JP2018084359A - チャンバー給気式空調システム - Google Patents
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Description
前記チャンバー内に位置する梁の側面に対して前記吹出口から空調空気を吹き付けて拡散させる空気拡散手段が備えられている点にある。
それ故に、梁の側面を吹出口から吹き付けられた空調空気の拡散面とすることにより、拡散器を省くことができるとともに、梁の側面に沿って室内空間側へ拡散流動する空調空気により、チャンバー内における室内空間側寄りの領域において空調空気をスムーズに拡散させることができる。
したがって、梁の側面での空気拡散によってチャンバー内の空調空気の均一化を図りながら、空調システムの低廉化及びチャンバー内構造の簡素化を達成することができ、しかも、室内空間に対して効率的な空調を行うことができる。
それ故に、梁を迂回する状態で上流側のゾーンから下流側のゾーンに給気ダクトを配置する必要がなく、空調システムの低廉化及びチャンバー内構造の簡素化を促進しながら天井高を高く確保することが可能となる。
それ故に、チャンバー内構造の簡素化を一層図りながら、チャンバー内の各ゾーンでの空調空気の均一化を促進することができる。
図1、図2は、チャンバー給気式空調システムが適用された建物の一例で、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のオフィスビルの概略設備構成を示す。この概略設備構成では、上階側の床スラブ1の下面と空調対象の室内空間2との間に天井チャンバー3が天井材4で区画形成され、下階側の床スラブ1の上面と室内空間2との間には、床下チャンバー5が床材6で区画形成されている。
尚、各梁7の下面7aと天井材4の上面との間には、隣接するゾーンZ1〜Z3の天井裏空間部3A〜3C同士を連通する連通空間部3D,3Eが形成されている。
本実施形態においては、図2の左側から右側の順に位置する第1番目〜第4番目の梁7により、天井チャンバー3内が図2の左側から右側の順で第1ゾーンZ1〜第3ゾーンZ3の三つに区画されている。
そのため、梁7の側面7bに直交する分岐給気ダクト12の吹出口13と、空調空気の拡散面を形成する梁7の側面7bとをもって、天井チャンバー3内に位置する梁7の側面7bに対して給気ダクト11側の吹出口13から空調空気を吹き付けて拡散させる空気拡散手段Aが構成されている。
上述の梁7の側面7bでの空調空気の一次拡散作用と二次拡散部Bの水平拡散板15での空調空気の二次拡散作用とにより、空調機10が配置された第1・第3ゾーンZ1,Z3の天井裏空間部3A,3Cの全域で空調空気の均一化を図ることができる。
図2に示すように、第1ゾーンZ1と第2ゾーンZ2とに区画する第2番目の梁7Aのうち、第1ゾーンZ1の天井裏空間部3Aに配置された給気ダクト11の片側(第2番目の梁7Aの側面7bに対面する側)の各分岐給気ダクト12の吹出口13に対応する部位には、隣接する第1ゾーンZ1の天井裏空間部3Aと第2ゾーンZ2の天井裏空間部3Bとを連通する横断面円形状の開口部17が貫通形成されている。また、第2ゾーンZ2と第3ゾーンZ3とに区画する第3番目の梁7Bのうち、第3ゾーンZ3の天井裏空間部3Cに配置された給気ダクト11の片側(第3番目の梁7Bに対面する側)の各分岐給気ダクト12の吹出口13に対応する部位には、隣接する第2ゾーンZ2の天井裏空間部3Bと第3ゾーンZ3の天井裏空間部3Cとを連通する開口部17が貫通形成されている。
尚、第2番目の梁7Aの開口部17及び第3番目の梁7Bの開口部17は、梁7のコンクリート打設時に配設されているスリーブ等により形成されている。
また、第3ゾーンZ3の天井裏空間部3Cに配置された給気ダクト11の片側の各分岐給気ダクト12の吹出口13から第3番目の梁7Bの開口部17に対して空調空気を吹き付けることにより、上流側である第3ゾーンZ3から第3番目の梁7Bの開口部17を通して下流側の第2ゾーンZ2に空調空気を供給することができる。
分配手段Cは、梁7A,7Bの開口部17と分岐給気ダクト12の吹出口13とを同芯又は略同芯状態に配置し、且つ、梁7の開口部17の開口径D1を、分岐給気ダクト12の吹出口13の口径D2よりも小に形成することにより構成されている。
したがって、第2番目の梁7Aの開口部17から第2ゾーンZ2の天井裏空間部3Bに供給される空調空気と、第3番目の梁7Bの開口部17から第2ゾーンZ2の天井裏空間部3Bに供給される空調空気とにより、第2ゾーンZ2の天井裏空間部3Bの全域で空調空気の均一化を図ることができる。
そして、暖房時において、室内空間2内の足元近くに存在する冷気を竪ダクト27の還気口28を通じて空調機10の戻り空気として導入することにより、暖房時の足元の環境改善を図ることができる。
そして、暖房時において、窓8付近に配置したペリメーターファン23により、床材6の流入口22から床下チャンバー5内へ導入した空調空気で床下換気を行ない、空調空気を循環させることで、足元近辺の温熱環境を改善することができる。
図3は、チャンバー給気式空調システムの別実施形態を示し、給気ダクト11の各分岐給気ダクト12の吹出口13には、空調空気の吹出速度を増加させるレデューサ31が設けられている。尚、図3では、第1ゾーンZ1の天井裏空間部3Aに配置され、第2番目の梁7Aの開口部17に向かって空調空気を吹き付ける吹出口13に、レデューサ31を設ける状態を示しているが、当然、第3ゾーンZ3の天井裏空間部3Cに配置された吹出口13にも、同様のレデューサ31を設けることができる。
また、各分岐給気ダクト12のレデューサ31の吹出口13から吹き付けられた残部の空調空気は、梁7の側面7bにおける開口部17の周縁部に衝突して第1ゾーンZ1の天井裏空間部3Aにおいて広い範囲に拡散される。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
(1)上述の各実施形態では、分配手段Cを、梁7の開口部17と分岐給気ダクト12の吹出口13とを同芯又は略同芯状態に配置し、且つ、梁7の開口部17の開口径D1を、分岐給気ダクト12の吹出口13の口径D2よりも小に形成することにより構成したが、この構成に限定されるものではない。
例えば、梁7の開口部17と吹出口13とを同一径に構成した場合であっても、開口部17と吹出口13とを、それらの径寸法よりも小なる寸法で径方向に位置ずれ配置することにより、吹出口13から吹き出された空調空気を上流側ゾーンと下流側ゾーンとに分配することができる。
また、梁7の開口部17にパンチングメタル等の分配用邪魔板を設けることにより、吹出口13から吹き出された空調空気を上流側ゾーンと下流側ゾーンとに分配することができる。
要するに、分配手段Cとしては、梁7の開口部17に対して吹出口13から吹き付けられた空調空気の一部を開口部17から下流側ゾーンに供給し、且つ、吹き付けられた空調空気の残部を梁7の側面7bに沿って拡散させることのできるものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
2 室内空間
3 チャンバー(天井チャンバー)
5 チャンバー(床下チャンバー)
7 梁
7b 側面
13 吹出口
17 開口部
31 レデューサ
A 空気拡散手段
B 二次拡散部
C 分配手段
D1 開口径
D2 口径
Z1 ゾーン(第1ゾーン)
Z2 ゾーン(第2ゾーン)
Z3 ゾーン(第3ゾーン)
Claims (6)
- 空調空気を吹き出す吹出口が、床スラブと室内空間との間に区画形成されたチャンバー内に備えられ、当該吹出口から前記チャンバー内に供給された空調空気を用いて前記室内空間を空調するチャンバー給気式空調システムであって、
前記チャンバー内に位置する梁の側面に対して前記吹出口から空調空気を吹き付けて拡散させる空気拡散手段が備えられているチャンバー給気式空調システム。 - 前記梁には、当該梁の側面に沿って鉛直方向側に流れる空調空気を水平方向側に拡散させる二次拡散部が設けられている請求項1記載のチャンバー給気式空調システム。
- 前記チャンバー内を複数のゾーンに区画する前記梁に、隣接する前記ゾーン同士を連通する開口部が貫通形成され、前記吹出口から前記開口部に対して空調空気を吹き付けて上流側の前記ゾーンから下流側の前記ゾーンに空調空気を供給するように構成されている請求項1又は2記載のチャンバー給気式空調システム。
- 前記梁の前記開口部に対して前記吹出口から吹き付けられた空調空気の一部を前記開口部から下流側の前記ゾーンに供給し、且つ、吹き付けられた空調空気の残部を前記梁の側面に沿って拡散させる分配手段が備えられている請求項3記載のチャンバー給気式空調システム。
- 前記分配手段は、前記吹出口の口径よりも小なる開口径に形成された前記梁の前記開口部をもって構成されている請求項4記載のチャンバー給気式空調システム。
- 前記吹出口には、空調空気の吹出速度を増加させるレデューサが設けられている請求項3〜5のいずれか1項に記載のチャンバー給気式空調システム。
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