JP2010144978A - 室内空間の空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各机が配置された在席居住領域を個別に空調する室内空間の空調装置を提供する。
【解決手段】室内の床面10上に複数の机30が配置され、各机30が配置された在席居住領域を個別に空調する室内空間の空調装置1であって、各机30の下部空間35の内側面、上面、又は床面にそれぞれ設けられ、該下部空間35を冷却又は加熱する輻射パネル2と、各机30に対応する床面10の部分にそれぞれ設けられ、各机30の下部空間35に向けて温湿度調節された空気を各机30の下部空間35よりも後方の床面10から吹き出す床吹出口15と、該床吹出口15に温湿度調節された空気を供給する空調機25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内の床面上に複数の机が配置された室内空間の空調に適用され、各机が配置された在席居住領域を個別に空調するのに好適な室内空間の空調装置に関する。
従来、オフィス等の室内空間を空調する場合、室内空間の全体を空調する全体空調が主流であったが、最近では、個人の温熱環境の好みやクールビズといった省エネルギー対策に対応するため、アンビエント空調(室内空間の全体の空調)とタスク空調(各個人が使用する机、椅子が配置された在席居住領域毎の空調)とに分離したパーソナル空調が一部で採用されている。
この種の室内空間の空調の一例として、通気性を有するカーペットの全面から室内空間全体に向けて温度調節された空気を吹き出す空調によってアンビエント空調を構成し、各個人が使用する机、椅子が配置された在席居住領域に対応する床面の部分に風量調節可能な床吹出口を設け、この床吹出口から各個人が使用する在席居住領域に向けて温度調節された空気を吹き出す空調によってタスク空調を構成したものが知られている。
また、他の例として、床若しくは天井から室内空間全体に向けて温度調節された空気を吹き出す空調によってアンビエント空調を構成し、各個人の机の上部や机周りのパーテーション等に風量調節可能な吹出口を設け、この吹出口から各個人が使用する在席居住領域に向けて温度調節された空気を吹き出す空調によってタスク空調を構成したものが知られている。
しかし、上記のような構成の室内空間の空調にあっては、タスク空調による空気の吹出温度がアンビエント空調による空気の吹出温度と同じである場合、各個人は、風量の調節のみによって温熱環境を調整しなければならず、各個人の好みに応じた温熱環境に調整することが難しい。特に、机の上部や机周りのパーテーション等の吹出口からの空気は、人によっては顔等の上半身にドラフト(不快感)を感じることがあるため、有効に利用されていないのが現状である。また、吹出口から吹き出す空気の風量が弱い場合には、机の上部に配置されているパーソナルコンピュータ本体、モニター、照明器具等の熱による上昇気流により、吹出口からの空気によって各個人からの熱負荷を十分にとることができない。
一方、特許文献1には、机の下部の床面の部分に熱源を設け、この熱源に接触するように机の下部空間に箱型の熱交換器を設置し、熱交換器の内部に循環可能に熱媒体を封入し、熱源によって熱交換器の熱媒体を冷却又は加熱することにより、熱交換器の内側空間内に熱を放射し、机の下部空間内を空調するように構成したタスク空調システムが記載されている。
また、特許文献2には、机の周囲を囲むパーテーションを輻射パネルで構成し、パーテーションと室内ユニットとの間で冷媒を循環させ、冷媒の温度を調整することにより、机が配置された在席居住領域を個別に空調するように構成したタスク空調システムが記載されている。
さらに、特許文献3には、机の背板の裏面に送風装置を設置し、中空の天板の近傍に吹出口を設け、天板の下面に複数の小孔を設け、天板の裏面に電気ヒータパネルを設け、送風装置からの風を天板の中空部を介して小孔から吹き出し、この際に、電気ヒータパネルの輻射熱で暖められて滞留している加熱空気を個人の足元全体に供給するように構成したタスク空調システムが記載されている。
特開平6−307680号公報 特開平6−66446号公報 特開平3−1808号公報
特許文献1に記載の技術では、熱源による熱媒体の冷却又は加熱温度を調整することにより、机の下部空間の温度をある程度は調整することはできる。また、特許文献2に記載の技術では、冷媒の温度を調整することにより、机の上部空間及び下部空間の温度をある程度は調整することができる。さらに、特許文献3に記載の技術では、電気ヒータパネルによる加熱温度を調整することにより、机の下部空間の温度をある程度は調整することができる。
しかし、特許文献1〜3に記載の技術にあっても、室内全体をクールビズ等の省エネルギー対策に対応して高い室内温度(例えば、28℃程度)に設定する際には、各机が配置された在席居住領域を個人の好みに応じた温熱環境に調整することは難しい。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、各机が配置された在席居住領域を個人の好みに応じた快適な温熱環境に調整することができる、室内空間の空調装置を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、室内の床面上に複数の机が配置され、各机が配置された在席居住領域を個別に空調する室内空間の空調装置であって、各机の下部空間の内側面、上面、又は床面にそれぞれ設けられ、該下部空間を冷却又は加熱する輻射パネルと、各机に対応する床面の部分にそれぞれ設けられ、各机の下部空間に向けて温湿度調節された空気を各机の下部空間よりも後方の床面から吹き出す床吹出口と、該床吹出口に温湿度調節された空気を供給する空調機とを備えていることを特徴とする。
本発明の室内空間の空調装置によれば、各机が配置された在席居住領域は、各机の下部空間の輻射パネルにより補完的に冷却又は加熱され、この冷却又は加熱された下部空間の空気と床吹出口から各机の下部空間に向けて吹き出した温度調節された空気とが混合され、冷房時の際には、高温の室内温度にも関わらず、暖房時の際には、低温の室内温度にも関わらずに、各机の下部空間が各机を利用する各個人の好みに応じた温熱環境に調整される。
その際、床吹出口から吹き出される空調空気は、その吹き出される気流方向にある空気と輻射パネルにより冷却又は加熱された下部空間内の空気とのみ混合し、それら以外の下部空間外の室内空気とはほとんど混合することがないので、下部空間の外側の室内を無駄に冷却又は加熱することがなく、在席居住領域の快適性の確保と室内全体の省エネルギー化を両立させることができる。また、下部空間の空気は、人体の熱による対流や床吹出口からの温湿度調節された空気流により換気が行われる。
また、本発明は、前記輻射パネルは、各机の下部空間の内側面又は上面に着脱可能、かつ取付位置を調整可能に設けられていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の室内空間の空調装置によれば、輻射パネルは、各机の下部空間の内側面又は上面に着脱可能、かつ取付位置を調整可能に設けられているので、各机を使用する各個人の好みに応じた位置に輻射パネルを設けることにより、各机の下部空間を各個人の好みに応じた温熱環境により適切に調整することができる。
さらに、本発明は、前記輻射パネルは、各机に対応する床面の部分に水平移動可能に設けられていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の室内空間の空調装置によれば、輻射パネルは、各机の下部空間に対応する床面の部分に水平移動可能に設けられているので、各机を使用する各個人の好みに応じた位置に輻射パネルを設けることにより、各机の下部空間を各個人の好みに応じた温熱環境に更に適切に調整することができる。
さらに、本発明は、前記床面の複数箇所には、前記輻射パネルに熱媒体を供給する熱源機に接続された熱媒コンセントが設けられ、各熱媒コンセントに前記輻射パネルが熱媒ホースを介して接続可能に構成されていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の室内空間の空調装置によれば、床面の熱媒コンセントに熱媒ホースを介して輻射パネルを接続することにより、熱源機から熱媒コンセント及び熱媒ホースを介して輻射パネルに熱媒体が供給され、輻射パネルにより机の下部空間が冷却又は加熱されることになる。
さらに、本発明は、前記床吹出口は、温湿度調節された空気の吹出方向を調整可能、かつ、温湿度調節された空気の吹出量を調整可能に構成されていることを特徴とすることとしてもよい。
本発明の室内空間の空調装置によれば、床吹出口からの温湿度調節された空気の吹出方向、及び吹出量を調整することにより、各机の下部空間を各個人の好みに応じた温熱環境により適切に調整することができる。
以上、説明したように、本発明の室内空間の空調装置によれば、高温又は低温の室内温度でありながら、各机が配置された在席居住領域を個人の好みに応じた快適な温熱環境に調整することができる室内空間の空調装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による室内空間の空調装置の一実施の形態が示されている。図1は全体の概略縦断面図、図2は図1の部分拡大図、図3は床吹出口の該略図、図4〜図6は各机が配置される在席居住領域の温熱環境のシミュレーション結果を示す説明図である。
すなわち、本実施の形態の室内空間の空調装置1は、床面10上に複数の机30が配置されたオフィス等の室内空間の空調に適用可能なものであって、特に、各机30が配置されている在席居住領域を個別に空調するのに有効なものである。
各机30は、例えば、長方形板状の天板31と、天板31の左右端に設けられる一対の長方形板状の側板32、32と、天板31の前端に設けられる長方形板状の前板(図示せず)とを備え、天板31と一対の側板32、32と前板と床面10とによって囲まれる部分に後方が開口する直方体状の下部空間35が形成されている。
複数の机30は、床面10上に所望のパターン(横並び、縦並び等)で配置され、各机30にそれぞれ椅子40が配置されている。椅子40は、例えば、座板と、背もたれと、4本の脚とから構成され、各机30の下部空間35内に後方の開口から出し入れ可能に床面10上に配置されている。
各机30の天板31の上部には、パーソナルコンピュータの本体、モニター、キーボード、マウス等の機器45や照明器具等が配置され、これらの機器45や照明器具等を用いて各個人が各椅子40に座った状態で各種の作業を行うようになっている。
本実施の形態の空調装置1は、各机30の下部空間35にそれぞれ設けられる輻射パネル2と、各輻射パネル2に熱媒体(冷水又は温水、本実施の形態では冷水)を供給する熱源機7と、各机30が配置される在席居住領域の床面10の部分にそれぞれ設けられる床吹出口15と、各床吹出口15に温湿度調節された空気(以下、「温調空気」という。)を供給する空調機25とを備えている。
輻射パネル2は、各机30の下部空間35に面する部分(天板31の下面31a、各側板32の裏面32a、前板の裏面等、図1に例においては、天板31の下面31a)にネジ止め、掛着金具による掛着等によって着脱可能に構成され、各机30を使用する各個人の好みに応じた位置に取り付けられるようになっている。
輻射パネル2は、各机30の下部空間35に対応する床面10の部分に移動可能に設け、各机30を使用する各個人の好みに応じた位置(下部空間35の前方、後方、側方等)に調整可能に構成してもよい。この場合、輻射パネル2に台座やキャスター等を取り付け、床面10上を水平移動可能に構成してもよい。
輻射パネル2の内部には、熱媒体を循環させる管路(図示せず)が設けられ、この管路内を熱媒体が循環することにより、輻射パネル2の表面から各机30の下部空間35に向けて輻射熱が放射され、又、一部は対流により、下部空間35が冷却される。
輻射パネル2には、図2に示すように、管路に連通する熱媒体の流入口(図示せず)と流出口(図示せず)とを備えた熱媒コンセント3が設けられ、この熱媒コンセント3に熱媒ホース4の一端が着脱可能に接続されている。
熱媒ホース4は、第1ホース(図示せず)と第2ホース(図示せず)の2本のホースを束ねて構成したものであって、図2に示すように、長手方向の一端に第1プラグ5が設けられ、長手方向の他端に第2プラグ6が設けられ、第1プラグ5が輻射パネル2の熱媒コンセント3に着脱可能に接続され、第2プラグ6が床面10に設けられる熱媒コンセント12に着脱可能に接続される。
熱媒コンセント12は、各机30が配置される在席居住領域に対応する床面10の部分、つまり、各机30の下部空間35に対応する部分に設けられる。
第1プラグ5は、第1ホースの一端に連通する第1開口(図示せず)と、第2ホースの一端に連通する第2開口(図示せず)とを備え、第2プラグ6は、前記第1ホースの他端に連通する第1開口と、前記第2ホースの他端に連通する第2開口とを備えている。
熱媒ホース4の第1プラグ5を輻射パネル2の熱媒コンセント3に接続することにより、熱媒ホース4の第1ホースが第1開口を介して輻射パネル2の熱媒コンセント3の流入口に接続され、第2ホースが第2開口を介して輻射パネル2の熱媒コンセント3の流出口に接続される。
熱媒コンセント12は、第1開口(図示せず)と第2開口(図示せず)とを備え、この熱媒コンセント12に熱媒ホース4の第2プラグ6を接続することにより、熱媒コンセント12の第1開口が熱媒ホース4の第2プラグ6の第1開口を介して第1ホースに接続され、熱媒コンセント12の第2開口が熱媒ホース4の第2プラグ6の第2開口を介して第2ホースに接続される。
床面10に設けられる熱媒コンセント12は、床下に設けられている熱媒配管13に接続されている。熱媒配管13は、第1配管13aと第2配管13bの2本の配管を備え、第1配管13aの一端が熱媒コンセント12の第1開口に接続され、第2配管13bの一端が熱媒コンセント12の第2開口に接続され、第1配管13aの他端が熱源機7の熱媒体の流出口(図示せず)に接続され、第2配管13bの他端が熱源機7の熱媒体の流入口(図示せず)に接続されている。
熱源機7は、例えば、圧縮機、熱交換器、循環ポンプ、熱媒タンク等から構成され、熱源機7の運転により、熱媒配管13、熱媒コンセント12、熱媒ホース4、及び熱媒コンセント3を介して熱源機7と各輻射パネル2との間で熱媒体が循環するようになっている。
本実施の形態においては、熱源機7で冷却した冷水を、熱媒配管13の第1配管13a、熱媒コンセント12、熱媒ホース4の第1ホース、及び熱媒コンセント3を介して各輻射パネル2に供給し、各輻射パネル2を循環した後に、熱媒コンセント3、熱媒ホース4の第2ホース、熱媒コンセント12、及び熱媒配管13の第2配管13bを介して熱源機7に戻している。
各机30に対応する床面10の部分、例えば、各机30の下部空間35よりも後方の床面10の部分には、床吹出口15がそれぞれ設けられ、各床吹出口15から各机30の下部空間35に向けて温調空気が吹き出すように構成されている。
各床吹出口15は、床下空間21及び空調ダクト22を介して室外の空調機25に接続され、空調機25の運転により、空調ダクト22及び床下空間21を介して各床吹出口15に温調空気が導かれ、各床吹出口15から各机30の下部空間35に向けて温調空気が吹き出すように構成されている。
空調機25は、例えば、熱交換器、送風ファン等から構成され、空調機25の運転によって外気を取り込むことにより、温度調節された空気が空調ダクト22に導かれ、空調ダクト22及び床下空間21を介して各床吹出口15に導かれ、各床吹出口15から各机30の下部空間35に向けて吹き出すようになっている。
床吹出口15は、図3に示すように、床面10の複数箇所に設けた床面10を貫通する吹出孔11に吹出口体16を取り付けて構成したものである。吹出口体16は、例えば、吹出孔11に嵌合される円筒状の外枠17と、外枠17の内側に設けられる複数のルーバ18と、外枠17の上端に取り付けられる円板状の平板19とを備えている。
平板19は、図中下半部が半円板状に形成されるとともに、図中上半部に複数の長円形状の吹出開口20が放射状に設けられ、各吹出開口20が各机30の下部空間35よりも後方の床面10に配置され、かつ、下部空間35に向けて吹出開口20を合わせるように、外枠17の上端開口に取り付けられている。
平板19の各吹出開口20からの温調空気の吹き出し方向は、外枠17の内側に設けられているルーバ18の傾きを調整することによって任意の方向に調整可能に構成されている。本実施の形態においては、各吹出開口20からの温調空気が各机30の下部空間35の方向(図3中矢印方向)を向くように、ルーバ18の傾きを調整している。
なお、各床吹出口15に電動式のシャッター(図示せず)を設けると共に、各机30に各個人の在席を検知する在席センサを設け、在席センサからの信号によってシャッターを駆動させて、各机30に各個人が在席しているときのみに各床吹出口15を開放させるように構成してもよい。
そして、上記のように構成した本実施の形態による空調装置1によって各机30が配置された在席居住領域を個別に空調するには、熱源機7を運転して各輻射パネル2に熱媒体を供給し、各輻射パネル2の表面から各机30の下部空間35に向けて輻射熱を放射するとともに、空調機25を運転して外気を取り込み、この外気と室内レターン空気とを混合したものを温湿度調節して各床吹出口15に導き、各床吹出口15から各机30の下部空間35に向けて吹き出す。この場合、例えば、熱源機7で20℃程度に調整した熱媒体を各輻射パネル2に供給し、空調機25で21℃程度に調整した温調空気を各床吹出口15に供給する。
これにより、各机30の下部空間35が各輻射パネル2からの輻射熱と対流熱によって冷却されるとともに、各輻射パネル2からの輻射と対流の熱伝達によって各個人の好みに応じた程度に冷却効果を持たせ、かつ、下部空間35の空気が各床吹出口15からの温調空気と混合され、下部空間35を含む在席居住領域が各個人の好みに応じた快適な温熱環境に調整される。
その際、床吹出口15から吹き出される温調空気は、その気流方向の空気と輻射パネル2により冷却された下部空間35内の空気とのみ混合し、それら以外の下部空間35外の室内空気とはほとんど混合することがないので、下部空間35の外側の室内空気を無駄に冷却することがなく、在席居住領域外の室温を高めにしながら在席居住領域の快適性の確保と室内全体の省エネルギー化を両立させることができる。また、下部空間35の空気は、人体の熱による対流や床吹出口15からの温調空気流により、効果的に換気される。
従って、室内全体をクールビズ等の省エネルギー対策に対応して高い温度(例えば、28℃程度)に設定しても、各机30が配置されている在席居住領域を個別に26℃程度の室温と輻射効果により快適な温熱環境に設定することができるので、各机30を使用する各個人の知的生産性を向上させることができ、かつ、省エネルギー効果を高めることができる。
また、各机20の上部に配置されているパーソナルコンピュータの本体、モニター等の機器45や照明器具等から発する熱によって生じる加熱された空気の気流は、床吹出口15からの温調空気と直接に混合することなくそのまま室内を上昇することになるので、室内全体を高い温度(例えば、28℃程度)に保持しつつ、人体のみの快適な空調条件を考慮すればよく、省エネルギー効果を高めることができる。
さらに、輻射パネル2に循環させる熱媒体(冷水)として、比較的高い温度の冷水を使用することができるので、井戸水やフリークリング等の自然エネルギーを冷水として利用することが可能となり、熱源機7のCOPの高い運転が可能となる。
図4〜図6に本実施の形態による空調装置による空調のシミュレーション結果を示す。図4は人体を中心とする縦断面、図5はパーソナルコンピュータの本体等を中心とする縦断面、図6は床面の上方5cm地点での水平断面である。
図4〜図6のシミュレーションは、輻射パネル2を作動させ、床吹出口15から19℃の温調空気を下部空間35のみに向けて吹き出した場合であり、パーソナルコンピュータの本体等の機器45からの熱は、各机30の下部空間35の空気と混合することなく、室内空間を上昇していることが分かる。周囲温度は28℃程度、人体周囲温度は25.0〜26.0℃程度であり、快適な領域にあることが分かる。
なお、空調機25により取り入れる外気を除湿処理することにより、更に快適な温調環境を提供できるとともに、この除湿処理に排熱を利用したデシカント空調を利用することにより、更なる省エネルギーを図ることができる。
なお、上記の説明においては、熱源機7の熱媒体に冷水を用い、この冷水によって各机30の下部空間35を冷却したが、熱媒体に温水を用い、温水によって各机30の下部空間35を加熱する暖房に本発明を適用してもよい。
本発明による室内空間の空調装置の一実施の形態の全体を示した概略図である。 図1の部分拡大図である。 図1の床吹出口の概略図である。 本実施の形態による空調装置による空調のシミュレーション結果を示した説明図であって、人体を中心とする縦断面である。 本実施の形態による空調装置による空調のシミュレーション結果を示した説明図であって、パーソナルコンピュータの本体等を中心とする縦断面である。 本実施の形態による空調装置による空調のシミュレーション結果を示した説明図であって、床面の上方5cm地点での水平断面である。
符号の説明
1 空調装置 2 輻射パネル
3、12 熱媒コンセント 4 熱媒ホース
5 第1プラグ 6 第2プラグ
7 熱源機 10 床面
11 吹出孔 13 熱媒配管
13a 第1配管 13b 第2配管
15 床吹出口 16 吹出口体
17 外枠 18 ルーバ
19 整流板 20 吹出開口
21 床下空間 22 空調ダクト
25 空調機 30 机
31 天板 31a 下面
32 側板 32a 裏面
35 下部空間 40 椅子
45 機器

Claims (5)

  1. 室内の床面上に複数の机が配置され、各机が配置された在席居住領域を個別に空調する室内空間の空調装置であって、
    各机の下部空間の内側面、上面、又は床面にそれぞれ設けられ、該下部空間を冷却又は加熱する輻射パネルと、各机に対応する床面の部分にそれぞれ設けられ、各机の下部空間に向けて温湿度調節された空気を各机の下部空間よりも後方の床面から吹き出す床吹出口と、該床吹出口に温湿度調節された空気を供給する空調機とを備えていることを特徴とする室内空間の空調装置。
  2. 前記輻射パネルは、各机の下部空間の内側面又は上面に着脱可能、かつ取付位置を調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の室内空間の空調装置。
  3. 前記輻射パネルは、各机に対応する床面の部分に水平移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の室内空間の空調装置。
  4. 前記床面の複数箇所には、前記輻射パネルに熱媒体を供給する熱源機に接続された熱媒コンセントが設けられ、各熱媒コンセントに前記輻射パネルが熱媒ホースを介して接続可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の室内空間の空調装置。
  5. 前記床吹出口は、温湿度調節された空気の吹出方向を調整可能、かつ、温湿度調節された空気の吹出量を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の室内空間の空調装置。
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