JPH06307064A

JPH06307064A - 床パネル支持脚および二重床

Info

Publication number: JPH06307064A
Application number: JP5117748A
Authority: JP
Inventors: Yoshinari Kawai; 良成河合; Fumihiro Oyama; 文宏大山; Mikio Yamagishi; 幹雄山岸
Original assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date: 1993-04-21
Filing date: 1993-04-21
Publication date: 1994-11-01
Anticipated expiration: 2013-01-28
Also published as: US5479745A; JP2707397B2

Abstract

(57)【要約】【目的】床スラブから低い位置にかつ強固に床パネル
を支持する。【構成】支持脚１０はその軸方向一端に底部１１を有
する略円筒形をした第１台座部材１３と、この第１台座
部材１３に螺合嵌入する同じく底部１２を有する略円筒
形の第２台座部材１４と、これら第１および第２台座部
材を固定する固定部材１６とで構成されている。二重床
はこの支持脚１０により床スラブ２５上に隣接する複数
枚の床パネル３１の当接部を支持している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、床スラブから所定の
間隔をおいて複数枚の床パネルを支持するための支持脚
およびこの支持脚により支持された二重床に関し、特に
詳しく言うと、複数枚の床パネルの突合わせ部を床スラ
ブ上の低い位置に安定よくかつ確実に支持する床パネル
支持脚およびこの支持脚に支持された二重床に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、コンピュータ室ばかりでなく、一
般のオフィスにおいても複数のオフィスオートメーショ
ン機器が導入されているため、床上には多数の通信ケー
ブルや電力ケーブル類を配設する必要がある。従来のオ
フィスにおいては、通信や電源用のコンセントは壁や柱
に設けられており、そこから機器設置場所までは接続ケ
ーブルを床上にはわせる必要があるが、床上にこれらケ
ーブルが露呈していると歩行中に誤って足に引っ掛け接
続ケーブルを引き抜く可能性があり、また、他の機器の
下敷きになったり、台車等の通過によって接続ケーブル
を切断したりする危険性もある。

【０００３】そこで、このような部署はもとより近来建
設されている建物においてはフリーアクセスフロアと称
される二重床が広く施工されている。このような二重床
を図４に示す一例により説明すると、例えば一辺が１５
０〜１０００ｍｍで厚さが１５〜５０ｍｍ程度の四辺形
の床パネル１を複数枚用意し、床スラブ２上に床パネル
１の一辺の長さに略相当する間隔をおいて支持脚３を複
数本立設し、１本の支持脚３の先端部で隣接する４枚の
床パネル１の角部を支持するようにして、床スラブ２上
に床パネル１を敷き詰めるものである。これにより、床
パネル１と床スラブ２との間には空間ができ、この床下
空間に通信ケーブルや電力ケーブル類あるいは分配器や
使用機器のインターフェース用の機器等を配設したり、
設置機器の近くの床パネルにコンセント等を設けること
ができ、床上に露呈するケーブル等の距離を極力短くす
ることができる。また、床パネル１は着脱が容易であ
り、施設後のレイアウト変更にも充分対応することがで
きる。

【０００４】しかしながら、二重床は上述したように床
スラブから所定の高さに設置されるため、通常の床構造
に比べて床面から天井までの高さが低くなり、圧迫感を
感じることがある。新設の建物の場合は、二重床の高さ
を考慮して圧迫感を除くように床スラブから天井までの
高さを高くするように予め設計施工できるが、既存の建
物に設置した場合には、このような圧迫感を取り去るこ
とはできない。このような場合、床パネルを支持する支
持脚の高さを低くすれば、圧迫感を取り除くことがで
き、既存の建物にも施工可能になるばかりでなく、新築
の建物も場合も天井までの高さを低くできるので、スペ
ースの有効利用に貢献できることになる。しかしなが
ら、図４に示すように支持脚３を、床スラブ２上に載置
される下台座４と、この下台座４の中央部に立設された
支柱となるねじ軸５と、このねじ軸５に螺合されるねじ
スリーブ６をその下面に有し、その上面で床パネル１を
支持する上台座７とで構成されている場合、ねじ軸５の
高さを低くすることで、床パネル１を低い位置で支持で
きることになるが、例えば支持脚３の高さを低くし、二
重床の高さを５０ｍｍ以下にしようとすると、それに見
合ってねじ軸５の高さを低くしなければならず、ねじ軸
とねじスリーブ６との嵌合部分が短くなり、床パネル１
の支持が不安定になり、強度も不足してしまう。

【０００５】そこで所定の厚さを有するマットを、隣接
するマットとは間隙をおいて床スラブ上に複数枚配設
し、この間隙にケーブル等を通すようにするとともに、
間隙の上はカバー材で塞ぎ、その上面にカーペットを敷
き詰めるようにした二重床が提供されている。このよう
にカーペットを面的に支持するマットに代えることによ
り、マットの厚みを調整することで、５０ｍｍ以下の高
さの二重床を得ることができる。また、別の例として
は、略床パネルの大きさの薄い板状体の下面に複数本の
高さ調整可能な支柱を立設した支持体を設け、１つの支
持体に１枚の床パネルを固定支持するようにした単独支
柱も提供されている。台座がない分、ねじ嵌合部材を長
くすることができ、したがって高さ５０ｍｍ以下の二重
床を得ることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合二重床を施工する床スラブ全体にマットを敷き、か
つ各マット間の間隙にカバー材を埋め込む必要があるた
め、備品点数が非常に多くなる欠点がある。また、床ス
ラブにマットを敷き詰めているので、床スラブの施工精
度がそのまま仕上がりに影響してしまい、床スラブを極
めて平坦に仕上げる必要があり、床スラブの施工に手間
を要する。更に、マット間にはケーブル用の隙間しかな
く、床下空調は行えない等の欠点がある。

【０００７】また、後者にあっては、各床パネルが独立
した支柱で支持されていることになるので、床パネルの
レベル調整する場合は少なくとも四隅の支柱を調整しな
ければならず調整が面倒であり、床パネルの向きを変え
る度にレベル調整をし直す必要も生じてくる。更に、ケ
ーブル施設の際に床パネルを取り外すと、支柱に近いケ
ーブルが移動し易く、また床パネルを復旧する時には支
柱がケーブルを踏んだりして収まりが悪く、ケーブルを
傷付けたり破断する可能性もある等の欠点がある。

【０００８】そこで、この発明の目的は、当接する複数
枚の床パネルの角部を、二重床の高さが５０ｍｍ以下と
なる高さに、高い強度をもって支持することが可能で、
かつその高さの調整も可能な床パネル支持脚を提供する
ことである。

【０００９】この発明の目的はまた、当接する複数枚の
床パネルの角部を５０ｍｍ以下の高さに調整可能に支持
する支持脚で支持し、広い床下スペースを確保するとと
もに、レベル調整も簡単に行うことができる二重床を提
供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は、床スラブ上
に複数の床パネルの突き合わせ部を支持するための床パ
ネル支持脚において、少なくともその軸方向一端に底部
を有した略円筒形をし、その外周面には第１ねじ溝が形
成された第１台座部材と、この第１台座部材の開口側が
嵌入される開口をその軸方向一端に有する有底の略円筒
形をし、その内周面には第１ねじ溝に螺合する第２ねじ
溝が形成された第２台座部材と、そして、第１および第
２台座部材のいずれか一方の底部の中心部に立設固定さ
れ、その内周面に第３ねじ溝が形成されたスリーブやナ
ット状の固定中空軸と、第１および第２台座部材の他方
の底部の中心開口から固定軸部材に挿通され、その外周
面には第３ねじ溝に螺合する第４ねじ溝が形成された固
定ねじとを有することを特徴とするものである。この場
合、第１台座部材の軸方向長さを第２台座部材の軸方向
より短くしてもよい。

【００１１】この発明はまた、内周面にねじ溝が形成さ
れ、少なくともその軸方向一端に底部を有する略円筒形
の第１台座部材にねじ嵌合によりその位置を調整可能に
した有底の第２台座部材が嵌合され、第１および第２台
座部材のいずれか一方の底部の中心部に立設固定された
スリーブやナット状の固定中空軸に第１および第２台座
部材の他方の底部から固定ねじを固定中空軸内に螺合し
て第２台座部材の高さが固定され、一方の底部を床スラ
ブ上に配置された支持脚を有し、この支持脚の他方の底
部上に複数の床パネルの突き合わせ部を支持させた二重
床が提供される。

【００１２】

【作用】以上のように構成された支持脚の高さは、第１
台座部材を第２台座部材内に一杯に嵌合された時一番低
くなり、第１台座部材のねじ溝の下端部を第２台座部材
のねじ溝の上端部にのみ螺合させた時一番高くなり、こ
の間は第１あるいは第２台座部材を時計方向あるいは反
時計方向に回転させることにより連続的にその高さを変
化させることができる。支持脚は略円筒形をしており、
その外径は略台座の大きさになっているので安定性に優
れ、軸方向長さが短くても強度を高くすることができ、
またその高さを一番高くして第１および第２台座部材の
各ねじ溝の螺合部分が少なくても固定部材により中心部
も支持されているので強度を保つことができ、床パネル
をガタ付かせることはない。したがって、例えば５０ｍ
ｍ以下に床パネルを支持することができる。更に広い面
積で床スラブと接するので床スラブの不陸吸収がし易
い。

【００１３】第１台座部材の軸方向長さを第２台座部材
の軸方向より短くすることにより、一番低い高さは実質
的に第２台座部材の軸方向長さになり、一段と低く床パ
ネルを支持することができる。

【００１４】更に、二重床はねじ嵌合された第１および
第２台座部材と、これら２つの台座部材の相対位置を固
定する固定部材により高さが固定される支持脚に、複数
の床パネルの突き合わせ部を支持させているので、床ス
ラブから低い位置に床パネルを支持することができる。
また床スラブの不陸等により、支持脚の高さに高低が生
じた時は、その部分の支持脚の高さのみ調整すればよい
ので、施工時間を短縮することができ、床パネルと支持
脚上端部間に緩衝材等も配置でき、歩行感にも優れる。

【００１５】

【実施例】以下、この発明を図面に示す一実施例により
説明する。まず、図１および図２により、支持脚１０を
説明する。

【００１６】支持脚１０は、金属板で軸方向一端部が開
口し、他端部は底部１１，１２により塞がれた２つの円
筒形をした第１および第２台座部材１３，１４と、第１
台座部材１３の底部１１上に取付けられるゴムあるいは
弾性合成樹脂等で作られた緩衝材１５と、第１および第
２台座部材１３，１４の相対位置を固定する固定部材１
６とから主として構成されている。

【００１７】第１台座部材１３の外径は、第２台座部材
１４の内径より僅かに小さくなっており、第２台座部材
１４内に密に嵌合される。また第１台座部材１３の軸方
向長さも第２台座部材１４のそれより短くなっている。
第１台座部材１３の外周面には第１ねじ溝であるねじ溝
１７が形成されており、その底部１１の中心部にはボル
トのようなねじ軸１８が挿通される開口１９が形成され
ている。この開口１９を取り囲むように形成された４つ
の開口２０は、緩衝材１５を底部１１に接着固定する際
の余剰接着剤の逃げ孔である。また、ねじ溝１７を機械
加工する際、開口２０を利用してチャックすることもで
きる。なお、底部１１の中心部はねじ軸１８の頭が突出
しないように、幾分凹ませてある。ねじ軸１８の頭の突
出をなくするためには、頭が平坦なさら小ねじを用いる
ことが好ましい。

【００１８】第２台座部材１４には、その内周面に第１
台座部材１３のねじ溝１７に螺合する第２ねじ溝である
ねじ溝２１が形成されている。第２台座部材１４の底部
１２の略中央には開口２２が形成され、この開口２２に
は内周面に第３ねじ溝であるねじ溝２３が形成されたス
リーブあるいはナット状の固定中空軸２４の下端がカシ
メ等により立設されている。この固定中空軸２４には、
第１台座部材１３が嵌合された時その底部１１の開口１
９から通されたねじ軸１８が挿入される。底部１２の中
心部も固定中空軸２４の下端が突出しないように、幾分
凹ませてある。なお図２において、底部１２の一部は下
方に突出しているが、これは支持脚１０が位置する床ス
ラブ２５に凹凸があり、底部１２が水平に位置できない
場合に、図示しないポンチ等により底部１２の一部を突
出させてレベル出ししたもので、このような加工は現場
において行われる。

【００１９】第１台座部材１３の底部１１上に取付けら
れる緩衝材１５は、略第１台座部材１３の外径に略等し
い外径でドーナツ状の円板部２６と、この円板部２６の
上面に略９０°の間隔をおいて立設する４本の爪部材２
７と、円板部２６の外周部から下方に延在するリム部２
８とが一体的に成形されている。この緩衝材１５は通常
は第１台座部材１３の底部１１に単に嵌合により取付け
られるが、必要によりその底部１１に接着固定してもよ
い。

【００２０】固定部材１６は上述したねじ軸１８と固定
中空軸２４とで構成されており、高さ調整された第１台
座部材１３と第２台座部材１４の相対位置は、第４ねじ
溝であるねじ溝２９を有するねじ軸１８に固定中空軸２
４を螺合して締付けることにより固定され、第１および
第２台座部材１３，１４の回転も規制され、多少の振動
でも第１および第２台座部材１３，１４が回転すること
はない。

【００２１】この支持脚１０の高さは、第１台座部材１
３を第２台座部材１４内に一杯に嵌合された時一番低く
なり、第１台座部材１３のねじ溝１７の下端部を第２台
座部材１４のねじ溝２１の上端部にのみ螺合させた時一
番高くなり、この間は第１台座部材１３か第２台座部材
１４を時計方向あるいは反時計方向に回転させることに
より連続的にその高さを変化させることができる。この
ように支持脚１０は略円筒形をしており、その外径は略
台座の大きさになっているので安定性に優れ、軸方向長
さが短くても強度を高くすることができ、またその高さ
を一番高くして第１台座部材１３と第２台座部材１４の
各ねじ溝１７，２１の螺合部分が少なくても固定部材１
６との相乗効果により強度を保つことができる。したが
って、二重床の高さを５０ｍｍ以下に設定することがで
きる。すなわち、第２台座部材１４の軸方向長さを５０
ｍｍとした場合、第１台座部材１３の軸方向長さは第２
台座部材１４より２〜３ｍｍ短くし、かつ一番高くした
時の各ねじ溝１７，２１の螺合部分の軸方向長さを３ｍ
ｍ程度に設定すれば、最大高さが９５ｍｍ程度に、そし
て最小高さが５０ｍｍでその間は任意の高さにすること
ができる支持脚１０が提供できる。更に、例えば、第１
台座部材１３の軸方向長さを１２ｍｍ、第２台座部材１
４の軸方向長さを１５ｍｍというように短く設定すれ
ば、最大高さが２４ｍｍに、そして最小高さが１５ｍｍ
というように低い支持脚１０も提供することができる。

【００２２】このような支持脚１０により床パネル３１
を床スラブ２５上に支持する場合を図３により説明す
る。この床パネル３１は一辺が１５０〜１０００ｍｍで
厚さが１５〜５０ｍｍ程度の四辺形をしており、上面板
材と下面板材ととの間にコンクリートや珪酸カルシュウ
ム等で構成されたパネル材を介在させたり、下面板材に
多数の凹凸を形成し、その凸部先端を上面板材の下面に
固定し、上面板材と下面板材とで構成される空間に上述
のパネル材を充填するようにしたり、あるいはＧＲＣ鋼
板と称される薄い鋼板の上にガラス繊維等で補強された
強化コンクリートを積層したもの、アルミダイキャスト
あるいはスチール単体で構成された従来から周知の床パ
ネルで構成されている。

【００２３】このような床パネル３１を床スラブ２５か
ら予め設定された高さに支持するに当り、まず各支持脚
１０の高さを所定の高さに調整しておく。この調整は上
述したように、第１台座部材１３か第２台座部材１４を
回転させることにより極めて容易に調整することができ
る。調整が終了したら、第１台座部材の底部１１の開口
１９からねじ軸１８を挿入し、固定中空軸２４に螺合さ
せて固定する。これにより第１および第２台座部材１
１，１２が回転することはない。このように予め高さ調
整された支持脚１０を各床パネル３１の突合わせ部に相
当する位置の床スラブ２５上に配置する。次いで４枚の
床パネル３１の突き合わされた角部を、各床パネル３１
の角部下面に形成された係止孔（図示しない）に緩衝材
１５の爪部材２７を挿入することにより各床パネル３１
は支持脚１０に固定される。

【００２４】床スラブ２５の不陸等により予め調整した
高さでは床パネル３１が他の床パネル２４より突出した
り、低くなっている場合には、該当箇所の床パネル３１
を外してその部分の支持脚１０を取り出し、ねじ軸１８
を緩めた後、その高さを調整すればよい。また、床スラ
ブ２５に局部的な凹所があり、そこに第２台座部材１４
の底部１２の一部がかかり、ガタ付くような場合は、図
２に示し、上述したように、底部１２の一部を下方に突
出させればよい。このようなレベル出しは、ポンチ等に
より底部１２の一部を叩いて突出させればよい。この場
合、第２台座部材１４の底部１２を受けるポンチ台を作
り底面に深さを例えば０．５ｍｍ、１．０ｍｍ、１．５
ｍｍというようにことならせた穴を予め形成しておけ
ば、凹所の深さに応じてそれら穴を選択し、ポンチ台に
底部１２を置き、その上からポンチを当てれば、簡単に
所定の高さの突出部を底部１２に形成することができ
る。このようにして、床スラブ２５から５０ｍｍ以下の
高さに床パネル３１を支持することができる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、この発明の支持脚は、少
なくともその軸方向一端に底部を有する略円筒形をした
第１台座部材と、この第１台座部材に螺合嵌入する同じ
く略円筒形の第２台座部材と、これら第１および第２台
座部材を固定する固定部材とで構成されているので、円
筒形の外径が略台座の大きさになり安定性を向上させる
とともに、軸方向長さが短くても強度を高くすることが
でき、またその高さを一番高くして第１および第２台座
部材の各ねじ溝の螺合部分が少なくても固定部材により
中心部も支持されているので強度を保つことができ、床
パネルをガタ付かせることはなく、これにより例えば高
さ５０ｍｍ以下の二重床を得ることができる。また、高
さ調整は第１および第２台座部材のいずれか一方を回転
させるだけの簡単な操作で行うことができ、床スラブの
不陸吸収がし易い。

【００２６】また請求項２に記載のように、第１台座部
材の軸方向長さを第２台座部材の軸方向より短くするこ
とにより、一番低い高さは実質的に第２台座部材の軸方
向長さになり、一段と低く床パネルを支持することがで
きる。

【００２７】更に請求項３に記載のように、この発明の
二重床はねじ嵌合された第１および第２台座部材と、こ
れら２つの台座部材の相対位置を固定する固定部材によ
り高さが固定される支持脚に、複数の床パネルの突き合
わせ部を支持させているので、床スラブから低い位置に
床パネルを支持することができる。また床スラブの不陸
等により、支持脚の高さに高低が生じた時は、その部分
の支持脚の高さのみ調整すればよいので、施工時間を短
縮することができ、床パネルと支持脚上端部間に緩衝材
等も配置でき、歩行感の優れた二重床が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の支持脚の一実施例を分解して示す分
解斜視図である。

【図２】この実施例における支持脚の組立てられた状態
における縦断面図である。

【図３】この実施例の支持脚により支持された二重床の
一例を示す部分斜視図である。

【図４】従来の二重床の一例を示す部分斜視図である。

【符号の説明】

１０支持脚１１，１２底部１３第１台座部材１４第２台座部材１５緩衝材１６固定部材１７，２１，２３，２９ねじ溝１８ねじ軸２４固定中空軸２５床スラブ３１床パネル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床スラブ上に複数の床パネルの突き合わ
せ部を支持するための床パネル支持脚において、少なく
ともその軸方向一端に底部を有した略円筒形をし、その
外周面には第１ねじ溝が形成された第１台座部材と、こ
の第１台座部材の開口側が嵌入される開口をその軸方向
一端に有する有底の略円筒形をし、その内周面には前記
ねじ溝に螺合する第２ねじ溝が形成された第２台座部材
と、そして、前記第１および第２台座部材のいずれか一
方の底部の中心部に立設固定され、その内周面に第３ね
じ溝が形成されたスリーブやナット状の固定中空軸と、
前記第１および第２台座部材の他方の前記底部の中心開
口から前記固定軸部材に挿通され、その外周面には前記
第３ねじ溝に螺合する第４ねじ溝が形成された固定ねじ
とで構成された固定部材とを有することを特徴とする床
パネル支持脚。
【請求項２】前記第１台座部材の軸方向長さは、前記
第２台座部材の軸方向より短くなっており、前記床パネ
ルの最低支持高さが前記第２台座部材の軸方向により設
定されることを特徴とする請求項１に記載の床パネル支
持脚。
【請求項３】内周面にねじ溝が形成され、少なくとも
その軸方向一端に底部を有する略円筒形の第１台座部材
にねじ嵌合によりその位置を調整可能にした有底の第２
台座部材が嵌合され、前記第１および第２台座部材のい
ずれか一方の底部の中心部に立設固定されたスリーブや
ナット状の固定中空軸に前記第１および第２台座部材の
他方の底部から固定ねじを前記固定中空軸内に螺合する
ことにより前記第１台座部材の高さが固定され、一方の
前記底部が床スラブ上に配置された支持脚を有し、この
支持脚の他方の前記底部上に、複数の床パネルの突き合
わせ部を支持させたことを特徴とする二重床。