JP2019082086A - ルームユニット支持脚、硬化性材料充填ルームユニット支持脚、ルームユニットの設置高さ調整方法 - Google Patents

ルームユニット支持脚、硬化性材料充填ルームユニット支持脚、ルームユニットの設置高さ調整方法 Download PDF

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蓮尾 孝一
Koichi Hasuo
孝一 蓮尾
健太郎 戸倉
Kentaro Tokura
健太郎 戸倉
悠生 黒田
Haruki Kuroda
悠生 黒田
慎一 手塚
Shinichi Tezuka
慎一 手塚
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Abstract

【課題】ルームユニットを建築物の床スラブ上に複数設置する工法において、ルームユニットの設置高さ位置の調節を容易にして、短時間で効率的にルームユニットの設置を可能にする。【解決手段】床スラブに接する底板および該底板から立ち上がる第1側壁を有する基体と、該基体の上面を覆い、前記ルームユニットに接する天板および該天板から垂下し前記第1側壁に摺動可能に接する第2側壁を有する蓋体と、を備え、前記底板、前記第1側壁、前記第2側壁、前記天板によって内部空間が区画され、前記基体に対して前記蓋体を鉛直方向に沿った任意の高さ位置で固定することにより前記ルームユニットの設置高さを調整可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内設備をユニット化したルームユニットを建築物の床スラブ上に設置する際に、ルームユニットの高さ位置を調節するためのルームユニット支持脚、硬化性材料充填ルームユニット支持脚、およびこれを用いたルームユニットの設置高さ調整方法に関する。
従来、例えばマンションやホテルなどの建築物では、システムキッチン,トイレ,バスユニット,洗面化粧台,クローゼットなどの屋内設備を、それぞれ独立した部材として搬入して建築現場で組み立て、建物躯体に据え付けていた。しかし、このような屋内設備の構成部品を現場で組み立てて据え付ける工法では、人件費の増大による建設コストの上昇、工事期間の長期化、品質のバラツキ等、様々な課題が生じている。
上述した課題を解決する方法として、予め工場などで屋内設備などを組み込んだルームユニットを製造し、このルームユニットを建築物の床スラブ上に複数設置する工法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。こうしたルームユニットを用いることにより、建築現場では、複数のルームユニットを設置して互いに連結し、必要に応じてルームユニットに電気配線や上下水道の配管を接続するだけで、短期間に屋内設備(内装)を完成させることができる。
特開平8−312168号公報
しかしながら、上述したルームユニットを建築物の床スラブ上に複数設置する工法では、建築物の床スラブが必ずしも均一な水平面であるとは限らないため、隣接配置するルームユニットどうしの高さ位置を合致させて、ユニット床面どうしを段差なく接続するための高さ調節に多くの手間が掛かるという課題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ルームユニットを建築物の床スラブ上に複数設置する工法において、ルームユニットの設置高さ位置の調節を容易にして、短時間で効率的にルームユニットの設置を可能にするルームユニット支持脚、硬化性材料充填ルームユニット支持脚、およびこれらを用いたルームユニットの設置高さ調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明は、建築物の床スラブ上にルームユニットを設置する際に、前記床スラブに設置され、前記ルームユニットを受け止めるユニット支持脚であって、前記床スラブに接する底板および該底板から立ち上がる第1側壁を有する基体と、該基体の上面を覆い、前記ルームユニットに接する天板および該天板から垂下し前記第1側壁に摺動可能に接する第2側壁を有する蓋体と、を備え、前記底板、前記第1側壁、前記第2側壁、前記天板によって内部空間が区画され、前記基体に対して前記蓋体を鉛直方向に沿った任意の高さ位置で固定することにより前記ルームユニットの設置高さを調整可能にすることを特徴とする。
また、本発明では、前記第1側壁、前記第2側壁、前記天板のうち少なくとも1つには、前記内部空間に連通する貫通孔が形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記底板と前記天板との間には、前記蓋体を任意の高さ位置で支持するバネ部材が配されていることが好ましい。
また、本発明では、前記第1側壁、及び前記第2側壁は円周面を成し、前記円周面には、周回方向に沿ってネジ溝が形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記天板には、前記蓋体の回転角度を示す角度目盛が設けられていてもよい。
また、本発明では、前記第1側壁、前記第2側壁のうち、少なくともいずれか一方には、前記蓋体の高さ位置を示す高さ指標が形成されていることが好ましい。
また、本発明では、前記底板には、前記基体を前記床スラブに締結させる締結部材を係合させる係合穴が設けられていることが好ましい。
また、本発明では、前記底板、前記天板のうち、少なくともいずれか一方には、弾性層が更に形成されていることが好ましい。
本発明のルームユニットの設置高さ調整方法は、前記各項記載のルームユニット支持脚を用いたルームユニットの設置高さ調整方法であって、前記ルームユニット支持脚を前記床スラブに設置する設置工程と、前記基体に対して前記蓋体を任意の高さ位置に方向に調整する調整工程と、前記内部空間に硬化性材料を注入する注入工程と、を少なくとも有することを特徴とする。
また、本発明では、前記調整工程は、前記蓋体を回転させることにより行うことが好ましい。
また、本発明では、前記調整工程は前記注入工程の一部であり、発泡性を有する前記硬化性材料を用いることが好ましい。
また、本発明では、前記調整工程は前記注入工程の後工程であり、前記蓋体を任意の高さ位置まで押し込んで保持し、前記硬化性材料を硬化させることにより行うことが好ましい。
また、本発明では、前記ルームユニット支持脚は前記床スラブ上に複数設置され、前記調整工程は、特定の前記ルームユニット支持脚ユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置を調整した後、基準材を特定の前記ルームユニット支持脚を含む複数の前記ルームユニット支持脚上に架け渡し、前記基準材を基準面として、特定の前記ルームユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置に合致するように、他の前記ルームユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置の調整を行うことが好ましい。
本発明によれば、ルームユニットを建築物の床スラブ上に複数設置する工法において、ルームユニットの設置高さ位置の調節を容易にして、短時間で効率的にルームユニットの設置を可能にするルームユニット支持脚、硬化性材料充填ユニット支持脚、およびこれらを用いたルームユニットの設置高さ調整方法を提供することが可能になる。
本発明のルームユニット支持脚とこれに支持されたルームユニットとを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。 図2に示すルームユニット支持脚の高さ方向に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態のルームユニット支持脚を示す断面図である。 本発明の第3実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。 図5に示すルームユニット支持脚の高さ方向に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態のルームユニット支持脚を示す断面図である。 本発明の他の実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。 本発明の第1実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。 本発明の第1実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。 第3実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した断面図である。 第4実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態のルームユニット支持脚、硬化性材料充填ルームユニット支持脚、およびこれを用いたルームユニットの設置高さ調整方法について説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(ルームユニット支持脚:第1実施形態)
図1は、本発明のルームユニット支持脚とこれに支持されたルームユニットとを示す斜視図である。
本実施形態のルームユニット支持脚10は、建築物の床スラブS上に予め設定された支持脚設置位置に設置され、例えばルームユニットUの下側梁UBに接して、床スラブSから所定の高さ位置でルームユニットUを支持する。こうしたルームユニット支持脚10の下側梁UBに沿って所定の間隔をあけて複数個配置され、複数個のルームユニット支持脚10,10…によってルームユニットUを支持する。例えば、1つの重量が3トン〜5トン程度のルームユニットUを、12個〜15個のルームユニット支持脚10によって支持する。
図2は、本発明の第1実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。図3は、図2に示すルームユニット支持脚の高さ方向に沿った断面図である。
ルームユニット支持脚10は、外形形状が略円筒形を成し、上面11tが例えば開放面を成す基体11と、基体11の上面(開放面)11tを覆う蓋体21とを有する。基体11は、使用時において床スラブSに接する底板12と、この底板12から立ち上がり、所定の領域、本実施形態では円柱状の空間を区画する円筒形の第1側壁13とを備えている。なお、この底板12と第1側壁13とは、同一の材料、例えば硬質樹脂で一体に形成されていればよい。
底板12の第1側壁13よりも外側には、複数の係合穴14が形成されている。こうした係合穴14に、底板12と床スラブSとを結合させる締結部材G、例えばコンクリート釘やネジを貫通させることで、基体11を床スラブSに締結させることができる。なお、こうした係合穴14を特に設けずに、両面テープなどでルームユニット支持脚10を床スラブSに固定することもできる。
基体11の第1側壁13の内周面(円周面)13aには、内周面13aの周回方向に沿って螺旋状に内ネジ(ネジ溝)16が形成されている。こうした内ネジ(ネジ溝)16は、本実施形態のように内周面13a全体に形成されている以外にも、例えば、上面11tから底板12に向かって所定の範囲まで形成されていてもよい。
蓋体21は、基体11の開放面である上面11tを覆う天板22と、この天板22から垂下し、基体11の第1側壁13の内周面13aに対して摺動可能に接する円筒形の第2側壁23とを備えている。なお、この天板22と第2側壁23とは、同一の材料、例えば硬質樹脂で一体に形成されていればよい。
天板22は、例えば円板状の部材であり、使用時において、上面22aがルームユニットUの下側梁UB(図1参照)に接する。天板22には、上面22aと、蓋体21の内面を成す下面22bとの間を貫通し、後述する内部空間Eに連通する貫通孔を成す注入孔(貫通孔)24と空気孔(貫通孔)25とが形成されている。本実施形態では、注入孔24は、天板22の中心に1箇所形成され、また空気孔25は、天板22の周縁の近くに等間隔で4箇所形成されている。なお、本実施形態では、貫通孔として注入孔24と空気孔25とを形成しているが、これらを兼用した径の大きい貫通孔とすることもできる。
蓋体21を構成する天板22に形成された注入孔(貫通孔)24は、基体11の底板12および第1側壁13と、蓋体21の天板22および第2側壁23とで区画されるルームユニット支持脚10の内部空間Eに硬化性材料Bを充填するための穴である。また、空気孔(貫通孔)25は、内部空間Eに硬化性材料Bを充填する際に、内部空間Eの空気をルームユニット支持脚10の外部に出すための穴である。なお、こうした注入孔24や空気孔25の形成数や形成位置は本実施形態に限らず、任意の位置に任意の数だけ形成することができる。
蓋体21の第2側壁23の外周面(円周面)23bには、外周面23bの周回方向に沿って螺旋状に外ネジ(ネジ溝)26が形成されている。こうした外ネジ(ネジ溝)26は、基体11の第1側壁13に形成された内ネジ(ネジ溝)16と螺合する。これにより、例えば、床スラブSに固定された基体11に対して、蓋体21を回転させることにより、天板22の高さ位置、即ち、ルームユニット支持脚10の高さを自在に可変させることができる。これにより、ルームユニット支持脚10を介して設置されるルームユニットUの床スラブSからの設置高さを自在に変えることが可能になる。
なお、ルームユニット支持脚10は、使用時において、蓋体21を回転させて高さ位置を調節した後、注入孔24から内部空間E内を埋める(閉塞する)ように、硬化前の流動性の硬化性材料Bが充填され、その後、硬化される。こうした硬化性材料Bを内部空間E内に充填、および硬化させることで、ルームユニット支持脚10の強度が保たれ、かつ、蓋体21の回動を防止する。硬化性材料Bとしては、例えば、2液混合によって硬化する硬化剤や、熱や紫外線を加えることによって硬化する硬化剤など、各種の硬化剤が適用可能であり、限定されるものでは無い。
以上のような構成のルームユニット支持脚10は、基体11に対して蓋体21を鉛直方向に沿った任意の高さ位置で固定することによりルームユニットUの設置高さを調整可能にする。即ち、蓋体21を回転させてルームユニット支持脚10の高さをルームユニットUの設置高さに合わせた後、注入孔24から流動性の硬化性材料Bを充填して硬化させるだけで、ルームユニットUの設置高さ位置を容易に所望の位置にすることが可能になる。これによって、ルームユニットUの設置高さ位置の調整が容易になり、床スラブS上に、互いの設置高さ位置が揃った複数のルームユニットUを短時間で効率的に設置することが可能になる。
(ルームユニット支持脚:第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態のルームユニット支持脚を示す断面図である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のルームユニット支持脚30は、底板12および第1側壁13を備えた基体11と、天板22および第2側壁23を備えた蓋体21と、を有する。そして、本実施形態では、基体11の第1側壁13の外周面(円周面)13bに、外周面13bの周回方向に沿って螺旋状に外ネジ(ネジ溝)36が形成されている。また、蓋体21の内周面(円周面)21aには、内周面21aの周回方向に沿って螺旋状に内ネジ(ネジ溝)37が形成されている。
このように、本実施形態では、第1実施形態のルームユニット支持脚とは逆に、基体11の第1側壁13の外側に、蓋体21の第2側壁23が覆い被さる形状とされている。こうした第2実施形態30であっても、蓋体21を回転させてルームユニット支持脚10の高さをルームユニットUの設置高さに合わせた後、注入孔(貫通孔)24から流動性の硬化性材料Bを充填して硬化させるだけで、ルームユニットUの設置高さ位置を容易に所望の位置にすることが可能になる。
(ルームユニット支持脚:第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。また、図6は、図5に示すルームユニット支持脚の高さ方向に沿った断面図である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のルームユニット支持脚40は、外形形状が略円筒形を成し、上面41tが開放面を成す基体41と、基体41の上面(開放面)41tを覆う蓋体51とを有する。基体41は、使用時において床スラブSに接する底板42と、この底板42から立ち上がり、所定の領域、本実施形態では円柱状の空間を区画する円筒形の第1側壁43とを備えている。なお、この底板42と第1側壁43とは、同一の材料、例えば硬質樹脂で一体に形成されていればよい。
蓋体51は、基体41の開放面である上面41tを覆う天板52と、この天板52から垂下し、基体41の第1側壁43の内周面13aに対して摺動可能に接する円筒形の第2側壁53とを備えている。なお、この天板52と第2側壁53とは、同一の材料、例えば硬質樹脂で一体に形成されていればよい。
天板52は、例えば円板状の部材であり、使用時において、上面52aがルームユニットUの下側梁UB(図1参照)に接する。天板52には、上面52aと、蓋体51の内面を成す下面52bとの間を貫通し、内部空間Eに連通する貫通孔を成す注入孔(貫通孔)24と空気孔(貫通孔)25とが形成されている。
基体41の底板42および第1側壁43と、蓋体51の天板52および第2側壁53とで区画されるルームユニット支持脚40の内部空間Eには、蓋体51を任意の高さ位置で支持するバネ部材55が配されている。即ち、このバネ部材55は、底板42と天板52との間に形成され、その付勢力によって、底板42に対して蓋体51を任意の位置に浮かせた状態にすることができる。バネ部材55は、本実施形態での内部空間Eの形状に合わせた円筒形を成す圧縮コイルバネであればよい。本実施形態のルームユニット支持脚40は、バネ部材55の付勢力に抗して蓋体51を基体41の底板42に向けて押し下げることによって、蓋体51の高さ位置を変えることができる。
本実施形態のルームユニット支持脚40を使用する際には、蓋体51の注入孔24から内部空間E内を埋めるように、硬化前の流動性の硬化性材料Bを充填する。次に、バネ部材55の付勢力に抗して蓋体51を基体41の底板42に向けて押し下げ、蓋体51の高さ位置を所望の位置に調節する。この時、内部空間Eが押し縮められるため、余分な硬化性材料Bは注入孔24や空気孔25から外部に押し出されるので、拭き取るなどの処置をすればよい。
そして、蓋体51の高さ位置を所望の位置に調節した状態で蓋体51を保持し、硬化性材料Bを硬化させる。これによって、バネ部材55も硬化性材料Bによって固定されて伸張が阻止され、蓋体51が所望の高さ位置で固定される。このように、本実施形態のルームユニット支持脚40でも、蓋体51を所望の高さ位置まで押し込んで、予め充填した硬化性材料Bを硬化させるだけで、ルームユニットUの設置高さ位置を容易に所望の位置にすることが可能になる。
また、本実施形態のルームユニット支持脚40では、ルームユニットUを設置した後に硬化性材料Bを注入することもできる。この場合、ルームユニット支持脚40のバネ部材55の伸張力によって蓋体51がルームユニットUに当接した位置で保持されるため、高さ調整を自動で行うことができる。
(ルームユニット支持脚:第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態のルームユニット支持脚を示す断面図である。なお、前述した第3実施形態と同様の構成には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
ルームユニット支持脚60は、底板62および第1側壁63を備えた基体61と、天板72および第2側壁73を備えた蓋体71と、を有する。
そして、本実施形態における底板62や天板72は四角形板状を成し、また、第1側壁63や第2側壁73は四角筒状に形成されている。また、直方体状の内部空間E内にはバネ部材(図示略)が収容されている。本実施形態では、バネ部材は、直方体状の内部空間Eに合わせた矩形の圧縮コイルバネや、直方体状の内部空間Eの四隅に配した円筒形の圧縮コイルバネであればよい。
このように、本実施形態では、ルームユニット支持脚60の外形形状を略直方体形状にすることで、ルームユニットU(図1参照)に対する接触面積を大きくして、より安定してルームユニットUを支持することが可能なルームユニット支持脚60を実現できる。
(ルームユニット支持脚:他の実施形態)
図8(a)は、本発明の他の実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。本実施形態は、図2、図3に示す第1実施形態のルームユニット支持脚10を構成する蓋体21の天板22の上面22aに、蓋体21の回転角度を示す角度目盛29を更に設けたものである。この実施形態において、蓋体21の回転角度と蓋体21の上下動幅との関係が予め分かっていれば、角度目盛29を確認しながら蓋体21を所定の角度だけ回動させることで、容易に蓋体21を所望の高さ位置に調整することができる。よって、ルームユニット支持脚10の高さを測りながら蓋体21を回転させて蓋体21を所望の高さ位置に調整するといった煩雑な作業を簡略化することができる。
より具体的には、蓋体21の回転角度と、蓋体21の上下量との関係を予め設定する。例えば、蓋体21を1回転(360°)させると、蓋体21が10mm上昇するなどを把握することによって、蓋体21を2.5mm上昇させたいときには、角度目盛29を確認しながら蓋体21を90°回転させることにより、蓋体21を正確に2.5mm上昇させることができる。
図8(b)は、本発明の他の実施形態のルームユニット支持脚を示す外観斜視図である。本実施形態は、図5、図6に示す第3実施形態のルームユニット支持脚40を構成する蓋体51の第2側壁53の外周面53aに、蓋体51の高さを示す高さ指標59を設けたものである。こうした実施形態では、ルームユニット支持脚40の高さを定規などを用いて測りながら蓋体51の高さを調整しなくても、高さ指標59を確認しながら蓋体51の高さを調節するだけで、容易に蓋体51を所望の高さ位置に調節することができる。
これ以外にも、例えば、図1、図2に示すルームユニット支持脚10の底板12や天板22の外側に重ねて、更に弾性層を形成することも好ましい。こうした弾性層としては、例えば、ゴムシート、樹脂粘着テープなどが挙げられる。弾性層としてゴムシートを、例えばルームユニット支持脚10の底板12と、床スラブSとの間に設けることで、床スラブSの表面の微細な凹凸をゴムシートの弾性により吸収して、ルームユニット支持脚10を水平に設置することができる。
また、弾性層として樹脂粘着テープを、例えばルームユニット支持脚10の底板12と、床スラブSとの間に設けることで、ルームユニット支持脚10を床スラブS上に固定して設置位置ズレを防止することができる。
また、弾性層としてゴムシートを、例えばルームユニット支持脚10の天板22とルームユニットUの下側梁UBとの間に設けることで、床スラブSからルームユニット支持脚10を介してルームユニットUに伝搬する振動などを軽減することができる。
また、注入孔24を蓋体51に設けたルームユニット支持脚40を例示しているが、これ以外にも、例えば、注入孔を第1側壁や第2側壁に形成したルームユニット支持脚を用いて、側面(円周面)から硬化性材料を充填する構成であってもよい。
(硬化性材料充填ルームユニット支持脚)
上述した各実施形態のルームユニット支持脚の内部空間E内に、予め硬化性材料を充填しておくことにより、硬化性材料充填ルームユニット支持脚を実現できる。硬化性材料充填ルームユニット支持脚は、硬化性材料として、例えば2液混合硬化性材料を用い、内部空間E内に予め2液混合硬化性材料のうちの基剤を充填した状態で提供される。この時、2液混合硬化性材料のうちの硬化剤は別途添付される。そして、硬化性材料充填ルームユニット支持脚の使用現場において、ルームユニット支持脚の高さ位置を調整した後、基剤が充填されている内部空間E内に硬化剤を注入して硬化性材料を硬化させる。これにより、ルームユニットを所望の高さ位置で支持することができる。
また、ルームユニット支持脚の内部空間E内に、外部から除去可能な樹脂フィルムなどの隔壁を介して2液混合硬化性材料の基剤と硬化剤の両方を充填しておき、ルームユニット支持脚の高さ位置を調整した後、この隔壁を外部から引き抜くなどすることによって、硬化性材料を硬化させる構成にすることもできる。
(ルームユニットの設置高さ調整方法:調整方法例1)
上述した第1実施形態のルームユニット支持脚10を用いた、本発明の第1実施形態におけるルームユニットの設置高さ調整方法について説明する。
図9、図10は、本発明の第1実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。
まず、図9(a)に示すように、建築物の床スラブSにおけるルームユニットを設置する領域に、所定の間隔で第1実施形態に示したルームユニット支持脚10を設置する(設置工程)。この時、床スラブSにルームユニット支持脚の設置位置を予めマーカーなどで示しておくことが好ましい。
この後、設置したルームユニット支持脚10の底板12の周縁に形成された係合穴14に締結部材Gを貫通させて、ルームユニット支持脚10を床スラブSに締結させておくことも好ましい。
次に、図9(b)に示すように、床スラブSに設置したルームユニット支持脚10の高さ調整を行う(調整工程)。ルームユニット支持脚10の高さ調整にあたっては、例えば、床スラブSからルームユニット支持脚10の天板22の上面22aまでの高さ(設置高さ)を定規Kなどによって測定しつつ、ルームユニット支持脚10の蓋体51を回転させて、設置高さが予め設定した高さになるように、蓋体51の高さを調節することによって行う。
こうした調整工程を設置した全てのルームユニット支持脚10に対して行うことによって、例えば、床スラブSの表面に傾斜や凹凸が存在して完全な水平面でない場合でも、複数のルームユニット支持脚10の天板22の上面22aどうしを結んだルームユニットの設置面を正確な水平面にすることができる。
なお、上述した調整工程において、例えば、図8(a)に示したような、蓋体21の天板22の上面22aに角度目盛29を設けたルームユニット支持脚10を用いれば、調整工程を容易にすることができる。即ち、角度目盛29を確認しながら蓋体21を所定の角度だけ回動させることで、容易に蓋体21の高さの変化を把握できるので、ルームユニット支持脚10の側方に定規を当てて高さ変化を確認しつつ蓋体21を回転させるといった手間の掛かる作業を簡略化することができる。
調整工程において全てのルームユニット支持脚10の高さ調整が完了したら、次に、図9(c)に示すように、ルームユニット支持脚10の内部空間E内に硬化性材料Bを注入する(注入工程)。この注入工程では、蓋体21が回転しないように注意しつつ、高さ調整済みのルームユニット支持脚10の蓋体21に形成された注入孔(貫通孔)24から、例えば、2液混合硬化タイプの硬化性材料Bを注入し、空気孔(貫通孔)25から内部空間E内の空気を排出させて、内部空間E内を硬化性材料Bで置換する。そして、所定の硬化時間以上保持して、内部空間E内の硬化性材料Bを硬化させる(図10(a)参照)。
硬化性材料Bの硬化によって、蓋体21が基体11に対して固着され、かつ、硬化した硬化性材料Bによってルームユニット支持脚10の内部空間E内が埋められるため、ルームユニット支持脚10の天板22の上面22aに加わる荷重に対する耐荷重性が大きく高められる。
この後、図10(b)に示すように、工場などで別途制作していたルームユニットUを建築物内に運び込み、複数のルームユニット支持脚10によって支持されるように床スラブS上に載置する。こうして設置されたルームユニットUは、床スラブS上に所定の高さになるように調節された複数のルームユニット支持脚10によって支持されるため、床スラブSの表面に傾斜や凹凸が存在していても、ルームユニットUを水平を保って設置することが可能になる。そして、複数のルームユニットUどうしは、床面の連結部分に段差などが生じることなく、高さ位置が正確に合致した状態で接続することができる。
(ルームユニットの設置高さ調整方法:調整方法例2)
上述した第3実施形態のルームユニット支持脚40を用いた、本発明の第2実施形態におけるルームユニットの設置高さ調整方法について説明する。
図11、図12は、本発明の第2実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した説明図である。
まず、図11(a)に示すように、建築物の床スラブSにおけるルームユニットを設置する領域に、所定の間隔で第1実施形態に示したルームユニット支持脚40を設置する(設置工程)。この時、床スラブSにルームユニット支持脚の設置位置を予めマーカーなどで示しておくことが好ましい。また、底板12の周縁に形成された係合穴14に締結部材Gを貫通させて、ルームユニット支持脚10を床スラブSに締結させておくことも好ましい。
次に、図11(b)に示すように、ルームユニット支持脚40の内部空間E内に硬化性材料Bを注入する(注入工程)。この注入工程では、高さ調整前のルームユニット支持脚40の蓋体51に形成された注入孔24から、例えば、2液混合硬化タイプの硬化性材料Bを注入し、空気孔25から内部空間E内の空気を排出させて、内部空間E内を硬化性材料Bで置換する。
次に、図11(c)に示すように、注入した硬化性材料Bが硬化する前に、床スラブSに設置したルームユニット支持脚40の高さ調整を行う(調整工程)。ルームユニット支持脚40の高さ調整にあたっては、例えば、床スラブSからルームユニット支持脚40の天板52の上面52aまでの高さ(設置高さ)を定規Kなどによって測定しつつ、ルームユニット支持脚40の蓋体51を、内部空間E内に設けられているバネ部材55の付勢力に抗して基体41の底板42に向けて押し下げることによって、蓋体51の高さ位置を変える。この時、ルームユニット支持脚40の内部空間Eが押し縮められるため、余分な硬化性材料Bは注入孔24や空気孔25から外部に押し出されるので、拭き取るなどの処置をすればよい。
そして、図12(a)に示すように、ルームユニット支持脚40の蓋体51の高さ位置を調節した状態で蓋体51を保持し、硬化性材料Bを硬化させる。例えば、ルームユニット支持脚40の蓋体51に板材(基準材)などを載置して蓋体51の高さ位置を固定して、硬化性材料Bが硬化するまで静置するなどの方法を用いればよい。
硬化性材料Bの硬化によって、蓋体51が基体41に対して固着され、また、硬化した硬化性材料Bによってルームユニット支持脚40の内部空間E内が埋められるため、ルームユニット支持脚40の天板52の上面52aに加わる荷重に対する耐荷重性が大きく高められる。
この後、図12(b)に示すように、工場などで別途制作していたルームユニットUを建築物内に運び込み、複数のルームユニット支持脚40によって支持されるように床スラブS上に載置する。こうして設置されたルームユニットUは、床スラブS上に所定の高さになるように調節された複数のルームユニット支持脚40によって支持されるため、床スラブSの表面に傾斜や凹凸が存在していても、ルームユニットUを水平を保って設置することが可能になる。そして、複数のルームユニットUどうしは、床面の連結部分に段差などが生じることなく、高さ位置が正確に合致した状態で接続することができる。
(ルームユニットの設置高さ調整方法:調整方法例3)
図13は、第3実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した断面図である。
第3実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法では、図13(a)に示すような、蓋体91が基体81に対して摺動可能に接しているルームユニット支持脚80を用いる。このルームユニット支持脚80は、基体81の第1側壁83と蓋体91の第2側壁93とがネジ溝などを介さずに円周面どうしが摺動可能に軽く接触するように形成されており、使用前の状態では、蓋体91が基体81の底板82に向けて一番下まで下がった状態にされている。
このようなルームユニット支持脚80を建築物の床スラブSにおけるルームユニットを設置する領域に設置する(設置工程)。この時、床スラブSにルームユニット支持脚の設置位置を予めマーカーなどで示しておくことが好ましい。また、底板82の周縁に形成された係合穴14に締結部材Gを貫通させて、ルームユニット支持脚80を床スラブSに締結させておくことも好ましい。
次に、図13(b)に示すように、注入孔24からルームユニット支持脚80の内部空間E内に発泡性を有する硬化性材料Beを注入する(注入工程)。この発泡性を有する硬化性材料Beは、注入して所定時間が経過する間に成分の一部が気化して発泡し、その体積が所定割合で増加した後に硬化する性質を備えている。
次に、図13(c)に示すように、注入した発泡性を有する硬化性材料Beが発泡硬化する前に、ルームユニットU(基準材)をクレーンなどで吊下した状態で設置高さ位置にする。そして、注入した硬化性材料Beが発泡すると、体積の増加によって内部空間Eが押し広げられ、蓋体91を構成する天板92の上面92aがルームユニットU(基準材)の底部に接する位置まで蓋体91が上昇する(調整工程)。
この後、図13(d)に示すように、硬化性材料Beの硬化によって、蓋体91が基体81に対して固着され、かつ、発泡硬化した硬化性材料Beによってルームユニット支持脚80の内部空間E内が埋められるため、ルームユニットUの吊下を外せば、ルームユニットU(基準材)は、床スラブS上に所定の高さになるように調節された複数のルームユニット支持脚80によって支持されるため、床スラブSの表面に傾斜や凹凸が存在していても、ルームユニットUを水平を保って設置することが可能になる。
また、この実施形態では、予め所定の高さ位置で水平に吊下したルームユニットUの底部に向けて硬化性材料Beを発泡させて蓋体91の高さ位置を自動的に調整させるため、定規などを用いて蓋体の高さ位置を測定しつつ、蓋体の高さ位置を調整するなどの手間が無く、注入工程と調整工程とを一体にして調整工程を簡略化することができる。
また、本実施形態のように、ルームユニットUを複数のルームユニット支持脚80の基準材として用いる場合に、硬化済みの硬化性材料によって正確に高さ位置が決定されたルームユニット支持脚(特定のルームユニット支持脚)80の間に、未硬化の硬化性材料が内部空間に充填され、かつ天板92が高さ方向に一定高さまで上げたルームユニット支持脚80を配置し、この上からルームユニットUを設置することで、未硬化の硬化性材料が内部空間に充填されたルームユニット支持脚80の高さ位置を一括して調節することもできる。
高さ方向に一定高さまで上げたルームユニット支持脚80にルームユニットUを設置すると、ルームユニットUは、硬化済みの硬化性材料によって高さ位置が決定されたルームユニット支持脚80の高さ位置まで降下するとともに、未硬化の硬化性材料がルームユニット支持脚80から排出され、未硬化の硬化性材料が内部空間に充填されたルームユニット支持脚80の高さ位置が一括して調節される。
(ルームユニットの設置高さ調整方法:調整方法例4)
図14は、第4実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法を段階的に示した平面図である。なお、この図14においては、紙面奥行き方向にも複数のルームユニット支持脚が配置されている。即ち、床スラブ面に沿った互いに直角を成す2方向にそれぞれ広がるように、規則的にルームユニット支持脚を配列させた場合を想定する。
第4実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法では、第1実施形態のルームユニットの設置高さ調整方法において、複数のルームユニット支持脚10,10…どうしの効率的な高さ調整(調整工程)を説明する。
まず、図14(a)に示すように、複数のルームユニット支持脚10,10…を床スラブSに配列設置する。この時、複数のルームユニット支持脚10,10…は、蓋体21の高さ位置を予め設定した高さ位置よりも低い位置にしておく。次に、図14(b)に示すように、硬化性材料が注入された複数のルームユニット支持脚10,10…のうち、例えば、四隅のルームユニット支持脚(特定のルームユニット支持脚)10C,10Cの蓋体21の高さ位置を定規などで測定しつつ回転させて、設定した高さ位置に調整する。
次に、図14(c)に示すように、この高さ位置を調整済みの四隅のルームユニット支持脚10C,10Cに支持されるように、例えば、基準材である平板の板材Pを架け渡す。
次に、図14(d)に示すように、高さ位置を調整済みの四隅のルームユニット支持脚10C,10C以外のルームユニット支持脚10E,10E…について、蓋体21の天板22の上面22aが、架け渡した板材Pの底面Paに接する位置まで蓋体21を回転させる。
このように、予め高さ調整を行ったルームユニット支持脚10C,10Cに架け渡した平板(基準材)の板材Pの底面Paを水平な基準面として、この基準面に合致する位置まで、他のルームユニット支持脚10E,10E…の蓋体21の高さ位置の調節を行うことにより、個々のルームユニット支持脚10のそれぞれについて定規などで測定しながら蓋体21の高さ調節を行う場合と比較して、短時間で効率的に多数のルームユニット支持脚10の高さ位置を特定の水平面Fに合わせた位置に調整を行うことが可能になる(図14(e)参照)。
本実施形態では、基準材として平板を用い、高さ位置が固定されたルームユニット支持脚に合わせて、高さ位置が未固定のルームユニット支持脚をネジの回転によって調整しているが、これ以外にも、例えば、バネを内蔵したルームユニット支持脚を用いて、バネの反発力によって基準材として架け渡した平板の位置まで、ルームユニット支持脚の天板を持ち上げてから硬化性材料を注入することにより、複数のルームユニット支持脚の高さ位置を容易に合わせることもできる。
また、これとは逆に、基準材である平板を用いて、バネを内蔵した複数のルームユニット支持脚の天板を押し下げて、複数のルームユニット支持脚の高さ位置を一括して調整することもできる。
また、例えば、発泡性の硬化性材料を内部空間に充填したルームユニット支持脚を用いて、硬化性材料の発泡によって基準材として架け渡した平板の位置まで、ルームユニット支持脚の天板を持ち上げて硬化させることにより、複数のルームユニット支持脚の高さ位置を容易に合わせることもできる。
また、基準材としては、平板以外にも、予めボルト、スペーサーなどで高さ位置が調整されたルームフユニット自体でもよく、複数のルームユニット支持脚の高さ位置を一括して位置合わせ可能なものであれば、どのような部材であってもよく、限定されるものでは無い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…ルームユニット支持脚
11…基体
12…底板
13…第1側壁
21…蓋体
22…天板
23…第2側壁
24…注入孔(貫通孔)
25…空気孔(貫通孔)
E…内部空間

Claims (14)

  1. 建築物の床スラブ上にルームユニットを設置する際に、前記床スラブに設置され、前記ルームユニットを受け止めるユニット支持脚であって、
    前記床スラブに接する底板および該底板から立ち上がる第1側壁を有する基体と、該基体の上面を覆い、前記ルームユニットに接する天板および該天板から垂下し前記第1側壁に摺動可能に接する第2側壁を有する蓋体と、を備え、
    前記底板、前記第1側壁、前記第2側壁、前記天板によって内部空間が区画され、
    前記基体に対して前記蓋体を鉛直方向に沿った任意の高さ位置で固定することにより前記ルームユニットの設置高さを調整可能にすることを特徴とするルームユニット支持脚。
  2. 前記第1側壁、前記第2側壁、前記天板のうち少なくとも1つには、前記内部空間に連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のルームユニット支持脚。
  3. 前記底板と前記天板との間には、前記蓋体を任意の高さ位置で支持するバネ部材が配されていることを特徴とする請求項1または2記載のルームユニット支持脚。
  4. 前記第1側壁、及び前記第2側壁は円周面を成し、前記円周面には、周回方向に沿ってネジ溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のルームユニット支持脚。
  5. 前記天板には、前記蓋体の回転角度を示す角度目盛が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載のルームユニット支持脚。
  6. 前記第1側壁、前記第2側壁のうち、少なくともいずれか一方には、前記蓋体の高さ位置を示す高さ指標が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項記載のルームユニット支持脚。
  7. 前記底板には、前記基体を前記床スラブに締結させる締結部材を係合させる係合穴が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一項記載のルームユニット支持脚。
  8. 前記底板、前記天板のうち、少なくともいずれか一方には、弾性層が更に形成されていることを特徴とする請求項1ないし7いずれか一項記載のルームユニット支持脚。
  9. 請求項1ないし8いずれか一項記載のユニット支持脚と、前記内部空間に充填された硬化前の前記硬化性材料と、を有することを特徴とする硬化性材料充填ルームユニット支持脚。
  10. 請求項1ないし8いずれか一項記載のルームユニット支持脚を用いたルームユニットの設置高さ調整方法であって、
    前記ルームユニット支持脚を前記床スラブに設置する設置工程と、
    前記基体に対して前記蓋体を任意の高さ位置に方向に調整する調整工程と、
    前記内部空間に硬化性材料を注入する注入工程と、を少なくとも有することを特徴とするルームユニットの設置高さ調整方法。
  11. 前記調整工程は、前記蓋体を回転させることにより行うことを特徴とする請求項10記載のルームユニットの設置高さ調整方法。
  12. 前記調整工程は前記注入工程の一部であり、発泡性を有する前記硬化性材料を用いることを特徴とする請求項10記載のルームユニットの設置高さ調整方法。
  13. 前記調整工程は前記注入工程の後工程であり、前記蓋体を任意の高さ位置まで押し込んで保持し、前記硬化性材料を硬化させることにより行うことを特徴とする請求項10記載のルームユニットの設置高さ調整方法。
  14. 前記ルームユニット支持脚は前記床スラブ上に複数設置され、前記調整工程は、特定の前記ルームユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置を調整した後、基準材を特定の前記ルームユニット支持脚を含む複数の前記ルームユニット支持脚上に架け渡し、前記基準材を基準面として、特定の前記ルームユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置に合致するように、他の前記ルームユニット支持脚の前記蓋体の高さ位置の調整を行うことを特徴とする請求項10記載のルームユニットの設置高さ調整方法。
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