JP2012097921A - 区画材ユニット及び冷暖房システム - Google Patents

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正 角田
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【課題】ダクトを用いなくても空気を適切に分配することができる区画材ユニット及び冷暖房システムを提供する。
【解決手段】区画材ユニット10は、平板状の表層パネル11と、表層パネル11との間に拡散空間10dを形成する中仕切板12と、中仕切板12の反対側の気体SAを中仕切板12に形成された通気孔12hから表層パネル11に導く筒状部材13と、筒状部材13を通った気体SAを表層パネル11の面11bに沿って拡散させる拡散部材14と、建物の構造体Sと中仕切板12との距離D2を、表層パネル11と中仕切板12との距離D1の0.7〜2.5倍に保持する間隔保持部材18とを備える。冷暖房システムは、複数の区画材ユニット10が配列された区画材ユニット群の周囲から均圧に空気を流入させるための隔板及び有孔板と、温調空気を供給する供給部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は区画材ユニット及び冷暖房システムに関し、特に輻射冷暖房に適した区画材ユニット及び輻射による冷暖房システムに関する。
近年、省エネルギーと快適性とを両立する冷暖房方式とされる輻射冷暖房システムの採用が増加してきている。輻射冷暖房システムは、床面等を形成する区画材を、冷房時は冷やし暖房時は暖めて、冷却又は加熱した区画材からの輻射熱により冷暖房室の冷房や暖房を行うシステムである。区画材の温度を変化させる熱媒体に気体を用いる輻射冷暖房システムとして、区画材の裏側に設置された噴流ノズルに、空調機等の温調機器で温度が調節された空気をダクトで分配し、温度が調節された空気を区画材の裏面に沿って拡散させることで区画材の温度を変える構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−309398号公報(図1等)
しかしながら、例えば集合住宅などでは、温調機器で温度が調節された空気を噴流ノズルに導くダクトを敷設するスペースを、区画材の裏側に確保できない場合がある。
本発明は上述の課題に鑑み、ダクトを用いなくても空気を適切に分配することができる区画材ユニット及び冷暖房システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る区画材ユニットは、例えば図1に示すように、平板状に形成された表層パネル11と;表層パネル11との間に拡散空間10dを形成するように表層パネル11に対して間隔D1を空けて配設され、気体SAが通過する通気孔12hが形成された中仕切板12と;中仕切板12に対して表層パネル11の反対側にある気体SAを通気孔12hから表層パネル11に導く筒状部材13と;筒状部材13を通った気体SAを表層パネル11の面11bに沿って拡散させる拡散部材14と;中仕切板12から、表層パネル11が配設された側とは反対側に突き出た間隔保持部材18であって、建物の構造体Sと中仕切板12との距離D2を、表層パネル11と中仕切板12との距離D1の0.7〜2.5倍に保持する間隔保持部材18とを備える。
このように構成すると、構造体に配設された場合に、仕上げ面と構造体との間にダクトを配設するスペースがなくても、気体を表層パネルの面に沿って拡散させることが可能になり、輻射冷暖房に適した区画材ユニットとなる。
また、本発明の第2の態様に係る冷暖房システムは、例えば図2及び図3に示すように、上記本発明の第1の態様に係る区画材ユニット10を複数備え;被冷暖房室Rを区画する複数の区画面C、F、Wのうちの一面Fの少なくとも一部を表層パネル11が形成するように、複数の区画材ユニット10が建物の構造体Sに配列され;さらに、複数の区画材ユニット10が配列されて構成された区画材ユニット群10Aの、構造体Sと中仕切板12との間の供給空間Sd及び拡散空間10dの外縁10Aa、10Ab、10Ac、10Adの一部10Aaを、隣接する空間Pから隔てる隔板21と;供給空間Sdの外縁の残部と隣接する空間Qとの間に設けられ、気体SAが通過する小孔22hが複数形成された有孔板22と;供給空間Sd及び拡散空間10dとは反対側の隔板21に隣接する空間Pに、温度が調節された温調空気SAを供給する供給部31hとを備える。
このように構成すると、隔板に隣接する空間に供給された温調空気が、有孔板の周囲にまわり込んで有孔板の小孔から供給空間に流入した後に通気孔から拡散空間に流入するので、温調空気が各通気孔に略均圧で流入することとなり、ダクトレスでありながら区画材ユニット群の表層パネルから満遍なく輻射熱を輻射することができる。
また、本発明の第3の態様に係る冷暖房システムは、例えば図2及び図3に示すように、上記本発明の第2の態様に係る冷暖房システム1において、複数の区画面C、F、Wのうちの区画材ユニット10を有する面Fに隣接した面Wを構成する区画面構成部材50であって、温調空気SAを流す通気空間Wvが内部に形成された区画面構成部材50を備え;供給部31hから供給された温調空気SAが通気空間Wvを経て被冷暖房室R内に導かれるように構成されている。
このように構成すると、輻射面を増加させることができると共に、対流熱伝達を起こさせることができる。
本発明によれば、仕上げ面と構造体との間にダクトを配設するスペースがなくても、気体を表層パネルの面に沿って拡散させることが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係る区画材ユニットの図である。(a)は斜視図、(b)は部分側面図、(c)は部分底面図、(d)は拡散部材の底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る冷暖房システムの概略構成を示す平面図である。 (a)は図2におけるIIIa−IIIa矢視断面図、(b)は図2におけるIIIb−IIIb部分矢視図である。 供給部の設置位置の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る区画材ユニット10を説明する。図1は、区画材ユニット10の図であり、(a)は斜視図、(b)は部分側面図、(c)は部分底面図、(d)は拡散部材の底面図である。区画材ユニット10は、典型的には複数配列されて被冷暖房室の床を構成する。区画材ユニット10は、表層パネル11と、中仕切板12と、筒状部材としての案内筒13と、拡散部材としての拡散ノズル14と、間隔保持部材としての支持脚18とを備えている。
表層パネル11は、平板状の部材であり、典型的には矩形(正方形又は長方形)の平板状に形成されている。表層パネル11は、本実施の形態では、小運搬を容易にして施工性を向上させる観点から人が持ち運べるように600mm×600mmの平板状に形成されている。表層パネル11の材質は、状況に応じて、鋼鉄系、アルミニウム系、合板やパーティクルボード等が用いられるが、輻射熱量を増大させる観点からは熱伝導率が比較的高い原料で製造されているものが好ましく、施工性を向上させる観点からは比較的軽量のものが好ましい。
中仕切板12は、気体としての温調空気SAを拡散させる空間である拡散空間10dを、表層パネル11との間に形成する部材であり、典型的には表層パネル11と同じ大きさの矩形平板状に形成されている。中仕切板12の材質は、表層パネル11と同じでも異なってもよいが、施工性を向上させる観点から比較的軽量のものが好ましい。中仕切板12には、温調空気SAが通過する通気孔12hが形成されている。通気孔12hは、典型的には平面における矩形の中心に、円形状に形成されている。通気孔12hの径は、通過する温調空気SAの設計上の流量と風速とから決定され、概ね矩形の一辺の約0.1〜0.15倍が好ましく、本実施の形態では直径70mm(矩形の一辺の約0.12倍)としている。
表層パネル11と中仕切板12とは、支持脚18によって間隔が維持されている。支持脚18は、本実施の形態では径の異なる2つの円筒状の部材18A、18Bが入れ子状に組み合わされて構成されており、径の大きい円筒状部材18A及び径の小さい円筒状部材18Bを軸方向にスライドさせることで長さを調節することができるように構成されている。支持脚18は、典型的には、円筒状部材18Aの内側及び円筒状部材18Bの外側の表面にねじが形成されていて周方向に回転させることで軸方向へスライドするように構成されているが、直に軸方向へスライドさせてビス又はピン(この場合は円筒状部材18A、18Bの側面にピン挿通孔が形成される。)で固定するように構成されていてもよい。支持脚18は、典型的には、表層パネル11(中仕切板12)の四隅にそれぞれ設けられている。したがって、典型的には、1つの区画材ユニット10につき、4本の支持脚18が設けられている。表層パネル11には、裏面11bの四隅に、支持脚18の先端を受け入れる差込窪み11pが形成されている。中仕切板12には、支持脚18を貫通させる貫通孔12pが形成されている。
支持脚18は、貫通孔12pよりも径が大きい円板状のフランジ部18bが円筒状部材18Aの一端に形成されており、円筒状部材18Aの他端には止め部材18aが着脱可能に取り付けられている。止め部材18aは、円筒状部材18Aの内径よりも小さい外径の円筒状の部材の側面に、差込窪み11pよりも大きく径方向に広がる円盤状部が形成されて構成されている。また、円筒状部材18Bの一端には、端部を覆うクッション材18cが取り付けられている。クッション材18cは、円筒状部材18Bよりも軟らかい材料で形成されている。支持脚18は、クッション材18cが取り付けられていない方の円筒状部材18Bの端部が、円筒状部材18Aのフランジ部18b側の端部から挿入されて構成されている。
支持脚18は、止め部材18aを外した状態でフランジ部18bの反対側から中仕切板12の貫通孔12pにフランジ部18bが当接するまで挿通され、その後に止め部材18aが取り付けられたうえで表層パネル11の差込窪み11pに差し込まれる。これにより、表層パネル11の裏面11bと中仕切板12の表面とが、拡散空間距離D1を持って保持されることとなる。また、区画材ユニット10がスラブSに実質的に載置されたときに、中仕切板12の裏面とスラブSの表面とが、供給空間距離D2を持って保持されることとなる。換言すれば、中仕切板12とスラブSとの間の供給空間Sdは、供給空間距離D2の高さとなっている。なお、区画材ユニット10がスラブSに実質的に載置されるとは、区画材ユニット10の荷重がスラブSに掛かっている状態をいい、区画材ユニット10とスラブSとの間に他の部材が介在している場合も含まれる。スラブSは、建物の構造体を構成する。支持脚18は、供給空間距離D2の拡散空間距離D1に対する比(D2/D1)が、0.7〜2.5倍、好ましくは1.4〜2.0倍となるように構成されている。
案内筒13は、本実施の形態では円筒状に形成されており、外径が中仕切板12の通気孔12hの径よりもやや小さく(通気孔12hに嵌合される程度)、長さが拡散空間距離D1と同程度に形成されている。案内筒13の一端には、拡散ノズル14に対して所定の間隔を維持しながら拡散ノズル14に接続される爪部13nが複数形成されている。案内筒13は、中仕切板12の裏面に接して配設された中仕切押さえ12s上に、爪部13nとは反対側の端部がくるように、拡散空間10dに配設されている。中仕切押さえ12sは、外径が通気孔12hよりも大きく、内側に通気孔12hと同径の孔が設けられたリング状に形成されている。中仕切押さえ12sは、案内筒13が落下しないように、スポーク部12spを有している。案内筒13は、このように設置されることで、中仕切板12よりもクッション材18c側の温調空気SAを、表層パネル11の裏面11bへ目掛けて直角に導くことができるようになっている。
拡散ノズル14は、案内筒13を通過してきた温調空気SAを、表層パネル11の裏面11bに沿って拡散させる部材である。拡散ノズル14は、案内筒13の外径よりも大きな円板状の部材14bが、次のように加工されて構成されている。円板状部材14bを等分(本実施の形態では8等分)する半径線14rに沿って、外周14eから、案内筒13の外径と同径で外周14eと中心が一致する同心円14cまで、切り込みを入れる。そして、各切り込み線と外周とに挟まれた部分が同一方向に折り曲げられて形成された切断端部14gを、切り込み線の両側に形成する。これにより、隣接する半径線14rの間の切断端部14gに挟まれた部分に、後述するように案内筒13と協働して、温調空気SAが方向性を持って導出される吐出口14hが形成される。このとき、切断端部14gに挟まれた部分の、外周14eの円弧の長さが同心円14cの円弧の長さ以下になるように、切断端部14gが形成される。外周14eの円弧の長さが同心円14cの円弧の長さよりも小さくなるように吐出口14hが形成されると、吐出口14hから導出される温調空気SAの流速を増大させることができ、温調空気SAの到達距離を伸ばすことができる。また、円板状部材14bの外周14eの直径は、同心円14c(案内筒13)の直径の1.2〜1.7倍程度とするのが好ましく、典型的には1.45倍程度とするとよい。なお、半径線14r及び同心円14cは、説明の便宜上用いたものであり、仮想の線図である。
拡散ノズル14は、表層パネル11の裏面11bの図心に円板状部材14bの中心が接するようにして、裏面11bに取り付けられている。このとき、切断端部14gが形成されていない側の円板状部材14bの面が、裏面11bに接触することとなる。拡散ノズル14には、案内筒13が取り付けられている。案内筒13は、爪部13nが半径線14r上に位置する配置で、拡散ノズル14に取り付けられている。これにより、円板状部材14bの面と案内筒13の端部との間に、爪部13nの高さに相当するスリット状の空間が形成される。このスリット状の空間が、前述の吐出口14hとなる。また、円板状部材14bの中心には、表層パネル11とは反対側に伸びる支持棒19が取り付けられている。支持棒19は、支持脚18と同様に、径の異なる2つの円筒状の部材19A、19Bが入れ子状に組み合わされて構成されており、径の大きい円筒状部材19A及び径の小さい円筒状部材19Bを軸方向にスライドさせることで長さを調節することができるように構成されている。支持棒19が設けられることで、区画材ユニット10の荷重を支持脚18と協働して分散させることができる。円筒状部材19Aには、中仕切押さえ12sが取り付けられている。
次に図2及び図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る冷暖房システム1を説明する。図2は、冷暖房システム1の概略構成を示す平面図である。図3(a)は図2におけるIIIa−IIIa矢視断面図、(b)は図2におけるIIIb−IIIb部分矢視図である。以下の冷暖房システム1の説明において区画材ユニット10の構成に言及しているときは、適宜図1を参照することとする。冷暖房システム1は、上述した区画材ユニット10と、温調空気SAを供給する温調機器31と、被冷暖房室Rの床下を区画する隔板21及び有孔板22と、被冷暖房室Rの壁Wの一部を構成する区画面構成部材としての二重壁部材50とを備えている。
冷暖房システム1では、被冷暖房室Rとなる部屋のスラブS上に、区画材ユニット10が複数配列されている。本実施の形態では、区画材ユニット10が、7列×5行の合計35個配列されて、区画材ユニット群10Aを構成している。区画材ユニット群10Aを構成する各区画材ユニット10は、隙間なく敷き詰めるように並べられている。平面視が全体として長方形の区画材ユニット群10Aの一辺10Aaの中央部外側には、温調機器31が配設されている。
温調機器31は、空気の温度を被冷暖房室Rの冷房又は暖房(以下、「冷暖房」と総称する。)に適した温度に調節する機器である。温調機器31は、本実施の形態では床置型エアコンが用いられている。温調機器31は、温度を調節する空気を取り入れる吸込口31fが前面上部に、温度が調節された温調空気SAを吹き出す吹出口31hが前面下部に、それぞれ形成されている。温調機器31は、スラブS上に設置されている。温調機器31は、典型的には、スラブS上に載置されたときに、吹出口31hが、配列された区画材ユニット10の中仕切板12とスラブSとの間(供給空間Sd)に位置する高さに形成され、吸込口31fが、表層パネル11よりも上方に位置する高さに形成されている。このように構成された温調機器31は、吹出口31hが供給部を構成することとなる。
隔板21は、区画材ユニット群10Aの辺10Aa側の端部を塞ぐ平板状の部材である。隔板21は、幅が辺10Aaの長さと同じ長さに、高さが拡散空間距離D1と供給空間距離D2と中仕切板12の厚さとを合計した長さに形成されている。隔板21は、複数枚に分割されていて全体として辺10Aaの長さと同じ長さになるように構成されていてもよい。隔板21は、気体を通過させる孔が形成されておらず、空間を分離させることができるように構成されている。隔板21は、表層パネル11(及び中仕切板12)の面に直交すると共に、辺10Aaに接触する態様で設けられている。隔板21がこのように設置されていることで、拡散空間10d及び供給空間Sdと、これらに隣接する吹出空間Pとの間の、辺10Aaを跨いだ気体の流通が行われないように構成されている。
有孔板22は、気体が通過する小孔22hが複数形成されている平板状の部材である。有孔板22は、本実施の形態では、パンチングプレートが用いられている。有孔板22は、開口率が20〜40%程度であることが好ましい。有孔板22は、区画材ユニット群10Aの、辺10Aaに隣接する2つの辺10Ab、10Ad側及び辺10Aaに対向する辺10Ac側で、供給空間Sdを囲むように配設されている。換言すれば、有孔板22は、供給空間Sdと、供給空間Sdに隣接する分配空間Qとの間に配設されている。有孔板22は、幅が、設置される各辺10Ab、10Ac、10Adの長さに対応した長さに、高さが供給空間距離D2と同じ長さになるように形成されている。有孔板22も、隔板21と同様、複数枚に分割されていて全体として各辺10Ab、10Ac、10Adの長さと同じ長さになるように構成されていてもよい。
辺10Aaに隣接する2つの辺10Ab、10Adでは、拡散空間10dを塞ぐ閉塞板28が取り付けられている。2つの辺10Ab、10Adに閉塞板28が取り付けられ、かつ辺10Aaに隔板21が取り付けられていることにより、区画材ユニット群10Aは、3つの辺10Aa、10Ab、10Adにおいて拡散空間10dから温調空気SAが流出しないように構成されている。また、辺10Aaに沿った吹出空間P、及び2つの辺10Ab、10Adに沿った分配空間Qには、床部材110が配列されている。床部材110は、区画材ユニット10から、中仕切板12、案内筒13、拡散ノズル14、支持棒19を除いた構成になっている。換言すれば、床部材110は、区画材ユニット10の表層パネル11及び4本の支持脚18を備える構成になっている。床部材110は、また、2つの辺10Ab、10Adの、辺10Acと交差する端部から、辺10Aaとは反対側にそれぞれ延びる延長部Esの外側にも、それぞれ配列されている。
辺10Acに沿った区画材ユニット群10Aの外側の分配空間Qには、二重床材210が配列されている。二重床材210は、区画材ユニット10における中仕切板12に相当するが通気孔12hが形成されていない平板状部材29が、床部材110に対して付加された構成となっている。二重床材210は、区画材ユニット10と同様に、拡散空間距離D1を持つ拡散空間10dが形成されるように平板状部材29が配設されている。平板状部材29の下方は、分配空間Qとなっている。このような二重床材210が上述の位置に配設されていることにより、二重床材210の拡散空間10dと区画材ユニット10の拡散空間10dとが連なっている。配列された二重床材210の両端となる延長部Esには、拡散空間10dを塞ぐ閉塞板28が、2つの辺10Ab、10Adから延長して取り付けられている。
二重壁部材50は、被冷暖房室Rの壁Wの一部を構成する部材であり、二重床材210と接する部分の壁Wに設けられている。二重壁部材50は、表壁51と、表壁51の外側で表壁51に対して平行に配設された裏壁52とを有している。二重壁部材50は、表壁51と裏壁52との間に、温調空気SAが通過することができる通気空間Wvが形成されている。裏壁52は、下端が少なくとも中仕切板12の高さ以下にあり、本実施の形態では下端がスラブSに接している。裏壁52には、二重床材210の平板状部材29が当接している。このように構成されていることにより、二重床材210の拡散空間10dと通気空間Wvとが連通し、拡散空間10dを通った温調空気SAを通気空間Wvに導くことができるように構成されている。二重壁部材50は、表壁51の下部に被冷暖房室Rと連通する下部開口50sが、表壁51の上部に被冷暖房室Rと連通する上部開口50tが、それぞれ形成されている。二重壁部材50の下部の通気空間Wvには、下部開口50sへのショートカットを防ぐ立上小壁53が設けられている。立上小壁53は、二重床材210の表面から鉛直に立ち上がるように配設されている。
引き続き図1乃至図3を参照して、区画材ユニット10及び冷暖房システム1の作用を説明する。区画材ユニット10の作用の説明は、冷暖房システム1の作用の一環として説明する。温調機器31で温度が調節された温調空気SA(冷房時は冷風に、暖房時は温風にされる。)は、辺10Aaに隣接する床部材110の床下(吹出空間P)に、吹出口31hから導出される。吹出口31hから導出された温調空気SAは、隔板21があるために区画材ユニット群10Aの下方には流入できず、隔板21に衝突して分かれた後に2つの辺10Ab、10Adの方に向かって吹出空間Pを流れる。2つの辺10Ab、10Adの方に向かって流れる温調空気SAは、壁Wに衝突して向きを変え、区画材ユニット群10Aの外周を取り囲むように流れていき、辺10Acの外側で出会う。
区画材ユニット群10Aの外周を取り囲むように流れた温調空気SAは、3つの辺10Ab、10Ac、10Adに設けられた有孔板22の小孔22hを通って区画材ユニット群10Aの下部の供給空間Sdに流入する。このとき、温調空気SAが有孔板22を通過して区画材ユニット群10A内に流入するので、温調空気SAは略等しい圧力で供給空間Sd内全体に広がることとなる。区画材ユニット群10Aの下部の供給空間Sdに流入した温調空気SAは、通気孔12hから案内筒13の内部に入り、拡散ノズル14に向かって案内筒13内を流れる。このとき、温調空気SAは略等しい圧力で供給空間Sd内全体に広がっているので、各区画材ユニット10における案内筒13内の静圧は略等しくなる。このように、区画材ユニット10が被冷暖房室Rの床を構成しているので、床下空間が狭くダクトを設置することが困難な場合でも、ダクトを用いることなく温調空気SAを略均圧で分配することができる。
温調空気SAは、拡散ノズル14に達すると、円板状部材14bに衝突して放射状に広がり、吐出口14hから導出される。吐出口14hから導出された温調空気SAは、表層パネル11の裏面11bに沿って、拡散空間10d内を流れていく。このとき、温調空気SAは、自身が保有する冷熱又は温熱により表層パネル11を冷やし又は暖める。上述のように、各区画材ユニット10における案内筒13内の静圧は略等しいので、各区画材ユニット10の表層パネル11に沿って流れる温調空気SAは各所で略同様に広がり、表層パネル11全体を満遍なく冷やし又は暖める。そして、冷やされ又は暖められた表層パネル11から被冷暖房室Rに冷熱又は温熱が輻射され、被冷暖房室Rの冷暖房が行われる。なお、区画材ユニット群10Aの供給空間Sdに入る前に床部材110の床下を流れた温調空気SAは、床部材110の表層パネル11を冷やし又は暖めている。温調空気SAは、区画材ユニット群10Aの表層パネル11に接するときよりも、床部材110の表層パネル11に接しているときの方が、被冷暖房室R内の温度との差が大きい。一般に、ペリメータゾーン(被冷暖房室R外周部の外気の影響が大きい部分)の方がインテリアゾーン(被冷暖房室Rの内側部分)よりも熱負荷が大きいので、このように構成されていると、被冷暖房室R全体の熱負荷を適切に処理することができる。
冷暖房システム1では、単に室内の温度を目標値にするだけでなく、効果温度(体感温度)が適正値になるように調節される。冷暖房を行っているとき実際に在室者が感じている温度(効果温度)は、効果温度=(輻射表面温度+室内空気温度)/2といわれている。ここで輻射表面温度は、輻射熱が放たれる面の温度である。このことから、冷暖房システム1では、冷房時に24℃の体感温度を得ようとすれば、表層パネル11の温度を20℃まで冷却することで、被冷暖房室Rに供給される空気の温度は28℃で足りる。仮に対流方式で被冷暖房室R内の空気温度を24℃にしようとすれば、被冷暖房室R内に供給される空気の温度は、一般的に採用される室内空気と吹出空気温度との差を10℃とした場合は、14℃まで冷却されることとなるが、冷暖房システム1では表層パネル11を20℃に冷却する温調空気SAの温度は18℃程度で足りるため、省エネルギーとなる。また、冷暖房システム1では、暖房時に24℃の体感温度を得ようとすれば、表層パネル11の温度を28℃まで加温することで、被冷暖房室Rに供給される温調空気SAの温度は20℃で足りる。
区画材ユニット群10Aの拡散空間10dを流れた温調空気SAは、二重床材210の表層パネル11と平板状部材29との間の空間を介して二重壁部材50の通気空間Wvに流入する。通気空間Wvに流入した温調空気SAは、一部が下部開口50sから被冷暖房室R内に流出しつつ、残りは上方に向かって流れて上部開口50tから被冷暖房室R内に流出する。温調空気SAは、通気空間Wvを流れる際に表壁51を冷やし又は暖め、冷やされ又は暖められた表壁51から被冷暖房室Rに冷熱又は温熱が輻射される。このように、冷暖房システム1では、二重壁部材50からも冷熱又は温熱が輻射され、被冷暖房室Rの冷暖房に寄与することとなる。被冷暖房室R内に吹き出された温調空気SAは、被冷暖房室R内を対流する。これによって被冷暖房室R内の温度分布の偏りが緩和される。上述のように、冷暖房システム1では、所定の体感温度を得るために被冷暖房室Rに供給される温調空気SAの温度は、対流方式の場合に比べて設定温度に近くて足りるため、表層パネル11及び表壁51を冷却又は加熱した後の温調空気SAを被冷暖房室Rに供給することでも所定の体感温度を得ることが可能になる。被冷暖房室R内を対流した温調空気SAは、温調機器31に導入されて温度が調節された後、再び吹出口31hから吹出空間Pに導出され、以後、上記のサイクルが繰り返される。
以上の説明では、拡散ノズル14が円板状部材14bを加工して形成されているとしたが、円錐面状の部材を加工して形成されていてもよい。ここでいう「円錐面状」とは、一般に「円錐」というと円錐面と底面とが含まれることになるところ、円錐の底面に相当する部材がない場合も含まれることを意図したものである。拡散ノズル14が円錐面状の部材を加工して形成されているとすると、案内筒13から流出した温調空気SAを表層パネル11の裏面11bに沿った流れとする際に、温調空気SAを垂直流れから水平流れに円滑に方向変換させることができる。他方、拡散ノズル14が円板状部材14bを加工して形成されているとすると、構造が単純になり製作が容易になる。
以上の説明では、区画材ユニット10が被冷暖房室Rの床を構成することとしたが、床に代えて、又は床と共に、壁及び/又は天井を構成することとしてもよい。区画材ユニット10が被冷暖房室Rの天井を構成する場合、間隔保持部材として吊りボルトを用いることができる。
以上の説明では、温調機器31の吹出口31hが供給部を構成することとしたが、被冷暖房室Rの外に温調機器(例えばエアハンドリングユニット)を設置し、ダクトを介して温調空気SAを被冷暖房室Rに導くようにして、ダクトの吐出口(温調空気SAを導出する開口)を供給部とする構成としてもよい。
以上の説明では、温調機器31(供給部)が、区画材ユニット群10Aの一辺10Aaの中央部外側に配設されているとしたが、これと異なる位置に配設されていてもよい。
図4は、温調機器31(供給部)の設置位置の変形例を示す平面図である。
図4(a)に示す第1の変形例では、温調機器31が、被冷暖房室の角部に配設されている。この場合、区画材ユニット群10Bの、温調機器31に隣接する辺10Baに隔板21を設置し、辺10Ba以外の辺10Bb、10Bc、10Bdに有孔板22を設置するとよい。
図4(b)に示す第2の変形例では、温調機器31が、被冷暖房室の中央部に配設されている。この例では、区画材ユニット群10Cは、温調機器31から被冷暖房室の1つの壁Wに至る一列分の区画材ユニット10が除かれていて、温調空気SAの流路が確保されている。この場合、区画材ユニット群10Cの、温調機器31から1つの壁Wに至る列の両脇の辺10Ca、10Cbに隔板21を設置し、2つの辺10Ca、10Cb以外の辺10Cc、10Cd、10Ce、10Cf、10Cgに有孔板22を設置するとよい。
1 冷暖房システム
10 区画材ユニット
10A 区画材ユニット群
10d 拡散空間
11 表層パネル
11b 裏面
12 中仕切板
12h 通気孔
13 筒状部材
14 拡散部材
18 支持脚
21 隔板
22 有孔板
22h 小孔
31h 吹出口
50 二重壁部材
C 天井
D1 拡散空間距離
D2 供給空間距離
F 床
P 吹出空間
Q 分配空間
R 被冷暖房室
S スラブ
Sd 供給空間
SA 温調空気
W 壁
Wv 通気空間

Claims (3)

  1. 平板状に形成された表層パネルと;
    前記表層パネルとの間に拡散空間を形成するように前記表層パネルに対して間隔を空けて配設され、気体が通過する通気孔が形成された中仕切板と;
    前記中仕切板に対して前記表層パネルの反対側にある気体を前記通気孔から前記表層パネルに導く筒状部材と;
    前記筒状部材を通った気体を前記表層パネルの面に沿って拡散させる拡散部材と;
    前記中仕切板から、前記表層パネルが配設された側とは反対側に突き出た間隔保持部材であって、建物の構造体と前記中仕切板との距離を、前記表層パネルと前記中仕切板との距離の0.7〜2.5倍に保持する間隔保持部材とを備える;
    区画材ユニット。
  2. 請求項1に記載の区画材ユニットを複数備え;
    被冷暖房室を区画する複数の区画面のうちの一面の少なくとも一部を前記表層パネルが形成するように、複数の前記区画材ユニットが建物の構造体に配列され;
    さらに、複数の前記区画材ユニットが配列されて構成された区画材ユニット群の、前記構造体と前記中仕切板との間の供給空間及び前記拡散空間の外縁の一部を、隣接する空間から隔てる隔板と;
    前記供給空間の外縁の残部と隣接する空間との間に設けられ、気体が通過する小孔が複数形成された有孔板と;
    前記供給空間及び前記拡散空間とは反対側の前記隔板に隣接する空間に、温度が調節された温調空気を供給する供給部とを備える;
    冷暖房システム。
  3. 複数の前記区画面のうちの前記区画材ユニットを有する面に隣接した面を構成する区画面構成部材であって、前記温調空気を流す通気空間が内部に形成された区画面構成部材を備え;
    前記供給部から供給された温調空気が前記通気空間を経て前記被冷暖房室内に導かれるように構成された;
    請求項2に記載の冷暖房システム。
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