JP2001081978A - 居室構造 - Google Patents

居室構造

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JP2001081978A
JP2001081978A JP26174799A JP26174799A JP2001081978A JP 2001081978 A JP2001081978 A JP 2001081978A JP 26174799 A JP26174799 A JP 26174799A JP 26174799 A JP26174799 A JP 26174799A JP 2001081978 A JP2001081978 A JP 2001081978A
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living room
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air
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JP26174799A
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Tatsu Shimura
龍 志村
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調設備を容易に設置でき、かつ、メンテナ
ンスを容易に行うことができる居室構造を提供するこ
と。 【解決手段】 建物1内に設けられた居室空間11に対
して、上下に空間が層状に重なる重層空間部20を隣接
配置し、この重層空間部20を、最も上側に配置された
上層空間21と、最も下側に配置された下層空間22
と、これらの上層空間21と下層空間22との間に配置
された中間層空間23とにより構成し、これらの空間の
うち中間層空間23に、居室空間11を空調対象とする
空調設備50を設けることにより、上層空間21、下層
空間22、居室空間11のいずれからでも空調設備50
にアクセスできるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内に設けられ
る居室空間およびその周囲に配置される空間を含む居室
構造に係り、建物内に居室空間を空調対象とする空調設
備を設ける際に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、建物内に設けられた居室空間の
空調を行うための空調用室内機は、室内に露出して配置
されることもあるが、室内の外観が損なわれることを防
止するため、天井裏空間に配置されることも多い。ま
た、このような空調用室内機に接続される冷媒配管、排
水配管、電気配線等は、通常、天井裏空間や床下空間、
あるいは壁体内に配置されている。
【0003】さらに、一台の空調機で処理した空調用空
気を、空調用ダクトを通して各居室空間へ送るいわゆる
セントラル空調を行う場合、空調用ダクトは天井裏空間
や床下空間、あるいは壁体内に配置されるのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように空調用室内機やその配管、あるいは空調用ダク
ト等の各種の空調設備が、天井裏空間等に配置された場
合には、室内の外観を良好に保つことはできるものの、
設置に手間がかかるうえ、メンテナンス上も制約が多
く、不便であるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、空調設備を容易に設置で
き、かつ、メンテナンスを容易に行うことができる居室
構造を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の居室構造は、建
物内に設けられた居室空間と、この居室空間に隣接配置
されて上下に空間が層状に重なる重層空間部とを備え、
重層空間部は、最も上側に配置された上層空間と、最も
下側に配置された下層空間と、これらの上層空間と下層
空間との間に配置された中間層空間とにより構成され、
これらの空間のうち中間層空間には、居室空間を空調対
象とする空調設備が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0007】ここで、重層空間部は、一つの居室空間に
対して一つ設けられるのが最も基本的な配置構造である
が、これに限定されるものではなく、一つの居室空間に
対して複数の重層空間部が設けられていてもよく(例え
ば、後述の図6の場合)、あるいは複数の居室空間に対
して一つの重層空間部が設けられていてもよい(例え
ば、後述の図7の場合)。
【0008】また、空調設備とは、空調用室内機の他、
これに接続される冷媒配管、排水配管、電気配線等の配
管・配線類、あるいは空調用ダクト等の各種の空調設備
をいい、これらの各種の空調設備のうち少なくとも一つ
が設けられていればよい趣旨である。従って、中間層空
間に、空調機が設置されず、空調用ダクトのみが設置さ
れている場合(例えば、後述の図8の場合)も本発明に
含まれるものである。さらに、空調の種別は、冷房、暖
房、換気、除湿、加湿等のいずれであってもよく、これ
らの各種の機能のうち少なくとも一つを備えた空調設備
であればよい。
【0009】このような本発明においては、建物内に設
けられた居室空間の空調を行うにあたって、居室空間に
隣接させて重層空間部を配置し、この重層空間部を構成
する中間層空間に空調設備を設けるようにしたので、空
調設備が設けられた中間層空間の上側には、上層空間が
配置され、下側には、下層空間が配置され、側方には、
居室空間が配置されることになる。
【0010】このため、空調設備の設置作業やメンテナ
ンス作業を行う際には、上層空間、下層空間、居室空間
のいずれからでもアクセスすることが可能となり、従来
のように空調設備を天井裏空間に設ける場合に比べ、こ
れらの作業を行う際の制約が少なくなり、作業の容易化
が図られ、これらにより前記目的が達成される。
【0011】また、前述した居室構造において、下層空
間は、廊下、便所、浴室、脱衣所、洗面所等の通常の居
室空間よりも低い天井高さとすることに適した空間、あ
るいは洋服ダンス、書棚、押入等の各種の物を収納する
収納空間、さらには、床の間等の居室空間と連続して配
置される特殊目的の空間等として利用できる。さらに、
前述した居室構造において、上層空間は、物入れ等の収
納空間、あるいはベッド等として利用できる。
【0012】このうち、上層空間または下層空間の特に
好ましい利用形態としては、次のものが挙げられる。す
なわち、前述した居室構造において、下層空間には、廊
下を形成することが好適である。このように下層空間に
廊下を形成するようにした場合には、廊下が、本来、居
室空間への連絡通路として機能するものであることか
ら、居室空間に隣接させて配置するのが自然であるとと
もに、一時的に通過するために使用される空間であるこ
とから、天井高さを居室空間よりも低くしても不都合は
生じないので、本発明の居室構造を好適に実現すること
ができる。
【0013】また、前述した居室構造において、上層空
間または下層空間のうち少なくとも一方を、物を収納す
る収納空間とすることが好適である。ここで、収納空間
には、雑多な物を適宜収納する単なる物入れや押入の
他、収納される物がある程度決まっている洋服ダンスや
書棚等が含まれる。このように上層空間または下層空間
を収納空間とした場合には、収納空間が本来的に様々な
高さ寸法とすることや様々な場所に配置されることに適
したものであるため、本発明の居室構造を好適に実現す
ることができる。
【0014】さらに、前述した居室構造において、居室
空間が、建物内に互いに隣接して複数設けられるととも
に、これらの複数の居室空間に対応して重層空間部も複
数設けられ、かつ、これらの複数の重層空間部を構成す
る上層空間同士、下層空間同士、中間層空間同士が、そ
れぞれ互いに隣接配置されるようにしてもよい。この
際、中間層空間同士は、隣接配置されていればよいの
で、壁で仕切られていてもよく、連通されていてもよ
い。上層空間同士、下層空間同士も同様である。
【0015】このように重層空間部を複数設けて重層空
間部を構成する各空間を隣接配置するようにした場合に
は、中間層空間同士が隣接配置されるので、各居室空間
に対応して用意される空調設備の設置、特に、配管・配
線類、あるいは空調用ダクトの設置が容易になる。
【0016】そして、上記のように重層空間部を複数設
けて重層空間部を構成する各空間を隣接配置する場合に
おいて、互いに隣接配置された複数の下層空間を連通
し、これらの連通された複数の下層空間に跨って廊下を
形成するようにしてもよい。
【0017】このように下層空間同士を連通して廊下を
形成するようにした場合には、この廊下により各居室空
間同士の連絡通路が確保されるうえ、廊下が、本来、各
居室空間同士を連絡するものであるという性質上、建物
内に長く形成されるものであることから、その上に複数
の中間層空間を連続的に配置することに適しているの
で、本発明の居室構造を好適に実現することができる。
【0018】また、以上に述べた居室構造において、居
室空間は、傾斜天井を有し、重層空間部は、この傾斜天
井の勾配高位側に配置されていることが好ましい。
【0019】このように傾斜天井の勾配高位側に重層空
間部を配置するようにした場合には、傾斜天井を有する
居室空間は、例えば、建物の最上階等に設けられるた
め、大きな空間を確保し易く、従って、重層空間部のた
めの空間も大きく取ることができる場合が多い。しか
も、重層空間部は勾配高位側に配置されるので、より一
層大きく取れるようになる。このため、重層空間部を構
成する上層空間、下層空間、中間層空間につき、これら
の空間に要求される各種の機能を達成するのに必要な大
きさを容易に確保できるようになる。
【0020】さらに、以上に述べた居室構造において、
居室空間と中間層空間との境界位置には、この境界位置
の略全面に渡る大きさを有する着脱自在なルーバが設け
られていることが好ましい。
【0021】このようなルーバを設けた場合には、空調
設備の設置作業やメンテナンス作業がより一層容易にな
るうえ、居室空間の外観を良好に保つことができ、さら
には、空調設備から吹き出される空調用空気の風向きの
調整を行うこともできるようになる。
【0022】なお、本発明は、ユニット式建物、パネル
組立式の建物、在来式の建築方法による建物等、いずれ
の工法による建物であっても適用することができる。ま
た、重層空間部は、ユニット化されていても、いなくて
もよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の居室構造が適用
された本実施形態の複数階建て(ここでは、二階建てと
する。)の建物1の最上階(二階)の間取りを示す水平
断面図である。図2は、図1中のA−A線の位置の縦断
面図である。図3は、図1中の矢印Cの方向から見た居
室構造の要部を示す透視図(パース図)であり、図4
は、居室構造の要部の拡大断面図である。また、図5
は、図1中のB−B線の位置の縦断面図である。
【0024】図1において、建物1の二階には、図中左
側より、建物内設用バルコニ2、このバルコニ2に面し
た居室空間10,11,12、これらの居室空間10,
11,12同士を連絡する廊下3、便所4、一階への連
絡用の階段5、浴室6、洗面所7が設けられている。
【0025】図2において、居室空間11は、傾斜天井
13を有している。居室空間11の図中右側、すなわち
傾斜天井13の勾配高位側には、居室空間11に隣接し
て上下に空間が層状に重なる重層空間部20が配置され
ている。重層空間部20は、最も上側に配置された上層
空間21と、最も下側に配置された下層空間22と、こ
れらの上層空間21と下層空間22との間に配置された
中間層空間23との合計三層の空間により構成されてい
る。
【0026】また、居室空間10(図1参照)も居室空
間11と同様な縦断面形状を備え、傾斜天井を有してい
る。さらに、居室空間11および重層空間部20の配置
関係の場合と同様に、居室空間10に隣接して上下に空
間が層状に重なる重層空間部30が配置され、この重層
空間部30は、上層空間31と、下層空間32と、中間
層空間33との合計三層の空間により構成されている
(図1参照)。
【0027】そして、互いに隣接する居室空間11と居
室空間10とに対応して設けられた重層空間部20と重
層空間部30とは、互いに隣接して配置され、かつ、こ
れらを構成する上層空間21と上層空間31、下層空間
22と下層空間32、中間層空間23と中間層空間33
も、それぞれ互いに隣接して配置されている。
【0028】図2〜図4において、上層空間21は、物
を収納する収納空間として使用され、その底面は特殊物
入れ棚21Aとして機能している。下層空間22には、
廊下3の一部が形成されている。中間層空間23には、
居室空間11を空調対象とする空調設備である空調用室
内機50およびその冷媒配管50A、並びに図示されな
い電気配線が設けられている。冷媒配管50Aは、図示
されない空調用室外機に接続されている。なお、空調用
室外機は、空調用室内機50についての専用のものであ
ってもよく、あるいは後述する他の空調用室内機51,
52との共用のものであってもよい。
【0029】また、重層空間部30(図1参照)につい
ても、重層空間部20の場合と略同様であり、上層空間
31は、物を収納する収納空間として使用され、その底
面は特殊物入れ棚として機能し、中間層空間33には、
居室空間10を空調対象とする空調設備である空調用室
内機51およびその冷媒配管等が設けられている。但
し、重層空間部20を構成する下層空間22には、廊下
3の一部が形成されていたのみであるのに対し、重層空
間部30を構成する下層空間32には、廊下3の一部お
よび便所4が形成されている点が異なる。従って、互い
に隣接配置された下層空間22と下層空間32とは連通
され、廊下3は、これらの連通された二つの下層空間2
2,32に跨って形成されている。
【0030】図3において、居室空間11の図中正面の
壁14には、廊下3に通じるドア15が設けられ、この
ドア15が設けられた壁14の上側には、左右両端に調
整材60を配して着脱自在なルーバ61が取り付けられ
ている。このルーバ61の左右の幅寸法は、居室空間1
1の幅寸法と略同じであり、上下の高さ寸法は、中間層
空間23の高さ寸法と略同じである。従って、ルーバ6
1は、居室空間11と中間層空間23との境界位置の略
全面に渡る大きさを有している。
【0031】図3および図4において、ルーバ61は、
上下に適宜な間隔を置いて配置された複数枚の可動フィ
ン62を備え、これにより空調用室内機50から吹き出
された空調用空気の風向き等を調整できるようになって
いる。また、ルーバ61の上下には、壁見切り縁63,
64が設けられている。さらに、特殊物入れ棚21Aの
手前側(図4中左側)には、笠木65が設けられてい
る。
【0032】上層空間21と中間層空間23との仕切部
分66は、例えば、合板66A(特殊物入れ棚21Aの
部分)と石膏ボード66Bとにより形成され、下層空間
22と中間層空間23との仕切部分67は、例えば、合
板67Aと石膏ボード67B(廊下3の天井3Aの部
分)とにより形成されている。
【0033】なお、中間層空間33に設けられた空調用
室内機51(図1参照)の廻りの構造も、図3および図
4と略同様である。
【0034】図2〜図4において、上層空間21の底
面、すなわち特殊物入れ棚21Aには、適宜な箇所に蓋
70が設けられ、この蓋70を開けると、上層空間21
と中間層空間23とが連通されるようになっている。ま
た、廊下3の天井3Aには、適宜な箇所に蓋71が設け
られ、この蓋71を開けると、下層空間22に形成され
た廊下3と中間層空間23とが連通されるようになって
いる。これらの蓋70,71は、蝶番等による回動式で
あってもよく、スライド式であってもよく、着脱自在な
ものであってもよい。なお、図2では、蓋70と蓋71
とは、必ずしもこの断面上に同時に現れるものではない
が、説明を容易にするために記載したものである。
【0035】なお、上層空間31と中間層空間33との
境界位置にも、蓋70と同様な蓋が設けられ、また、下
層空間32に形成された廊下3または便所4と中間層空
間33との境界位置にも、蓋71と同様な蓋が設けられ
ている。
【0036】図5において、居室空間12は、傾斜天井
16を有している。居室空間12の図中右側、すなわち
傾斜天井16の勾配高位側には、居室空間12に隣接し
て上下に空間が層状に重なる重層空間部40が配置され
ている。重層空間部40は、上層空間41と、下層空間
42と、中間層空間43との合計三層の空間により構成
されている。
【0037】上層空間41は、物を収納する収納空間と
して使用され、その底面は特殊物入れ棚41Aとして機
能している。下層空間42は、例えば扉部分を向かい合
わせにして配置された洋服ダンス等の二列の収納空間1
7のうちの一方の列とされている。中間層空間43に
は、居室空間12を空調対象とする空調設備である空調
用室内機52およびその冷媒配管等が設けられている。
【0038】また、居室空間12と中間層空間43との
境界位置には、この境界位置の略全面に渡る大きさを有
するルーバ68が設けられている。このルーバ68は、
ルーバ61と同様な構成のものである。さらに、上層空
間41と中間層空間43との境界位置には、蓋70と同
様な図示されない蓋が設けられ、また、下層空間42と
中間層空間43との境界位置にも、蓋71と同様な図示
されない蓋が設けられている。
【0039】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、建物1内に設けられた居室空
間10,11,12の空調を行うにあたって、居室空間
10,11,12に隣接させて重層空間部30,20,
40を配置し、これらの重層空間部30,20,40を
構成する中間層空間33,23,43に、空調設備であ
る空調用室内機51,50,52およびその配管等を設
けるようにしたので、空調設備が設けられた中間層空間
33,23,43の上側には、上層空間31,21,4
1が配置され、下側には、下層空間32,22,42が
配置され、側方には、居室空間10,11,12が配置
されることになる。
【0040】このため、空調用室内機51,50,52
およびその配管等の設置作業やメンテナンス作業を行う
際には、蓋70,71や着脱自在なルーバ61,68等
を適宜設けておくことで、上層空間31,21,41、
下層空間32,22,42、居室空間10,11,12
のいずれからでもアクセスすることができ、従来のよう
に空調設備を天井裏空間に設ける場合に比べ、作業の容
易化を図ることができる。
【0041】また、ルーバ61,68は、居室空間1
0,11,12と中間層空間33,23,43との境界
位置の略全面に渡る大きさを有しているので、空調用室
内機51,50,52およびその配管等の設置作業やメ
ンテナンス作業をより一層容易に行うことができる。
【0042】さらに、ルーバ61,68が設けられてい
るので、居室空間10,11,12の外観を良好に保つ
ことができる。そして、ルーバ61,68は、可動フィ
ン62を備えているので、空調用室内機51,50,5
2から吹き出される空調用空気の風向きの調整を行うこ
とができる。
【0043】また、下層空間32,22を連通して廊下
3を形成したので、この廊下3により各居室空間10,
11,12同士の連絡通路を確保できるうえ、廊下3の
上に複数の中間層空間33,23を連続的に配置するこ
とができるので、各居室空間10,11用の空調設備の
設置、特に空調用室内機51,50の配管や配線を容易
に行うことができる。
【0044】さらに、居室空間10,11,12は、建
物1の最上階である二階に設けられているため傾斜天井
13,16を有し、重層空間部30,20,40は、こ
れらの傾斜天井13,16の勾配高位側に配置されてい
るので、重層空間部30,20,40のための設置空間
を大きく取ることができる。このため、重層空間部3
0,20,40を構成する上層空間31,21,41、
下層空間32,22,42、中間層空間33,23,4
3につき、これらの空間に要求される各種の機能を達成
するのに必要な大きさを容易に確保することができる。
【0045】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。
【0046】すなわち、前記実施形態では、三つの居室
空間10,11,12に対応して同数の三つの重層空間
部30,20,40が設けられ、居室空間と重層空間部
との配置関係は一対一になっていたが、これに限定され
るものではなく、例えば、図6に示すように、一つの居
室空間80に対して複数の重層空間部81,82を設
け、ルーバ83,84を通して複数の空調用室内機から
吹き出される空調用空気により一つの居室空間80の空
調を行うようにしてもよい。
【0047】また、例えば、図7に示すように、複数の
居室空間90,91に対して一つの重層空間部92を設
け、ルーバ93,94を通して一つの空調用室内機95
から分岐されて吹き出される空調用空気により複数の居
室空間90,91の空調を行うようにしてもよい。
【0048】さらに、前記実施形態では、各上層空間2
1,31,41に形成された収納空間には、扉が設けら
れていなかったが、図6に示すように、扉85の付いた
収納空間としてもよい。
【0049】また、図6の下層空間86に形成された書
棚87のように、本発明における上層空間または下層空
間は、棚や仕切板等により、さらに複数の層空間に分割
されていてもよい。
【0050】そして、前記実施形態では、各中間層空間
23,33,43には、空調用室内機50,51,52
およびその配管等が設けられていたが、本発明の中間層
空間に設けられる空調設備は、これに限定されるもので
はなく、例えば、図8に示すように、中間層空間10
0,101,102に、空調対象である居室空間10
3,104,105に対して空調処理後の空気を供給す
る給気ダクト106および居室空間103,104,1
05から空気を吸い込む排気ダクト107を設けるよう
にしてもよい。
【0051】さらに、前記実施形態では、互いに隣接配
置された上層空間21,31は、壁で仕切られていた
が、廊下3が形成された下層空間22,32のように連
通してもよく、そうすることで大きな収納空間を形成で
き、大きな物や長い物を収納することができるようにな
る。また、前記実施形態では、互いに隣接配置された中
間層空間23,33は、壁で仕切られていたが、これら
についても連通するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、空
調対象である居室空間に対して重層空間部を隣接配置
し、この重層空間部を構成する中間層空間に空調設備を
設けるようにしたので、空調設備を容易に設置でき、か
つ、メンテナンスを容易に行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の居室構造が適用された複
数階建て(二階建て)の建物の最上階(二階)の間取り
を示す水平断面図。
【図2】図1中のA−A線の位置の縦断面図。
【図3】図1中の矢印Cの方向から見た居室構造の要部
を示す透視図(パース図)。
【図4】前記実施形態の居室構造の要部を示す拡大断面
図。
【図5】図1中のB−B線の位置の縦断面図。
【図6】本発明の変形の形態を示す透視図(パース
図)。
【図7】本発明の別の変形の形態を示す縦断面図。
【図8】本発明のさらに別の変形の形態を示す概略水平
断面図。
【符号の説明】
1 建物 3 廊下 10,11,12,80,90,91,103,10
4,105 居室空間 13,16 傾斜天井 17 洋服ダンス等の収納空間 20,30,40,81,82,92 重層空間部 21,31,41 上層空間 21A,41A 収納空間を形成する特殊物入れ棚 32,22,42,86 下層空間 33,23,43,100,101,102 中間層空
間 50,51,52,95 空調設備である空調用室内機 50A 空調設備である冷媒配管 61,68,83,84,93,94 ルーバ 106 空調設備である給気ダクト 107 空調設備である排気ダクト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内に設けられた居室空間と、この居
    室空間に隣接配置されて上下に空間が層状に重なる重層
    空間部とを備え、 前記重層空間部は、最も上側に配置された上層空間と、
    最も下側に配置された下層空間と、これらの上層空間と
    下層空間との間に配置された中間層空間とにより構成さ
    れ、これらの空間のうち前記中間層空間には、前記居室
    空間を空調対象とする空調設備が設けられていることを
    特徴とする居室構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の居室構造において、前
    記下層空間には、廊下が形成されていることを特徴とす
    る居室構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の居室構造において、前
    記上層空間または前記下層空間のうち少なくとも一方
    は、物を収納する収納空間とされていることを特徴とす
    る居室構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の居室構造において、前
    記居室空間は、前記建物内に互いに隣接して複数設けら
    れるとともに、これらの複数の前記居室空間に対応して
    前記重層空間部も複数設けられ、かつ、これらの複数の
    前記重層空間部を構成する前記上層空間同士、前記下層
    空間同士、前記中間層空間同士は、それぞれ互いに隣接
    配置されていることを特徴とする居室構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の居室構造において、互
    いに隣接配置された複数の前記下層空間は連通され、こ
    れらの連通された複数の前記下層空間に跨って廊下が形
    成されていることを特徴とする居室構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の居室構
    造において、前記居室空間は、傾斜天井を有し、前記重
    層空間部は、前記傾斜天井の勾配高位側に配置されてい
    ることを特徴とする居室構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の居室構
    造において、前記居室空間と前記中間層空間との境界位
    置には、この境界位置の略全面に渡る大きさを有する着
    脱自在なルーバが設けられていることを特徴とする居室
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008002266A (ja) * 2007-09-21 2008-01-10 Misawa Homes Co Ltd 建物
JP2019066159A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ヒノキヤグループ 全館空調システム

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