JP5132356B2 - 床暖房システム - Google Patents

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Description

本発明は、床板の下部に温風を送る床暖房システムに関する。
従来より、床暖房システムとして、床板の下に管を配設し、この管に温水を循環させて床面を温める方法や、床板の下にヒーターを敷設し床面を温める方法等が知られている。これらの床暖房システムは、消費エネルギーの節約という観点からは効果のあるものではあるが、施工、メンテナンス等のコストが高いものとなっていた。
そこで、本出願人は、特許文献1に示す室内冷暖房システムに使用する空気循環パネルを提案している。この空気循環パネルを使用した冷暖房システムは、送出ポンプを使用し、床面や壁面に使用されるパネル内部に温風又は冷風を送り込んで循環させるシステムであり、従来の冷暖房システムと比較すると、施工及びメンテナンスコストを削減できるものであった。
さらに、本出願人は、空気が保有する熱をできるだけ短時間で床面に伝達させて、室内を一定温度に保つとともに消費エネルギーを一層節約することができるように、特許文献2に示す床暖房システムを提案している。この床暖房システムは、床板の下面に熱伝導板を設け、この熱伝導板よりも下方に所定距離を有しつつ断熱パネルを設けている。そして、熱伝導板及び断熱パネルの間に隔壁を設け、複数の空気衝突空間を仕切るように構成すし、空気衝突空間ごとに空気を送出する往路管と、空気衝突空間内の空気を吸引する復路管とを設けている。また、往路管の一部で構成される空気噴出パイプと、復路管の一部で構成される空気吸引パイプとを空気衝突空間のそれぞれの内部に設け、空気噴出パイプには、空気噴出孔が、空気吸引パイプには空気吸引孔が、それぞれ空気衝突空間内で開口するように穿設されている。
特開2001−165476号公報 特開2003−156217号公報
しかしながら、従来の床暖房システムでは、床板の下の温風が通過する部分が、限られていたことから、床全体を温める点で十分ではなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、床全体を均一に温めることができる床暖房システムを提供することにある。
請求項1記載の床暖房システムは、床板の下方に設けられ、床板との間に互いに平行に延設された複数の区画が形成された床暖パネルと、床暖パネルの区画に温風を送出する送風手段であるヘッダーとを備え、床暖パネルが、互いに平行に延設方向に伸びて立設された2つの往路ダクト壁によって仕切られた区画の1つである往路ダクトと、床板と往路ダクト壁との間に間隙が設けられた状態で、床暖パネルのそれぞれの外側端に床板まで至る高さで延設方向に伸びて立設された衝突壁と往路ダクト壁とによって仕切られた区画の1つである衝突空間とを有し、ヘッダーが、往路ダクトに温風を送出することを特徴とする。
請求項2記載の床暖房システムは、床暖パネルの衝突空間の底面と床板との間隔が、床暖パネルの往路ダクトの底面と床板との間隔より短いことを特徴とする。
請求項3記載の床暖房システムは、床暖パネルの延設端付近に2つの往路ダクト壁に架設して往路ダクトを塞ぐ復路壁と、復路壁と床暖パネルの延設端との間の復路ダクトの底面に排気口とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の床暖房システムは、床暖パネルが、床板の下部に並設された小根太同士の間に敷設可能な幅であることを特徴とする。
請求項5記載の床暖房システムは、床暖パネルが、断熱材で形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の床暖房システムは、複数枚の床暖パネルが、小根太の幅分の間隔を隔てて、断熱シート上に固定されていることを特徴とする。
請求項7記載の床暖房システムは、ヘッダーが、床暖パネルの延設方向に垂直に伸びる管状で、ヘッダー内側と床暖パネルの往路ダクトとを連通する吸気口を備えることを特徴とする。
請求項8記載の床暖房システムは、ヘッダーの上面に、床暖パネルの延設方向に直角な縦断面形状が同一になるように、床暖パネルと同様な往路ダクト壁及び衝突壁とが、床暖パネルの延設方向に伸びて立設されて、床暖パネルと同様に往路ダクト及び衝突空間が形成されると共に、ヘッダーの往路ダクトの底面に前記吸気口が穿設され、床暖パネルが、延設方向に複数枚に分割されており、分割された床暖パネルと床暖パネルとの間に、ヘッダーが横設され、床暖パネルの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間と、ヘッダーの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間とが、それぞれ互いに連接していることを特徴とする。
請求項9記載の床暖房システムは、ヘッダーの2つの往路ダクト壁に架設されヘッダーの往路ダクトの上方を塞ぐヘッダー蓋を備え、ヘッダー蓋が、往路ダクト壁の延設方向に摺動可能なことを特徴とする。
請求項10記載の床暖房システムは、暖房装置が部屋内に送風した温風を取り込む受風器と、受風器で取り込んだ温風をヘッダーに送風する送風機とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、床暖パネルが、互いに平行に延設方向に伸びて立設された2つの往路ダクト壁によって仕切られた区画の1つである往路ダクトと、床板と往路ダクト壁との間に間隙が設けられた状態で、床暖パネルのそれぞれの外側端に床板まで至る高さで延設方向に伸びて立設された衝突壁と往路ダクト壁とによって仕切られた区画の1つである衝突空間とを有し、ヘッダーが往路ダクトに温風を送出することから、往路ダクトを通る温風が、床板と往路ダクト壁との間の間隙の抵抗で圧力が高められて衝突空間に押し出され、温風が衝突空間に行き渡ることから、床全体を均一に温めることができる。また、衝突空間に勢いよく流れ込んだ温風が衝突壁にぶつかって衝突空間内を循環することから、より効率的に温風が衝突空間に行き渡ることになる。
請求項2の発明によれば、床暖パネルの衝突空間の底面と床板との間隔が、床暖パネルの往路ダクトの底面と床板との間隔より短いことから、温風が往路ダクト内を延設方向にスムーズに流れて温風の滞留が生じにくいと共に、衝突空間では温風の圧力を高く維持して温風の流れを継続させることができる。
請求項3の発明によれば、床暖パネルの延設端付近に2つの往路ダクト壁に架設して往路ダクトを塞ぐ復路壁と、復路壁と床暖パネルの延設端との間の復路ダクトの底面に排気口とを備えることから、温風が復路壁にぶつかって往路ダクトから衝突空間に出た後に、温風が復路ダクトに入って排気口から排出され、排気口周辺の衝突空間にも温風が行き渡り、床全体を均一に温めることができる。
請求項4の発明によれば、床暖パネルが床板の下部に並設された小根太同士の間に敷設可能な幅であることから、床下の空間を効率的に利用することができると共に、床暖パネルの敷設が容易である。
請求項5の発明によれば、床暖パネルが断熱材で形成されていることから、温風の熱エネルギーが地面側に奪われにくく、温度の維持が容易で、効率的に床を温めることができる。
請求項6の発明によれば、複数枚の床暖パネルが、小根太の幅分の間隔を隔てて、断熱シート上に固定されていることから、小根太を床暖パネル同士の間の断熱シートの上に配設することで、小根太部分からの放熱を抑えることができる。また、施工時に複数の床暖パネルを同時に扱うことができることから、床暖パネルの取り扱いが容易である。
請求項7の発明によれば、ヘッダーが、床暖パネルの延設方向に垂直に伸びる管状で、ヘッダー内側と床暖パネルの往路ダクトとを連通する吸気口を備えることから、1つのヘッダーで各床暖パネルの往路ダクトに均等に温風を送ることができる。
請求項8の発明によれば、ヘッダーの上面の床暖パネルの延設方向に直角な縦断面形状が床暖パネルと同一になっており、ヘッダーを床暖パネルの延設方向の端部に横設させて、床暖パネルの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間と、ヘッダーの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間とがそれぞれ互いに連接していることから、ヘッダーの施工が容易で、ヘッダーの吸気口からの温風をヘッダーの往路ダクトを介して、スムーズに床暖パネルの往路ダクトに送ることができる。
請求項9の発明によれば、ヘッダーの2つの往路ダクト壁に架設されヘッダーの往路ダクトの上方を塞ぐヘッダー蓋が、往路ダクト壁の延設方向に摺動可能なことから、ヘッダー蓋を摺動させることでヘッダーの往路ダクトの上部開口面積を可変でき、ヘッダーの往路ダクトから床暖パネルの往路ダクトに流れる温風の量を容易に調整することができる。
請求項10の発明によれば、受風器で取り込んだ温風をヘッダーに送風する送風機とを備えることから、屋内を暖める暖房装置の温風を効率よく床暖房に用いることができる。
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態における床暖房システムは、床板の下部に温風を送り室内を暖めるものである。図1は、本発明に係る床暖房システムの概要を示す説明図である。図2は、同床暖房システムの床暖パネル及びヘッダーの上面を示す説明図である。図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図2のB−B線矢視断面図、図5は図2のC−C線矢視断面図、図6は図2のD−D線矢視断面図である。図7は同床暖房システムの床暖シートの斜視図、図8は同床暖房システムの床暖シートの平面図である。図9は、同床暖房システムの構成を示す説明図である。図10及び図11は、同床暖房システムの温風の流れを示す説明図である。図12は同床暖房システムの復路壁及び排気口を有する床暖シートの斜視図、図13は同床暖房システムの復路壁及び排気口を有する床暖シートの平面図である。図14は、同床暖房システムのヘッダー蓋の様子を示す説明図、図15は図14のE−E線矢視断面図である。図16は、同床暖房システムの設置の様子を示す説明図である。
図において、床暖房システム1は、床暖シート30,50、ヘッダー10等から構成されている。まず、床の構造を説明すると、土間に近い部分に角材である根太4が複数本平行して水平に配設されている。根太4の上には、下地合板5が敷き詰められている。そして、下地合板5の上に、角材である小根太6が、根太4と直交するように複数本平行して水平に配設されている。小根太6の上には、捨貼合板7が張られ、その上に床仕上材8が配設され、この捨貼合板7と床仕上材8とにより、床板が形成されている。
次に、本実施の形態における床暖シート30,50について説明する。まず、図7及び図8等に示す床暖シート30は、アルミシート等の断熱性のあるシートである断熱シート32の上に、床暖パネル31が、平行して所定間隔を隔てて貼付されている。この床暖パネル31の相互の間隔は、小根太6の幅の間隔である。また、両脇の床暖パネル31のさらに外側端には、断熱シート32がはみ出している。
1つ1つの床暖パネル31は、略長方形の板状の断熱材で、その上面に凹凸を有している。床暖パネル31の幅は、小根太6の間隔で、長さは部屋の広さにより適宜定めればよい。床暖パネル31の上面の幅方向の中心を挟んで、往路ダクト壁40が平行して立設されている。この往路ダクト壁40は、床暖パネル31の長手方向、すなわち後述するように小根太6の延設方向に伸びている。そして、往路ダクト壁40の高さは、床暖パネル31の底面からの高さとして、小根太6の高さよりもわずかに低い。尚、往路ダクト壁40で挟まれる床暖パネル31の上面は掘り下げられ、往路ダクト壁40とにより区画が形成され往路ダクト42となっている。
また、床暖パネル31の長手方向の両端部には、衝突壁44が立設されている。この衝突壁44は、床暖パネル31の長手方向、すなわち後述するように小根太6の延設方向に伸びている。そして、衝突壁44の高さは、床暖パネル31の底面からの高さとして、小根太6の高さと等しい。尚、往路ダクト壁40と衝突壁44とにより区画が形成され衝突空間46となっている。ここで、衝突空間46部分の床暖パネル31の厚みは、小根太6の高さの略半分であり、往路ダクト42部分の床暖パネル31の厚みは、衝突空間46部分の厚みの3分の1程度である。
そして、床暖パネル31の長手方向の一端部で、衝突空間46の下部からは、他の床暖パネル31,51と嵌合させるための嵌合凸部36が設けられ、他端部には嵌合凹部38が穿設されている。
次に、床暖シート30の変形例である床暖シート50について説明する。床暖シート50は、図12及び13等に示すように、基本的には床暖シート30と同じ構造であり、断熱シート52の上に、複数枚の床暖パネル51が貼付されている。そして、床暖パネル31の嵌合凸部36、嵌合凹部38、往路ダクト壁40、往路ダクト42、衝突壁44、衝突空間46が、それぞれ床暖パネル51の嵌合凸部56、嵌合凹部58、往路ダクト壁60、往路ダクト62、衝突壁64、衝突空間66に該当する。
尚、床暖パネル51は、長手方向の延設端付近に、2つの往路ダクト壁60に架設して往路ダクト62を塞ぐ復路壁68を備えている。そして、復路壁68と床暖パネル51の延設端との間の復路ダクト70の底面に排気口54を備えている。
次に、ヘッダー10の構造を説明する。ヘッダー10は、断面略長方形の環状の風路部12と、風路部12の長手方向上部左右に突出する係止鍔11とから構成され、根太4と同じような長さを有している。また、ヘッダー10の上面は、床暖パネル31の長手方向(延設方向)に直角な縦断面形状が同一になるように、床暖パネル31と同様な往路ダクト壁20及び衝突壁24とが、床暖パネル31の長手方向(ヘッダー10の長手方向に直角方向)に伸びて立設されて、床暖パネル31と同様に往路ダクト22及び衝突空間26が形成されている。また、ヘッダー10の往路ダクト22の底面には、往路ダクト22と風路部12の内側のヘッダー風路14とを連通する吸気口16が穿設されている。
また、ヘッダー10の2つの往路ダクト壁20に架設され、往路ダクト22の上方を塞ぐようにヘッダー蓋28が載置されている。このヘッダー蓋28は、往路ダクト壁20の延設方向に摺動可能な構造である。
また、ヘッダー10の係止鍔11の端面で、衝突空間26の下部からは、床暖パネル31と嵌合させるための嵌合凹部18が穿設されている。
次に、床暖房システム1の施工方法を説明する。まず、根太4を配設した後に、下地合板5を敷き詰めていくが、このとき、図1に示すように、下地合板5にヘッダー10の風路部12が嵌り込む隙間をあけるようにする。隙間の位置は、根太4と根太4との間で、根太4に沿ってである。そして、その隙間部分にヘッダー10を嵌合させ、ヘッダー10の係合鍔11が下地合板5に係止することで、ヘッダー10が下地合板5に固定される。
次に、下地合板5の上に、ヘッダー10と直交する方向に、床暖シート30,50を敷き詰めていく。この時、ヘッダー10の側面と床暖パネル31の端部が密接するように配設する。これにより、床暖パネル31の往路ダクト壁40、衝突壁44、往路ダクト42及び衝突空間46と、ヘッダー10の往路ダクト壁20、衝突壁24、往路ダクト22及び衝突空間26とがそれぞれ互いに連接することになる。また、部屋の広さに合わせて床暖シート30,50をつなぎ合わせるようにする。図9は、下地合板5の上に、ヘッダー10及び床暖シート30,50を敷き詰めた状態を示しており、図9でもわかるように、ヘッダー10から一番離れた位置には、床暖シート50を配設するようにする。そして、長手方向に隣り合う床暖パネル31,51の間に、小根太6を配設する。この時、小根太6と下地合板5との間には、断熱シート32,52が敷かれた状態となる。
そして、床暖シート30,50及び小根太6の上に、捨貼合板7及び床仕上材8を敷設して床を完成させる。また、ヘッダー10の風路部12に温風を供給する方法は、特に限られるものではないが、例えば図16に示すような方法がある。図16に示す方法としては、部屋の壁Wに設けられたルームエアコン等の暖房装置である温風機80の温風を取り込む受け皿となる受風器84を、温風器80の温風の吹出口の近傍に設ける。そして、受風器84と取り込んだ温風を、送風機82を介して壁内W1を通して、ヘッダー10の風路部12に送るようにしている。このように、受風器84で取り込んだ温風をヘッダー10に送風する送風機82とを備えることで、屋内を暖める暖房装置の温風を効率よく床暖房に用いることができる。
尚、ヘッダー10に設けられる吸気口16は、ヘッダー10の往路ダクト22ごとに設けるようにするので、例え図9に示す例では、吸気口の数は9個になり、ヘッダー蓋28の数も9である。
このように配設された床暖パネル31,51においては、床板となる捨貼合板7の下面と床暖パネル31,51の上面との間には、いくつかの区画が形成されることになる。具体的には、床暖パネル31,51の2つの往路ダクト壁40,60と捨貼合板7とからなる区画が往路ダクト42,62となる。また、それぞれの往路ダクト壁40,60と衝突壁44,64と捨貼合板7とからなる区画が衝突空間46,66となる。そして、往路ダクト壁40,60の高さが、小根太6の高さに至らないことから、往路ダクト壁40,60の上端と捨貼合板7との間には間隙が形成され、その間隙を介して、往路ダクト42,62と衝突空間46,66とが連通している。尚、床暖パネル31,51の構造を床板である捨貼合板7との関係で説明すると、床暖パネル31,51の衝突空間46,66の底面と捨貼合板7との間隔が、床暖パネル31,51の往路ダクト42,62の底面と捨貼合板7との間隔より短い構造となっている。
以上のような構造の床暖システム1の動作を説明する。まず、図3及び図5に示すように、ヘッダー10のヘッダー風路14を通った温風が、吸気口16を通って、ヘッダー10の往路ダクト22に流れる。そして、往路ダクト22に沿って、温風は床暖パネル31の往路ダクト42を流れることになる。この時点で、温風が流れた往路ダクト22の上方の捨貼合板7と床仕上材8とが温められ、床面の一部が温められる。また、往路ダクト42を通った温風は、両端の床暖パネル51の往路ダクト62にも流れることになる。
そして、往路ダクト42,62を通る温風は、図10及び図11に示すように、往路ダクト壁40、60と捨貼合板7との間隙を越えて、衝突空間46,66に流れ込むことになる。往路ダクト42,62から衝突空間46,66に流れ込んだ温風は、図11に示すように、衝突空間46,66を横切って衝突壁44,66にぶつかって、再び往路ダクト壁40,60方向に戻ってくる。
尚、床暖パネル51の往路ダクト62を進んだ温風は復路壁64にぶつかって、往路ダクト62から衝突空間66方向に押し出されることになる。そして、衝突空間46,66に流れる温風と相まって復路ダクト70内に流れ込み、排気口54から下地合板5に穿設された穴を介して、排気されることになる。
以上のように、本実施の形態の床暖房システム1によれば、往路ダクト42,62を通る温風が、捨貼合板7と往路ダクト壁40,60との間の間隙の抵抗で圧力が高められて衝突空間46,66に押し出されて、温風が衝突空間46,66に行き渡ることから、床全体を均一に温めることができる。また、衝突空間46,66に勢いよく流れ込んだ温風が衝突壁44,64にぶつかって衝突空間46,66内を循環することから、より効率的に温風が衝突空間46,66に行き渡ることになる。
また、床暖パネル31,51の衝突空間46,66の底面と捨貼合板7との間隔が、床暖パネル31,51の往路ダクト42,62の底面と捨貼合板7との間隔より短いことから、温風が往路ダクト42,62内を延設方向にスムーズに流れて温風の滞留が生じにくいと共に、衝突空間46,66では温風の圧力を高く維持して温風の流れを継続させることができる。
さらに、床暖パネル51の延設端付近に2つの往路ダクト壁60に架設して往路ダクト62を塞ぐ復路壁68と、復路壁68と床暖パネル51の延設端との間の復路ダクト70の底面に排気口54とを備えることから、温風が復路壁68にぶつかって往路ダクト62から衝突空間66に出た後に、温風が復路ダクト70に入って排気口54から排出され、排気口54周辺の衝突空間66にも温風が行き渡り、床全体を均一に温めることができる。
さらに、床暖パネル31,51が捨貼合板7の下部に並設された小根太6同士の間に敷設可能な幅であることから、床下の空間を効率的に利用することができると共に、床暖パネル31,51の敷設が容易である。
さらに、床暖パネル31,51は断熱材に限られるものではないが、断熱材で形成することで、温風の熱エネルギーが地面側に奪われにくく、温度の維持が容易で、効率的に床を温めることができる。
さらに、床暖パネル31,51を1枚1枚別々にするのではなく、複数枚の床暖パネル31,51を、小根太6の幅分の間隔を隔てて、断熱シート32,52上に固定し、小根太6を床暖パネル31,51同士の間の断熱シート32,52の上に配設することで、小根太6部分からの放熱を抑えることができる。また、施工時に複数の床暖パネル31,51を同時に扱うことができることから、床暖パネル31,51の取り扱いが容易である。
さらに、ヘッダー10が、床暖パネル31,51の延設方向に垂直に伸びる管状で、ヘッダー10内側と床暖パネル31,51の往路ダクト42,62とを連通する吸気口16を備えることから、1つのヘッダー10で各床暖パネル31,51の往路ダクト52,62に均等に温風を送ることができる。
さらに、ヘッダー10の上面の床暖パネル31,51の延設方向に直角な縦断面形状が床暖パネル31,51と同一になっており、ヘッダー10を床暖パネル31,51の延設方向の端部に横設させて、床暖パネル31,51の往路ダクト壁40,60、衝突壁44,64、往路ダクト42,62及び衝突空間46,66と、ヘッダー10の往路ダクト壁20、衝突壁24、往路ダクト22及び衝突空間26とがそれぞれ互いに連接していることから、ヘッダー10の施工が容易で、ヘッダー10の吸気口16からの温風をヘッダー10の往路ダクト22を介して、スムーズに床暖パネル31,51の往路ダクト42,62に送ることができる。
さらに、ヘッダー10の2つの往路ダクト壁20に架設されヘッダー10の往路ダクト22の上方を塞ぐヘッダー蓋28を設けるようにし、往路ダクト壁20の延設方向に摺動可能にすることで、ヘッダー10の往路ダクト22の上部開口面積を可変でき、ヘッダー10の往路ダクト22から床暖パネル31,51の往路ダクト42,62に流れる温風の量を容易に調整することができる。具体的には、図14及び図15のように、ヘッダー蓋28を摺動させるようにする。図9に示すように、ヘッダー10を部屋の中央に配設する場合は、ヘッダー10の左右の往路ダクト42,62の長さが等しいので、ヘッダー蓋28を中央に配置し摺動させないようにすれば、左右に同量の温風を送ることができる。しかしながら、ヘッダー10を部屋の中心から外れた位置に配設する場合には、左右の往路ダクト42,62の長さが異なることから、ヘッダー10から供給する温風の量も左右で変える必要がある。この場合、温風の量を少なくしたい側にヘッダー蓋28を摺動させることにより、摺動に応じた量の温風をそれぞれの往路ダクト42,62に供給可能となる。
以上のように、床全体を均一に温めることができる床暖房システムを提供することができる。
本発明に係る床暖房システムの概要を示す説明図である。 同床暖房システムの床暖パネル及びヘッダーの上面を示す説明図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図2のB−B線矢視断面図である。 図2のC−C線矢視断面図である。 図2のD−D線矢視断面図である。 同床暖房システムの床暖シートの斜視図である。 同床暖房システムの床暖シートの平面図である。 同床暖房システムの構成を示す説明図である。 同床暖房システムの温風の流れを示す説明図である。 同床暖房システムの温風の流れを示す説明図である。 同床暖房システムの復路壁及び排気口を有する床暖シートの斜視図である。 同床暖房システムの復路壁及び排気口を有する床暖シートの平面図である。 同床暖房システムのヘッダー蓋の様子を示す説明図である。 図14のE−E線矢視断面図である。 同床暖房システムの設置の様子を示す説明図である。
符号の説明
1・・・・床暖房システム
4・・・・根太
5・・・・下地合板
6・・・・小根太
7・・・・捨貼合板
8・・・・床仕上材
10・・・ヘッダー
11・・・係止鍔
12・・・風路部
14・・・ヘッダー風路
16・・・吸気口
18・・・嵌合凹部
20・・・往路ダクト壁
22・・・往路ダクト
24・・・衝突壁
26・・・衝突空間
28・・・ヘッダー蓋
30・・・床暖シート
31・・・床暖パネル
32・・・断熱シート
36・・・嵌合凸部
38・・・嵌合凹部
40・・・往路ダクト壁
42・・・往路ダクト
44・・・衝突壁
46・・・衝突空間
50・・・床暖シート
51・・・床暖パネル
52・・・断熱シート
54・・・排気口
56・・・嵌合凸部
58・・・嵌合凹部
60・・・往路ダクト壁
62・・・往路ダクト
64・・・衝突壁
66・・・衝突空間
68・・・復路壁
70・・・復路ダクト
80・・・温風器
82・・・送風機
84・・・受風器

Claims (10)

  1. 床板の下部に温風を送る床暖房システムにおいて、
    床板の下方に設けられ、該床板との間に互いに平行に延設された複数の区画が形成された床暖パネルと、
    該床暖パネルの区画に温風を送出する送風手段であるヘッダーとを備え、
    該床暖パネルが、互いに平行に延設方向に伸びて立設された2つの往路ダクト壁によって仕切られた該区画の1つである往路ダクトと、該床板と該往路ダクト壁との間に間隙が設けられた状態で、該床暖パネルのそれぞれの外側端に該床板まで至る高さで該延設方向に伸びて立設された衝突壁と該往路ダクト壁とによって仕切られた該区画の1つである衝突空間とを有し、
    該ヘッダーが、該往路ダクトに温風を送出することを特徴とする床暖房システム。
  2. 前記床暖パネルの衝突空間の底面と前記床板との間隔が、前記床暖パネルの往路ダクトの底面と該床板との間隔より短いことを特徴とする請求項1記載の床暖房システム。
  3. 前記床暖パネルの延設端付近に2つの前記往路ダクト壁に架設して前記往路ダクトを塞ぐ復路壁と、
    該復路壁と該床暖パネルの延設端との間の復路ダクトの底面に排気口とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の床暖房システム。
  4. 前記床暖パネルが、前記床板の下部に並設された小根太同士の間に敷設可能な幅であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の床暖房システム。
  5. 前記床暖パネルが、断熱材で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の床暖房システム。
  6. 複数枚の前記床暖パネルが、前記小根太の幅分の間隔を隔てて、断熱シート上に固定されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の床暖房システム。
  7. 前記ヘッダーが、
    前記床暖パネルの延設方向に垂直に伸びる管状で、
    該ヘッダー内側と前記床暖パネルの往路ダクトとを連通する吸気口を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の床暖房システム。
  8. 前記ヘッダーの上面に、前記床暖パネルの延設方向に直角な縦断面形状が同一になるように、該床暖パネルと同様な往路ダクト壁及び衝突壁とが、該床暖パネルの延設方向に伸びて立設されて、該床暖パネルと同様に往路ダクト及び衝突空間が形成されると共に、該ヘッダーの往路ダクトの底面に前記吸気口が穿設され、
    該床暖パネルが、該延設方向に複数枚に分割されており、
    該分割された床暖パネルと床暖パネルとの間に、該ヘッダーが横設され、
    該床暖パネルの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間と、該ヘッダーの往路ダクト壁、衝突壁、往路ダクト及び衝突空間とが、それぞれ互いに連接していることを特徴とする請求項7記載の床暖房システム。
  9. 前記ヘッダーの2つの往路ダクト壁に架設され前記ヘッダーの往路ダクトの上方を塞ぐヘッダー蓋を備え、
    該ヘッダー蓋が、該往路ダクト壁の延設方向に摺動可能なことを特徴とする請求項8記載の床暖房システム。
  10. 暖房装置が部屋内に送風した温風を取り込む受風器と、
    該受風器で取り込んだ温風を前記ヘッダーに送風する送風機とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の床暖房システム。
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