JP2001289476A - 換気システムおよび換気方法 - Google Patents
換気システムおよび換気方法Info
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- JP2001289476A JP2001289476A JP2000102157A JP2000102157A JP2001289476A JP 2001289476 A JP2001289476 A JP 2001289476A JP 2000102157 A JP2000102157 A JP 2000102157A JP 2000102157 A JP2000102157 A JP 2000102157A JP 2001289476 A JP2001289476 A JP 2001289476A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気機器に対し十分な給気量を確保し、冬期
においても、冷たい外気がそのまま居室内に入らないよ
うに換気する。 【解決手段】 上階床スラブ下面部12に対して中央天
井板18a、側方天井板18bなどで二重天井Aを構成
する。二重天井A内に外気Wを導入し、給気口23から
居室内に新鮮な外気Wを給気する。天井裏10内には、
外気Wの加熱用のヒータ25を設けておく。
においても、冷たい外気がそのまま居室内に入らないよ
うに換気する。 【解決手段】 上階床スラブ下面部12に対して中央天
井板18a、側方天井板18bなどで二重天井Aを構成
する。二重天井A内に外気Wを導入し、給気口23から
居室内に新鮮な外気Wを給気する。天井裏10内には、
外気Wの加熱用のヒータ25を設けておく。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気を屋内に取り
入れる屋内換気を行う技術に関する。
入れる屋内換気を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅や戸建住宅などの屋内換気は、
3種換気により行われる場合が多い。すなわち、台所や
トイレ、浴室などに局所用の排気ファンを設け、かかる
排気ファンにより、居室の外壁に設けられた100φ程
度の給気口(換気口)から外気を屋内に取り入れ、さら
に上記排気ファンから排気することにより行う換気であ
る。
3種換気により行われる場合が多い。すなわち、台所や
トイレ、浴室などに局所用の排気ファンを設け、かかる
排気ファンにより、居室の外壁に設けられた100φ程
度の給気口(換気口)から外気を屋内に取り入れ、さら
に上記排気ファンから排気することにより行う換気であ
る。
【0003】一方、住宅以外の建築物、例えばオフィス
や工場においては、居室部の換気は1種換気による場合
が多い。換気に必要な給気と排気とは、ファンなどの手
段を用いて行われ、基本的には排気量と同量の給気が行
われている。1種換気においては、ファンと給排気口の
間は、ダクトによって接続され、ダクトを介して空気が
搬送される場合が多い。
や工場においては、居室部の換気は1種換気による場合
が多い。換気に必要な給気と排気とは、ファンなどの手
段を用いて行われ、基本的には排気量と同量の給気が行
われている。1種換気においては、ファンと給排気口の
間は、ダクトによって接続され、ダクトを介して空気が
搬送される場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】集合住宅の高密度化が
進むにつれて、住宅内の換気不足による問題が生じてい
る。ラドンの滞留、結露やカビの発生、厨房排気時の給
気不足による逆流の発生、建材から発生するホルムアル
デヒドなどのTVOC(総揮発性有機物質)の屋内滞留
など、健康被害に関わるこれらの問題は換気不足と関係
が深い。
進むにつれて、住宅内の換気不足による問題が生じてい
る。ラドンの滞留、結露やカビの発生、厨房排気時の給
気不足による逆流の発生、建材から発生するホルムアル
デヒドなどのTVOC(総揮発性有機物質)の屋内滞留
など、健康被害に関わるこれらの問題は換気不足と関係
が深い。
【0005】そのため、計画的に換気を行い、常に居住
空間の空気質を清浄に保つ換気システムの開発、ならび
に既存の換気システムを改善、リニューアルする方法の
開発は技術上の大きな課題である。
空間の空気質を清浄に保つ換気システムの開発、ならび
に既存の換気システムを改善、リニューアルする方法の
開発は技術上の大きな課題である。
【0006】3種換気による集合住宅や戸建住宅などの
換気システムでは、居室の給気口と排気ファンの間にド
アなどの給気上の抵抗となる物体が多数介在している場
合が多い。さらに給気口自体も100φ程度と小さいた
めに、給気上の抵抗が大きい。その結果、例えば、排気
量の多いレンジフードなどを使用する場合には、かかる
排気量が確保されない場合が多い。
換気システムでは、居室の給気口と排気ファンの間にド
アなどの給気上の抵抗となる物体が多数介在している場
合が多い。さらに給気口自体も100φ程度と小さいた
めに、給気上の抵抗が大きい。その結果、例えば、排気
量の多いレンジフードなどを使用する場合には、かかる
排気量が確保されない場合が多い。
【0007】また、上記3種換気では、冬期には、冷た
い外気が直接居住域に吹き込むため給気口は居住者によ
って閉じられてしまい、その結果有効な換気が行えない
場合も多い。
い外気が直接居住域に吹き込むため給気口は居住者によ
って閉じられてしまい、その結果有効な換気が行えない
場合も多い。
【0008】さらに、排気機器が停止している状態で
は、居室内の換気は外壁に設けられた給気口からの自然
換気による他はなく、室内への十分な換気が行えない場
合もある。
は、居室内の換気は外壁に設けられた給気口からの自然
換気による他はなく、室内への十分な換気が行えない場
合もある。
【0009】春、秋などの中間期には、外気温もそれな
りに上昇しているため、窓を開放して積極的に換気を行
うことも多いが、夏期や冬期には、特に冷暖房を行って
いる場合には、どうしても冷暖房の効率を考えて窓など
を閉め切りにしがちで、居室内が換気不足となる場合が
多い。
りに上昇しているため、窓を開放して積極的に換気を行
うことも多いが、夏期や冬期には、特に冷暖房を行って
いる場合には、どうしても冷暖房の効率を考えて窓など
を閉め切りにしがちで、居室内が換気不足となる場合が
多い。
【0010】また、近年その被害について注目を集めて
いるTVOCについても、換気を十分に行うことにより
外部への排出が行えるが、窓などを閉め切りがちにして
いては室内に充満してしまい、かかるTVOC対策上か
らも、常時所定の換気量が得られる換気システムが強く
望まれている。
いるTVOCについても、換気を十分に行うことにより
外部への排出が行えるが、窓などを閉め切りがちにして
いては室内に充満してしまい、かかるTVOC対策上か
らも、常時所定の換気量が得られる換気システムが強く
望まれている。
【0011】一方、オフィスや工場においては、1種換
気を採用する場合が多いので、一般住宅などで見られる
ような換気不足が生じる危険性は少ない。しかし、用途
の変更などにより給気量を増加させる必要が生じた場合
や、換気すべき部屋を変更しする必要が生じた場合など
には、1種換気では、ダクトやファンが天井内に隠蔽さ
れていることが多いため、上記場合に臨機応変に対応す
ることは容易ではない。
気を採用する場合が多いので、一般住宅などで見られる
ような換気不足が生じる危険性は少ない。しかし、用途
の変更などにより給気量を増加させる必要が生じた場合
や、換気すべき部屋を変更しする必要が生じた場合など
には、1種換気では、ダクトやファンが天井内に隠蔽さ
れていることが多いため、上記場合に臨機応変に対応す
ることは容易ではない。
【0012】また、3種換気を採用した住宅建築におい
ても、既存の間取りや設備を大きく変更せずに給気量を
増加させる対策が求められる場合があるが、かかる対策
を取る前に、上記問題点を解決する必要がある。
ても、既存の間取りや設備を大きく変更せずに給気量を
増加させる対策が求められる場合があるが、かかる対策
を取る前に、上記問題点を解決する必要がある。
【0013】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、本発明の目的は、住宅建築の多くに採用されている
3種換気システムにおいて、排気機器に対し十分な給気
量を確保することにある。
で、本発明の目的は、住宅建築の多くに採用されている
3種換気システムにおいて、排気機器に対し十分な給気
量を確保することにある。
【0014】本発明の他の目的は、冬期においても、冷
たい外気がそのまま居室内に入らないように換気を行う
ことにある。
たい外気がそのまま居室内に入らないように換気を行う
ことにある。
【0015】本発明の他の目的は、常時清浄な空気室を
確保するに必要な換気量を確保することにある。
確保するに必要な換気量を確保することにある。
【0016】本発明の他の目的は、既存の換気システム
の換気量や換気対象室を容易に変更できる手段を提供す
ることにある。
の換気量や換気対象室を容易に変更できる手段を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の換気システム
は、外気の流路となる天井裏と、外壁に設けられ、前記
外気を前記天井裏に取り入れる外気取入口と、前記外気
を前記天井裏に取り入れる給気ファンと、前記天井裏か
ら、前記外気を、排気口または排気ファンを設けた部屋
などの屋内区画に給気する給気口とを有し、前記外気取
入口から前記天井裏に前記給気ファンにより前記外気を
導入し、前記給気口から前記外気を前記屋内区画に給気
し、前記屋内区画の空気を前記排気口または前記排気フ
ァンから排気して換気を行うことを特徴とする。
は、外気の流路となる天井裏と、外壁に設けられ、前記
外気を前記天井裏に取り入れる外気取入口と、前記外気
を前記天井裏に取り入れる給気ファンと、前記天井裏か
ら、前記外気を、排気口または排気ファンを設けた部屋
などの屋内区画に給気する給気口とを有し、前記外気取
入口から前記天井裏に前記給気ファンにより前記外気を
導入し、前記給気口から前記外気を前記屋内区画に給気
し、前記屋内区画の空気を前記排気口または前記排気フ
ァンから排気して換気を行うことを特徴とする。
【0018】前記天井裏は、間仕切り壁または下がり壁
を介して、前記屋内区画に面して設けられ、前記給気口
は、前記間仕切り壁または前記下がり壁に設けられてい
ることを特徴とする。前記天井裏は、上下方向に低い低
空間部と、前記低空間部よりも上下方向が高い高空間部
とを有することを特徴とする。前記低空間部は、前記天
井裏の敷設方向に沿って設けられ、前記低空間部の側方
には、前記低空間部と連通された状態で、前記高空間部
が設けられていることを特徴とする。前記天井裏は、前
記外気が通過する最小の断面積部分が、0を含まない4
m/秒以下になるように設定されていることをと特徴と
する。
を介して、前記屋内区画に面して設けられ、前記給気口
は、前記間仕切り壁または前記下がり壁に設けられてい
ることを特徴とする。前記天井裏は、上下方向に低い低
空間部と、前記低空間部よりも上下方向が高い高空間部
とを有することを特徴とする。前記低空間部は、前記天
井裏の敷設方向に沿って設けられ、前記低空間部の側方
には、前記低空間部と連通された状態で、前記高空間部
が設けられていることを特徴とする。前記天井裏は、前
記外気が通過する最小の断面積部分が、0を含まない4
m/秒以下になるように設定されていることをと特徴と
する。
【0019】前記天井裏には、前記天井裏に通された外
気を前記給気口に案内するガイドが設けられていること
を特徴とする。前記天井裏は、天井部材により天井下と
区画され、前記天井部材には、前記天井裏と前記天井下
との熱交換を高める凹凸面部が設けられていることを特
徴とする。前記天井裏には、前記天井裏を通る前記外気
を温める加熱器が設けられていることを特徴とする。
気を前記給気口に案内するガイドが設けられていること
を特徴とする。前記天井裏は、天井部材により天井下と
区画され、前記天井部材には、前記天井裏と前記天井下
との熱交換を高める凹凸面部が設けられていることを特
徴とする。前記天井裏には、前記天井裏を通る前記外気
を温める加熱器が設けられていることを特徴とする。
【0020】前記天井裏は、屋根または上階スラブに設
けた支持部材に、天井板を前記屋根または前記上階スラ
ブに対向して設けることにより形成されていることを特
徴とする。前記支持部材には、前記外気が通過する貫通
孔が設けられていることを特徴とする。
けた支持部材に、天井板を前記屋根または前記上階スラ
ブに対向して設けることにより形成されていることを特
徴とする。前記支持部材には、前記外気が通過する貫通
孔が設けられていることを特徴とする。
【0021】あるいは、前記支持部材を、前記天井裏に
取り入れられた前記外気を前記給気口に案内するガイド
に形成してもよい。かかる構成では、例えば、支持部材
を、前記給気口の近傍に設けた固定部と、前記固定部の
先端に設けられ、前記外気の流路を変更する可動ガイド
部とから構成するようにしてもよい。
取り入れられた前記外気を前記給気口に案内するガイド
に形成してもよい。かかる構成では、例えば、支持部材
を、前記給気口の近傍に設けた固定部と、前記固定部の
先端に設けられ、前記外気の流路を変更する可動ガイド
部とから構成するようにしてもよい。
【0022】他の本発明の換気方法は、建物内の天井裏
に給気ファンにより強制的に外気を取り入れ、取り入れ
た前記外気を前記天井裏で暖め、暖めた前記外気を排気
口または排気ファンを設けた部屋などの屋内区画に給気
し、前記屋内区画の空気を前記排気口または排気ファン
から排気することにより換気することを特徴とする。
に給気ファンにより強制的に外気を取り入れ、取り入れ
た前記外気を前記天井裏で暖め、暖めた前記外気を排気
口または排気ファンを設けた部屋などの屋内区画に給気
し、前記屋内区画の空気を前記排気口または排気ファン
から排気することにより換気することを特徴とする。
【0023】前記屋内区画の空気は、前記排気口から、
前記天井裏を設けた屋内区画側に排気され、その後に、
外壁に設けた排気口から外部へ排気され、前記天井裏を
設けた屋内区画側では、天井裏内の前記外気と、天井下
の前記空気とで熱交換が行われていることを特徴とす
る。
前記天井裏を設けた屋内区画側に排気され、その後に、
外壁に設けた排気口から外部へ排気され、前記天井裏を
設けた屋内区画側では、天井裏内の前記外気と、天井下
の前記空気とで熱交換が行われていることを特徴とす
る。
【0024】前記外気は、前記屋内区画に設けた前記排
気ファンによる屋内空気の外部への排気量に見合った量
を、前記天井裏に設けた給気ファンにより、前記天井裏
に取り入れることを特徴とする。前記いずれかの構成の
換気システムを使用して、本発明の換気方法を行うよう
にしてもよい。
気ファンによる屋内空気の外部への排気量に見合った量
を、前記天井裏に設けた給気ファンにより、前記天井裏
に取り入れることを特徴とする。前記いずれかの構成の
換気システムを使用して、本発明の換気方法を行うよう
にしてもよい。
【0025】上記構成の本発明は、十分な換気量を確保
したり、冬期でも冷たい外気をそのまま居室内に導入せ
ずに済むなどの効果の他に、天井裏を利用した簡単な構
成であるため、リフォーム時に二重天井を設けたり、あ
るいは既存の天井裏を利用するなどして、簡単な改修で
本発明の換気システムを構築することができ、既存の換
気システムの変更、増強が容易に行えるという効果もあ
る。
したり、冬期でも冷たい外気をそのまま居室内に導入せ
ずに済むなどの効果の他に、天井裏を利用した簡単な構
成であるため、リフォーム時に二重天井を設けたり、あ
るいは既存の天井裏を利用するなどして、簡単な改修で
本発明の換気システムを構築することができ、既存の換
気システムの変更、増強が容易に行えるという効果もあ
る。
【0026】なお、本明細書では、「屋内区画」とは、
屋内を間仕切り壁などの仕切部材で区画して構成された
空間を意味し、例えば、寝室、居間などの居室を含めた
部屋、ダイニングルーム、台所、納戸、洗面所、便所、
浴室、あるいは廊下、ホール、玄関、階段室などを意味
するものである。本発明の適用に際しては、これら屋内
区画の意味する例えば居室などを選択して適用すればよ
く、必ずしも、屋内区画の意味するものとして列挙した
全ての例示箇所に本発明を適用する必要はない。
屋内を間仕切り壁などの仕切部材で区画して構成された
空間を意味し、例えば、寝室、居間などの居室を含めた
部屋、ダイニングルーム、台所、納戸、洗面所、便所、
浴室、あるいは廊下、ホール、玄関、階段室などを意味
するものである。本発明の適用に際しては、これら屋内
区画の意味する例えば居室などを選択して適用すればよ
く、必ずしも、屋内区画の意味するものとして列挙した
全ての例示箇所に本発明を適用する必要はない。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本実施の形態1
では、本発明の換気システムの実施の形態について、以
下図面により詳細に説明する。図1は、本発明の換気シ
ステムを廊下の天井部分に構成した場合の換気状況を示
す断面図である。図2は、本発明の換気システムを示す
斜視図である。
では、本発明の換気システムの実施の形態について、以
下図面により詳細に説明する。図1は、本発明の換気シ
ステムを廊下の天井部分に構成した場合の換気状況を示
す断面図である。図2は、本発明の換気システムを示す
斜視図である。
【0028】本実施の形態では、集合住宅の各戸の屋内
に本発明を適用した場合を例にとり以下説明するが、本
発明はかかる集合住宅以外にも、戸建住宅などの種々の
建物の屋内換気に適用できるものである。
に本発明を適用した場合を例にとり以下説明するが、本
発明はかかる集合住宅以外にも、戸建住宅などの種々の
建物の屋内換気に適用できるものである。
【0029】集合住宅の各戸の屋内では、上階の床スラ
ブの下面に、クロス張りなどの直接仕上げを施して天井
として見せる場合があり、かかる天井を直天井と称して
いる。本実施の形態では、かかる構成の天井に対して、
二重天井を構成することにより本発明を適用している。
ブの下面に、クロス張りなどの直接仕上げを施して天井
として見せる場合があり、かかる天井を直天井と称して
いる。本実施の形態では、かかる構成の天井に対して、
二重天井を構成することにより本発明を適用している。
【0030】図1に示す場合には、天井裏10は、屋内
の廊下11側の上階床スラブ下面部12に設けた二重天
井Aにより形成されている。図1に示すように、廊下1
1の左右に間仕切り壁13を設けて、廊下11と居室1
4とが仕切られている。居室14としては、例えば、寝
室、居間、子供部屋などを想定すればよい。
の廊下11側の上階床スラブ下面部12に設けた二重天
井Aにより形成されている。図1に示すように、廊下1
1の左右に間仕切り壁13を設けて、廊下11と居室1
4とが仕切られている。居室14としては、例えば、寝
室、居間、子供部屋などを想定すればよい。
【0031】天井裏10は、廊下11側から玄関側に延
ばされ、図2に示すように、玄関側の外壁15にその端
面側が当接されている。外壁15に設けた玄関ドア16
の上方の天井裏端面の当接箇所に、外気取入口17が設
けられている。なお、図2は、天井裏10の玄関側での
取り合い状況を示すものである。
ばされ、図2に示すように、玄関側の外壁15にその端
面側が当接されている。外壁15に設けた玄関ドア16
の上方の天井裏端面の当接箇所に、外気取入口17が設
けられている。なお、図2は、天井裏10の玄関側での
取り合い状況を示すものである。
【0032】二重天井Aは、図2に示すように、玄関か
ら廊下11に沿って、上階床スラブ下面部12に対し
て、天井板18を対向して設けることにより形成されて
いる。玄関側では、二重天井Aを構成する天井板18が
上階床スラブ下面部12に対して面一に平らに設けら
れ、外気取入口17の天井裏10側には、給気ファン1
9が設けられている。天井板18には、給気ファン19
の近傍位置に開閉可能な蓋21aを設けた点検口21が
設けられている。
ら廊下11に沿って、上階床スラブ下面部12に対し
て、天井板18を対向して設けることにより形成されて
いる。玄関側では、二重天井Aを構成する天井板18が
上階床スラブ下面部12に対して面一に平らに設けら
れ、外気取入口17の天井裏10側には、給気ファン1
9が設けられている。天井板18には、給気ファン19
の近傍位置に開閉可能な蓋21aを設けた点検口21が
設けられている。
【0033】給気ファン19には、適宜必要に応じて、
交換可能なフィルタ(図示せず)を設けておき、外気中
に含まれる花粉や粉塵などを除去できるようにしてもよ
い。かかるフィルタの交換は、天井板18に設けた点検
口21から行うことができる。
交換可能なフィルタ(図示せず)を設けておき、外気中
に含まれる花粉や粉塵などを除去できるようにしてもよ
い。かかるフィルタの交換は、天井板18に設けた点検
口21から行うことができる。
【0034】上記のように構成された天井裏10は、図
3に示すように、玄関の上がり框を過ぎた辺りから、す
なわち廊下11側では、上階床スラブ下面部12に対し
て、廊下中央部の天井が高くなるように、中央天井板1
8a、側方天井板18bが設けられて、二重天井Aが形
成されている。すなわち、天井裏10の中央部側は低い
低空間部Bに形成され、その両側が高い高空間部Cに形
成されている。これは、廊下11で二重天井Aを構成し
ても天井高さが余り低くならないようにするためで、か
かる配慮が不要な場合には、玄関側から廊下側を同一高
さの二重天井Aに構成しても構わない。
3に示すように、玄関の上がり框を過ぎた辺りから、す
なわち廊下11側では、上階床スラブ下面部12に対し
て、廊下中央部の天井が高くなるように、中央天井板1
8a、側方天井板18bが設けられて、二重天井Aが形
成されている。すなわち、天井裏10の中央部側は低い
低空間部Bに形成され、その両側が高い高空間部Cに形
成されている。これは、廊下11で二重天井Aを構成し
ても天井高さが余り低くならないようにするためで、か
かる配慮が不要な場合には、玄関側から廊下側を同一高
さの二重天井Aに構成しても構わない。
【0035】また、天井裏10が、玄関側から廊下側に
移行する部分では、図2に示すように、傾斜天井板18
cを使用して傾斜部が設けられ、導入された外気Wが円
滑に廊下11側の天井裏内に流れるように形成されてい
る。移行部分に段差を設ける場合は、玄関側の天井裏1
0内に導入された外気Wの一部が段差部に衝突すること
になり、それに基づく気流の乱れ、衝突音、衝突時の振
動などが発生する虞もあるが、かかる移行部を傾斜天井
板18cにより傾斜部に構成しておけば、このような虞
がない。
移行する部分では、図2に示すように、傾斜天井板18
cを使用して傾斜部が設けられ、導入された外気Wが円
滑に廊下11側の天井裏内に流れるように形成されてい
る。移行部分に段差を設ける場合は、玄関側の天井裏1
0内に導入された外気Wの一部が段差部に衝突すること
になり、それに基づく気流の乱れ、衝突音、衝突時の振
動などが発生する虞もあるが、かかる移行部を傾斜天井
板18cにより傾斜部に構成しておけば、このような虞
がない。
【0036】図3は、廊下11側に形成された二重天井
A内、すなわち天井裏10の様子を示している。二重天
井Aは、廊下中央部に沿って上階床スラブ下面部12か
ら所定高さ下方に離して平らに中央天井板18aを設
け、中央天井板18aの左右端から間仕切り壁13に向
けて、側方天井板18bを斜め下方に設けて形成されて
いる。
A内、すなわち天井裏10の様子を示している。二重天
井Aは、廊下中央部に沿って上階床スラブ下面部12か
ら所定高さ下方に離して平らに中央天井板18aを設
け、中央天井板18aの左右端から間仕切り壁13に向
けて、側方天井板18bを斜め下方に設けて形成されて
いる。
【0037】中央天井板18a、側方天井板18bは、
図3に示すように、上階床スラブ下面部12に固定した
支持部材22の下方に取り付けることにより、二重天井
Aを構成している。支持部材22は、間仕切り壁13か
ら天井裏10の中央に向けて張り出して固定した固定部
22aと、固定部22aの先端側に突設方向の可変可能
に設けた可動ガイド部22bとから構成されている。可
動ガイド部22bは、外気の通る方向に沿って、角度自
在に回転できるようになっている。図3に示す場合は、
可動ガイド部22bを、例えば90度回転した場合であ
り、その状況を破線表示した。
図3に示すように、上階床スラブ下面部12に固定した
支持部材22の下方に取り付けることにより、二重天井
Aを構成している。支持部材22は、間仕切り壁13か
ら天井裏10の中央に向けて張り出して固定した固定部
22aと、固定部22aの先端側に突設方向の可変可能
に設けた可動ガイド部22bとから構成されている。可
動ガイド部22bは、外気の通る方向に沿って、角度自
在に回転できるようになっている。図3に示す場合は、
可動ガイド部22bを、例えば90度回転した場合であ
り、その状況を破線表示した。
【0038】また、図3に示すように、天井裏10内の
両側の支持部材20の可動ガイド部22bを双方とも外
気の通る方向に沿って可変にした状態で、両可動ガイド
部22b間に形成される断面積Sの面風(断面風速)が
約4m/秒以下になるように設計すればよい。これは、
前記のように廊下11側の天井を高くするためには、低
空間部Bを極端に小断面積にすることが求められるが、
過剰に小断面積に構成すると、外気が天井裏10内を通
過する際に抵抗、騒音ともに大きくなるため、かかる障
害を発生させることなく、廊下側の天井を高くする範囲
として選択されたものである。
両側の支持部材20の可動ガイド部22bを双方とも外
気の通る方向に沿って可変にした状態で、両可動ガイド
部22b間に形成される断面積Sの面風(断面風速)が
約4m/秒以下になるように設計すればよい。これは、
前記のように廊下11側の天井を高くするためには、低
空間部Bを極端に小断面積にすることが求められるが、
過剰に小断面積に構成すると、外気が天井裏10内を通
過する際に抵抗、騒音ともに大きくなるため、かかる障
害を発生させることなく、廊下側の天井を高くする範囲
として選択されたものである。
【0039】また、上記のように一部を低空間部Bに構
成しておけば、かかる低空間部B、高空間部Cとの差を
設けない場合に比べて、二重天井Aの天井部分で廊下上
部の暖かい空気と通過外気の単位体積当たりの伝熱面積
を大きくして、後記する外気の予熱効果を高めることが
できる。天井裏10内を全て低空間部Bのように構成す
ると、本発明の目的とする排気量に見合った外気の導入
が行えなくなる。また、全体を、高空間部Cのように構
成しては、必要な外気量の確保には問題はないが、単位
体積当たりの伝熱面積は小さくなり、熱交換効率がよく
ない。
成しておけば、かかる低空間部B、高空間部Cとの差を
設けない場合に比べて、二重天井Aの天井部分で廊下上
部の暖かい空気と通過外気の単位体積当たりの伝熱面積
を大きくして、後記する外気の予熱効果を高めることが
できる。天井裏10内を全て低空間部Bのように構成す
ると、本発明の目的とする排気量に見合った外気の導入
が行えなくなる。また、全体を、高空間部Cのように構
成しては、必要な外気量の確保には問題はないが、単位
体積当たりの伝熱面積は小さくなり、熱交換効率がよく
ない。
【0040】なお、図3に示す場合には、間仕切り壁1
3は、天井裏10に接する間仕切り壁の上方部分13a
を示して、その下方は省略してある。かかる上方部分1
3aは、天井側で居室14内に向けられており、かかる
間仕切り壁上方部分13aに、給気口23が設けられて
いる。給気口23の開口部には、図3に示すように、角
度調節により風向の上下ができるように構成したルーバ
24を設けておいてもよい。
3は、天井裏10に接する間仕切り壁の上方部分13a
を示して、その下方は省略してある。かかる上方部分1
3aは、天井側で居室14内に向けられており、かかる
間仕切り壁上方部分13aに、給気口23が設けられて
いる。給気口23の開口部には、図3に示すように、角
度調節により風向の上下ができるように構成したルーバ
24を設けておいてもよい。
【0041】かかる構成の天井裏10内では、中央天井
板18a 面にヒータ25が設けられ、天井裏10内に流
れ込む外気Wを所定温度に暖めることができるようにな
っている。ヒータ25には、外気Wを暖めることができ
るものであればどのような構成のものでも使用すること
ができるが、図2に示す場合には、面ヒータが使用され
ている。
板18a 面にヒータ25が設けられ、天井裏10内に流
れ込む外気Wを所定温度に暖めることができるようにな
っている。ヒータ25には、外気Wを暖めることができ
るものであればどのような構成のものでも使用すること
ができるが、図2に示す場合には、面ヒータが使用され
ている。
【0042】上記説明では、外気取入口17を玄関側の
外壁15に設けた構成について説明したが、外気取入口
17は、それ以外の箇所に設けても一向に構わない。例
えば、図4に示す場合には、天井裏10内の高空間部C
が直接接触している外壁26に、ガラリ付きの外気取入
口17が設けられている。外気取入口17の高空間部C
側には、給気ファン19が設けられて、外気を積極的に
取入できるようにしてもよい。
外壁15に設けた構成について説明したが、外気取入口
17は、それ以外の箇所に設けても一向に構わない。例
えば、図4に示す場合には、天井裏10内の高空間部C
が直接接触している外壁26に、ガラリ付きの外気取入
口17が設けられている。外気取入口17の高空間部C
側には、給気ファン19が設けられて、外気を積極的に
取入できるようにしてもよい。
【0043】二重天井Aにより構成される天井裏10の
断面積形状は、図1などに示す以外に、例えば、図5
(A)に示すように、低空間部Bと高空間部Cとがアー
チ型の天井面を形成するように構成してもよい。あるい
は、図5(B)に示すように、外気を通す天井裏10
a、10bを、例えば、廊下11の左右に分離して、ダ
クトのようにそれぞれ並行に設けるようにしてもよい。
断面積形状は、図1などに示す以外に、例えば、図5
(A)に示すように、低空間部Bと高空間部Cとがアー
チ型の天井面を形成するように構成してもよい。あるい
は、図5(B)に示すように、外気を通す天井裏10
a、10bを、例えば、廊下11の左右に分離して、ダ
クトのようにそれぞれ並行に設けるようにしてもよい。
【0044】上記説明では、図1に示すように、中央天
井板18aは、平らな板面に形成した場合を示したが、
例えば、図6に示すように、断面凹凸形状の凹凸面部を
有する凹凸天井板18dを使用してもよい。天井裏10
内を通る外気と、廊下11側の空気とが、それぞれへの
接触面積を増大させた凹凸天井板18dを介して接触さ
せられ、双方での熱交換を、平面的な天井板を使用した
場合に比べて、格段に効率的に行わせることができる。
井板18aは、平らな板面に形成した場合を示したが、
例えば、図6に示すように、断面凹凸形状の凹凸面部を
有する凹凸天井板18dを使用してもよい。天井裏10
内を通る外気と、廊下11側の空気とが、それぞれへの
接触面積を増大させた凹凸天井板18dを介して接触さ
せられ、双方での熱交換を、平面的な天井板を使用した
場合に比べて、格段に効率的に行わせることができる。
【0045】また、二重天井Aは、その都度現場合わせ
により施工しても構わないが、例えば、寸法規格を統一
するとか、あるいは予め工場などで先行組み立てをして
おくなど、ユニット化することにより、簡単施工を図る
ことができる。
により施工しても構わないが、例えば、寸法規格を統一
するとか、あるいは予め工場などで先行組み立てをして
おくなど、ユニット化することにより、簡単施工を図る
ことができる。
【0046】例えば、90cmモジュールで、二重天井
Aを構成する天井板18、中央天井板18a、側方天井
板18bを予め組み付けて二重天井組付体を形成してお
く。さらに、上階床スラブ下面部12には、90cmご
とに支持部材22を取付けておく。併せて、二重天井A
と接する間仕切り壁13の上方部分13aには、やはり
90cmごとに給気口23を設けておく。
Aを構成する天井板18、中央天井板18a、側方天井
板18bを予め組み付けて二重天井組付体を形成してお
く。さらに、上階床スラブ下面部12には、90cmご
とに支持部材22を取付けておく。併せて、二重天井A
と接する間仕切り壁13の上方部分13aには、やはり
90cmごとに給気口23を設けておく。
【0047】このように所定モジュールで寸法などを規
格化しておき、予め構成しておいた状態で、現場では二
重天井組付体を、支持部材20を介して取り付けること
により、二重天井Aの施工を能率的に行わせることがで
きる。また、支持部材20を給気口23の近傍に設けな
い場合には、支持部材20の固定部22aの側面に外気
を通す貫通孔を設けて、外気が通りやすくなるようにし
ておけばよい。
格化しておき、予め構成しておいた状態で、現場では二
重天井組付体を、支持部材20を介して取り付けること
により、二重天井Aの施工を能率的に行わせることがで
きる。また、支持部材20を給気口23の近傍に設けな
い場合には、支持部材20の固定部22aの側面に外気
を通す貫通孔を設けて、外気が通りやすくなるようにし
ておけばよい。
【0048】(実施の形態2)上記構成の換気システム
を用いた換気方法について説明する。給気ファン19を
可動させて。新鮮な外気Wを外気取入口17から二重天
井Aに構成した天井裏10内に導入する。外気Wの導入
は、例えば、在室者一人当たり約20m3 /hの給気量
を目安として行えばよい。余り過大な量の外気の導入を
行うと、冷暖房負荷、搬送動力の増大を招くので、想定
される人数×約20m3 /h程度の外気の導入を図れば
よい。
を用いた換気方法について説明する。給気ファン19を
可動させて。新鮮な外気Wを外気取入口17から二重天
井Aに構成した天井裏10内に導入する。外気Wの導入
は、例えば、在室者一人当たり約20m3 /hの給気量
を目安として行えばよい。余り過大な量の外気の導入を
行うと、冷暖房負荷、搬送動力の増大を招くので、想定
される人数×約20m3 /h程度の外気の導入を図れば
よい。
【0049】かかる構成の給気ファン19の稼働は、屋
内のトイレ、厨房などの換気扇、レンジフードなどの排
気機器と連動して制御されるように構成しておけばよ
い。各排気機器が作動すると、排気機器の排気量分だ
け、給気ファン19の送風量が増加するようにインバー
タ制御を行うようにすればよい。
内のトイレ、厨房などの換気扇、レンジフードなどの排
気機器と連動して制御されるように構成しておけばよ
い。各排気機器が作動すると、排気機器の排気量分だ
け、給気ファン19の送風量が増加するようにインバー
タ制御を行うようにすればよい。
【0050】上記要領で天井裏10内に導入された外気
Wは、中央天井板18a面上に設けたヒータ25面上を
通過し、通過の際に温められる。ヒータ25は、通過す
る外気Wを効率よく所定温度に加温できるものであれば
よく、例えば気体の通過可能に網目状に形成したヒータ
面を、外気Wを通過させるようにしてもよい。
Wは、中央天井板18a面上に設けたヒータ25面上を
通過し、通過の際に温められる。ヒータ25は、通過す
る外気Wを効率よく所定温度に加温できるものであれば
よく、例えば気体の通過可能に網目状に形成したヒータ
面を、外気Wを通過させるようにしてもよい。
【0051】天井裏10内に設けた支持部材22は、そ
の可動ガイド部22bを、例えば、図3に示すように、
固定部22aの延長方向に突設するように延ばしておけ
ば、固定部22a、可動ガイド部22bに外気の流れの
一部は行く手を遮られて、支持部材22の手前近傍に設
けた給気口23の方向に流路が変更される。
の可動ガイド部22bを、例えば、図3に示すように、
固定部22aの延長方向に突設するように延ばしておけ
ば、固定部22a、可動ガイド部22bに外気の流れの
一部は行く手を遮られて、支持部材22の手前近傍に設
けた給気口23の方向に流路が変更される。
【0052】すなわち、支持部材22は、その固定部2
2aが、中央天井板18a、側方天井板18bを上階床
スラブ下面部12に支持する機能と共に、天井裏10内
に導入された外気Wの流路変更を行うガイドの役目をも
果たしていることとなる。
2aが、中央天井板18a、側方天井板18bを上階床
スラブ下面部12に支持する機能と共に、天井裏10内
に導入された外気Wの流路変更を行うガイドの役目をも
果たしていることとなる。
【0053】また、可動ガイド部22bを、固定部22
aに対して回転させることにより、可動ガイド部22b
を外気Wの流路方向に沿わせれば、給気口23方向に流
路変更される風量を抑制して、天井裏10の敷設方向に
沿って外気Wを流すことができる。給気口23からの給
気を完全に停止させるためには、ルーバ24を閉じて行
えばよい。ルーバ24と、可動ガイド部22bの少なく
ともいずれかを制御することにより、給気口23からの
給気量の調節が行える。
aに対して回転させることにより、可動ガイド部22b
を外気Wの流路方向に沿わせれば、給気口23方向に流
路変更される風量を抑制して、天井裏10の敷設方向に
沿って外気Wを流すことができる。給気口23からの給
気を完全に停止させるためには、ルーバ24を閉じて行
えばよい。ルーバ24と、可動ガイド部22bの少なく
ともいずれかを制御することにより、給気口23からの
給気量の調節が行える。
【0054】このようにして、各屋内区画、例えば各居
室への供給量の調節は、可動ガイド部22bおよび給気
口23にて行う。二重天井Aの天井裏10内の流量およ
び流路変更の大まかな調節は可動ガイド部22bによっ
て行い、微量調節は給気口23で行うとよい。例えば、
可動ガイド部22bを、風の流れの方向に対し直角にセ
ットすれば、風を最も多く給気口23へ誘導する。可動
ガイド部22bの突設方向を風の流れに対してほぼ平行
になるようにセットすれば、給気口23への誘導量は最
小となる。
室への供給量の調節は、可動ガイド部22bおよび給気
口23にて行う。二重天井Aの天井裏10内の流量およ
び流路変更の大まかな調節は可動ガイド部22bによっ
て行い、微量調節は給気口23で行うとよい。例えば、
可動ガイド部22bを、風の流れの方向に対し直角にセ
ットすれば、風を最も多く給気口23へ誘導する。可動
ガイド部22bの突設方向を風の流れに対してほぼ平行
になるようにセットすれば、給気口23への誘導量は最
小となる。
【0055】かかる可動ガイド部22b、給気口23の
ルーバ24などは、室内側に操作用のつまみなどを設
け、手動で行うようにしてもよいし、あるいは、可動用
の小型モータを設置し、遠隔操作で可動モータを介して
可変可能に構成してもよい。
ルーバ24などは、室内側に操作用のつまみなどを設
け、手動で行うようにしてもよいし、あるいは、可動用
の小型モータを設置し、遠隔操作で可動モータを介して
可変可能に構成してもよい。
【0056】かかる構成の換気システムでは、例えば冬
期などの場合には、天井裏10内に導入された外気W
は、天井板18上に設けたヒータ25により暖められ
る。暖められた外気は、支持部材22の可動ガイド部2
2bを適宜角度に調節することにより、給気口23の方
向に流路変更され、居室14内に暖められた外気が給気
される。かかる状況を、図1に示した。
期などの場合には、天井裏10内に導入された外気W
は、天井板18上に設けたヒータ25により暖められ
る。暖められた外気は、支持部材22の可動ガイド部2
2bを適宜角度に調節することにより、給気口23の方
向に流路変更され、居室14内に暖められた外気が給気
される。かかる状況を、図1に示した。
【0057】このようにして、従来換気とは異なり、冷
たい外気Wがそのまま居室14内に給気されることがな
い。そのため、不快な冷たい外気Wが入らないように給
気口23を閉じる必要もなくなり、本発明の換気システ
ム、換気方法を採用することにより、従来換気では問題
とされていた冬期の換気確保を確実に、十分に行うこと
ができる。
たい外気Wがそのまま居室14内に給気されることがな
い。そのため、不快な冷たい外気Wが入らないように給
気口23を閉じる必要もなくなり、本発明の換気システ
ム、換気方法を採用することにより、従来換気では問題
とされていた冬期の換気確保を確実に、十分に行うこと
ができる。
【0058】このように新鮮な外気が居室14内に供給
される本発明の換気方法では、居室空気の排気は、図1
に示すように、居室14の壁に設けた壁面排気口14a
から排気するようにすればよい。
される本発明の換気方法では、居室空気の排気は、図1
に示すように、居室14の壁に設けた壁面排気口14a
から排気するようにすればよい。
【0059】また、給気口23を間仕切りの上方部分1
3a に設けてあるので、冬期には、居室14内の天井付
近の暖気と供給される外気Wとが混合されて、居室14
内の換気が行われ、ドラフトを軽減することができる。
さらに、上記構成では、給気ファン19によって、外気
を居室14内に押し込むため、室内はわずかに正圧にな
っており、居室14内への隙間風の侵入の軽減が図れ
る。
3a に設けてあるので、冬期には、居室14内の天井付
近の暖気と供給される外気Wとが混合されて、居室14
内の換気が行われ、ドラフトを軽減することができる。
さらに、上記構成では、給気ファン19によって、外気
を居室14内に押し込むため、室内はわずかに正圧にな
っており、居室14内への隙間風の侵入の軽減が図れ
る。
【0060】また、二重天井Aが敷設される廊下11側
で、二重天井Aを構成する中央天井板18a、側方天井
板18bで、天井裏10内を通過する外気Wと、廊下1
1側の空気との間で熱交換を行わせることもできる。か
かる熱交換により廊下側空気で暖めることもできる。図
3に示すヒータ程には加温することはできないが、しか
し、冷たい外気がそのまま流入する場合に比べて穏やか
な温度の給気が行える。かかる熱交換をより効果的に行
わせるためには、図6に示すように、凹凸天井板18d
を用いればよい。
で、二重天井Aを構成する中央天井板18a、側方天井
板18bで、天井裏10内を通過する外気Wと、廊下1
1側の空気との間で熱交換を行わせることもできる。か
かる熱交換により廊下側空気で暖めることもできる。図
3に示すヒータ程には加温することはできないが、しか
し、冷たい外気がそのまま流入する場合に比べて穏やか
な温度の給気が行える。かかる熱交換をより効果的に行
わせるためには、図6に示すように、凹凸天井板18d
を用いればよい。
【0061】すなわち、外気取入口17から天井裏10
内に導入された外気Wは、凹凸天井板18dの板面に沿
って天井裏10の敷設方向に沿って流れる。凹凸天井板
18dを介して、廊下11側には廊下内空気があるた
め、凹凸天井板18d、凹凸面部27を熱伝導が良好な
薄い素材で形成しておけば、天井裏10内を通過する外
気Wと廊下内空気とが双方の温度差に基づき熱交換を行
うことができる。
内に導入された外気Wは、凹凸天井板18dの板面に沿
って天井裏10の敷設方向に沿って流れる。凹凸天井板
18dを介して、廊下11側には廊下内空気があるた
め、凹凸天井板18d、凹凸面部27を熱伝導が良好な
薄い素材で形成しておけば、天井裏10内を通過する外
気Wと廊下内空気とが双方の温度差に基づき熱交換を行
うことができる。
【0062】このような廊下側での熱交換を組み込んだ
換気方法としては、例えば、図6に示すような換気シス
テムを用いて、天井裏10内に外気取入口17から外気
を導入して、導入した外気を廊下11側で凹凸天井板1
8dを介して、廊下側空気により熱交換で若干温度を上
げ、その状態で、給気口23から居室14内に給気する
方法がある。
換気方法としては、例えば、図6に示すような換気シス
テムを用いて、天井裏10内に外気取入口17から外気
を導入して、導入した外気を廊下11側で凹凸天井板1
8dを介して、廊下側空気により熱交換で若干温度を上
げ、その状態で、給気口23から居室14内に給気する
方法がある。
【0063】居室14内の居室空気は、廊下11側に排
気され、廊下に排気された空気が、上記の如く凹凸天井
板18dを介して熱交換を行い、さらに玄関側の隙間あ
るいは排気口(ガラリ)から排気する。排気に際して
は、排気口からの自然排気以外に、排気ファンによる強
制排気でもよい。
気され、廊下に排気された空気が、上記の如く凹凸天井
板18dを介して熱交換を行い、さらに玄関側の隙間あ
るいは排気口(ガラリ)から排気する。排気に際して
は、排気口からの自然排気以外に、排気ファンによる強
制排気でもよい。
【0064】本発明に係る上記換気方法では、前記説明
のように、壁面排気口14aから直接排気するのではな
く、廊下11側に一旦居室空気を排気して、この廊下側
空気を利用して外気を暖める方法であるため、居室空気
を新鮮に保ちつつ、とかく冷えやすい廊下側を居室に準
ずる程度に暖かくし、且つ、天井裏の外気を暖かくする
という多目的利点を有する換気方法と言える。
のように、壁面排気口14aから直接排気するのではな
く、廊下11側に一旦居室空気を排気して、この廊下側
空気を利用して外気を暖める方法であるため、居室空気
を新鮮に保ちつつ、とかく冷えやすい廊下側を居室に準
ずる程度に暖かくし、且つ、天井裏の外気を暖かくする
という多目的利点を有する換気方法と言える。
【0065】
【実施例】上記実施の形態1、2に説明した換気システ
ム、換気方法を以下実施例に基づきより具体的に詳細に
説明する。
ム、換気方法を以下実施例に基づきより具体的に詳細に
説明する。
【0066】本実施例では、本発明の換気方法を使用す
るために、本発明の換気システムを代表的な集合住宅の
プランに適用した場合について説明する。図7は、本実
施では、巾900mmの廊下11全体を二重天井Aと
し、寝室28、LDK29、浴室30、トイレ31、キ
ッチン32にそれぞれ二重天井Aの天井裏10内に連通
する給気口33a、33b、33c、33d、33e、
33fが設けられている。寝室28、LDK29では、
それぞれ壁面排気口34から排気されるようになってい
る。また、浴室30、トイレ31、キッチン32では、
それぞれダクト35を介して壁面排気口からの排気が行
えるようになっている。
るために、本発明の換気システムを代表的な集合住宅の
プランに適用した場合について説明する。図7は、本実
施では、巾900mmの廊下11全体を二重天井Aと
し、寝室28、LDK29、浴室30、トイレ31、キ
ッチン32にそれぞれ二重天井Aの天井裏10内に連通
する給気口33a、33b、33c、33d、33e、
33fが設けられている。寝室28、LDK29では、
それぞれ壁面排気口34から排気されるようになってい
る。また、浴室30、トイレ31、キッチン32では、
それぞれダクト35を介して壁面排気口からの排気が行
えるようになっている。
【0067】天井裏10の当接する外壁側に外気取入口
17が設けられ、給気ファン19により、外気が積極的
に取り込まれるようになっている。例えば、図4に示す
ような外気取入口17を形成すればよい。外気の取入に
際しては、例えば、居住人数として4人家族を想定すれ
ば、常時必要な換気量は、前記説明の如く80m3 /h
となる。
17が設けられ、給気ファン19により、外気が積極的
に取り込まれるようになっている。例えば、図4に示す
ような外気取入口17を形成すればよい。外気の取入に
際しては、例えば、居住人数として4人家族を想定すれ
ば、常時必要な換気量は、前記説明の如く80m3 /h
となる。
【0068】キッチン32に設けたレンジフードなどの
排気機器が全て最大能力で作動した場合を考慮すると、
給気ファン19の最大能力は、500m3 /h程度必要
となる。すなわち、常時最低風量80m3 /h程度で運
転し、排気機器の運転と連動して最大500m3 /h程
度まで吸気する能力の給気ファン19が必要となる。
排気機器が全て最大能力で作動した場合を考慮すると、
給気ファン19の最大能力は、500m3 /h程度必要
となる。すなわち、常時最低風量80m3 /h程度で運
転し、排気機器の運転と連動して最大500m3 /h程
度まで吸気する能力の給気ファン19が必要となる。
【0069】かかる構成で、二重天井Aの中央部の低空
間部Bの巾を30mm、二重天井Aの両端の巾を120
mmとした場合には、500m3 /hの風量に対して面
風は2.46m/秒になる。かかる面風であれば、騒
音、抵抗の増大といった問題が生じない範囲の面風であ
る。
間部Bの巾を30mm、二重天井Aの両端の巾を120
mmとした場合には、500m3 /hの風量に対して面
風は2.46m/秒になる。かかる面風であれば、騒
音、抵抗の増大といった問題が生じない範囲の面風であ
る。
【0070】二重天井Aを構成する天井板18などに
は、例えば、岩綿吸音板、軟質繊維板のシージングイン
シュレーションボードを使用すればよい。さらに、廊下
11側で廊下空気と外気との熱交換を行う場合には、天
井板として薄い鉄板などを使用し、断面形状に凹凸を付
けて表面積の増大を図った凹凸天井板18dを使用すれ
ばよい。
は、例えば、岩綿吸音板、軟質繊維板のシージングイン
シュレーションボードを使用すればよい。さらに、廊下
11側で廊下空気と外気との熱交換を行う場合には、天
井板として薄い鉄板などを使用し、断面形状に凹凸を付
けて表面積の増大を図った凹凸天井板18dを使用すれ
ばよい。
【0071】外気の予熱は、天井裏10内に設けたヒー
タ25で行えばよく、500m3 /hの風量に対して1
700wの容量が計算上必要となるが、実際には、この
ようなヒータを使用してもせいぜい5〜6℃程度の温度
上昇と考えられる。そこで、かかる温度上昇程度では、
冬期にドラフトのない外気の供給を図るためには、前記
図1に示すように、寝室28などの居室14の天井付近
の暖気と混合して外気を供給する方法、あるいは前記図
6に示すように、給気口23から吹出すまでに廊下空気
と熱交換を行う方法を考慮することも必要となる。
タ25で行えばよく、500m3 /hの風量に対して1
700wの容量が計算上必要となるが、実際には、この
ようなヒータを使用してもせいぜい5〜6℃程度の温度
上昇と考えられる。そこで、かかる温度上昇程度では、
冬期にドラフトのない外気の供給を図るためには、前記
図1に示すように、寝室28などの居室14の天井付近
の暖気と混合して外気を供給する方法、あるいは前記図
6に示すように、給気口23から吹出すまでに廊下空気
と熱交換を行う方法を考慮することも必要となる。
【0072】予熱された外気は二重天井Aの天井裏10
内の支持部材20の可動ガイド部22bに誘導され、給
気口33a〜33fを介して各居室などの部屋、浴室な
どの水廻り部屋など各屋内区画に供給される。各部屋の
空気は、既存の壁面排気口から排気される。室内の空気
を一旦廊下側に排出し、廊下を温めつつ、廊下空気と天
井裏10内の外気との熱交換を行うカスケード利用を行
ってもよい。
内の支持部材20の可動ガイド部22bに誘導され、給
気口33a〜33fを介して各居室などの部屋、浴室な
どの水廻り部屋など各屋内区画に供給される。各部屋の
空気は、既存の壁面排気口から排気される。室内の空気
を一旦廊下側に排出し、廊下を温めつつ、廊下空気と天
井裏10内の外気との熱交換を行うカスケード利用を行
ってもよい。
【0073】システム全体は、例えば、90cmモジュ
ールに合わせて、90cmの規格でユニット化してお
き、これを使用して簡単施工を行えばよいが、既設の照
明器具との取り合いは、照明器具の部分のみ二重天井を
欠きこむ、あるいは二重天井の巾だけ延長し、二重天井
の下部に照明器具を再度固定するなどして対応すればよ
い。
ールに合わせて、90cmの規格でユニット化してお
き、これを使用して簡単施工を行えばよいが、既設の照
明器具との取り合いは、照明器具の部分のみ二重天井を
欠きこむ、あるいは二重天井の巾だけ延長し、二重天井
の下部に照明器具を再度固定するなどして対応すればよ
い。
【0074】本発明は、上記実施の形態、実施例に限定
されるものではなく、必要に応じて変更してもよい。
されるものではなく、必要に応じて変更してもよい。
【0075】例えば、上記説明では、給気口を間仕切り
壁に設けた構成について説明したが、段差を設けた天井
の下がり壁に、給気口を設ける構成でも構わない。
壁に設けた構成について説明したが、段差を設けた天井
の下がり壁に、給気口を設ける構成でも構わない。
【0076】また、前記説明では、居室側に向けて給気
口を設け、天井裏に導入した外気を居室内に給気する構
成について説明したが、給気口は、例えば、居室以外に
も、ダイニングルーム、台所、納戸、洗面所、便所、浴
室、あるいは廊下、ホール、玄関、階段室などに向けて
設けるようにしても構わない。
口を設け、天井裏に導入した外気を居室内に給気する構
成について説明したが、給気口は、例えば、居室以外に
も、ダイニングルーム、台所、納戸、洗面所、便所、浴
室、あるいは廊下、ホール、玄関、階段室などに向けて
設けるようにしても構わない。
【0077】上記説明では、本発明の換気システム、換
気方法を、集合住宅の各戸の屋内に適用した場合につい
て説明したが、戸建の住宅、オフィスビルの各オフィス
などにも当然に適用できるものである。かかる適用に際
しては、二重天井は、例えば平屋の戸建で構成する場合
には、天井部材を支持する支持部材を傾斜屋根、あるい
はフラット屋根などの屋根裏側に設けて行えばよい。
気方法を、集合住宅の各戸の屋内に適用した場合につい
て説明したが、戸建の住宅、オフィスビルの各オフィス
などにも当然に適用できるものである。かかる適用に際
しては、二重天井は、例えば平屋の戸建で構成する場合
には、天井部材を支持する支持部材を傾斜屋根、あるい
はフラット屋根などの屋根裏側に設けて行えばよい。
【0078】二階建ての戸建では、2階側の二重天井の
構成は上記のように構成すればよく、一階側では2階の
床下側に前記実施の形態で述べたようにして二重天井を
構成すればよい。
構成は上記のように構成すればよく、一階側では2階の
床下側に前記実施の形態で述べたようにして二重天井を
構成すればよい。
【0079】さらには、本発明の換気システム、換気方
法は、自然換気が行い難い地下室の換気システム、換気
方法としても適用することもできる。
法は、自然換気が行い難い地下室の換気システム、換気
方法としても適用することもできる。
【0080】上記説明では、二重天井を廊下側に設ける
構成としたが、廊下側以外に二重天井を延設するように
しても構わない。あるいは、廊下以外に、例えば、比較
的外壁に面して区画されるホール側に二重天井を設ける
ようにしてもよい。また、前記説明では、本発明を構成
する天井裏を廊下側に設けた構成を示したが、廊下側と
他の場所に天井裏を複数併有させる構成としても構わな
い。
構成としたが、廊下側以外に二重天井を延設するように
しても構わない。あるいは、廊下以外に、例えば、比較
的外壁に面して区画されるホール側に二重天井を設ける
ようにしてもよい。また、前記説明では、本発明を構成
する天井裏を廊下側に設けた構成を示したが、廊下側と
他の場所に天井裏を複数併有させる構成としても構わな
い。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、外気を天井裏に給気フ
ァンを使用して導入することができるため、排気機器に
対し十分な給気量を確保することができる。導入した外
気を暖めることができるので、冬期においても、冷たい
外気をそのまま居室内に通さないで済む。室内に新鮮な
外気を送り込むことにより、室内を正圧にして、隙間風
を侵入しにくくすることができる。本発明は天井裏を利
用する簡単な構成であるため、既存の換気システムの変
更、増強を簡単なリフォームなどで容易に行える。
ァンを使用して導入することができるため、排気機器に
対し十分な給気量を確保することができる。導入した外
気を暖めることができるので、冬期においても、冷たい
外気をそのまま居室内に通さないで済む。室内に新鮮な
外気を送り込むことにより、室内を正圧にして、隙間風
を侵入しにくくすることができる。本発明は天井裏を利
用する簡単な構成であるため、既存の換気システムの変
更、増強を簡単なリフォームなどで容易に行える。
【図1】本発明の換気システムの構成を示す断面図であ
る。
る。
【図2】二重天井の玄関側での取り合いの状況を示す部
分斜視図である。
分斜視図である。
【図3】二重天井の廊下側での取り合いの状況を示す部
分斜視図である。
分斜視図である。
【図4】外気取入口の変形例を示す断面図である。
【図5】(A)、(B)は、天井裏の断面形状の変形例
である。
である。
【図6】凹凸天井板を使用した換気システムの構成例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本発明の換気システムを適用した実施例を示す
平面図である。
平面図である。
10 天井裏 11 廊下 12 上階床スラブ下面部 13 間仕切り壁 13a 上方部分 14 居室 14a 壁面排気口 15 外壁 16 玄関ドア 17 外気取入口 18 天井板 18a 中央天井板 18b 側方天井板 18c 傾斜天井板 18d 凹凸天井板 19 給気ファン 21 点検口 21a 蓋 22 支持部材 22a 固定部 22b 可動ガイド部 23 給気口 24 ルーバ 25 ヒータ 26 外壁 27 凹凸面部 28 寝室 29 LDK 30 浴室 31 トイレ 32 キッチン 33a、33b、33c、33d、33e、33f 給
気口 34 壁面排気口 35 ダクト A 二重天井 W 外気
気口 34 壁面排気口 35 ダクト A 二重天井 W 外気
Claims (16)
- 【請求項1】 外気の流路となる天井裏と、 外壁に設けられ、前記外気を前記天井裏に取り入れる外
気取入口と、 前記外気を前記天井裏に取り入れる給気ファンと、 前記天井裏から、前記外気を、排気口または排気ファン
を設けた部屋などの屋内区画に給気する給気口とを有
し、 前記外気取入口から前記天井裏に前記給気ファンにより
前記外気を導入し、前記給気口から前記外気を前記屋内
区画に給気し、前記屋内区画の空気を前記排気口または
前記排気ファンから排気して換気を行うことを特徴とす
る換気システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の換気システムにおいて、 前記天井裏は、間仕切り壁または下がり壁を介して、前
記屋内区画に面して設けられ、 前記給気口は、前記間仕切り壁または前記下がり壁に設
けられていることを特徴とする換気システム。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の換気システム
において、 前記天井裏は、上下方向に低い低空間部と、前記低空間
部よりも上下方向が高い高空間部とを有することを特徴
とする換気システム。 - 【請求項4】 請求項3記載の換気システムにおいて、 前記低空間部は、前記天井裏の敷設方向に沿って設けら
れ、前記低空間部の側方には、前記低空間部と連通され
た状態で、前記高空間部が設けられていることを特徴と
する換気システム。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の換気システムにおいて、 前記天井裏は、前記外気が通過する最小の断面積部分
が、0を含まない4m/秒以下になるように設定されて
いることをと特徴とする換気システム。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の換気システムにおいて、 前記天井裏には、前記天井裏に通された前記外気を前記
給気口に案内するガイドが設けられていることを特徴と
する換気システム。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の換気システムにおいて、 前記天井裏は、天井部材により天井下と区画され、前記
天井部材には、前記天井裏と前記天井下との熱交換を高
める凹凸面部が設けられていることを特徴とする換気シ
ステム。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
の換気システムにおいて、 前記天井裏には、前記天井裏を通る前記外気を温める加
熱器が設けられていることを特徴とする換気システム。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
の換気システムにおいて、 前記天井裏は、屋根または上階スラブに設けた支持部材
に、天井板を前記屋根または前記上階スラブに対向して
設けることにより形成されていることを特徴とする換気
システム。 - 【請求項10】 請求項9記載の換気システムにおい
て、 前記支持部材には、前記外気が通過する貫通孔が設けら
れていることを特徴とする換気システム。 - 【請求項11】 請求項9記載の換気システムにおい
て、 前記支持部材は、前記天井裏に取り入れられた前記外気
を前記給気口に案内するガイドに形成されていることを
特徴とする換気システム。 - 【請求項12】 請求項11記載の換気システムにおい
て、 前記支持部材は、前記給気口の近傍に設けた固定部と、
前記固定部の先端に設けられ、前記外気の流路を変更す
る可動ガイド部とから構成されていることを特徴とする
換気システム。 - 【請求項13】 建物内の天井裏に給気ファンにより強
制的に外気を取り入れ、取り入れた前記外気を前記天井
裏で暖め、暖めた前記外気を排気口または排気ファンを
設けた部屋などの屋内区画に給気し、前記屋内区画の空
気を前記排気口または前記排気ファンから排気すること
により換気することを特徴とする換気方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の換気方法において、 前記屋内区画の空気は、前記排気口から、前記天井裏を
設けた屋内区画側に排気され、その後に、外壁に設けた
排気口から外部へ排気され、 前記天井裏を設けた屋内区画側では、天井裏内の前記外
気と、天井下の前記空気とで熱交換が行われていること
を特徴とする換気方法。 - 【請求項15】 請求項13または14に記載の換気方
法において、 前記外気は、前記屋内区画に設けた前記排気ファンによ
る屋内空気の外部への排気量に見合った量を、前記天井
裏に設けた前記給気ファンにより、前記天井裏に取り入
れることを特徴とする換気方法。 - 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれか1項
に記載の換気方法において、 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の換気システ
ムが使用されていることを特徴とする換気方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000102157A JP2001289476A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 換気システムおよび換気方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000102157A JP2001289476A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 換気システムおよび換気方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001289476A true JP2001289476A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18616091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000102157A Pending JP2001289476A (ja) | 2000-04-04 | 2000-04-04 | 換気システムおよび換気方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001289476A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005069522A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Mitsubishi Electric Corp | 給気換気システム及び住宅構造 |
JP2005140474A (ja) * | 2003-11-10 | 2005-06-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 換気装置 |
JP2006064263A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Max Co Ltd | 給気装置及びこの給気装置を用いた換気システム |
JP2010216735A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ohbayashi Corp | 建物換気設備 |
JP2014062704A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 通気口部材および通気口部材設置構造 |
JP2018084359A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 株式会社竹中工務店 | チャンバー給気式空調システム |
JP2019066159A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社ヒノキヤグループ | 全館空調システム |
CN111678226A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-09-18 | 上海伯涵热能科技有限公司 | 一种采用平送平排新风系统建筑物 |
-
2000
- 2000-04-04 JP JP2000102157A patent/JP2001289476A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005069522A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Mitsubishi Electric Corp | 給気換気システム及び住宅構造 |
JP2005140474A (ja) * | 2003-11-10 | 2005-06-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 換気装置 |
JP2006064263A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Max Co Ltd | 給気装置及びこの給気装置を用いた換気システム |
JP2010216735A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ohbayashi Corp | 建物換気設備 |
JP2014062704A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 通気口部材および通気口部材設置構造 |
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JP2019066159A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 株式会社ヒノキヤグループ | 全館空調システム |
CN111678226A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-09-18 | 上海伯涵热能科技有限公司 | 一种采用平送平排新风系统建筑物 |
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