JP5396248B2 - 個別空間用空調システム - Google Patents

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本発明は、パーティション(間仕切り)によって室内に区画される個別空間の温度を調節する個別空間用空調システムに関する。
パーティションによって室内に区画された個別空間の温度を制御する温度環境調整装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。この装置の有するパーティションは、上部輻射パネル及び下部輻射パネルを含んで構成されている。そして、冷凍機で冷却された冷媒は、冷媒供給タンクに送られた後、上部輻射パネルおよび下部輻射パネルに供給されている。
特開平6−66446号公報
近年、地球温暖化の問題等から省エネルギーが求められている。特に、室内の空調設備に関してはその要求が強い。この点、前述の装置では、冷媒が供給される上部輻射パネルや下部輻射パネルがパーティションの一部を構成しており、これらの輻射パネルからの放射熱で個別空間を冷却している。このように、冷房に際して輻射パネルからの放射熱のみを用いているため、この点に改良の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、個別空間の人にとっての温熱感を効率よく調節することにある。
前記目的を達成するため、本発明の個別空間用空調システムは、熱媒体が流れる伝熱性の熱媒体パイプを備え、上部が開放された個別空間を室内に区画する間仕切りに取り付けられることで、前記間仕切りにおける前記個別空間側の表面に沿って対流を発生させる対流発生部と、前記対流を受けることで前記個別空間側の表面温度が調節されることにより、熱を放射する間接放射部と、を有することを特徴とする。
本発明において、間接放射部は、対流発生部で発生された対流を受けることで個別空間側の表面温度が調節される。このように、その表面温度が調節されることで、間接放射部が放射面となる。この放射面からの熱交換によっても個別空間の温度が調節されるため、個別空間の人にとっての温熱感を効率よく調節することができる。
この個別空間用空調システムにおいて、前記間接放射部よりも上側に前記対流発生部を取り付けるための上側取り付け具と、前記間接放射部よりも下側に前記対流発生部を取り付けるための下側取り付け具とを有し、前記対流発生部は、前記個別空間の温度を下げる場合には前記上側取り付け具によって取り付けられ、前記個別空間の温度を上げる場合には前記下側取り付け具によって取り付けられることが好ましい。
本発明によれば、取り付け位置の変更によって、1つの対流発生部を冷房と暖房に共用できる。
この個別空間用空調システムにおいて、前記対流発生部は、前記熱媒体パイプの周囲に配置され、前記熱媒体パイプからの熱を前記熱媒体パイプ周囲の空間に伝える伝熱部材を有することが好ましい。
本発明によれば、伝熱部材の周囲空気にも温度差が与えられるので、対流を効率よく発生させることができる。
この個別空間用空調システムにおいて、前記対流発生部は、前記伝熱部材を間に挟む一対の対流規制板を有することが好ましい。
本発明によれば、対流規制板によって対流の方向が規制されるので、対流を強めることができる。
この個別空間用空調システムにおいて、前記間接放射部は、前記個別空間内に設置された机の天板であることが好ましい。
本発明によれば、人体からの熱が籠もりがちな天板よりも下の空間に対する温度の調節を、天板からの放射熱によって効率よく行える。
この個別空間用空調システムにおいて、前記熱媒体の温度を、前記室内の温度を調節する室内用エアーコンディショナーとは独立に調節する、熱媒体用熱源機を有することが好ましい。
本発明によれば、室内用エアーコンディショナーによる全体的な調節と、熱媒体パイプ等による個別の調節とを併用でき、温度調節の効率化が図れる。
本発明によれば、個別空間の温度を効率よく調節できる。
個別空間用空調システムの全体構成を説明する図である。 個別空間内の構成を説明する斜視図である。 対流発生パネルの構造を説明する部分拡大図である。 対流発生パネルで発生される対流を説明する図である。 熱の対流・放射を説明する側面図である。 熱の対流・放射を説明する平面図である。 熱の対流・放射を説明する正面図である。 暖房時における対流発生パネルの取り付け態様を説明する図である。 対流発生パイプを用いた実施形態を説明する図である。 対流発生パイプの一例を説明する図である。 対流発生パイプの他の例を説明する図である。
===第1実施形態===
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の空調システムは、室内3において全体的な温度を調節するアンビエント空調を行う室内空調部1(室内用エアーコンディショナー)と、パーティション4(間仕切り)で区画された個別空間41の温度を調節するタスク空調を行う個別空調部2とを有している。
室内空調部1は、空調機11、上部空調ダクト12、下部空調ダクト13、床吹出口14、吸込口15を有している。
空調機11は、熱交換器や送風ファンを含んで構成され、外気や天井裏空間31からの空気を取り込み、取り込んだ空気の温度や湿度を調節して室内3へ供給する。この空調機11は、室内3の温度や湿度を調節する。すなわち、取り込んだ空気が指定された温度や湿度となるように、動作が制御される。
上部空調ダクト12は、天井裏空間31と空調機11との間に設けられ、天井裏空間31の空気を空調機11へ導く。下部空調ダクト13は、床下空間32と空調機11との間に設けられ、空調機11からの空気(温度調節後の空気)を、床下空間32に導く。床吹出口14は、床下空間32と室内3とを連通する部材であり、床33に設けた開口部に取り付けられる。この床吹出口14は、例えばスリットや通気孔を形成した板材によって構成される。そして、床吹出口14は、パーティション4で区画される個別空間41に配置してもよいし、他の床面に配置してもよい。吸込口15は、天井裏空間31と室内3とを連通する部材であり、天井34に設けた開口部に取り付けられる。この吸込口15もまた、スリットや通気孔を形成した板材等によって構成される。
個別空間41を区画するパーティション4は、例えば図2に示すように、左側に配置される左側パネル42、正面に配置される正面パネル43、右側に配置される右側パネル44を有し、これらのパネル42〜44が平面視でコ字状となるように配置される。なお、この図2及び後述する図8,図9では、説明の都合上、右側パネル44の一部を切り欠いた状態に描いている。
このパーティション4によって、上部及び後方が開放された個別空間41が区画される。そして、個別空間41における後方部分が人の出入口となる。なお、例示したパーティション4では、右側パネル44の前後方向の長さが左側パネル42の前後方向の長さよりも短くなっており、その分出入口が広くなっている。
個別空間41には、作業机51やキャビネット52等の什器が配置される。作業机51は、天板51aと脚部51bとを有している。天板51aは、後述するように、間接的に熱を放射する間接放射部として機能する。この天板51aには、木材、金属、ガラス等で作製された矩形状の板材が用いられる。そして、天板51aの幅は、正面パネル43の幅(左右方向の長さ)と同程度に定められ、天板51aの奥行きは右側パネル44の幅(前後方向の長さ)と同程度に定められる。また、天板51aの厚さは、天板51aが撓まず、作業に必要な剛性が得られる程度の厚さとされる。脚部51bは、天板51aを支える部材であって、本実施形態では4本の角柱状部材によって構成されており、天板51aの四隅に1本ずつ取り付けられている。
図1に示すように、個別空調部2は、熱源機21、第1熱媒体供給管22、第2熱媒体供給管23、熱媒体コンセント24、第1熱媒体ホース25、第2熱媒体ホース26、対流発生パネル27を有している。
熱源機21は、熱媒体の温度を、室内空調部1による制御温度とは独立に調節する部分であり、熱媒体用熱源機に相当する。熱媒体は、対流発生パネル27の動作温度を定めるものである。本実施形態では、熱媒体として水が用いられている。そして、熱源機21は、暖房時にあっては水を加熱することで温水とし、冷房時にあっては水を冷却することで冷水とする。熱源機21にて温度が調節された熱媒体は、第1熱媒体供給管22、第2熱媒体供給管23、熱媒体コンセント24、第1熱媒体ホース25、及び、第2熱媒体ホース26を介して対流発生パネル27に供給される。
第1熱媒体供給管22及び第2熱媒体供給管23は、熱源機21と熱媒体コンセント24との間で熱媒体を流す。このため、これらの供給管は床下空間32に配置される。本実施形態において、第1熱媒体供給管22は熱源機21から熱媒体コンセント24へと熱媒体を流し、第2熱媒体供給管23は熱媒体コンセント24から熱源機21へと熱媒体を流す。熱媒体コンセント24は、第1熱媒体ホース25や第2熱媒体ホース26が接続される接続部(図示せず)を有している。熱媒体コンセント24は、各熱媒体ホース25,26が接続されていない状態で、熱媒体供給管22,23内の熱媒体が外に漏れないように接続部の開口を塞ぎ、一方、各熱媒体ホース22,23が接続された状態で、各熱媒体供給管22,23と各熱媒体ホース25,26との間で熱媒体が流れるように、接続部の開口を開放するように構成されている。
第1熱媒体ホース25及び第2熱媒体ホース26は、熱媒体コンセント24と対流発生パネル27との間で熱媒体を流すためのものであり、例えば可撓性を有するチューブ状部材によって構成される。第1熱媒体ホース25は、第1熱媒体供給管22に接続され、第2熱媒体ホース26は、第2熱媒体供給管23に接続される。従って、熱源機21から供給された熱媒体は、第1熱媒体供給管22と第1熱媒体ホース25を通って対流発生パネル27に導かれる。一方、対流発生パネル27から排出された熱媒体は、第2熱媒体ホース26及び第2熱媒体供給管23を通って熱源機21に戻され、再度対流発生パネル27へ供給される。このように、熱源機21で温度調節された熱媒体は、熱源機21と対流発生パネル27との間を循環して用いられる。
次に、対流発生パネル27について説明する。
対流発生パネル27は、対流発生部に相当する部材であり、パーティション4における個別空間41側の表面(内側表面)に取り付けられる。図2は冷房時の使用状態(個別空間41の温度を下げるための使用状態)を示している。この使用状態では、対流発生パネル27は、上側取り付けフック28A(上側取り付け具)により、左側パネル42の上部、すなわち作業机51の天板51aよりも上方に配置されている。
図3に示すように、この対流発生パネル27は、熱媒体パイプ27a、伝熱フィン27b、対流規制板27cを有する。熱媒体パイプ27aは、熱媒体が流れる部材であり、伝熱性を有する管状部材、例えば内径が1cm程度の金属パイプ(鉄管、ステンレス管、銅管、アルミニウム管)によって構成される。伝熱フィン27bは伝熱部材に相当し、熱媒体パイプ27aを介して伝えられる熱媒体からの熱を、熱媒体パイプ27aの周囲の空間に伝える。この伝熱フィン27bは、例えば、針金を矩形のコイル状に巻いたものであり、金属パイプの周囲に螺旋状に巻付けられている。そして、伝熱フィン27bが伝熱フィン27b付近の空気に温度変化を与えることで、熱媒体パイプ27aの周囲の空気に対流が生じる。
対流規制板27cは、伝熱フィン27bが巻付けられた熱媒体パイプ27aを挟む板状部材である。本実施形態では、互いに平行であって一定の間隔を空けて配置された複数の熱媒体パイプ27aを、一対の対流規制板27cで挟んだ状態で固定している。対流規制板27cにより、後述のように、熱媒体パイプ27aの周囲で発生した空気対流の方向が、一対の対流規制板27cの間に規制される。
なお、各熱媒体パイプ27aは、第1熱媒体ホース25と第2熱媒体ホース26の間に配置され、第1熱媒体ホース25から供給された熱媒体が、第2熱媒体ホース26へ排出されるように接続されている。
前述したように、対流発生パネル27はパーティション4の表面に取り付けられるが、その際、各熱媒体パイプ27aが上下方向に並ぶように配置される。これは、対流を発生させるためである。すなわち、対流は空気の温度差によって発生するが、間隔を空けて配置した熱媒体パイプ27aを上下方向に並べると、熱媒体パイプ27a及び伝熱フィン27bが配置されている空間と熱媒体パイプ27a等が配置されていない空間との間に温度差が生じる。このとき、相対的に温かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する。この空気の上昇と下降とが、対流発生パネル27における上下方向の複数箇所で生じるので、対流が生じる。加えて、一対の対流規制板27cによって熱媒体パイプ27a等を挟んでいるので、拡散しないように対流の方向を規制できる。
その結果、冷房時にあっては、図4に矢印で示すように、対流発生パネル27の内部で生じた冷気が、パーティション4(左側パネル42)の内側表面に沿って下方向へ流れる。そして、この冷気が天板51aの表面に達すると、この天板51aの上面に沿って拡がって天板51aを表面側から冷却する。
次に、空調システムの動作について説明する。
本実施形態の空調システムでは、室内空調部1と個別空調部2とを併用している。図5〜図7に示すように、冷房時において、室内空調部1は室内3を一律に冷房する。例えば28℃前後となるように冷房をする。そして、空調機11で冷却された空気は、下部空調ダクト13を通じて流れ、例えば、床吹出口14のそれぞれから個別空間41内に下方から供給される。床吹出口14から供給された冷気によって、パーティション4で囲まれた個別空間41が冷却される。
一方、個別空調部2は各個別空間41を個別に冷房する。例えば、室内空調部1での設定温度よりも所定温度(5℃前後)低い温度まで冷却された熱媒体(冷水)を循環させることで、担当する個別空間41の温度を調節する。例えば、室内空調部1での設定温度が28℃のとき、表面結露を生じない20℃から23℃程度に冷却された冷水を循環させる。前述したように、熱媒体の循環により、対流発生パネル27からはパネル表面を下方に流れる冷気が生じ、この冷気が間接放射部に相当する天板51aの表面に拡がる。長時間に亘って対流にさらされることで、天板51aの全体が対流に応じた温度に冷却される。
これにより、天板51aの全体からも二次的な放射熱交換が生じ、作業机51で作業している作業者に対して清涼感を与えることができる。このように、天板51aからの二次放射を利用しているので、個別空間41の冷却を効率よく行うことができる。また、天板51aが冷却されることから、天板51aに触れている作業者に対しては、熱の伝導による清涼感を与えることができる。
加えて、対流発生パネル27も放射により熱交換するので、作業者に対し、この放射量が増大することにより清涼感を与えることもできる。そして、対流発生パネル27や天板51aからの放射熱は気流を伴わないため、気流が顔等に直接あたることによる不快感も抑制できる。
以上は、冷房運転時における動作について説明したが、暖房運転時には、例えば図8に示すように、対流発生パネル27を天板51aよりも下方のパネル表面に取り付ける。図8の例では、正面パネル43の表面に設けた下側取り付けフック28B(下側取り付け具)により、正面パネル43の下側部分に対流発生パネル27を取り付けている。本実施形態では、対流発生パネル27と熱媒体コンセント24との間が可撓性を有する熱媒体ホース25,26で接続されているので、対流発生パネル27の取り付け位置を容易に変更できる。
図8の例では、床吹出口14から26℃前後の温風を供給する。そして、対流発生パネル27には、この温風よりも所定温度(5℃前後)高い温度に加熱された熱媒体(温水)を供給する。これにより、対流発生パネル27で温められた空気が上昇して天板51aの下面に拡がり周囲に拡散して上昇する。そして、温められた天板51aからの二次放射熱も加わって、個別空間41の温度が広い範囲にわたって調節される。
以上説明したように、本実施形態の空調システムでは、伝熱フィン27bが巻付けられた熱媒体パイプ27aを一対の対流規制板27cで挟んだ対流発生パネル27を、パーティション4における個別空間41側の表面に取り付けている。そして、対流発生パネル27で生じた気流(対流)を作業机51の天板51aに導いて温度を調節することで、この天板51aから間接的に熱を放射させている。このため、個別空間41の温度を効率よく調節することができる。
また、上側取り付けフック28Aや下側取り付けフック28Bにより、1つの対流発生パネル27を、天板51aよりも上側のパーティション表面と天板51aよりも下側のパーティション表面とに取り付け可能に構成しているので、冷房時と暖房時とで対流発生パネル27の取り付け位置を変えることで、1つの対流発生パネル27を冷房と暖房に共用できる。
また、個別空調部2は、熱媒体の温度を室内空調部1とは独立に調節する熱源機21を有しているので、室内空調部1による全体的な温度調節と、個別空調部2による個別空間41に対する温度調節とを併用でき、個々の個別空間41の温度をエネルギーの無駄なく調節できる。
===第2実施形態===
前述の第1実施形態では、対流発生部として、伝熱フィン27bが巻付けられた熱媒体パイプ27aを一対の対流規制板27cで挟んだ対流発生パネル27を用いていたが、この構成に限定されない。例えば、図9〜図11に示すように、伝熱部材が周囲に巻付けられた熱媒体パイプユニット61を対流発生部としてもよい。
伝熱部材としては、例えば図10に示すようなものを用いることができる。すなわち、針金を網状に編んで円筒状に巻いた網状部分61bと、網状部分61bと熱媒体パイプ61aとを接続するスポーク部分61cとを有する格子状部材を用いることができる。また、図11に示すように、矩形状コイル部材61dを熱媒体パイプ61aの周囲に螺旋状に巻付けたものでもよい。このように構成することで、伝熱部材の周囲空気にも温度差が与えられ、空気の対流を効率よく発生させることができる。
このような熱媒体パイプユニット61は、例えば図9に示すように、冷房時にはパーティション4の上端部分に上側取り付けフック28Aを介して取り付けられる。また、図示は省略するが、暖房時には、天板51aよりも下側のパーティション表面に同様にして取り付けられる。
この第2実施形態でも、熱媒体パイプ61aの周囲空気に熱媒体の温度が伝えられ、対流が生じる。その結果、第1実施形態と同様に、天板51aを介して熱を間接的に放射することができる。
===その他の実施形態===
ところで、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、熱媒体に関し、温水や冷水以外であってもよい。具体的には、冷媒であってもよいし、空気等の気体であってもよい。さらに、オイルであってもよい。
また、対流発生部に関し、伝熱部材を設けずとも熱媒体パイプ27aだけで構成してもよい。そして、伝熱部材を熱媒体パイプ27aの周囲に設けることで、熱媒体の熱をパイプの周囲空気にまで効率よく伝えることができる。これにより、伝熱部材の周囲空気を加熱したり冷却したりでき、対流を効率よく生じさせることができる。
また、対流発生部を取り付けるための取り付け具に関し、取り付けフックに限られない。例えば、マグネットであってもよいし、面ファスナーであってもよい。また、吊り下げ用の紐とこの紐を掛ける係止具との組み合わせであってもよい。
また、間接放射部に関し、作業机51の天板51aに限らず、キャビネット52や本棚等の什器でもよい。そして、本実施形態のように作業机51の天板51aを用いた場合には、冷房時において、熱の籠もりがちな天板51aよりも下の空間に対する温度の調節を、天板51aからの放射熱によって効率よく行える。また、暖房時においては、着座状態の作業者に対して、下半身を効果的に温めることができる。なお、熱容量の観点からすれば、間接放射部は金属材料で構成されていることが好ましい。
また、間仕切りに関し、個別空間41を区画できる物であれば、パーティション4以外のものであってもよい。
1 室内空調部,11 空調機,12 上部空調ダクト,13 下部空調ダクト,14 床吹出口,15 吸込口,2 個別空調部,21 熱源機,22 第1熱媒体供給管,23 第2熱媒体供給管,24 熱媒体コンセント,25 第1熱媒体ホース,26 第2熱媒体ホース,27 対流発生パネル,27a 熱媒体パイプ,27b 伝熱フィン,27c 対流規制板,28A 上側取り付けフック,28B 下側取り付けフック,3 室内,31 天井裏空間,32 床下空間,33 床,34 天井,4 パーティション,41 個別空間,42 左側パネル,43 正面パネル,44 右側パネル,51 作業机,52 キャビネット,61 熱媒体パイプユニット,61a 熱媒体パイプ,61b 網状部分,61c スポーク部分,61d 矩形状コイル部材

Claims (6)

  1. 熱媒体が流れる伝熱性の熱媒体パイプを備え、上部が開放された個別空間を室内に区画する間仕切りに取り付けられることで、前記間仕切りにおける前記個別空間側の表面に沿って対流を発生させる対流発生部と、
    前記対流を受けることで前記個別空間側の表面温度が調節されることにより、熱を放射する間接放射部と、
    を有することを特徴とする個別空間用空調システム。
  2. 前記間接放射部よりも上側に前記対流発生部を取り付けるための上側取り付け具と、
    前記間接放射部よりも下側に前記対流発生部を取り付けるための下側取り付け具とを有し、
    前記対流発生部は、
    前記個別空間の温度を下げる場合には前記上側取り付け具によって取り付けられ、前記個別空間の温度を上げる場合には前記下側取り付け具によって取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の個別空間用空調システム。
  3. 前記対流発生部は、
    前記熱媒体パイプの周囲に配置され、前記熱媒体パイプからの熱を前記熱媒体パイプ周囲の空間に伝える伝熱部材を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の個別空間用空調システム。
  4. 前記対流発生部は、
    前記伝熱部材を間に挟む一対の対流規制板を有することを特徴とする、請求項3に記載の個別空間用空調システム。
  5. 前記間接放射部は、
    前記個別空間内に設置された机の天板であることを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の個別空間用空調システム。
  6. 前記熱媒体の温度を、前記室内の温度を調節する室内用エアーコンディショナーとは独立に調節する、熱媒体用熱源機を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の個別空間用空調システム。
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