JP2016196974A - 放射空調システム - Google Patents

放射空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016196974A
JP2016196974A JP2015076603A JP2015076603A JP2016196974A JP 2016196974 A JP2016196974 A JP 2016196974A JP 2015076603 A JP2015076603 A JP 2015076603A JP 2015076603 A JP2015076603 A JP 2015076603A JP 2016196974 A JP2016196974 A JP 2016196974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
panel
radiation
conditioning system
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015076603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6484090B2 (ja
Inventor
幹治 小野
Kanji Ono
幹治 小野
勇輝 滝澤
Yuki Takizawa
勇輝 滝澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2015076603A priority Critical patent/JP6484090B2/ja
Publication of JP2016196974A publication Critical patent/JP2016196974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6484090B2 publication Critical patent/JP6484090B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】容易に施工可能であって、しかも冷暖房の立ち上がりや除湿能力に優れた放射空調システムを提供する。【解決手段】室内空間1の空気を取り込んで空調空気を噴き出す空調機2と、室内空間1を区画する天井面11又は壁面12に取り付けられる断熱パネル3と、この断熱パネル3に所要数のスペーサ5を介して取り付けられて断熱パネル3との間に少なくとも一部が室内空間1に開放された通風空間S1を形成する放射パネル4と、空調機2の室内機21に設けられてこの室内機21の空調空気噴出口21bからの空調空気を通風空間S1へ案内する導風部材81を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、熱の放射により室内空間の空調を行う放射空調システムに関する。
室内空間の冷暖房を行うヒートポンプ式空調機は、図11に示すように、室壁101に設置した空調機(室内熱交換器)103から空調空気を室内空間102へ噴き出して対流させるものが一般的である。なお、103aは空調機の室外熱交換器である。しかしながら、このような室内対流型の空調機によれば、室内空間102に気流Dが発生し、その気流Dが人体に直接当たることで不快を感じることがある。そこで近年は、不快な気流感や、室内空間102の上下温度分布が発生しにくい放射空調システムが注目されている。
図12は、この種の放射空調システムの典型的な従来技術を示すものである。すなわち図12に示す放射空調システムは、天井材104の裏側に上部及び側部が断熱材105によって適切に断熱され密閉された天井裏空間106を形成して、この天井裏空間106に空調機103からの冷却空気又は加熱空気Aを供給して、天井材104からの熱放射TRにより室内空間102の冷暖房を行うものである(下記の特許文献1参照)。
ここで、ヒトの体感温度は、おおよそ次式(1)で表すことができる。
Figure 2016196974
そして放射空調システムは、式(1)におけるtを調整することによって適正な体感温度を得ようとするものであり、空調空気を室内空間102へ噴き出す図11のような室内対流型の空調システムと比較して、空気を攪拌する必要がないので、不快な気流感や空調騒音が少なく、室内の空気温度自体は、冬は低めに、夏は高めに抑えられるので、窓を通した熱漏れや換気によるエネルギーロスが少なくなり、さらには空気温度の設定が抑えられるため、冬の相対湿度は高めに、夏の相対湿度は低めにシフトし、快適な湿度環境が形成されるといった利点があり、就寝中の人や低代謝の人に適した空調システムであるといえる。
特開平5−149586号公報
しかしながら、図12に示す従来の技術による放射空調システムは、空調機103や断熱材105や配管などを天井裏空間106に設置するものであることから、施工やメンテナンスなどが天井裏での作業となり、しかも天井裏空間106の高さがある程度高いものである必要がある。しかも、天井裏空間106がある程度加熱あるいは冷却されないと、天井材104から室内空間102への放射TRが有効に行われないため冷暖房の立ち上がりが悪く、このため室内空間102が快適な空間となるのに長時間を要し、さらには室内空間102で発生した水分を透湿性のある天井材104を用いて天井裏空間106へ透過させることによる除湿効果を期待しているが、その除湿能力は、室内空間102の空気を取り込んで除湿を行う図11のような室内対流型の空調システムと比較して劣る問題もあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、容易に施工可能であって、しかも冷暖房の立ち上がりや除湿能力に優れた放射空調システムを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る放射空調システムは、室内空間の空気を取り込んで空調空気を噴き出す空調機と、前記室内空間を区画する天井面又は壁面に取り付けられる断熱パネルと、この断熱パネルに所要数のスペーサを介して取り付けられて前記断熱パネルとの間に少なくとも一部が前記室内空間に開放された通風空間を形成する放射パネルと、前記空調機の室内機に設けられてこの室内機の空調空気噴出口からの空調空気を前記通風空間へ案内する導風部材を備えるものである。
請求項1の構成によれば、空調機の室内機の空調空気噴出口から噴き出される空調空気(冷却空気又は加熱空気)は、この室内機に設けられた導風部材によって放射パネルと断熱パネルとの間の通風空間へ案内される。放射パネルは、通風空間を通る空調空気が擦過する過程でこの空調空気と熱交換されて冷却又は加熱され、その表面温度に応じた放射強度で室内空間へ熱放射することによる放射冷暖房を行い、すなわち先に説明した式(1)におけるtを調整するものである。一方、放射パネルと熱交換されることによって適宜昇温した前記冷却空気又は適宜降温した前記加熱空気は、前記通風空間の開放端部から室内空間へ流出し、対流によって室内空間の空気を調温する室内対流冷暖房を行い、すなわち式(1)におけるtを調整して、上記放射冷暖房効果を補うものである。また断熱パネルは、空調空気が通風空間を通過する際の熱損失を抑制して、放射パネルからの熱放射効率、及び前記通風空間の開放端部から室内空間へ流出する空調空気による調温効率を高め、冷房運転時に室内空間を区画する面が冷却されることによる結露の発生を防止するものである。
請求項2の発明に係る放射空調システムは、請求項1に記載された構成において、断熱パネルが、天井面又は壁面と離間した状態で取り付けられるものである。
請求項2の構成によれば、天井面又は壁面における既設部材等との断熱パネルの干渉を回避することが可能であり、あるいは天井面又は壁面と断熱パネルの間の空間を利用して電気配線などを行うことも可能である。また、天井面又は壁面と断熱パネルの間に介在する空気層が、断熱パネルから天井面又は壁面への伝熱を絶縁する作用を奏するため、このことも、放射パネルからの熱放射効率、及び通風空間の開放端部から室内空間へ流出する空調空気による調温効率の向上に貢献する。
請求項3の発明に係る放射空調システムは、請求項1又は2に記載された構成において、断熱パネル及び放射パネルが、それぞれ面方向へ互いに密接状態に敷き詰め可能な複数のピースからなるものである。
請求項3の構成によれば、断熱パネルの所要数のピース及び放射パネルの所要数のピースをそれぞれ面方向へ互いに密接状態に敷き詰めるように取り付けることによって、断熱パネル及び放射パネルの設置面積を任意の大きさに設定することができる。
請求項4の発明に係る放射空調システムは、請求項3に記載された構成において、断熱パネルのピースと、放射パネルのピースと、両者間に介在するスペーサが予め一体的に接合されユニット化されたものである。
請求項4の構成によれば、断熱パネルのピースと放射パネルのピース及びスペーサを予め一体的に接合してなるユニットをいくつ敷き詰め取り付けるかによって、断熱パネル及び放射パネルの設置面積を任意の大きさに設定することができ、かつ設置作業を容易化することができる。
請求項5の発明に係る放射空調システムは、請求項1〜4のいずれかに記載された構成において、断熱パネルが、天井面又は壁面に取り付けられたレールと、このレールにその長手方向移動可能に係止される係止具を介して、前記天井面又は壁面と離間した状態で取り付けられるものである。
請求項5の構成によれば、予め断熱パネルに係止具を取り付けて、この係止具をレールにその長手方向へスライドさせて位置決め係止することで、断熱パネルの取り付け作業を容易に行うことができる。特に、断熱パネルと放射パネルがピース化されユニット化されている場合、このユニットを互いに敷き詰めた状態に取り付ける作業を、レールに沿って容易に行うことができる。そして、断熱パネルが係止具によって天井面又は壁面と離間した状態で取り付けられることによって、天井面又は壁面における既設部材等に断熱パネルが干渉するのを回避することが可能であり、しかも天井面又は壁面と断熱パネルの間に介在する空気層が、断熱パネルから天井面又は壁面への伝熱を絶縁する作用を奏するため、このことも、放射パネルからの熱放射効率、及び前記通風空間の開放端部から室内空間へ流出する空調空気による調温効率の向上に貢献する。
請求項6の発明に係る放射空調システムは、請求項1〜5のいずれかに記載された構成において、断熱パネルにおける放射パネルとの対向面に板状又は膜状の反射材を設けたものである。
請求項6の構成によれば、空調機の室内機からの空調空気が通風空間を通過する過程で断熱パネル側へ熱放射することによる熱損失、あるいは前記放射パネルが断熱パネル側へ熱放射することによる熱損失が、反射材によって抑制されるので、放射パネルから室内空間への熱放射効率、及び前記通風空間の開放端部から室内空間へ流出する空調空気による調温効率を高めることができる。
請求項7の発明に係る放射空調システムは、請求項2又は5に記載された構成において、断熱パネルと天井面又は壁面との間の空間に照明器具が取り付けられたものである。
請求項7の構成によれば、照明器具からの照明光が、断熱パネルと天井面又は壁面との間で乱反射して漏洩した光となるので、柔らかな光を得ることができる。
本発明に係る放射空調システムによれば、空調機等を天井裏空間に設置する必要がないため、天井裏空間の高さに関係なく施工可能である。そして、既存の室内対流型の空調機を用いて放射空調を行うことができ、また、放射パネルからの熱放射による放射冷暖房効果と、放射パネルの裏側の通風空間の開放端部から冷却空気又は加熱空気が室内空間へ流出することによる対流冷暖房効果が互いに補完し合うため、立ち上がり性に優れた冷暖房が可能となる。しかも、空調機は対流冷暖房用と同様に室内空気を取り込んで空調するものであるため、冷房時における除湿性を確保することができる。
本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、通風空間を通過する空調空気の流れの分布と共に示す放射パネルの下面図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、断熱パネルのピースと放射パネルのピース及びスペーサからなるユニットの構成を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、施工前の室内を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、天井面にレールを取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、空調機を包蔵するようにキャビネットを取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、断熱パネルのピースと放射パネルのピース及びスペーサからなるユニットをレールに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、キャビネットの接続及びユニットの取付工程を示す斜視図である。 本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態において、施工完了状態を示す斜視図である。 室内対流型の空調機による従来の空調システムを示す説明図である。 従来の放射空調システムの一例を概略的に示す縦断面図である。
以下、本発明に係る放射空調システムの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1及び図2において、参照符号1は室内空間であり、11は室内空間1を画成する天井面、12は壁面、13は床面である。
参照符号2はヒートポンプ式空調機で、図2に示すように、壁面12に設置された室内機21と、屋外に設置された室外機22を備え、室内機21と室外機22の間で、流体を、液相−気相の可逆変化を伴いながら循環させることによって熱を運搬するヒートポンプ機能を奏するものである。そして室内機21は、吸気口21aから室内空間1の空気を取り入れて、冷媒の吸熱又は放熱作用により冷却又は加熱された空気を、空調空気噴出口21bから噴き出すようになっている。
天井面11には、複数のレール6と、このレール6にその長手方向移動可能に係止された係止具(吊金具)7を介して、天井面11からたとえば50mm程度離間した状態で断熱パネル3が水平に取り付けられ、この断熱パネル3には所要数のスペーサ5を介して放射パネル4が水平に取り付けられている。
断熱パネル3は、たとえば熱伝達率が0.02W/mK程度で厚さが24mm程度の発泡樹脂保温材等からなるものであって、その厚さ方向両面には薄膜状の金属、たとえばアルミニウムからなる反射材31,32が一体に被着されている。放射パネル4は、たとえば熱伝達率が0.17W/mK程度で、透湿性を有する厚さ2.5mm程度の硬質繊維板(ハードボード)からなるものであって、その下面(室内空間1を向いた面)には、意匠性を考慮してクロス材41が貼着されており、このクロス材41には、放射パネル4の透湿性を損なうことのないように、透湿クロス材が用いられている。また、スペーサ5は、熱伝達率が小さい木材又は合成樹脂材からなるものであって、断熱パネル3と放射パネル4の間に適当な間隔で配置されると共に接着等により固定され、このスペーサ5によって、断熱パネル3と放射パネル4の間にたとえば高さ24mm程度の中空層からなる通風空間S1が形成されている。
断熱パネル3は、図3及び図4に示すように基本的に400mm×400mm程度の大きさの正方形(一部は400mm×800mm程度の大きさの長方形)をなす複数のピース30に分割され、面方向へ互いに密接させて敷き詰めた状態に設置することで所要の面積の断熱パネル3を構築するようになっており、放射パネル4もこれに対応するピース40に分割され、面方向へ互いに密接させて敷き詰めた状態に設置することで所要の面積の放射パネル4を構築するようになっている。そして放射パネル4のピース(以下、放射パネル用ピースという)40と、断熱パネル3のピース(以下、断熱パネル用ピースという)30は、それぞれ複数のスペーサ5を介して互いに結合されることで、予め組立体ASとしてユニット化されたものである。
放射パネル用ピース40のうち、長方形のピース40Aは空調機2の室内機21のほぼ真上の位置に取り付けられるものであって、開口部42を有する。また、この長方形の放射パネル用ピース40Aと、前記室内機21寄りの外周に位置して取り付けられる複数の放射パネル用ピース40Bは、その上面(室内空間1と反対側を向いた面)に、断熱パネル3の外周部の下面とほぼ密接される堰板43が取り付けられている。そしてこの堰板43は、放射パネル用ピース40,40,・・・(組立体AS,AS,・・・)を面方向へ互いに密接させて敷き詰めた状態に設置することによって放射パネル4を組み立てた状態では、この放射パネル4のうち開口部42を有する側の外周を、平面コ字形をなして取り囲むように延びるものである。
レール6は、たとえば図3における左右方向(放射パネル4の長辺方向)へ互いに平行に延びており、この方向へ並んだ断熱パネル用ピース30(放射パネル用ピース40)の各列の真上に位置して2本ずつ配置され、天井面11に取り付けられている。そしてこのレール6は、図4に示すように長手方向へ連続した中空部6aを有し、この中空部6aが、長手方向へ連続した溝部6bを介して下方へ開口した構造となっている。
また、係止具7は、図4に示すように下端が各断熱パネル用ピース30に結合されると共に上部がレール6の溝部6bに長手方向移動自在に挿入される軸部71と、この軸部71の上端に形成されて、レール6の中空部6a内に長手方向移動自在に挿入可能であると共にレール6の溝部6bを通過できない大きさの頭部72からなる。
空調機2の室内機21にはキャビネット8が取り付けられている。このキャビネット8は、熱伝達率の小さい(断熱性の高い)材料からなるものであって、室内機21の吸気口21aを室内空間1へ開放する開口部8aが開設されると共に、導風部材81を備えている。導風部材81は上端が放射パネル4(放射パネル用ピース40A)における開口部42に接続され、空調空気噴出口21bからの空調空気を通風空間S1へ案内するものである。また、このキャビネット8は、不図示のリモコンによる操作や室温の検出を阻害しないように、リモコン操作信号の受信部や温度検出部等を覆わないものとする。
以上のように構成された放射空調システムにおいて、夏季に冷房を行う場合は、ユーザーが不図示のリモコン等の操作によって空調機2を冷房運転させると、空調機2の室内機21の空調空気噴出口21bから噴き出された冷却・除湿空気(以下、単に冷却空気という)が、キャビネット8の導風部材81から通風空間S1へ送られる。そしてこの冷却空気が通風空間S1を通過する過程で、熱抵抗の小さい放射パネル4の裏面(上面)を擦過することによってこの放射パネル4との熱交換が行われ、すなわち放射パネル4が冷却されるので、先に説明した式(1)におけるtが低下し、この放射パネル4の表面(下面)から室内空間1への冷熱の放射TRが行われる。なお、この場合、実際には、冷却された放射パネル4からの熱(赤外線)の放射強度は著しく低いものとなるので、ヒトの体表面などから放射された熱が、冷却された放射パネル4の表面で反射せずに吸収されることによって冷感を感じるものであるが、ここでは便宜的に、放射パネル4からの放射TRによる冷感を感じるものとする。
また、通風空間S1を通る過程で放射パネル4と熱交換されることによって適宜昇温した冷却空気は、通風空間S1の開放端部から室内空間1へ流出し、対流によって室内空間1を下降する。そしてこの冷却空気の流れは、通風空間S1での拡散や摩擦によって減速されていることに加え、上述のように、放射パネル4との熱交換によって適宜昇温しているため、室内対流による下降速度が緩やかであり、しかもこの下降気流は放射パネル4の周囲から壁面12に沿って発生する。このため不快な気流感が抑えられて、たとえば横臥位にあるユーザーは、主として放射パネル4からの放射TRによる冷感を感じることとなる。なお、前記下降気流が壁面12に沿って生じている場合、これによって壁面12が適宜冷却されるので、この壁面12からも、わずかに放射TRが発生する。
また、空調機2の室内機21は、キャビネット8の開口部8aを介して吸気口21aから室内空間1の空気を取り込んで冷却・除湿するため、室内空間1の水蒸気量が減少する。詳しくは、室内空間1内の空気が室内機21に取り込まれて冷却される際には、空気に含まれる水蒸気が飽和して凝縮され、液化して屋外へ排出されるので、通風空間S1へ供給される冷却空気は湿度が低いものとなっている。このため透湿性を有する放射パネル4に吸収された水蒸気が浸透圧によって通風空間S1へ効率良く放湿され、その後、室内空間1を経由して室内機21に取り込まれて凝縮され、ドレン水として除去されることになる。またこのとき、室内機21内で水蒸気が液化する際の潜熱もヒートポンプ機構によって室外機22から屋外へ放出されるため、室内空間1の水蒸気量が減少する。
また、従来の放射空調システムのように天井裏の空間全体を冷却する必要がないことに加え、通風空間S1を通過した冷却空気が室内空間1の上部へ流出するようにしたため、放射冷房の立ち上がりの悪さが改善され、短時間で快適な環境とすることができる。さらに、式(1)におけるtが低下するため、一般的な対流型(空気噴流型)の空調システムに比較して室温(式(1)における空気の温度t)を高く設定することができ、このためたとえば窓を開けて換気を行う場合の外気との温度差が小さくなって熱損失も小さく抑えられ、その結果、省エネルギーに寄与することができる。
しかも、放射パネル4を構成する硬質繊維板は透湿性を有するため、通風空間S1を通過する冷却空気で冷却されることによって放射パネル4の放射面(室内空間1を向いた面)に結露を生じるのを防止することができ、このため、結露に伴う潜熱放出による放射冷房効率の悪化も防止することができる。
次に、冬季に暖房を行う場合は、ユーザーが不図示のリモコン等の操作によって空調機2を暖房運転させると、この空調機2の室内機21の空調空気噴出口21bから噴き出された加熱空気がキャビネット8の導風部材81から通風空間S1へ送られる。そしてこの加熱空気が通風空間S1を通過する過程で放射パネル4との熱交換が行われ、すなわち放射パネル4が加熱されるので、先に説明した式(1)におけるtが高くなり、この放射パネル4によって室内空間1への熱の放射TRが行われる。
一方、通風空間S1を通る過程で放射パネル4と熱交換されることによって適宜降温した加熱空気は、通風空間S1の開放端部から室内空間1へ流出し、室内空間1の上部(ヒトの身長より高い領域)に滞留する。このためヒトの生活空間内での上下温度分布差や気流による不快感が抑えられて、たとえば横臥位にあるユーザーは、主として放射パネル4からの放射TRによる温感を感じるものとなる。
また、従来の放射空調システムのように天井裏の空間全体を温める必要がないので、放射暖房の立ち上がりの悪さが改善され、短時間で快適な環境とすることができる。さらに、式(1)におけるtを上昇させるため、一般的な対流型(空気噴流型)の空調システムに比較して室温(式(1)における空気の温度t)を低く設定することができる。しかも通風空間S1から流出した加熱空気は室内空間1の上部に滞留しており、室内空間1の下部の空気は比較的低温であるため、たとえば窓を開けて換気を行う場合の外気との温度差が小さくなって熱損失も小さく抑えられ、その結果、省エネルギーに寄与することができる。
そして、通風空間S1のうち、導風部材81が接続された放射パネル4の開口部42が存在する側の外周は、堰板43によって平面コ字形に取り囲まれているので、上述の冷房運転又は暖房運転において、導風部材81からの空調空気(冷却・除湿空気又は加熱空気)は、通風空間S1内を、図3に多数の矢印で示すように、堰板43によって堰き止められていない図中右側の開放端部へ向けて案内され、この開放端部から室内空間1へ流出することになる。したがって、放射パネル4の表面(放射面)の温度ムラができにくくなって、室内空間1への放射の均一化を図ることができる。
さらに、夏季の冷房時には、空調機2によって室内空間1の空気が除湿されることに加え、上述のように、室温を高く設定できることから、夏の室内の相対湿度が低めにシフトし、一方、冬季の暖房時には室温を低く設定できることから、冬の室内の相対湿度が高めにシフトすることになる。したがって快適な湿度環境を創出することができる。また先に説明したように、横臥位にあるユーザーは、主として放射パネル4からの放射による穏やかな冷感や温感を与えられるので、住宅の寝室、老人福祉施設の個室など、人が仰臥位もしくは低代謝でいる時間が長い室内の空調手段として効果的である。
しかも、通風空間S1が放射パネル4と断熱パネル3の間に形成されているため、断熱パネル3自体への伝熱による熱損失が低減するばかりでなく、通風空間S1を通過する空調空気から、断熱パネル3側へ放射される熱が、断熱パネル3における通風空間S1側の面を覆う反射材31によって放射パネル4側へ反射されるので、放射パネル4への放射熱の入射量も増加する。また、天井面11からの放射熱は、断熱パネル3における天井面11側の面を覆う反射材32によって天井面11側へ反射される。したがって、放射パネル4からの室内空間1への放射効率を高めると共に、通風空間S1の開放端部から室内空間1へ流出する空調空気による調温効率を高めることができ、特に冷房運転時に、通風空間S1を通る冷却空気によって天井面11が冷却されないので、天井面11での結露の発生を防止することができる。
さらに、断熱パネル3が天井面11から離間して取り付けられていることによって、天井面11と断熱パネル3の間に介在する空気層が、断熱パネル3から天井面11への伝熱を絶縁する作用を奏するため、このことも、放射パネル4からの熱放射効率、及び通風空間S1の開放端部から室内空間1へ流出する空調空気による調温効率の向上に貢献する。
図5〜図10は、上記構成を備える放射空調システムの施工工程を、順を追って示すものである。このうち図5は、施工前の室内を示しており、壁面12の上部には、空調機2における壁掛け式の室内機21が設置されている。空調機2は、新規に取り付けたものでも良いし、既設のものを利用することもできる。
放射空調システムの施工に際しては、まず図6に示すように、天井面11にレール6を不図示のビス等の取付手段を用いて取り付ける。この場合、レール6は、空調機2の室内機21が設置された壁面12に対して直角に、かつ図3に示すように取り付けられる予定の断熱パネル用ピース30(放射パネル用ピース40)の各列の上に位置するように、2本ずつ位置決めして互いに平行に取り付ける。
そして図7に示すように、空調機2の室内機21が取り付けられた壁面12に、室内機21を包囲するように壁掛け式のキャビネット8を取り付ける。またその際には、室内機21の吸気口21aのカバー及び空調空気噴出口21bのブレード等は取り外す。
次に図8に示すように、空調機2の室内機21のほぼ真上の位置に取り付けられる放射パネル用ピース40A及びこれに断熱パネル用ピース30をスペーサ5と共に予め一体的に組み付けてユニット化された組立体ASや、これに隣接するいくつかの組立体ASをそれぞれ所定の位置に取り付ける。
詳しくは図4に示すように、組立体AS(又はAS)における断熱パネル用ピース30に係止具7の軸部71を結合した状態で、この係止具7の頭部72を、天井面11に取り付けられたレール6の中空部6aに挿入し、このレール6の溝部6bに沿って移動させることで、前記組立体AS(AS)を所定個所へ敷き詰めて、隣接する放射パネル用ピース40同士及び断熱パネル用ピース30同士を面方向へ密接させた状態とすることができる。
そして図9に示すように、キャビネット8に導風部材81を取り付けて、その下部開口を空調機2の室内機21の空調空気噴出口21bに接合すると共に、上部開口を、空調機2の室内機21のほぼ真上の位置に取り付けられた組立体ASにおける放射パネル用ピース40Aに開設された開口部42に接続する。
その作業の後は、さらに所要数の組立体ASを、所定個所へ取り付けて敷き詰めていく。そしてこのとき、天井面11に既設の照明具などが存在していても、組立体AS(断熱パネル用ピース30)は係止具7によって天井面11から適宜離間して取り付けられるので、このような既設の照明具などとの干渉を回避することができる。
そしてこのような手順で作業を進めることによって、図10に示すように、所要の面積の放射パネル4及び断熱パネル3が構築され、放射空調システムの施工が完了する。なお、組立体ASの取り付けが終わった後は、この組立体ASがレール6に沿って不用意に移動して脱落してしまうようなことがないように、レール6の端部は適当な金具などからなる不図示のストッパで閉塞すればよい。
また、放射空調システムの施工領域の天井面11に、既設の照明具などが存在する場合は、組立体ASを取り付けていく過程で、照明具用の電源から天井面11と断熱パネル3(断熱パネル用ピース30)との間の空間を利用して電気配線を行い、断熱パネル3の上面などに間接照明用の不図示の照明器具を取り付けても良い。このようにすれば、照明器具からの照明光が、断熱パネル3と天井面11との間で乱反射して漏洩した光となるので、柔らかな光を得ることができる。
なお、上述した実施の形態では、放射パネル4及び断熱パネル3を天井面11に取り付けるものとして説明したが、壁面12に取り付ければ、壁面12側から室内空間1へ向けての放射空調を行うことができる。
1 室内空間
11 天井面
12 壁面
2 空調機
21 室内機
21a 吸気口
21b 空調空気噴出口
3 断熱パネル
30 断熱パネル用ピース
4 放射パネル
40,40A,40B 放射パネル用ピース
41 クロス材
5 スペーサ
6 レール
7 係止具
8 キャビネット
81 導風部材
AS 組立体
S1 通風空間

Claims (7)

  1. 室内空間の空気を取り込んで空調空気を噴き出す空調機と、前記室内空間を区画する天井面又は壁面に取り付けられる断熱パネルと、この断熱パネルに所要数のスペーサを介して取り付けられて前記断熱パネルとの間に少なくとも一部が前記室内空間に開放された通風空間を形成する放射パネルと、前記空調機の室内機に設けられてこの室内機の空調空気噴出口からの空調空気を前記通風空間へ案内する導風部材を備えることを特徴とする放射空調システム。
  2. 断熱パネルが、天井面又は壁面と離間した状態で取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の放射空調システム。
  3. 断熱パネル及び放射パネルが、それぞれ面方向へ互いに密接状態に敷き詰め可能な複数のピースからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射空調システム。
  4. 断熱パネルのピースと、放射パネルのピースと、両者間に介在するスペーサが予め一体的に接合されユニット化されたことを特徴とする請求項3に記載の放射空調システム。
  5. 断熱パネルが、天井面又は壁面に取り付けられたレールと、このレールにその長手方向移動可能に係止される係止具を介して、前記天井面又は壁面と離間した状態で取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の放射空調システム。
  6. 断熱パネルにおける放射パネルとの対向面に板状又は膜状の反射材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の放射空調システム。
  7. 断熱パネルと天井面又は壁面との間の空間に照明器具が取り付けられたことを特徴とする請求項2又は5に記載の放射空調システム。
JP2015076603A 2015-04-03 2015-04-03 放射空調システム Active JP6484090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015076603A JP6484090B2 (ja) 2015-04-03 2015-04-03 放射空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015076603A JP6484090B2 (ja) 2015-04-03 2015-04-03 放射空調システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025724A Division JP6789330B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 放射空調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016196974A true JP2016196974A (ja) 2016-11-24
JP6484090B2 JP6484090B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=57358377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015076603A Active JP6484090B2 (ja) 2015-04-03 2015-04-03 放射空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6484090B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017180904A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社フジタ 放射冷暖房システム
JP2017180905A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社フジタ 放射冷暖房装置
JP2020165628A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社フジタ 放射空調装置、放射パネルの取り付け方法及び取り外し方法
JP2020165627A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社フジタ 放射パネルユニット及び放射空調装置
WO2022209680A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社フジタ 取り付け金具、断熱パネルの取り付け構造、及び放射空調装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04293839A (ja) * 1991-03-20 1992-10-19 Matsushita Electric Works Ltd 天井パネル
JPH10232077A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Taisei Corp 冷蔵倉庫の天井構造
JP2004257698A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Daikin Ind Ltd 空気調和機および輻射パネル構造体
JP2005140387A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Daikin Ind Ltd 輻射パネル構造体および空気調和機
JP2007271250A (ja) * 2006-03-07 2007-10-18 Takafumi Wada 輻射空調ユニット
JP2010096420A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Sanyo Industries Ltd 体育施設用空調構造
JP2012013408A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Fukuchi Kenso:Kk 壁掛けエアコン暖房輻射熱変換装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04293839A (ja) * 1991-03-20 1992-10-19 Matsushita Electric Works Ltd 天井パネル
JPH10232077A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Taisei Corp 冷蔵倉庫の天井構造
JP2004257698A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Daikin Ind Ltd 空気調和機および輻射パネル構造体
JP2005140387A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Daikin Ind Ltd 輻射パネル構造体および空気調和機
JP2007271250A (ja) * 2006-03-07 2007-10-18 Takafumi Wada 輻射空調ユニット
JP2010096420A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Sanyo Industries Ltd 体育施設用空調構造
JP2012013408A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Fukuchi Kenso:Kk 壁掛けエアコン暖房輻射熱変換装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017180904A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社フジタ 放射冷暖房システム
JP2017180905A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 株式会社フジタ 放射冷暖房装置
JP2020165628A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社フジタ 放射空調装置、放射パネルの取り付け方法及び取り外し方法
JP2020165627A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社フジタ 放射パネルユニット及び放射空調装置
JP7316080B2 (ja) 2019-03-29 2023-07-27 株式会社フジタ 放射パネルユニット及び放射空調装置
JP7319810B2 (ja) 2019-03-29 2023-08-02 株式会社フジタ 放射空調装置、放射パネルの取り付け方法及び取り外し方法
WO2022209680A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社フジタ 取り付け金具、断熱パネルの取り付け構造、及び放射空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6484090B2 (ja) 2019-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5544580B1 (ja) 空気調和装置及び空気調和装置の運転方法
JP6484090B2 (ja) 放射空調システム
JP6231441B2 (ja) 放射空調システム
JP3180485U (ja) 輻射式気流循環型冷暖房装置
JP2008304096A (ja) 空調システム
JP6512658B2 (ja) 放射空調システム
JP2013509559A (ja) 部屋を空調するための装置、および装置中で使用するためのヒートポンプアセンブリ
JP5967581B2 (ja) 空気調和機
JP6288427B2 (ja) 大空間の冷房装置
JP5285179B1 (ja) 空気調和機
JP2010243142A (ja) 空調システム及び建物
JP6099151B2 (ja) 空気調和装置
JP2012141114A (ja) 輻射パネル式冷暖房機
JP2010139124A (ja) 空気循環式冷暖房システム
JP4605759B2 (ja) 建物の室内空調システム
JP6789330B2 (ja) 放射空調システム
JP4698204B2 (ja) 建物の室内空調システム
JP6389550B2 (ja) 放射空調方法
JP2017180904A (ja) 放射冷暖房システム
JP2006194080A (ja) 冷暖房設備の二重床構造および床吹出し空調・冷暖房装置
JP6224881B2 (ja) 放射空調システム
JP2011163629A (ja) 建物の換気設備
JP2012013408A (ja) 壁掛けエアコン暖房輻射熱変換装置
JP2995028B2 (ja) 室内暖房構造
JPH05149586A (ja) 天井輻射冷暖房システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6484090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250