JPH1037364A - 湿式浮き床の構築方法 - Google Patents

湿式浮き床の構築方法

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JPH1037364A
JPH1037364A JP20922596A JP20922596A JPH1037364A JP H1037364 A JPH1037364 A JP H1037364A JP 20922596 A JP20922596 A JP 20922596A JP 20922596 A JP20922596 A JP 20922596A JP H1037364 A JPH1037364 A JP H1037364A
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floating
floor
support
floating floor
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Application number
JP20922596A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugimoto
賢司 杉本
Yuuji Satou
裕自 佐藤
Susumu Ishida
進 石田
Hironobu Yoshikawa
博伸 吉川
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LEO KK
Taisei Corp
JSP Corp
Original Assignee
LEO KK
Taisei Corp
JSP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性材料の打設時に周囲に破損や汚染を与
える虞がなく、しかも熟練を要することなく容易に均一
で高い精度の浮き床を構築することが可能となる湿式浮
き床の構築方法を得る。 【解決手段】 基礎床F上に、複数の支持部材1と、下
端部を支持部材1の外周に支承させた型枠部材2とから
なる浮き床用型枠を敷設するとともに、支持部材1の上
面に、上端部が浮き床の天端位置まで延びる浮き型枠支
持手段10を配設し、次いで浮き型枠支持手段10の上
端に、浮き床の上面を画成する天端浮き型枠25を取付
けた後に、浮き床用型枠と天端浮き型枠25との間に浮
き床を構成する硬化性材料16を注入して硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎床面の上方に
浮き床を構築する際に用いられる湿式浮き床の構築方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の建築物において、基礎
床との間に防振材等を介装することにより、固体伝搬音
を遮断する内装床として浮き床が用いられている。図1
5は、本発明者等が特願平7−332142号として先
に提案したこの種の浮き床を構築するための浮き床用型
枠を示すものである。この浮き床用型枠は、基礎床F上
に載置される円板状の支持部材1と、この支持部材1に
よって上記基礎床Fから浮いた状態で支持される型枠部
材2とから構成されたものであり、これら支持部材1と
型枠部材2とは、互いに異なる発泡合成樹脂によって成
形されている。ここで、上記型枠部材2は、平板状に形
成された型枠部3と、この型枠部3の所定位置から下方
に向けて漸次小径となる筒状の支持脚部4と、この支持
脚部4の上端部から上方に突出する円環状の突部5とが
一体に成形されたものであり、上記支持部材1の上部外
周に形成された段部6に上記支持脚部4の下端部が嵌合
されて一体化されることにより、この浮き床用型枠が構
成されている。
【0003】そして、基礎床F上に、上記支持部材1を
型枠部材2に嵌合した浮き床用型枠を所望の区画の全域
にわたって敷設し、次いで上記浮き床用型枠の突部5上
に補強材となるメッシュ7を載置した後に、その上方か
らモルタル等の硬化性材料8を所定の浮き床の上面の高
さHまで打設することによって、上記基礎床Fから浮い
た状態の湿式浮き床が構築される。このような構成から
なる浮き床用型枠によれば、当該浮き床用型枠を互いに
異なる発泡合成樹脂によって成形された支持部材1と型
枠部材2とによって構成しているので、上記支持部材1
の機械的強度や硬さを適宜設定することにより、浮き床
の耐荷重性を要求される部位に機械的強度の高い硬質な
支持部材1を接続し、また遮音性や歩行感が要求される
部位に軟質な支持部材1を接続するなどして、各部に要
求される諸要件に適合した浮き床を構築することができ
るといった優れた利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
浮き床用型枠を用いて湿式浮き床の構築する場合には、
先ず基礎床上に当該浮き床用型枠を敷設し、次いでこの
浮き床用型枠の上方からモルタル(硬化性材料)を圧送
した後に、土間均しおよび表面押さえの手順で作業が行
なわれているが、上記モルタルを圧送する際には、ホー
スの振り回し等によるホースの擦れやモルタルの飛散な
どによって、床や壁等を破損したりあるいは汚染したり
する虞があり、さらに作業者がモルタルの中に入って上
記土間均しや表面押さえを行なうために、当該作業によ
っても周囲をモルタルで汚すといった虞があり、よって
このための養生作業および手直し作業に多大の手間を要
するという問題点があった。また特に、浮き床を構築す
るに際しては、床面の精度管理が極めて難しく、しかも
モルタルの硬化時間を見極めながら行なう必要があるた
めに、その作業にも熟練を要するという問題点もあっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の浮き床用型枠
を用いた湿式浮き床の構築方法が有する課題を有効に解
決すべくなされたもので、硬化性材料の打設時に周囲に
破損や汚染を与える虞がなく、しかも熟練を要すること
なく容易に均一で高い精度の浮き床を構築することが可
能となる湿式浮き床の構築方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る湿式浮き床の構築方法は、基礎床上に載置される
支持部材と、水平方向に延在して上記支持部材によって
基礎床との間に間隔をもって支持される型枠部材とを備
え、かつ上記型枠部材が、平板状の型枠部とこの型枠部
の所定位置から下方に突出して下端部が上記支持部材に
支承される支持脚部とが一体に成形されてなる浮き床用
型枠を用いて、先ず基礎床上に、複数の支持部材と、下
端部を上記支持部材の外周に支承させた型枠部材とから
なる上記浮き床用型枠を敷設するとともに、上記浮き床
用型枠の上部に、上端部が浮き床の天端位置まで延びる
浮き型枠支持手段を配設し、次いで上記浮き型枠支持手
段の上端に、浮き床の上面を画成する天端浮き型枠を取
付けた後に、上記浮き床用型枠と天端浮き型枠との間に
浮き床を構成する硬化性材料を注入して硬化させること
を特徴とするものである。
【0007】ここで、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の浮き型枠支持手段が、外壁が円筒状に形成さ
れて内壁面に雌ねじが螺設された雌ねじ籠支持部材と、
この雌ねじ籠支持部材の雌ねじと螺合する雄ねじ籠支持
部材とを備えてなり、上記雌ねじ籠部材支持部材および
雄ねじ籠支持部材の一方を支持部材の上面に取付け、互
いの雄ねじおよび雌ねじを螺合させて一体化させるとと
もに、浮き床の天端位置に調整した他方の上端部に、上
記天端浮き型枠を取付けることを特徴とするものであ
る。他方、請求項3に記載の発明は、上記型枠部の上部
に、上端部が浮き床の天端位置まで延びる支持用型枠を
取付け、次いで上記支持用型枠内に硬化性材料を充填し
て硬化させることにより請求項1に記載の浮き型枠支持
手段となる支持柱を構築するとともに、この際に上記支
持柱内に上端が上記天端位置より上方に延出する取付け
金物を埋設し、次いで上記支持用型枠を撤去して、支持
柱の上端に取付け金物によって天端浮き型枠を取付ける
ことを特徴とするものである。
【0008】また、上記請求項1〜3のいずれかに記載
の発明において天端浮き型枠を取付ける際に、請求項4
に記載の発明は、予めこの天端浮き型枠の下面に、クッ
ション材を取付けておき、上記硬化性材料の硬化時にそ
の上面に上記クッション材を一体に打込むことを特徴と
するものであり、さらに請求項5に記載の発明は、上記
天端浮き型枠を取付ける際に、予め当該天端浮き型枠の
下面に、面状発熱体を取付けておき、上記硬化性材料の
硬化時にその上面に上記面状発熱体を一体に打込むこと
を特徴とするものである。
【0009】請求項1〜5のいずれかに記載の湿式浮き
床の構築方法によれば、浮き床用型枠の上部に、上端部
が浮き床の天端位置まで延びる浮き型枠支持手段を配設
して、次いでこの浮き型枠支持手段の上端に、浮き床の
上面を画成する天端浮き型枠を取付けて、上記浮き床用
型枠と天端浮き型枠との間に浮き床を構成するモルタル
等の硬化性材料を注入しているので、上記硬化性材料の
打設時における飛散によって壁や床等の周囲を汚染する
ことが防止されるとともに、上記硬化性材料内からの土
間均しや表面押さえを行なう必要がないため、従来のよ
うな作業者の硬化性材料内への出入りによって周囲を汚
染することもない。このため、周囲に対する養生のため
の作業やそれに要する費用も大幅に軽減化することが可
能となる。加えて、上記浮き型枠支持手段に天端浮き型
枠を取付けることにより、熟練を要することなく、容易
に表面が平滑かつ均一で高い寸法精度の浮き床を構築す
ることが可能となる。しかも、浮き床用型枠に作業者が
乗って作業を行なうことがないため、浮き床用型枠自体
の軟質化も図ることができるために、その軽量化とコス
トの低減化も併せて達成することが可能となる。
【0010】この際に、特に請求項2に記載の湿式浮き
床の構築方法によれば、上記浮き型枠支持手段を、外壁
が円筒状に形成されて内壁面に雌ねじが螺設された雌ね
じ籠支持部材と、この雌ねじ籠支持部材の雌ねじと螺合
する雄ねじ籠支持部材とによって構成しているので、雌
ねじ籠支持部材に雄ねじ籠支持部材を螺合させて相対位
置を適宜調整することにより、その上端位置を正確に浮
き床の天端位置に設定することができ、よって熟練を要
することなく、一層容易に均一で高い精度の浮き床を構
築することができて好適である。また、請求項3に記載
の発明によれば、支持用型枠内に釘打ち可能なモルタル
や石膏の硬化性材料を充填・硬化させて支持柱を構築
し、上記支持用型枠を撤去して支持柱の上端に天端浮き
型枠を取付けた後に、上記浮き床用型枠と天端浮き型枠
との間に浮き床を構成するモルタル等の硬化性材料を注
入して硬化させることにより、釘打ち可能な湿式浮き床
を構築することが可能となる。
【0011】さらに、請求項4に記載の発明のように、
予め天端浮き型枠の下面にクッション材を取付けること
により、上記硬化性材料の上面にクッション材を一体に
打込むようにすれば、コストの高いクッション材付き表
面仕上げ材を使用することなくソフトで遮音性能に優れ
た床下地を構築することができ、しかも上記クッション
材によって、硬化性材料の表面乾燥によるひび割れの養
生も併せて行なうことができ、また請求項5に記載の発
明のように、天端浮き型枠の下面に面状発熱体を取付け
ておいて、上記硬化性材料の上面に一体に打込むように
すれば、上記浮き床用型枠を発泡合成樹脂によって構成
することにより、熱の遮断効果が向上することとあいま
って、優れた床暖房性能を得ることができるとともに、
床暖工事のコストと施工時間とを共に軽減することが可
能となる。
【0012】
【発明の実施の形態1】図1〜図5は、本発明に係る湿
式浮き床の構築方法の第1の実施形態を説明するための
図で、浮き床用型枠の構成については、図15に示した
ものとほぼ同一であるために、対応部分に同一符号を付
してその説明を省略する。先ず、図1〜図3に基づい
て、本湿式浮き床の構築方法において用いられる浮き型
枠支持手段の構成について説明する。この浮き型枠支持
手段10は、外径が上記支持部材1の上面の外径とほぼ
等しく形成され、内壁面に雌ねじ11aが螺設されたた
有底円筒状の雌ねじ籠支持部材11と、外周面にこの雌
ねじ籠支持部材11の雌ねじ11aと螺合する雄ねじ1
2aが形成された雄ねじ籠支持部材12とから構成され
たものである。ここで、上記雌ねじ籠支持部材11の底
面には、発泡合成樹脂製の支持部材1の中心部に嵌入さ
れる止めリブ13が一体に形成されており、他方雄ねじ
籠支持部材12の上端部には、後述する天端浮き型枠2
5の孔部28内に挿通される止めリブ14が一体に形成
されている。
【0013】次いで、図3〜図5に基づいて、以上の構
成からなる浮き型枠支持手段10を用いた本発明の湿式
浮き床の構築方法の第1の実施形態について説明する。
先ず、図3に示すように、床下地のレベル決めを行なう
とともに、壁縁切り材21を取付けた後に、レベル定規
を用いてレベル糸22を張設する。次いで、基礎床F上
の所定位置に複数の上記支持部材1を支持脚部4に嵌合
させた型枠部材2を全面にわたって敷設するとともに、
これと並行して所定位置にある上記支持部材1の上面
に、上記浮き型枠支持手段10を配設する。この際に、
雌ねじ籠支持部材11の止めリブ13を支持部材1の上
面に嵌入することによって当該雌ねじ籠支持部材11を
固定するとともに、これと螺合する雄ねじ籠支持部材1
2を回転させてその上端位置を浮き床の天端位置に調整
する。次に、図4に示すように、上記雄ねじ籠支持部材
12の上端に、上記止めリブ14を用いて浮き床の上面
を画成する天端浮き型枠25を取付ける。
【0014】ここで、上記天端浮き型枠25は、図13
および図14に示すように、例えば発泡ポリプロピレン
によって成形された板状部材で、その下面25aが平坦
に形成されている。そして、この天端浮き型枠25の上
面には補強リブ26が格子状に形成されており、さらに
外周の縁部2辺には隣接する天端浮き型枠25の2辺2
5bと係合する接続補強リブ25cが形成されている。
そして、上記天端浮き型枠25は、その下面25aに発
泡成形体からなるクッション材27が貼設されたうえ
で、補強リブ26の交差部に形成された孔部28内に上
記止めリブ14が挿通されて止め金具15が装着される
ことにより、上記雄ねじ籠支持部材12の上端に取付け
られている。
【0015】このようにして、浮き床を形成する区画の
全面にわたって天端浮き型枠25を取付けた後に、図5
に示すように、上記天端浮き型枠25に穿設された注入
孔29にモルタル注入用のホース30を取付けるととも
に、図示されないエアー抜き孔にエアー抜きホースを取
付け、上記モルタル注入用ホース30を介して注入孔2
9から、浮き床用型枠と天端浮き型枠25との間にモル
タル16を注入する。そして、このモルタル16を注入
した後に上記ホース30を抜取り、さらにモルタル16
が硬化した後に天端浮き型枠25を撤去することによ
り、上面に上記クッション材27が一体に打込まれた浮
き床の構築が完了する。なお、上記天端浮き型枠25が
打込み型枠である場合には、当該天端浮き型枠25の撤
去は行なわない。
【0016】上記構成からなる湿式浮き床の構築方法に
あっては、浮き床用型枠を構成する支持部材1の上面に
浮き型枠支持手段10を配設し、この浮き型枠支持手段
10の上端に、浮き床の上面を画成する天端浮き型枠2
5を取付けて、上記浮き床用型枠と天端浮き型枠25と
の間にモルタル16を注入しているので、上記モルタル
16の打設時における飛散によって壁や床等の周囲を汚
染することが防止されるとともに、上記モルタル16内
からの土間均しや表面押さえを行なう必要がないため、
作業者のモルタル内への出入りによって周囲を汚染する
こともない。このため、周囲に対する養生のための作業
やそれに要する費用も大幅に軽減化することができる。
この際に、特に上記浮き型枠支持手段10として、雌ね
じ籠支持部材11と雄ねじ籠支持部材12とからなるも
のを用いているので、雌ねじ籠支持部材11に雄ねじ籠
支持部材12を螺合させて相対位置を適宜調整すること
により、その上端位置を正確に浮き床の天端位置に設定
することができ、よって熟練を要することなく、極めて
容易に表面が平滑かつ均一で高い寸法精度の浮き床を構
築することができるといった顕著な効果が得られる。
【0017】しかも、浮き床用型枠に作業者が乗って作
業を行なうことがないため、浮き床用型枠自体の軟質化
も図ることができ、よってその軽量化とコストの低減化
を達成することが可能となる。さらに、予め天端浮き型
枠25の下面にクッション材27を取付けることによ
り、上記モルタル16の上面にクッション材27を一体
に打込むことができるために、コストの高いクッション
材付き表面仕上げ材を使用することなくソフトで遮音性
能に優れた浮き床下地を構築することができ、しかも上
記クッション材27によって、モルタル16の表面乾燥
によるひび割れの養生も併せて行なうことができる。加
えて、上記クッション材27として発泡成形体を用いて
いるので、モルタル16の注入時における表面のエアー
溜まりによるピンホールなどの欠損の発生を防止するこ
とができ、かつクッション材27の空間部分へモルタル
16が食い込むために、接着剤を用いること無く上記モ
ルタル16の上面に打込むことができ、よって浮き床の
表面仕上げにおける接着工程を削減することができ、コ
ストの低減化を図ることができる。
【0018】また、天端浮き型枠25として、発泡ポリ
プロピレンを用いているので、一般の木材を用いた場合
と比較して重量を1/3〜1/6にすることができ、よ
って取り扱いが極めて容易になるとともに、吸湿性がな
くモルタル16との剥離も容易であるため、くるいを生
じる虞がなくて転用性に優れる。また、刃物等により容
易に切断加工することができるため、作業が簡易である
とともに、横持ちや振り回しによって周囲の壁や建具に
損傷を与える危険性も無い。なお、浮き型枠支持手段と
しては、上述した雌ねじ籠支持部材11と雄ねじ籠支持
部材12とから構成するものの他、様々な形態のものを
用いることができる。例えば図6に示すような、上端部
が浮き床の天端位置に設定されたメッシュ製の浮き型枠
支持手段31を用いて、支持部材1に立設した浮き防止
材32および止め具33によって、上記天端浮き型枠2
5を上記浮き型枠支持手段31の上端面に取付けてもよ
く、あるいは図7に示すように、上記支持部材1上に立
設した浮き床の天端位置までの高さ寸法を有する円柱状
でかつレベル調整付きの浮き型枠支持手段34を用い
て、この浮き型枠支持手段34の上端面に止め金具35
によって上記天端浮き型枠25を取付けるようにしても
よい。
【0019】
【発明の実施の形態2】図8〜図11は、本発明に係る
湿式浮き床の構築方法の第2の実施形態を説明するため
のもので、同様に図3〜図5および図13〜図15に示
したものと同一構成部分については、同一符号を付して
その説明を省略する。この実施形態においては、先ず、
図8に示すように、床下地のレベル決め、壁縁切り材2
1を取付け、おおよびレベル糸22を張設した後に、基
礎床F上の所定位置に、型枠部材2の支持脚部3に支持
部材1を嵌合させた浮き床用型枠を敷設するとともに、
これと並行して、上記型枠部3の上部に、上端部が浮き
床の天端位置まで延びる截頭円錐筒状の支持用型枠40
を取付ける。この際に、上記支持部材1の中央部に、そ
れぞれ取付け金物41を立設しておく。次いで、図9に
示すように、上記支持用型枠40内に釘打ち可能なモル
タルや石膏の硬化性材料を充填・硬化させることにより
截頭円錐状の支持柱(浮き型枠支持手段)42を構築す
る。
【0020】次に、図10に示すように、上記支持用型
枠40を撤去して、構築された支持柱42の上端に取付
け金物41によって上記天端浮き型枠25を取付ける。
この際に、天端浮き型枠25の下面25aには、予め同
様に発泡成形体からなるクッション材27を取付けてお
く。そして、図11に示すように、上記天端浮き型枠2
5の注入孔29にモルタル注入用のホースを取付けると
ともに、エアー抜き孔43にエアー抜きホースを取付
け、上記注入孔29から、浮き床用型枠と天端浮き型枠
25との間にモルタル16を注入する。そして、このモ
ルタル16を注入した後に上記ホースを抜取り、さらに
モルタル16が硬化した後に天端浮き型枠25を撤去す
ることにより、上面に上記クッション材27が一体に打
込まれた浮き床の構築が完了する。
【0021】したがって、本実施形態の湿式浮き床の構
築方法にあっても、第1の実施形態に示したものと同様
の作用効果を得ることができ他、支持用型枠40内に釘
打ち可能なモルタルや石膏の硬化性材料を充填・硬化さ
せて支持柱42を構築し、上記支持用型枠40を撤去し
て支持柱42の上端に天端浮き型枠25を取付けた後
に、上記浮き床用型枠と天端浮き型枠25との間に浮き
床を構成するモルタル16を注入して硬化させているの
で、上記支持柱42によって釘打ち可能な湿式浮き床を
構築することができる。
【0022】なお、上記実施形態の説明においては、天
端浮き型枠25の下面にクッション材27を貼設してお
き、これをモルタル16の上面に一体に打込んだ場合に
ついてのみ説明したが、図12に示す他の実施態様のよ
うに、上記天端浮き型枠25の下面に面状発熱体45お
よびクッション材27を積層状に取付けておいて、これ
を上記モルタル16の上面に一体に打込むようにすれ
ば、上記浮き床用型枠が発泡合成樹脂によって構成され
ていることにより、熱の遮断効果が向上することとあい
まって、優れた床暖房性能を得ることができるととも
に、床暖工事のコストと施工時間とを共に軽減すること
ができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る湿式
浮き床の構築方法によれば、浮き床を構成する硬化性材
料の打設時における飛散によって壁や床等の周囲を汚染
することが防止されるとともに、上記硬化性材料内から
の土間均しや表面押さえを行なう必要がないため、周囲
を汚染することもなく、よって周囲に対する養生のため
の作業やそれに要する費用も大幅に軽減化することが可
能になり、かつ上記支柱部に天端浮き型枠を取付けるこ
とにより、熟練を要することなく容易に均一で高い精度
の浮き床を構築することが可能となり、さらに浮き床用
型枠自体の軟質化も図ることができるために、その軽量
化とコストの低減化も併せて達成することが可能になる
といった優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式浮き床の構築方法の第1の実施形
態において全ての型枠を組立た状態を示す要部の縦断面
図である。
【図2】上記構築方法に用いられる浮き型枠支持手段を
示す正面図である。
【図3】上記構築方法において基礎床上に浮き床用型枠
を取付けた状態を示す縦断面図である。
【図4】図3の型枠上に天端浮き型枠を取付けた状態を
示す縦断面図である。
【図5】図4の天端浮き型枠から内部にモルタルを注入
する状態を示す縦断面図である。
【図6】図2の浮き型枠支持手段の変形例を示す要部の
縦断面図である。
【図7】図2の浮き型枠支持手段の他の変形例を示す要
部の縦断面図である。
【図8】本発明の湿式浮き床の構築方法の第2の実施形
態において基礎床上に浮き床用型枠および支持用型枠を
取付けた状態を示す縦断面図である。
【図9】図8の支持用型枠内に硬化性材料を注入する状
態を示す縦断面図である。
【図10】図9で構築された支持柱上に天端浮き型枠を
取付けた状態を示す縦断面図である。
【図11】図10の天端浮き型枠から内部にモルタルを
注入する状態を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施形態の変形例における要部の縦断
面図である。
【図13】図4の天端浮き型枠を示す平面図である。
【図14】図13のA−A線視断面図である。
【図15】従来の湿式浮き床の構築方法における要部の
縦断面図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 型枠部材 3 型枠部 4 支持脚部 10、31、34 浮き型枠支持手段 11 雌ねじ籠支持部材 11a 雌ねじ 12 雄ねじ籠支持部材 12a 雄ねじ 16 モルタル(硬化性材料) 25 天端浮き型枠 25a 下面 27 クッション材 29 注入孔 40 支持用型枠 42 支持柱(浮き型枠支持手段) 45 面状発熱体 F 基礎床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 賢司 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 佐藤 裕自 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 石田 進 埼玉県所沢市下富1207−17 レオ株式会社 内 (72)発明者 吉川 博伸 東京都千代田区内幸町二丁目1番1号 株 式会社ジェイエスピー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎床上に載置される支持部材と、水平
    方向に延在して上記支持部材によって上記基礎床との間
    に間隔をもって支持される型枠部材とを備え、かつ上記
    型枠部材が、平板状の型枠部とこの型枠部の所定位置か
    ら下方に突出して下端部が上記支持部材に支承される支
    持脚部とが一体に成形されてなる浮き床用型枠を用い
    て、先ず基礎床上に、複数の上記支持部材と、下端部を
    上記支持部材の外周に支承させた上記型枠部材とからな
    る上記浮き床用型枠を敷設するとともに、上記浮き床用
    型枠の上部に、上端部が浮き床の天端位置まで延びる浮
    き型枠支持手段を配設し、次いで上記浮き型枠支持手段
    の上端に、浮き床の上面を画成する天端浮き型枠を取付
    けた後に、上記浮き床用型枠と上記天端浮き型枠との間
    に上記浮き床を構成する硬化性材料を注入して硬化させ
    ることを特徴とする湿式浮き床の構築方法。
  2. 【請求項2】 上記浮き型枠支持手段は、外壁が円筒状
    に形成されて内壁面に雌ねじが螺設された雌ねじ籠支持
    部材と、この雌ねじ籠支持部材の雌ねじと螺合する雄ね
    じ籠支持部材とを備えてなり、上記雌ねじ籠部材支持部
    材および雄ねじ籠支持部材の一方を上記支持部材の上面
    に取付け、互いの上記雄ねじおよび雌ねじを螺合させて
    一体化させるとともに、上記浮き床の天端位置に調整し
    た他方の上端部に、上記天端浮き型枠を取付けることを
    特徴とする請求項1に記載の湿式浮き床の構築方法。
  3. 【請求項3】 上記型枠部の上部に、上端部が浮き床の
    天端位置まで延びる支持用型枠を取付け、次いで上記支
    持用型枠内に硬化性材料を充填して硬化させることによ
    り上記浮き型枠支持手段となる支持柱を構築するととも
    に、この際に上記支持柱内に上端賀状気天端位置より上
    方に延出する取付け金物を埋設し、次いで、上記支持用
    型枠を撤去して、上記支持柱の上端に上記取付け金物に
    よって上記天端浮き型枠を取付けることを特徴とする請
    求項1に記載の湿式浮き床の構築方法。
  4. 【請求項4】 上記天端浮き型枠を取付ける際に、予め
    当該天端浮き型枠の下面に、クッション材を取付けてお
    き、上記硬化性材料の硬化時にその上面に上記クッショ
    ン材を一体に打込むことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の湿式浮き床の構築方法。
  5. 【請求項5】 上記天端浮き型枠を取付ける際に、予め
    当該天端浮き型枠の下面に、面状発熱体を取付けてお
    き、上記硬化性材料の硬化時にその上面に上記面状発熱
    体を一体に打込むことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の湿式浮き床の構築方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6868175B1 (en) 1999-08-26 2005-03-15 Nanogeometry Research Pattern inspection apparatus, pattern inspection method, and recording medium
US7796801B2 (en) 1999-08-26 2010-09-14 Nanogeometry Research Inc. Pattern inspection apparatus and method
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