JP6150346B2 - 熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法 - Google Patents

熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、内部を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法に関する。
従来の屋内空調手段として、床下を通る流体(水や空気)により床板の温度を調整して、屋内の冷暖房を行うことが知られている。そして、暖房を行う場合においては、床板の裏側にコンクリート板からなる蓄熱体を配置して流体により加熱し、この蓄熱体から徐々に放熱して屋内の暖房を持続させる旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−304594号公報
ところで、上記特許文献においては、送風ダクトの温風吹出口から吹き出した温風がコンクリート板の下方に広がる温風通路へ送出される。このため、温風通路内が十分に温められてからコンクリート板が温められることになる。また、温風の代わりに冷風を用いて冷房を行おうとした場合でも、通路内の温度が十分に下がってからコンクリート板の温度が下がることになる。したがって、空気とコンクリート板との熱交換を効率的に行うことができない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体との熱交換の効率を向上させることができる熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、施工面に沿ってブロックを複数並べて構成され、内部に形成された熱交換流路に流体を通して、ブロックと流体との間で熱交換を行う熱交換構造体であって、
前記ブロックのうち施工面側に向けた箇所を凹ませて流路構成溝を形成し、隣り合うブロックの流路構成溝同士を連通して前記熱交換流路を構成し、
前記ブロックよりも施工面側には、前記ブロックを支持すると共に、熱交換流路に沿って延在する流体導入路を間に挟んだ状態で形成される基台を設け、且つ、流体導入路と熱交換流路との間を仕切るセパレータを設け、
該セパレータには、流体導入路内の流体を熱交換流路へ通す流体供給開口を熱交換流路に沿って開設し、
前記流体導入路には、その上流側となる一端側に、熱交換するための源流から流体を導入する流体導入口を開設する一方、下流側となる他端側を閉塞し、
前記流体導入口に対応する熱交換流路の一端側を閉塞する一方、他端側には流体排出口を開口し、
前記流体導入口から流体導入路内に導入した流体を流体供給開口から熱交換流路内に供給して、流体排出口から排出することを特徴とする熱交換構造体である。
請求項2に記載のものは、前記流体供給開口を熱交換流路の側縁に沿って開設したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換構造体である。
請求項3に記載のものは、前記流路構成溝は、断面円弧状に凹んで形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換構造体である。
請求項4に記載のものは、前記基台は、セパレータを挟んでブロックとは面対称となる形状であり、ブロックの並び方向に沿って複数並んで配置され、
前記基台のうちセパレータ側に向けた箇所の凹みを導入路構成溝とし、隣り合う基台の導入路構成溝同士を連通して前記流体導入路を構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体である。
請求項5に記載のものは、前記基台は、施工面からブロック側へ突出した一対の突条であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体である。
請求項6に記載のものは、前記施工面を凹ませて区画形成された流体導入路の側方を前記基台としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体である。
請求項7に記載のものは、前記請求項5に記載の熱交換構造体の施工方法であって、
前記施工面に突条を形成して基台および流体導入路を形成する導入路形成工程と、
前記ブロックを基台に設置して流体導入路へ重ねるとともにセパレータを流体導入路と熱交換流路との間へ介在させるブロック設置工程と、
を含むことを特徴とする熱交換構造体の施工方法である。
請求項8に記載のものは、前記請求項6に記載の熱交換構造体の施工方法であって、
前記施工面を凹ませて基台および流体導入路を形成する導入路形成工程と、
前記にブロックを基台に設置して流体導入路へ重ねるとともにセパレータを流体導入路と熱交換流路との間へ介在させるブロック設置工程と、
を含むことを特徴とする熱交換構造体の施工方法である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、熱交換構造体内に流体を滞りなく流すことができ、流体とブロックとの熱交換の効率を向上させることができる。また、熱交換構造体の施工時に基台の寸法や配置を調整するだけで流体導入路の断面積、ひいてはブロックと熱交換を行う流体(言い換えるとブロックの温度を調整するための流体)の流量を簡単に設定することができる。したがって、所望する熱交換の性能となる熱交換構造体を容易に施工することができる。
請求項2に記載の発明によれば、流体供給開口を熱交換流路の側縁に沿って開設したので、流体供給開口を通った流体を直ちに熱交換流路の壁面に沿わせて流すことができ、流体とブロックとの熱交換の効率を一層向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、流路構成溝を断面円弧状に凹ませて形成したので、流体供給開口を通った流体をスムーズに熱交換流路の壁面の全体に到達させ易くなり、流体とブロックとの熱交換の効率をさらに向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、基台がセパレータを挟んでブロックとは面対称となる形状であり、ブロックの並び方向に沿って複数並んで配置され、基台のうちセパレータ側に向けた箇所の凹みを導入路構成溝とし、隣り合う基台の導入路構成溝同士を連通して流体導入路を構成するので、基台とブロックとを共通の部材として使用することができる。したがって、熱交換構造体を構成する部材の種類を少なくすることができ、熱交換構造体の施工準備の手間を軽減することができる。また、熱交換構造体の製造コストを低く抑えることができる。
請求項5または請求項7に記載の発明によれば、施工面からブロック側へ突出した一対の突条を基台とするので、施工面の形成時に基台および流体導入路を施工面とともに形成することができ、熱交換構造体の施工作業の負担を軽減することができる。
請求項6または請求項8に記載の発明によれば、施工面を凹ませて区画形成された流体導入路の側方を基台とするので、施工面の形成時に基台および流体導入路を施工面とともに形成することができ、熱交換構造体の施工作業の負担を軽減することができる。しかも、施工面に基台を設置する場合と比較して、熱交換構造体と施工面との段差を小さく抑えることができる。
熱交換構造体を含む冷暖房システムの概略図である。 熱交換構造体の断面図である。 熱交換構造体の構成を示す概略図である。 (a)はブロックの斜視図、(b)はセパレータの斜視図、(c)は基台の斜視図である。 流体導入路をブロックと同じ形状の基台で区画形成する熱交換構造体の概略図である。 施工面から突出した一対の突条を基台とする熱交換構造体の概略図である。 施工面を凹ませて流体導入路を区画形成する熱交換構造体の概略図である。 単一のブロックに複数の流路構成溝を形成した熱交換構造体の概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明における熱交換構造体を含んで構成される冷暖房システムについて説明する。
冷暖房システム1は、熱交換構造体2の温度を循環空気(本発明における流体に相当)により調節し、熱交換構造体2とその周辺との伝熱に基づいて冷暖房を行うシステムであり、図1に示すように、屋内の施工面3(本実施形態では床面)に施工された熱交換構造体2と、該熱交換構造体2内に空気(具体的には温風や冷風)を循環させる循環流路4と、熱交換を行うための源流として循環流路4の途中に配設された空調機5とを備えて構成されている。また、図2に示すように、施工面3と熱交換構造体2との間にはシート状の断熱材6を介在させて、熱交換構造体2内の熱が施工面3側へ逃げることを抑制し、熱交換構造体2の表面(上面)には、床板やカーペット等の内装材7を被覆して内装仕上げを施している。
次に、熱交換構造体2について説明する。
熱交換構造体2は、図1から図3に示すように、内部に熱交換流路11が形成された本体部12と、該本体部12よりも施工面3側(具体的には、本体部12の下方)で本体部12を支持し、熱交換流路11に沿って延在する流体導入路13を形成する基台14と、流体導入路13と熱交換流路11とを仕切るセパレータ15とを備えている。そして、当該熱交換構造体2の一側(図1中、左側)には流体受入部17を介して、循環流路4のうち空調機5の送気口に通じる送出側流路4aを接続する一方、他端(図1中、右側)には流体回収部18を介して、循環流路4のうち空調機5の吸気口に通じる回収側流路4bを接続し、送出側流路4aから流体受入部17へ受け入れた空気(流体)を流体導入路13、セパレータ15に開設された流体供給開口15a、熱交換流路11の順に通して流体回収部18へ排出し、回収側流路4bへ戻すように構成されている。
本体部12は、図1に示すように、複数(本実施形態では5個×6列の30個)のコンクリート製のブロック21を施工面3に沿って隙間なく升目状に並べて構成されており、当該本体部12のうち施工面3側に向けた箇所(下面)には、流体受入部17側から流体回収部18側に向かって延在する複数本(本実施形態では6本)の熱交換流路11を互いに平行となる状態で形成している。具体的には、図3および図4(a)に示すように、ブロック21のうち施工面3側に向けた箇所(下面)を断面円弧状に凹ませて流路構成溝21aを形成し、図1および図2に示すように、流体受入部17側から流体回収部18側に向かう直列方向(図1中、左右方向)に隣り合うブロック21の流路構成溝21a同士を連通して1本の熱交換流路11を構成している。そして、1本の熱交換流路11が形成されるブロック21の連結体(本実施形態では5個のブロック21で組まれる連結体)を前記直列方向とは直交する並列方向に複数(本実施形態では6組)並べて、複数の熱交換流路11を互いに平行となる状態で配置している。
基台14は、図3および図4(c)に示すように、熱交換流路11に沿って延在する長尺な部材であり、断面矩形状の流体導入路13を間に挟んだ状態で形成されている。言い換えると、隣り合う基台14同士を離間して断面矩形状の流体導入路13を区画形成している。また、離間状態である一対の基台14上にブロック21が設置されて流体導入路13を跨ぎ、熱交換流路11と流体導入路13とが重なって延在するように構成されている。そして、流体導入路13の流路幅(基台14同士の離間距離で設定される前記並列方向の寸法)を熱交換流路11の流路幅(前記並列方向の寸法)に等しく設定し、当該基台14の側縁(流体導入路13を区画する縁)とブロック21の内側縁(流路構成溝21aを区画する縁)との間でセパレータ15の縁部を挟持している。
セパレータ15は、図4(b)に示すように、熱交換流路11に沿って長尺な平板材で構成されており、当該セパレータ15の両側部には、流体導入路13内の空気を熱交換流路11へ通すスリット状の流体供給開口15aを熱交換流路11の側縁に沿って複数開設している。さらに、セパレータ15の一側に位置する流体供給開口15aと、他側に位置する流体供給開口15aとをセパレータ15の長手方向に沿って互い違いに配置し、一側の流体供給開口15aを通った空気の流れと、他側の流体供給開口15aを通った空気の流れとが熱交換流路11内で対向する不都合、ひいては熱交換流路11内の空気の流れが滞ってしまう不都合を抑制し易いように構成されている。
そして、熱交換構造体2は、図2に示すように、流体導入路13の上流側となる一端側(図2中、流体受入部17側である左側)に、循環流路4(または、熱交換するための源流となる空調機5)から空気を導入する流体導入口13aを開設し、流体導入路13の下流側となる他端側(図2中、流体回収部18側である右側)を導入路用蓋25で閉塞して空気を流出不能としている。また、熱交換流路11のうち流体導入口13aに対応する一端側(図2中、流体受入部17側である左側)を流路用蓋26で閉塞して空気を流出不能とし、他端側(図2中、流体回収部18側である右側)には、熱交換流路11内の空気を排出するための流体排出口11aを開設している。
このような構成の熱交換構造体2を施工面3へ施工するには、予め施工面3を断熱材6で覆っておき、この施工面3(詳しくは、断熱材6で被覆された施工面3)に予め直方体に成型された基台14を設置して流体導入路13を形成する(導入路形成工程)。このとき、ブロック21とは別個の基台14により流体導入路13を区画形成しているので、熱交換構造体2の施工時に基台14の寸法や配置(離間距離)を調整するだけで流体導入路13の断面積、ひいてはブロック21と熱交換を行う空気(言い換えるとブロック21の温度を調整するための空気)の流量を簡単に設定することができる。したがって、所望する熱交換の性能となる熱交換構造体2を容易に施工することができる。
基台14を設置したならば、この基台14にブロック21を設置して流体導入路13へ重ねるとともに、セパレータ15をブロック21と基台14との間に挟んで流体導入路13と熱交換流路11との間に介在させる(ブロック設置工程)。具体的には、一対の基台14上にセパレータ15を架設して流体導入路13を被覆し、この状態で複数のブロック21を基台14上およびセパレータ15上に並べて設置する。また、熱交換流路11の流体受入部17側を流路用蓋26で閉塞し、流体導入路13の流体回収部18側を導入路用蓋25で閉塞する。このようにして施工された熱交換構造体2に流体受入部17および流体回収部18を接続し、さらには循環流路4および空調機5を接続して冷暖房システム1が完成する。
そして、熱交換構造体2を備えた冷暖房システム1を稼動すると、空調機5内で温度調整された空気が循環流路4の送出側流路4aを通って流体受入部17へ供給され、該流体受入部17から流体導入口13aを通って流体導入路13内に導入される。さらに、流体導入路13から流体供給開口15aを通って熱交換流路11内に流入し、熱交換流路11内に流入した空気とブロック21との間で熱交換を行ってブロック21を加熱したり冷却したりする。具体的には、空調機5を暖房設定で運転して空気をブロック21よりも高い温度に調整した場合には、空気の熱がブロック21内に伝達してブロック21が加熱され、さらに、加熱されたブロック21がその周辺へ放熱して屋内の暖房が行われる。また、空調機5を冷房設定で運転して空気をブロック21よりも低い温度に調整した場合には、ブロック21内の熱が空気に奪われてブロック21が冷却され、さらに、冷却されたブロック21がその周辺から吸熱して屋内の冷房が行われる。
ブロック21との間で熱交換を行った熱交換流路11内の空気は、流体排出口11aから流体回収部18へ排出され、循環流路4の回収側流路4bを通って空調機5へ戻る。このとき、熱交換構造体2においては、空気(流体)を当該熱交換構造体2の一端側に開設された流体導入口13aから導入し、流体供給開口15aから熱交換流路11内に供給して、当該熱交換構造体2の他端側に開設された流体排出口11aから排出するので、流体導入口13aと流体排出口11aとを同じ側に開設する場合(言い換えると、熱交換構造体2内における空気の通路が折り返し状態で形成される場合)と比較して、熱交換構造体2内の流路抵抗を小さくすることができる。これにより、熱交換構造体2内に空気を滞りなく流すことができ、空気とブロック21との熱交換の効率を向上させることができる。
また、流体供給開口15aを熱交換流路11の側縁に沿って開設しているので、流体供給開口15aを通った空気を直ちに熱交換流路11の壁面に沿わせて流すことができる。さらに、熱交換流路11を構成する流路構成溝21aを断面円弧状に凹ませて形成しているので、流体供給開口15aを通った空気をスムーズに熱交換流路11の壁面の全体に到達させ易い。したがって、空気とブロック21との熱交換の効率を一層向上させることができる。なお、ブロック21や基台14はコンクリート製であるため蓄熱体としても機能するので、空調機5を停止した後においても暖房効果や冷房効果を期待することができる。
ところで、上記第1実施形態では、ブロック21と基台14とを異なる形状に設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示す第2実施形態の熱交換構造体32では、ブロック21およびセパレータ15の構成は第1実施形態と同じであるが、ブロック21と同じ形状の基台33を採用している点で異なる。具体的に説明すると、第2実施形態における基台33は、図5に示すように、セパレータ15を挟んでブロック21とは面対称となる形状であり、ブロック21の並び方向(前記直列方向および前記並列方向)に複数並んで隙間なく升目状に配置されている。そして、基台33のうちセパレータ15側に向けた箇所の凹み(ブロック21における流路構成溝21aに相当)を導入路構成溝33aとし、前記直列方向に並んで隣り合う基台33の導入路構成溝33a同士を連通して流体導入路34(詳しくは、基台33の両側部に挟まれた状態の流体導入路34)を構成している。このような構成の基台33を熱交換構造体32に用いれば、基台33とブロック21とを共通の部材として使用することができる。したがって、熱交換構造体32を構成する部材の種類を少なくすることができ、熱交換構造体32の施工準備の手間を軽減することができる。また、熱交換構造体32の製造コストを低く抑えることができる。
ところで、上記各実施形態では、基台14を施工面3とは別個に予め成型した部材で構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示す第3実施形態および図7に示す第4実施形態における基台は、施工面3に形成された(すなわち、コンクリートを現場で打設した)凹凸形状により構成されている。具体的に説明すると、第3実施形態の熱交換構造体37においては、図6に示すように、互いに平行な複数の突条を施工面3からブロック21側へ突出して基台38とし、隣り合う一対の基台(突条)38に挟まれた空間を流体導入路39としている。そして、第3実施形態の熱交換構造体37を施工するには、まず、施工面3に突条を形成して基台38および流体導入路39を形成し(導入路形成工程)、基台38および流体導入路39の表面を断熱材6で被覆する。そして、基台38(詳しくは断熱材6で被覆された基台38)にブロック21を設置して流体導入路39へ重ねるとともに、セパレータ15をブロック21と基台38との間に挟んで流体導入路39と熱交換流路11との間に介在させる(ブロック設置工程)。このようにして第3実施形態の熱交換構造体37を施工可能とすれば、施工面3の形成時に基台38および流体導入路39を施工面3とともに形成することができ、熱交換構造体37の施工作業の負担を軽減することができる。
また、第4実施形態の熱交換構造体42においては、図7に示すように、施工面3を溝状に凹ませて互いに平行な複数の流体導入路44を区画形成し、該流体導入路44の両側方を一対の基台45としている。そして、第4実施形態の熱交換構造体42を施工するには、まず、施工面3を溝状に凹ませて基台45および流体導入路44を形成し(導入路形成工程)、基台45および流体導入路44の表面を断熱材6で被覆する。そして、基台45(詳しくは断熱材6で被覆された基台45)にブロック21を設置して流体導入路44へ重ねるとともに、セパレータ15をブロック21と基台45との間に挟んで流体導入路44と熱交換流路11との間に介在させる(ブロック設置工程)。このようにして第4実施形態の熱交換構造体42を施工可能とすれば、施工面3の形成時に基台45および流体導入路44を施工面3とともに形成することができ、熱交換構造体42の施工作業の負担を軽減することができる。しかも、施工面3に基台を設置したり突出したりする場合と比較して、熱交換構造体42と施工面3との段差を小さく抑えることができる。
ところで、上記各実施形態においては、単一のブロック21に1つの流路構成溝21aを形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8に示す第5実施形態の熱交換構造体47においては、単一のブロック48に複数(具体的には2つ)の流路構成溝48aを互いに平行な状態で形成している。これにより、単一のブロック21に1つの流路構成溝21aを形成した場合と比較して、ブロック48および流路構成溝48aの厚さ寸法(具体的には施工面3の法線方向に沿った厚さ寸法)を小さくしたとしても、単一のブロック48内に形成される流路構成溝48aの全容積、言い換えると、ブロック48内を通過し得る空気の流量が極端に減少してしまう虞がない。したがって、熱交換の能力(ひいては冷暖房の能力)を低減させずにブロック48の薄型化、ひいては熱交換構造体47の薄型化を実現することができる。
また、第5実施形態では、セパレータ49と施工面3との間に、ブロック48と同じ矩形状の導入路形成ユニット51を配置して流体導入路53を形成している。具体的には、矩形板状の断熱材54に複数(具体的には3つ)の基台55を離間状態で取り付けて導入路形成ユニット51を構成し、導入路形成ユニット51のうち隣り合う基台55同士の間に導入路構成空間部56をそれぞれ形成している。そして、複数の導入路形成ユニット51を施工面3に沿って隙間なく升目状に配置し、熱交換流路11の延在方向に並ぶ導入路形成ユニット51の導入路構成空間部56同士を連通して流体導入路53を構成している。このようにして複数の導入路形成ユニット51を配置して流体導入路53を形成すれば、複数の流体導入路53の位置決めを容易に行うことができ、熱交換構造体47の施工作業の負担を軽減することができる。また、並設された2本、あるいは2本以上の流路11,53を1枚の幅広なセパレータ49により区画すると、施工の簡略化を図ることができる。
ところで、上記各実施形態の熱交換構造体を備えた冷暖房システムは、流体である空気を空調機と熱交換構造体との間に循環させるが、本発明はこれに限定されない。例えば、空調機がその周辺から空気を取り込んで温度調節した後に熱交換構造体へ送出し、熱交換構造体から排出される空気を空調機には戻さずに屋外等へ放出してもよい。
また、本発明における流体として空気を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、熱交換構造体内に通す流体は、空気以外の流体でもよい。さらに、本発明における源流として空調機を例示したが、本発明はこれに限定されない。要は、ブロックと熱交換を行う流体を供給する供給源であれば、源流の構成は問わない。
そして、上記各実施形態では、熱交換構造体を冷暖房システムの一部として屋内の床面に施工したが、本発明はこれに限定されない。要は、熱交換構造体とその周辺との間で伝熱(放熱・吸熱)を行うシステムの一部として熱交換構造体を施工できれば、どのような構成のシステムに採用してもよいし、どのような場所を施工面に設定してもよい。例えば、屋内の起立壁面を施工面として熱交換構造体を施工してもよい。また、屋外に露出する面に施工してもよい。具体的には、積雪が多い地域の屋外(例えば道路)に融雪システムの一部として熱交換構造体を施工し、熱交換構造体を流体で加熱することにより熱交換構造体の周辺を融雪するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、ブロックをコンクリート製とし、流路構成溝を断面円弧状に凹ませたが、本発明はこれに限定されない。要は、流体との間で熱交換を行うことができれば、ブロックの材質や、流路構成溝(熱交換流路)の断面形状は問わない。また、セパレータをブロックと基部との間で挟持したが、本発明はこれに限定されない。要は、熱交換流路と流体導入路とを仕切ることができれば、セパレータをどのようにして支持してもよい。例えば、セパレータの両側縁から支持部を突設し、この支持部を流体導入路の内壁に係止してセパレータを支持してもよい。さらに、流体供給開口を熱交換流路の側縁に沿ってスリット状に開設したが、本発明はこれに限定されない。要は、流体を流体導入路から熱交換流路へ供給可能であれば、流体供給開口をどのように構成してもよい。例えば、複数の円形孔を熱交換流路の側縁に沿って開設して流体供給開口を構成してもよい。また、各実施形態におけるセパレータ15,49および第1実施形態における基台14を熱交換流路に沿って長尺な部材としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の短尺な基台を熱交換流路に沿って連結し、この基台の連結体により流体導入路を区画形成してもよい。さらに、複数の短尺なセパレータを熱交換流路に沿って連結し、このセパレータの連結体により熱交換流路と流体導入路とを仕切ったりしてもよい。
そして、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 冷暖房システム
2 熱交換構造体
3 施工面
4 循環流路
4a 送出側流路
4b 回収側流路
5 空調機
6 断熱材
7 内装材
11 熱交換流路
11a 流体排出口
12 本体部
13 流体導入路
13a 流体導入口
14 基台
15 セパレータ
15a 流体供給開口
17 流体受入部
18 流体回収部
21 ブロック
21a 流路構成溝
25 導入路用蓋
26 流路用蓋
32 熱交換構造体
33 基台
33a 導入路構成溝
34 流体導入路
37 熱交換構造体
38 基台
39 流体導入路
42 熱交換構造体
44 流体導入路
45 基台
47 熱交換構造体
48 ブロック
48a 流路構成溝
49 セパレータ
51 導入路形成ユニット
53 流体導入路
54 断熱材
55 基台
56 導入路構成空間部

Claims (8)

  1. 施工面に沿ってブロックを複数並べて構成され、内部に形成された熱交換流路に流体を通して、ブロックと流体との間で熱交換を行う熱交換構造体であって、
    前記ブロックのうち施工面側に向けた箇所を凹ませて流路構成溝を形成し、隣り合うブロックの流路構成溝同士を連通して前記熱交換流路を構成し、
    前記ブロックよりも施工面側には、前記ブロックを支持すると共に、熱交換流路に沿って延在する流体導入路を間に挟んだ状態で形成される基台を設け、且つ、流体導入路と熱交換流路との間を仕切るセパレータを設け、
    該セパレータには、流体導入路内の流体を熱交換流路へ通す流体供給開口を熱交換流路に沿って開設し、
    前記流体導入路には、その上流側となる一端側に、熱交換するための源流から流体を導入する流体導入口を開設する一方、下流側となる他端側を閉塞し、
    前記流体導入口に対応する熱交換流路の一端側を閉塞する一方、他端側には流体排出口を開口し、
    前記流体導入口から流体導入路内に導入した流体を流体供給開口から熱交換流路内に供給して、流体排出口から排出することを特徴とする熱交換構造体。
  2. 前記流体供給開口を熱交換流路の側縁に沿って開設したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換構造体。
  3. 前記流路構成溝は、断面円弧状に凹んで形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換構造体。
  4. 前記基台は、セパレータを挟んでブロックとは面対称となる形状であり、ブロックの並び方向に沿って複数並んで配置され、
    前記基台のうちセパレータ側に向けた箇所の凹みを導入路構成溝とし、隣り合う基台の導入路構成溝同士を連通して前記流体導入路を構成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体。
  5. 前記基台は、施工面からブロック側へ突出した一対の突条であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体。
  6. 前記施工面を凹ませて区画形成された流体導入路の側方を前記基台としたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱交換構造体。
  7. 前記請求項5に記載の熱交換構造体の施工方法であって、
    前記施工面に突条を形成して基台および流体導入路を形成する導入路形成工程と、
    前記ブロックを基台に設置して流体導入路へ重ねるとともにセパレータを流体導入路と熱交換流路との間へ介在させるブロック設置工程と、
    を含むことを特徴とする熱交換構造体の施工方法。
  8. 前記請求項6に記載の熱交換構造体の施工方法であって、
    前記施工面を凹ませて基台および流体導入路を形成する導入路形成工程と、
    前記にブロックを基台に設置して流体導入路へ重ねるとともにセパレータを流体導入路と熱交換流路との間へ介在させるブロック設置工程と、
    を含むことを特徴とする熱交換構造体の施工方法。
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