JP6198404B2 - 輻射パネル及び冷暖房システム - Google Patents

輻射パネル及び冷暖房システム Download PDF

Info

Publication number
JP6198404B2
JP6198404B2 JP2013025874A JP2013025874A JP6198404B2 JP 6198404 B2 JP6198404 B2 JP 6198404B2 JP 2013025874 A JP2013025874 A JP 2013025874A JP 2013025874 A JP2013025874 A JP 2013025874A JP 6198404 B2 JP6198404 B2 JP 6198404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
air supply
flow path
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013025874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014153037A (ja
Inventor
角田 正
正 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ECO POWER INCORPORATED
Original Assignee
ECO POWER INCORPORATED
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ECO POWER INCORPORATED filed Critical ECO POWER INCORPORATED
Priority to JP2013025874A priority Critical patent/JP6198404B2/ja
Publication of JP2014153037A publication Critical patent/JP2014153037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198404B2 publication Critical patent/JP6198404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

本発明は輻射パネル及び冷暖房システムに関し、特に空気を熱媒体として輻射する輻射パネル及び冷暖房システムに関する。
近年、省エネルギーと快適性とを両立する冷暖房方式として、輻射熱で冷暖房を行う輻射冷暖房システムが注目されている。輻射冷暖房システムは、天井面や床面等を、冷房時は冷やし暖房時は暖めて、冷却又は加熱した天井面や床面等からの輻射熱により冷暖房室の冷暖房を行うシステムである。輻射熱による冷暖房は、室内に極端な温度ムラが生じないため快適であると共に、天井面や床面等を冷却又は加熱するのに必要な熱量がいわゆる対流方式の冷暖房システムに比べて少ない。このため、輻射冷暖房システムは、より省エネルギーなシステムと言える。
輻射冷暖房システムを普及させるための1つの方策として、システムの構築を簡便にすることが挙げられる。構築が比較的簡便でありながら輻射による冷房又は暖房を行うことができる冷暖房システムとして、冷房又は暖房が行われる冷暖房室に面する板状の仕上層に、冷暖房室の裏側から面同士で接触する板状の裏側層を設け、裏側層の仕上層に接する面に線状の中間溝を間隔を空けて複数形成し、中間溝の中央から温度が調節された空気を中間溝内に供給するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−107117号公報(図1等)
上述の冷暖房システムによれば良好な輻射効果を得られるが、多様な形態の輻射パネルあるいは輻射冷暖房システムが存在すれば利用者の選択の幅が広がり、輻射を用いた冷暖房システムの普及に寄与すると考えられる。
本発明は上述の課題に鑑み、従来とは異なる形態の輻射パネル及びこれを用いた冷暖房システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る輻射パネルは、例えば図3に示すように、冷房又は暖房が行われる冷暖房室Rを区画する区画面9に熱を伝達する板状の表層12と;表層12に冷暖房室Rの裏側から面同士で接触する板状の裏側層15であって、表層12に接する面に線状の空気流通溝15gが間隔を空けて複数形成された裏側層15とを備える。
このように構成すると、裏側層の表層に接する面に線状の空気流通溝が形成されているので、裏側層の製造が簡素化され、ひいては輻射パネルの製造が簡素化される。
また、本発明の第2の態様に係る冷暖房システムは、例えば図1乃至図3に示すように、上記本発明の第1の態様に係る輻射パネル10を複数備え、複数の輻射パネル10が、複数の空気流通溝15gのそれぞれの一端に連絡する空気供給流路15s(図3参照)を有し;空気供給流路15sに温度が調節された温調空気SAを供給する空気供給手段91(図1参照)を備え;複数の輻射パネル10は、温調空気SAを空気供給流路15sに導入する温調空気導入口15hs(図3及び図2参照)が、空気供給流路15sを形成する空気供給流路形成部材15に形成され;輻射パネル10に対して冷暖房室Rとは反対側に温調空気SAの主流路DM(図2参照)を形成する仕切板30(図2参照)であって、主流路DMに複数の輻射パネル10の温調空気導入口15hsが連絡するように設けられた仕切板30をさらに備える。
このように構成すると、輻射パネルの裏側にダクトを設けなくて済み、裏側のスペースを小さくすることができる。
また、本発明の第3の態様に係る冷暖房システムは、例えば図3に示すように、上記本発明の第2の態様に係る冷暖房システムにおいて、複数の輻射パネル10が、空気流通溝15gに配設されたフィン12fであって、フィン12fの辺で表層12に接続された複数のフィン12fを有し;複数のフィン12fのそれぞれは、1つの空気流通溝15gの長さの1/4以下の所定の長さに形成されると共に、空気流通溝15gに沿って延びる第1の配置仮想面VF1上に所定の間隔を空けて配置された第1のフィン群12faと、第1の配置仮想面VF1に対して間隔を空けて空気流通溝15gに沿って延びる第2の配置仮想面VF2上に所定の間隔を空けて配置された第2のフィン群12fbとを含んで構成され;第1のフィン群12faと第2のフィン群12fbとは、空気流通溝15gが延びる方向で互い違いになるように配設されて構成されている。
このように構成すると、空気流通溝を流通する温調空気から表層へ伝達される熱の平均熱伝達率を増大させることができ、短時間で区画面の温度を変化させることができる。
また、本発明の第4の態様に係る冷暖房システムは、例えば図5、図6及び図2に示すように、上記本発明の第2の態様又は第3の態様に係る冷暖房システムにおいて、仕切板30を支持するスタンドスペーサ40であって、平板状部材の端部を折り曲げることにより仕切板30を支える支持部45が形成されると共に、平板状部材の中央部を曲げることにより主流路DM(図2参照)を流れる温調空気SAの流路断面積が徐々に小さくなる傾斜部48が形成されて構成されたスタンドスペーサ40を備える。
このように構成すると、仕切板を支持するスタンドスペーサを用いて、主流路末端にある温調空気導入口への温調空気の導入を円滑に行うことができる。
また、本発明の第5の態様に係る冷暖房システムは、例えば図3に示すように、上記本発明の第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る冷暖房システムにおいて、空気供給流路15sに配設された気流方向ガイド18であって、空気供給流路15sを流れてきた温調空気SAの一部を空気流通溝15gの一端に向かうように向きを変える気流方向ガイド18を備える。
このように構成すると、空気流通溝内に円滑に温調空気を導くことができる。
本発明によれば、裏側層の表層に接する面に線状の空気流通溝が形成されているので、裏側層の製造が簡素化され、ひいては輻射パネルの製造が簡素化される。なお、空気流通溝に、空気流通溝が延びる方向で互い違いになるように第1のフィン群と第2のフィン群とが配設された場合は、空気流通溝を流通する温調空気から表層へ伝達される熱の平均熱伝達率を増大させることができ、短時間で区画面の温度を変化させることができる。
本発明の実施の形態に係る冷暖房システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る冷暖房システムの輻射パネルの裏側の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る冷暖房システムを構成する輻射パネルの構成を示す図である。(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図、(C)はフィンまわりの構成を示す部分斜視図である。 本発明の実施の形態に係る冷暖房システムに設けられたブリッジパネルの構成を示す図である。(A)はブリッジパネルを構成する下板の平面図、(B)は(A)におけるIVB−IVB断面図、(C)は(A)におけるIVC−IVC断面図である。 本発明の実施の形態に係る冷暖房システムを構成する仕切板の一部及びスタンドスペーサの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る冷暖房システムを構成するスタンドスペーサの構成を示す図である。(A)は斜視図、(B)は組み立て前の平面図である。 変形例に係るスタンドスペーサを示す斜視図である。 変形例に係る輻射パネルを示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る冷暖房システム1の概略構成を説明する。図1は、冷暖房システム1の概略構成を示す図であり、冷暖房システム1を構成する輻射パネル10の部分は仕上材を剥がして冷暖房室R内から見た平面図となっている。図2は、輻射パネル10を外した冷暖房室Rの裏側における冷暖房システム1の構成の一部を示す平面図である。本実施の形態に係る冷暖房システム1は、冷房又は暖房(以下「冷暖房」という。)が行われる対象の冷暖房室Rの床を冷やし又は暖めて、冷やし又は暖めた床の輻射熱により冷暖房を行うシステムである。
冷暖房システム1は、図1及び図2では図示していない後述する仕上材と、輻射パネル10と、ブリッジパネル20と、空気供給手段としてのエアコン91と、輻射パネル10及びブリッジパネル20の下方の空間を仕切る仕切板30と、仕切板30を支えるスタンドスペーサ40とを備えている。エアコン91は、本実施の形態では、汎用のルームエアコンが用いられ、冷暖房室Rの天井に設置されている。なお、図1では、面積の大きい輻射パネル10Aと面積の小さい輻射パネル10Bとの2種類が示されているが、両者に共通の性質を説明するときは、総称して単に「輻射パネル10」ということとする。
ここで図3を参照して、輻射パネル10の構成を説明する。図3は、輻射パネル10の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図、(C)はフィン12fまわりの構成を示す部分斜視図である。輻射パネル10は、表層としての薄板12と、薄板12の一部が切断され加工されて形成されたフィン12fと、裏側層を構成する厚板15と、気流方向ガイドとしてのガイド18とを有している。厚板15は、平面形状が矩形(長方形又は正方形)の板状の部材であり、本実施の形態では長辺の長さが短辺の長さ(例えば600mm)の1.5倍あるいは2倍の長方形に形成されている。なお、本実施の形態では、長辺の長さが短辺の長さの2倍のものが輻射パネル10A(図1参照)を構成し、1.5倍のものが輻射パネル10B(図1参照)を構成する。厚板15は、本実施の形態では輻射パネル10が冷暖房室Rの床を構成するためにパーティクルボードで形成されているが、適用箇所(天井、壁等)に応じて、合板、樹脂板、あるいは発泡スチレンや発泡ウレタン等の成形板で形成されていてもよい。
厚板15は、一方の面(表面)に複数の溝が形成されている。複数の溝は、大別して、長方形の長辺に平行な空気供給溝15s及び空気収集溝15tと、長方形の短辺に平行な空気流通溝15gとなっている。各溝は、厚板15の厚さ(例えば40mm)の半分の深さで形成されている。空気供給溝15sは、一方の長辺から40mm内側に入った位置に形成された幅50mmの溝である。空気収集溝15tは、他方の長辺から40mm内側に入った位置に形成された幅50mmの溝である。空気供給溝15s及び空気収集溝15tは、共に、両短辺まで40mm残すように形成されている。空気供給溝15s及び空気収集溝15tが形成されることにより、厚板15の外縁には、少なくとも幅40mmの枠部15eが全周にわたって形成されることとなる。空気供給溝15sの一端には、厚板15の他方の面(裏面)まで貫通した温調空気導入口としての導入口15hsが形成されている。導入口15hsが形成された角の対角に相当する空気収集溝15tの端部には、温調空気SAを導出する導出口15htが形成されている。導出口15htは、厚板15の裏面まで貫通している。導入口15hs及び導出口15htは、共に直径50mmの円形に形成されている。空気流通溝15gは、幅が10〜20mmの溝であり、芯−芯100mmの等間隔で複数形成されている。各空気流通溝15gは、それぞれ、空気供給溝15s及び空気収集溝15tに連絡している。
薄板12は、厚板15の表面を覆う矩形の板状の部材であり、空気流通溝15g、空気供給溝15s、空気収集溝15tのすべてを覆うことができる大きさに形成されている。本実施の形態では、厚板15の外縁の20mmずつ内側で厚板15の表面を覆うように、長辺及び短辺共に厚板15よりも40mmずつ短く形成されているが、これと異なる寸法でもよく、厚板15と同じ大きさに形成されていてもよい。薄板12は、本実施の形態では厚さ0.5mmの亜鉛鉄板が用いられているが、他の金属材料あるいは樹脂等の材料で形成されていてもよい。しかしながら、輻射効果を高める観点から、熱伝導率が高い材料で形成されていることが好ましい。
フィン12fは、厚板15に載置された薄板12の、空気流通溝15gに対向する部分が加工されることで形成されている。フィン12fは、本実施の形態では、空気流通溝15gの中心線に対応する薄板12の仮想の基準線BL(図3(C)参照)に対して両側に4mmずつ離れて平行に延びる第1仮想線VL1及び第2仮想線VL2をそれぞれ想定したときに、第1仮想線VL1又は第2仮想線VL2から空気流通溝15g内に延びるように複数が設けられている。詳細には、複数のフィン12fのうちの第1仮想線VL1から延びるフィン12faは、長さ50mm、幅8mmの長方形を、長辺の一方が第1仮想線VL1上に位置し、長辺の他方が基準線BLとは反対側に位置するように罫書き、罫書いた長方形のうちの第1仮想線VL1上に位置する辺以外の3辺で薄板12を切断し、切断されていない第1仮想線VL1上に位置する辺で折り曲げることにより形成されている。これにより、フィン12fは薄板12に接続されていることとなる。フィン12faは、第1仮想線VL1に沿って、フィン12faの長さ(50mm)分の間隔を空けて複数が形成されている。他方、複数のフィン12fのうちの第2仮想線VL2から延びるフィン12fbは、基準面を対称面として、第1仮想線VL1から延びる複数のフィン12faを面対称に形成したものを、第2仮想線VL2に沿ってフィン12faの長さ(50mm)分ずらした位置に配置されている。なお、基準面は、基準線BLを通り薄板12に直交する仮想の平面である。これにより、複数のフィン12faと複数のフィン12fbとは、空気流通溝15gが延びる方向で互い違いになるように配設されている。ここで、第1仮想線VL1を通り薄板12に直交する仮想の平面である第1の配置仮想面VF1を想定したときに、各フィン12faは第1の配置仮想面VF1上に所定の間隔(フィン12fbの長さ分)を空けて配置された第1のフィン群を構成する。他方、第2仮想線VL2を通り薄板12に直交する仮想の平面である第2の配置仮想面VF2を想定したときに、各フィン12fbは第2の配置仮想面VF2上に所定の間隔(フィン12faの長さ分)を空けて配置された第2のフィン群を構成する。本実施の形態では50mmとしている各フィン12fの長さは、空気流通溝15gの長さに対して1/4以下の所定の長さの範囲内で適宜変更してもよい。所定の長さは、フィン12fの周囲に形成される温度境界層の厚い部分が極力短くなる長さである。
フィン12fが形成されることによって生じた薄板12の孔(薄板12からフィン12fが打ち抜かれた部分)は、輻射パネル10の上に仕上材9を敷き詰めて薄板12の表面を覆うことによって塞がれる。仕上材9は、本実施の形態ではフローリングが用いられているが、タイルやカーペット等の建材であってもよい。本実施の形態では、仕上材9の、冷暖房室Rに表れる面が区画面に相当する。また、空気供給溝15sと空気収集溝15tとに挟まれた部分の厚板15が、裏側層に相当する。また、厚板15の表面の枠部15e上に薄板12が載置されることにより、空気供給溝15s、空気収集溝15t、空気流通溝15gが暗渠となり、温調空気SAの流路が形成される。つまり、空気供給溝15sが薄板12で覆われることにより、空気供給流路が形成されている。本実施の形態では、空気供給流路を囲む薄板12及び厚板15の部分が、空気供給流路形成部材に相当する。同様に、空気流通溝15gが薄板12で覆われることにより空気流通流路が形成され、空気収集溝15tが薄板12で覆われることにより空気収集流路が形成されている。以降、空気供給流路を温調空気SAが流れることと同じ意味で、輻射パネル10における空気供給溝15sを温調空気SAが流れるという場合もある。空気流通流路及び空気収集流路についても同様である。
ガイド18は、断面がL字状の部材で形成されている。ガイド18を構成する断面L字のそれぞれの辺は、一方が固定部18s、他方が翼部18vとなっている。固定部18s及び翼部18vのそれぞれの幅(断面L字の辺の長さ)は、空気供給溝15sの深さよりも短く、概ね15mmに形成されている。ガイド18の長さ(固定部18sと翼部18vとの接続部(境界)が延びる方向の長さ)は、空気供給溝15sの幅よりも短く、概ね30mmに形成されている。ガイド18は、各空気流通溝15gの延長線上に1つずつが、空気供給溝15s内に、固定部18sの全面が空気供給溝15sの底部に接した状態で、厚板15に固定されている。このとき、ガイド18は、翼部18vが、導入口15hsから遠ざかるに連れて空気流通溝15gに近づくように、傾けられて固定されている。また翼部18vは、空気流通溝15gから遠い側の固定部18sの一辺に立設され、導入口15hs側の一端が厚板15の枠部15eに接している。ガイド18が固定される位置は、導入口15hsから導入されて空気供給溝15sを流れる温調空気SAが、翼部18vに沿うように向きを変えることで空気流通溝15gに導かれるようにする観点から、適宜調節するとよい。なお、ガイド18は、固定部18sを有さずに、翼部18vが空気供給溝15sの底部を形成する厚板15に直接接続(固定)されていてもよく、あるいは翼部18vが薄板12に直接接続(固定)されていてもよい。
次に図4を参照してブリッジパネル20の構成を説明する。図4は、ブリッジパネル20の構成を示す図であり、(A)は下板25の平面図、(B)は(A)におけるIVB−IVB断面図、(C)は(A)におけるIVC−IVC断面図である。ブリッジパネル20は、輻射パネル10(図3参照)と構成が類似しているため、図3をも参照して輻射パネル10の構成と対比しながら説明する。ブリッジパネル20は、輻射パネル10における薄板12及び厚板15に対応する構成として、上板22及び下板25を有している(図4(A)では上板22を省略している。)。ただし、上板22は、輻射パネル10におけるフィン12fを形成するための加工がされていない点で薄板12とは異なっている。上板22は、下板25と概ね同じ大きさの矩形の平板であり、本実施の形態では厚さ0.5mmのガルバリューム鋼板が用いられている。下板25は、輻射パネル10の厚板15と比較して、空気供給溝15s及び空気収集溝15tに対応する2つの空気分配溝25s、空気流通溝15gに対応する空気通過溝25g、導入口15hs及び導出口15htに対応する2つの連通口25hがそれぞれ形成されている。ただし、下板25は、2つの空気分配溝25sが矩形の短辺に平行で、空気通過溝25gが矩形の長辺に平行に形成されている。また、空気通過溝25gの幅と、隣り合う空気通過溝25gの間隔とが同じ長さとなっており、本実施の形態では共に50mmとなっている。また、下板25は、平面視におけるブリッジパネル20の外縁と同じ大きさで厚さ20mmのパーティクルボードの上に、空気分配溝25s及び空気通過溝25gを残すように、厚さ20mmのパーティクルボードが加工されたうえで貼り付けられて構成されている。ブリッジパネル20は、下板25の表面に上板22が載置されることにより、空気分配溝25s及び空気通過溝25gが暗渠となって、温調空気SAの流路が形成されている。
図1に示すように、輻射パネル10及びブリッジパネル20が適切に配置され、その上に仕上材9(図3参照)を敷き詰めることで、冷暖房室Rの床が構成されている。図1に示す例では、左上に輻射パネル10Bが横長に配置され、その右隣に輻射パネル10Aが短辺同士が対向するように横長に配置され、その右隣に輻射パネル10Bが短辺同士が対向するように横長に配置されている。図1中、この1行目の輻射パネル10B、10A、10Bの下方には、2つの輻射パネル10Aが短辺同士が対向するように横長に配置されている。1行目の輻射パネル10B、10A、10Bと2行目の輻射パネル10A、10Aとは、図2に示すように、導入口15hsに近い長辺同士が対向するように配設されている。図1中、2行目の輻射パネル10A、10Aの下方には、3行目の輻射パネル10B、10A、10Bが配設され、その下方には4行目の輻射パネル10A、10Aが配設されている。3行目の輻射パネル10B、10A、10B及び4行目の輻射パネル10A、10Aは、1行目の輻射パネル10B、10A、10B及び2行目の輻射パネル10A、10Aと同じ構成になっている。したがって、2行目の輻射パネル10A、10Aと3行目の輻射パネル10B、10A、10Bとは、図2に示すように、導出口15htに近い長辺同士が対向するように配設され、3行目の輻射パネル10B、10A、10Bと4行目の輻射パネル10A、10Aとは、図2に示すように、導入口15hsに近い長辺同士が対向するように配設されている。輻射パネル10及びブリッジパネル20を上述のように適切に配置した後にパネルが配置されていない部分には、補足パネル60が敷き詰められている。各輻射パネル10及びブリッジパネル20並びに補足パネル60は、周囲を支持脚39で支えられることにより、コンクリートスラブ等の構造床との間に空間が形成されるように配設されている。
図5に示すような仕切板30が、図2に示すような配列で、上述のように冷暖房室Rに敷き詰められた輻射パネル10及びブリッジパネル20並びに補足パネル60の下方に設けられている。図5に示すように、仕切板30は、板材31と、スポンジパッキン32とから構成されている。板材31は、各輻射パネル10及びブリッジパネル20並びに補足パネル60と構造床との間に形成された空間の高さよりもわずかに短い幅を有している。スポンジパッキン32は、板材31をその幅方向が鉛直に延びるように立てたときの上辺に取り付けられている。このように構成された仕切板30を、各輻射パネル10及びブリッジパネル20並びに補足パネル60と構造床との間に形成された空間に配置することで、当該空間を概ね気密に区画できるようになっている。仕切板30は、図2に示すように、平面視において、輻射パネル10の長辺に平行に、かつ、適切な距離で2列並べて配置することにより、主流路DMが形成されている。本実施の形態では、1行目の輻射パネル10の列と2行目の輻射パネル10の列とにまたがって接する主流路DMaと、3行目の輻射パネル10の列と4行目の輻射パネル10の列とにまたがって接する主流路DMbの、2つの主流路DMが形成されている。
各主流路DMは、各輻射パネル10の導入口15hsと直接連通しており、各輻射パネル10の導出口15htとは直接連通しないように形成されている。図1中で右端に配置された輻射パネル10のさらに右側に配置されたブリッジパネル20は、一方の連通口25hが主流路DMaと直接連通し、他方の連通口25hが主流路DMbと直接連通するように設けられている。各主流路DMを形成する仕切板30は、図2中の左端において、壁から離れた位置で、輻射パネル10の長辺に直交する方向であって主流路DMの左端を閉塞しない方向に向きを変えて延びており、これによって、図2中の左側の壁と縦方向に延びる仕切板30との間に温調空気SAの供給流路DPが形成されている。供給流路DPは、各主流路DMa、DMbに接続されている。供給流路DPには、エアコン91から導出された温調空気SAを流す供給ダクト92が接続されている。また、各主流路DMを形成する仕切板30は、図2中の右端において、壁から離れた位置で、輻射パネル10の長辺に直交する方向であって主流路DMの右端を閉塞する方向に向きを変えて延びている。上述のように仕切板30が設けられることで、各輻射パネル10及びブリッジパネル20並びに補足パネル60と構造床との間に形成された空間が、往ゾーンZpと還ゾーンZqとに分けられている。往ゾーンZpは、輻射パネル10の空気流通溝15gを通過する前の温調空気SAが存在する空間であり、各輻射パネル10の導入口15hs及びブリッジパネル20の両連通口25hが直接連通している。還ゾーンZqは、輻射パネル10の空気流通溝15g及び空気収集溝15tを通過した後の温度が冷暖房室R内の温度に近づいた温調空気SA(以下「還気空気RA」という。)が存在する空間であり、各輻射パネル10の導出口15htが直接連通している。還ゾーンZqには、床上還気口93が設けられており、還ゾーンZq内の還気空気RAを冷暖房室Rの内部に導くことができるように構成されている。仕切板30は、スタンドスペーサ40によって立設されている。
図6は、スタンドスペーサ40の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は組み立て前の状態を示す平面図である。スタンドスペーサ40は、薄板状の部材が加工されて形成されている。本実施の形態では、幅60mm、厚さ0.5mmの矩形の亜鉛鉄板が加工されて形成されている。原材料の亜鉛鉄板の長さは、主流路DM(図2参照)の幅に応じて決定されるが、概ね300〜400mm前後である。スタンドスペーサ40は、長手方向両端部に形成された支持部45と、両支持部45の間に形成された傾斜部48とを有している。
支持部45は、仕切板30(図2、5参照)を挟む外枠43及び内板44から構成されている。支持部45は、本実施の形態では以下の手順で形成される。まず、薄板状の原材料の長手方向端部の外周に、10mm幅の帯状の部分がコ字状に残るように、切り線をコ字状に入れる。ここで形成された切り線を「支持切線45c」ということとする。支持切線45cの端は、原材料の端部から長手方向に40mm入ったところに位置している。そして、長手方向に直交する内折線44fを、コ字状の支持切線45cの両端を通る位置、換言すれば原材料の端部から長手方向に40mm入った位置に罫書く。次に、内折線44fから原材料の端部側へ仕切板30の板厚(本実施の形態では10mm)分移動した位置であって、コ字状の支持切線45cの内側に、外折線43fを罫書く。内折線44fと外折線43fとは平行になっている。このような薄板状部材を、外折線43f及び内折線44fで同方向に直角に折り曲げることで、支持部45が形成される。
傾斜部48は、本実施の形態では以下の手順で形成される。まず、両支持部45の間で、薄板状矩形部材の長辺から、長辺に直角に延びる切り線を2本入れる。ここで形成された切り線を「傾斜切線48c」ということとする。本実施の形態では、各傾斜切線48cが、近接する内板44から30mm離れた位置に形成されている。また、各傾斜切線48cは、薄板状矩形部材の幅(短辺の長さ)の半分の長さとなっている。そして、薄板状矩形部材の幅方向の概ね中央に位置する傾斜切線48cの端部同士を結ぶ傾斜折線48fを罫書く。これを、傾斜折線48fで支持部45が形成されている方向に折り曲げることで、傾斜部48が形成される。傾斜折線48fで折り曲げられた部分以外の部分は、スタンドスペーサ40を構造床に取り付けた際に構造床に接する基部41となっている。基部41に対する傾斜部48の角度は、主流路DM(図2参照)のどの位置に配置されるかによって異なるが、概ね10°〜60°程度である。
なお、図7に、変形例に係るスタンドスペーサ40A、40Bを示す。図7(A)に示す傾斜なしスタンドスペーサ40Aは、スタンドスペーサ40(図6(A)参照)から傾斜部48を省略したものである。図7(B)に示す片支持スタンドスペーサ40Bは、傾斜なしスタンドスペーサ40A(図7(A)参照)に対して、片方の支持部45を端板46に置換したものである。片支持スタンドスペーサ40Bの端板46は、スタンドスペーサ40における支持切線45c及び内折線44fを形成せず、外折線43fを薄板状矩形部材の幅全体にわたって形成したものに対し、延長した外折線43fに相当する部分で折り返して形成されたものである。冷暖房システム1は、スタンドスペーサ40に加え、傾斜なしスタンドスペーサ40A及び片支持スタンドスペーサ40Bを備えており、基部41が構造床に載置された状態で配設されている。
ここで図2を図6及び図7と併せて参照して、スタンドスペーサ40、傾斜なしスタンドスペーサ40A、片支持スタンドスペーサ40Bの配置例を説明する。片支持スタンドスペーサ40Bは、供給流路DPを形成する仕切板30、及び各主流路DMの末端部分に配置された仕切板30のように、壁と向かい合う仕切板30を支える位置に配置されている。片支持スタンドスペーサ40Bは、端板46が壁に押し付けられた状態で設けられている。片支持スタンドスペーサ40Bは、供給流路DPを形成する仕切板30が倒れない間隔で、供給流路DPに配設されている。また、片支持スタンドスペーサ40Bは、主流路DMの末端を形成する仕切板30を外側から支えるように、還ゾーンZqに配設されている。傾斜なしスタンドスペーサ40A及びスタンドスペーサ40は、主流路DMを形成する仕切板30が倒れない間隔で、主流路DMに配設されている。傾斜なしスタンドスペーサ40Aは、供給流路DPに近い主流路DMに配設されている。スタンドスペーサ40は、傾斜なしスタンドスペーサ40Aよりも供給流路DPに遠い位置の主流路DMに配設されている。本実施の形態では、供給流路DPに近い2個分が、傾斜なしスタンドスペーサ40Aとなっている。スタンドスペーサ40は、本実施の形態では、供給流路DPから離れるにつれて傾斜部48の角度が大きくなっており、供給流路DPから主流路DMの末端に向かって配設された順で、傾斜部48のおおよその角度が、10°、15°、20°、30°、40°、50°、60°に形成されている。
引き続き図1乃至図3を主に参照し、その他の図面を適宜参照して、冷暖房システム1の作用を説明する。冷暖房システム1では、エアコン91で温度が調節された温調空気SAが生成され、供給ダクト92を介して供給流路DPに供給される。供給流路DPに流入した温調空気SAは、各主流路DMとの合流点に向けて供給流路DPを流れる。供給流路DPを流れる温調空気SAは、主流路DMに出会った地点で主流路DMに流入し、主流路DMの末端に向かって流れる。このようにして、温調空気SAは往ゾーンZpに拡散する。主流路DMを流れる温調空気SAは、各輻射パネル10の導入口15hsに出会う度に、導入口15hsから空気供給溝15sに流入する。本実施の形態では、主流路DMの末端に近づくにつれて、スタンドスペーサ40の傾斜部48の角度が大きくなっているため、温調空気SAの流速が大きくなり、主流路DMの末端近くの導入口15hsからも空気供給溝15sに温調空気SAが流入する。また、主流路DMaと主流路DMbとが、双方の末端で、ブリッジパネル20によって連絡しているので、主流路DMがループ化され、複数の輻射パネル10のどれにも概ね均一に温調空気SAが導入される。
導入口15hsから輻射パネル10に導入された温調空気SAは、空気供給溝15sを流れる。空気供給溝15sを流れる温調空気SAは、空気流通溝15gに出会った地点で空気流通溝15gに流入し、空気収集溝15tに向かって流れる。本実施の形態では、空気流通溝15gの延長線上における空気供給溝15sにガイド18が設けられているので、空気供給溝15sを流れる温調空気SAの一部が空気流通溝15gに円滑に流入する。空気流通溝15gに流入した温調空気SAは、空気流通溝15gを流れる際に、薄板12と熱交換を行い、冷房時は薄板12を冷やし、暖房時は薄板12を暖める。本実施の形態では、空気流通溝15g内に、薄板12に接続されたフィン12fが設けられているので、温調空気SAと薄板12及びフィン12fとの伝熱面積を拡大させることができる。さらに、本実施の形態では、空気流通溝15g内に設けられたフィン12fとして、第1のフィン群(第1の配置仮想面VF1上に所定の間隔を空けて配置された複数のフィン12fa)と第2のフィン群(第2の配置仮想面VF2上に所定の間隔を空けて配置された複数のフィン12fb)とが、温調空気SAの流れ方向で互い違いに設けられているので、1枚の長いフィンが空気流通溝15gの全長にわたって設けられている場合に比べて、伝熱面積を減少させることなく、境界層の発達を中断させて温度境界層の平均厚さを小さくすることができ、熱伝達効率を向上させることができる。
空気流通溝15gを流れる温調空気SAと熱交換して冷やされ又は暖められた薄板12は、冷暖房室Rに面する仕上材9を冷やし又は暖める。そして、冷やされ又は暖められた仕上材9から冷暖房室Rに冷熱又は温熱が輻射され、冷暖房室Rの冷暖房が行われる。他方、薄板12と熱交換することで冷暖房室R内の温度との差が小さくなった温調空気SAは、空気流通溝15gから空気収集溝15tに流入する。空気収集溝15tに流入した温調空気SAは、導出口15htに向かって流れる。なお、温調空気SAが空気収集溝15tを流れる際も、温調空気SAと薄板12との熱交換が行われる。導出口15htに至った温調空気SAは、導出口15htを通過し、還気空気RAとして厚板15の裏側の還ゾーンZqに流入する。還ゾーンZqに流入した還気空気RAは、床上還気口93を介して冷暖房室Rに至る。冷暖房室Rに至った還気空気RAは、エアコン91に吸い込まれ、温度が調節されて温調空気SAとなったうえで供給ダクト92から導出され、以降、上述の作用を繰り返す。
以上で説明したように、冷暖房システム1によれば、スタンドスペーサ40に支持された仕切板30によって冷暖房室Rの床下の空間が仕切られているので、冷暖房室Rの床下空間にダクトを設けることなく、簡素な構成で、温調空気SAを複数の輻射パネル10に満遍なく行き渡らせることができ、床下の空間を十分に確保することが困難な冷暖房室Rに対しても輻射冷暖房を提供することができる。また、各主流路DMa、DMbの末端同士がブリッジパネル20で連絡しているので、複数の輻射パネル10に概ね均一に温調空気SAを導入することができる。また、輻射パネル10の各空気流通溝15gに第1のフィン群と第2のフィン群とが温調空気SAの流れ方向で互い違いに設けられているので、温調空気SAと薄板12との間の熱伝達効率を向上させることができる。輻射による冷暖房は、一般に、システムの起動から冷暖房効果が現れるまでに時間がかかる傾向にあるが、輻射による冷暖房システムにおいて、冷暖房システム1のように熱伝達効率を向上させることで、短時間で仕上材9の温度を変化させることができれば、利用者の満足度がより向上することとなる。
なお、以上の説明で示した具体的な寸法は、本実施の形態を説明するために便宜上用いた一例であり、設計条件に応じて適宜変更することができるのはいうまでもない。
以上の説明では、輻射パネル10が冷暖房室Rの床に配置されることとしたが、冷暖房室Rの壁や天井に配置することとしてもよい。また、以上の説明では、空気供給手段がエアコン91であるとしたが、ファンコイル等の、空気の温度を調節することができるものであればよい。
以上の説明では、表層に接続されたフィン12fが、薄板12に罫書いた長方形の3辺で切断して残りの1辺で折り曲げることにより形成されていることとしたが、フィン12fに相当する部材をあらかじめ用意しておき、加工されていない(孔が形成されていない)薄板12に対して用意しておいたフィン12fを取り付ける(接合する)ことによって形成されていてもよい。
以上の説明では、輻射パネル10が空気供給溝15sにガイド18を有することとしたが、各空気流通溝15gに温調空気SAを流入させることができれば、ガイド18を省略してもよい。
以上の説明では、各主流路DMa、DMbの末端同士が連絡するようにブリッジパネル20が設けられていることとしたが、例えば主流路DMが短い等により主流路DMにおける圧力差が顕著とならない場合は、ブリッジパネル20を設けなくてもよい。この場合、各主流路DMa、DMbの末端に、往ゾーンZpと還ゾーンZqとを連絡する小孔を形成して、わずかな温調空気SAを輻射パネル10を介さずに往ゾーンZpから還ゾーンZqへ逃がすように構成してもよい。
以上の説明では、輻射パネル10が複数のフィン12fを有することとしたが、温調空気SAの温度や流量、あるいは設置される輻射パネル10の枚数等の条件により、フィン12fを設けなくても薄板12を冷やし又は暖めることができ、冷やされ又は暖められた仕上材9から冷暖房室Rに冷熱又は温熱が輻射されて冷暖房室Rの冷暖房を行うことができる場合は、以下に例示するようにフィン12fを省略することができる。
図8に本発明の実施の形態に係る冷暖房システムを構成する輻射パネルの変形例を示す。図8(A)に示す第1の変形例に係る輻射パネル10Aは、輻射パネル10(図3参照)と比較して、輻射パネル10が備えていたフィン12fが接続された薄板12に代えて、加工が施されていない薄板12Aが用いられている点が異なっており、その余の点は同じ構成となっている。図8(B)に示す第2の変形例に係る輻射パネル10Bは、輻射パネル10A(図8(A)参照)の厚板15の、空気流通溝15gが形成された部分のみを抜き出した構成、換言すれば、空気供給溝15s(導入口15hsを含む)及び空気収集溝15t(導出口15htを含む)を除去した構成である厚板15Bが、厚板15に代えて用いられている。輻射パネル10Bは、長辺同士が対向するように隙間を空けて配置された複数の輻射パネル10Bの、当該隙間が主流路DM(図2参照)と連絡するように配置されることで、当該隙間を介して温調空気SAが空気流通溝15gに流入するように構成される。輻射パネル10A及び輻射パネル10Bの双方とも、仕切板30及びスタンドスペーサ40等を用いて冷暖房システムを構築することができる。輻射パネル10A又は輻射パネル10Bが用いられる場合、薄板12を省略して厚板15、15Bの上に仕上材9を直接敷設してもよい。薄板12を省略して厚板15、15Bの上に仕上材9が直接敷設される場合、仕上材9が表層に相当することとなる。
1 冷暖房システム
9 仕上材
10 輻射パネル
12 薄板
12f フィン
12fa 第1のフィン群を構成するフィン
12fb 第2のフィン群を構成するフィン
15 厚板
15hs 導入口
15g 空気流通溝
15s 空気供給溝
18 ガイド
30 仕切板
40 スタンドスペーサ
45 支持部
48 傾斜部
91 エアコン
DM 主流路
R 冷暖房室
SA 温調空気
VF1 第1の配置仮想面
VF2 第2の配置仮想面

Claims (6)

  1. 冷房又は暖房が行われる冷暖房室を区画する区画面に熱を伝達する板状の表層と;
    前記表層に前記冷暖房室の裏側から面同士で接触する板状の裏側層であって、前記表層に接する面に線状の空気流通溝が間隔を空けて複数形成された裏側層と;
    前記空気流通溝に配設されたフィンであって、前記フィンの辺で前記表層に接続された複数のフィンとを備え;
    複数の前記フィンのそれぞれは、1つの前記空気流通溝の長さの1/4以下の所定の長さに形成されると共に、前記空気流通溝に沿って延びる第1の配置仮想面上に所定の間隔を空けて配置された第1のフィン群と、前記第1の配置仮想面に対して間隔を空けて前記空気流通溝に沿って延びる第2の配置仮想面上に所定の間隔を空けて配置された第2のフィン群とを含んで構成され;
    前記第1のフィン群と前記第2のフィン群とは、前記空気流通溝が延びる方向で互い違いになるように配設されて構成された;
    輻射パネル。
  2. 冷房又は暖房が行われる冷暖房室を区画する区画面に熱を伝達する板状の表層と
    前記表層に前記冷暖房室の裏側から面同士で接触する板状の裏側層であって、前記表層に接する面に線状の空気流通溝が間隔を空けて複数形成された裏側層と有する輻射パネルを複数備え;
    複数の前記輻射パネルが、複数の前記空気流通溝のそれぞれの一端に連絡する空気供給流路を有し;
    前記空気供給流路に温度が調節された温調空気を供給する空気供給手段を備え;
    複数の前記輻射パネルは、前記温調空気を前記空気供給流路に導入する温調空気導入口が、前記空気供給流路を形成する空気供給流路形成部材に形成され;
    前記輻射パネルに対して前記冷暖房室とは反対側に前記温調空気の主流路を形成する仕切板であって、前記主流路に複数の前記輻射パネルの前記温調空気導入口が連絡するように設けられた仕切板をさらに備え;
    複数の前記輻射パネルが、前記空気流通溝に配設されたフィンであって、前記フィンの辺で前記表層に接続された複数のフィンを有し;
    複数の前記フィンのそれぞれは、1つの前記空気流通溝の長さの1/4以下の所定の長さに形成されると共に、前記空気流通溝に沿って延びる第1の配置仮想面上に所定の間隔を空けて配置された第1のフィン群と、前記第1の配置仮想面に対して間隔を空けて前記空気流通溝に沿って延びる第2の配置仮想面上に所定の間隔を空けて配置された第2のフィン群とを含んで構成され;
    前記第1のフィン群と前記第2のフィン群とは、前記空気流通溝が延びる方向で互い違いになるように配設されて構成された;
    暖房システム。
  3. 冷房又は暖房が行われる冷暖房室を区画する区画面に熱を伝達する板状の表層と;
    前記表層に前記冷暖房室の裏側から面同士で接触する板状の裏側層であって、前記表層に接する面に線状の空気流通溝が間隔を空けて複数形成された裏側層とを有する輻射パネルを複数備え;
    複数の前記輻射パネルが、複数の前記空気流通溝のそれぞれの一端に連絡する空気供給流路を有し;
    前記空気供給流路に温度が調節された温調空気を供給する空気供給手段を備え;
    複数の前記輻射パネルは、前記温調空気を前記空気供給流路に導入する温調空気導入口が、前記空気供給流路を形成する空気供給流路形成部材に形成され;
    前記輻射パネルに対して前記冷暖房室とは反対側に前記温調空気の主流路を形成する仕切板であって、前記主流路に複数の前記輻射パネルの前記温調空気導入口が連絡するように設けられた仕切板
    前記仕切板を支持するスタンドスペーサであって、平板状部材の端部を折り曲げることにより前記仕切板を支える支持部が形成されると共に、前記平板状部材の中央部を曲げることにより前記主流路を流れる前記温調空気の流路断面積が徐々に小さくなる傾斜部が形成されて構成されたスタンドスペーサさらに備える;
    暖房システム。
  4. 前記仕切板を支持するスタンドスペーサであって、平板状部材の端部を折り曲げることにより前記仕切板を支える支持部が形成されると共に、前記平板状部材の中央部を曲げることにより前記主流路を流れる前記温調空気の流路断面積が徐々に小さくなる傾斜部が形成されて構成されたスタンドスペーサを備える;
    請求項2に記載の冷暖房システム。
  5. 前記空気供給流路に配設された気流方向ガイドであって、前記空気供給流路を流れてきた前記温調空気の一部を前記空気流通溝の一端に向かうように向きを変える気流方向ガイドを備える;
    請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の冷暖房システム。
  6. 冷房又は暖房が行われる冷暖房室を区画する区画面に熱を伝達する板状の表層と;
    前記表層に前記冷暖房室の裏側から面同士で接触する板状の裏側層であって、前記表層に接する面に線状の空気流通溝が間隔を空けて複数形成された裏側層とを有する輻射パネルを複数備え;
    複数の前記輻射パネルが、複数の前記空気流通溝のそれぞれの一端に連絡する空気供給流路を有し;
    前記空気供給流路に温度が調節された温調空気を供給する空気供給手段を備え;
    複数の前記輻射パネルは、前記温調空気を前記空気供給流路に導入する温調空気導入口が、前記空気供給流路を形成する空気供給流路形成部材に形成され;
    前記輻射パネルに対して前記冷暖房室とは反対側に前記温調空気の主流路を形成する仕切板であって、前記主流路に複数の前記輻射パネルの前記温調空気導入口が連絡するように設けられた仕切板
    前記空気供給流路に配設された気流方向ガイドであって、前記空気供給流路を流れてきた前記温調空気の一部を前記空気流通溝の一端に向かうように向きを変える気流方向ガイドさらに備える;
    暖房システム。
JP2013025874A 2013-02-13 2013-02-13 輻射パネル及び冷暖房システム Active JP6198404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025874A JP6198404B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 輻射パネル及び冷暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025874A JP6198404B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 輻射パネル及び冷暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014153037A JP2014153037A (ja) 2014-08-25
JP6198404B2 true JP6198404B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=51575072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013025874A Active JP6198404B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 輻射パネル及び冷暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198404B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110748951A (zh) * 2019-11-01 2020-02-04 北京硕人时代科技股份有限公司 一种供热节能量的确定方法、装置及系统

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105240973A (zh) * 2015-10-29 2016-01-13 青岛海尔空调器有限总公司 辐射空调及基于其的冷藏装置
JP6442776B2 (ja) * 2016-12-14 2018-12-26 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 放射パネルモジュール、放射空調システム及び空調方法
JP7089951B2 (ja) * 2018-06-13 2022-06-23 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気式放射空調システム
JP2019215131A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空気式放射空調システム
JP7470940B2 (ja) * 2020-04-02 2024-04-19 株式会社ユカリラ 床下地セット及び輻射冷暖房システム
JP7336774B2 (ja) * 2021-03-01 2023-09-01 株式会社エコ・パワー 輻射パネル及び輻射冷暖房システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738116U (ja) * 1980-08-14 1982-03-01
JPS63207923A (ja) * 1987-02-23 1988-08-29 Razaa:Kk 輻射冷暖房方法および装置
JPS6446525A (en) * 1987-08-12 1989-02-21 Razaa Kk Floor construction for radiation room cooling and room heating
JPH0794915B2 (ja) * 1990-05-31 1995-10-11 コクヨ株式会社 床下空調装置
JP3570587B2 (ja) * 1995-12-28 2004-09-29 大和ハウス工業株式会社 天井放射冷暖房設備
JP4751119B2 (ja) * 2005-07-21 2011-08-17 株式会社栗田工業 空調装置
JP5132356B2 (ja) * 2008-02-27 2013-01-30 株式会社栗田工業 床暖房システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110748951A (zh) * 2019-11-01 2020-02-04 北京硕人时代科技股份有限公司 一种供热节能量的确定方法、装置及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014153037A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198404B2 (ja) 輻射パネル及び冷暖房システム
JP6512658B2 (ja) 放射空調システム
JP5431760B2 (ja) 冷暖房システム
JP6040122B2 (ja) 区画部材及び冷暖房システム
JPH09184642A (ja) 天井放射パネルおよび天井放射冷暖房設備
KR20120062318A (ko) 온수장판
JP7149145B2 (ja) 支持部材セット及び冷暖房システム
JP5335376B2 (ja) 冷暖房システム
JP2022016346A (ja) 熱伝達部材及び冷暖房システム
JP2016089416A (ja) フリーアクセスフロア及び冷暖房システム
JP6150346B2 (ja) 熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法
JP3745997B2 (ja) 床輻射および空調冷暖房装置における床パネル装置
JP2004197988A (ja) 冷暖房装置
JP2021021539A (ja) 冷暖房用気体流路形成システム及び冷暖房システム
JP2011112262A (ja) 個別空間用空調システム
CN101677503B (zh) 散热装置
JP7470940B2 (ja) 床下地セット及び輻射冷暖房システム
JP7429395B1 (ja) 支持脚、支持部材セット及び冷暖房システム
JP5258511B2 (ja) 冷暖房システム
JP7421779B1 (ja) 支持部材及び冷暖房システム
JP5749935B2 (ja) 仕切パネル及び輻射冷暖房システム
JP6103464B2 (ja) 空調システム
JP5132356B2 (ja) 床暖房システム
JP2023150361A (ja) 輻射・対流空調システム
JP3602110B2 (ja) 住宅用全空気方式床冷暖房システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S211 Written request for registration of transfer of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314215

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S804 Written request for registration of cancellation of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314803

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250