層板等の長尺な積層板に、感光性樹脂組成物
等からなるドライフィルムを貼着したものである。この
基材1としては、片面又は両面に保護フィルム3を重ね
合わせた状態でロール状に巻回されたものを用いる。
【0009】図1はシート状樹脂成形基材の供給装置の
一例を示すものである。
【0010】この供給装置は、基材1の配路に沿って、
上流側から順に、基材供給部8と、基材接合部と、基材
端部検知部2と、基材送り駆動部と、アキュームレータ
7とを備える。
【0011】基材供給部8は、基材1が巻回された基材
供給リール9が軸回転可能に取り付けられるものであ
り、支持台28上に基材供給リール9の支軸である一対
のエアシャフト10を平行に配設して構成される。この
エアシャフト10は、内部にエアが注入されると外周面
に設けられたラグ等が外方に突出して基材供給リール9
の軸芯の内周面に弾接し、基材供給リール9をその回転
軸がぶれないように安定して保持するものである。この
一対のエアシャフト10のうちの一方に取り付けられた
基材供給リール9から基材1を配路に供給し、この基材
供給リール9に巻回された基材1がすべて配路に供給さ
れたら、後述するように他方の基材供給リール9に巻回
された基材1を配路に送るようにして、基材1を途切れ
なく配路に供給するものである。ここで各基材供給リー
ル9と、基材接合部の間の基材1の配路付近には、配路
に基材1を供給していない基材供給リール9に巻回され
た基材1の先端部が載置される仮置台12を配置してい
る。また支持台28には、エアシャフト10の軸回転運
動を制動するパウダーブレーキ11等の制動手段を設け
る。また支持台28下方には、支持台28を基材供給リ
ール9からの基材1の送り方向に対して垂直な水平方向
に移動させるアクチュエータ4を設ける。このアクチュ
エータ4は、後述する位置検知手段からの検知結果に基
づいて支持台28を移動させるものである。すなわち、
この基材供給部8は、後述する位置検知手段からの検知
結果に基づいて配路上における基材1の配置位置を調節
する位置調節手段として形成されている。
【0012】またこの基材供給リール9から供給される
基材1に重ねられた保護フィルム3を基材1から剥離し
ながら巻取るフィルム巻取リール5が配設されている。
このフィルム巻取リール5は、一つの基材供給リール9
に対して二つ設けられており、基材1の表裏それぞれに
重ねられた保護フィルム3をそれぞれ巻取るものであ
る。このフィルム巻取リール5には、フィルム巻取リー
ル5を回転駆動するトルクモータ等のモータ6が設けら
れている。
【0013】基材接合部は、配路上の基材1の下方に配
置される二つの作業テーブル14と、基材1の配路を介
して各作業テーブル14の上方に配置されるクランプ1
3とを配路に沿って直列に配置して構成される。ここで
上流側の作業テーブル14を前端部用テーブル14a、
下流側の作業テーブル14を後端部用テーブル14b、
上流側のクランプ13を前端部用クランプ13a、下流
側のクランプ13を後端部用クランプ13bとする。
【0014】基材端部検知部2は、配路上における基材
1の配置位置のずれを検知する位置検知手段として設け
られており、配路上における基材1側端部の配置位置を
基準としてその位置ずれを検出するものである。この基
材端部検知部2としては、光電スイッチ等を備えるもの
を用いることができる。
【0015】基材送り駆動部は、基材端部検知部2より
も、基材1の送り方向の下流側に配設されている。この
基材送り駆動部には、基材1の配路上方に配設され、シ
リンダ17にて上下動自在に設けられたニップロール1
6を設ける。またこのニップロール16の、基材1の配
路を介した下方には送りロール18を設けている。この
送りロール18は、駆動モータ20にて回転駆動され
る。すなわち送りロール18の回転軸と駆動モータ20
の回転軸の間にベルト19を掛架し、駆動モータ20の
回転軸の回転運動をベルト19を介して送りロール18
に伝達するものである。また駆動モータ20には、イン
バータ制御等により制御され、駆動モータ20の回転軸
の回転運動を制動するブレーキを設ける。ここでシート
状基材の供給装置を稼動させている際には、ニップロー
ル16をシリンダ17にて下方に移動させて配路上の基
材1をニップロール16と送りロール18にて挟持する
ものであり、この状態において、基材1は駆動モータ2
0を作動させることにより基材供給リール9から解かれ
て配路上に順次供給され、また駆動モータ20をブレー
キにて制動することにより、配路上における基材1送り
を停止することができる。すなわち基材送り駆動部は、
基材供給リール9からの基材1の供給を停止する停止手
段としての機能を有する。
【0016】またアキュームレータ7は、基材送り駆動
部よりも、基材1の配路の下流側に設けるものである。
このアキュームレータ7は、基材1の配路に沿って平行
に並べて配設された3本の固定ロール21と、この固定
ロール21間の2カ所の隙間の下方にそれぞれ配設さ
れ、上下方向に配設された昇降シャフト31に沿って上
下に昇降可能な2本の昇降ロール22とから構成されて
いる。この2本の昇降ロール22は、接続バー23にて
接続され、連動して上下に昇降移動するものである。ま
たこの接続バー23には、バランサー24が設けられ、
このバランサー24にて接続バー23を水平に保ってい
る。基材1の配路はこの固定ロール21及び昇降ロール
22に沿ってW字状に設定される。すなわち、基材端部
処理部3及び基材送り駆動部側から送られてくる基材1
は、基材1の配路の最も上流側に配設された固定ロール
21a、配路の上流側に配設された昇降ロール22a、
基材1の配路の上流側から二つ目の固定ロール21b、
配路の下流側に配設された昇降ロール22b、基材1の
配路の最も下流側に配設された固定ロール21cの順に
掛架されるものである。このアキュームレータ7は2本
の昇降ロール22を昇降することによりアキュームレー
タ7内を送られる基材1の長さを調節するものである。
そしてこの昇降ロール22の昇降移動により、通常運転
時にはアキュームレータ7の上流側における基材1にか
かる張力とアキュームレータ7の下流側における基材1
にかかる張力と差が大きく開きすぎないようにする緩衝
動作を行い、基材1送りを円滑に行うようにするもので
あり、また後述するように基材送り駆動部を停止してア
キュームレータ7よりも上流側における基材1送りを停
止した場合には、アキュームレータ7よりも下流側にお
ける基材1送りに連動して昇降ロール22を上方に移動
させて、アキュームレータ7よりも下流側においては常
に基材1が連続的に送られるようにするものである。
【0017】またアキュームレータ7には、昇降ロール
22が昇降移動する軌道に沿って、下方から順に下限セ
ンサ25、バッファ上限センサ26、アキューム上限セ
ンサ27を設けている。これらの各センサは、昇降ロー
ル22が各センサの配設位置と同一高さの位置に配置さ
れた際に検知信号を出力するものである。そして通常運
転時には昇降ロール22の昇降運動を下限センサ25と
バッファ上限センサ26の間にて行うようにするもので
あり、下限センサ25とバッファ上限センサ26の配置
位置により通常運転時のアキュームレータ7の緩衝動作
の性能が設定される。また基材送り駆動部を停止してア
キュームレータ7よりも上流側における基材1送りを停
止した場合には、昇降ロール22の昇降運動を下限セン
サ25とアキューム上限センサ27との間で行うように
するものであり、下限センサ25とアキューム上限セン
サ27の配置位置により、基材送り駆動部を停止してい
る間におけるアキュームレータ7より下流側での基材1
の連続送り可能長さが設定される。
【0018】アキュームレータ7の更に具体的な構成を
図8に例示する。図中においては、昇降ロール22、接
続バー23及び昇降プレート34によって昇降ユニット
37が形成されており、この昇降ユニット37が、昇降
シャフト31に沿って昇降自在に形成されている。具体
的には、水平方向に略平行かつ並列に配設された昇降ロ
ール22の各端部間には、接続バー23が架設されてお
り、この接続バー23によって一対の昇降ロール22同
士が接続されている。ここで各昇降ロール22の両端は
接続バー23にて軸支されている。また一対の接続バー
23間には、昇降プレート34が架設されている。この
昇降プレート34は一対の昇降ロール23の間に配置さ
れている。昇降プレート34には、長手方向に沿って二
つのシャフトガイド35が上方に突設されており、各シ
ャフトガイド35の形成位置において、昇降プレート3
4及びシャフトガイド35を上下に貫通する挿通孔36
が形成されている。この挿通孔36には昇降シャフト3
1が上下方向にそれぞれ挿通され、昇降プレート34は
昇降シャフト31に沿って昇降自在となっており、その
昇降方向がシャフトガイド35にてガイドされている。
また一対のシャフトガイド35間における昇降プレート
34の上面からは、一対の円棒状の保持バー32が上方
に突設されている。この保持バー32には、バランサー
24が保持されている。このバランサー24は、板状の
バランサーウェイト24aを、このバランサーウェイト
24aに形成された一対の挿通孔33に昇降プレート3
4の保持バー32をそれぞれ挿通することにより昇降プ
レート34上に複数枚積層することにより配設される。
このバランサー24の荷重により、昇降ユニット36の
重心が昇降ユニット34の略中心部に設定されることと
なり、昇降ユニット36の姿勢が安定化されている。
【0019】またアキュームレータ7よりも下流側の基
材1の配路には、図示はしないが、端部処理が施された
基材1を連続的に送る駆動装置を設け、またこの基材1
の露光現像工程、エッチング処理工程等の処理工程を連
続的に行う装置を配置することができる。
【0020】このようにして構成されるシート状樹脂成
形基材の供給装置を用いて、基材1の端部処理を行うに
あたっては、基材供給部8の一対のエアシャフト10に
取り付けた各基材供給リール9のうちの一方を基材1の
供給用に用い、他方の基材供給リール9から引き出され
る基材1の先端部は、仮置台12上に配置しておく。配
路に送られた基材1は、基材送り駆動部にて配路上を送
られるものであり、このときフィルム巻取リール5のモ
ータ6を駆動させることにより、基材1に重ねられた保
護フィルム3はフィルム巻取リール5にて連続的に剥離
されて巻取られる。配路に送られた基材1は基材接合
部、基材端部検知部2を通過し、更に基材送り駆動部を
通過した後、アキュームレータ7を通過して、更に下流
側に送られる。そしてアキュームレータ7の下流におい
て、露光・現像処理、エッチング処理等の種々の処理が
施される。
【0021】このとき配路上における基材1の配置位置
が、基材1の送り方向と直交する方向にずれて、基材端
部検知部2にて配路上における基材1の側端部の配置位
置のずれが検知されたら、基材供給部8のアクチュエー
タ4が作動して、基材供給部8の支持台28を略水平方
向に移動させ、それに伴って支持台28上のエアシャフ
ト10に取り付けられた基材供給リール9を、基材1の
配置位置を矯正する方向に略水平移動させる。そのため
配路上に配置されている基材1の配置状態を常に一定に
配置し、その後の処理工程における露光・現像処理、エ
ッチング処理等の種々の処理を正確に行うことができ
る。
【0022】このようにして基材1の供給を連続的に行
っていくうちに、図2に示すように、基材供給リール9
に巻回されている基材1がすべて供給されたら、図3に
示すように、基材1の上流側の後端部が後端部用テーブ
ル14b上に配置された状態で、駆動モータ20をブレ
ーキにて制動して停止すると共に、後端部用テーブル1
4bの上方の後端部用クランプ13bを下降させて基材
1の後端部を後端部用テーブル14b上に固定する。こ
のときアキュームレータ7の下流側における基材1送り
に応じてアキュームレータ7の昇降ロール22を上昇
し、アキュームレータ7の下流側における基材1の供給
が確保される。
【0023】この状態で、図4に示すように、基材供給
部8の、基材1の供給がなされていない側の基材供給リ
ール9から引き出されている基材1の先端部を、仮置台
12から先端部用テーブル14a上に引き出し、先端部
用テーブル14aの上方の先端部用クランプ13aを下
降させてこの基材1の先端部を先端部用テーブル14a
上に固定する。この状態で配路上の基材1の後端と、新
たな基材1の先端とを接着して接合する。この接合方法
は特に制限されず、接着剤の使用、熱圧着、固着具の使
用等により行うことができる。
【0024】次に図5に示すように、先端部用テーブル
14aと後端部用テーブル14bにおける各クランプ1
3(先端部用クランプ13a及び後端部用クランプ13
b)を共に上動させて、作業用テーブル14上における
基材1の固定状態を解除すると共に、基材送り駆動部の
駆動モータ20の制動を解除して基材1送りを再開す
る。このときアキュームレータ7の昇降ロール22が徐
々に下降する。そして図6に示すように、昇降ロール2
2が下限センサ25とバッファ上限センサ26の配置位
置の間、すなわち元の配置位置に配置されたら、昇降ロ
ール22の下降が停止し、これ以後、通常の搬送状態に
復帰する。この状態で、基材1がすべて供給されたら基
材供給リール9をエアシャフト10から取外し、新しい
基材供給リール9と交換する。
【0025】上記の一連の動作を繰返すことにより、基
材1の供給を停止することなく基材供給リール9の交換
を行うことができる。
【0026】作業テーブル14の具体的な構成の例を図
7に示す。この作業テーブル14は、先端部用テーブル
14aと後端部用テーブル14bとが一体化された構成
となっている。作業テーブル14の上面は略水平面に形
成されており、その基材1の配路の上流側の端部には、
配路の上流側に向けて下方に傾斜する面取部が形成さ
れ、作業テーブル14の上流側の端部において基材1に
傷がつくことが防止されている。また作業テーブル14
の上面には、両側部に、基材の配路に沿った位置決めラ
イン29が描画されている。この位置決めライン29の
間隔は基材の幅と同一に形成されている。また作業テー
ブル14の上面の両側部にはクランプ13として、上流
側に先端部クランプ13a、下流側に後端部クランプ1
3bが設けられている。このクランプ13は、図示のよ
うにトグルクランプを作業テーブル14上面に固定する
ことにより構成することができる。
【0027】この図7に示すように形成された作業テー
ブル14にて基材1の接着を行うにあたっては、配路に
供給された基材1の後端部を作業テーブル14の下流側
の上面に配置すると共に後端部クランプ13bを下降さ
せてこの基材1を作業テーブル14に固定する。また配
路に新たに供給される基材1の先端部を作業テーブル1
4の上流側の上面に配置すると共に先端部クランプ13
aを下降させてこの基材1を作業テーブル14に固定す
る。このとき各基材1の両側縁を位置決めライン29に
位置合わせすることにより、基材1を作業テーブル14
上に位置合わせして固定するものであり、そのため作業
テーブル14上に基材1同士が位置ずれなく配置され
る。この状態で、基材1の先端と後端とを接着して基材
1同士を接続することにより、基材1同士が位置ずれな
く接続されるものである。
【0028】上記のように構成される供給装置を用い、
基材1として長尺な銅張積層板等の積層板の表面にドラ
イフィルムを貼着したもの連続的に供給すようにする
と、保護フィルム3を連続的且つ確実に、効率よく剥離
することができて、保護フィルム3の剥離作業の効率が
良好なものであり、しかも基材1を露光・現像処理工程
やエッチング処理工程に遅滞なく供給して、基材1に回
路を効率よく形成することができるものである。このよ
うにして回路形成された長尺な基材1は、所定の製品寸
法に切断することにより、プリント配線板製造用の内層
回路板として形成することができるものである。
【0029】また回路形成が施された長尺な積層板であ
って、切断加工が施されていないものを基材1として適
用し、この基材1に、回路形成面を保護するための保護
フィルム3を重ねてロール状に巻回したものを、供給装
置にて供給して、回路パターン検査工程等の処理工程に
送ることもできる。この場合も、保護フィルム3を連続
的に効率よく剥離することができて、保護フィルム3の
剥離作業の効率が良好なものであり、しかも基材1を回
路パターン検査工程に遅滞なく供給して、基材1の回路
パターン検査を効率よく行うことができるものである。
【0030】
【発明の効果】上記のように、本発明に係るシート状基
材の供給装置は、長尺の基材が保護フィルムと重ねられ
た状態でロール状に巻回された基材供給リールが取付け
られる支軸と、この基材供給リールから解かれて配路に
向けて供給された基材から保護フィルムを剥離して巻取
るフィルム巻取リールとを具備するものであり、基材か
ら保護フィルムを連続的且つ確実に、効率よく剥離する
ことができて、基材からの保護フィルムの剥離効率を向
上することができるものであり、またこの保護フィルム
が剥離された基材を種々の処理工程に連続的に効率よく
供給し、基材の処理効率を向上することができるもので
ある。
【0031】また請求項2の発明は、基材供給リールが
取付けられる複数個の支軸と、一つの支軸に取付けられ
た基材供給リールの基材の後端と他の支軸に取付けられ
た基材供給リールの基材の先端とを接合する際に基材供
給リールからの基材の供給を停止させる停止手段と、基
材供給リールから解かれて配路に向けて供給された基材
を一定量保持すると共にこの保持している基材を基材供
給リールからの基材の供給が停止手段によって停止され
ている際に配路に供給するアキュームレータを設けるも
のであり、一つの基材供給リールの基材が全て供給され
た場合に、この基材の後端と他の基材供給リールの基材
の先端とを接合して他の基材供給リールから基材が供給
されるようにすると共にこの接合作業中に基材供給リー
ルからの基材の供給を停止し、その間はアキュームレー
タから基材を配路に供給するようにして、基材を途切れ
なく連続的に供給することができるものであり、またこ
の他方の基材供給リールから基材が供給されるようにな
ったら、全ての基材が供給された基材供給リールを新し
い基材供給リールと交換することができるものであっ
て、基材の供給を停止することなく基材供給リールの交
換を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】同上の動作を示す概略図である。
【図3】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図4】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図5】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図6】同上の更に他の動作を示す概略図である。
【図7】同上の実施の形態における作業テーブルの具体
例を示す斜視図である。
【図8】同上の実施の形態におけるアキュームレータの
具体例を示す一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 基材 3 保護フィルム 5 フィルム巻取リール 7 アキュームレータ 9 基材供給リール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の基材が保護フィルムと重ねられた
    状態でロール状に巻回された基材供給リールが取付けら
    れる支軸と、この基材供給リールから解かれて配路に向
    けて供給された基材から保護フィルムを剥離して巻取る
    フィルム巻取リールとを具備して成ることを特徴とする
    シート状基材の供給装置。
  2. 【請求項2】 基材供給リールが取付けられる複数個の
    支軸と、一つの支軸に取付けられた基材供給リールの基
    材の後端と他の支軸に取付けられた基材供給リールの基
    材の先端とを接合する際に基材供給リールからの基材の
    供給を停止させる停止手段と、基材供給リールから解か
    れて配路に向けて供給された基材を一定量保持すると共
    にこの保持している基材を基材供給リールからの基材の
    供給が停止手段によって停止されている際に配路に供給
    するアキュームレータを設けて成ることを特徴とする請
    求項1に記載のシート状基材の供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6702490B2 (en) * 2000-06-06 2004-03-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image recording apparatus
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