JP5504015B2 - 換気空調システム及び建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の換気空調システム及びこの換気空調システムを備えた建物に関するものである。
従来から、建物の床上空間における換気と空調とを同時に行える換気空調システムが知られている(例えば、特許文献1等を参照)。
特開2007−93026号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の換気空調システムでは、2階以上の居室空間へ換気用の空気と空調用の空気とを一緒に送るために、床下空間に設置された換気空調装置から2階以上の各居室空間へ太いダクトを配設しなければならなかった。
このため、この太いダクトが通るように、壁内や上階の床内の設置スペースを確保しなければならず、その分、壁構造や上階の床構造の設計の自由度に制限を与えることとなっていた。
そこで、本発明は、2階以上の上階居室空間へ配設されるダクトを細くでき、壁構造や上階の床構造の設計の自由度に極力制限を与えることがない換気空調システム及びこの換気空調システムを備えた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の換気空調システムは、少なくとも2階建ての建物の床下空間に換気空調装置が設置されており、前記建物は、2階以上の上階居室空間と、2階以上の共有空間とを備え、前記換気空調装置は、前記建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通する外気吸込部と、空調用吸込部と、前記共有空間に面して設けられた共有給気口と連通するようにダクトを介して接続された換気空調兼用床上用吹出部とを備え、前記上階居室空間と前記共有空間との間には、上階給気口が設けられているとともに、該上階給気口には、強制給気手段が設けられており、前記建物の前記共有空間に面して前記換気空調装置の前記空調用吸込部と連通するように共有排気口が設けられており、前記建物の外側面に面して設けられた内気吐出口が、前記共有空間に面して設けられた共有換気口連通するようにダクトを介して接続されており、前記内気吐出口と前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に強制排気手段が設けられており、前記換気空調装置の内部又は外部には、該換気空調装置、前記強制給気手段、及び前記強制排気手段に有線又は無線で接続され、これらを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
ここで、前記上階居室空間と前記共有空間との間には、上階給排気口が設けられているとよい。
この上階給排気口としては、例えば、上階居室空間の出入口となるドアの上側又は下側などに設けた隙間を利用することができる。
また、前記外気吸入口と前記外気吸込部との間が、ダクトを介して接続されているとよい。
また、前記換気空調装置の前記外気吸込部と前記空調用吸込部とが設けられる上流側に、気液接触型の空気清浄装置を備えていてもよい。
さらに、前記建物は、1階居室空間を備え、前記換気空調装置は、1階床上用吹出部を備え、前記1階居室空間には、該1階居室空間に面して、1階換気空調給気口と、1階空調排気口とが設けられており、前記換気空調装置の前記1階床上用吹出部と前記1階換気空調給気口との間が、ダクトを介して接続されているとよい。
また、前記1階居室空間と前記共有空間との間には、1階換気排気口が設けられているとよい。
この1階換気排気口としては、例えば、1階居室空間の出入口となるドアの上側又は下側などに設けた隙間を利用することができる。
また、前記換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されているとよい。
さらに、前記床下空間は、前記建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられているとよい。
また、空調運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気を吹き出し、前記上階給気口に設けられた前記強制給気手段を稼動させる制御を行うとよい。
また、換気運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、前記換気空調兼用床上用吹出部から換気用の空気を吹き出し、前記内気吐出口と該内気吐出口と連通するようにダクトを介して前記上階居室空間に面して設けられた上階換気用排気口及び前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた前記強制排気手段を稼動させる制御を行うとよい。
また、換気空調運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、前記換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気及び換気用の空気を吹き出し、前記上階給気口に設けられた前記強制給気手段を稼動させるとともに、前記内気吐出口と前記上階換気用排気口及び前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた前記強制排気手段も稼動させる制御を行うとよい。
本発明の建物は、上記した換気空調システムを備えていることを特徴とする。
このような本発明の換気空調システムは、少なくとも2階建ての建物の床下空間に換気空調装置が設置されており、建物は、2階以上の上階居室空間と、2階以上の共有空間とを備え、換気空調装置は、建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通する外気吸込部と、空調用吸込部と、共有空間に面して設けられた共有給気口と連通するようにダクトを介して接続された換気空調兼用床上用吹出部とを備えている。
そして、上階居室空間と共有空間との間には、上階給気口が設けられているとともに、上階給気口には、強制給気手段が設けられており、建物の共有空間に面して換気空調装置の空調用吸込部と連通するように共有排気口が設けられており、建物の外側面に面して設けられた内気吐出口が、上階居室空間に面して設けられた上階換気用排気口と連通するようにダクトを介して接続されているとともに、内気吐出口は、共有空間に面して設けられた共有換気口とも連通するようにダクトを介して接続されており、内気吐出口と上階換気用排気口及び共有換気口とを接続するダクトの中継部分に強制排気手段が設けられており、換気空調装置の内部又は外部には、換気空調装置、強制給気手段、及び強制排気手段に有線又は無線で接続され、これらを制御する制御部を備えた構成とされている。
こうした構成なので、2階以上の上階居室空間へ配設されるダクトは、換気用の空気を排気するためだけに利用するため、その分細くでき、壁構造や上階の床構造の設計の自由度に極力制限を与えることなく、空気清浄化を行う換気と冷暖房や調湿などを行う空調とを同時に管理制御することができる。
ここで、上階居室空間と共有空間との間には、上階給排気口が設けられている場合は、この上階給排気口が、空調運転時及び換気空調運転時には、空調用の空気の排気口として機能し、換気運転時には、換気用の空気の給気口として機能するため、より簡易な構成にすることができる。
また、外気吸入口と外気吸込部との間が、ダクトを介して接続されている場合は、外気吸入口から吸入される換気用の空気を、換気空調装置の外気吸込部で吸い込む際に必要な酸素量を含んだ状態に保つことができる。
また、換気空調装置の外気吸込部と空調用吸込部とが設けられる上流側に、気液接触型の空気清浄装置を備えている場合は、気液接触型の空気清浄装置がフィルターのかわりとなり、しかもフィルター交換の必要がないため、略メンテナンスフリーとなる。
さらに、建物は、1階居室空間を備え、換気空調装置は、1階床上用吹出部を備え、1階居室空間には、1階居室空間に面して、1階換気空調給気口と、1階空調排気口とが設けられており、換気空調装置の1階床上用吹出部と1階換気空調給気口との間が、ダクトを介して接続されている場合は、1階居室空間においても、同一の換気空調装置によって、換気空調を行うことができる。
また、1階居室空間と共有空間との間には、1階換気排気口が設けられている場合は、この1階換気排気口が、換気運転時及び換気空調運転時に、換気用の空気の排気口として機能するため、より簡易な構成にすることができる。
また、換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されている場合は、ヒートポンプを用いるため、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
さらに、床下空間は、建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられている場合は、床下空間を断熱構造とするため、床下空間内の空気の熱を屋外に極力漏らすことなく、エネルギー効率のよい空調を行うことができる。
また、空調運転時においては、制御部は、換気空調装置の換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気を吹き出し、上階給気口に設けられた強制給気手段を稼動させる制御を行う場合は、換気空調装置の換気空調兼用床上用吹出部から吹き出した空調用の空気は、ダクトを通って共有給気口から共有空間へ吹き出され、強制給気手段が稼動した上階給気口から上階居室空間へ給気され、上階居室空間内を空調した後、上階給排気口としてのドアの隙間などから共有空間へ排気され、共有排気口を通って、換気空調装置の空調用吸込部から吸い込まれ、この循環を繰り返すため、上階居室空間に配設された換気用のダクトを用いない簡易且つ効率的な空調を行うことができる。
また、換気運転時においては、制御部は、換気空調装置の外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部から換気用の空気を吹き出し、内気吐出口と上階換気用排気口及び共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた強制排気手段を稼動させる制御を行う場合は、外気吸入口から吸入された換気用の空気は、換気空調装置の外気吸込部から吸い込まれ、換気空調兼用床上用吹出部から吹き出され、ダクトを通って共有給気口から共有空間へ吹き出され、上階給排気口としてのドアの隙間などから上階居室空間へ給気され、上階居室空間内を換気した後、上階換気用排気口から強制排気手段が稼動したダクトを通って内気吐出口から建物の屋外へ排気され、この循環を繰り返すため、上階居室空間に配設された細い換気用のダクトを用いた簡易且つ効率的な換気を行うことができる。
また、換気空調運転時においては、制御部は、換気空調装置の外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気及び換気用の空気を吹き出し、上階給気口に設けられた強制給気手段を稼動させるとともに、内気吐出口と上階換気用排気口及び共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた強制排気手段も稼動させる制御を行う場合は、外気吸入口から吸入された換気用の空気は、換気空調装置の外気吸込部から吸い込まれ、換気空調兼用床上用吹出部から吹き出され、ダクトを通って共有給気口から共有空間へ吹き出され、強制給気手段が稼動した上階給気口から上階居室空間へ給気され、上階居室空間内を換気した後、上階換気用排気口から強制排気手段が稼動したダクトを通って内気吐出口から建物の屋外へ排気され、この循環を繰り返すとともに、換気空調装置の換気空調兼用床上用吹出部から吹き出した空調用の空気は、換気用の空気とともに、ダクトを通って共有給気口から共有空間へ吹き出され、強制給気手段が稼動した上階給気口から上階居室空間へ給気され、上階居室空間内を空調した後、上階給排気口としてのドアの隙間などから共有空間へ排気され、共有排気口を通って、換気空調装置の空調用吸込部から吸い込まれ、この循環を繰り返すため、上階居室空間に配設された細い換気用のダクトを用いた簡易且つ効率的な換気空調を行うことができる。
このような本発明の建物は、本発明の換気空調システムを備えた構成とされているので、上記した効果を奏する建物とすることができる。
実施例の換気空調システムを備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 実施例の換気空調システムの概略構成を示すブロック図である。 実施例の換気空調システムにおいて、暖房空調運転、又は冷房空調運転を行った状態を示す説明図である。 実施例の換気空調システムにおいて、換気運転を行った状態を示す説明図である。 実施例の換気空調システムにおいて、換気空調運転を行った状態を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例の構成について説明する。
図1は、実施例の換気空調システムを備えた建物1の概略構成を示している。
まず、このような建物1は、基礎断熱として構築された基礎底盤コンクリート1bと、その側縁に立設された基礎側壁コンクリート1cと、さらにその上に立設された外壁部1dと、その外壁部1dの上端開口を塞ぐ天井部1eとから主に構成されている。
そして、この天井部1eと外壁部1dとに囲まれる空間は、1階部分の床としての床部1aによって床下空間4と居室などの床上空間5とが区切られている。
さらに、床上空間5は、中間壁1f,1g,1hと2階部分の床としての床部1iとが設けられており、1階居室空間51,51と2階居室空間52,52と共有空間としての階段スペース53とに区画され、2階建ての建物とされている。
なお、建物1内の空間配置が分かり易いように、階段スペース53における階段の図示は省略した。
ここで、共有空間としての階段スペース53と2階居室空間52との間の中間壁1fには、出入口としてのドア52aが設けられており、このドア52aの下側と床部1iとの間には、上階給排気口としての隙間62が設けられている。
また、中間壁1fのドア52aの上方には、強制給気手段としての給気用ファン7aを有する上階給気口7が設けられている。
ここで、共有空間としての階段スペース53と2階居室空間52との間の中間壁1hにも、出入口としてのドア52aが設けられており、このドア52aの下側と床部1iとの間にも、上階給排気口としての隙間62が設けられている。
また、中間壁1hのドア52aの上方にも、強制給気手段としての給気用ファン7aを有する上階給気口7が設けられている。
また、共有空間としての階段スペース53と1階居室空間51との間の中間壁1fには、出入口としてのドア51aが設けられており、このドア51aの下側と床部1aとの間には、1階換気排気口としての隙間61が設けられている。
また、共有空間としての階段スペース53と1階居室空間51との間の中間壁1gにも、出入口としてのドア51aが設けられており、このドア51aの下側と床部1aとの間にも、1階換気排気口としての隙間61が設けられている。
さらに、基礎側壁コンクリート1cの床下空間4側には、基礎断熱材19が貼り付けられており、床下空間4内の空気の熱を屋外に極力漏れない断熱構造となっている。
なお、この基礎断熱材19としては、グラスウールなどが好適に用いられる。
そして、この実施例の換気空調システムでは、床下空間4に換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が設置されている。
この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、冷暖房機能、送風機能、及び除湿機能を有している。
そのうえ、この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3内には、その上流側に、気液接触型の空気清浄装置としてのエアワッシャー3aが内蔵されている。
また、このエアコンディショナの屋内機3の下流側には、後述する換気空調兼用床上用吹出部33及び1階床上用吹出部34,34から空気を様々な強さで吹き出させることが可能なファン(図示せず)が内蔵されている。
ここで、この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、ヒートポンプ式であり、建物1の屋外に設置された屋外機2と接続されている。
また、エアコンディショナの屋内機3の内部には、屋外機2に繋がっている熱媒循環管路21が接続されている。
また、このエアコンディショナの屋内機3は、上流側に、外気吸込部31と空調用吸込部32とを有している。
ここで、建物1の外壁部1dには、外気吸入口8が設けられており、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31とダクト91を介して接続されている。
また、建物1の階段スペース53の1階部分の床部1aには、グリル付きの共有排気口10が設けられており、共有空間としての階段スペース53とエアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32とは、空間的に連通している。
さらに、この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、下流側に、換気空調兼用床上用吹出部33と1階床上用吹出部34,34が設けられている。
ここで、建物1の階段スペース53の2階踊り場となる床部1iには、グリル付きの共有給気口11が設けられており、エアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33とダクト92を介して接続されている。
なお、ダクト92の上側は、中間壁1g内に配設され、残りの下側は、床下空間4内に配設されている。
また、建物1の1階居室空間51,51の床部1aには、グリル付きの1階換気空調給気口12がそれぞれ設けられており、エアコンディショナの屋内機3の1階床上用吹出部34,34とダクト93を介してそれぞれ接続されている。
さらに、建物1の1階居室空間51,51の床部1aには、グリル付きの1階空調排気口13がそれぞれ設けられており、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32と床下空間4により、空間的に連通している。
また、建物1の共有空間としての階段スペース53の1階部分の床部1aには、グリル付きの共有換気口14が設けられており、2階居室空間52,52の床部1iには、上階換気用排気口15がそれぞれ設けられている。
さらに、建物1の外壁部1dには、内気吐出口16が設けられており、共有換気口14から配設された換気用のダクト94と上階換気用排気口15,15から配設された換気用のダクト95,95とが、分岐チャンバ17で合流され、この分岐チャンバ17から換気用のダクト96を介してこの内気吐出口16と接続されている。
ここで、換気用のダクト96の中継部分には、強制排気手段としての排気用ファン18が設けられている。
なお、換気用のダクト95,95は、上側が、2階部分の床部1iと中間壁1f,1g内に配設され、残りの下側は、床下空間4内に配設されており、空調用のダクト92は勿論、空調用のダクト93,93よりも細いものが用いられている。
また、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3には、図2に示したように、制御部30が内蔵されている。
そして、この制御部30は、エアコンディショナの屋内機3を制御する制御部であるとともに、強制給気手段としての給気用ファン7a,7aと強制排気手段としての排気用ファン18と有線又は無線で接続されており、これらのオン・オフの信号及び必要な回転数の信号を送信して制御する制御部でもある。
さらに、床上空間5には、この実施例の換気空調システムを所望の運転パターンに設定するための図示省略のコントローラが設けられている。
そして、このコントローラから有線又は無線で、制御部30へ設定信号が送信され、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3、強制給気手段としての給気用ファン7a,7a、及び強制排気手段としての排気用ファン18が、その設定信号に基づいて制御される。
次に、実施例の換気空調システムの運転パターンについて説明する。
なお、図3〜図5では、換気用の空気の流れを黒矢印で示し、空調用の空気の流れは白抜矢印で示して説明する。
まず、暖房空調運転時のパターンについて説明する。
2階居室空間52,52を暖房するときは、制御部30は、エアコンディショナの屋内機3を稼動させて、換気空調兼用床上用吹出部33から空調用の暖気を吹き出し、上階給気口7,7に設けられた強制給気手段としての給気用ファン7aを稼動させる制御を行う。
このように制御を行うと、図3に示したように、エアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出した空調用の暖気は、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出される。
この暖気は、給気用ファン7aが稼動した上階給気口7から2階居室空間52,52へ給気され、2階居室空間52,52内を空調した後、上階給排気口としてのドア52aの下側の隙間62から階段スペース53へ排気される。
そして、共有排気口10を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返す。
なお、片側のみの2階居室空間52だけを暖房するときは、その2階居室空間52に付随する給気用ファン7aだけを稼動させればよい。
また、1階居室空間51,51も暖房するときは、1階床上用吹出部34,34からも空調用の暖気を吹き出させる。
このように制御を行うと、図3に示したように、エアコンディショナの屋内機3の1階床上用吹出部34,34から吹き出した空調用の暖気は、ダクト93を通って1階換気空調給気口12から1階居室空間51,51へそれぞれ給気される。
そして、1階居室空間51,51内を空調した後、1階空調排気口13を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返す。
なお、片側のみの1階居室空間51だけを暖房するときは、その1階居室空間51の1階換気空調給気口12にダクト93を介して接続される1階床上用吹出部34だけから空調用の暖気を吹き出させればよい。
さらに、いずれの暖房空調運転の際も、気液接触型の空気清浄装置としてのエアワッシャー3aを空気が通過するために、暖気が適度に加湿される。
次に、冷房空調運転時のパターンについて説明する。
2階居室空間52,52を冷房するときは、制御部30は、エアコンディショナの屋内機3を稼動させて、換気空調兼用床上用吹出部33から空調用の冷気を吹き出し、上階給気口7,7に設けられた強制給気手段としての給気用ファン7aを稼動させる制御を行う。
このように制御を行うと、図3に示したように、エアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出した空調用の冷気は、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出される。
この冷気は、給気用ファン7aが稼動した上階給気口7から2階居室空間52,52へ給気され、2階居室空間52,52内を空調した後、上階給排気口としてのドア52aの下側の隙間62から階段スペース53へ排気される。
そして、共有排気口10を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返す。
なお、片側のみの2階居室空間52だけを冷房するときは、その2階居室空間52に付随する給気用ファン7aだけを稼動させればよい。
また、1階居室空間51,51も冷房するときは、1階床上用吹出部34,34からも空調用の冷気を吹き出させる。
このように制御を行うと、図3に示したように、エアコンディショナの屋内機3の1階床上用吹出部34,34から吹き出した空調用の冷気は、ダクト93を通って1階換気空調給気口12から1階居室空間51,51へそれぞれ給気される。
そして、1階居室空間51,51内を空調した後、1階空調排気口13を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返す。
なお、片側のみの1階居室空間51だけを冷房するときは、その1階居室空間51の1階換気空調給気口12にダクト93を介して接続される1階床上用吹出部34だけから空調用の冷気を吹き出させればよい。
さらに、いずれの冷房空調運転の際も、気液接触型の空気清浄装置としてのエアワッシャー3aを空気が通過するために、空気が余計に加湿されているため、エアコンディショナの屋内機3の除湿機能により適度に除湿される。
次に、換気運転時のパターンについて説明する。
建物1の床上空間5内の換気運転は、現在では、連続的であるか間欠的であるかにかかわらず、必ず行わなくてはならないものである。
この換気運転時は、制御部30は、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部33及び1階床上用吹出部34,34から換気用の空気を吹き出し、内気吐出口16と上階換気用排気口15,15及び共有換気口14とを接続するダクト96の中継部分に設けられた強制排気手段としての排気用ファン18を稼動させる制御を行う。
こうように制御を行うと、図4に示したように、外気吸入口8から吸入された換気用の空気(外気)は、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれる。
ここで、換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出された換気用の空気は、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、上階給排気口としてのドア52aの隙間62から2階居室空間52,52へそれぞれ給気される。
そして、2階居室空間52,52内を換気した後、上階換気用排気口15,15からダクト95を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気される。
また、共有空間としての階段スペース53を換気した後の空気は、共有換気口14からダクト94を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気される。
さらに、1階床上用吹出部34,34から吹き出された換気用の空気は、ダクト93を通って1階換気空調給気口12から1階居室空間51,51へそれぞれ吹き出される。
そして、1階居室空間51,51内を換気した後、1階換気排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53を換気した後の空気とともに、共有換気口14からダクト94を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気される。
すなわち、これらの循環を繰り返す。
次に、換気空調運転時のパターンについて説明する。
この換気空調運転時は、制御部30は、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部33及び1階床上用吹出部34,34から空調用の空気及び換気用の空気を吹き出す制御を行う。
そのうえで、上階給気口7,7に設けられた強制給気手段としての給気用ファン7a,7aを稼動させるとともに、内気吐出口16と上階換気用排気口15,15及び共有換気口14とを接続するダクト96の中継部分に設けられた強制排気手段としての排気用ファン18も稼動させる制御も行う。
このように制御を行うと、図5に示したように、外気吸入口8から吸入された換気用の空気(外気)は、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれる。
まず、換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出された換気用の空気は、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、給気用ファン7a,7aが稼動した上階給気口7,7から2階居室空間52,52へ給気される。
そして、2階居室空間52,52内を換気した後、上階換気用排気口15,15からダクト95,95を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気される。
また、換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出された空調用の暖気又は冷気は、換気用の空気とともに、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、給気用ファン7a,7aが稼動した上階給気口7,7から2階居室空間52,52へ給気される。
そして、2階居室空間52,52内を空調した後、上階給排気口としてのドア52aの下側の隙間62から階段スペース53へ排気される。
そして、共有排気口10を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれる。
さらに、1階床上用吹出部34,34から吹き出された換気用の空気は、ダクト93,93を通って1階換気空調給気口12から1階居室空間51,51へそれぞれ吹き出される。
そして、1階居室空間51,51内を換気した後、1階換気排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53を換気した後の空気とともに、共有換気口14からダクト94を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気される。
また、エアコンディショナの屋内機3の1階床上用吹出部34,34から吹き出した空調用の暖気又は冷気は、換気用の空気とともに、ダクト93を通って1階換気空調給気口12から1階居室空間51,51へそれぞれ給気される。
そして、1階居室空間51,51内を空調した後、1階空調排気口13を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれる。
すなわち、これらの循環を繰り返す。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の換気空調システムは、2階建ての建物1の床下空間4に換気空調装置としての制御部30が内蔵されたエアコンディショナの屋内機3が設置されており、建物1は、2階居室空間52,52と、1階から2階まで連通する共有空間としての階段スペース53とを備え、エアコンディショナの屋内機3は、建物1の外側面に設けられた外気吸入口8と連通する外気吸込部31と、空調用吸込部32と、階段スペース53の2階踊り場の床部1iに設けられた共有給気口11と連通するようにダクト92を介して接続された換気空調兼用床上用吹出部33とを備えている。
そして、2階居室空間52,52と階段スペース53との間には、上階給気口7,7が設けられているとともに、上階給気口7,7には、強制給気手段としての給気用ファン7a,7aが設けられており、建物1の階段スペース53に面する床部1aには共有排気口10が設けられている。
そのうえで、建物1の外側面に設けられた内気吐出口16が、2階居室空間52,52の床部1iに設けられた上階換気用排気口15,15と連通するようにダクト95,95,96を介して接続されているとともに、内気吐出口16は、階段スペース53の床部1aに設けられた共有換気口14とも連通するようにダクト94,96を介して接続されており、内気吐出口16と上階換気用排気口15,15及び共有換気口14とを接続するダクト96の中継部分に強制排気手段としての排気用ファン18が設けられた構成とされている。
こうした構成なので、2階居室空間52,52へ配設されるダクト95,95は、換気用の空気を排気するためだけに利用するため、その分細くでき、特に中間壁1fなどの壁構造や2階部分の床部1iなどの床構造の設計の自由度に極力制限を与えることなく、空気清浄化を行う換気と冷暖房や調湿などを行う空調とを同時に管理制御することができる。
ここで、2階居室空間52,52と共有空間としての階段スペース53との間には、上階給排気口としてドア52aの下側に隙間62がそれぞれ設けられている。
このため、この上階給排気口としての隙間62が、空調運転時及び換気空調運転時には、空調用の空気の排気口として機能し、換気運転時には、換気用の空気の給気口として機能するため、より簡易な構成にすることができる。
また、外気吸入口8と外気吸込部31との間が、ダクト91を介して接続されている。
このため、外気吸入口8から吸入される換気用の空気を、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31で吸い込む際に必要な酸素量を含んだ状態に保つことができる。
また、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31と空調用吸込部32とが設けられる上流側に、気液接触型の空気清浄装置としてのエアワッシャー3aを備えている。
このため、エアワッシャー3aがフィルターのかわりとなり、しかもフィルター交換の必要がないため、略メンテナンスフリーとなる。
さらに、建物1は、1階居室空間51,51を備え、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、1階床上用吹出部34,34を備え、1階居室空間51,51には、これらの床部1aに、1階換気空調給気口12と、1階空調排気口13とがそれぞれ設けられており、1階床上用吹出部34,34と1階換気空調給気口12,12との間が、ダクト93を介してそれぞれ接続されている。
このため、1階居室空間51,51においても、同一の換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3によって、換気空調を行うことができる。
また、1階居室空間51,51と共有空間としての階段スペース53との間には、1階換気排気口としてドア51aの下側に隙間61がそれぞれ設けられている。
このため、この1階換気排気口としての隙間61が、換気運転時及び換気空調運転時に、換気用の空気の排気口として機能するため、より簡易な構成にすることができる。
また、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、ヒートポンプ式であり、屋外に設置された屋外機2に接続されている。
このため、ヒートポンプを用いるので、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
さらに、床下空間4は、建物1の床としての床部1aと基礎底盤コンクリート1bと基礎側壁コンクリート1cとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリート1cには基礎断熱材19が取り付けられている。
このため、床下空間4内の空気の熱を屋外に極力漏らすことなく、エネルギー効率のよい空調を行うことができる。
また、空調運転時において、制御部30は、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33から空調用の空気を吹き出し、上階給気口7に設けられた強制給気手段としての給気用ファン7aを稼動させる制御を行う。
このため、エアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出した空調用の空気は、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、給気用ファン7aが稼動した上階給気口7から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を空調した後、上階給排気口としてのドア52aの隙間62から階段スペース53へ排気され、共有排気口10を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返すので、2階居室空間52に配設された換気用のダクト95を用いない簡易且つ効率的な空調を行うことができる。
また、換気運転時において、制御部30は、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部33から換気用の空気を吹き出し、内気吐出口16と上階換気用排気口15,15及び共有換気口14とを接続するダクト96の中継部分に設けられた強制排気手段としての排気用ファン18を稼動させる制御を行う。
このため、外気吸入口8から吸入された換気用の空気は、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれ、換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出され、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、上階給排気口としてのドア52aの隙間62から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気した後、上階換気用排気口15,15からダクト95,95を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気され、この循環を繰り返すので、2階居室空間52に配設された細い換気用のダクト95を用いた簡易且つ効率的な換気を行うことができる。
また、換気空調運転時において、制御部30は、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の外気を吸い込み、換気空調兼用床上用吹出部33から空調用の空気及び換気用の空気を吹き出し、上階給気口7に設けられた強制給気手段としての給気用ファン7aを稼動させるとともに、内気吐出口16と上階換気用排気口15,15及び共有換気口14とを接続するダクト96の中継部分に設けられた強制排気手段としての排気用ファン18も稼動させる制御を行う。
このため、外気吸入口8から吸入された換気用の空気は、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれ、換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出され、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、給気用ファン7aが稼動した上階給気口7から2階居室空間52へ給気され、2階居室空間52内を換気した後、上階換気用排気口15からダクト95を通り、排気用ファン18が稼動したダクト96を通って内気吐出口16から建物1の屋外へ排気され、この循環を繰り返す。
そのうえ、エアコンディショナの屋内機3の換気空調兼用床上用吹出部33から吹き出した空調用の空気は、換気用の空気とともに、ダクト92を通って共有給気口11から共有空間としての階段スペース53へ吹き出され、給気用ファン7aが稼動した上階給気口7から2階居室空間52へ給気され、2階居室空間52内を空調した後、上階給排気口としてのドア52aの隙間62から階段スペース53へ排気され、共有排気口10を通って、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部32から吸い込まれ、この循環を繰り返すので、2階居室空間52に配設された細い換気用のダクト95を用いた簡易且つ効率的な換気空調を行うことができる。
このような実施例の建物1は、実施例の換気空調システムを備えた構成とされているので、上記した作用効果を奏する建物とすることができる。
そのうえ、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3などが、床下空間4に設置されているので、床上空間5は、これらに占用されず、有効に利用することができ、意匠的外観も良い。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例では、本発明の換気空調システムの説明を簡単に行えるように、建物1の構造などを単純化したが、これに限定されない。
すなわち、3階以上の建物において実施してもよい。
また、上記した実施例では、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の上流側に、気液接触型の空気清浄装置としてのエアワッシャー3aを内蔵して実施したが、これに限定されず、エアワッシャー3aの代わりに、単純にフィルターを設けて実施してもよい。
さらに、上記した実施例では、共有空間を階段スペース53として実施したが、これに限定されず、共有空間を吹き抜け空間などとして実施してもよい。
また、上記した実施例では、2階居室空間52,52のみにおいて、特に給気に関して、共有空間としての階段スペース53を利用した換気空調を行える構成として実施したが、これに限定されず、1階居室空間51,51においても、2階居室空間52,52と同様な仕組みで換気空調を行える構成として実施してもよい。
さらに、上記した実施例では、空調運転時について、冷暖房についてのみ説明したが、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の送風機能と除湿機能とにより、除湿や加湿の調湿も行うことができる。
また、上記した実施例では、換気空調運転時のパターンについて、コントローラを1つにして簡単に説明したが、これに限定されず、1階居室空間51,51及び2階居室空間52,52のそれぞれにコントローラを設け、各コントローラの操作により、1階床上用吹出部34からの吹出風量や強制給気手段としての給気用ファン7aの回転数を変化させて、個別に設定温度などを調整可能に実施してもよい。
さらに、上記した実施例では、制御部30を、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の内部に設けて実施したが、これに限定されず、エアコンディショナの屋内機3の外部に設けて実施してもよい。
また、上記した実施例では、比較的太いダクト92を中間壁1g内に配設して実施したが、これに限定されず、例えば、建物1がユニット建物である場合などは、その柱が鋼管柱なので、ダクト92を、この鋼管柱内の中空部に配設して実施してもよい。
1 建物
1a 床部(1階部分の床)
1b 基礎底盤コンクリート
1c 基礎側壁コンクリート(建物の外周の基礎)
1d 外壁部
1e 天井部
1f 中間壁
1g 中間壁
1h 中間壁
1i 床部(2階部分の床)
2 エアコンディショナの屋外機
21 熱媒循環管路
3 エアコンディショナの屋内機(換気空調装置)
3a エアワッシャー(気液接触型の空気清浄装置)
30 制御部
31 外気吸込部
32 空調用吸込部
33 換気空調兼用床上用吹出部
34 1階床上用吹出部
4 床下空間
5 床上空間
51 1階居室空間
52 2階居室空間(上階居室空間)
53 階段スペース(共有空間)
51a ドア
52a ドア
61 ドアの隙間(1階換気排気口)
62 ドアの隙間(上階給排気口)
7 上階給気口
7a 給気用ファン(強制給気手段)
8 外気吸入口
91 ダクト
92 ダクト
93 ダクト
94 ダクト
95 ダクト
96 ダクト
10 共有排気口
11 共有給気口
12 1階換気空調給気口
13 1階空調排気口
14 共有換気口
15 上階換気用排気口
16 内気吐出口
17 分岐チャンバ
18 排気用ファン(強制排気手段)
19 基礎断熱材

Claims (12)

  1. 少なくとも2階建ての建物の床下空間に換気空調装置が設置されており、
    前記建物は、2階以上の上階居室空間と、2階以上の共有空間とを備え、
    前記換気空調装置は、前記建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通する外気吸込部と、空調用吸込部と、前記共有空間に面して設けられた共有給気口と連通するようにダクトを介して接続された換気空調兼用床上用吹出部とを備え、
    前記共有給気口は、前記共有空間内における前記上階居室空間の床部の高さ位置に設けられており、
    前記上階居室空間と前記共有空間との間には、上階給気口が設けられているとともに、該上階給気口には、強制給気手段が設けられており、
    前記建物の前記共有空間に面して前記換気空調装置の前記空調用吸込部と連通するように共有排気口が設けられており、
    前記建物の外側面に面して設けられた内気吐出口が、前記共有空間に面して設けられた共有換気口と連通するようにダクトを介して接続されており、前記内気吐出口と前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に強制排気手段が設けられており、
    前記換気空調装置の内部又は外部には、該換気空調装置、前記強制給気手段、及び前記強制排気手段に有線又は無線で接続され、これらを制御する制御部を備えていることを特徴とする換気空調システム。
  2. 前記上階居室空間と前記共有空間との間には、上階給排気口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の換気空調システム。
  3. 前記外気吸入口と前記外気吸込部との間が、ダクトを介して接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気空調システム。
  4. 前記換気空調装置の前記外気吸込部と前記空調用吸込部とが設けられる上流側に、気液接触型の空気清浄装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  5. 前記建物は、1階居室空間を備え、
    前記換気空調装置は、1階床上用吹出部を備え、
    前記1階居室空間には、該1階居室空間に面して、1階換気空調給気口と、1階空調排気口とが設けられており、
    前記換気空調装置の前記1階床上用吹出部と前記1階換気空調給気口との間が、ダクトを介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  6. 前記1階居室空間と前記共有空間との間には、1階換気排気口が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の換気空調システム。
  7. 前記換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  8. 前記床下空間は、前記建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  9. 空調運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気を吹き出し、前記上階給気口に設けられた前記強制給気手段を稼動させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  10. 換気運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、前記換気空調兼用床上用吹出部から換気用の空気を吹き出し、前記内気吐出口と該内気吐出口と連通するようにダクトを介して前記上階居室空間に面して設けられた上階換気用排気口及び前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた前記強制排気手段を稼動させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  11. 換気空調運転時においては、前記制御部は、前記換気空調装置の前記外気吸込部から換気用の外気を吸い込み、前記換気空調兼用床上用吹出部から空調用の空気及び換気用の空気を吹き出し、前記上階給気口に設けられた前記強制給気手段を稼動させるとともに、前記内気吐出口と前記上階換気用排気口及び前記共有換気口とを接続するダクトの中継部分に設けられた前記強制排気手段も稼動させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の換気空調システムを備えていることを特徴とする建物。
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