JP2019066159A - 全館空調システム - Google Patents

全館空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019066159A
JP2019066159A JP2018123406A JP2018123406A JP2019066159A JP 2019066159 A JP2019066159 A JP 2019066159A JP 2018123406 A JP2018123406 A JP 2018123406A JP 2018123406 A JP2018123406 A JP 2018123406A JP 2019066159 A JP2019066159 A JP 2019066159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
building
air conditioning
ceiling
conditioning system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018123406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7387255B2 (ja
Inventor
荒木 伸介
Shinsuke Araki
伸介 荒木
正昭 宮田
Masaaki Miyata
正昭 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hinokiya Group Co Ltd
Kyoritsu Air Tech Inc
Original Assignee
Hinokiya Group Co Ltd
Kyoritsu Air Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hinokiya Group Co Ltd, Kyoritsu Air Tech Inc filed Critical Hinokiya Group Co Ltd
Publication of JP2019066159A publication Critical patent/JP2019066159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7387255B2 publication Critical patent/JP7387255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】空調機能並びに換気機能の両方を備え、従来の設計方法に基づく建物への採用が容易であり、施工性が良好であり、空調機への負担を軽減することができる、全館空調システムを提供する。【解決手段】全館空調システム100は、建物H1の共用部分11,12の下部天井11c,12cに配置された空調機10,20と、床下空間13に配置された換気装置30と、空調機10,20からの空調空気を部屋R11などに供給する吹出口14と、床下空間13を経由して建物H1内の空気を排出するため1階の床面F1,F11に設けられた排気口15とを備えている。換気装置30は、ダクト16で吸い込んだ床下空間13内の空気をダクト17を経て建物H1外へ排出し、ダクト18で吸い込んだ建物H1外の空気を給気ダクト19a,19bを経て空調機10,20へ送給する機能と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、一般住宅などの建物全体の空調並びに換気を行うための全館空調システムに関する。
建物内部全体の空調並びに換気を行う全館空調システムについては、従来、様々な技術が開発されているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載された「建物の床下換気構造」、特許文献2に記載された「強制換気式家屋」などがある。
特許文献1に記載された「建物の床下換気構造」は、建物の床下空間が密閉空間に形成され、この床下空間と室内とが空気導入口により連通され、かつ床下空間の空気を屋外に強制排出する排気系が設けられていることを特徴とするものである。
特許文献2に記載された「強制換気式家屋」は、気密に形成された床下空間と、床下空間の上方に形成された部屋と、部屋と床下空間とを連通する通気路と、床下空間内の気体を外部に排出するための排気口と、排気口を介して床下空間内の気体を外部に強制排出することにより床下空間内を負圧状態に保持する排気装置と、を備えている。
特開2002−70193号公報 特開平3−99147号公報
特許文献1に記載された「建物の床下換気構造」は、床下空間を排気経路として利用したものであり、空調機は小屋裏空間に1台のみ設置されているが、1台の空調機で1棟分の空調能力を担保するので、空調機が大型サイズとなり、その設置場所を小屋裏空間などに確保することが必要となり、工事が困難である。また、換気装置は天井内に隠蔽されているため、吊りこみ設置工事が面倒である。
特許文献2に記載された「強制換気式家屋」は、床下空間に換気装置を設置し、床下空間を排気経路として利用することによって部屋内の換気を行うものであるが、空調機能は有していない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、空調機能並びに換気機能の両方を備え、従来の設計方法に基づく建物への採用が容易であり、施工性が良好であり、空調機への負担を軽減することができる、全館空調システムを提供することにある。
本発明に係る全館空調システムは、
建物の内部に配置された空調機と、
前記空調機で生成される空調空気を前記建物内に形成された複数の領域に供給するため少なくとも一つの前記領域内に設けられた吹出口と、
前記空調機と前記吹出口とを連通するダクトと、
前記建物内を換気する換気装置と、を備えた全館空調システムであって、
複数の前記領域について居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする優先度を設定し、前記優先度が上位にある前記領域から順番に選択した少なくとも一つの前記領域内の天井面の上方の天井裏空間内に前記空調機を配置したことを特徴とする。
ここで、前記「領域」とは、建物内に設けられた間取りにおいて、少なくとも一部が壁体によって区画された部分をいう。
このような構成とすれば、空調機の設置スペースを容易に確保することができ、別途、空調機室を設ける必要がなくなる。また、居住者の滞在時間の短さを基準として優先的に選択した領域の天井面の上方の天井裏部分に空調機を配置したことにより、空調機の運転音が居住者の滞在時間の長い領域へ届き難くなるので、静粛性が向上し、居住者の快適性も高まる。居住者の滞在時間が比較的短い領域の天井裏空間に空調機を配置したことにより、空調機の配置スペースを確保するための建物の高さ増大を回避することができ、建築資材の増加を防止することができる。
前記全館空調システムにおいては、居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする前記優先度に基づいて選択した領域を、居室以外の共用部分とすることができる。
このような構成とすれば、居室以外の共用部分に配置された空調機の運転音が居室に届き難くなるので、居室に滞在している居住者にとっての静粛性を高めることができる。
前記全館空調システムにおいては、前記共用部分が、玄関ホール、廊下、収納室、トイレ、脱衣所、洗面所のうちの何れか1以上を含むものとすることができる。
このような構成とすれば、一般の建物の間取り中に必須的に存在する部分に空調機を設置することとなるので、従来の建物の設計方法(設計思想)に大幅な改変を加えることなく、全館空調システムを構築することが可能となり、建築コストの増加を回避することができる。
前記全館空調システムにおいては、前記空調機を、前記領域内の天井面より低い位置に形成された下部天井の上方の天井裏空間内に配置することができる。
このような構成とすれば、天井面より低い位置に形成された下部天井(下がり天井)の上方の天井裏空間内に空調機が配置されるので、建物の間取りを左右することなく、空調機の設置スペースを確保することができる。空調機の運転音が居住者の滞在時間の長い領域へ届き難くなるので、居住空間の静粛性をさらに向上させることができる。
前記全館空調システムにおいては、前記吹出口を、前記領域内の天井面より低い位置に形成された下部天井の上方の天井裏空間に隣接する壁面に配置することができる。
このような構成とすれば、下部天井の上方の天井裏空間にダクトを集約することができ、また、前記天井裏空間にダクトと吹出口とを接続するためのチャンバを収容することができるので、チャンバの納まりが良好となる。
前記全館空調システムにおいては、前記空調機から最短距離に位置する部分に前記吹出口を配置することができる。
このような構成とすれば、ダクトルートを最短化することができるので、低圧損となり、空調機の負担軽減を図ることができ、また、ダクト資材の削減、施工工程の簡素化を図ることもできる。
本発明により、空調機能並びに換気機能の両方を備え、従来の設計方法に基づく建物への採用が容易であり、施工性が良好であり、空調機への負担を軽減することができる、全館空調システムを提供することができる。
本発明の実施形態である全館空調システムの概略構成を示す一部省略垂直断面図である。 図1中の矢線Xで示す部分の一部省略拡大図である。 本発明の実施形態である全館空調システムを備えた建物の1階部分を示す一部省略水平断面図である。 図3に示す建物の2階部分の一部省略水平断面図である。 本発明の実施形態である全館空調システムを備えた図3に示す建物の小屋裏空間を含む部分の一部省略水平断面図である。 図3に示す建物の床下空間を図1中の矢線V方向に相当する方向から見たときの一部省略平面図である。 図6中の矢線S方向から見た一部省略垂直断面図である。 図6中に示す換気装置の移動状態を示す一部省略水平断面図である。 図2中に示すチャンバ付近の一部省略斜視図である。 図9中の矢線Y方向から見たライン形の吹出口の一部省略正面図である。 図10に示すライン形の吹出口の機能を示す側面図である。 図11(b)に示す状態に設定したときのライン形の吹出口の機能を示す模式図である。 図11(c)に示す状態に設定したときのライン形の吹出口の機能を示す模式図である。 図3に示す建物内に設けられた脱衣所と共用部分との境界付近を示す垂直断面図である。 図14中の矢線Z方向から見た一部省略図である。 本発明のその他の実施形態である全館空調システムの概略構成を示す一部省略垂直断面図である。 図16に示す建物における1階天井部分の空調設備を示す一部省略水平断面図である。 図16に示す建物における2階天井部分の空調設備を示す一部省略水平断面図である。 図16に示す全館空調システムを備えた建物の床下換気設備を示す一部省略水平断面図である。 本発明のその他の実施形態である全館空調システムの概略構成を示す一部省略垂直断面図である。 図20に示す全館空調システムを備えた建物の1階天井裏部分の一部省略水平断面図である。 図20に示す建物の2階床下部分の一部省略水平断面図である。 図20に示す建物の2階天井裏部分の一部省略水平断面図である。 図20に示す建物における3階天井裏部分の一部省略水平断面図である。 本発明のその他の実施形態である全館空調システムを備えた建物の1階床下部分における概略構成を示す一部省略水平断面図である。 図25に示す全館空調システムを備えた建物の1階天井裏部分における概略構成を示す一部省略水平断面図である。
以下、図1〜図26に基づいて、本発明の実施形態である全館空調システム100,200,300,400について説明する。
初めに図1〜図15に基づいて全館空調システム100について説明する。なお、図1,図2は、本発明の実施形態である全館空調システム100の概略構成を示しており、図3〜図5は全館空調システム100を備えた実際の建物H1を示しているが、共通する構造や共通する機能を有する部材については同じ符号を付している部分がある。また、図3,図4中において網目を付している領域は下部天井11c,12cを表している。
一般に、建物の空調システムの温度設定は空調機が存在する部屋の室温で決まるので、空調機を各部屋に設置すると、建物全体が空調される前に、空調機が設置されている部屋の設定温度になってしまう結果、建物全体が適切な温度にならず、所謂、空調が効き難い状態となる。そこで、本実施形態の全館空調システム100においては、空調機10,20をそれぞれ1台ずつ各階の共用部分11,12に配置している。
具体的には、全館空調システム100の場合、建物H1内に設けられた複数の領域について居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする優先度を設定し、優先度が上位にある領域として共用部分11,12を選択し、(居室以外である)共用部分11,12の天井面より低い位置に形成された下部天井11c,12cの上方の天井裏空間11a,12a内に空調機10,20を配置している。
前述したように、建物H1内の複数の領域について居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする優先度を設定したとき、優先度が上位にある領域として選択したのが共用部分11,12であるが、換言すると、共用部分11,12は、この領域から他の領域(少なくとも一部が壁体によって区画された部分であって他の領域への出入口を有する部分)へ人間が直接移動することができる領域でもある。即ち、図3に示すように、共用部分11は建物H1内の1階部分において他の領域への出入口を最も多く有する領域であり、図4に示すように、共用部分12は建物H1の2階部分において他の領域への出入口を最も多く有する領域である。
図1,図2に示すように、本実施形態に係る全館空調システム100は、建物H1の1階、2階の共用部分11,12の下部天井11c,12cにそれぞれ配置された空調機10,20と、建物H1の床下空間13に配置された換気装置30と、空調機10,20から送給される空調空気を建物H1内へ供給するため建物H1内の居室である各部屋R11,R12,R21,R22にそれぞれ設けられた給気口であるライン形の吹出口14,14,14,14と、床下空間13を経由して建物H1内の空気を排出するため建物H1内の1階の床面F1及び共用部分11の床面F11に設けられた排気口15,15,15と、を備えている。建物H1の外部には室外機21が配置されている。また、建物H1の2階部分の上方の小屋裏空間40には収納室29や中間ダクトファン41などが設けられている。
また、全館空調システム100の場合、前述した優先度と逆に、建物H1内の複数の領域について居住者の滞在時間が長いと想定される領域を上位とする優先度を設定し、優先度が上位にある領域から順番に選択した領域である部屋R11,R12,R21,R22内にそれぞれ吹出口14を配置している。具体的には、建物H1内の複数の領域(居室、非居室である共用部分などを含む)の居住者の滞在時間、用途優先度、面積に応じて優先度係数を設定し、優先度係数が大である(上位にある)領域から順番に選択して優先的に吹出口14を配置している。
また、図3に示すように、居住者の滞在時間が長いと想定される領域を上位とする優先度と領域の規模(容積)との関係から必要風量を算出した結果に基づいて、LDKには、2台の吹出口14,14並びに分岐吹出口14sが設置され、玄関ホール47には分岐吹出口14sが設置されている。
空調機10には3本のダクト23,23,23が接続され、これらのうちの2本のダクト23,23の下流側がそれぞれ吹出口14,14に接続され、残りの1本のダクト23の下流側は2本の分岐ダクト23s,23sに分かれ、分岐ダクト23s,23sの下流側がそれぞれ分岐吹出口14s,14sに接続されている。吹出口14と分岐吹出口14sとは同じサイズ、構造及び機能を有している。
図4,図5に示すように、空調機20には3本のダクト23,23,23が接続され、これらのうちの2本のダクト23,23の下流側がそれぞれ部屋R21,R22に設置された吹出口14,14に接続されている。残りの1本のダクト23の下流側は2本の分岐ダクト23s,23sに分かれ、一方の分岐ダクト23sの下流側は部屋R23の分岐吹出口14sに接続され、他方の分岐ダクト23sの下流側は収納室29の分岐吹出口14tに接続されている。
ダクト23から二つに分かれたれた分岐ダクト23sの風量は元のダクト23の風量の半分になるので、居住者の滞在時間が長いと想定される部分を優先的に空調しながら、居住者の滞在が短いと想定される部分への空調空気の供給を抑制することが可能となり、空調効率の向上及び空調エネルギの削減に有効である。また、領域の規模(容積)が小さく、空調負荷の低い部分に適度な空調空気を供給することができ、建物H1内の温度分布を均一化することができる。
また、ダクト23に接続された吹出口14並びに分岐ダクト23sに接続された分岐吹出口14s,14tを、前記優先度係数に基づいて選択的に設置することにより、空調する領域の規模に応じた風量を領域ごとに設定することができ、建物H1の内部をムラなく空調することができるので、空調効率が高まり、居住者の体感性が向上し、空調エネルギを削減することができる。
換気装置30は、床下空間13を経由してダクト16から吸い込んだ建物H1内の空気を、ダクト17を経由して建物H1外へ排出する機能と、ダクト18を介して取り入れた建物H1外の空気(外気)を給気ダクト19a,19bを経由してそれぞれ空調機10,20へ送給する機能と、を有している。ダクト18の途中には、換気装置30に取り入れられる外気を浄化するための外気清浄手段であるフィルタを内蔵したフィルターボックス44が配置されている。
全館空調システム100においては、建物H1内の各部屋R11,R12,R21,R22に空調機10,20からの空調空気を供給する吹出口14が設けられている。1階の部屋R11,R12内の空気は、それぞれの部屋R11,R12の床面F1,F1に設けられた排気口15,15を経由して、気密状に仕上げられた床下空間13へ流入し、換気装置30のダクト16に吸い込まれ、建物H1の外へ排気される。
また、1階の部屋R11,R12内の空気は、それぞれの部屋R11,R12への出入口であるドアDの下縁部に設けられたアンダーカットUを経由して共用部分11に流出し、共用部分11の床面F1に設けられた排気口15を経由して床下空間13へ流入し、換気装置30によって排気される。
さらに、2階の部屋R21,R22内の空気は、それぞれの部屋R21,R22への出入口であるドアDの下縁部に設けられたアンダーカットUを経由して共用部分12に流出し、共用部分12から1階の共用部分11へ流動し、共用部分11の床面F1の排気口15を経由して床下空間13へ流入し、換気装置30によって排気される。
換気装置30の給気ダクト19a,19bは空調機10,20に接続され、空調機10,20にそれぞれ外気を供給する。換気装置30は1階の床下空間13内に設置され、1階の床面F1に設置された排気口15を介して、室内からの排気を床下空間13内に取り込み、床下空間13をダクトレス排気経路として利用する。
このように、換気装置30を床下空間13に設置したことにより、換気装置30の運転音が室内に伝わり難くなるため、室内空間(部屋R11,R12,R21,R22の内部及び共用部分11,12)を静粛に保つことができる。また、床下空間13を利用して換気装置30を配置するので、換気装置30専用の設置スペースを設ける必要がなく、別途、建築工事が不要である。
床下空間13を排気経路として利用することにより、建物H1全体の空調を行いながら床下空間13の換気も同時に行うことができる。また、空調された排気が床下空間13内を通過することにより、床下空間13が居室空間(部屋R11,R12,R21,R22の内部)とほぼ近い環境となるため、空調負荷を低減することができ、湿度などに起因する建物の劣化を抑制することができる。さらに、換気装置30の設置環境も良好となるため、換気装置30自体の製品寿命も損なわれない。
図1に示すように、部屋R11の床面F1に形成された点検口45を、換気装置30の点検口として使用することができる。なお、多雪地域において全館空調システム100を施工する場合、積雪の影響を受けないように、建物H1の1階と2階の階間に換気装置30を設置し、ベントキャップ(ダクト17,18の開口部17a,18aのキャップ)も高所に取り付けることができる。なお、建物H1内の台所K(図3参照)の床下空間13内に換気装置30を設置した場合は床下収納庫の開閉口46(図3参照)を点検口として利用することもできる。
全館空調システム100において、床下空間13に配置された換気装置30は全熱交換器であり、床下空間13を経由して吸い込んだ建物H1内の空気(排気)と、建物H1外から取り入れた空気(外気)との間で熱交換する機能を有している。
換気装置30を使用することにより、建物H1外からダクト18を経由して吸い込んだ空気を、建物H1内の室温(空調温度)に近づけた状態で建物H1内へ導入することが可能となるので、空調効率の向上に有効である。
また、全館空調システム100においては、建物H内の共用部分11,12に形成された下部天井11c,12cの上方の天井裏空間11a,12a内にそれぞれ空調機10,20を配置し、部屋R11,R12,R21,R22,R23の内部において各階の空調機10,20からそれぞれ最短距離に位置する部分に吹出口14及び分岐吹出口14sを設けている。具体的には、廊下22側の壁面Wの上部あるいは各部屋R11,R12,R21,R22の廊下22側の壁面Wの上部に吹出口14及び分岐吹出口14sを設けている。
空調機として、ビルトイン型などの薄型空調機を採用すれば、下部天井11c,12cの下がり寸法を最小限に抑えることができ、空調機の納まりが良好となり、共用部分11,12のスペースに圧迫感を与えることもない。また、小屋裏空間40に収納室29などを設け、スペースを有効活用することもできる。
図1に示すように、建物H1が複数階高の住宅の場合、空調機10,20は各階の共用部分11,12の天井裏空間11a,12aに設ける。建物H1の1階若しくは2階の居住者が不在で空調不要の場合は不在階の空調機の運転を停止することができるので、省エネに貢献することができる。なお、空調運転を止めても換気運転(24時間換気)は行われるので、建築基準法の換気義務をクリアすることができる。
前述した構成とすることにより、全館空調システム100においては、別途、空調機室を設ける必要がないので、容易に設置が可能である。また、非居室である共用部分11,12の天井裏空間11a,12aに空調機10,20を設置することにより、空調機10,20の運転音の拡散を防止することができるので、居住者にとって静粛な全館空調システムを提供することができる。
さらに、共用部分11,12の天井裏空間11a,12aに空調機10,20を設置することにより、各部屋R11,R12,R21,R22,R23の吹出口14、分岐吹出口14sと空調機10,20との距離を最短とすることができ、ダクト23のルートも最短となるため、低圧損となり、空調機10,20の負荷をそれぞれ低減することができる。また、ダクト23のルートが最短となることにより、ダクト材料費が最小で済み、施工も簡素とすることができ、コスト低減に有効である。
このように、全館空調システム100は、空調機能並びに換気機能の両方を備え、従来の設計方法に基づいて構築された建物H1において容易に採用することができ、施工性が良好であり、空調機10,20の負担を軽減することもできる。また、全館空調システム100は、建物H1内において、居住者が長く滞在すると想定される部屋R11,R12,R21,R22を優先的に空調することができるので、空調効率が高まり、居住者の体感性が向上し、空調エネルギを削減することができる。
さらに、全館空調システム100は、建物H1全体内の空気の排気を1階部分に集約することができるので、排気経路の簡素化を図ることができる。さらに、排気口15を1階の床面F1,F11に設けた場合に限らず、1階天井面に設けた場合、あるいは、平屋建て建物、2階建て以上の建物の場合の何れの場合においても、排気経路の簡素化を図ることができる。
図1,図2に示すように、全館空調システム100においては、各々の部屋R11,R12,R21,R22,R23への給気口として、ライン形の吹出口14及び分岐吹出口14sを使用し、吹出口14及び分岐吹出口14sの上流側を、チャンバ24及びダクト23や分岐ダクト23sを介して、空調機10,20と接続している。
図9に示すように、チャンバ24は、ダクト23との接続口25から吹出口14に向かうにつれて水平方向に連続的に拡幅する部分と、鉛直方向に連続的に縮小する部分と、を兼備した整流部26を有している。なお、前記給気口はライン形の吹出口14に限定するものではないので、例えば、長矩形の吹出口などを使用することもできる。
全館空調システム100においては、空調機10,20から送給される空調空気を部屋R11などへ供給するため給気口として、図9に示すようなライン形の吹出口14や分岐吹出口14sを使用したことにより、下部天井11c,12cの懐寸法を最小寸法に抑えることができる。また、ライン形の吹出口14、分岐吹出口14sは、部屋の天井または壁面に沿って空調空気を吹き出すことができるので、部屋の内部全体に空調空気が行き渡り、空調効率が向上する。
全館空調システム100においては、図9に示すようなチャンバ24を使用したことにより、下部天井11c,12cに設置した空調機10と、壁面Wに設置した吹出口14(分岐吹出口14s)とを好適に接続することができる。また、チャンバ24は、下部天井11c,12cを構成する各種部材(梁など)との干渉がなく、納まりが良好である。
さらに、ダクト23から供給された空調空気は、前述した形状のチャンバ24内を流動することにより、スムーズに吹出口14(分岐吹出口14s)に到達することができるので、低圧損とすることができる。なお、チャンバ24は、その両側面に着脱可能に取り付けられた、長孔付きのL字状の金具24aを、ビス(図示せず)などを用いて建物H1の構成部材に固定することにより、所定場所に容易に設置することができる。
図10,図11に示すように、吹出口14(分岐吹出口14s)は、風向調整及び風量調整が可能な回転式の湾曲羽根14Xを有している。湾曲羽根14Xは、浅い樋形状の本体部14aと、本体部14aの両端部を閉塞する扇形状の側板14bと、本体部14aの凹曲面を横断する方向に一定間隔ごとに配置された複数のリブ14cと、を備えている。湾曲羽根14Xは、本体部14aの両端部の側板14bから水平方向に突設された支軸14dを介して、四角筒形状のフレーム14e内に回動可能に保持されている。湾曲羽根14Xの前縁部14fは湾曲羽根14Xを回動操作するときの手動操作部分となる。
図11(a)に示す状態においても、湾曲羽根14Xの前縁部14fは、吹出口14(分岐吹出口14s)の正面部分から部屋R12側へ突出しているので、部屋R12側から容易に手動操作することができる。本体部14aの凹曲面に所定間隔をおいて配置された複数のリブ14cは、本体部14aを補強する機能と、後述する、空気流を整流する機能とを有している。
吹出口14(分岐吹出口14s)においては、1枚の湾曲羽根14Xのみを支軸14dを中心に回動操作することにより、風量調整及び風向調整を行うことができるので、構造のシンプル化を図ることができる。また、空調機10を下部天井11c,12c上方の天井裏空間11a,12aに設置した場合、ライン形の吹出口14(分岐吹出口14s)を壁面Wの上部に設置できるので、納まりが良く、気流の切替操作も容易に行うことができる。
図11(a)に示すように、湾曲羽根14Xの前縁部14fをフレーム14eの正面に最接近するまで押し込んでしまうと、吹出口14(分岐吹出口14s)は閉止状態となるが、本体部14aの後縁部14gとフレーム14eの内面との間に隙間Gが確保されるので、吹出口14の内部は空気流が通過可能である。なお、湾曲羽根14Xの前縁部14fをフレーム14eの正面に最接近するまで押し込んだときも前縁部14fはフレーム14eの正面より突出した状態に保たれる。
図11(b)に示すように、湾曲羽根14Xの前縁部14fをフレーム14eの正面から少し引き出し、湾曲羽根14Xの前縁部14f及び後縁部14gが同一水平面に位置するようにセットすると、空調空気は吹出口14から水平方向へ吹き出される。このとき、図12に示すように、空調空気は空調室(部屋R12)内の天井Cに沿って進行し、壁面Wの反対側の壁面W1に到達した後、部屋R12内を巡回するように流動する。従って、夏場の冷房運転時は、吹出口14の湾曲羽根14Xを図11(b)に示す状態にセットすることが望ましい。
図11(c)に示すように、湾曲羽根14Xの前縁部14fをフレーム14eの正面から引き出し最下部まで降ろすと、湾曲羽根14X全体が露出した状態となり、空調空気は湾曲羽根14Xの本体部14aの凹曲面部分及びリブ14cに誘導され、吹出口14(分岐吹出口14s)から下方に向かって吹き出される。このとき、図13に示すように、空調空気は空調室(部屋R12)内の床面F1に向かって下降し、床面F1に沿って、壁面Wの反対側の壁W1に向かって流動する。従って、冬場の暖房運転時は、吹出口14(分岐吹出口14s)の湾曲羽根14Xを図11(c)に示す状態にセットすることが望ましい。
前述したように、全館空調システム100においては、吹出口14(分岐吹出口14s)を図11(a)に示すように閉止状態にしたときにおいても、所定風量を供給可能な隙間Gを保持することができる。このため、夏季と冬季との間の中間期など空調運転が不要な季節においても24時間換気機能を確保することができる。なお、24時間換気における換気風量は0.5回/h程度で、比較的少ないので、隙間Gは、空気流を部屋内全体に行き渡らせるために必要な開口面積としている。
図1,図6,図7に示すように、全館空調システム100においては、換気装置30に取り入れられる外気を浄化するための外気清浄手段(フィルタを内蔵したフィルターボックス44)を床下空間13に配置している。このため、例えば、建物H1内の部屋R11の床面F1に設けられた点検口27からフィルターボックス44のメンテナンスなどを行うことができ、作業性も良好である。また、フィルターボックス44は床面F1部分からメンテナンス可能であるため、脚立などを使用した高所作業が不要であり、安全性に優れている。
図7に示すように、換気装置30の下面には、複数のゴム製の支持部材31が取り付けられ、これらの支持部材31を床下空間13の基礎面13aに接地させた状態で、換気装置30が床下空間13内に配置されている。支持部材31は防振性を有するため、換気装置30と基礎面13aとの間の振動伝達を防止することができる。
また、換気装置30は複数の支持部材31を介して床下空間13の基礎面13aに載置されているので、換気装置30のメンテナンスや部品交換などを行うときなどは、図8に示すように、必要に応じて、換気装置30を移動させることが可能であり、作業性が良好である。なお、換気装置30に接続されているダクト16,17,18及び給気ダクト19a,19bは何れも可撓性を有しているので、換気装置30を移動させたり、元の位置に戻したりしたとき、それに追従して変形可能であり、換気機能などに支障を来すことはない。
次に、図1〜図5に示す全館空調システム100においては、図14,図15に示すように、建物H1内に設けられた脱衣所42と共用部分11との壁面W2に、共用部分11の空調空気を脱衣所42内に取り込むためのパイプファン28が設けられている。
従って、脱衣所42にダクトなどを施工することなく、空調空気を引き込むことができる。また、パイプファン28の送風能力のみにより、脱衣所42内を他の空調空間と同じ環境にすることができるので、省エネに有効である。
全館空調システム100においては、図1に示すように、建物H1の小屋裏空間40と建物H1内の部屋R21とを連通状態に接続する、可逆運転可能な中間ダクトファン41が設けられている。従って、冬季は小屋裏空間40内の暖かい空気を部屋R21内へ供給することができ、夏季は部屋R21内の冷たい空気を小屋裏空間40内へ供給することができ、空調負荷の軽減に有効である。
図1,図5に示すように、小屋裏空間40に設けられた収納室29と空調機20とは給気用の分岐ダクト23sで連通されているため、空調機20から収納室29内へ空調空気を送り込むことにより、他の部屋と同様の空調を行うことができる。
図1に示す全館空調システム100を施工する場合、建物H1の断熱処理手段については、グラスウールなどの断熱材を使用することができるが、気密性確保の観点から、吹付発泡断熱を施工することが望ましい。
また、全館空調システム100において、床下空間13を経由して建物H1内の空気を建物H外へ効率良く排出するためには、建物H1の床下空間13の気密性を確保することが必須要件であるため、床下空間13の気密断熱処理手段についても、吹付発泡断熱を施工することが望ましい。
床下空間13の気密性を確保するため、図1に示す、給気ダクト19a,19bが床面F1を貫通する部分において、給気ダクト19a,19bと床面F1との隙間を気密テープで閉塞し、同様に、ダクト17,18が床面F1を貫通する部分においてダクト17,18と床面F1との隙間を気密テープで閉塞している。また、床面F1の外周部分と建物H1を形成する土台とを複数の金釘で留め付けたり、床面F1の外周部分と建物H1を形成する垂直部材との隙間を気密テープで閉塞したりしている。さらに、図3に示す、点検口27,45及び開閉口46も気密タイプのものを採用している。
ダクトシャフト部においては、ダクトが構造用合板を貫通する部分のダクトと構造用合板との隙間を気密テープで閉塞することにより気密処理を施している。ユニットバス部においては、基礎立ち上がり部分と底面を発泡断熱処理し、基礎上にユニットバスを設置している。また、ユニットバス点検用の点検口を設けるために基礎立ち上がり部分の一部を切り欠いた所に気密性の高い発泡樹脂製の基礎点検口を設置している。これにより、床下空間の空気が、ユニットバス部を経由して、他の領域へ流通することがなくなり、床下空間の気密性が向上する。
このように、床下空間13の気密性を確保することにより、居室、ユニットバス部、ダクトシャフト部を経由して床下空間13への空気の流通を遮断することができ、居室などから床下空間13に流入する排気は床面F1に設置された排気口15からのみ床下空間13へ流入することとなるため、排気口15からの逆流を防止することができる。
前述したように、全館空調システム100においては、床下空間13の気密性を高レベルに保つことで換気装置30による換気機能を確保することができ、これにより他の機能、例えば、吹出口14(分岐吹出口14s)から吹き出す空調空気による冷暖房機能なども有効に稼働する。
次に、図16〜図19に基づいて、その他の実施形態である全館空調システム200について説明する。なお、全館空調システム200において、前述した全館空調システム100を構成する部分と共通する部分については、図16〜図19中にて、図1〜図15中の符号と同符号を付して説明を省略する。
図16は全館空調システム200の概略構成を示しており、図17〜図19は全館空調システム200を備えた実際の建物H2の水平断面を示している。また、図17,図18において斜線を付している部分は、各階に設けられた下部天井11c,12cを表している。
図16〜図18に示すように、建物H2の1階部分には玄関ホール1、廊下1a、LDK2、土間収納部3、脱衣所7及び物入れ部8などが設けられ、2階部分にはホール4、主寝室5、洋室6,9及び収納部5a,6a,9aなどが設けられ、小屋裏空間40には収納室29が設けられている。
全館空調システム200においても、建物H2内に存在する複数の領域について居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする優先度を設定し、優先度が上位にある領域として共用部分11,12を選択し、共用部分11,12の天井面より低い位置に形成された下部天井11c,12cの上方の天井裏空間11a,12a内に空調機10,20を配置している。
図17に示すように、建物H2内の1階部分においては、玄関ホール1、LDK2の一部、脱衣所7及び物入れ部8の天井面より低い位置に下部天井11cが形成され、共用部分11である玄関ホール1の下部天井11cの上方の天井裏空間11a内に空調機10が配置されている。これにより、空調機10の設置スペースを容易に確保することができ、別途、空調機室を設ける必要がない。また、空調機10の運転音が居住者の滞在時間の長い領域(LDK2など)へ届き難いので、静粛性を確保することができる。
また、図16,図17に示すように、建物H2の1階部分においては、天井裏空間11aに隣接する壁面11d,11e,11h,11iに吹出口14,分岐吹出口14sが配置されている。具体的には、LDK2の天井の一部に設けられた下部天井11cの壁面11eに吹出口14が配置され、玄関ホール1の天井に設けられた下部天井11cのLDK2に臨む壁面11hに吹出口14が配置され、玄関ホール1の下部天井11cの壁面11d及びキッチンKに臨む壁面11iにそれぞれ分岐吹出口14sが配置されている。
図17に示すように、空調機10には3本のダクト23,23,23が接続され、これらのうちの2本のダクト23,23の下流側がそれぞれ吹出口14,14に接続され、残りの1本のダクト23の下流側が2本の分岐ダクト23s,23sに分かれ、分岐ダクト23s,23sの下流側がそれぞれ分岐吹出口14s,14sに接続されている。
LDK2に2台の吹出口14,14を設けたことにより、居住者の滞在時間が長いと想定される領域において、特に居住者が長く滞在すると想定される部分を優先的に空調することができ、空調効率の向上及び空調エネルギの削減に有効である。また、リビングなどに比べて居住者の滞在時間が短いと想定される領域であって、領域の規模(容積)も小さい玄関ホール1及びキッチンKにそれぞれ分岐吹出口14s,14sを設けたことにより、空調負荷の低いところに適度な空調空気を供給することができるので、建物H2内の温度分布の均一化を図ることができる。
前述したように、空調機10と吹出口14とはダクト23で接続され、空調機10と分岐吹出口14sとはダクト23から2つに分かれた分岐ダクト23sで接続され、(吹出口14からの吹出風量)≧(分岐吹出口14sからの吹出風量)となるように設定されている。従って、居住者の滞在時間が長いと想定される部分を優先的に空調しながら、居住者の滞在が短いと想定される部分への空調空気の供給を抑制することができ、空気空調効率の向上及び空調エネルギの削減に有効である。
図18に示すように、建物H2の2階部分においては、ホール4の天井面の一部より低い位置と、収納部5a,6a,9a内の天井面より低い位置にそれぞれ下部天井12cが設けられ、共用部分12であるホール4の下部天井12cより上方の天井裏空間12a内に空調機20が配置されている。これにより、空調機20の設置スペースを容易に確保することができ、別途、空調機室を設ける必要がない。また、空調機20の運転音が居住者の滞在時間が長いと想定される領域(主寝室5及び洋室6,9)へ届き難いので、静粛性を確保することができる。
また、建物H2の2階部分においては、図16,図18に示すように、主寝室5に隣接する収納部5a内に設けられた下部天井12cの壁面11f(主寝室5に臨む壁面)に吹出口14が配置され、洋室6に隣接する収納部6a内に設けられた下部天井12cの壁面11g(洋室6に臨む壁面)に吹出口14が配置され、洋室9に隣接する収納部9a内に設けられた下部天井12cの壁面11j(洋室9に臨む壁面)に吹出口14が配置されている。空調機20と吹出口14,14,14とはそれぞれダクト23で接続されている。従って、建物H2の2階部分において、居住者の滞在時間が長いと想定される領域(主寝室5及び洋室6,9)を優先的に効率良く空調することができる。
図17に示すように、建物H2の1階部分において、LDK2の床面F1の壁面寄りの複数個所に排気口15が配置され、玄関ホール1の床面F1の土間収納部3寄りの部分に排気口15が配置されている。このような構成とすることにより、排気口15の設置場所の選択が容易となり、また、複数の排気口15を分散配置することにより、床下空間13内を換気しながら、建物H2内の空気を効率良く排気することができる。
図16,図19に示すように、LDK2の床面F1の下方の床下空間13内に換気装置30が配置されている。また、LDK2の床面F1の一部に開閉式の点検口45が設けられている。換気装置30を床下空間13に設置したことにより、換気装置30の運転音が室内に伝わり難くなるため、室内空間を静粛に保つことができる。また、床下空間13を利用して換気装置30を配置するので、換気装置30専用の設置スペースを設ける必要がなく、別途、建築工事が不要である。LDK2の床面F1の点検口45を利用して換気装置30のメンテナンスなどを行うことができるので、高所作業が不要であり、安全性が高く、作業性も良好である。
全館空調システム200においては、図16に示すように、小屋裏空間40に設けられた収納室29の内部に、給気ダクト19aから分岐した給気ダクト19cが接続されている。換気装置30から給気ダクト19aを経由して供給される外気の一部が給気ダクト19cを経由して収納室29内へ供給される。従って、建物H2外からダクト18を経由して吸い込んだ空気を、建物H2内の室温(空調温度)に近づけた状態で収納室29内へ供給することができる。
次に、図20〜図24に基づいて、全館空調システム300について説明する。なお、全館空調システム300において前述した全館空調システム100,200を構成する部分と共通する部分については、図20〜図24中に図1〜図19中の符号と同符号を付して説明を省略する。
図20は、全館空調システム300の概略構成を示しており、図21〜図24は全館空調システム300を備えた実際の建物H2の水平断面を示している。また、図21,図23,図24において斜線を付している部分は、各階に設けられた下部天井57,58,59,60を表している。
図20〜図24に示すように、建物H3は3階建てであり、建物H3の1階部分には玄関50、車庫51などが設けられ、2階部分にはLDK52、洗面所54などが設けられ、3階部分には洋室55、書斎56などが設けられている。また、1階部分の玄関ホール50aから2階部分を経由して3階部分に連通する階段室53が設けられている。
玄関ホール50の床面50bの下方には床下空間50cが設けられ、床面50bの複数個所に通気口50d,50eが設けられている。通気口50dは車庫51と隣接する壁面W3寄りの部分に設けられ、通気口50eは壁面W3と対向する外側の壁面W4寄りの部分に設けられている。このような位置に通気口50d,50eを設けたことにより、1階共用部分に供給される空調空気が一方の通気口50eから床下空間50cへ流入し、床下空間50c内を流動して他方の通気口50dから1階共用部分へ流出した後、排気口15から排出されるので、床下空間50cの換気を実現することができる。
図20,図21に示すように、玄関ホール50の天井の一部に設けられた下部天井57の上方の天井裏空間57aにチャンバ24が配置され、天井裏空間57aに隣接する壁面57b(玄関ホール50に臨む壁面)に分岐吹出口14sが配置されている。空調機10から供給される空調空気は壁面57bの分岐吹出口14sから玄関ホール50に向かって吹出可能である。分岐吹出口14sからの空調空気の吹出量は、後述する吹出口14からの吹出量の約半分であるため、居住者の滞在時間が短いと想定される建物H2の1階の玄関50内を無駄なく、効率的に空調することができる。
図20,図22に示すように、2階の床下空間61内(1階天井と2階床面との間の空間内)に換気装置30が配置され、玄関ホール50の天井部分50fに排気口15が設けられ、排気口15と換気装置30がダクト16で接続されている。また、換気装置30と空調機10が給気ダクト19aで接続され、換気装置30と空調機20が給気ダクト19bで接続されている。
従って、建物H3の外から導入した新鮮な外気(若しくは空調空気と混合した外気)を建物H3内の各領域の上部から各領域内に向かって供給するとともに、各領域内の汚染空気を建物H3の1階部分に向かって集約し、1階部分の排気口15から纏めて排気することができ、これにより、建物H3内の各領域のクリーン度を向上させることができる。これと同時に、各領域内の汚染空気が集まる場所(ダーティーゾーン)の集約化を図ることができる。
図20,図21,図23に示すように、2階の洗面所54の天井部分に設けられた下部天井58の上方の天井裏空間58aに空調機10が配置され、LDK52の天井の一部に下部天井59が設けられ、下部天井59の上方の天井裏空間59a(図23参照)と隣接する壁面59b(LDK52に臨む壁面)に複数の吹出口14が配置され、天井裏空間59aと隣接する壁面59c(階段室53に臨む壁面)及び玄関ホール50の下部天井57の天井裏空間57aにそれぞれ分岐吹出口14s,14sが配置されている。
空調機10には3本のダクト23,23,23が接続され、これらうちの2本のダクト23,23の下流側は、LDK52の壁面59bに配置された2台の吹出口14,14にそれぞれ接続され、残りの1本のダクト23の下流側は2本の分岐ダクト23s,23sに分かれ、一方の分岐ダクト23sの下流側は階段室53に臨む壁面59cの分岐吹出口14sに接続され、他方の分岐ダクト23sの下流側は玄関ホール50の分岐吹出口14sに接続されている。
空調機10から供給される空調空気は壁面59bの吹出口14,14からLDK52に向かって吹き出されるとともに、一方の分岐吹出口14sから階段室53に向かって吹き出され、他方の分岐吹出口14sから玄関ホール50に向かって吹き出される。
図20,図21,図23に示すように、空調機10から延設されたダクト23から2つに分かれた分岐ダクト23sに接続された分岐吹出口14s,14sから吹き出す空調空気の吹出量は、吹出口14からの吹出量の約半分であるため、居住者の滞在時間が短いと想定される階段室53及び玄関ホール50を無駄なく、効率的に空調しながら、居住者の滞在時間が長いと想定されるLDK52内を優先的に空調することができる。
図20,図24に示すように、建物H3の3階部分においては、階段室53の天井部分に設けられた下部天井60の上方の天井裏空間60aに空調機20が配置されている。天井裏空間60aに隣接する壁面60b(洋室55に臨む壁面)に吹出口14及び分岐吹出口14sが配置され、天井裏空間60aに隣接する壁面60c(書斎56に臨む壁面)に及び分岐吹出口14sが配置されている。
図24に示すように、空調機20から2本のダクト23,23が延設され、一方のダクト23の下流側は洋室55に臨む壁面60bに設けられた吹出口14に接続され、他方のダクト23の下流側は2本の分岐ダクト23s,23sに分かれ、一方の分岐ダクト23sの下流側は洋室55に臨む壁面60bに設けられた分岐吹出口14sに接続され、他方の分岐ダクト23sの下流側は書斎56に臨む壁面60cに設けられた分岐吹出口14sに接続されている。
従って、居住者の滞在時間が長いと想定される洋室55の内部は吹出口14及び分岐吹出口14sから吹き出す空調空気によって優先的に空調することができ、洋室55に比べて規模(容積)の小さい書斎56の内部は分岐吹出口14sから吹き出す空調空気によって無駄なく空調することができる。
次に、図25,図26に基づいて、本発明のその他の実施形態である全館空調システム400について説明する。図25は全館空調システム400を備えた建物H4の1階床下部分における概略構成を示しており、図26は全館空調システム400を備えた建物H4の1階天井裏部分における概略構成を示している。
なお、図25,図26に示す全館空調システム400において、前述した全館空調システム100,200,300を構成する部分と共通する部分については、図25,図26中にて、図1〜図24中の符号と同符号を付して説明を省略する。
図25,図26に示すように、全館空調システム400を備えた建物H3の1階部分には、玄関ホール50、LDK52、洗面所54、寝室71,72、クローゼット73(収納室)などが設けられている。
床面F1の下方に設けられた床下空間(図示せず)内に換気装置30が配置され、換気装置30からダクトシャフト70を経由して、1階の天井裏空間(図示せず)に向かって給気ダクト19a,19bが配設されている。
図26に示すように、LDK52のキッチンKの上方の天井裏空間内に空調機10,20が設置されている。空調機10は、キッチンKにおいて室外機21が設置された側の壁面近傍の天井裏空間に設置され、空調機20は、キッチンKにおいて玄関ホール50寄りの天井裏空間に設置されている。
キッチンKは調理者が調理するときのみ滞在する領域であり、キッチンKにおいて室外機21が設置された側の壁面近傍は居住者が移動などで通過する領域であり、キッチンKにおいて玄関ホール50寄りの部分も居住者が移動などで通過する領域である。即ち、空調機10,20は、居住者の滞在時間が短いと想定される領域の天井裏空間に設置されている。
空調機10には給気ダクト19aが接続され、空調機20には給気ダクト19bが接続されている。LDK52のキッチンKの上方の天井(図示せず)において、空調機10,20の近傍には、それぞれ天井点検口74,74が設けられている。
図25,図26に示す建物H4は平屋(1階建て)であり、建物H4内の天井裏は小屋裏空間となっているので、ある程度の高さ方向のスペースが確保されている。従って、空調機10,20が設置されている部分に下部天井(下がり天井)を設ける必要がない。
一方、図26に示すように、吹出口14、分岐吹出口14sを設けた壁面に隣接する部分(クローゼット内やトイレ内など)の天井部分にはそれぞれ、後述するダクト23a〜23f及び分岐ダクト23sを配設するため、天井面より低い下部天井76,77,78(ハッチング部分)が設けられている。
また、図26に示すように、建物H4において玄関ホール50、洗面所54、寝室71、クローゼット73の天井部分の下方にそれぞれ下部天井76,77,78(ハッチング部分)が設けられ、下部天井76,77,78の上方の天井裏空間にダクト23a,23d、23e、分岐ダクト23sなどが配設され、下部天井76,77,78に隣接する領域内の壁面に吹出口14または分岐吹出口14sが設置されている。従って、下部天井76,77,78の上方の天井裏空間に、ダクト23a,23d,23e並びに分岐ダクト23sと、吹出口14(分岐吹出口14s)とを接続するためのチャンバ24(図9参照)を収容可能であり、チャンバ24の納まりが良好である。
空調機10には、3本のダクト23a,23b,23cの上流側がそれぞれ接続されている。ダクト23aの下流側は、寝室72の壁面に設けられた吹出口14に接続されている。ダクト23bの下流側は、二つの分岐ダクト23s,23sに分かれ、一方の分岐ダクト23sの下流側は、クローゼット73内に設けられた分岐吹出口14sに接続され、他方の分岐ダクト23sの下流側はLDK52の勾配天井75の段差部75aに設けられた分岐吹出口14sに接続されている。ダクト23cの下流側は段差部75aに設けられた吹出口14に接続されている。
空調機20には、3本のダクト23d,23e,23fの上流側がそれぞれ接続されている。ダクト23dの下流側は、寝室71の壁面に設けられた吹出口14に接続されている。ダクト23eの下流側は、二つの分岐ダクト23s,23sに分かれ、一方の分岐ダクト23sは洗面所54の壁面に設けられた分岐吹出口14sに接続され、他方の分岐ダクト23sは、玄関ホール50の壁面に設けられた分岐吹出口14sに接続されている。ダクト23fの下流側は、勾配天井75の段差部75aに設けられた吹出口14に接続されている。
前述したように、平屋建ての建物H4内の天井裏は小屋裏空間となっており、この小屋裏空間をダクトルート(ダクト23a〜ダクト23f及び分岐ダクト23sを配設する部分)とすることができるので、ダクトルート用の下部天井(下がり天井)を設ける必要がない。
図25,図26に示すように、全館空調システム400においては、玄関ホール50、洗面所54、クローゼット73など、居住者の滞在時間はリビング、ダイニング、居室ほど長くないものの、居住者が通行するための領域内、居住者が特定目的を果たすため一時的に滞在する領域内にもそれぞれ分岐吹出口14sを配置している。これにより、建物H4の内部をムラなく空調することができるので、空調効率が高まり、居住者の体感性が向上し、空調エネルギを削減することができる。
また、ダクト23a〜23fからそれぞれ二つに分かれた分岐ダクト23sの風量は元のダクト23a〜23fの風量の半分になるので、居住者の滞在時間が長いと想定される部分(寝室71,72及びLDK52)を分岐ダクト23からの空調空気で優先的に空調しながら、居住者の滞在が短いと想定される部分(玄関ホール50、洗面所54、クローゼット73)への空調空気の供給を抑制することが可能となり、空調効率の向上及び空調エネルギの削減に有効である。また、領域の規模(容積)が小さく、空調負荷の低い部分に適度な空調空気を供給することができ、建物H4内の温度分布を均一化することができる。
図25,図26に示す全館空調システム400においては、LDK52のキッチンエリアの上方の天井裏空間(図示せず)内に空調機10,20を設置しているため、空調機10,20の設置スペースを容易に確保することができ、別途、空調機室を設ける必要もない。
このように、居住者の滞在時間の短さを基準として優先的に選択した領域の天井裏部分に空調機10,20を配置したことにより、空調機10,20の運転音が居住者の滞在時間の長い領域へ届き難くなるので、静粛性が向上し、居住者の快適性も高まる。また、居住者の滞在時間が比較的短い領域の天井裏に空調機10,20を配置したことにより、空調機10,20の配置スペースを確保するための建物の高さ増大を回避することができ、建築資材の増加を防止することができる。
なお、図1〜図26に基づいて説明した全館空調システム100,200,300,400は、本発明に係る全館空調システムを例示するものであり、本発明に係る全館空調システムは前述した全館空調システム100,200,300,400に限定されない。
本発明に係る全館空調システムは、一般住宅などの建物内全体の空調・換気手段として、住宅建設業などの分野において広く利用することができる。
1,50 玄関ホール
1a 廊下
2,52 LDK(リビングダイニングキッチン)
3 土間収納部
4 ホール
5 主寝室(居室)
5a,6a,9a 収納部
6,9,55 洋室(居室)
7 脱衣所
8 物入れ部
10,20 空調機
11,12 共用部分
11a,12a,57a,58a,59a,60a 天井裏空間
11c,12c,57,58,59,60,76,77,78 下部天井
11d,11e,11f,11g,57b,59b,59c,60b,60c 壁面
13,50c,61 床下空間
13a 基礎面
14 吹出口(給気口)
14X 湾曲羽根
14a 本体部
14b 側板
14c リブ
14d 支軸
14e フレーム
14f 前縁部
14g 後縁部
14s 分岐吹出口
15 排気口
16,17,18,23,23a,23b,23c,23d,23e,23f,43 ダクト
17a,18a 開口部
19a,19b,19c 給気ダクト
21 室外機
22 廊下
23s 分岐ダクト
24 チャンバ
24a 金具
25 接続口
26 整流部
27,45 点検口
28 パイプファン
29 収納室
30 換気装置
31 支持部材
40 小屋裏空間
41 中間ダクトファン
42 脱衣所
44 フィルターボックス
46 開閉口
50d,50e 通気口
50f 天井部分
51 車庫
53 階段室
54 洗面所
50b,F1,F11 床面
56 書斎(居室)
70 ダクトシャフト
71,72 寝室
73 クローゼット
74 天井点検口
75 勾配天井
75a 段差部
100,200,300,400 全館空調システム
D ドア
G 隙間
H1,H2,H3,H4 建物
K キッチン
R11,R12,R21,R22 部屋(居室)
U アンダーカット
W,W1,W2 壁面

Claims (6)

  1. 建物の内部に配置された空調機と、
    前記空調機で生成される空調空気を前記建物内に形成された複数の領域に供給するため少なくとも一つの前記領域内に設けられた吹出口と、
    前記空調機と前記吹出口とを連通するダクトと、
    前記建物内を換気する換気装置と、を備えた全館空調システムであって、
    複数の前記領域について居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする優先度を設定し、前記優先度が上位にある前記領域から順番に選択した少なくとも一つの前記領域内の天井面の上方の天井裏空間内に前記空調機を配置した全館空調システム。
  2. 居住者の滞在時間が短いと想定される領域を上位とする前記優先度に基づいて選択した前記領域が、居室以外の共用部分である請求項1記載の全館空調システム。
  3. 前記共用部分が、玄関ホール、廊下、収納室、トイレ、脱衣所、洗面所のうちの何れか1以上を含む請求項2記載の全館空調システム。
  4. 前記空調機を、前記領域内の天井面より低い位置に形成された下部天井の上方の天井裏空間内に配置した請求項1〜3の何れかの項に記載の全館空調システム。
  5. 前記吹出口を、前記領域内の天井面より低い位置に形成された下部天井の上方の天井裏空間に隣接する壁面に配置した請求項1〜3の何れかの項に記載の全館空調システム。
  6. 前記空調機から最短距離に位置する部分に前記吹出口を配置した請求項1〜5の何れかの項に記載の全館空調システム。
JP2018123406A 2017-09-29 2018-06-28 全館空調システム Active JP7387255B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017191001 2017-09-29
JP2017191001 2017-09-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019066159A true JP2019066159A (ja) 2019-04-25
JP7387255B2 JP7387255B2 (ja) 2023-11-28

Family

ID=66340469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018123406A Active JP7387255B2 (ja) 2017-09-29 2018-06-28 全館空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7387255B2 (ja)

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09195546A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Fujita Corp 複合バスユニット
JPH09318139A (ja) * 1996-05-24 1997-12-12 Toshiba Corp 全館空調システム
JPH10195997A (ja) * 1997-01-17 1998-07-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 室内換気構造
JPH11159807A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Taisei Corp 多数の部屋を有する建築物における個別蓄熱空調システム
JP2001081978A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Misawa Homes Co Ltd 居室構造
JP2001289476A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Fujita Corp 換気システムおよび換気方法
JP2002039596A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 空調制御装置
JP2003185215A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Max Co Ltd 換気システム
US6749125B1 (en) * 2002-03-08 2004-06-15 Jonathan Carson Central air conditioning, cooling and whole-house ventilation system
JP2006162180A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 換気機能付き空気調和機及び全館換気空調装置
JP2010196997A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Toyota Motor Corp 建物
JP2011204196A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 宅内表示システム
JP2012021736A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Sekisui Chem Co Ltd 空調システム及び建物
JP2012097980A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Toyota Home Kk 建物の空調設備
JP2012215346A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Panahome Corp 床下暖房システム
JP2014240570A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物
JP2015200121A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 トヨタホーム株式会社 建物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002457A (ja) 1998-06-17 2000-01-07 Mitsubishi Electric Corp 住宅のシステム換気装置
JP2004232999A (ja) 2003-01-31 2004-08-19 Sumitomo Forestry Co Ltd 気密性住宅の換気システム

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09195546A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Fujita Corp 複合バスユニット
JPH09318139A (ja) * 1996-05-24 1997-12-12 Toshiba Corp 全館空調システム
JPH10195997A (ja) * 1997-01-17 1998-07-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 室内換気構造
JPH11159807A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Taisei Corp 多数の部屋を有する建築物における個別蓄熱空調システム
JP2001081978A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Misawa Homes Co Ltd 居室構造
JP2001289476A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Fujita Corp 換気システムおよび換気方法
JP2002039596A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 空調制御装置
JP2003185215A (ja) * 2001-12-21 2003-07-03 Max Co Ltd 換気システム
US6749125B1 (en) * 2002-03-08 2004-06-15 Jonathan Carson Central air conditioning, cooling and whole-house ventilation system
JP2006162180A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 換気機能付き空気調和機及び全館換気空調装置
JP2010196997A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Toyota Motor Corp 建物
JP2011204196A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 宅内表示システム
JP2012021736A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Sekisui Chem Co Ltd 空調システム及び建物
JP2012097980A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Toyota Home Kk 建物の空調設備
JP2012215346A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Panahome Corp 床下暖房システム
JP2014240570A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物
JP2015200121A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 トヨタホーム株式会社 建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7387255B2 (ja) 2023-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6530722B2 (ja) 換気空調ユニット
JP2011214799A (ja) 換気空調システム及び建物
JP5870345B2 (ja) 空調システム
JP5504015B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP6120231B2 (ja) 空調システム
JP6211675B1 (ja) 全館空調システム
JP5530282B2 (ja) 換気空調システム及び建物
JP2010032099A (ja) 換気システム
JP7412149B2 (ja) 空調制御室
JP7387255B2 (ja) 全館空調システム
JP7191557B2 (ja) 全館空調システム
JP7330673B2 (ja) 全館空調システム
JP2001289476A (ja) 換気システムおよび換気方法
JP2021162229A (ja) 建物の換気システム
JPH07180898A (ja) セントラル空調方法および空調装置
JP2021038873A (ja) 全館空調システム
JPH0752025B2 (ja) 一体型集中空調システム
JP3233818U (ja) 空調システム
JPH11325508A (ja) 空調システム
JP7214457B2 (ja) 全館空調システム
JP3471057B2 (ja) セントラル空調装置
JP3889976B2 (ja) 換気構造
JPH11218342A (ja) 家屋の空調システム及び空調方法
JP2006189197A (ja) 建物の換気方法と建物の換気構造
JPH07145957A (ja) 室内空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230814

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7387255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150